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唇の荒れにはビタミンB2が効果的?食べ物で改善する方法を解説

唇がカサカサ、皮がめくれる、口角が切れてしまう……そんな悩みを抱えていませんか?唇の荒れは乾燥や紫外線の影響だけでなく、体の内側からのサインであることが少なくありません。なかでも注目したいのが「ビタミンB2」の不足です。ビタミンB2は粘膜の健康を保つために欠かせない栄養素で、不足すると口角炎や口内炎、唇の荒れといった症状が現れやすくなります。この記事では、唇の荒れとビタミンB2の関係を詳しく説明しながら、日常の食事でビタミンB2を効率よく摂るための食べ物や工夫をご紹介します。


目次

  1. 唇の荒れが起こるメカニズム
  2. ビタミンB2とはどのような栄養素か
  3. ビタミンB2が不足すると唇にどんな影響が出るか
  4. ビタミンB2を多く含む食べ物一覧
  5. ビタミンB2を効率よく摂るための食べ合わせと調理のコツ
  6. 1日に必要なビタミンB2の量と摂取目安
  7. 食事だけでは不足しがちなケース
  8. ビタミンB2以外の栄養素との関係
  9. 唇の荒れを防ぐ生活習慣のポイント
  10. 唇の荒れが続くときに考えられる病気
  11. まとめ

この記事のポイント

ビタミンB2不足は口角炎・口唇炎などの唇荒れを引き起こす。レバー・卵・乳製品・納豆などからの継続摂取が有効。改善しない場合は真菌感染や皮膚疾患の可能性もあり、医療機関への受診が推奨される。

🎯 1. 唇の荒れが起こるメカニズム

唇は顔の中でも特に皮膚が薄く、皮脂腺や汗腺がほとんどないため、潤いを保つ力が弱い部位です。外気の乾燥や紫外線、摩擦など、さまざまな外的刺激を受けやすく、バリア機能が低下するとすぐに荒れが生じます。

唇の荒れには、大きく分けて2つのタイプがあります。1つは外的要因によるもの、もう1つは体の内側の問題によるものです。外的要因としては、乾燥した季節・気候、紫外線、リップクリームや口紅などの化粧品成分へのアレルギー、口を舐める癖などが挙げられます。一方、内的要因としては栄養不足、免疫力の低下、ホルモンバランスの乱れなどがあります。

唇の皮膚は表皮が薄く、体の外側と内側の境界に位置しているため、粘膜の健康状態を反映しやすい部位でもあります。ビタミンB2はこの粘膜の健康維持に深く関わっており、不足すると唇だけでなく口腔内全体に影響が出やすくなります。

また、唇の荒れが慢性的に続く場合は、単なる乾燥や栄養不足だけでなく、アトピー性皮膚炎や接触性皮膚炎、感染症など皮膚科的な疾患が関与していることもあります。セルフケアで改善しない場合は専門家に相談することが大切です。

Q. ビタミンB2が不足すると唇にどんな症状が出ますか?

ビタミンB2が不足すると、口の両端が赤くただれる口角炎、唇全体に皮むけやひび割れが生じる口唇炎、口内炎や舌炎などの症状が現れやすくなります。これは粘膜の修復機能が低下するためです。目の充血や脂漏性皮膚炎が生じることもあります。

📋 2. ビタミンB2とはどのような栄養素か

ビタミンB2(リボフラビン)は、水溶性ビタミンのB群に属する栄養素です。エネルギー代謝において中心的な役割を担っており、糖質・脂質・タンパク質を体内でエネルギーに変換する際に必要な補酵素として働きます。

特に、体の中の「酸化還元反応」において重要な役割を果たしており、細胞が正常に機能するために欠かせない成分です。皮膚や粘膜の成長と修復にも関与しており、皮膚細胞の新陳代謝を促進します。これが「皮膚・粘膜のビタミン」と呼ばれる理由です。

ビタミンB2は体内に蓄積されにくい水溶性ビタミンであるため、余剰分は尿中に排泄されます。そのため、毎日の食事から継続的に摂り続けることが重要です。ビタミンB2を多く摂取すると尿が鮮やかな黄色になることがありますが、これはリボフラビン自体の色によるものであり、健康上の問題はありません。

ビタミンB2は光に弱いという特性があり、牛乳などを光の当たる場所に長時間置いておくと分解されやすくなります。保存方法にも気をつけることで、食品中のビタミンB2をより多く摂取できます。

💊 3. ビタミンB2が不足すると唇にどんな影響が出るか

ビタミンB2が不足した状態(欠乏症)では、皮膚や粘膜に最初にサインが現れます。代表的な症状として以下のものが挙げられます。

口角炎は、ビタミンB2不足の典型的な症状のひとつです。口の両端(口角)が赤くただれたり、亀裂が入ったりします。食事のたびに口を大きく開けると痛みを感じ、日常生活に支障をきたすこともあります。口角炎はカンジダなどの真菌感染が重なることもあり、単純な栄養補給だけでは改善しないケースもあります。

口唇炎は、唇全体が赤くなり、皮むけやひび割れが生じる状態です。ビタミンB2不足により唇の粘膜が正常に修復されなくなるため、荒れが慢性化しやすくなります。

口内炎もビタミンB2不足との関連が指摘されています。舌が赤くただれる「舌炎」もビタミンB2欠乏の症状として知られており、舌の表面が平滑になったり、赤みや痛みが生じたりします。

これらの症状は唇や口腔内だけでなく、目の充血、眼精疲労、鼻や耳の周囲の皮膚炎、脂漏性皮膚炎(皮脂分泌の多い部位に生じる皮膚炎)なども引き起こすことがあります。ビタミンB2の不足は、見た目の変化として皮膚や粘膜に現れることが多く、栄養状態のバロメーターともいえます。

なお、ビタミンB2の不足は食事の偏りだけでなく、アルコールの多飲(アルコールがビタミンB2の吸収を妨げる)、激しい運動や肉体労働、成長期や妊娠・授乳期(必要量が増加する)などでも起こりやすくなります。

Q. ビタミンB2を効率よく摂れる食べ物は何ですか?

ビタミンB2を豊富に含む食品は、牛・豚・鶏のレバー(100gあたり約3mg)、うなぎ、卵、牛乳・ヨーグルトなどの乳製品、納豆(100gあたり約0.56mg)、サバ・イワシなどの青魚、まいたけ・エリンギなどのきのこ類です。毎日の食事に取り入れることが重要です。

🏥 4. ビタミンB2を多く含む食べ物一覧

ビタミンB2を効率よく摂取するには、どのような食べ物を選べばよいのでしょうか。代表的な食品をグループ別に詳しくご紹介します。

動物性食品はビタミンB2を豊富に含むものが多く、特に内臓系(レバー)は群を抜いて高い含有量を誇ります。牛レバーは100gあたり約3mgのビタミンB2を含んでおり、これは成人の1日の必要量を大きく上回る量です。豚レバーや鶏レバーも同様に非常に豊富なビタミンB2源となります。レバーを使った料理、たとえばレバニラ炒めや焼き鳥のレバー串などは、唇の荒れ改善にも効果的な一品です。

うなぎもビタミンB2が豊富な食材で、100gあたり約0.74mgが含まれています。夏の土用の丑の日に食べる風習がありますが、疲労回復や皮膚の健康維持を考えると、季節を問わずに食べたい食材です。

卵(特に卵白より卵黄)にもビタミンB2が含まれています。全卵1個(約60g)あたり約0.22mgのビタミンB2が摂取できます。毎日の食事に取り入れやすいため、安定したビタミンB2補給源として活用できます。

乳製品では、牛乳や乳製品全般にビタミンB2が含まれています。コップ1杯(200ml)の牛乳には約0.3mgのビタミンB2が含まれており、ヨーグルトやチーズも良い補給源です。乳製品は毎日摂りやすいため、継続的な摂取に適しています。

魚類では、サバ、アジ、サンマ、イワシなどの青魚や、サーモン(鮭)にもビタミンB2が含まれています。サバは100gあたり約0.31mg、鮭は約0.21mgを含み、日常の食卓に取り入れやすい食材です。また、納豆はビタミンB2を多く含む植物性食品の代表格で、100gあたり約0.56mgが含まれています。大豆発酵食品であることから腸内環境改善にも役立ちます。

緑黄色野菜では、枝豆、ほうれん草、アスパラガス、ブロッコリーなどにビタミンB2が含まれています。植物性食品のビタミンB2含有量は動物性食品に比べると少ないものの、野菜や豆類を組み合わせることで摂取量を増やすことができます。

きのこ類も忘れてはなりません。まいたけ、エリンギ、しいたけなどのきのこ類にはビタミンB2が含まれており、低カロリーで食物繊維も豊富なため、健康的な食事に積極的に取り入れたい食材です。

アーモンドなどのナッツ類や、のり(海苔)にもビタミンB2が含まれています。のりは100gあたり約2.68mgという非常に高い含有量を持ちますが、1回に食べる量が少ないため実際の摂取量はそれほど多くはありません。それでも、ご飯のお供や手軽なスナックとして日常的に取り入れることで、ビタミンB2の摂取に貢献します。

⚠️ 5. ビタミンB2を効率よく摂るための食べ合わせと調理のコツ

ビタミンB2を多く含む食品を選ぶだけでなく、その栄養素を効率よく体に取り込むための食べ合わせや調理法にも注目しましょう。

ビタミンB2はビタミンB群の他のビタミン、特にビタミンB1、B6、ナイアシンと協調して働くため、B群をまとめて摂取することが効果的です。豚肉にはビタミンB1が豊富であるため、豚肉と卵や乳製品を組み合わせた料理はビタミンB群を広くカバーできます。

ビタミンB2は熱に比較的安定しており、加熱調理をしても大きく分解されることはありません。ただし、水溶性のため、茹でると茹で汁に溶け出してしまいます。野菜を茹でる際は短時間にとどめ、茹で汁をスープとして使うことで、溶け出したビタミンB2を無駄なく摂取できます。また、炒め物や蒸し調理は茹でるよりも水溶性ビタミンの損失が少ないため、調理法として優れています。

光によって分解されやすいという性質があるため、食品はなるべく遮光された容器や冷暗所で保存しましょう。牛乳は透明なガラス瓶よりも紙パックや不透明な容器に入ったものを選ぶと、ビタミンB2の損失を最小限に抑えられます。

また、ビタミンB2はアルカリ性に弱い性質があります。重曹などのアルカリ剤を使う調理では分解が進むことがあるため注意が必要です。一般的な調理の範囲内では大きな問題にはなりませんが、知識として覚えておきましょう。

食べ合わせのポイントとして、タンパク質が豊富な食品と合わせることも大切です。ビタミンB2はタンパク質の代謝を助ける働きがあり、タンパク質とビタミンB2を同時に摂取することで相乗効果が期待できます。レバー炒め、卵とじ、魚料理と乳製品の組み合わせなど、意識的にタンパク質とビタミンB2を一緒に摂る献立を考えてみましょう。

🔍 6. 1日に必要なビタミンB2の量と摂取目安

日本人の食事摂取基準(2020年版)によると、ビタミンB2の推奨量は以下のように設定されています。

成人男性(18歳以上)では1日あたり1.2〜1.6mgが推奨されており、成人女性(18歳以上)では1.0〜1.2mg程度が目安となっています。妊娠中の女性は通常より0.3mg、授乳中は0.6mg多く摂取することが推奨されています。これは妊娠・授乳期に胎児や乳児の成長のために必要量が増加するためです。

成長期の子供や青年期も、成長に伴うエネルギー代謝が活発なため、体重あたりの必要量は高くなります。また、激しいスポーツをする人や肉体労働をしている人も、エネルギー消費量が多いためビタミンB2の需要が増加します。

実際の食事でビタミンB2をどれだけ摂れるかの目安を考えてみましょう。たとえば、牛乳コップ1杯(200ml)で約0.3mg、卵1個で約0.22mg、納豆1パック(40g)で約0.23mg、鮭1切れ(80g)で約0.17mgがそれぞれ摂取できます。これらを組み合わせることで、1日の推奨量に近い量をカバーすることが可能です。

ただし、食品の種類やバランスによっては不足しがちになることもあります。特に外食が多い人、ダイエット中の人、食の細い高齢者、偏食の傾向がある方は意識して摂取量を確認することが重要です。

Q. ビタミンB2は調理すると栄養が失われますか?

ビタミンB2は熱に比較的安定しているため、加熱調理による大きな損失はありません。ただし水溶性のため、茹でると茹で汁に溶け出します。茹で汁をスープとして活用する、炒め物や蒸し調理を選ぶなどの工夫により、栄養素の損失を最小限に抑えることができます。

📝 7. 食事だけでは不足しがちなケース

日本人の食事はバランスが良いとされていますが、生活習慣や状況によってビタミンB2が不足しやすくなるケースがあります。

まず、ダイエットや食事制限をしている場合です。極端なカロリー制限や特定の食品グループを避ける食事(例:ヴィーガン食、肉や魚を一切食べない菜食主義)では、動物性食品に多いビタミンB2が不足しやすくなります。植物性食品からも摂取できますが、含有量が少ないため意識的に多様な食品を摂取する必要があります。

アルコールを多く飲む人もビタミンB2が不足しやすい傾向があります。アルコールはビタミンB群の吸収を妨げ、代謝を促進することでビタミンB2の消耗を早めます。お酒をよく飲む人は特に意識してビタミンB2を多く含む食品を摂るよう心がけましょう。

胃腸の機能が低下している場合も、ビタミンの吸収が悪くなることがあります。慢性的な消化器系の疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎、セリアック病など)がある場合は、食事からの栄養吸収が低下するため、医師や栄養士に相談しながら対応する必要があります。

ストレスが多い生活を送っている人もビタミンB2の消耗が激しくなります。ストレス反応によって副腎ホルモンの分泌が増加し、それに伴ってビタミンB2の需要も高まるためです。仕事や育児、環境変化などで精神的な負担が大きい時期は、特にビタミンB2を意識した食事を心がけましょう。

こうした状況では、食事だけでなくサプリメントの活用も選択肢のひとつです。ただし、サプリメントを使用する際は、医師や薬剤師に相談してから使用することをおすすめします。なお、ビタミンB2は水溶性ビタミンであるため、過剰摂取による副作用(毒性)はほとんどないとされており、余剰分は尿中に排泄されます。

💡 8. ビタミンB2以外の栄養素との関係

唇の荒れや口角炎に関連する栄養素は、ビタミンB2だけではありません。複数の栄養素が相互に関係し合っているため、バランスよく摂取することが重要です。

ビタミンB6(ピリドキシン)は、ビタミンB2と同様に皮膚や粘膜の健康維持に重要な栄養素です。タンパク質の代謝に不可欠で、不足すると口角炎や口内炎が起こりやすくなります。ビタミンB6はマグロ、カツオ、鶏肉、じゃがいも、バナナなどに豊富に含まれています。

ナイアシン(ビタミンB3)も粘膜の健康に関わるビタミンで、不足すると口内炎や皮膚炎が生じやすくなります。鶏肉、マグロ、サバ、ピーナッツなどに多く含まれています。

ビタミンCは、コラーゲンの生成を助ける栄養素で、皮膚や粘膜の健康維持に欠かせません。また、抗酸化作用もあり、炎症を抑える働きも期待できます。新鮮な野菜や果物(ピーマン、ブロッコリー、キウイ、イチゴなど)からビタミンCを積極的に摂るようにしましょう。

鉄分の不足(鉄欠乏性貧血)も口角炎や口内炎の一因となることがあります。特に月経のある女性は鉄欠乏になりやすいため、レバー、赤身肉、ほうれん草、ひじきなど鉄分の豊富な食品を積極的に摂取しましょう。鉄分の吸収を高めるためにビタミンCと一緒に摂ることも効果的です。

亜鉛も皮膚・粘膜の修復に関わるミネラルです。不足すると皮膚炎や口内炎が起こりやすくなります。牡蠣、牛肉、豚肉、ナッツ類などに豊富に含まれています。

このように、唇の荒れを防ぐには特定の栄養素だけに注目するのではなく、さまざまなビタミンやミネラルをバランスよく摂取することが根本的な解決策となります。

Q. 唇の荒れが食事改善でも治らない場合はどうすべきですか?

食事改善や保湿ケアを続けても唇の荒れが改善しない場合、カンジダなどの真菌感染、接触性皮膚炎、口唇ヘルペス、甲状腺疾患や糖尿病などの全身疾患が背景にある可能性があります。アイシークリニックでは生活背景や症状を丁寧に確認し、適切なケア方法をご提案しています。

✨ 9. 唇の荒れを防ぐ生活習慣のポイント

食事でのビタミンB2摂取と並行して、日常生活での習慣を見直すことも唇の荒れ改善に有効です。

口を舐める癖をやめることが大切です。唇が乾燥すると反射的に舌で舐めてしまいがちですが、唾液に含まれる消化酵素が唇を刺激し、乾燥をさらに悪化させます。特に子供や乾燥しやすい季節に多く見られる癖ですが、意識的に舐めないようにしましょう。

リップクリームやリップバームを適切に使用することも重要です。保湿成分が配合されたリップケア製品を使い、就寝前やメイク前、外出時などにこまめにケアしましょう。ただし、特定の成分にアレルギーがある場合は、かえって症状が悪化することもあるため、成分表示を確認するか、敏感肌用・低刺激性のものを選ぶと安心です。

十分な水分補給も皮膚と粘膜の潤いを保つために大切です。1日に1.5〜2リットルの水分を目安に、こまめに水や麦茶などを摂取しましょう。体の内側からの保湿を意識することが、唇のカサカサ対策にもつながります。

睡眠を十分に取ることも肌や粘膜の修復に欠かせません。睡眠中は成長ホルモンが分泌され、皮膚細胞の修復や再生が活発に行われます。睡眠不足が続くと肌荒れや唇の荒れが悪化しやすくなりますので、規則正しい睡眠習慣を心がけてください。

紫外線対策も重要です。唇は皮膚が薄くメラニン色素が少ないため、紫外線ダメージを受けやすい部位です。UVカット効果のあるリップ製品を使用するか、外出時には帽子や日焼け止めで顔全体を保護しましょう。

過度なアルコール摂取や喫煙を控えることも皮膚・粘膜の健康には重要です。アルコールは前述のようにビタミンB2の吸収を妨げるほか、体の水分を奪い皮膚乾燥を促進します。喫煙はビタミンCを大量に消費し、粘膜の修復を妨げることが知られています。

ストレス管理も見逃せません。精神的なストレスが強いとビタミンB群の消耗が増し、口内炎や唇荒れが悪化することがあります。適度な運動、趣味の時間、リラクゼーション法(ヨガ、深呼吸、瞑想など)を取り入れて、心身のバランスを整えることも唇の荒れ改善に貢献します。

📌 10. 唇の荒れが続くときに考えられる病気

ビタミンB2の補給や生活習慣の改善を行っても唇の荒れが続く場合、背景に皮膚科的な疾患や全身的な病気が潜んでいる可能性があります。

接触性皮膚炎(かぶれ)は、リップ製品、歯磨き粉、食品、金属(歯科材料を含む)などの特定の物質が唇に触れることで起こるアレルギー反応です。原因物質を特定し、回避することが最も重要な治療です。パッチテストで原因アレルゲンを調べることができます。

口唇ヘルペスは、単純ヘルペスウイルス(HSV-1型)の感染によって起こる疾患です。唇の周囲に小さな水ぶくれができ、かゆみや痛みを伴います。一度感染すると体内に潜伏し、疲労や免疫力低下時に再発します。抗ウイルス薬で治療します。

カンジダ性口角炎は、カンジダ菌(真菌)が口角部分で増殖して起こる感染症です。見た目は口角炎と似ていますが、抗真菌薬での治療が必要です。口腔内の衛生管理、免疫力の維持が予防になります。

アトピー性皮膚炎は、体全体の皮膚の問題として唇にも症状が及ぶことがあります。乾燥や炎症が繰り返されるため、専門的なスキンケアと治療が必要です。

甲状腺疾患や糖尿病などの全身疾患でも皮膚や粘膜の状態が悪化することがあります。原因不明の口唇・口腔症状が続く場合は、内科や皮膚科への受診をおすすめします。

まれなケースですが、口唇の白い変化(白板症など)や潰瘍が長期にわたって続く場合は、専門医による詳しい検査が必要です。自己判断せず、早めに医療機関を受診することが重要です。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「唇の荒れや口角炎を繰り返しているとご相談いただく患者様の中に、食生活の偏りやアルコール摂取によるビタミンB2不足が背景にあるケースが少なくありません。ビタミンB2を意識した食事改善は大切な第一歩ですが、セルフケアを続けても症状が改善しない場合は、カンジダなどの真菌感染や接触性皮膚炎など、別の原因が隠れていることもありますので、どうぞお一人で抱え込まずに医療機関へご相談ください。」

🎯 よくある質問

ビタミンB2が不足すると唇にどんな症状が出ますか?

ビタミンB2が不足すると、口の両端が赤くただれる「口角炎」、唇全体が赤くなり皮むけやひび割れが生じる「口唇炎」、「口内炎」や「舌炎」などが起こりやすくなります。これらは粘膜の修復機能が低下するために生じます。症状が続く場合は医療機関への相談をおすすめします。

ビタミンB2を多く含む食べ物は何ですか?

ビタミンB2が特に豊富な食品は、牛・豚・鶏のレバー、うなぎ、卵、牛乳・ヨーグルトなどの乳製品、納豆、サバ・アジ・イワシなどの青魚、まいたけ・エリンギなどのきのこ類です。これらを日々の食事にバランスよく取り入れることが、唇の荒れ予防に効果的です。

ビタミンB2は調理しても栄養素が失われませんか?

ビタミンB2は熱に比較的安定しているため、加熱調理での大きな損失はありません。ただし水溶性のため、茹でると茹で汁に溶け出してしまいます。茹で汁をスープとして活用する、炒め物や蒸し調理にするなどの工夫で、栄養素の損失を最小限に抑えることができます。

食事改善をしても唇の荒れが治らない場合はどうすればいいですか?

セルフケアや食事改善を続けても症状が改善しない場合、カンジダなどの真菌感染、接触性皮膚炎、口唇ヘルペス、全身疾患など別の原因が隠れている可能性があります。アイシークリニックでは、生活背景や症状をしっかりお伺いしながら適切なケア方法をご提案していますので、お気軽にご相談ください。

ビタミンB2が不足しやすい人にはどんな特徴がありますか?

アルコールを多く飲む方、極端なダイエットや菜食主義の方、妊娠・授乳中の方、激しい運動や肉体労働をしている方、ストレスが多い方は、ビタミンB2が不足しやすい傾向があります。これらに当てはまる場合は、意識的にビタミンB2を多く含む食品を摂取するよう心がけましょう。

📋 まとめ

唇の荒れとビタミンB2の関係について、食べ物を中心に詳しくご説明しました。最後に要点を整理します。

ビタミンB2は皮膚・粘膜の健康維持に欠かせない栄養素であり、不足すると口角炎、口唇炎、口内炎などが起こりやすくなります。唇の荒れが気になるときは、食事内容を見直し、ビタミンB2を豊富に含む食品を積極的に摂取することが大切です。

特にレバー(牛・豚・鶏)、うなぎ、卵、牛乳・乳製品、納豆、青魚(サバ・アジ・イワシ)、きのこ類などはビタミンB2が豊富な食材です。これらを日々の食事に上手に取り入れることで、唇の荒れ予防・改善につながります。

また、ビタミンB2だけでなくビタミンB6、ビタミンC、鉄分、亜鉛なども皮膚・粘膜の健康に関わっているため、多様な食品をバランスよく摂ることが根本的な解決策となります。口を舐めない、リップケアをする、水分補給をする、十分な睡眠を取るなどの生活習慣の改善も合わせて実践しましょう。

食事や生活習慣を改善しても唇の荒れが続く場合は、接触性皮膚炎やウイルス・真菌感染、全身疾患などが背景にある可能性があります。症状が改善しない場合や悪化する場合は、早めに医療機関を受診して適切な診断と治療を受けることをおすすめします。

日々の食事と生活習慣を見直すことで、唇の荒れを内側から改善し、健やかな状態を保ちましょう。

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📚 参考文献

  • 厚生労働省 – 日本人の食事摂取基準(2020年版)におけるビタミンB2(リボフラビン)の推奨量・年齢別摂取目安量・妊娠授乳期の付加量に関する根拠情報
  • 日本皮膚科学会 – 口角炎・口唇炎・接触性皮膚炎・アトピー性皮膚炎など唇の荒れに関連する皮膚疾患の診断・治療に関するガイドライン情報
  • 国立感染症研究所 – 口唇ヘルペス(単純ヘルペスウイルス感染症)の感染メカニズム・症状・再発リスク・治療に関する情報

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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