💦 「人より汗の量が多い」「手のひらや脇の汗が止まらない」…そのお悩み、放置するほど悪化するかもしれません。
この記事を読めば、今日からできるセルフケア〜医療の選択肢まで、多汗症の正しい対処法がまるごとわかります。
🚨 こんな症状、自力では限界かも…
✅ 人前で握手・書き物が恥ずかしい
✅ 汗で服がびしょびしょになる
✅ 仕事・恋愛・人間関係に支障が出ている
✅ 制汗剤を使っても全然効かない
目次
- 多汗症とはどのような状態か
- 多汗症の種類と原因を知ろう
- 多汗症は本当に自力で治せるのか
- 日常生活でできるセルフケア7選
- 市販薬・制汗剤の上手な使い方
- 自力での対処に限界を感じるサイン
- 医療機関で受けられる多汗症の治療法
- まとめ
この記事のポイント
多汗症はセルフケア(ストレス管理・食生活改善・制汗剤など)で症状緩和が可能だが、完治は難しく、続発性や重症例は医療機関でのボトックス注射・イオントフォレーシス・ミラドライ等の治療が有効。
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💡 多汗症とはどのような状態か
汗は体温を調節するために欠かせない生理現象です。暑いときや運動をしたとき、緊張したときに汗をかくのは、誰にとっても自然なことです。しかし、そのような明確な理由がないにもかかわらず、日常生活に支障が出るほど大量の汗をかいてしまう状態を「多汗症」と呼びます。
多汗症は医学的な疾患のひとつとして認識されており、単なる「汗かき体質」とは区別されています。国際汗腺学会の定義では、体温調節に必要な量を超えて発汗する状態とされており、日常生活や社会活動に影響を与えているかどうかが診断の重要なポイントになります。
日本における多汗症の有病率は約5〜16%とされており、決して珍しい症状ではありません。それでも、「汗が多いだけで病院に行くのは大げさ」と感じて受診をためらう方が多く、一人で悩み続けているケースも多く見受けられます。
多汗症の汗は、一般的に手のひら・足の裏・脇の下・顔・頭部などに集中して現れることが多く、これらの部位が複数重なって症状が出る方もいます。汗の量が多いだけでなく、においや皮膚トラブルを引き起こすこともあり、精神的なストレスになることも珍しくありません。
Q. 多汗症の原発性と続発性の違いは何ですか?
原発性多汗症は明確な原因がなく、手のひら・脇の下など特定部位に限定して過剰な発汗が起こるタイプです。続発性多汗症は甲状腺疾患・糖尿病・更年期障害などの病気や薬の副作用が原因で、全身性の発汗や夜間の寝汗を伴うことが多く、原因疾患の治療が必要です。
📌 多汗症の種類と原因を知ろう
多汗症を自力で改善しようとするとき、まず大切なのは自分の多汗症がどのタイプなのかを把握することです。多汗症には大きく分けて「原発性多汗症」と「続発性多汗症」の2種類があり、それぞれ原因も対処法も異なります。
✅ 原発性多汗症
原発性多汗症とは、特定の病気や薬の副作用など、明確な原因が存在しない多汗症のことです。多汗症全体の中でも最も多いタイプであり、手のひら・足の裏・脇の下・顔・頭部などの特定部位に限定して過剰な発汗が生じるのが特徴です。
原発性多汗症の原因はまだ完全には解明されていませんが、自律神経(交感神経)の過剰な活動が関係していると考えられています。精神的な緊張や不安がきっかけとなって汗が出やすくなることが多く、人前での発表や試験の前などに症状が悪化する方が多いです。また、遺伝的な要因も関係しているとされており、家族に同じ悩みを持つ方がいるケースも少なくありません。
原発性多汗症は、睡眠中には症状が現れないという特徴もあります。これは自律神経の働きが睡眠中に落ち着くためと考えられており、診断の際の参考になります。
📝 続発性多汗症
続発性多汗症とは、別の病気や薬の使用が原因となって引き起こされる多汗症です。体全体に広がる全身性の発汗が現れることが多く、睡眠中にも汗が出る「寝汗」を伴うケースがあります。
続発性多汗症の原因となる主な疾患には、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)、糖尿病、更年期障害、肥満、感染症、悪性腫瘍などが挙げられます。また、一部の抗うつ薬や降圧薬などの薬剤が副作用として多汗を引き起こすこともあります。
続発性多汗症の場合、セルフケアだけで症状を改善するのは難しく、原因となっている疾患を治療することが根本的な解決につながります。そのため、まず医療機関を受診して原因を特定することが重要です。
自力での対処を試みる前に、自分の多汗症が原発性か続発性かを確認することが大切なステップになります。特定の疾患の可能性がある場合は、早めに医師に相談することをおすすめします。
Q. 多汗症のセルフケアにはどんな方法がありますか?
多汗症のセルフケアとして、ストレス管理・睡眠の質の改善・辛い食べ物やカフェイン・アルコールの制限・通気性の良い衣類の着用・ぬるめの湯での入浴・体温管理などが有効です。手のひらや足の裏には、家庭用イオントフォレーシス機器の活用も選択肢のひとつです。
✨ 多汗症は本当に自力で治せるのか
「自力で多汗症を治したい」という気持ちは自然なことですが、正直に言えば、多汗症を完全に自力で治すことは難しいケースが多いです。ただし、症状を軽減したり、日常生活への影響を和らげたりすることは、セルフケアによって可能な場合があります。
原発性多汗症の場合、ストレスや生活習慣が症状に影響していることがあるため、それらを改善することで汗の量が減ることがあります。特に、精神的な緊張が発汗のトリガーになっている方は、リラクゼーションや睡眠の改善などが効果的なこともあります。
一方で、原発性多汗症の根本には自律神経の過剰な活動があるため、生活習慣の改善だけで完全に発汗をコントロールするには限界があります。特に、手のひらや脇の下など汗腺が密集している部位の多汗症は、セルフケアだけで劇的に改善するのは難しいことが多いです。
続発性多汗症については、前述のとおり原因疾患の治療が必要であり、セルフケアだけでは根本的な解決になりません。
つまり、「自力でできることを試してみる」という姿勢は大切ですが、セルフケアを続けながら症状の変化を観察し、改善が見られない場合や悪化する場合は医療機関に相談するという流れが、最も賢明な対応といえるでしょう。
🔍 日常生活でできるセルフケア7選
多汗症の症状を和らげるために、日常生活の中で取り組めるセルフケアを7つご紹介します。すべてが全員に効果をもたらすわけではありませんが、できるものから試してみる価値はあります。
🔸 1. ストレスを上手に管理する
原発性多汗症の発汗は、精神的なストレスや緊張によって悪化することが多いです。ストレスを感じると交感神経が活性化し、発汗を促進します。そのため、ストレスを適切に管理することが多汗症の改善に直結することがあります。
具体的な方法としては、深呼吸や瞑想、ヨガなどのリラクゼーション法が効果的です。腹式呼吸を意識した深呼吸は、副交感神経を優位にして緊張を和らげる効果があり、手軽に取り組める方法のひとつです。また、趣味の時間を確保したり、適度な運動でストレスを発散したりすることも有効です。
「汗をかいたらどうしよう」という不安が汗を呼ぶという悪循環に陥っている方も多いため、汗そのものへの意識を変えることも大切です。汗をかくことを過度に恐れず、日常の中でリラックスできる時間を意識的に作るよう心がけましょう。
⚡ 2. 睡眠の質を高める
睡眠不足や睡眠の質の低下は、自律神経のバランスを崩す原因になります。自律神経が乱れると交感神経が優位になりやすく、発汗が増えることにつながります。規則正しい睡眠習慣を整えることは、多汗症の改善に間接的に貢献します。
就寝前にスマートフォンやパソコンの画面を見るのを控え、室温を適切に保ち、リラックスできる環境を整えることが睡眠の質向上に役立ちます。毎日同じ時刻に就寝・起床することで、体内時計を整えることも大切です。
🌟 3. 食生活を見直す
食べ物の中には、発汗を促進するものがあります。辛い食べ物(カプサイシンを多く含む食品)、カフェイン(コーヒー・緑茶・エナジードリンクなど)、アルコール、熱い飲み物や食べ物などは、発汗を増やす可能性があります。これらの摂取を減らすことで、汗の量が改善する方もいます。
また、肥満は多汗症の悪化因子のひとつであるため、バランスの良い食事と適度な運動によって適正体重を維持することも大切です。ただし、急激なダイエットはかえって体に負担をかけるため、無理のない範囲で取り組みましょう。
💬 4. 通気性の良い衣類を選ぶ
多汗症の症状を緩和するための工夫として、着る服の素材や形を変えることも有効です。天然素材であるコットンやリネン、吸湿速乾性の高い機能性素材を選ぶと、汗を素早く吸収・蒸発させることができ、蒸れや不快感を軽減できます。
ポリエステル100%のような通気性が低い素材は、熱がこもりやすく汗が増えやすいため、できるだけ避けることをおすすめします。また、重ね着をする際にも、肌に直接触れるインナーに吸湿性の高いものを選ぶだけで、快適さが大きく変わります。
色については、汗ジミが目立ちにくい色(白・黒・グレーなど)を選ぶことで、汗に対する精神的な不安を軽減できることもあります。
✅ 5. 入浴習慣を整える
正しい入浴習慣を身につけることも、多汗症の管理に役立ちます。毎日しっかりと入浴して皮膚を清潔に保つことで、汗に由来する雑菌の繁殖を防ぎ、においのトラブルを予防できます。
入浴の際には、汗が多い部位を丁寧に洗うことが大切ですが、強くこすりすぎると皮膚のバリア機能が低下するため、柔らかいタオルや手で優しく洗うようにしましょう。また、熱すぎるお湯は体温を上げて発汗を促しやすいため、ぬるめのお湯(38〜40度程度)でゆっくり入浴するのがおすすめです。
📝 6. 水分・体温管理をしっかり行う
体温が上がると汗の量が増えるため、体温を上げすぎないように工夫することも大切です。夏場は冷却グッズ(冷却シート・ネッククーラーなど)を活用したり、こまめに涼しい場所に移動したりして体温を適切に管理しましょう。
また、適切な水分補給も重要です。脱水状態になると体温調節がうまくいかなくなり、かえって汗をかきやすくなることがあります。ただし、一度に大量の水分を摂ると体温が下がりにくくなることもあるため、少量をこまめに補給することが理想的です。
🔸 7. イオントフォレーシス(家庭用機器の活用)
イオントフォレーシスは、水を満たした容器に手足を浸して微弱な電流を流すことで汗腺の働きを抑制する方法です。本来は医療機関でも行われている治療法ですが、家庭用の機器も市販されており、手のひらや足の裏の多汗症に対して自宅でケアを行うことができます。
効果が出るまでには複数回の施術が必要で、継続的に行うことが重要です。家庭用機器を使用する際は、取扱説明書をよく読み、安全に使用することが大切です。心臓ペースメーカーを使用している方や妊娠中の方は使用できないため、事前に医師に相談することをおすすめします。
Q. 多汗症で医療機関を受診すべきタイミングは?
セルフケアを続けても改善しない場合や、仕事・日常生活に大きな支障が出ている場合は受診の目安です。また、全身性の発汗や夜間の寝汗がある場合、または症状が急に始まった・急激に悪化した場合は、甲状腺疾患や糖尿病など別の疾患が隠れている可能性があるため早めの受診が推奨されます。

💪 市販薬・制汗剤の上手な使い方
ドラッグストアや薬局では、多汗症や過剰な発汗に対処するためのさまざまな製品が販売されています。上手に活用することで、症状の管理に役立てることができます。
⚡ 制汗剤・デオドラント剤
一般的な制汗剤には、塩化アルミニウムや収れん剤などの成分が含まれており、汗腺を一時的に塞いで発汗を抑える効果があります。スプレータイプ・ロールオンタイプ・スティックタイプなど様々な形状があり、使用する部位や好みに合わせて選ぶことができます。
制汗剤はあくまでも一時的な抑制効果であり、多汗症そのものを治療するものではありません。しかし、日常生活の中で汗を抑えるための手段として活用することは十分に意味があります。肌が敏感な方は、成分の弱いものから試し、かぶれや刺激が出た場合はすぐに使用を中止しましょう。
🌟 塩化アルミニウム製剤(市販薬)
一般的な制汗剤よりも高濃度の塩化アルミニウムを含む製剤は、市販の多汗症向け薬として販売されています。これらは汗腺の開口部を塞ぐことで発汗を抑制する効果があり、軽度から中程度の多汗症に対して有効なことがあります。
使用するタイミングは、汗をかいていない状態で就寝前に清潔な皮膚に塗布するのが効果的とされています。翌朝洗い流し、日中は通常の生活を送るというサイクルで使用します。最初のうちは週に数回の使用が必要ですが、効果が安定してくると使用頻度を減らすことができます。
ただし、皮膚への刺激が出ることがあるため、使用開始時は少量から試してみることが大切です。皮膚炎や傷がある部位への使用は避けましょう。
💬 漢方薬
漢方の観点から多汗症に対するアプローチも存在します。「黄耆建中湯」「防已黄耆湯」「桂枝加黄耆湯」などの漢方薬が、多汗症に対して使用されることがあります。これらはドラッグストアでも購入できるものもありますが、自分の体質に合ったものを選ぶことが重要です。
漢方薬は即効性があるものではなく、体質改善を目的として継続的に服用するものです。自己判断で服用を始める前に、薬剤師や漢方専門家に相談することをおすすめします。
🎯 自力での対処に限界を感じるサイン
セルフケアを続けても改善が見られない場合や、次のようなサインが現れた場合は、医療機関への受診を検討することが大切です。
✅ 日常生活に大きな支障が出ている
書類や電子機器が汗で濡れてしまう、握手や対面が怖くて人との接触を避けるようになった、特定の職業や仕事内容を諦めた——こうした状況になっているようであれば、セルフケアだけでは対処が難しいレベルの多汗症と考えられます。医療機関では、より確実な治療法が提供されています。
📝 精神的な苦痛が大きい
汗への強い不安や恐怖心から外出が怖くなったり、人前で話すことを強く避けるようになったりしている場合は、多汗症が精神的な問題に発展していることがあります。このような場合は、多汗症の治療とともに、精神科や心療内科でのサポートも必要になることがあります。
🔸 全身性の発汗や夜間の発汗がある
体全体から大量の汗をかく、または睡眠中(夜間)に汗をかくという症状がある場合は、続発性多汗症の可能性があります。前述のとおり、続発性多汗症には甲状腺疾患や糖尿病などが隠れていることがあるため、早めに内科などを受診して検査を受けることをおすすめします。
⚡ 急に症状が始まった・急激に悪化した
もともとそれほど汗が多くなかったのに、最近急に汗が増えた、または急激に症状が悪化したという場合も注意が必要です。こうした変化は、何らかの基礎疾患や薬の副作用が原因となっている可能性があります。
🌟 皮膚のトラブルが繰り返し起きている

多汗症によって皮膚が常に湿った状態になると、汗疹(あせも)・真菌感染(白癬・カンジダ症)・細菌感染などのリスクが高まります。皮膚のトラブルが繰り返し起きている場合は、皮膚科への受診が必要です。
Q. 多汗症に対して医療機関ではどんな治療が受けられますか?
脇の多汗症にはボトックス注射(保険適用あり)やマイクロ波治療のミラドライ、手のひら・足の裏にはイオントフォレーシス、複数部位には抗コリン薬の内服などが選択肢です。アイシークリニックでは、症状の部位・程度・ライフスタイルに合わせた最適な治療法を提案しています。
💡 医療機関で受けられる多汗症の治療法
セルフケアや市販品では改善が難しい場合、医療機関ではより効果的な治療を受けることができます。多汗症に対する医療的なアプローチはいくつかあり、症状の程度や部位、患者さんの希望に合わせて選択されます。
💬 塩化アルミニウム外用療法
医療機関でも行われる基本的な治療法が、高濃度の塩化アルミニウム液を患部に塗布する方法です。市販の製剤よりも高濃度のものを使用することができ、より強い効果が期待できます。特に、手のひら・足の裏・脇の下の多汗症に対して用いられます。
副作用として皮膚への刺激感やかぶれが生じることがありますが、継続して適切に使用することで効果を維持することができます。保険適用外の場合が多いですが、比較的安価に取り組める治療法です。
✅ イオントフォレーシス(医療機関での治療)
医療機関でのイオントフォレーシスは、家庭用機器よりも高い電流を使用するため、より高い効果が期待できます。手のひらや足の裏の多汗症に対して有効で、保険適用が認められることもあります(適応される条件は医療機関によって異なります)。
週に数回の通院が必要ですが、継続することで発汗を抑える効果が得られます。効果が安定してきたら、維持のための通院頻度を減らすことができます。
📝 ボトックス(ボツリヌス毒素)注射
ボトックス注射は、ボツリヌス毒素を患部に注射することで汗腺への神経伝達を遮断し、発汗を抑制する治療法です。脇の下の多汗症に対しては保険適用が認められており、効果は6カ月〜1年程度持続します。
手のひら・足の裏・顔・頭部などにも応用されることがありますが、これらの部位への使用は自由診療となることが一般的です。注射時の痛みがある点と、効果が持続するため定期的な治療が必要な点を理解した上で検討することが大切です。
脇の多汗症に対するボトックス治療は効果が高く、日常生活への満足度が大きく改善されたという方が多い治療法です。
🔸 内服薬(抗コリン薬)
抗コリン薬は、汗腺に作用してアセチルコリンの働きを抑えることで発汗を減らす薬です。全身の発汗を広く抑えることができるため、複数の部位に多汗症がある方に用いられることがあります。
副作用として口の渇き・便秘・尿閉・眠気などが現れることがあります。緑内障や前立腺肥大症などがある方には使用できない場合があるため、医師の診察のもとで適切に処方してもらうことが重要です。
⚡ ミラドライ(マイクロ波治療)
ミラドライは、マイクロ波を用いて脇の下の汗腺を破壊する治療法です。1〜2回の治療で永続的な効果が得られることが特徴で、脇の下の多汗症に対して高い満足度が報告されています。
治療時間は約1時間程度で、局所麻酔を使用するため痛みは軽減されますが、施術後に腫れや違和感が生じることがあります。保険適用外の自由診療となるため費用は高額になりますが、長期的に見ると繰り返しの治療が不要なためコストパフォーマンスが良いと考える方もいます。
🌟 外科的治療(ETS:胸腔鏡下交感神経遮断術)
手のひらや顔の多汗症に対して、胸腔鏡を使って交感神経を遮断する手術が行われることがあります。効果が高く持続的ですが、術後に「代償性発汗」(手術で抑えられた汗が他の部位から多く出るようになる現象)が起こることがあるため、患者さんへの十分な説明と同意(インフォームドコンセント)が非常に重要です。
他の治療法で改善が得られない重症の多汗症に対して検討される治療法であり、手術を行う前に十分な医師との相談が必要です。
💬 精神療法・カウンセリング
汗への不安や恐怖心が強い場合、認知行動療法などの精神療法が助けになることがあります。多汗症そのものを治療するわけではありませんが、汗に対する過剰な反応を和らげ、生活の質を改善するために有効です。身体的な治療と並行して行うことで、より効果的な改善が期待できます。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、「汗が多いだけで受診するのは大げさかもしれない」と長期間一人で悩まれた末にご来院される患者さんが非常に多い印象があります。多汗症は適切な治療によって生活の質を大きく改善できる疾患であり、セルフケアで限界を感じた際にはどうぞ遠慮なくご相談ください。原発性・続発性の鑑別を含め、お一人おひとりの症状やライフスタイルに寄り添いながら、最適な治療法をご提案してまいります。」
📌 よくある質問
多汗症を完全に自力で治すことは難しいケースが多いですが、セルフケアによって症状を軽減できる場合があります。ストレス管理や睡眠の改善、食生活の見直しなどが効果的なこともあります。ただし、改善が見られない場合や日常生活に支障が出ている場合は、医療機関への受診をおすすめします。
原発性多汗症は明確な原因がなく、手のひら・脇の下など特定部位に限定して過剰な発汗が起こるタイプです。一方、続発性多汗症は甲状腺疾患や糖尿病などの病気や薬の副作用が原因で、全身性の発汗や夜間の寝汗を伴うことが多いです。続発性の場合は原因疾患の治療が必要です。
ストレス管理・睡眠の質の改善・発汗を促す食品(辛いもの・カフェイン・アルコール)の制限・通気性の良い衣類の着用・正しい入浴習慣・体温管理などが有効です。また、家庭用イオントフォレーシス機器を活用することで、手のひらや足の裏の多汗症に対してセルフケアを行うこともできます。
セルフケアを続けても改善しない場合や、日常生活・仕事に大きな支障が出ている場合は受診の目安です。また、全身性の発汗や夜間の寝汗がある場合、急に症状が始まった・急激に悪化した場合は、背景に別の疾患が隠れている可能性があるため、早めに医療機関を受診することをおすすめします。
症状や部位に応じて複数の治療法があります。脇の多汗症にはボトックス注射(保険適用あり)やミラドライ(マイクロ波治療)、手のひら・足の裏にはイオントフォレーシス、複数部位には抗コリン薬の内服などが選択肢です。アイシークリニックでは、お一人おひとりの症状やライフスタイルに合わせた治療法をご提案しています。
✨ まとめ
多汗症は、日常生活に影響を与える医学的な状態です。自力での改善を目指すこと自体は決して悪いことではなく、生活習慣の見直しやセルフケアによって症状が和らぐ方もいます。ストレス管理、睡眠の改善、食生活の見直し、適切な衣類の選択、入浴習慣の整備、体温管理、そして家庭用イオントフォレーシスの活用など、できることから取り組んでみてください。
ただし、多汗症の種類(原発性か続発性か)によって対処法は大きく異なります。特に、全身性の発汗や夜間の発汗がある場合、または症状が急に始まった・急に悪化した場合は、背景に別の疾患が隠れている可能性があるため、早めに医療機関を受診することが大切です。
セルフケアを続けても改善が見られない、日常生活や精神的な面で大きな支障が出ているという方は、医療機関での治療を検討しましょう。現代の医療では、ボトックス注射・イオントフォレーシス・ミラドライ・内服薬などさまざまな治療選択肢があり、症状や部位、ライフスタイルに合わせて最適な治療を組み合わせることができます。
アイシークリニック大宮院では、多汗症でお悩みの方に対して丁寧なカウンセリングを行い、一人ひとりの症状やご希望に合わせた治療法をご提案しています。「汗が多くて困っている」「自力で試してみたけれど改善しない」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。多汗症は適切な治療によって、生活の質を大きく改善できる可能性がある症状です。一人で抱え込まず、専門家に相談することから始めてみましょう。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 多汗症の診断基準・治療ガイドライン(原発性多汗症・続発性多汗症の分類、塩化アルミニウム外用療法・イオントフォレーシス・ボトックス注射など各治療法の適応と推奨度)
- 厚生労働省 – 多汗症に関連する有病率・疾患定義および生活習慣改善(ストレス管理・食生活・睡眠習慣)に関する公的医療情報
- PubMed – 多汗症の病態(自律神経・交感神経の過剰活動)、イオントフォレーシス・ボツリヌス毒素・ETS手術の有効性に関する国際的な臨床研究・エビデンス文献
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務