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ホエイプロテインでニキビが増える?原因と対策を徹底解説

筋トレや運動後にホエイプロテインを飲み始めてから、急にニキビが増えたという経験はないでしょうか。「プロテインを飲むとニキビができる」という話はトレーニング愛好家の間でよく耳にしますが、これは単なる噂ではなく、医学的な根拠のある現象です。本記事では、ホエイプロテインがなぜニキビを引き起こす可能性があるのか、そのメカニズムをわかりやすく解説するとともに、トレーニングを継続しながら肌荒れを防ぐための具体的な方法についてもご紹介します。ニキビに悩んでいるプロテイン愛用者の方にとって、役立つ情報が詰まっていますので、ぜひ最後までお読みください。


目次

  1. ホエイプロテインとは?その特徴と人気の理由
  2. ホエイプロテインとニキビの関係は本当にあるの?
  3. ホエイプロテインがニキビを引き起こすメカニズム
  4. ニキビができやすい人の特徴と体質
  5. ホエイプロテインの摂取量とニキビの関係
  6. ホエイプロテインによるニキビへの対処法
  7. プロテインの代替選択肢を検討しよう
  8. 食事・生活習慣でできるニキビ対策
  9. 皮膚科・美容クリニックへの相談が必要なケース
  10. まとめ

💡 1. ホエイプロテインとは?その特徴と人気の理由

ホエイプロテインとは、牛乳を原料としたタンパク質補給サプリメントのひとつです。牛乳からチーズを作る過程で分離される液体(乳清、ホエイ)を精製・粉末化したものがホエイプロテインです。

ホエイプロテインが多くのトレーニーや運動愛好家に選ばれる理由は、いくつかあります。まず、タンパク質の含有量が非常に高く、一食分(約30g程度)で20〜25gものタンパク質を手軽に摂取できます。次に、必須アミノ酸をバランスよく含んでおり、特に筋肉の合成に重要な役割を果たすBCAA(分岐鎖アミノ酸)が豊富に含まれています。また、消化吸収が非常に速いため、運動直後のゴールデンタイムにタンパク質を素早く届けられるという特徴もあります。

ホエイプロテインには主に3種類の形態があります。WPC(ホエイプロテインコンセントレート)は最も一般的で、製造コストが低く乳糖や脂質をある程度含みます。WPI(ホエイプロテインアイソレート)は精製度が高く、乳糖や脂質をほぼ取り除いたタイプです。WPH(ホエイプロテインハイドロライゼート)は加水分解処理を施し、さらに吸収を速めたタイプです。これらの違いがニキビの発生にも影響することがあるため、後ほど詳しく説明します。

このようにホエイプロテインは非常に優れたタンパク質源であるため、スポーツジムやフィットネス業界では定番のサプリメントとして定着しています。しかしその一方で、一部の人には肌荒れやニキビを引き起こす可能性があることも徐々に明らかになってきています。

Q. ホエイプロテインがニキビを悪化させるメカニズムは?

ホエイプロテインはインスリン分泌を強く刺激し、IGF-1(インスリン様成長因子)を上昇させることで皮脂腺の活動を活発にし、毛穴詰まりを引き起こします。さらに乳製品由来のアンドロゲン前駆体が男性ホルモンに変換されて皮脂分泌を増やすため、ニキビが悪化しやすくなります。

📌 2. ホエイプロテインとニキビの関係は本当にあるの?

「プロテインを飲み始めてからニキビが増えた」という声は、ネット上のトレーニングコミュニティや美容フォーラムでよく見かけます。では、この関係性は科学的に実証されているのでしょうか。

結論から言えば、ホエイプロテインとニキビの関連性を示す研究は実際に存在しています。2012年にブラジルの研究チームが発表した症例研究では、ホエイプロテインの摂取を始めた若い男性において、にきびが悪化したケースが報告されました。また複数の観察研究においても、乳製品(特に脱脂乳)の摂取量とにきびの発症リスクに正の相関が見られることが示されています。

ただし、すべてのホエイプロテイン摂取者にニキビが発生するわけではありません。これはニキビの発症が複数の要因が絡み合う多因子性の疾患であり、個人の体質や肌質、ホルモンバランス、生活習慣など様々な要素が影響するためです。ホエイプロテインはあくまでニキビの「リスク因子のひとつ」として考えるのが適切です。

また、「すべてのプロテインがニキビを引き起こすわけではない」という点も重要です。後述するように、ホエイプロテインの中でも種類によってニキビへの影響が異なりますし、大豆由来のソイプロテインや米由来のライスプロテインなど、乳製品を使用しないプロテインでは同様の影響が見られないとする報告もあります。

✨ 3. ホエイプロテインがニキビを引き起こすメカニズム

ホエイプロテインがニキビを悪化させる可能性があるのは、複数のメカニズムが関与しています。それぞれを詳しく見ていきましょう。

✅ インスリン様成長因子(IGF-1)の上昇

ホエイプロテインはインスリン分泌を強く刺激するタンパク質として知られており、食後のインスリン濃度を急上昇させます。インスリンとその関連物質であるインスリン様成長因子(IGF-1)は、皮脂腺の活動を活発にし、毛穴の角化(角質が厚くなること)を促進する作用があります。これがニキビの原因となる毛穴詰まりを引き起こし、アクネ桿菌(ニキビの原因菌)が繁殖しやすい環境を作り出します。

ホエイプロテインに含まれるロイシンをはじめとするアミノ酸は、mTOR(タンパク質合成を促進するシグナル伝達経路)を活性化させますが、mTORはIGF-1のシグナルを強化し、皮脂腺細胞の増殖を促す側面もあるため、ニキビの発症リスクをさらに高める可能性があります。

📝 男性ホルモン(アンドロゲン)への影響

乳製品にはアンドロゲン前駆体が含まれており、これが体内でテストステロンやDHT(ジヒドロテストステロン)などの男性ホルモンに変換されることがあります。男性ホルモンは皮脂腺を直接刺激して皮脂の分泌量を増やすため、ニキビができやすくなります。特に思春期の若者や、ホルモンバランスが乱れやすい方にとっては、この経路の影響を受けやすいといえます。

🔸 乳糖不耐症や乳タンパク質アレルギーとの関係

一部の人では、乳糖(ラクトース)を消化する酵素(ラクターゼ)が少なく、乳糖を十分に分解できない「乳糖不耐症」の状態にあります。乳糖が消化しきれずに腸内で発酵すると、腸内環境が乱れ、炎症性サイトカインの産生が増加します。この全身性の炎症がニキビを悪化させる一因になり得ます。

また、乳タンパク質(主にカゼインやホエイ)に対して軽度のアレルギー反応や不耐性を持つ人もおり、これが皮膚の炎症として現れることがあります。WPC(コンセントレートタイプ)はWPI(アイソレートタイプ)と比べて乳糖含有量が多いため、乳糖不耐の方にはより影響が出やすい傾向があります。

⚡ 腸内環境への影響(腸管バリアの乱れ)

近年の研究では、腸内環境(腸内フローラ)と皮膚の状態には密接な関係があることが明らかになってきています(「腸-皮膚軸」と呼ばれる概念)。ホエイプロテインの過剰摂取や乳製品への不耐性が腸内細菌のバランスを乱すと、腸管バリアの透過性が高まり(リーキーガット)、炎症性物質が血流に流れ込みやすくなります。これが全身性の炎症を引き起こし、皮膚の炎症であるニキビを悪化させる可能性があります。

🌟 添加物や甘味料の影響

市販のホエイプロテイン製品には、フレーバーをつけるための砂糖や人工甘味料、乳化剤、増粘剤などが含まれているものがあります。特に砂糖(ショ糖)や高GI(血糖指数)の甘味料を多く含む製品は、血糖値を急激に上昇させてインスリンスパイクを引き起こし、上述のメカニズムと合わさってニキビを悪化させる可能性があります。プロテイン自体の問題というよりも、配合されている添加物が影響している場合もあることを覚えておきましょう。

Q. ホエイプロテインでニキビが出やすい人の特徴は?

脂性肌でもともとニキビができやすい方、乳糖不耐症の方、ホルモンバランスが乱れやすい女性(生理前後やPCOSの方)、思春期〜20代前半の若い世代、睡眠不足やストレスを抱えている方は、ホエイプロテインによるニキビへの影響を受けやすい傾向があります。

🔍 4. ニキビができやすい人の特徴と体質

ホエイプロテインを摂取しても全員にニキビができるわけではなく、特定の体質や状況にある方がより影響を受けやすいといわれています。以下に当てはまる方は注意が必要です。

まず、もともとニキビができやすい脂性肌の方は、皮脂分泌が活発なため、IGF-1やアンドロゲンの影響をより受けやすい状態にあります。ホエイプロテインによってさらに皮脂分泌が促進されると、毛穴詰まりが起きやすくなります。

次に、思春期や20代前半の若い世代は、ホルモンの変動が大きく、ニキビができやすい時期です。このような時期にホエイプロテインを多量に摂取することで、ホルモンバランスへの影響がより顕著に現れることがあります。

乳糖不耐症の方も影響を受けやすい傾向があります。日本人は白人に比べて乳糖不耐症の割合が高いといわれており、乳糖を多く含むWPCタイプのプロテインを摂ることで腸内環境が乱れ、ニキビに結びつく可能性があります。

さらに、ホルモンバランスが乱れやすい女性(生理前後や多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の方など)も注意が必要です。これらの状態ではアンドロゲンの影響を受けやすく、ホエイプロテインの摂取がニキビを悪化させるリスクがあります。

また、睡眠不足や過度なストレスを抱えている方も要注意です。ストレスはコルチゾールの分泌を増やし、皮脂分泌を促進します。このような状態にホエイプロテインの影響が加わると、ニキビが悪化しやすくなります。

糖質の多い食事をとる習慣がある方も同様です。もともと高GIの食事でインスリン分泌が多い状態に、さらにホエイプロテインのインスリン刺激が加わると、IGF-1の上昇がより顕著になる可能性があります。

💪 5. ホエイプロテインの摂取量とニキビの関係

ホエイプロテインとニキビの関係を考えるうえで、摂取量も重要な要素です。一般的に、過剰な摂取はニキビのリスクを高める可能性があります。

タンパク質の必要量は体重1kgあたり1.2〜2.0g程度とされており(活動量や目的によって異なります)、この範囲内であれば多くの場合は問題が少ないとされています。しかし、バルクアップを目指す方の中には、体重1kgあたり3g以上という高タンパク摂取を行う人もおり、このような過剰摂取はIGF-1やインスリンへの刺激が大きくなり、ニキビリスクを高める可能性があります。

また、一度に大量のホエイプロテインを摂取するより、複数回に分けて摂取した方がインスリンスパイクが緩やかになり、ニキビへの影響も少ないという考え方もあります。一度に2〜3スクープ(60〜90g程度)を飲む習慣がある方は、1スクープ(30g程度)を1日複数回に分けるという方法を試してみる価値があるかもしれません。

さらに、摂取のタイミングも影響する可能性があります。血糖値が安定している運動直後ではなく、空腹時に単独でホエイプロテインを摂取すると、インスリン分泌への刺激が強くなりやすいとされています。食事と組み合わせて摂取する、あるいは食物繊維と一緒に摂るなどの工夫が有効な場合があります。

ただし、摂取量を減らしすぎるとトレーニングの効果が出にくくなることもあります。ニキビの状態と筋肉・体組成の目標をバランスよく考えながら、適切な量を設定することが大切です。

Q. ニキビ対策としてプロテインの種類を変えるべき?

ニキビが気になる場合、乳糖をほぼ除去したWPI(アイソレート)タイプへの切り替えが効果的なことがあります。乳製品自体を避けたい方には、ソイプロテインやライスプロテイン、ピープロテインなど植物性プロテインへの代替も有効な選択肢です。添加糖が少ない製品を選ぶことも重要です。

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🎯 6. ホエイプロテインによるニキビへの対処法

ホエイプロテインを摂取しながらニキビを予防・改善するための具体的な対策をご紹介します。

💬 WPIタイプ(アイソレート)に切り替える

前述のように、WPCタイプは乳糖や脂質を多く含みますが、WPIタイプはこれらをほぼ除去した精製度の高い製品です。乳糖が腸内環境に悪影響を与えているケースでは、WPIタイプに切り替えることで症状が改善することがあります。値段は割高になりますが、ニキビに悩んでいる方にはまず試してみる価値のある選択肢です。

✅ 砂糖・甘味料の少ない製品を選ぶ

市販のプロテイン製品の中には、砂糖や高GI甘味料を多く含むものがあります。ニキビが気になる場合は、成分表示を確認し、砂糖の添加が少ない製品や、エリスリトール・ステビアなど低GI甘味料を使用した製品を選ぶようにしましょう。プレーン(無糖)タイプや、甘味料を使用していないシンプルな製品を選ぶのも一つの方法です。

📝 摂取量を見直す

現在の摂取量が多い場合は、適切な量に見直すことを検討しましょう。体重1kgあたり1.6〜2.0gのタンパク質摂取を目安に、ホエイプロテインの量を調整することが一般的に勧められます。食事からのタンパク質量も考慮したうえで、サプリメントとしてのプロテインは補助的な位置づけとして摂取するのが理想的です。

🔸 摂取のタイミングと方法を工夫する

空腹時に単独でホエイプロテインを摂取するのではなく、食事やスナックと組み合わせて摂ることでインスリンスパイクを緩和できる場合があります。また、食物繊維(野菜、全粒穀物など)と一緒に摂取することで血糖値の上昇をゆるやかにし、IGF-1への影響を軽減できる可能性があります。

⚡ 試験的に一時中断してみる

ホエイプロテインとニキビの関係を確認する最もシンプルな方法は、4〜6週間程度摂取を中断し、ニキビの状態がどう変化するかを観察することです。中断によってニキビが改善した場合は、ホエイプロテインが原因だった可能性が高いといえます。その後、代替プロテインを試してみたり、量を減らして再開してみたりすることで、自分に合った対処法を見つけることができます。

🌟 スキンケアを丁寧に行う

ホエイプロテインの影響でニキビができやすくなっている場合でも、適切なスキンケアで症状を軽減できることがあります。特に運動後の汗や皮脂汚れをしっかり洗い流すこと、毛穴詰まりを防ぐために適切な洗顔を行うこと、保湿で皮膚バリアを整えることが基本となります。洗いすぎも乾燥を招いてニキビを悪化させることがあるため、適切な洗顔回数(1日2回程度)を守ることも大切です。

💡 7. プロテインの代替選択肢を検討しよう

ホエイプロテインがニキビの原因になっていると考えられる場合、乳製品を使用しないプロテインへの切り替えも有効な選択肢です。主な代替プロテインについて解説します。

💬 ソイプロテイン(大豆タンパク)

大豆を原料としたソイプロテインは、乳製品を含まないため、乳糖不耐症や乳製品への不耐性がある方に向いています。必須アミノ酸をバランスよく含み、特にグルタミンやアルギニンが豊富です。ただし、大豆イソフラボンを含むため、ホルモンバランスへの影響を心配する方もいます(一般的な摂取量であれば問題ないとする研究が多いですが、気になる方は医師に相談するとよいでしょう)。吸収速度はホエイより遅めですが、腹持ちが良いという特徴もあります。

✅ ライスプロテイン(米タンパク)

玄米から抽出したライスプロテインはアレルギーが出にくいプロテインとして知られており、乳製品や大豆にアレルギーや不耐性がある方にも適しています。アミノ酸スコアはホエイには劣りますが、ピープロテインと組み合わせることで必須アミノ酸のバランスを補いやすくなります。ニキビへの影響を示す報告も少なく、肌荒れが気になる方の代替プロテインとして検討する価値があります。

📝 ピープロテイン(エンドウタンパク)

エンドウ豆を原料とするピープロテインも、乳製品を含まないプロテインです。BCAAを比較的多く含んでおり、筋肉合成サポートという点でもある程度有効です。消化性が良く、腸への負担が少ないとされているため、ホエイプロテインで腸内環境への影響が心配な方にも向いています。近年、植物性プロテインとして注目が高まっており、製品バリエーションも増えてきています。

🔸 カゼインプロテイン

カゼインも牛乳由来のタンパク質ですが、ホエイとは異なりゆっくりと消化・吸収される特徴があります。インスリン分泌への刺激はホエイより穏やかといわれており、ニキビへの影響もやや少ない可能性があります。ただし、カゼインに対して不耐性を持つ方もいるため、完全に安全というわけではありません。ホエイからカゼインに切り替えることで、ニキビが改善するかどうかを試してみることもできます。

⚡ 代替プロテインを選ぶ際の注意点

どのプロテインを選ぶ場合も、製品によって品質や添加物の内容が大きく異なります。第三者機関による品質認証を受けている製品、添加物が少ないシンプルな製品を選ぶことが重要です。また、筋肉合成という目的を果たせるよう、アミノ酸プロファイルを確認したうえで選択することをお勧めします。

Q. プロテインを見直してもニキビが治らない場合は?

プロテインを中断しても数週間以上改善しない場合や、膿を持つ黄ニキビ・嚢胞性ニキビが多数ある場合は、皮膚科や美容クリニックへの受診をお勧めします。アイシークリニックでは、ニキビ・ニキビ跡の状態を診たうえで、レーザー治療やケミカルピーリングなど最適な治療プランを提案しています。

📌 8. 食事・生活習慣でできるニキビ対策

ホエイプロテインの見直しと合わせて、日常の食事や生活習慣を整えることもニキビ改善には非常に重要です。

🌟 低GI食を意識する

高GI食(白米、白パン、砂糖たっぷりのお菓子など)はインスリン分泌を強く刺激し、IGF-1を上昇させることでニキビを悪化させることがわかっています。玄米、全粒粉パン、オートミール、豆類など低GI食品を積極的に取り入れることで、血糖値を安定させてニキビを予防する効果が期待できます。野菜、特に葉物野菜や食物繊維が豊富な食品を食事に加えることも有効です。

💬 乳製品全般を一時的に控える

ホエイプロテインだけでなく、牛乳、チーズ、ヨーグルトなどの乳製品全般にもニキビを悪化させる可能性があるという研究報告があります。特に脱脂乳(スキムミルク)の摂取とニキビの関連が強いとされています。ニキビが気になる方は、4〜8週間程度乳製品を控えてみて、肌の変化を観察してみる方法も有効です。

✅ 亜鉛・ビタミンAなど栄養素のバランスを整える

亜鉛は皮脂分泌の調整や炎症の抑制に関わる重要なミネラルです。牡蠣、牛肉、カボチャの種などの食品から摂取を心がけましょう。ビタミンAは皮膚の角化を正常に保つ役割があり、過剰な角化(毛穴詰まりの原因)を防ぐのに有効です。緑黄色野菜(人参、ほうれん草、かぼちゃなど)から摂取できます。また、オメガ3脂肪酸(青魚、亜麻仁油など)には抗炎症作用があり、ニキビの炎症を緩和する助けになることが期待されます。

📝 腸内環境を整える

前述のように腸と皮膚の関係は深く、腸内環境を整えることはニキビ予防にもつながります。発酵食品(味噌、納豆、キムチ、ぬか漬けなど)や食物繊維を積極的に摂ることで腸内の善玉菌を増やし、腸のバリア機能を高めることができます。プロバイオティクスのサプリメントを活用する方法もあります。

🔸 十分な睡眠とストレス管理

睡眠中は成長ホルモンが分泌されて皮膚の修復が行われます。慢性的な睡眠不足はコルチゾール(ストレスホルモン)を上昇させ、皮脂分泌を増加させてニキビを悪化させます。1日7〜8時間の質の良い睡眠を確保することが大切です。また、ヨガや瞑想、深呼吸などのリラクゼーション法でストレスを管理することもニキビ予防に効果的です。

⚡ 適切な水分補給

高タンパク食やプロテインの摂取は腎臓への負担を増やすため、十分な水分補給が必要です。また、水分をしっかり摂ることで皮膚の保湿が保たれ、バリア機能が維持されやすくなります。1日2リットル程度を目安に、こまめに水分を摂るようにしましょう。

🌟 運動後のケアを丁寧に

運動後は汗や皮脂が顔や背中に溜まり、ニキビの原因になりやすい状況です。トレーニング後はできるだけ早めにシャワーを浴びて汗を洗い流し、清潔な状態を保つことが大切です。特に背中や胸など、プロテインを飲む人に多い「背中ニキビ(背中ニキビ)」を予防するためには、ジム後の速やかなシャワーが有効です。

✨ 9. 皮膚科・美容クリニックへの相談が必要なケース

ここまでご紹介した対策を試しても改善が見られない場合や、ニキビが重症化している場合は、医療機関への受診を検討することが大切です。

💬 受診を検討すべき状態

炎症の強い赤ニキビや膿を持った黄ニキビが多数ある場合、または痛みを伴うしこりのような深いニキビ(嚢胞性ニキビ)がある場合は、自己ケアのみで対処するのは難しく、医療機関でのアプローチが必要です。また、ニキビが治った後に色素沈着(赤み・黒ずみ)や凹凸のある瘢痕(ニキビ跡・クレーター)が残っている場合も、早めに受診することでより効果的な治療を受けることができます。

さらに、プロテインを中断しても数週間以上ニキビが改善しない場合は、ホルモンバランスの乱れや他の皮膚疾患(脂漏性皮膚炎、毛包炎など)が関与している可能性もあるため、専門家の診断を受けることが重要です。

✅ 皮膚科での治療

皮膚科では、ニキビの状態に合わせた外用薬(抗菌外用剤、ベピオゲル、ディフェリンゲルなど)や内服薬(抗生物質、漢方薬など)による治療が行われます。重症のニキビには、ホルモン療法や経口レチノイン酸製剤(イソトレチノイン)が使用されることもあります。これらは医師の処方のもとで使用する必要があります。

📝 美容クリニックでの治療

美容クリニックでは、皮膚科の治療に加えて、ニキビ跡やニキビの炎症に対するレーザー治療、ケミカルピーリング、光治療(IPL・フォトフェイシャル)、ダーマペンなどの施術が受けられます。アイシークリニック大宮院をはじめとした美容クリニックでは、ニキビ・ニキビ跡の状態を診てもらったうえで、最適な治療プランを提案してもらえます。

特にニキビ跡のクレーター(凹凸)に対しては、自力での改善が難しいため、美容クリニックでの専門的な施術が効果的な場合が多いです。悩みが長期化している方は、一度専門家に相談してみることをお勧めします。

🔸 受診の際に伝えると良いこと

皮膚科や美容クリニックを受診する際は、ホエイプロテインを含めたサプリメントの使用状況、摂取量、飲み始めた時期、ニキビが悪化した時期などを医師に伝えることが重要です。また、食生活やライフスタイルの情報も診断の参考になります。正確な情報を伝えることで、より適切な治療が受けられます。

🔍 まとめ

ホエイプロテインとニキビの関係について、その原因メカニズムから具体的な対策まで詳しく解説してきました。改めて要点を整理しましょう。

ホエイプロテインはIGF-1の上昇、アンドロゲンへの影響、乳糖不耐症による腸内環境の乱れ、添加物による血糖値スパイクなど複数のメカニズムを通じてニキビを悪化させる可能性があります。ただし、これはすべての摂取者に起こることではなく、もともとニキビができやすい体質の方や、乳糖不耐症・乳製品不耐性のある方、ホルモンバランスが乱れやすい方などが特に影響を受けやすいとされています。

対策としては、WPIタイプへの切り替え、摂取量の見直し、砂糖・甘味料の少ない製品の選択、植物性プロテインへの代替などが有効です。また、低GI食を意識した食事改善、腸内環境を整える食品の摂取、十分な睡眠とストレス管理、適切なスキンケアなど生活習慣全体を見直すことも大切です。

それでも改善しない場合や、ニキビが重症化している場合は、皮膚科や美容クリニックへの受診を検討してください。専門家の診断と治療を受けることで、より効果的かつ早期の改善が期待できます。

トレーニングと美肌は両立できます。自分の体質をよく知り、適切な方法でホエイプロテインと付き合うことで、フィジカルもスキンも理想に近づけることができるでしょう。ニキビにお悩みの方は、本記事の内容を参考にしながら一つひとつ対策を試してみてください。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – ニキビ(尋常性痤瘡)の診療ガイドラインに関する情報。ニキビの発症メカニズム、原因因子(皮脂分泌、毛穴の角化、アクネ菌など)、治療方針について参照。
  • PubMed – ホエイプロテインとニキビ(痤瘡)の関連性を示す研究論文群。IGF-1・インスリン・乳製品摂取とニキビ発症リスクの相関に関する査読済み文献として参照。
  • 厚生労働省 – 日本人の食事摂取基準におけるタンパク質の推奨摂取量に関する情報。ホエイプロテインの適切な摂取量の根拠として参照。

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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