「日焼け止めは女性が使うもの」という認識は、もはや過去のものになりつつあります。近年、スキンケアへの関心が高まる男性は増え続けており、日焼け止めを日常的に活用するメンズも珍しくありません。しかし、いざ選ぼうとすると「SPFやPAの数値はどれくらいがいいの?」「べたつかないものはどれ?」「アウトドアと普段使いで変えるべき?」といった疑問が次々と浮かんでくるものです。この記事では、男性の肌の特徴を踏まえながら、シーン別・肌タイプ別の日焼け止めの選び方を医療的な観点も交えながら詳しく解説します。毎日のちょっとしたケアが、将来の肌の健康を大きく左右します。ぜひ最後まで読んで、自分に合った日焼け止め選びの参考にしてください。
目次
- 男性こそ日焼け止めが必要な理由
- 紫外線が肌に与えるダメージとは
- SPF・PAの数値の意味と選び方の基本
- 男性の肌の特徴と日焼け止めの相性
- 肌タイプ別おすすめの日焼け止めの特性
- シーン別の選び方ガイド
- 日焼け止めの正しい塗り方と量の目安
- 日焼け止めの塗り直しが必要なタイミング
- 日焼け止めと日常スキンケアの組み合わせ方
- クリニックで相談すべきケースとは
- まとめ
この記事のポイント
男性の肌は皮脂分泌が多くひげ剃りによるバリア低下もあるため、肌タイプやシーンに応じてSPF・PAを使い分け、適切な量・頻度で日焼け止めを塗ることが光老化や皮膚がん予防に重要。アイシークリニックでは肌トラブル時の専門相談にも対応している。
🎯 男性こそ日焼け止めが必要な理由
日焼け止めは女性だけのアイテムではありません。紫外線は性別を問わず肌にダメージを与え、長年にわたる紫外線の蓄積は、しわ・たるみ・シミ・肌のごわつきといったエイジングサインの主要な原因の一つとされています。皮膚科学の分野では「光老化(こうろうか)」という言葉があり、加齢よりも紫外線暴露のほうが肌の老化に大きく影響するという研究報告も多く存在します。
男性の場合、スキンケアの習慣が女性に比べて少ないため、紫外線への無防備な状態が続きやすい傾向があります。また、仕事やスポーツ、アウトドアなど屋外で過ごす機会が多い方も多く、日々の紫外線ダメージが蓄積されやすい環境にあります。さらに、男性はひげ剃りによって肌のバリア機能が低下しがちで、紫外線の影響を受けやすい状態になりやすいとも言われています。
健康面でも、紫外線が引き起こすリスクとして皮膚がんが挙げられます。日本でも紫外線による皮膚がんの発症は珍しいことではなく、特に顔・首・手の甲など日光にさらされる部位は要注意です。日焼け止めを習慣にすることは、見た目のケアだけでなく、皮膚の健康を守るうえでも意義のある行動です。
Q. 男性が日焼け止めを使うべき理由は何ですか?
紫外線は性別を問わず肌にダメージを与え、しわ・シミ・たるみといった「光老化」の主因となります。男性はスキンケア習慣が少なく屋外活動も多いため紫外線ダメージが蓄積されやすく、皮膚がんリスクとも関連するため、日焼け止めは健康維持の観点からも重要なケアです。
📋 紫外線が肌に与えるダメージとは
紫外線には主にUVA(長波長紫外線)とUVB(中波長紫外線)の2種類があります。それぞれの特性を理解することで、なぜ日焼け止めが重要なのかがよりわかりやすくなります。
UVAは波長が長いため、肌の深部である真皮層まで届きます。コラーゲンやエラスチンといった肌の弾力を保つ成分を傷つけ、しわやたるみ、肌のハリ低下を引き起こします。UVAはガラスを透過するため、室内にいても窓越しに浴び続けることがある点も特徴的です。くもりの日や冬の季節でも地表に降り注いでいます。
UVBは波長が短く、主に肌の表皮層にダメージを与えます。日焼けによる赤みや炎症(サンバーン)を引き起こす主な原因であり、メラニン色素の生成を促してシミや色素沈着につながります。UVBの量は季節や時間帯によって変動が大きく、夏の正午前後に最も強くなります。
どちらの紫外線も肌へのダメージを蓄積し続けるため、「今日くらい大丈夫だろう」という判断が長期的には肌の老化を早める原因になりえます。また、紫外線はDNAを直接傷つける作用もあり、皮膚細胞の異常増殖を招くリスクがあることも医学的に認められています。毎日の対策が将来の肌の状態を左右するという事実を、まず念頭に置いておきましょう。
💊 SPF・PAの数値の意味と選び方の基本
日焼け止めを選ぶ際に必ず目にするのが「SPF」と「PA」という表示です。それぞれが何を意味しているのかを知っておくと、自分に合った製品を選びやすくなります。
SPF(Sun Protection Factor)は、UVBをどれだけカットできるかを示す指標です。数値が大きいほどUVBを防ぐ効果が高くなりますが、数値が高ければ良いというわけでもありません。SPF50は約98%、SPF30は約97%のUVBをカットするとされており、その差は約1%程度です。ただし、SPFの数値は理論上の効果を示したもので、実際には塗る量や塗り方、汗や皮脂による落ちやすさによって効果は変わってきます。
PA(Protection grade of UVA)は、UVAをどれだけカットできるかを示す指標で、日本独自の表記です。「+」の数が多いほど効果が高く、PA+からPA++++までの4段階があります。PA+++以上であれば日常使いには十分な防御力があると考えられています。
では、どの数値を選べばよいのかというと、シーンに合わせて使い分けるのがおすすめです。日常的な通勤や軽い外出であればSPF20〜30・PA++〜PA+++程度で十分です。一方、真夏の海水浴やゴルフ、登山など長時間屋外で過ごす場面ではSPF50・PA++++のような高い数値のものを選ぶと安心です。高い数値の製品は肌への負担も大きくなる傾向があるため、必要以上に高いものを毎日使い続けることは肌への刺激にもなりえます。
Q. SPFとPAの数値はシーン別にどう選べばよいですか?
日常の通勤や短時間の外出にはSPF20〜30・PA++〜PA+++で十分です。海水浴・ゴルフ・登山など長時間屋外で過ごす場面ではSPF50・PA++++を選びましょう。高数値の製品は肌への負担も増すため、シーンに応じた使い分けが肌への刺激を抑えながら紫外線対策を行うコツです。
🏥 男性の肌の特徴と日焼け止めの相性
日焼け止めを選ぶ際に見落とされがちなのが、男性の肌特有の性質です。男性の肌は女性と比べていくつかの違いがあり、それが日焼け止め選びにも影響します。
まず、男性の肌は皮脂分泌量が女性より多い傾向があります。テストステロンなどの男性ホルモンが皮脂腺を活発にするためで、特にTゾーン(おでこ・鼻・あご)の皮脂が多くなりやすいです。このため、クリームタイプや保湿成分が豊富な日焼け止めは、使い心地がべたつきやすく感じる方も少なくありません。
次に、男性の肌は毛穴が大きく、皮膚が厚い傾向があります。これはひげの毛包の影響もあり、クリームや乳液タイプの日焼け止めが毛穴に詰まりやすいと感じる方もいます。ニキビや毛穴の詰まりが気になる方は、ノンコメドジェニックテスト済みの製品を選ぶことが一つの基準になります。
また、ひげ剃りは肌への刺激として蓄積されやすく、カミソリを使った後は肌のバリア機能が一時的に低下します。この状態で紫外線を浴びると、通常よりも肌がダメージを受けやすくなります。ひげ剃り後には保湿をしっかり行い、刺激の少ない日焼け止めを選ぶことが肌を守るうえで重要です。アルコール成分が多い製品は、ひげ剃り後の肌には刺激になりやすいため避けたほうが無難です。
さらに、男性はスキンケアに時間をかけたくないというニーズが強い場合が多く、一度で簡単に塗れるテクスチャーや、保湿と日焼け止めが一体になった製品が使いやすいと感じる方も多いでしょう。
⚠️ 肌タイプ別おすすめの日焼け止めの特性
日焼け止めを選ぶうえでは、自分の肌タイプを把握しておくことが大切です。肌タイプに合わない製品を使い続けると、肌荒れやニキビ、乾燥の悪化といった問題が生じることもあります。
皮脂が多い脂性肌(オイリー肌)の方は、さっぱりとした使用感のジェルタイプや水性タイプ、ウォータリーローションタイプが向いています。白浮きしにくく、塗った後もさらっとした仕上がりになるものが多いです。「オイルフリー」や「ノンコメドジェニック」と表記された製品を選ぶと、毛穴詰まりのリスクを減らせます。アルコール配合の製品はさっぱり感がありますが、敏感な方には刺激になる場合があります。
乾燥肌の方は、保湿成分を含んだクリームタイプやミルクタイプが適しています。ヒアルロン酸、セラミド、グリセリンなどの保湿成分が配合されているものは、日焼け止めを塗りながら肌に潤いを補う効果が期待できます。ただし、クリームタイプはべたつきを感じやすい場合もあるため、テクスチャーの軽いものを選ぶとよいでしょう。
混合肌(Tゾーンは脂っぽく、頬や口周りは乾燥しやすい)の方は、ジェルタイプやローションタイプなど、軽いテクスチャーで保湿力もある製品が使いやすいでしょう。部位によって塗る量を調整することも一つの方法です。
敏感肌の方は、紫外線吸収剤不使用(ノンケミカル、紫外線散乱剤タイプ)の製品を選ぶことを検討してみてください。紫外線吸収剤は紫外線を化学的に吸収して熱に変換する成分ですが、敏感肌の方には刺激になる場合があります。一方、紫外線散乱剤(酸化亜鉛や酸化チタンなど)は物理的に紫外線を反射するため、肌への刺激が比較的少ないとされています。ただし、白浮きしやすいという特性があります。最近では散乱剤タイプでも白浮きを抑えた製品が増えています。
ニキビ肌の方は、オイルフリーでノンコメドジェニックテスト済みの製品を優先し、アクネ向けと記載されたものから選ぶとリスクを減らせます。また、ニキビが悪化している場合は皮膚科に相談してから使用する製品を決めることをおすすめします。
🔍 シーン別の選び方ガイド
日焼け止めは、使うシーンによって求められる機能が変わります。以下のシーン別ガイドを参考に、適切な製品を使い分けてみてください。
日常の通勤・外出(短時間の外出)では、SPF20〜30・PA++〜PA+++程度の製品で十分です。肌への負担が少なく、軽いテクスチャーのものが続けやすいでしょう。化粧水のような使用感のローションタイプや、保湿と日焼け止めが一体になったオールインワンタイプも便利です。朝のスキンケアのついでに取り入れやすいため、習慣化もしやすいでしょう。
オフィスワークで日中ほぼ室内にいる場合も、窓からのUVAは室内でも届くため、SPF15〜20・PA++程度のものを毎朝塗る習慣をつけることが推奨されます。「室内にいるから大丈夫」という思い込みは、長期的な光老化のリスクを高める一因になりえます。
スポーツやアウトドア(ランニング、テニス、ゴルフなど)では、汗や摩擦に強いウォータープルーフやスポーツ用の日焼け止めを選びましょう。SPF50・PA++++の高い防御力が必要で、スプレータイプは塗り直しがしやすく便利です。ただし、スプレータイプは塗れていない部分ができやすいため、最初の一塗りはクリームやジェルタイプにし、塗り直しにスプレーを使うという方法も効果的です。
海水浴やプールなど水に入る場面では、ウォータープルーフのSPF50・PA++++を選ぶことが基本です。水に入ると日焼け止めは落ちやすくなるため、水から出るたびに塗り直すことが大切です。また、砂浜や水面での紫外線反射も強く、普段より多くのUVBを浴びる状況になるため、防御力の高さと塗り直しの頻度がポイントになります。
登山・スキー・スノーボードなど高地・雪山では、標高が高くなるほど紫外線量が増加します。標高が1000m上がるごとに紫外線量は約10〜12%増加するとも言われており、雪面での反射も加わるため、平地よりも強い紫外線にさらされます。高SPF・高PAの製品を選び、こまめな塗り直しを心がけてください。
ドライブや車の運転が多い方も注意が必要です。自動車のフロントガラスはUVBをほぼ遮断しますが、サイドガラスはUVAを透過させるものが多いため、長時間のドライブでは助手席側や窓に近い肌にUVAが当たり続けます。特に左腕は日焼けしやすい傾向があります。SPFだけでなくPA値も確認して選ぶことが重要です。
Q. 脂性肌の男性にはどんなタイプの日焼け止めが向いていますか?
皮脂分泌が多い脂性肌の男性には、さっぱりとした使用感のジェルタイプや水性タイプが適しています。「オイルフリー」「ノンコメドジェニック」表記の製品を選ぶと毛穴詰まりのリスクを減らせます。男性は毛穴が大きい傾向があるため、クリームタイプより軽いテクスチャーのほうが使い続けやすいでしょう。
📝 日焼け止めの正しい塗り方と量の目安
どれほど良い日焼け止めを選んでも、塗り方や量が正しくなければ十分な効果を発揮できません。実際に表示通りの効果を得るためには、適切な量をしっかりと塗る必要があります。
日焼け止めの推奨量は、顔全体に使用する場合で1円玉2枚分程度(約2mg/cm²)とされています。多くの人がこれよりも少ない量しか塗っていないという研究結果もあり、量が少ないと表示されたSPFの半分以下の効果しか得られないこともあります。「塗った気になっているだけ」ということにならないよう、適切な量を意識してみてください。
塗り方については、まず洗顔後に化粧水や乳液で肌を整えてから塗ることが基本です。スキンケアの最後のステップとして日焼け止めを塗るイメージです。顔全体に薄く広げるのではなく、まず数か所に点置きしてから指の腹を使ってゆっくりと伸ばしていきましょう。こめかみや耳の前、顎のラインなど、塗り忘れが起きやすい部位も意識してカバーしてください。
首や耳も忘れられやすい部位です。顔の日焼け止めを少量取り、首筋の前後にもムラなく広げると良いでしょう。手の甲もUVAによる老化が出やすい部位ですので、余った日焼け止めで保護する習慣をつけると良いでしょう。
スプレータイプを使う場合は、吹きかけた後に手でなじませることが重要です。スプレーのみでは均一に塗れていない可能性が高いため、必ずハンドプレスして密着させましょう。また、スプレータイプを顔に直接スプレーすることは目への刺激になりやすいため、いったん手に取ってから顔に塗るほうが安全です。
💡 日焼け止めの塗り直しが必要なタイミング
一度塗ったからといって、一日中効果が持続するわけではありません。日焼け止めは汗・皮脂・摩擦などによって少しずつ落ちていくため、適切なタイミングで塗り直すことが大切です。
一般的な目安としては、屋外での活動時は2〜3時間ごとに塗り直すことが推奨されています。汗をかいた後やタオルで拭いた後、水に濡れた後は特に早めに塗り直す必要があります。日差しの強い時間帯(午前10時から午後2時ごろ)に屋外にいる場合は、短い間隔での塗り直しを意識してください。
オフィスや室内で過ごす日でも、昼食後や外出のタイミングで塗り直す習慣をつけておくと良いでしょう。携帯しやすいスティックタイプやスプレータイプを職場に置いておくと、塗り直しがしやすくなります。
塗り直しの際、汚れた肌の上にそのまま重ねてしまうと毛穴詰まりの原因になる場合があります。可能であれば汚れやよごれを軽くふき取ってから塗り直すと、肌トラブルを防ぎながら日焼け止めの効果を維持できます。ミスト型のクレンジングウォーターをコットンに取って軽く拭き取るだけでも、肌をリセットする効果があります。
Q. 日焼け止めを使って肌荒れが起きた場合はどうすればよいですか?
赤み・かゆみ・ヒリヒリ感・発疹などアレルギー反応が疑われる場合は、すぐに使用を中止し皮膚科を受診してください。特定の紫外線吸収剤が原因のこともあり、紫外線散乱剤タイプ(ノンケミカル)への切り替えが有効な場合もあります。アイシークリニックでは肌タイプや症状に応じた製品選びのアドバイスも行っています。
✨ 日焼け止めと日常スキンケアの組み合わせ方
日焼け止めは単体で使うものではなく、日常のスキンケアと組み合わせることで、より効果的に肌を守ることができます。特に男性の場合、スキンケアのステップをシンプルにしたいという方が多いため、効率的な組み合わせを知っておくと取り入れやすくなります。
基本的なスキンケアのステップは「洗顔 → 化粧水 → 保湿(乳液・クリーム)→ 日焼け止め」という流れです。日焼け止めは保湿の後に重ねることで、肌のうるおいを保ちながら紫外線からも守ることができます。保湿と日焼け止めの順番を逆にすると、日焼け止めの効果が薄れたり、保湿成分が肌に浸透しにくくなったりする場合があります。
スキンケアのステップをできるだけ減らしたい場合は、保湿と日焼け止めが一体になったオールインワンタイプの日焼け止めを選ぶ方法もあります。これ一つで保湿と日焼け止め対策が完結するため、忙しい朝にも取り入れやすいでしょう。ただし、乾燥が強い季節や肌の状態によっては、別途保湿ケアを加えたほうが良い場合もあります。
日焼け止めを使う際に見落としがちなのが、夜のクレンジングです。日焼け止めは洗顔料だけでは落ちにくい場合があります。特にウォータープルーフタイプや高SPFの製品は、クレンジングオイルやクレンジングミルクを使ってしっかり落とすことが必要です。落とし残しが続くと毛穴詰まりやニキビの原因になりやすいため、夜の洗顔は丁寧に行うことが重要です。
ただし、日焼け止めによっては「洗顔料で落とせる」と表記されているものもあります。製品のパッケージや使用説明をよく読んで、適切なクレンジング方法を確認しておきましょう。
さらに、日焼け止めだけに頼らず、帽子・サングラス・長袖の衣服・日傘など物理的な日焼け対策を組み合わせることが、紫外線ダメージを最小限に抑えるうえで最も効果的なアプローチです。日焼け止めは完璧な防護手段ではなく、あくまでも総合的な紫外線対策の一つとして位置づけることが大切です。
📌 クリニックで相談すべきケースとは

市販の日焼け止めでも十分なケアができる場合がほとんどですが、以下のようなケースでは皮膚科やクリニックへの相談をおすすめします。
日焼け止めを塗ると肌に赤みやかゆみが出る、ヒリヒリする、発疹が起きるといったアレルギー反応が疑われる症状がある場合は、原因成分を特定するためにパッチテストを行う必要があります。特定の紫外線吸収剤や防腐剤、香料などにアレルギーがある場合は、皮膚科での検査と専門家のアドバイスを受けたうえで使用する製品を選んでください。
すでに日焼けによる重度のシミ・くすみ・色素沈着が気になっている場合は、日焼け止めだけでは改善が難しいことがあります。このような場合は、クリニックでのレーザー治療や光治療(IPL)、トレチノインやビタミンC誘導体などの処方薬によるアプローチが有効なケースもあります。日焼け止めは予防に優れていますが、すでに生じた色素沈着には医療的な介入が必要になることが多いです。
また、皮膚にほくろや色素の変化があり、形や色が変わったり大きくなったりしている場合は、早めに皮膚科を受診することをおすすめします。紫外線は皮膚がんの発症リスクと関連することが知られており、自己判断せず専門家に診てもらうことが大切です。
アクネ(ニキビ)が慢性的に繰り返している場合も、スキンケア方法や使用している製品が原因になっている可能性があります。皮膚科で肌の状態を診てもらいながら、適切な日焼け止めを選んでもらうことで、ニキビの悪化を防ぎながら紫外線対策を続けることができます。
アイシークリニック大宮院では、肌に関するご相談を幅広く受け付けています。日�けによる肌トラブルやシミ、光老化に関する悩みがある方は、専門家へ気軽にご相談ください。自分の肌状態を正しく把握したうえで適切なケアを選ぶことが、健やかな肌への近道です。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「最近の傾向として、男性の患者様からも日焼けによるシミや光老化に関するご相談が増えており、スキンケア意識の高まりを日々実感しています。当院では、肌タイプや生活スタイルに合わせた日焼け止めの選び方からアドバイスしておりますが、特にひげ剃り後のバリア機能低下が見落とされているケースが多く、丁寧なご説明を心がけています。すでに気になるシミや色素変化がある場合は、日焼け止めによる予防ケアと並行して医療的なアプローチも選択肢になりますので、一人で悩まずお気軽にご相談ください。」
🎯 よくある質問
はい、必要です。紫外線は性別を問わず肌にダメージを与え、しわ・シミ・たるみといった「光老化」の主要な原因となります。男性は女性に比べてスキンケア習慣が少なく、屋外活動も多いため、紫外線ダメージが蓄積されやすい傾向があります。また、皮膚がんのリスクとも関連するため、日焼け止めは健康面でも重要なケアです。
シーンによって使い分けるのがおすすめです。日常の通勤や短時間の外出であればSPF20〜30・PA++〜PA+++で十分です。一方、海水浴・ゴルフ・登山など長時間屋外で過ごす場面ではSPF50・PA++++を選びましょう。高数値の製品は肌への負担も大きくなるため、必要以上に高いものを毎日使い続けることは避けてください。
皮脂分泌が多い脂性肌の方には、さっぱりとした使用感のジェルタイプや水性タイプがおすすめです。「オイルフリー」「ノンコメドジェニック」と表記された製品を選ぶと、毛穴詰まりのリスクを抑えられます。男性は毛穴が大きい傾向があるため、クリームタイプより軽いテクスチャーの製品のほうが使い心地よく続けやすいでしょう。
屋外活動時は2〜3時間ごとの塗り直しが推奨されています。汗をかいた後・タオルで拭いた後・水に濡れた後は特に早めに塗り直してください。室内勤務の場合も、昼食後や外出のタイミングで塗り直す習慣をつけると安心です。携帯しやすいスティックタイプやスプレータイプを職場に常備しておくと便利です。
赤み・かゆみ・ヒリヒリ感・発疹などのアレルギー反応が疑われる場合は、使用をすぐに中止し、皮膚科へご相談ください。特定の紫外線吸収剤や防腐剤が原因の場合は、紫外線散乱剤タイプ(ノンケミカル)への切り替えが有効なケースもあります。アイシークリニックでは、肌タイプや症状に合わせた日焼け止め選びのアドバイスも行っておりますので、お気軽にご相談ください。
📋 まとめ
日焼け止めは、男性にとっても非常に重要なスキンケアアイテムです。紫外線は日々蓄積されてシミ・しわ・たるみといった光老化の原因になるだけでなく、皮膚がんのリスクとも関連しています。毎日の習慣として日焼け止めを取り入れることが、将来的な肌の健康を守るうえで大きな意味を持ちます。
選び方のポイントを改めて整理すると、まずSPFとPAの意味を理解したうえでシーンに合った数値のものを選ぶこと、次に自分の肌タイプ(脂性肌・乾燥肌・敏感肌など)に合ったテクスチャーや成分を選ぶこと、そして正しい量・塗り方・塗り直しの頻度を守ることが基本になります。
男性の肌は皮脂分泌が多く、ひげ剃りによるバリア機能の低下も起きやすいため、肌の状態をよく観察しながら自分に合う製品を見つけていくことが大切です。また、日焼け止めだけに頼らず、帽子や衣類による物理的な対策と組み合わせることでより高い防御効果が得られます。
肌のトラブルや日焼けによる色素変化が気になる場合は、自己判断せずに専門のクリニックへ相談することをおすすめします。正しい知識をもとに、無理なく続けられる紫外線対策を今日から始めてみてください。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 光老化・紫外線による皮膚ダメージ、皮膚がんリスク、UVA/UVBの特性、SPF/PAの指標に関する皮膚科学的根拠の参照
- 厚生労働省 – 日焼け止め製品(サンスクリーン剤)のSPF・PA表示基準および化粧品の効能・安全性に関する規制・ガイドラインの参照
- WHO(世界保健機関) – 紫外線(UV)が人体に与える健康影響、皮膚がんとの関連性、紫外線対策の国際的推奨事項に関する情報の参照
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務