🙋♀️「なんかほくろ増えた気がする…これって大丈夫?」
🙋♀️「前からあったほくろが大きくなってきた気がして不安…」
でも、放置すると後悔するケースもあります。正しい知識で、不安をスッキリ解消しましょう!
- 📌 妊娠中にほくろが増える・変わる本当の原因
- 📌 要注意なほくろの見分け方(ABCDEルール)
- 📌 産後、ほくろは元に戻る?
- 📌 クリニックに行くべきタイミング
直径6mm以上 / 急に大きくなってきた
目次
- 妊娠中にほくろが増えるのはなぜ?
- 妊娠中に起こる肌の色素変化の種類
- ほくろと間違えやすい妊娠中の肌トラブル
- 注意が必要なほくろの見分け方(ABCDEルール)
- 妊娠中にほくろが気になったらどうする?
- 産後にほくろは元に戻る?
- 妊娠中・産後のほくろケアで気をつけたいこと
- クリニックへ相談するタイミング
- まとめ
この記事のポイント
妊娠中のほくろ変化はホルモン増加によるメラニン産生促進が主因。多くは産後改善されるが、ABCDEルール(非対称・不規則な輪郭・色調不均一・6mm以上・急激な変化)に該当する場合は早期に皮膚科へ相談が必要。
💡 妊娠中にほくろが増えるのはなぜ?
妊娠中にほくろが増えたり、既存のほくろが大きくなったりする主な原因は、妊娠に伴うホルモンバランスの大きな変化にあります。
妊娠すると、胎盤から大量のエストロゲン(女性ホルモン)やプロゲステロンが分泌されます。これらのホルモンは、皮膚のメラノサイト(色素細胞)を刺激し、メラニン色素の産生を促進する働きがあります。メラニン色素が増加すると、肌全体が日焼けしやすくなるだけでなく、もともとメラノサイトが集まっているほくろの部分では、色が濃くなったり、サイズが大きくなったりすることがあります。
さらに、妊娠中には「メラノサイト刺激ホルモン(MSH)」の分泌量も増加します。このホルモンは名前の通りメラノサイトを直接刺激するため、色素沈着がより顕著になります。また、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の増加もMSHと同様の作用をもたらします。これらのホルモンが複合的に働くことで、妊娠中は全体的にメラニン色素が増えやすい状態になるのです。
妊娠初期から中期にかけてこうした変化が現れやすく、特に妊娠中期以降はホルモン値がピークに達するため、肌の変化が目立ちやすくなります。肌の色が全体的に黒ずんで見えたり、もともとうっすらあったほくろが濃くなって「新しいほくろができた」と感じることも珍しくありません。
このような変化は、妊娠という特別な時期における生理的な反応であり、多くの場合は出産後にホルモンバランスが戻るとともに、ほくろも徐々に目立たなくなることが多いです。ただし、すべてが元通りになるわけではないため、変化の内容によっては経過観察や専門家への相談が必要になります。
Q. 妊娠中にほくろが増えたり大きくなる原因は?
妊娠中にほくろが変化する主な原因は、エストロゲン・プロゲステロン・メラノサイト刺激ホルモン(MSH)の増加です。これらのホルモンが皮膚の色素細胞(メラノサイト)を刺激し、メラニン色素の産生を促進するため、既存のほくろが濃くなったり大きくなったりします。多くは妊娠中の生理的な反応です。
📌 妊娠中に起こる肌の色素変化の種類
妊娠中の肌の色素変化はほくろだけではありません。さまざまな形で色素沈着が現れるため、それぞれの特徴を理解しておくと、自分の肌の変化を正確に把握するのに役立ちます。
✅ 妊娠性肝斑(かんぱん)
妊娠中に現れやすい色素沈着の代表格として、肝斑(かんぱん)があります。額、頬、鼻の周りなど顔の中心部に左右対称に現れる、茶色っぽいシミのことです。「妊娠マスク」とも呼ばれ、エストロゲンの増加がメラニン色素の産生を促すことで生じます。一見するとほくろのように見えることはありませんが、いくつかの小さなシミが集まって大きなほくろのように見えることがあります。
📝 乳輪・乳頭の色素沈着
妊娠中は乳輪や乳頭の色が著しく濃くなります。これは授乳のための準備としての生理的変化で、メラニン色素が局所的に増加することで起こります。乳輪の外側にあるほくろも、この影響でより目立つようになることがあります。
🔸 正中線(せいちゅうせん)の黒ずみ
おへそを中心に縦に走る「linea nigra(黒線)」が現れることがあります。元々薄い線(linea alba)があった部分が、ホルモンの影響で色素沈着し黒ずんで見えるようになるものです。これも妊娠中の典型的な色素変化の一つです。
⚡ ほくろの変化
これらの色素変化と並行して、既存のほくろが色濃くなったり、わずかにサイズが増したりすることがあります。また、もともと非常に薄くて気づかなかったほくろが、妊娠中に濃くなることで初めて「ほくろができた」と気づくケースもよくあります。新たなほくろが形成されることも稀にあります。
🌟 軟性線維腫(アクロコルドン・スキンタッグ)
妊娠中に首や脇の下、胸元などにやわらかい小さな突起物ができることがあります。これを軟性線維腫(なんせいせんいしゅ)またはアクロコルドン、スキンタッグと呼びます。褐色を帯びていることが多く、ほくろと間違えられることがあります。ほくろとは異なり、皮膚が袋状に突起したもので、悪性化する可能性は非常に低いです。しかし数が多くなったり、気になる場合には皮膚科やクリニックで確認してもらうと安心です。
✨ ほくろと間違えやすい妊娠中の肌トラブル
妊娠中は肌の状態が通常とは異なるため、ほくろ以外のものをほくろと見間違えることがあります。正しく識別するためにも、代表的なものを把握しておきましょう。
💬 脂漏性角化症(老人性いぼ)
加齢とともにできやすくなるイボで、妊娠中にホルモンの影響で発生・増悪することがあります。茶色から黒褐色をしていて表面がざらついているのが特徴です。ほくろと見た目が似ていることがありますが、触ると盛り上がっていることが多いです。
✅ 血管腫(血豆・クモ状血管腫)
妊娠中はホルモンの影響で毛細血管が拡張しやすくなります。これにより、クモ状血管腫(中心部から放射状に細い血管が広がった赤いあざ)や、血豆のような赤黒い点が現れることがあります。これらは血管系の変化によるものであり、ほくろとは異なります。
📝 妊娠性そう痒症・湿疹
妊娠中は肌が乾燥しやすく、かゆみを伴う湿疹が起きやすい状態にあります。掻いた跡や色素沈着がほくろのように見えることがあります。
これらの変化は見た目だけでは判別が難しいことも多く、「なんとなくおかしいな」と感じたら自己判断せず、皮膚科やクリニックで専門家に確認してもらうことが一番安心です。
Q. ほくろが悪性かどうか自己チェックする方法は?
ほくろの悪性リスクを自己チェックする方法として「ABCDEルール」が広く使われています。A(非対称)・B(輪郭の不規則さ)・C(色調の不均一)・D(直径6mm以上)・E(急激な変化)の5項目が判断基準です。一つでも当てはまる場合は、妊娠中であっても早めに皮膚科や専門クリニックへ相談することが推奨されます。
🔍 注意が必要なほくろの見分け方(ABCDEルール)
妊娠中のほくろの変化の多くは生理的なものですが、ごくまれに悪性黒色腫(メラノーマ)などの皮膚がんが関与しているケースもあります。妊娠中は免疫機能の変化や紫外線への感受性の増大なども加わるため、ほくろの変化には注意を払うことが大切です。
皮膚科学で広く使われているほくろの自己チェック法として、「ABCDEルール」があります。以下の5つの項目に当てはまる変化があった場合は、早めに皮膚科またはクリニックを受診することをおすすめします。
🔸 A:Asymmetry(非対称性)
ほくろを縦・横に半分に分けたとき、形が非対称で、左右または上下で形が異なる場合は注意が必要です。良性のほくろは通常、円形や楕円形などほぼ対称的な形をしています。
⚡ B:Border(辺縁)
ほくろの輪郭が不規則でギザギザしている、またはぼやけていて境界が不明瞭な場合は要注意です。良性のほくろは輪郭がはっきりしているのが一般的です。
🌟 C:Color(色調)
一つのほくろの中に複数の色(黒、茶色、赤、白、青など)が混在している場合や、色が不均一な場合は注意が必要です。良性のほくろは均一な色調であることが多いです。
💬 D:Diameter(大きさ)
直径が6mm以上のほくろは注意が必要です。鉛筆の消しゴム程度の大きさが目安とされています。ただし、6mm以下でも悪性の場合がないわけではないため、大きさだけで判断しないようにしましょう。
✅ E:Evolution(変化)
短期間でほくろの形、色、大きさが急激に変化している場合は注意が必要です。妊娠中はある程度の変化は生理的に起こりますが、急速な変化や出血・潰瘍を伴う場合は要注意です。
これらのうち一つでも当てはまるものがあれば、専門家に確認してもらうことが重要です。妊娠中はホルモンの影響でほくろが変化しやすいからこそ、自己判断せずに専門家の目で確認してもらうことが安心につながります。

💪 妊娠中にほくろが気になったらどうする?
妊娠中にほくろの変化が気になったとき、どのように対処すればよいでしょうか。基本的な考え方と行動の指針を整理しておきましょう。
📝 まず自己チェックを行う
前項で紹介したABCDEルールに従って、気になるほくろを観察してみましょう。スマートフォンなどで写真を撮っておくと、後から変化の比較ができて便利です。定期的に写真を撮ってサイズや色の変化を記録しておくと、受診の際にも役立ちます。
🔸 産婦人科医にも相談してみる
妊娠中の定期健診の際に、担当の産婦人科医に肌の変化について話してみることも一つの方法です。「妊娠中のほくろの変化は一般的なことですか?」「皮膚科に行くべきですか?」といった質問をするだけでも、適切なアドバイスが得られることがあります。
⚡ 皮膚科またはクリニックを受診する
ABCDEルールに当てはまるほくろがある場合、急速な変化がある場合、または単純に不安で気になる場合は、皮膚科やクリニックを受診しましょう。妊娠中であることを必ず伝えてください。それにより、診断方法や治療方針が妊娠中に適したものになります。
ダーモスコープという特殊な拡大鏡を使った検査(ダーモスコピー)は、妊娠中でも安全に行える非侵襲的な検査法です。肉眼では判断しにくいほくろの性質を、より詳しく評価できます。
🌟 妊娠中のほくろ除去について
妊娠中にほくろを除去することは、原則として推奨されていません。レーザー治療に使用される薬剤の安全性が妊娠中には確認されていないこと、局所麻酔薬の使用にも注意が必要なことなどから、緊急性がない限り除去は産後に行うことが一般的です。ただし、悪性が強く疑われる場合など、医学的に緊急性がある場合には、妊娠中でも必要な処置が行われることがあります。
Q. 妊娠中にほくろをレーザーで除去できますか?
妊娠中のほくろのレーザー除去は、原則として推奨されていません。レーザー治療に使用する薬剤や局所麻酔薬の妊娠中における安全性が確認されていないためです。緊急性がない限り、産後にホルモンバランスが安定してから除去を検討するのが一般的です。悪性が強く疑われる場合は、妊娠中でも必要な処置が行われることがあります。
🎯 産後にほくろは元に戻る?
妊娠中に変化したほくろが産後にどうなるかは、多くのママさんが気になるところではないでしょうか。
💬 ホルモンバランスの回復とともに変化する
出産後、授乳期間を経てホルモンバランスが妊娠前の状態に戻っていくにつれて、ほくろの変化も改善されることが多いです。妊娠中に少し色が濃くなったほくろが薄くなったり、わずかに大きくなったものがやや小さくなったりすることがあります。ただし、完全に妊娠前の状態に戻るかどうかは個人差があります。
✅ 完全には元に戻らないこともある
残念ながら、すべてのほくろが妊娠前の状態に完全に戻るわけではありません。特に色が濃くなったほくろはある程度薄くなることが期待できますが、大きくなったものは完全に縮小しないこともあります。また、妊娠中に新たに形成されたほくろは、産後もそのまま残ることがほとんどです。
📝 産後のほくろ除去の選択肢
授乳が終了し、ホルモンバランスが安定した産後であれば、気になるほくろをレーザー治療や切除などで除去することができます。産後はホルモンバランスが落ち着くまで少し時間がかかるため、出産後3〜6か月以上経過してからの受診が理想的です。また、授乳中はレーザー治療の薬剤の影響を考慮して、授乳が終了してから受診することをおすすめするクリニックも多いため、事前に相談することが大切です。
🔸 産後も引き続きほくろを観察する

産後はホルモンバランスの回復や育児による生活スタイルの変化などで、肌の状態が引き続き変化することがあります。「産後も変化が続いている」「ほくろが急に変わった」と感じる場合は、皮膚科やクリニックを受診して確認してもらいましょう。
💡 妊娠中・産後のほくろケアで気をつけたいこと
妊娠中および産後において、ほくろをはじめとする肌の色素変化を悪化させないために、日常生活でできるケアがあります。
⚡ 紫外線対策を徹底する
紫外線はメラニン色素の産生を促進させます。妊娠中はホルモンの影響でもともとメラニンが増えやすい状態にあるため、紫外線を浴びるとほくろや肝斑などの色素変化がさらに目立ちやすくなります。外出時は日焼け止めを使用し、帽子や長袖などで物理的に紫外線を遮断することが効果的です。
妊娠中でも使用できる日焼け止めはありますが、成分によっては肌への吸収が気になる方もいるでしょう。一般的に、紫外線を物理的に散乱・反射させるタイプ(酸化亜鉛や酸化チタンを主成分とするもの)は、妊娠中でも比較的安心して使いやすいとされています。不安な場合は産婦人科医や皮膚科医に相談してみてください。
🌟 肌の保湿と栄養管理
肌が乾燥すると外部刺激への防御力が低下し、色素沈着が起きやすくなります。保湿ケアをしっかり行うことで、肌のバリア機能を維持することができます。また、ビタミンCはメラニン色素の生成を抑制し、すでに沈着したメラニンの還元(色を薄くする)に働くとされています。野菜や果物から積極的にビタミンCを摂取することも、肌の色素変化の予防に役立ちます。
💬 ほくろを刺激しない
ほくろをひっかいたり、強くこすったりするような刺激は避けましょう。刺激によってほくろの細胞が活性化され、色素がさらに増えることがあります。衣類や下着の摩擦、メイクのブラシによる刺激なども可能な範囲で避けることが望ましいです。
✅ 睡眠・ストレスの管理
睡眠不足やストレスはホルモンバランスをさらに乱し、肌の状態を悪化させる可能性があります。妊娠中はただでさえ身体的・精神的な負担が大きいため、できる限り十分な睡眠を確保し、リラックスできる時間を作ることが肌の健康にもつながります。
📝 自己判断での処置は行わない
市販の除去グッズや民間療法でほくろを自分で除去しようとすることは非常に危険です。傷跡が残ったり、感染症のリスクがあったりするだけでなく、悪性のほくろを見逃してしまう可能性もあります。妊娠中は特に免疫機能が変化しているため、感染リスクが通常より高まることもあります。気になるほくろは必ず専門家に相談してください。
Q. 妊娠中のほくろの悪化を防ぐ日常ケアは?
妊娠中のほくろや色素変化の悪化を防ぐには、主に4つのケアが有効です。①酸化亜鉛・酸化チタン配合の日焼け止めや帽子で紫外線を遮断する、②保湿ケアで肌のバリア機能を維持する、③ビタミンCを食事から積極的に摂取する、④十分な睡眠でホルモンバランスを整える、が挙げられます。ほくろへの物理的な刺激も避けることが大切です。
📌 クリニックへ相談するタイミング
「どのくらい変化が起きたらクリニックに行くべきか」という目安について整理しておきましょう。
🔸 すぐに受診すべき場合
以下のような変化がある場合は、できるだけ早く皮膚科やクリニックを受診することを強くおすすめします。
- ABCDEルールに当てはまるほくろがある
- ほくろから出血している、またはじゅくじゅくしている
- ほくろが急速に大きくなっている(数週間単位での変化)
- ほくろが痛い、かゆい、しびれるなどの症状がある
- ほくろが潰瘍化(ただれている)している
- 複数のほくろが急に増えた
⚡ 経過観察でよい場合
以下のような変化は、妊娠中の生理的な変化として考えられる範囲のことが多く、基本的には経過観察で問題ないことが多いです。ただし、不安を感じた場合はいつでも受診してかまいません。
- 色が少し濃くなったが、形や輪郭は変わっていない
- わずかにサイズが大きくなった気がするが、形は均一
- 以前から気になっていたほくろが、より気になるようになった
🌟 産後に改めて相談するのもよい
妊娠中に気になっていたほくろが産後もそのまま残っている、または産後もほくろが気になるという場合は、授乳終了後に改めてクリニックを受診するのがよいでしょう。産後のほくろ除去については、ダーモスコピーによる検査を行ってから、レーザー治療や切除などの適切な方法を選択することができます。
アイシークリニック大宮院では、ほくろの状態を詳しく確認した上で、それぞれの方に合った適切な対処法をご提案しています。妊娠中・産後のほくろについてご不安な方は、お気軽にご相談ください。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、妊娠中や産後にほくろの変化を心配されて来院される方が多く、その不安に寄り添いながら丁寧に診察するよう心がけています。ほとんどのケースはホルモンバランスの変化による生理的な反応ですが、ABCDEルールに当てはまるような変化は妊娠中であっても見逃さず早期に確認することが大切です。「妊娠中だから受診を遠慮してしまった」というお声をいただくこともありますが、気になることがあればいつでもお気軽にご相談ください。」
✨ よくある質問
妊娠中はエストロゲン・プロゲステロン・メラノサイト刺激ホルモン(MSH)などの分泌が増加し、皮膚の色素細胞(メラノサイト)が刺激されることでメラニン色素が増えます。その結果、既存のほくろが濃くなったり大きくなったり、薄かったほくろが目立つようになることがあります。多くの場合、妊娠中の生理的な反応です。
産後にホルモンバランスが回復するにつれて、色が濃くなったほくろが薄くなるなど改善されることが多いです。ただし、完全に妊娠前の状態に戻るかどうかには個人差があります。特に大きくなったほくろや妊娠中に新たにできたほくろは、産後もそのまま残るケースがあります。
「ABCDEルール」が判断の目安です。形の非対称性・輪郭の不規則さ・色調の不均一・直径6mm以上・短期間での急激な変化、のいずれかに当てはまる場合は早めの受診をおすすめします。また、出血・じゅくじゅく・潰瘍・痛みやかゆみを伴う場合も、速やかに皮膚科や専門クリニックへご相談ください。
妊娠中のほくろ除去は、原則として推奨されていません。レーザー治療に使用する薬剤や局所麻酔薬の安全性が妊娠中には確認されていないためです。緊急性がない限り、産後にホルモンバランスが安定してから除去を検討するのが一般的です。悪性が強く疑われる場合など、医学的に必要な場合は妊娠中でも処置が行われることがあります。
主に4つのケアが有効です。①紫外線対策として日焼け止めや帽子・長袖を活用する、②保湿ケアで肌のバリア機能を維持する、③ビタミンCを食事から積極的に摂取する、④睡眠をしっかり確保しストレスを管理する、が挙げられます。また、ほくろを指やブラシでこするなどの刺激も避けるようにしましょう。
🔍 まとめ
妊娠中にほくろが増えたり、変化したりするのは、多くの場合ホルモンバランスの変化によるメラニン色素の増加が原因であり、妊娠中の生理的な反応です。エストロゲン、プロゲステロン、メラノサイト刺激ホルモンなどの増加により、皮膚の色素細胞が刺激されることで起こります。この変化は産後にホルモンバランスが回復するとともに改善されることが多いですが、完全に元通りになるとは限りません。
一方で、ABCDEルール(非対称性、辺縁の不規則さ、色調の不均一さ、6mm以上の大きさ、急速な変化)に当てはまるほくろや、出血・潰瘍を伴うほくろは悪性の可能性を否定できないため、早めに専門家へ相談することが大切です。妊娠中の日常ケアとしては、紫外線対策、保湿、栄養管理、十分な睡眠を心がけることで、色素変化の悪化を防ぐことができます。
ほくろの変化が気になるときは自己判断せず、まずは皮膚科や専門クリニックへ相談することをおすすめします。妊娠中・産後のデリケートな時期だからこそ、専門家のサポートを積極的に活用して、安心して過ごしていただけることを願っています。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – ほくろ(色素性母斑)の特徴・悪性黒色腫(メラノーマ)との鑑別方法・ABCDEルールに関する専門的な解説
- 厚生労働省 – 皮膚がん(悪性黒色腫)に関する情報および早期発見・受診の重要性についての公的情報
- PubMed – 妊娠中のホルモン変化(エストロゲン・MSH・ACTH)とメラノサイト刺激によるメラニン色素増加・色素沈着に関する医学的根拠
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務