赤ちゃんとお出かけするとき、「日焼け止めを使ってもいいの?」「どんな成分のものを選べばいい?」と悩むパパ・ママは多いのではないでしょうか。赤ちゃんの肌は大人と比べてデリケートで、紫外線による影響を受けやすい一方、刺激の強い成分には注意が必要です。この記事では、赤ちゃんに使える日焼け止めの選び方・使い方・落とし方について、皮膚科の観点からわかりやすく解説します。赤ちゃんの肌をしっかり守るために、ぜひ参考にしてみてください。
目次
- 赤ちゃんの肌と紫外線の関係
- 赤ちゃんに日焼け止めはいつから使える?
- 赤ちゃん向け日焼け止めの成分の見方
- 赤ちゃんにおすすめの日焼け止めの選び方
- 日焼け止めの種類(テクスチャー)と特徴
- SPF・PAの数値はどれくらいが適切?
- 赤ちゃんへの日焼け止めの正しい塗り方
- 日焼け止めの落とし方・注意点
- 日焼け止め以外の紫外線対策も併用しよう
- 日焼け止めを使って肌トラブルが起きたときの対処法
- まとめ
この記事のポイント
赤ちゃんへの日焼け止めは生後3〜6か月以降を目安に、ノンケミカル・無香料・無着色のSPF15〜30・PA++程度の製品を選び、外出15〜30分前に塗布して2〜3時間ごとに塗り直すことが皮膚科の観点から推奨される。
🎯 赤ちゃんの肌と紫外線の関係
赤ちゃんの肌は、大人の肌と比べてどのような違いがあるのでしょうか。まずはその特徴を理解することが、適切なUVケアの第一歩です。
生まれたばかりの赤ちゃんの肌は、大人の肌の厚さのおよそ半分程度といわれています。肌のバリア機能を担う角質層が薄く、外部からの刺激や乾燥、紫外線などの影響を受けやすい状態です。また、皮脂の分泌量も少なく、水分を保持する力も弱いため、ちょっとした環境の変化でも肌荒れが起きやすい傾向があります。
紫外線には主にUV-AとUV-Bの2種類があります。UV-Bは皮膚の表面に作用し、日焼けや炎症(サンバーン)を引き起こす原因となります。一方、UV-Aは皮膚の奥深くまで到達し、長期的にはシミやシワ、肌の老化(光老化)につながります。赤ちゃんの肌はバリア機能が未熟なため、これらの紫外線の影響をより受けやすいと考えられています。
また、紫外線の影響は幼少期から蓄積されると考えられており、子どものころの過度な紫外線ばく露が将来的な肌トラブルのリスクにつながる可能性があります。日本は紫外線の強い地域ではないと思われがちですが、春から秋にかけての日中の紫外線量は意外に多く、曇りの日でも紫外線は地表に届いています。赤ちゃんの肌を守るためのUVケアは、日常的に取り入れることが大切です。
Q. 赤ちゃんに日焼け止めはいつから使えますか?
赤ちゃんへの日焼け止めは、一般的に生後3〜6か月以降を目安に使用できるとされています。ただし製品によって「生後6か月から」など対象月齢が異なるため、購入前に必ず確認が必要です。アトピー性皮膚炎や敏感肌の赤ちゃんは、事前にかかりつけの小児科医や皮膚科医への相談が推奨されます。
📋 赤ちゃんに日焼け止めはいつから使える?
赤ちゃんへの日焼け止めの使用開始時期については、育児書やインターネット上でさまざまな情報があり、迷ってしまう方も多いでしょう。
一般的に、生後間もない赤ちゃん(生後数週間~2か月程度)については、外出自体が少なく、長時間の直射日光を避けることが基本とされています。この時期は授乳やお世話が中心で、長時間外出することも少ないため、まずはベビーカーのカバーや帽子、衣類などで物理的に紫外線を遮ることが優先されます。
日焼け止めの使用については、生後3か月以降を目安にする場合が多いですが、製品によっては「生後6か月以上」を推奨しているものもあります。使用開始の目安は製品によって異なるため、購入前に対象月齢を確認することが重要です。
また、赤ちゃんの肌の状態や体質は個人差があります。アトピー性皮膚炎や乾燥肌がある赤ちゃん、アレルギーが心配な場合などは、使用前にかかりつけの小児科医や皮膚科医に相談するとより安心です。
「日焼け止めを使わせるのはまだ早い」と感じる方もいるかもしれませんが、赤ちゃんと長時間外出する場合や、海・プールなどの強い紫外線にさらされる環境では、適切な日焼け止めの使用を検討することが赤ちゃんの肌を守ることにつながります。

💊 赤ちゃん向け日焼け止めの成分の見方
日焼け止めを選ぶうえで、成分の違いを理解することはとても重要です。日焼け止めに含まれる紫外線防御成分には大きく分けて「紫外線散乱剤」と「紫外線吸収剤」の2種類があります。
🦠 紫外線散乱剤
紫外線散乱剤は、肌の表面で紫外線を物理的に反射・散乱させることでUVカット効果を発揮する成分です。代表的な成分には「酸化亜鉛(亜鉛華)」や「酸化チタン(二酸化チタン)」があります。肌に浸透しにくい性質があり、肌への刺激が比較的少ないとされています。赤ちゃんや敏感肌向けの製品に多く使われています。白浮きしやすいというデメリットがありますが、近年はナノ化・微粒子化によって白浮きを軽減した製品も増えています。
👴 紫外線吸収剤
紫外線吸収剤は、紫外線エネルギーを化学反応によって吸収・変換することでUVカット効果を発揮する成分です。ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシルや、オキシベンゾン、ホモサレートなどが代表的な成分として挙げられます。紫外線散乱剤と比べると塗り心地がよく、白浮きしにくい製品が多い傾向があります。しかし、まれに接触性皮膚炎などのアレルギー反応を引き起こすことがあり、肌の弱い赤ちゃんへの使用には注意が必要とされています。
赤ちゃん向けの日焼け止めを選ぶ際は、「紫外線吸収剤不使用(ノンケミカル)」と表示された製品を選ぶことが一つの基準になります。ノンケミカルタイプは紫外線散乱剤のみを使用しているため、デリケートな赤ちゃんの肌にも比較的使いやすいとされています。
また、成分表示を確認する際には、アルコール(エタノール)や合成香料、合成着色料、パラベンなどの防腐剤が含まれていないかどうかも確認しておくと安心です。これらの成分は肌を刺激する可能性があるため、赤ちゃん向け製品では配合を避けているものが多くあります。
Q. 赤ちゃん向け日焼け止めの成分選びのポイントは?
赤ちゃんには「紫外線吸収剤不使用(ノンケミカル)」と表示された日焼け止めが適しています。紫外線散乱剤(酸化亜鉛・酸化チタン)のみを使用したタイプは肌への刺激が比較的少ないためです。また、香料・アルコール・合成着色料・パラベンなどを含まない「無香料・無着色・アルコールフリー」の製品を選ぶことが大切です。
🏥 赤ちゃんにおすすめの日焼け止めの選び方
赤ちゃん用の日焼け止めを選ぶときに重要なポイントをまとめました。製品選びの際の参考にしてください。
🔸 対象月齢を確認する
まず最初に確認したいのは、その製品が赤ちゃんの月齢に対応しているかどうかです。日焼け止め製品にはパッケージに推奨する対象年齢や月齢が記載されていることが多いため、必ず確認しましょう。「赤ちゃんにも使える」と記載されていても、「生後6か月から」「1歳から」など、細かく条件が設定されている場合があります。
💧 紫外線吸収剤不使用(ノンケミカル)であること
前述のとおり、赤ちゃんの肌には紫外線吸収剤不使用(ノンケミカル)タイプの日焼け止めが適しています。成分表示を確認するか、パッケージに「ノンケミカル」「紫外線吸収剤フリー」と記載されている製品を選ぶようにしましょう。
✨ 刺激になりやすい成分が入っていないか確認する
香料、アルコール、着色料、パラベンなどの防腐剤などは、赤ちゃんの肌を刺激する可能性があります。これらの成分を含まない「無香料・無着色・アルコールフリー」と表記された製品を選ぶと安心です。
📌 低刺激性・アレルギーテスト済みであること
「アレルギーテスト済み」「パッチテスト済み」「皮膚科医テスト済み」などの記載がある製品は、肌への刺激を確認するテストを経ていることを示しています。ただし、これらの表記はすべての人にアレルギーが起きないことを保証するものではありません。初めて使用する際は必ずパッチテストを行いましょう。
▶️ 石けんやぬるま湯で落とせるかどうか
赤ちゃんの肌にとっては、落とすときのダメージも考慮する必要があります。専用のクレンジング剤が必要な製品は赤ちゃんの肌への負担が大きくなります。「石けんで落とせる」「ぬるま湯で落とせる」タイプの製品を選ぶと、洗い落としの際の摩擦や刺激を抑えられます。
🔹 ウォータープルーフかどうかを目的に合わせて選ぶ
海やプール、汗をかきやすい夏の外遊びでは、ウォータープルーフ(耐水性)タイプが便利です。ただし、ウォータープルーフタイプは落としにくい反面、日常のお散歩程度であれば通常タイプのほうが肌への負担を抑えられることもあります。使用シーンに合わせて選ぶのがおすすめです。
⚠️ 日焼け止めの種類(テクスチャー)と特徴
赤ちゃん用の日焼け止めにはいくつかのテクスチャー(剤型)があります。それぞれの特徴を理解して、使いやすいものを選びましょう。
📍 乳液・ローションタイプ
のびがよく、広い面積に塗りやすいのが特徴です。ベタつきが少なく、赤ちゃんの顔や体全体に使いやすいタイプです。保湿成分が配合されている製品も多く、乾燥しやすい赤ちゃんの肌のケアにも役立ちます。
💫 クリームタイプ
保湿力が高く、しっかりとした被膜を形成するため、長時間の外出や水遊びなどにも向いています。やや重ためのテクスチャーで、のばしにくい場合もありますが、少量でも均一に塗れるのが特徴です。
🦠 スティックタイプ
持ち運びやすく、必要な部分にピンポイントで塗れるのが便利です。外出先での塗り直しにも使いやすいですが、塗りムラができやすいこともあるため、しっかりなじませることが大切です。
👴 スプレータイプ
手軽に使えて塗り直しもしやすいスプレータイプは、赤ちゃんに使用する際は注意が必要です。赤ちゃんは手や物を口に入れることが多く、スプレーが手についたものを口に入れてしまうリスクがあります。また、顔に直接スプレーすると吸い込む危険もあります。赤ちゃんには手にとってから塗るタイプや、顔以外の使用に限定するなどの配慮が必要です。
🔍 SPF・PAの数値はどれくらいが適切?
日焼け止めを選ぶときに必ず目にするSPFとPAという表示。それぞれの意味と、赤ちゃんに適切な数値について解説します。
🔸 SPF(Sun Protection Factor)とは
SPFは、UV-B(紫外線B波)に対する防御力を示す指標です。数値が高いほどUV-Bを防ぐ効果が高いことを意味します。SPF30は日焼け止めを使わない場合と比べて、日焼けするまでの時間を約30倍に延ばす効果があるとされています。
ただし、数値が高いほど肌への負担も増える傾向があります。SPF50以上の高い数値は、長時間屋外にいる場合や海・プールなど紫外線が強い環境向けです。日常的な外出であれば、赤ちゃんにはSPF15〜30程度のものが適しているとされています。
💧 PA(Protection Grade of UVA)とは
PAは、UV-A(紫外線A波)に対する防御力を示す指標で、「+」の数が多いほど防御力が高くなります。PA+、PA++、PA+++、PA++++の4段階があり、日常的な外出ではPA++(普通)程度、屋外での活動が多い日はPA+++(高い)程度が目安とされています。
✨ 赤ちゃんに適したSPF・PAの目安
赤ちゃんのデリケートな肌には、必要以上に高い数値の製品を使う必要はありません。日常のお散歩や短時間の外出であれば、SPF15〜30・PA++程度を目安に選びましょう。海やプール、長時間の外遊びなど紫外線の強い環境では、SPF30〜50・PA+++程度の製品を選ぶのが適切です。高いSPF値の製品は肌への密着性が高まる分、皮膚への負担が増えることもあるため、シーンに合わせて使い分けることをおすすめします。
Q. 赤ちゃんへの日焼け止めの正しい塗り方は?
赤ちゃんへの日焼け止めは、外出の15〜30分前に適量をムラなくやさしくのばして塗ります。耳の後ろや首、手足の甲など塗り忘れやすい部位にも注意が必要です。汗や摩擦で落ちやすいため、長時間の外出では2〜3時間おきに塗り直しましょう。初めて使用する際は必ずパッチテストを行ってください。
📝 赤ちゃんへの日焼け止めの正しい塗り方
日焼け止めを選んだら、正しい塗り方をマスターしましょう。適切に塗れていないと、期待する効果が得られないことがあります。
📌 パッチテストを必ず行う
新しい日焼け止めを使い始める前に、必ずパッチテストを行いましょう。腕の内側などの敏感な部分に少量塗り、24〜48時間後に赤みやかゆみ、湿疹などの肌トラブルが起きないか確認します。問題がなければ顔や体に使用できます。
▶️ 外出の15〜30分前に塗る
日焼け止めは塗ってすぐに効果が出るわけではなく、肌になじむまでに少し時間がかかります。外出の15〜30分前には塗り終えるようにしましょう。
🔹 適切な量をムラなく塗る
日焼け止めは少なすぎると効果が半減します。パッケージに記載された適量を守り、ムラなく塗ることが大切です。顔全体には指先で少量ずつ取り、やさしくなじませます。強くこすると肌への刺激になるため、できるだけ軽くのばすようにしましょう。
📍 塗り忘れやすい部位にも注意する
耳や耳の後ろ、首の後ろ、手の甲、足の甲などは塗り忘れが起きやすい部位です。特に帽子や服の外に出ている部分はしっかり塗るようにしましょう。
💫 2〜3時間おきに塗り直す
日焼け止めは汗や水、摩擦によって落ちてしまいます。長時間外出する場合は2〜3時間おきを目安に塗り直しましょう。特に汗をかいたあとや水遊びのあとはすぐに塗り直すことが大切です。
🦠 目の周りや口元には慎重に
赤ちゃんの目の周りや口元は特にデリケートな部位です。目に入ると刺激になるため、目の周りは避けるか、眼球に近い部分は慎重に塗りましょう。また、赤ちゃんは手を口に入れることが多いため、手に塗った場合はなじんだことを確認してから赤ちゃんが手を口に入れないよう注意が必要です。
💡 日焼け止めの落とし方・注意点
日焼け止めを正しく落とすことも、赤ちゃんの肌ケアにおいて非常に重要です。日焼け止めが肌に残ったまま放置すると、毛穴詰まりや肌トラブルの原因になることがあります。
👴 石けん・ぬるま湯でやさしく洗い落とす
赤ちゃん向けの日焼け止めの多くは「石けんで落とせる」タイプです。ベビー用の低刺激石けんをよく泡立て、肌をこすらずに泡で包み込むようにして洗いましょう。洗い終わったらぬるま湯で丁寧にすすぎ、日焼け止めや石けんの成分が残らないようにします。洗浄後は柔らかいタオルでやさしく水分を押さえ、保湿ケアも忘れないようにしましょう。
🔸 ウォータープルーフタイプの落とし方
ウォータープルーフ(耐水性)の日焼け止めは石けんだけでは落ちにくいものがあります。製品の落とし方の指示に従い、必要であれば赤ちゃんに使えるベビー用クレンジング(ミルクタイプやオイルタイプ)を使用しましょう。落とし方が不十分だと肌に残留しやすいため、しっかり落とすことが大切です。
💧 日焼け止めを落とした後の保湿ケア

洗浄によって肌の潤いが失われることがあります。日焼け止めを落としたあとは、赤ちゃん用のローションやクリームでしっかり保湿ケアを行いましょう。赤ちゃんの肌は乾燥しやすいため、洗浄後のケアが特に重要です。
Q. 日焼け止め以外に赤ちゃんにできる紫外線対策は?
日焼け止めと併用できる紫外線対策として、UVカット素材の帽子や衣類の着用、ベビーカーへの日よけカバーの使用、日陰の積極的な活用が有効です。また、紫外線が最も強い午前10時〜午後2時の外出を避けることも重要です。複数の対策を組み合わせることで、赤ちゃんの肌への紫外線ばく露を効果的に減らせます。
✨ 日焼け止め以外の紫外線対策も併用しよう
赤ちゃんの紫外線対策は、日焼け止めだけに頼るのではなく、複数の方法を組み合わせることがより効果的です。以下のような対策も積極的に取り入れましょう。
✨ 紫外線の強い時間帯・場所を避ける
一日の中で紫外線が最も強くなるのは、おおよそ午前10時〜午後2時ごろです。この時間帯はできるだけ直射日光を避けるようにしましょう。特に夏場の日中の外出は赤ちゃんの体温上昇にもつながるため、涼しい時間帯を選ぶことが大切です。
📌 紫外線カット機能付きの衣類・帽子を活用する
UVカット素材を使用した衣類や帽子は、物理的に紫外線を遮断できる有効な手段です。赤ちゃん用のUVカット帽子(つばが広く首の後ろまでカバーできるもの)や、長袖の薄手のUVカットカーディガンなどを活用しましょう。衣類で覆われた部分には日焼け止めを塗る必要がないため、肌への負担を軽減することができます。
▶️ ベビーカーの日よけや日傘を使う
ベビーカーには日よけカバーを使用し、直射日光を遮りましょう。ただし、カバーを閉めすぎると通気性が悪くなり、熱がこもるリスクがあるため注意が必要です。日傘は大人が一緒にさすことで、赤ちゃんへの日光を遮るのに役立ちます。
🔹 日陰を積極的に活用する
木陰やビルの影など、自然の日陰を積極的に活用しましょう。直射日光に当たらないだけでも、紫外線のばく露量を大幅に減らすことができます。ただし、日陰でも散乱光・反射光によって紫外線は届くため、完全には防げないことを念頭に置いておきましょう。
📍 窓からの紫外線にも注意する
室内にいるからといって紫外線の心配がまったくないわけではありません。ガラス窓はUV-Bをほぼカットしますが、UV-Aは透過します。日当たりのよい部屋や、車の窓際などでは紫外線対策をしておくと安心です。UVカットフィルムを窓に貼る方法も効果的です。
📌 日焼け止めを使って肌トラブルが起きたときの対処法
どれだけ慎重に製品を選んでいても、赤ちゃんの肌に合わなかったり、予期せぬ肌トラブルが起きることがあります。日焼け止めを使用して肌のトラブルが疑われる場合の対処法を知っておきましょう。
💫 すぐに洗い落とす
日焼け止めを塗った後に赤みやかゆみ、湿疹などが現れた場合は、すぐにぬるま湯と石けんでやさしく洗い落としましょう。日焼け止めが肌に残っていると症状が続く可能性があります。
🦠 冷却・保湿でケアする
洗い落とした後、肌が赤みを帯びている場合はタオルで包んだ保冷剤や冷たいガーゼなどで軽くクーリングし、その後保湿剤を塗って肌を落ち着かせましょう。
👴 症状が続く・悪化する場合は皮膚科を受診する
日焼け止めを洗い落とした後も赤みやかゆみが続く場合、湿疹が広がってきた場合、水ぶくれが生じた場合などは、自己判断で対処せずにかかりつけの小児科や皮膚科を受診しましょう。使用した日焼け止めの製品情報(成分表示や商品名など)を持参すると、診察の際に役立ちます。
🔸 日焼けによる肌トラブルの対処法
日焼け止めを使っていても、長時間外出したり塗り直しを怠ったりすると日焼けしてしまうことがあります。赤ちゃんが日焼けして肌が赤くなった場合は、まず冷たいタオルや水でやさしく冷やし、水分補給もしっかり行いましょう。皮がむけたり水ぶくれができたりするほどの日焼け(サンバーン)は炎症を伴う状態です。自己処置では悪化することがあるため、早めに医療機関を受診することをおすすめします。
💧 日焼け止めの誤飲に注意する
赤ちゃんは何でも口に入れてしまう時期があります。日焼け止めを赤ちゃんの手に塗った場合、なじむ前に舐めてしまうことがあります。万が一、大量に誤飲した場合は中毒情報センターや小児科に相談しましょう。少量を舐めた程度であれば大きな問題が起きることは少ないとされていますが、心配な場合は必ず医師に相談してください。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、赤ちゃんの肌荒れや日焼けによるトラブルでご来院される際に、日焼け止めの選び方や使い方についてご質問をいただくことが多く、特にノンケミカルタイプの選択や適切なSPF・PA値の目安を知らずに高すぎる数値の製品を選んでいるケースが見受けられます。赤ちゃんの肌はバリア機能が未熟なため、紫外線対策は大切である一方、製品選びや使い方を誤ると肌トラブルの原因にもなりますので、まずはパッチテストを徹底し、日焼け止めと帽子・UVカット衣類を組み合わせた複合的な対策を心がけていただくことをおすすめしています。少しでも肌の異変が気になった場合は、どうぞお気軽にご相談ください。赤ちゃんの肌の状態を丁寧に確認しながら、お子さまとご家族に寄り添ったアドバイスをさせていただきます。」
🎯 よくある質問
一般的に生後3〜6か月以降を目安に使用できるとされています。ただし、製品によって「生後6か月から」など対象月齢が異なるため、購入前に必ず確認しましょう。アトピー性皮膚炎や敏感肌の赤ちゃんは、事前にかかりつけの小児科医や皮膚科医に相談するとより安心です。
日常のお散歩や短時間の外出であればSPF15〜30・PA++程度が目安です。海やプール、長時間の屋外活動ではSPF30〜50・PA+++程度を選びましょう。数値が高いほど肌への負担が増える場合もあるため、使用シーンに合わせて使い分けることをおすすめします。
赤ちゃんには「紫外線吸収剤不使用(ノンケミカル)」と表示された製品が適しています。また、香料・アルコール・合成着色料・パラベンなどの刺激になりやすい成分が含まれていないかも確認しましょう。「無香料・無着色・アルコールフリー」と表記された製品を選ぶと安心です。
外出の15〜30分前に、適量をムラなくやさしくのばして塗りましょう。耳の後ろや首、手足の甲など塗り忘れやすい部位にも注意が必要です。また、汗や摩擦で落ちやすいため、長時間の外出では2〜3時間おきに塗り直すことが大切です。初めて使用する際は必ずパッチテストを行ってください。
すぐにぬるま湯と石けんでやさしく洗い落とし、必要に応じて患部を軽く冷やした後に保湿ケアを行いましょう。洗い落とした後も赤みやかゆみが続く場合や、湿疹・水ぶくれが生じた場合は、自己判断せずに皮膚科を受診してください。当院でも赤ちゃんの肌トラブルに関するご相談を承っています。
📋 まとめ
赤ちゃんへの日焼け止めの使用について、選び方から使い方・落とし方まで幅広く解説しました。大切なポイントをまとめると以下のとおりです。
- 赤ちゃんの肌はバリア機能が未熟で、紫外線の影響を受けやすい
- 日焼け止めは生後3〜6か月以降を目安に使用できるが、月齢に合った製品を選ぶことが重要
- 赤ちゃんには紫外線吸収剤不使用(ノンケミカル)の製品が適している
- 香料・アルコール・着色料などの刺激になりやすい成分が入っていない製品を選ぶ
- 日常使いにはSPF15〜30・PA++程度、海やプールなど強い紫外線環境ではSPF30〜50・PA+++程度が目安
- 外出15〜30分前に塗り、2〜3時間おきに塗り直す
- 石けんでやさしく落とし、保湿ケアをセットで行う
- 帽子・UVカット衣類・日陰の活用など、複合的な紫外線対策を心がける
- 肌トラブルが起きた場合はすぐに洗い落とし、症状が続く場合は皮膚科を受診する
赤ちゃんの肌は大人と異なり、非常に繊細です。日焼け止めを使って正しく紫外線から守ることで、将来の肌トラブルを予防することにもつながります。赤ちゃんの肌の状態に合わせて、使用する製品や方法を柔軟に調整していきましょう。
日焼け止めの選び方でわからないことがあったり、肌トラブルが続くような場合は、ぜひアイシークリニック大宮院までお気軽にご相談ください。赤ちゃんの肌の状態を適切に評価し、一人ひとりに合ったアドバイスをご提供いたします。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 赤ちゃんの肌のバリア機能、紫外線(UV-A・UV-B)による皮膚への影響、日焼け止め成分(紫外線散乱剤・紫外線吸収剤)の特性、およびアトピー性皮膚炎など敏感肌への対応に関する皮膚科学的根拠
- 厚生労働省 – 日焼け止め製品(化粧品・医薬部外品)の成分規制・表示基準(SPF・PA表示)、パラベンやアルコールなどの防腐剤・添加物に関する薬事規制上の情報
- WHO(世界保健機関) – 紫外線ばく露の健康リスク(幼少期からの累積ばく露と将来的な皮膚トラブルのリスク)、紫外線の種類と強度、日常的な紫外線対策の推奨に関する国際的なエビデンス
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務