💬 「ヘルペス、今すぐ治したい…!」
そう思って検索したあなたへ。
今まさに唇や口まわりがピリピリして、大事なイベントや人に会う予定が迫っている…そんな状況ではないでしょうか?
結論から言います。ヘルペスを「完全に一日で治す」ことは医学的に不可能です。
でも、早期に正しい対応をとれば、症状を大幅に軽減し、治癒期間をぐっと短縮できます。
この記事を読まないまま間違ったケアを続けると、症状が長引いたり、悪化したりするリスクがあります。⚡
📌 この記事でわかること:
✅ 少しでも早く治すための「タイミング」の見極め方
✅ 市販薬 vs 病院、どっちが効く?
✅ やってはいけないNGケア(これをやると長引く!)
目次
- ヘルペスとはどんな病気か
- ヘルペスを一日で治すことは本当に不可能なのか
- 症状を最短で抑えるために最も重要な「発症タイミング」の見極め方
- ヘルペスを早く治すために有効な方法
- 市販薬でできる対処法とその限界
- 病院での治療が最も効果的な理由
- ヘルペスをこじらせるNGケア
- 再発を繰り返す人が知っておくべきこと
- ヘルペスと日常生活で気をつけること
- まとめ
💡 ポイント
ヘルペスを一日で完全に治すことは医学的に不可能だが、前駆症状の段階で抗ウイルス薬を早期開始することで治癒期間を大幅に短縮できる。アイシークリニックではオンライン診療や発症抑制療法にも対応している。
💡 1. ヘルペスとはどんな病気か
ヘルペスは、単純ヘルペスウイルス(HSV:Herpes Simplex Virus)によって引き起こされる感染症です。HSVには主に2つの型があります。口唇や顔面に症状が出やすいHSV-1と、性器周辺に症状が出やすいHSV-2です。ただし、近年では性行為の変化により、HSV-1が性器に感染するケースや、HSV-2が口唇部に感染するケースも報告されています。
ヘルペスウイルスの最大の特徴は、一度感染すると体内に潜伏し続けるという点です。初感染のあとウイルスは神経節に潜み、免疫力が低下したときや強いストレスがかかったとき、紫外線などの外的刺激があったときに再び活性化し、症状として現れます。これが「再発」と呼ばれる現象です。
口唇ヘルペスの場合、感染者は日本国内で非常に多く、成人の多くがHSV-1に感染した経験を持っているとされています。子どものころに感染し、その後は症状が出ない人も多いですが、一部の人は繰り返し再発を経験します。
症状の経過としては、まず「前駆症状」と呼ばれる段階があります。患部にピリピリ、チクチク、かゆみや違和感などが生じる段階で、このタイミングが治療の「ゴールデンタイム」です。次第に赤みが出て、小さな水ぶくれが集まった水疱が形成されます。やがて水疱は破れてびらんとなり、かさぶたになって乾燥・脱落していくという経過をたどります。一般的に、治癒までには7日〜14日程度かかるとされています。
Q. ヘルペスを一日で治すことは医学的に可能ですか?
現代医学では、ヘルペスを一日で完全に治すことは不可能です。ウイルスの増殖を止めても、傷ついた皮膚組織が一日で修復されることは生物学的にあり得ません。ただし、前駆症状の段階で抗ウイルス薬を早期開始することで、治癒期間を通常の半分程度に短縮できる可能性があります。
📌 2. ヘルペスを一日で治すことは本当に不可能なのか
「ヘルペスを一日で治す方法」というキーワードで検索している方に正直にお伝えします。現時点の医学では、ヘルペスを完全に一日で治すことはできません。これは国内外を問わず、現代医療の限界でもあります。
なぜなら、ヘルペスウイルスは皮膚の細胞の中で増殖しており、ウイルスの増殖を止めることはできても、すでに傷ついた皮膚組織が一日で完全に修復することは生物学的に不可能だからです。皮膚が再生するには、細胞が分裂・増殖してダメージを回復するための時間がどうしても必要です。
ただし、「一日でケアを始めることが、最終的に最も早い回復につながる」というのは事実です。前駆症状の段階、つまりまだ水ぶくれが形成される前に適切な治療を開始することで、治癒期間を通常の半分程度に短縮できる可能性があります。
インターネット上には「ヘルペスが一日で治った」という体験談が掲載されていることがありますが、これらの多くは前駆症状の段階で治療を開始し、水疱の形成を防ぎ、症状が軽微なまま終わったケースであることが多いです。「治った」と感じても、ウイルス自体が体内から消えたわけではありません。
✨ 3. 症状を最短で抑えるために最も重要な「発症タイミング」の見極め方
ヘルペスの治療で最も大切なのは、前駆症状の段階で気づき、すぐに対処することです。この「前駆症状期」こそが、治療の効果を最大化できる黄金時間帯です。
前駆症状として代表的なものには以下のようなものがあります。患部に現れるピリピリ感、チクチクとした刺激感、軽いかゆみ、熱感、腫れぼったい感じ、引きつるような感覚などが挙げられます。これらは水疱が現れる数時間〜1日前に生じることが多く、再発を繰り返す方は自分のサインをだんだん覚えていくことができます。
「また来た」と感じたらすぐに動くことが重要です。まだ何も見た目に現れていないこの段階で抗ウイルス薬を使い始めると、ウイルスの増殖をいち早く抑えることができ、水疱の形成を最小限にとどめたり、場合によっては水疱が出ないまま症状が治まることもあります。
一方、水疱が形成されてから治療を始めた場合でも、抗ウイルス薬は有効ですが、水疱形成前のタイミングと比べると効果は限定的になります。すでに水疱が破れてびらんになっている段階では、さらに治療の恩恵は小さくなってしまいます。
再発を繰り返す方は、前駆症状のパターンを日頃から把握しておき、感じたらすぐに行動できる準備をしておくことが理想的です。かかりつけの医師から事前に抗ウイルス薬を処方してもらっておくという「発症抑制療法」や「早期治療のための常備薬」という考え方もあります。
Q. ヘルペスの前駆症状とは何ですか?
ヘルペスの前駆症状とは、水ぶくれが現れる数時間〜1日前に生じる初期サインです。患部のピリピリ感・チクチクとした刺激感・軽いかゆみ・熱感・腫れぼったい感じなどが代表的です。この段階で抗ウイルス薬を使い始めることが治療の「ゴールデンタイム」であり、水疱形成を最小限に抑えられる場合があります。
🔍 4. ヘルペスを早く治すために有効な方法
✅ 抗ウイルス薬を速やかに開始する
ヘルペスの治療において最も有効なのは、抗ウイルス薬の使用です。現在、国内で処方される代表的な抗ウイルス薬には、アシクロビル(商品名:ゾビラックスなど)、バラシクロビル(商品名:バルトレックスなど)、ファムシクロビル(商品名:ファムビルなど)があります。
これらの薬は、ウイルスの複製に必要な酵素(DNAポリメラーゼ)の働きを阻害することで、ウイルスの増殖を抑制します。ウイルスを体内から完全に消去するものではありませんが、症状の悪化を防ぎ、治癒を早める効果が科学的に証明されています。
特にバラシクロビルは、アシクロビルの体内利用率を改善した薬で、1日の服用回数が少なく患者さんの負担も軽減されています。飲み忘れが減ることで、治療効果も安定して得られます。
外用薬(塗り薬)として、アシクロビルやペンシクロビルを含むクリームも使われます。塗り薬は内服薬ほどの全身への吸収は期待できませんが、局所的なウイルス増殖の抑制や、患部の保護・保湿に役立ちます。
📝 十分な睡眠と休息をとる
ヘルペスが再発する大きな要因の一つが免疫力の低下です。睡眠不足や過労は免疫機能を著しく低下させます。症状が出ているときは、できる限り十分な睡眠をとり、身体を休めることが回復を促します。仕事やプライベートの予定を一時的に縮小してでも、休息を優先することが最終的に早い回復につながります。
🔸 栄養バランスの取れた食事を心がける
皮膚の再生や免疫機能の維持には、適切な栄養素の摂取が欠かせません。特にビタミンC、ビタミンB群、亜鉛などは、皮膚の修復や免疫機能のサポートに関わる栄養素として知られています。野菜や果物、良質なタンパク質を含む食事を意識して摂るようにしましょう。また、アルコールは免疫機能を低下させ、回復を遅らせる可能性があるため、症状がある間は控えることをおすすめします。
⚡ 患部を清潔に保ち、不用意に触れない
患部を清潔に保つことは二次感染予防の観点から重要です。水疱を手で触ったり、無理やり破ったりすることは絶対に避けましょう。手にウイルスが付着して目や他の部位に感染するリスクがあるほか、患部への細菌感染(二次感染)で症状が悪化する可能性があります。患部に触れたあとは、石けんと流水でしっかり手を洗うことを習慣にしてください。
🌟 ストレスを軽減する
精神的なストレスはヘルペスの再発要因として広く知られています。ストレスがかかると免疫機能が低下し、潜伏しているウイルスが活性化しやすくなります。症状が出ているときは、できるだけリラックスできる環境を整えましょう。深呼吸、軽いストレッチ、音楽を聴くなど、自分なりのリラクゼーション方法を取り入れることが助けになります。
💪 5. 市販薬でできる対処法とその限界
薬局やドラッグストアでは、ヘルペスに対応した市販の外用薬を購入することができます。代表的なものとして、アシクロビルを含む「アクービア」や「ヘルペシア」などがあります。これらは再発性の口唇ヘルペスに限って使用できる薬として、医薬品として販売されています。
市販薬を使う際にいくつか注意点があります。まず、これらの薬は「再発」に限り使用が認められています。初めてヘルペスかもしれないと思った場合は、必ず医療機関を受診してください。また、使用できる部位は口唇部(唇とその周囲)に限られており、性器ヘルペスや目の周囲などには使用できません。
市販の外用薬の限界として、まず内服薬と比べると全身への吸収量が少なく、抗ウイルス効果は限定的です。特に症状が進行してから使い始めても、劇的な改善を期待するのは難しい場合があります。また、症状が重い場合や、発熱・リンパ節腫脹など全身症状を伴う場合は、市販薬での対処では不十分です。
市販薬を使っても3日以上経過しても改善がみられない場合、症状が悪化している場合、または初めてのヘルペス症状の可能性がある場合は、速やかに医療機関を受診することをおすすめします。
Q. ヘルペスで絶対にやってはいけないケアは何ですか?
ヘルペスのNGケアとして特に注意すべきは、①水疱を無理に潰す(ウイルス拡散・二次感染のリスク)、②患部にアルコールを直接塗る(皮膚ダメージの増加)、③絆創膏などで密閉して蒸れさせる、④科学的根拠のない民間療法に頼る、⑤患部を何度も手で触る、の5点です。これらは症状悪化や治癒遅延の原因となります。

🎯 6. 病院での治療が最も効果的な理由
ヘルペスを最短で治癒に近づけたいのであれば、医療機関での受診が最も確実で効果的な方法です。その理由をいくつかご説明します。
💬 処方薬の内服薬が使える
医師が処方する内服の抗ウイルス薬は、外用薬よりも全身への吸収が高く、患部への薬の到達量が多くなります。特に前駆症状の段階でバラシクロビルやファムシクロビルなどの内服薬を開始した場合、水疱の形成を防いだり、症状を軽微なまま収束させたりできる可能性が高くなります。
✅ 正確な診断が得られる
口唇ヘルペスに見えても、実際には他の皮膚疾患(口内炎、アフタ性潰瘍、帯状疱疹など)である場合があります。医師による視診やウイルス検査によって正確な診断が行われることで、適切な治療を受けることができます。誤った自己判断で間違ったケアをしてしまうリスクを避けることができます。
📝 重症例や特殊な状況への対応
免疫機能が低下している方(HIV感染者、ステロイドや免疫抑制剤を服用中の方、妊婦さんなど)では、ヘルペスが重症化するリスクがあります。このような場合は特に速やかな医療機関受診が必要です。また、ヘルペスが目の周囲に出た場合(眼部ヘルペス)は、角膜に感染するリスクがあり、視力障害につながる可能性があるため、緊急で眼科を受診する必要があります。
🔸 再発予防のための発症抑制療法
年間6回以上の再発がある方には、毎日少量の抗ウイルス薬を服用し続けることで再発を予防する「発症抑制療法」が選択肢となります。これは医師の管理のもとで行われる治療法で、再発頻度を大幅に減らすことができます。頻繁に再発して生活の質が低下している方には特に有効な選択肢です。
⚡ オンライン診療の活用
近年は、スマートフォンやパソコンから受診できるオンライン診療サービスを提供するクリニックが増えています。ヘルペスの症状を写真で送り、医師が判断した上で処方箋を発行し、薬局で薬を受け取る形式のものもあります。症状が出てすぐに近くのクリニックに行けない場合や、外出が難しい場合でも早期治療を始めることができるため、活用を検討してみてください。
💡 7. ヘルペスをこじらせるNGケア
ヘルペスに対して良かれと思って行われるケアの中には、実際には症状を悪化させたり、治癒を遅らせたりするものがあります。以下のNG行動は避けるようにしましょう。
🌟 水疱を無理に潰す
水疱の中にはウイルスを含む液体が満たされています。これを無理に潰してしまうと、周囲の皮膚にウイルスが広がり、病変が拡大する可能性があります。さらに、開いた傷口から細菌が入り込んで二次感染を起こすリスクも高まります。水疱は自然に破れるのを待つか、医療機関で適切に処置してもらいましょう。
💬 アルコールで消毒する
消毒のためにアルコールを直接患部に塗るという方もいますが、これは皮膚へのダメージを増やし、回復を遅らせる可能性があります。患部周囲の皮膚が乾燥・荒れてしまい、症状が悪化することがあります。患部の消毒が必要な場合は、医師の指示に従った方法で行いましょう。
✅ 患部を覆いすぎて蒸れさせる
テープや絆創膏で患部を密閉してしまうと、蒸れが生じて二次感染のリスクが高まることがあります。患部は清潔に保ちながらも、適度に空気に触れさせることが大切です。医師から外用薬の使用指示がある場合は、その通りにしてください。
📝 民間療法に頼りすぎる
インターネット上には「ヴィックスヴェポラップを塗ると治る」「氷を当てると治る」「特定のサプリメントで治る」といった情報が散見されます。これらの多くは科学的根拠が乏しく、効果が証明されていないものがほとんどです。中には患部への刺激となって症状を悪化させるものもあります。医学的に効果が証明されている抗ウイルス薬の使用が最も信頼できる方法です。
🔸 ロッキング(まめに触れる)する
気になって患部を何度も手で触れてしまう方がいますが、これはウイルスの拡散と二次感染のリスクを高めます。触れたくなったら、まず手を洗い、鏡で状態を確認するだけにとどめ、直接触ることは極力避けましょう。
⚡ 強い日差しを避けない
紫外線はヘルペスの再発を誘発することが知られています。口唇ヘルペスが出ているときや、再発しやすい方は、日焼け止め入りのリップクリームを使用するなど、患部への紫外線ケアを意識しましょう。
Q. ヘルペスの再発を繰り返す場合はどうすればよいですか?
年に6回以上再発する方には、毎日少量の抗ウイルス薬を服用する「発症抑制療法」が有効な選択肢です。また、睡眠不足・ストレス・紫外線など自分の再発トリガーを把握して避けることも重要です。アイシークリニックではオンライン診療にも対応しており、一人ひとりの状況に合わせた治療をご提案しています。
📌 8. 再発を繰り返す人が知っておくべきこと
ヘルペスの再発は、感染者のすべてに起こるわけではありません。しかし、一部の人は年に何度も繰り返す傾向があります。再発しやすい方には、いくつかの共通する要因が見られます。
🌟 再発を誘発するトリガーを知る
再発を繰り返す方は、自分の「再発トリガー」を把握することが重要です。代表的なトリガーとして、睡眠不足・過労、精神的なストレス、強い紫外線、発熱・風邪などの全身感染症、月経(ホルモンバランスの変動)、歯科治療など口周囲への刺激、免疫を抑制する薬の使用などが挙げられます。日頃からトリガーを意識的に避けるライフスタイルを心がけることで、再発頻度を抑えることができます。
💬 発症抑制療法の検討

年に6回以上再発する方や、再発による精神的・社会的な負担が大きい方には、毎日抗ウイルス薬を少量服用する「発症抑制療法(長期抑制療法)」が有効な選択肢です。この治療法は医師の処方が必要ですが、再発頻度を大幅に減らすことができるため、繰り返しに悩む方にとって生活の質を改善するための有力な手段となります。
✅ 心理的なケアも大切に
ヘルペスが繰り返し出ると、外見への影響から精神的なストレスを感じる方も少なくありません。「また出た」という焦りや恥ずかしさ自体がストレスとなり、免疫機能に悪影響を与えることで、さらに再発しやすくなるという悪循環が生じることがあります。ヘルペスは非常に一般的な感染症であること、適切な治療で管理できることを理解し、必要であれば医師や専門家に相談することで、精神的な負担を軽減することも治療の一部です。
📝 免疫力を高める生活習慣
規則正しい睡眠習慣、バランスのとれた食事、適度な運動は、免疫機能を維持・向上させ、ヘルペスの再発頻度を下げる可能性があります。特に睡眠は免疫機能と密接に関係しており、慢性的な睡眠不足は再発リスクを高めます。毎日決まった時間に就寝・起床するよう意識するだけでも、体のリズムが整い免疫機能の安定につながります。
✨ 9. ヘルペスと日常生活で気をつけること
🔸 感染予防のための注意点
口唇ヘルペスの症状がある間は、他人への感染予防のためにいくつかのことに注意が必要です。まず、キスや口を使った性的接触は避けてください。ウイルスが含まれた唾液や水疱液が直接接触することで感染が広がります。食器やタオル、コップなどの共用も控えましょう。乳幼児は免疫が未熟なため、ヘルペスウイルスに感染すると重症化することがあります。赤ちゃんや小さな子どもへのキスや頬ずりは、症状がなくても感染リスクがあるため、特に水疱がある時期は避けるようにしましょう。
⚡ 症状がなくても感染する可能性がある
ヘルペスウイルスは、症状が出ていない時期にも体の表面でウイルスが少量排出される「無症候性ウイルス排出」という現象が起きることがわかっています。つまり、見た目に症状がなくても他人に感染させる可能性があります。このことを知ったうえで、パートナーや家族とのスキンシップについて意識しておくことが大切です。
🌟 性器ヘルペスの場合の注意事項
性器ヘルペスは性感染症の一種であり、性的接触によって感染が広がります。症状がある間はもちろん、症状がない時期もコンドームの使用がリスクを下げるとされていますが、コンドームで完全に防げるわけではありません。パートナーに自分の感染状況を伝え、お互いに理解したうえで適切な対策をとることが大切です。性器ヘルペスが疑われる場合は、皮膚科や性病科、泌尿器科などを受診してください。
💬 妊娠中のヘルペスは要注意
妊婦さんが性器ヘルペスを発症している場合、分娩時に新生児にウイルスが感染する「新生児ヘルペス」のリスクがあります。新生児ヘルペスは重篤な合併症を引き起こす可能性があるため、妊娠中のヘルペスは必ず産婦人科医師に報告し、適切な管理を受けることが不可欠です。自己判断で市販薬を使用することは避け、医師の指示に従ってください。
✅ 眼部にヘルペスが出た場合は緊急受診を
眼周囲(まぶた、角膜など)にヘルペスウイルスが感染した場合、角膜炎や角膜潰瘍を起こし、視力障害につながる可能性があります。目のまわりに水疱やただれが出た場合、目が充血する、目やにが増える、まぶしさを感じるなどの症状がある場合は、速やかに眼科を受診してください。
📝 帯状疱疹との違いを知っておく
「帯状疱疹」は単純ヘルペスウイルスではなく、水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)によって引き起こされる別の疾患です。子どものころに水ぼうそうにかかった際に体内に潜伏したウイルスが、免疫低下時に再活性化することで発症します。体の片側にピリピリとした神経痛とともに帯状の水疱が出るのが特徴です。帯状疱疹は単純ヘルペスと治療薬は似ていますが、別の疾患ですので、自己判断せず医師の診察を受けることが重要です。また、帯状疱疹には予防ワクチンが存在し、50歳以上の方には特に接種が推奨されています。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、「早く治したい」というお気持ちから、水疱が出てからご来院される方が多い印象ですが、実はピリピリ・チクチクといった前駆症状の段階で受診・服薬を開始された方は、症状の進行を抑えられるケースが多く、早期対応の重要性を日々実感しています。最近の傾向として、オンライン診療の普及により前駆症状の段階でいち早く抗ウイルス薬を処方できるケースも増えており、治療の選択肢が広がってきています。繰り返す再発にお悩みの方も、発症抑制療法など一人ひとりの状況に合わせた治療をご提案できますので、ひとりで抱え込まず、どうぞお気軽にご相談ください。」
🔍 よくある質問
残念ながら、現代医学ではヘルペスを一日で完全に治すことはできません。ウイルスの増殖を止めることはできても、傷ついた皮膚組織が一日で完全に修復されることは生物学的に不可能です。ただし、前駆症状の段階で早期に治療を開始することで、治癒までの期間を大幅に短縮できる可能性があります。
前駆症状とは、水ぶくれが現れる数時間〜1日前に生じるサインで、患部のピリピリ感・チクチクとした刺激感・軽いかゆみ・熱感・腫れぼったい感じなどが代表的です。この段階で抗ウイルス薬を使い始めることが治療の「ゴールデンタイム」であり、水疱の形成を最小限に抑えられる可能性があります。
市販の外用薬(塗り薬)は再発性の口唇ヘルペスに限定して使用でき、手軽に入手できる反面、全身への吸収量が少なく効果は限定的です。一方、当院などの医療機関で処方される内服の抗ウイルス薬は吸収率が高く、より強力な効果が期待できます。症状が重い場合や初めての発症時は、必ず医療機関を受診してください。
再発予防には、睡眠不足・過労・ストレス・強い紫外線など自分の「再発トリガー」を把握して避けることが重要です。また、年に6回以上再発する方には、毎日少量の抗ウイルス薬を服用する「発症抑制療法」が有効な選択肢です。当院では一人ひとりの状況に合わせた治療をご提案しておりますので、お気軽にご相談ください。
以下のNG行動は症状を悪化させる原因となるため避けてください。①水疱を無理に潰す(ウイルスの拡散・二次感染のリスク)、②アルコールで患部を直接消毒する(皮膚へのダメージ増加)、③患部を密閉して蒸れさせる、④科学的根拠のない民間療法に頼る、⑤患部を何度も手で触る、などが代表的なNGケアです。
💪 まとめ
ヘルペスを一日で完全に治すことは現代医学では不可能ですが、「できるだけ早く治すために今日からできること」は確かに存在します。最も重要なのは、前駆症状の段階で気づき、すぐに抗ウイルス薬を使い始めることです。早ければ早いほど、症状の悪化を防ぎ、治癒を早める効果が期待できます。
市販薬でも対処は可能ですが、医療機関で処方される内服の抗ウイルス薬のほうが効果は高く、正確な診断を受けることでより安心して治療を進めることができます。また、再発を繰り返す方には発症抑制療法という有力な選択肢もあります。
日頃から十分な睡眠・バランスのよい食事・ストレス管理を心がけ、免疫機能を高めておくことが、再発予防の観点からも大切です。症状が出たときは焦らず、正しい知識に基づいた対処を行い、必要であれば早めに医療機関を受診してください。
アイシークリニック大宮院では、ヘルペスを含む皮膚感染症の診察・治療を行っています。症状にお悩みの方や、繰り返す再発にお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。オンライン診療にも対応しておりますので、外出が難しい場合もご相談いただけます。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 単純ヘルペスウイルス感染症(口唇ヘルペス・性器ヘルペス)の診断基準・治療ガイドライン、抗ウイルス薬の使用方法、再発抑制療法に関する医学的根拠
- 国立感染症研究所 – 単純ヘルペスウイルス(HSV-1・HSV-2)の感染経路・疫学・潜伏感染のメカニズム、国内感染者数の統計データ
- CDC(米国疾病予防管理センター) – ヘルペスウイルスの感染予防・無症候性ウイルス排出・性器ヘルペスの感染リスク管理、新生児ヘルペスに関する国際的なガイドライン
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務