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虫刺されのしこりの治し方|いつまでも残る原因と対処法を解説

虫に刺された後、かゆみや赤みが引いてもしこりだけが残ってしまうことがあります。「もう何週間も経つのに、まだ硬いしこりが残っている」「押すと痛みがある」といった悩みを抱えている方は少なくありません。虫刺されによるしこりは、種類によっては数か月単位で残ることもあり、なかなか自然に消えないケースもあります。この記事では、虫刺されによるしこりができる仕組みや原因、種類別の特徴、そして正しい治し方について詳しく解説します。いつまでも消えないしこりに困っている方は、ぜひ参考にしてみてください。


目次

  1. 虫刺されでしこりができる仕組み
  2. しこりが残りやすい虫の種類
  3. 虫刺されのしこりの特徴と見分け方
  4. 虫刺されのしこりの治し方【自宅でできるケア】
  5. 病院での治療方法
  6. 病院を受診すべきタイミング・危険なサイン
  7. しこりを悪化させないための注意点
  8. まとめ

この記事のポイント

虫刺されのしこりはダニ・ブヨ・ハチなどで数か月残る場合があり、掻かないことが最重要。市販ステロイド外用薬や抗ヒスタミン薬でケアし、2週間以上改善しない場合はアイシークリニックなど皮膚科への受診を推奨。

🎯 虫刺されでしこりができる仕組み

虫刺されによるしこりがなぜできるのかを理解するためには、まず皮膚の免疫反応について知ることが大切です。虫が皮膚を刺したり噛んだりするとき、虫の唾液成分や毒素が体内に注入されます。この異物に対して、私たちの体は免疫系を活性化させて排除しようとします。この免疫反応が炎症として現れるのが、虫刺されのかゆみや赤み、腫れです。

しこりが形成される主な要因としては、アレルギー反応による炎症の遷延化、虫の毒素や異物が体内に残留すること、そして組織の線維化などが挙げられます。特に、刺された箇所でリンパ球や好酸球といった免疫細胞が集まり、慢性的な炎症が起きると、その部位が硬くなってしこりのように感じられるようになります。

また、掻きすぎて皮膚が傷つくと、修復過程で瘢痕組織(傷跡の組織)が形成され、これもしこりの原因になります。さらに、刺された箇所が感染を起こすと、膿が溜まって膿瘍(のうよう)と呼ばれるしこりになることもあります。虫刺されによるしこりの性質は一種類ではなく、このように複数のメカニズムが関係しているのです。

特にアレルギー体質の方や、過去に同じ虫に刺された経験がある方は、2回目以降の刺されで強い反応(即時型・遅延型アレルギー)が起きやすくなります。これを「虫刺され過敏症」とも呼び、この状態では通常よりも大きなしこりや長期間残るしこりができやすくなります。

Q. 虫刺されのしこりができる仕組みを教えてください

虫が皮膚を刺すと唾液や毒素などの異物が注入され、免疫反応として炎症が起きます。リンパ球や好酸球が集まり慢性炎症になると患部が硬くなりしこりが形成されます。掻きすぎによる瘢痕組織の形成や細菌感染による膿瘍もしこりの原因となります。

📋 しこりが残りやすい虫の種類

虫刺されによるしこりは、どの虫に刺されたかによって症状の重さや持続期間が大きく異なります。以下では、特にしこりが残りやすい虫の種類についてご紹介します。

🦠 ダニ(マダニ・ツメダニなど)

ダニの刺し跡は、虫刺されの中でも特に長期間しこりが残りやすいことで知られています。マダニは皮膚に深く突き刺さり、長時間(数日間)吸血を続けるため、刺された部位に強いアレルギー反応が引き起こされます。マダニに刺された場合、しこりが数か月単位で残ることもめずらしくありません。また、マダニは感染症(重症熱性血小板減少症候群:SFTSや日本紅斑熱など)を媒介することがあるため、特に注意が必要です。

ツメダニやイエダニなどの室内ダニは、マダニほどの深刺しはしませんが、アレルギー反応によって強いかゆみとしこりを引き起こすことがあります。特に布団やカーペットなどに多く潜んでおり、就寝中に気づかないうちに刺されることが多いため、どこで刺されたかわからないケースも多くあります。

👴 ブヨ(ブユ)

ブヨは渓流や森林など自然の多い場所に生息する小さな吸血昆虫です。ブヨに刺された場合、刺された直後はほとんど痛みを感じないことが多いのですが、翌日以降から強いかゆみ・腫れ・赤みが出てくるという特徴があります。このアレルギー反応が強く長引くため、しこりが数週間から数か月残ることがあります。掻きこわすと傷になり、さらに治りが遅くなりやすい虫の一つです。

🔸 ハチ(スズメバチ・ミツバチ・アシナガバチ)

ハチに刺された場合、毒液の注入によって強い炎症が起きます。特にスズメバチは毒性が強く、1回の刺傷でも大きな腫れとしこりができることがあります。しこりは急性期を過ぎても数週間残ることがあり、また2回目以降の刺傷では重篤なアナフィラキシーショックを引き起こすリスクもあるため、過去にハチに刺された経験のある方は特に注意が必要です。

💧 ノミ

ペットを飼っている家庭で問題になりやすいのがノミです。ノミに刺されると、強いかゆみを伴う丘疹(きゅうしん)と呼ばれる小さな赤いぶつぶつができます。アレルギー反応が強い方では、しこりになって長引くことがあります。足首や下腿(かたい)など、衣服で覆われていない下半身に多く現れるのが特徴です。

✨ 蚊

最も身近な虫刺されである蚊は、通常は数日以内に症状が収まります。ただし、幼小児や免疫の弱い方では、蚊に刺されただけでも大きく腫れ上がり、しこりが残ることがあります。また、「蚊アレルギー」(EBウイルス関連のリンパ増殖症)という疾患では、蚊に刺されるたびに高熱や潰瘍、リンパ節の腫れが生じることもあり、その場合は専門医への受診が必要です。

📌 アブ

アブはハサミのような口器で皮膚を切り裂いて吸血するため、刺された直後から強い痛みと出血が起きます。腫れが大きくなりやすく、しこりとして残るケースも多いです。山や川など自然環境で活動する際に刺されることが多く、ブヨと同様にアウトドア環境での注意が必要です。

Q. しこりが長期間残りやすい虫の種類は何ですか

ダニ(特にマダニ)・ブヨ・ハチ・ノミ・アブなどはしこりが残りやすい虫です。マダニは深く刺さり数か月単位でしこりが残ることがあります。ブヨは翌日以降から強いアレルギー反応が出て数週間〜数か月しこりが持続しやすく、ハチは毒性が強く大きな腫れを引き起こします。

💊 虫刺されのしこりの特徴と見分け方

虫刺されによるしこりには、いくつかの特徴的なパターンがあります。それぞれの特徴を理解しておくことで、自分の症状がどの段階にあるのかを把握する手がかりになります。

▶️ 炎症性のしこり

虫に刺された直後から数日の間に形成される、赤みや熱感・腫れを伴うしこりです。免疫細胞が集まって炎症が起きている状態で、押すと痛みを感じることがあります。適切に対処すれば比較的早期に改善することが多いです。

🔹 結節型(慢性肉芽腫性)のしこり

虫の成分(唾液や毒素)に対する慢性的な免疫反応が続くことで形成されます。「虫刺され結節」や「プルリゴ結節」とも呼ばれ、強い炎症は落ち着いているものの、硬くて盛り上がったしこりが皮膚に残り、激しいかゆみを伴うことが多いです。このタイプは数か月から1年以上残ることもあり、治療が必要になることが多いです。

📍 膿瘍(のうよう)型のしこり

掻きこわしや不衛生な環境による二次感染(細菌感染)が起きると、刺された部位に膿が溜まって膿瘍ができることがあります。押すと波動感(ぶよぶよした感触)があり、赤みや熱感・痛みが強くなります。この場合は抗生物質による治療や、切開して膿を排出する処置が必要になります。

💫 ケロイド・瘢痕(はんこん)型のしこり

掻きこわして皮膚が傷ついた後、修復の過程でケロイドや肥厚性瘢痕が形成されることがあります。ケロイド体質の方(体質的にケロイドができやすい方)では、虫刺されの小さな傷からでも大きなしこりが残ることがあります。硬くて盛り上がり、時間が経っても消えない場合はこのタイプが考えられます。

🦠 リンパ節の腫れとの違い

虫刺されのしこりと間違えやすいものとして、近くのリンパ節の腫れがあります。例えば足を刺された場合にそけい部(鼠径部)のリンパ節が腫れる、腕を刺された場合に腋窩(えきか)のリンパ節が腫れるといったことが起きます。リンパ節の腫れは刺された部位から離れた場所にできること、動かすと動く感触がすること、などが区別のポイントです。リンパ節が長期間腫れ続ける場合は、感染症やリンパ腫の可能性も考えられるため、医師に診てもらうことが重要です。

🏥 虫刺されのしこりの治し方【自宅でできるケア】

軽度の虫刺されのしこりであれば、自宅でのセルフケアで改善が期待できます。以下のステップを参考にしてください。

👴 ステップ1:まず冷やして炎症を抑える

刺された直後や急性期(腫れや赤みが強い時期)は、患部を冷やすことが基本です。保冷剤をタオルに包んで患部に当てたり、流水で冷やしたりすることで、炎症を和らげかゆみを軽減できます。ただし、長時間の冷やしすぎは凍傷の原因になるため、1回あたり15〜20分程度を目安にしてください。

🔸 ステップ2:市販薬の外用薬を適切に使用する

虫刺されには、薬局で購入できる市販薬が有効な場合があります。ステロイド配合の虫刺され薬(ムヒS、キンカンなど)は、炎症・かゆみを抑える効果があります。しこりがある場合には、より強い効果が期待できる強めのステロイド外用薬(リンデロンVGやフルコートなど、薬局で購入できるもの)が選択肢になります。ただし、市販のステロイド外用薬の力価には限界があり、強いしこりには効果が不十分なこともあります。また、ステロイド外用薬は顔や皮膚の薄い部分への長期連用は避けてください。

かゆみがひどい場合には、抗ヒスタミン薬の内服(アレグラFXやクラリチンEXなど)も有効です。かゆみを抑えることで掻きこわしを防ぎ、しこりの悪化を予防できます。

💧 ステップ3:掻かないようにする工夫をする

しこりを悪化させる最大の原因は「掻きこわし」です。かゆくても掻かないようにするために、以下の工夫が効果的です。

  • 患部に包帯やガーゼをあてて、直接触れないようにする
  • 就寝中は手袋をして無意識に掻かないようにする
  • 爪を短く切っておく
  • かゆいときは掻く代わりに患部を軽く冷やす
  • 抗ヒスタミン薬を服用してかゆみ自体を軽減する

✨ ステップ4:保湿ケアで皮膚の回復を助ける

虫刺されで皮膚のバリア機能が低下している状態では、保湿ケアも重要です。保湿剤(ヒルドイドソフト軟膏やセタフィルクリームなど)を使用して皮膚の水分を保つことで、皮膚の回復を促します。ただし、急性期(腫れや赤みが強い時期)はステロイド外用薬が優先で、落ち着いてから保湿ケアを加えるとよいでしょう。

📌 マダニに刺された場合の特別な対処法

マダニが皮膚に噛みついている場合、無理に引き抜こうとすると、頭部や口器が皮膚内に残り、感染症のリスクが高まります。自分で取り除こうとせず、必ず医療機関を受診してください。医師が専用の器具を使って安全に除去します。マダニを取り除いた後も、しこりや発熱・発疹がないか数週間は注意して観察することが大切です。

Q. 虫刺されのしこりを自宅でケアする方法は?

急性期はまず保冷剤をタオルで包み15〜20分冷やして炎症を抑えます。次にステロイド配合の市販外用薬を使用し、かゆみが強い場合は抗ヒスタミン薬の内服も有効です。最重要なのは掻かないことで、包帯で患部を覆う・爪を短く切るなどの工夫が慢性化予防に効果的です。

⚠️ 病院での治療方法

自宅でのセルフケアで改善しない場合や、症状が強い場合には、皮膚科や形成外科での専門的な治療が必要です。医療機関では以下のような治療が行われます。

▶️ 処方ステロイド外用薬

医師が処方するステロイド外用薬は、市販薬よりも高い力価(強さ)のものを使用できます。しこりの状態や部位に応じて適切な強さのステロイド外用薬が選択されます。根強いしこりには、テープ剤タイプのステロイド(エクラープラスター)を用いることもあります。テープを貼り付けることで、外用薬よりも有効成分が患部に浸透しやすくなります。

🔹 ステロイドの局所注射

しこりが硬く慢性化している場合、ステロイド薬(トリアムシノロンアセトニドなど)を直接しこりに注射する治療が行われることがあります。局所注射は炎症を強力に抑え、しこりを縮小させる効果が期待できます。ただし、注射による疼痛や、皮膚の萎縮・色素脱失などの副作用が起きる場合があるため、医師との十分な相談が必要です。

📍 液体窒素による凍結療法

液体窒素を用いてしこりを凍らせることで、組織を破壊してしこりを縮小させる治療法です。ウイルス性のイボ(尋常性疣贅)の治療によく用いられますが、難治性の虫刺され結節にも応用されることがあります。複数回の施術が必要になるケースもあります。

💫 抗アレルギー薬・抗ヒスタミン薬の内服

かゆみを伴う慢性的なしこり(プルリゴ結節など)には、抗ヒスタミン薬の内服が処方されます。市販薬よりも効果の強いものが処方されることがあり、かゆみを軽減することでしこりの慢性化を防ぐ効果が期待されます。

🦠 抗生物質の投与(感染を伴う場合)

しこりが細菌感染を起こして膿瘍になっている場合は、抗生物質の内服または点滴が必要です。膿が溜まっている場合には、メスなどで小さく切開して膿を排出する「切開排膿(せっかいはいのう)」という処置が行われることもあります。

👴 外科的切除

内科的・外用薬での治療で改善しない難治性のしこりや、大きなケロイドが形成されている場合には、外科的にしこりを切除する手術が検討されることがあります。ただし、ケロイドは切除後に再発するリスクがあるため、切除後に放射線照射やステロイド注射を組み合わせる治療法が選択される場合もあります。形成外科や皮膚科の専門医に相談しましょう。

🔸 タクロリムス外用薬(プロトピック)

ステロイドに代わる免疫抑制系の外用薬として、タクロリムス軟膏(プロトピック)が使用されることがあります。ステロイドの長期使用による副作用(皮膚萎縮など)が懸念される場合の代替薬として、特に顔などに用いられることがあります。アトピー性皮膚炎に保険適用がありますが、難治性の虫刺され結節に使用される場合もあります。

🔍 病院を受診すべきタイミング・危険なサイン

虫刺されのしこりは多くの場合、数週間〜数か月で自然に軽快しますが、以下のような症状がある場合は早めに医療機関を受診してください。

💧 すぐに救急受診すべき症状

ハチや毒虫に刺された後に、以下の症状が現れた場合はアナフィラキシーショックの可能性があり、直ちに救急車を呼ぶか、救急外来を受診してください。命に関わる緊急事態です。

  • 全身に蕁麻疹(じんましん)が広がる
  • 口唇・舌・のどの腫れ
  • 呼吸困難・喘鳴(ぜいぜいした呼吸音)
  • 血圧低下・意識が遠のく感覚
  • 嘔吐・腹痛が激しい
  • 顔色が青白くなる・冷や汗

✨ 数日以内に皮膚科を受診すべき症状

  • しこりが急速に大きくなっている
  • しこりが赤く熱を持ち、強い痛みがある(感染の疑い)
  • しこりから膿が出ている
  • 高熱(38度以上)が続いている
  • 刺された後にリンパ節(首・腋・そけい部など)が腫れてきた
  • 体に発疹が広がっている
  • マダニが皮膚に噛みついたまま取れない
  • マダニに刺された後、数週間以内に発熱・倦怠感・発疹が現れた

📌 2〜4週間後に受診を検討すべき状態

  • 市販薬を使用しても2週間以上しこりが改善しない
  • かゆみがひどくて日常生活に支障が出ている
  • しこりの数が増えている
  • 他の皮膚の病気(アトピー性皮膚炎など)を抱えていて悪化した

受診する診療科は皮膚科が基本ですが、感染が疑われる場合は内科、しこりが大きく外科的処置が必要な場合は形成外科が適しています。不明な場合はまず皮膚科に相談するとよいでしょう。

Q. 虫刺されのしこりで病院を受診すべき症状は?

ハチ刺されで全身に蕁麻疹・呼吸困難・意識低下などが現れた場合はアナフィラキシーショックの疑いがあり直ちに救急受診が必要です。しこりから膿が出る・高熱が続く・急速に大きくなるなど感染が疑われる場合も数日以内に皮膚科を受診してください。市販薬を使用しても2週間以上改善しない場合も受診を推奨します。

📝 しこりを悪化させないための注意点

虫刺されのしこりを早く治すためには、日常生活の中での注意も重要です。以下のポイントに気をつけることで、しこりの慢性化を防ぎ、回復を早めることができます。

▶️ 掻かない・触らない

繰り返しになりますが、これが最も重要です。虫刺されによるかゆみは非常に強く、掻くことで一時的に楽になりますが、掻くことで皮膚が傷つき、感染や炎症の悪化・しこりの慢性化を招きます。かゆみが強い夜間は、抗ヒスタミン薬(眠気の出るタイプは就寝前服用が効果的)を活用するのも一つの方法です。

🔹 患部を清潔に保つ

刺された部位は毎日石鹸でやさしく洗い、清潔を保つことが大切です。ただし、強くこすると刺激になるため、泡立てた石鹸をそっと乗せる程度にしましょう。汗をかいたらこまめに拭き取り、蒸れを防ぐことも感染予防に効果的です。

📍 民間療法に注意する

インターネット上では「しょうゆを塗る」「アルコールを塗る」「熱いお湯で温める」など、様々な民間療法が紹介されていますが、医学的に根拠がないものや、むしろ皮膚を傷める可能性があるものも多くあります。特に、しょうゆや調味料を塗ることは感染のリスクがあり、アルコールは皮膚への刺激が強すぎます。症状が強い場合は、市販の医薬品を使用するか、医療機関を受診しましょう。

💫 紫外線を避ける

炎症を起こしている皮膚は、紫外線の影響を受けやすく、色素沈着(黒ずみ)が残りやすくなります。回復期間中はできるだけ患部を衣服で覆う、または日焼け止めを塗るなどして紫外線を避けるようにしましょう。特に夏場は意識することが大切です。

🦠 体の免疫力を維持する

皮膚の回復には全身の免疫力も関係しています。睡眠不足・栄養不足・過度なストレスは免疫力を低下させ、皮膚の回復を遅らせます。バランスのとれた食事(特にビタミンCやビタミンEを多く含む食品)、十分な睡眠、適度な運動を心がけましょう。

👴 再発予防のための虫除け対策

しこりが治っても、また同じ虫に刺されれば再び症状が出る可能性があります。特にアレルギー反応が起きやすくなっている場合、2回目以降の刺されでは症状がより強く出ることがあるため、予防が重要です。

  • ディートやイカリジン配合の虫除けスプレーを使用する
  • アウトドアでは長袖・長ズボンを着用して肌の露出を減らす
  • 蚊帳や防虫ネットを活用する
  • 室内のダニ対策として寝具を定期的に洗濯・天日干しする
  • ペットのノミ対策を定期的に行う
  • 草むらや森林に入る際はマダニに刺されないよう肌を露出しない

🔸 色素沈着(黒ずみ)が残った場合の対処法

虫刺されのしこりが治った後も、色素沈着(茶色・黒ずみ)が残ることがあります。これは炎症後色素沈着と呼ばれ、時間とともに薄くなっていくことが多いですが、完全に消えるまでに数か月から1年以上かかるケースもあります。

色素沈着を早く改善するためには、日焼け対策(UVケア)が最も大切です。加えて、ビタミンC配合の外用薬やハイドロキノン(美白外用薬)が有効な場合があります。気になる場合は皮膚科に相談してみましょう。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、虫刺されのしこりが「なかなか治らない」とお悩みになって受診される患者様が多く、特にダニやブヨによる結節型のしこりは数か月単位で長引くケースも少なくありません。最近の傾向として、市販薬を長期間使用しても改善しないまま来院される方が多いのですが、処方ステロイド外用薬やステロイド局所注射などの専門的な治療により、症状が大きく改善することが多いため、2週間以上しこりが残る場合はどうぞお早めにご相談ください。しこりの原因や種類を正確に見極めたうえで、お一人おひとりに合った治療をご提案しますので、一人で悩まず気軽に受診していただければと思います。」

💡 よくある質問

虫刺されのしこりはどのくらいの期間で治りますか?

虫の種類やしこりのタイプによって異なります。蚊であれば数日〜1週間程度で改善することが多いですが、ダニやブヨによるしこりは数週間〜数か月単位で残るケースも少なくありません。市販薬を使用しても2週間以上改善しない場合は、皮膚科への受診をおすすめします。

しこりがかゆくても掻いてはいけませんか?

掻くことは避けてください。掻きこわすと皮膚が傷つき、細菌感染や炎症の悪化を招き、しこりが慢性化する原因になります。かゆみが強い場合は、患部を冷やす・抗ヒスタミン薬を服用するなどの方法でかゆみを抑えながら、掻かないよう工夫することが大切です。

市販薬で効果がない場合、病院ではどんな治療をしますか?

皮膚科では、市販薬より高い効果が期待できる処方ステロイド外用薬やテープ剤の使用が可能です。しこりが硬く慢性化している場合は、ステロイドの局所注射や液体窒素による凍結療法が行われることもあります。アイシークリニックでは症状に合わせた適切な治療をご提案しています。

虫刺されのしこりで救急受診が必要なのはどんな症状ですか?

ハチや毒虫に刺された後、全身に蕁麻疹が広がる・口やのどが腫れる・呼吸困難・血圧低下・意識が遠のくなどの症状が現れた場合は、アナフィラキシーショックの疑いがあります。命に関わる緊急事態ですので、ただちに救急車を呼ぶか救急外来を受診してください。

しこりが治った後に黒ずみが残るのはなぜですか?

炎症後色素沈着と呼ばれる状態で、炎症によってメラニン色素が過剰に生成されることで起こります。時間とともに薄くなることが多いですが、完全に消えるまで数か月〜1年以上かかる場合もあります。回復中は紫外線を避けることが最も重要で、気になる場合は皮膚科にご相談ください。

✨ まとめ

虫刺されによるしこりは、種類によっては数週間から数か月単位で残ることがあり、特にダニ・ブヨ・ハチなどによるものは長引きやすい傾向があります。しこりができるメカニズムはアレルギー反応・感染・線維化など複数あり、それぞれに適した対処法が異なります。

自宅でのケアとしては、冷却・市販ステロイド外用薬・抗ヒスタミン薬の活用が基本です。最も重要なのは「掻かないこと」で、掻きこわすことでしこりが慢性化したり感染を起こしたりするリスクが高まります。2週間以上しこりが改善しない場合や、感染の兆候(発熱・膿・強い痛み)がある場合は、早めに皮膚科を受診することをおすすめします。

アイシークリニック大宮院では、虫刺されによるしこりを含む皮膚トラブルについて、丁寧に診察・治療を行っています。「しこりがなかなか治らない」「かゆみがひどくて日常生活に支障がある」「しこり以外の症状も気になる」といったお悩みがあれば、お気軽にご相談ください。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – 虫刺されによる皮膚炎(アレルギー反応、結節型しこり、プルリゴ結節など)の診断・治療ガイドラインおよびステロイド外用薬・局所注射・タクロリムス外用薬などの治療方針の根拠として参照
  • 国立感染症研究所 – マダニ媒介感染症(重症熱性血小板減少症候群:SFTS、日本紅斑熱など)および蚊アレルギー(EBウイルス関連リンパ増殖症)に関する疾患情報・感染リスクの根拠として参照
  • 厚生労働省 – マダニ・ハチ・ブヨなど有害昆虫による健康被害の予防対策、虫除け成分(ディート・イカリジン)の使用に関する公式情報の根拠として参照

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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