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帯状疱疹が目の周りに出た!写真で見るリスクと症状・治療

目の周りにある日突然、赤い発疹や違和感が現れたら要注意!
それは帯状疱疹かもしれません。放置すると失明リスクもある、怖い病気です。

💬 「自分の症状が帯状疱疹かどうか確かめたい」「どんな見た目なのか確認したい」そんな方、この記事を読めば特徴・経過・治療・後遺症予防まですべてわかります。

🚨 読まないと起きるかもしれないこと

😰 「ちょっとした目の違和感」と放置 → 角膜炎・ぶどう膜炎を発症
😰 受診が遅れる → 視力が戻らなくなるケースも
😰 正しい知識がない → 後遺症(神経痛)が残りやすくなる


目次

  1. 帯状疱疹とは何か 基本的な仕組みをおさらい
  2. 目の周りに帯状疱疹が現れる理由 三叉神経とのかかわり
  3. 目の周りの帯状疱疹 写真で確認できる見た目の特徴
  4. 発症の経過 どのように症状が進むのか
  5. 眼合併症とは何か 目に起きる深刻なリスク
  6. 帯状疱疹眼に現れる症状 見逃してはいけないサイン
  7. 診断はどのように行われるか
  8. 治療法 抗ウイルス薬が鍵を握る
  9. 目の周りの帯状疱疹をどのクリニックで診てもらうか
  10. 後遺症 帯状疱疹後神経痛と眼の問題
  11. 再発予防 ワクチンと生活習慣の見直し
  12. まとめ

この記事のポイント

目の周りの帯状疱疹(眼部帯状疱疹)は角膜炎・ぶどう膜炎などの眼合併症を約50%に引き起こし、失明リスクもある発症72時間以内の抗ウイルス薬開始と眼科受診が視力を守る鍵となる。

💡 1. 帯状疱疹とは何か 基本的な仕組みをおさらい

帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルス(Varicella-Zoster Virus:VZV)によって引き起こされる感染症です。このウイルスは子どもの頃に水ぼうそう(水痘)として初感染を起こし、症状が治まった後も体内から完全には消えません。脊髄や脳幹につながる神経節という場所に潜伏し続け、免疫力が低下したタイミングで再び活性化します。これが帯状疱疹です。

日本では50歳代以降に発症率が高まり、生涯のうち約3人に1人が帯状疱疹を経験するとされています。特に70歳以上になると発症リスクはさらに上昇します。加齢のほか、過労・ストレス・睡眠不足・糖尿病・免疫抑制剤の使用・がんの治療中なども発症の引き金になることが知られています。

帯状疱疹の典型的な特徴として、発疹が体の左右どちらか一側のみに現れることが挙げられます。これは感覚神経の走行に沿ってウイルスが広がるためで、「帯状」という名称の由来でもあります。発疹に先立って、その部位に刺すような痛み・かゆみ・灼熱感などが現れることも多く、この段階では帯状疱疹と気づきにくいことがあります。

Q. 帯状疱疹が目の周りに発症しやすい理由は?

顔の感覚を担う三叉神経の第一枝(眼神経)が、額・上まぶた・鼻周囲・目の周りを支配しているためです。この領域に潜伏していたウイルスが再活性化すると「眼部帯状疱疹」となり、帯状疱疹全体の約10〜25%を占めます。

📌 2. 目の周りに帯状疱疹が現れる理由 三叉神経とのかかわり

帯状疱疹は体のどの部位にも発症しますが、顔面・頭部・胸部・腹部が多い場所として知られています。顔面に発症する場合、三叉神経と呼ばれる顔の感覚を担う神経が関係しています。三叉神経は三つの枝に分かれており、最も上の枝を「第一枝(眼神経)」と呼びます。この眼神経が支配する領域は額・上まぶた・鼻の上部・目の周囲に相当します。

帯状疱疹が三叉神経の第一枝に沿って発症したものを、医学的には「眼部帯状疱疹(Herpes Zoster Ophthalmicus:HZO)」と呼びます。帯状疱疹全体の約10〜25%がこの眼部帯状疱疹であるとされており、決して珍しいケースではありません。

目そのものは眼神経の一つである「鼻毛様体神経」によって支配されています。そのため、帯状疱疹ウイルスが眼神経の経路を通じて目の中にまで侵入し、角膜炎・ぶどう膜炎・視神経炎などを引き起こすことがあります。「目の周りに発疹が出た」だけで終わらず、目自体に深刻なダメージを与える可能性があるのが、この部位の帯状疱疹が特別な注意を要する理由です。

✨ 3. 目の周りの帯状疱疹 写真で確認できる見た目の特徴

インターネットで「帯状疱疹 目の周り 写真」と検索する方が多い背景には、「自分の症状と見比べて確認したい」という心理があると思います。ここでは、医療的な観点から発疹の見た目の特徴を言葉で詳しく説明します。

目の周りの帯状疱疹は、多くの場合、以下のような経過を経て見た目が変化していきます。

最初の段階では皮膚が赤くなり、腫れやほてりが現れます。この時点ではまだ発疹がはっきり見えないこともあります。次に赤い皮膚の上に小さな丘疹(ぶつぶつ)が複数できます。これが数日のうちに水疱へと変化し、透明な液体を含んだ水ぶくれが集まって現れます。水疱は2〜5mmほどの大きさで、周囲が赤く縁取られているのが特徴です。

水疱は時間とともに破れてびらん(皮膚がただれた状態)になり、やがてかさぶた(痂皮)を形成します。かさぶたが取れると、その部位に凹みや色素変化が残ることがあります。

目の周りの帯状疱疹に特徴的な点として、発疹が顔の正中線(鼻の中央を縦に走る線)を越えないことが挙げられます。片側の額から上まぶた・鼻の根元・こめかみにかけて、一側性に広がります。このため、「顔の半分だけがひどく腫れて水ぶくれができている」という状態が典型的な見た目として写真でも確認できます。

鼻の先端や鼻翼(小鼻)に水疱や発疹が現れる場合は特に注意が必要です。これは「Hutchinson徴候」と呼ばれ、目の中に帯状疱疹の合併症(眼合併症)が起きているリスクが高いことを示すサインとして知られています。鼻毛様体神経が鼻の先端と目の両方を支配しているため、鼻先に発疹が及んでいる場合は眼科への受診が強く推奨されます。

Q. Hutchinson徴候とはどのようなサインですか?

鼻の先端や小鼻(鼻翼)に帯状疱疹の発疹が現れる状態を「Hutchinson徴候」と呼びます。鼻の先端と目の両方を同じ鼻毛様体神経が支配しているため、このサインがある場合は角膜炎やぶどう膜炎などの眼合併症が起きているリスクが高く、早急な眼科受診が推奨されます。

🔍 4. 発症の経過 どのように症状が進むのか

目の周りの帯状疱疹は、一般的に以下のような時間軸で経過します。個人差はありますが、参考にしてみてください。

発症前兆期(発疹が出る3〜5日前)では、発疹が現れる前から痛みや違和感が始まることがあります。目の周り・額・頭皮のどこかにピリピリとした刺激感・灼熱感・痛みが生じます。この段階では皮膚に何も見えないため、「偏頭痛かもしれない」「目が疲れているのかも」と感じる方も少なくありません。発熱・頭痛・倦怠感を伴うこともあります。

発疹出現期(発症後1〜3日)では、片側の額や目の上あたりに赤い斑点や丘疹が現れます。この時点で「帯状疱疹かもしれない」と気づける方も増えてきます。痛みは続いており、触れると激しく痛む場合もあります。

水疱形成期(発症後3〜7日)では、発疹が水疱へと変化します。透明な液体を含んだ水ぶくれが集簇(密集)して現れ、見た目のインパクトが最も強い時期です。まぶたが腫れて目が開けにくくなることもあります。この時期に最も感染力が高く、水疱の液体や発疹を触った手で他者に触れることで水ぼうそうを持っていない人に感染させてしまう可能性があります。

膿疱・痂皮形成期(発症後7〜14日)では、水疱の中の液体が白く濁り膿疱に変わった後、破れてかさぶたになっていきます。痛みは徐々に軽減することが多いですが、この時期も油断できません。

回復期(発症後2〜4週間)では、かさぶたが落ちて皮膚は徐々に回復していきます。多くの場合、発疹は4週間以内には落ち着いてきます。しかし痛みが長引いたり、目に合併症が残ったりする場合があります。

💪 5. 眼合併症とは何か 目に起きる深刻なリスク

眼部帯状疱疹の最も怖い点は、目の中に様々な合併症を引き起こし、視力に永続的な影響を与える可能性があることです。適切な治療を受けないまま放置した場合、失明にまで至るケースも報告されています。

眼部帯状疱疹の患者さんのうち、約50%が何らかの眼合併症を経験するとされています。代表的な眼合併症を以下にまとめます。

まず角膜炎があります。角膜(目の表面を覆う透明な組織)がウイルスによって炎症を起こした状態です。眼部帯状疱疹の眼合併症の中で最も頻度が高く、目の痛み・充血・異物感・視力低下・まぶしさなどが現れます。治療が遅れると角膜に混濁(白い濁り)が生じ、視力が回復しないことがあります。

次にぶどう膜炎があります。眼球の中間層にある「ぶどう膜(虹彩・毛様体・脈絡膜)」に炎症が起きた状態です。目の痛み・充血・視力低下・光がまぶしく感じるなどの症状が現れます。治療が不十分だと緑内障や白内障を引き起こすこともあります。

強膜炎は白目部分(強膜)が炎症を起こした状態で、目が深部から痛むのが特徴です。視力への影響が出ることもあります。

眼瞼炎はまぶた自体に炎症が起きた状態です。まぶたの発疹・腫れ・まつ毛周辺のただれなどが見られます。

網膜壊死は比較的まれですが、重篤な合併症です。ウイルスが網膜に広がって組織が壊死し、視力を大きく損なうことがあります。免疫が著しく低下している方(HIV感染者・免疫抑制剤使用中の方など)に起こりやすいとされています。

眼筋麻痺は、眼球を動かす筋肉を支配する神経が障害されることで物が二重に見えたり(複視)、眼球の動きが制限されたりする状態です。

🎯 6. 帯状疱疹眼に現れる症状 見逃してはいけないサイン

目の周りに帯状疱疹が出たとき、目そのものに異常が現れているサインを見逃さないことが大切です。以下のような症状がある場合は、できるだけ早く眼科または皮膚科を受診してください。

目が充血している、目やにが増えた、涙がよく出るといった状態は、角膜炎やぶどう膜炎が始まっているサインかもしれません。視力が急に落ちた・ぼやけて見える・霞んで見えるという変化も、角膜の濁りや炎症によるものである可能性があります。

まぶしさを強く感じる(羞明)のは、角膜や虹彩に炎症が起きているときによく見られます。目の中や奥に痛みがある場合は、ぶどう膜炎や強膜炎が疑われます。まぶたが腫れて目が開きにくい状態は、眼瞼炎や重度の炎症を示すことがあります。物が二重に見える(複視)は、眼筋麻痺のサインです。

これらの症状が一つでもある場合は、「皮膚科だけでなく眼科も受診すること」が非常に重要です。目の病変は皮膚科医では完全に評価できないことがあり、眼科専門医によるスリットランプ(細隙灯顕微鏡)検査などが必要です。

Q. 眼部帯状疱疹ではどんな眼合併症が起きますか?

眼部帯状疱疹の患者の約50%が何らかの眼合併症を経験します。代表的なものは角膜炎・ぶどう膜炎・強膜炎・眼瞼炎・眼筋麻痺などです。治療が遅れると角膜混濁による視力低下や、ぶどう膜炎が原因の緑内障・白内障に進展し、まれに失明に至る場合もあります。

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💡 7. 診断はどのように行われるか

帯状疱疹の診断は、多くの場合、問診と視診(目で見て確認すること)によって行われます。発疹が出ている場合は、その見た目・分布・片側性・患者さんの年齢・基礎疾患などを総合して診断します。

発疹が出る前の段階(前兆期)では、痛みだけで診断することが難しい場合もあります。このような場合は血液検査でウイルスに対する抗体を調べたり、水疱の内容物でウイルスのDNA検査(PCR法)を行ったりすることがあります。

目の周りに発疹がある場合、皮膚科での帯状疱疹の診断に加え、眼科的評価が必須です。眼科では以下のような検査が行われます。

スリットランプ検査(細隙灯顕微鏡検査)は、特殊な顕微鏡を使って角膜・前房・虹彩・水晶体を詳しく観察します。角膜上皮の損傷(樹枝状角膜炎)・前房内の炎症細胞・虹彩の癒着などを確認できます。眼圧測定は、ぶどう膜炎による眼圧上昇(続発緑内障)がないか確認するために行います。眼底検査は、網膜に異常がないかを確認します。視力検査・視野検査は、視機能への影響を定量的に評価します。

このように、目の周りの帯状疱疹は皮膚科と眼科が連携して診療にあたることが理想的です。

📌 8. 治療法 抗ウイルス薬が鍵を握る

帯状疱疹の治療の中心は抗ウイルス薬です。抗ウイルス薬は体内でのウイルスの増殖を抑える働きを持ちます。治療の効果を最大限に発揮させるためには、発症から72時間(3日)以内に服用を開始することが重要とされています。これより遅れると、ウイルスの増殖が進んで神経へのダメージが蓄積してしまうためです。

日本で主に使用される抗ウイルス薬には、アシクロビル・バラシクロビル・ファムシクロビルなどがあります。通常7〜10日間の内服が行われます。重症例や免疫不全の方では、入院のうえ点滴による投与が選択されることもあります。

痛みに対しては鎮痛薬が処方されます。非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)・アセトアミノフェン・神経障害性疼痛に効果を示すプレガバリン・ガバペンチン・三環系抗うつ薬などが用いられます。痛みが強い場合にはオピオイド系鎮痛薬が必要になることもあります。

眼合併症の治療は、合併症の種類によって異なります。

角膜炎に対しては、抗ウイルス薬の目薬(点眼薬)が使われます。アシクロビル眼軟膏やガンシクロビル点眼薬などが処方されることがあります。炎症が強い場合にはステロイド点眼薬が追加されることもありますが、ステロイドはウイルスの増殖を助長する可能性もあるため、適切なタイミングと用量の管理が重要です。

ぶどう膜炎に対しては、炎症を抑えるためにステロイド点眼薬が使用されます。虹彩の癒着を防ぐために散瞳薬(瞳孔を広げる目薬)が併用されることもあります。眼圧が上昇している場合は緑内障点眼薬も必要です。

治療中は目薬の種類が複数になることも多いため、医師の指示に従って正しい順序・間隔で点眼することが治療の成否を左右します。

✨ 9. 目の周りの帯状疱疹をどのクリニックで診てもらうか

目の周りに帯状疱疹が疑われる症状が出た場合、受診すべき診療科は一つだけとは限りません。発疹の段階では皮膚科が診断・治療の起点となることが多いですが、目への影響が疑われる場合は眼科への受診も欠かせません。

理想的なのは、皮膚科と眼科が連携しているクリニックや病院を受診することです。皮膚科で帯状疱疹の診断を受けた後に眼科を紹介してもらうパターンが一般的ですが、目の症状(充血・視力低下・痛みなど)がすでに出ている場合は、眼科に先に受診してもかまいません。

アイシークリニック大宮院は眼科専門のクリニックであり、眼部帯状疱疹の眼合併症についても対応しています。「目の周りに発疹が出て、目自体にも何か異常がある気がする」「目が充血して痛い」「帯状疱疹と診断されたけれど、目への影響が心配」という方は、眼科専門医に診てもらうことをお勧めします。早期に適切な治療を受けることで、視力低下や失明などの深刻な結果を防ぐことができます。

特に以下のような方は早急に眼科を受診してください。鼻の先端・鼻翼に発疹がある方(Hutchinson徴候)、目が充血している・目やにが増えた方、視力が落ちた・ぼやけて見える方、目の中や奥が痛む方、まぶしさが強い方、物が二重に見える方、まぶたが腫れて目が開きにくい方が該当します。

Q. 帯状疱疹の再発予防に有効なワクチンは?

現在日本で使用できる帯状疱疹ワクチンは2種類あります。生ワクチンは有効性約50〜70%で1回接種、組換えサブユニットワクチン(シングリックス)は有効性約90%以上で2回接種が必要です。シングリックスは免疫不全の方にも使用可能で、2024年度から65歳を対象とした定期接種化が進んでいます。

🔍 10. 後遺症 帯状疱疹後神経痛と眼の問題

帯状疱疹の後遺症として最も頻度が高いのが、帯状疱疹後神経痛(PHN:Postherpetic Neuralgia)です。これは発疹が治まった後も痛みだけが長期にわたって続く状態で、3〜6か月以上痛みが持続することもあります。ウイルスが神経線維に与えたダメージが原因と考えられており、高齢者・発症時の皮膚症状が重篤だった方・発症初期の痛みが強かった方に起こりやすいとされています。

目の周りの帯状疱疹後神経痛は特につらい後遺症です。額・目の周り・こめかみなどに持続的な灼熱感・ズキズキする痛み・刺すような痛みが続きます。日常生活・仕事・睡眠に深刻な影響を及ぼし、うつ状態を引き起こすこともあります。治療にはプレガバリン・ガバペンチン・三環系抗うつ薬・オピオイド鎮痛薬・神経ブロックなどが用いられます。

眼の後遺症としては、角膜の混濁による視力低下が代表的です。角膜炎が重症化したり、治療が遅れたりした場合に生じます。また、慢性的な角膜炎(角膜知覚低下に伴うもの)は再発しやすく、長期的な経過観察が必要です。ぶどう膜炎が繰り返し起きることで緑内障・白内障・黄斑部変性が起こる場合もあります。眼筋麻痺による複視は多くの場合数か月で改善しますが、永続する場合もあります。

これらの後遺症を最小限にするためには、やはり早期診断・早期治療が最も効果的です。発症後72時間以内に抗ウイルス薬を開始することが、後遺症リスクを大幅に減らすことにつながります。

💪 11. 再発予防 ワクチンと生活習慣の見直し

帯状疱疹は同じ人が複数回罹患することがあります。1回目の発症後、再発率は生涯を通じて約6〜7%と言われています。再発を防ぎ、初回の発症を予防するために最も効果的な手段がワクチン接種です。

現在、日本で使用できる帯状疱疹ワクチンには2種類あります。生ワクチン(乾燥弱毒生水痘ワクチン)は50歳以上を対象として任意接種で使用されます。1回の接種で有効性は約50〜70%とされています。免疫不全の方には使用できません。

組換えサブユニットワクチン(商品名:シングリックス)は50歳以上を対象として、2回接種(初回接種の2か月後に2回目)を行います。有効性は約90%以上と高く、免疫不全の方にも使用可能です。2023年から日本でも一部の自治体で費用助成が始まっています。2024年度からは定期接種(65歳を対象)として制度化が進んでいます。

ワクチンは未発症の方の予防だけでなく、すでに帯状疱疹にかかったことのある方の再発予防にも有効とされています(ただし、急性期が完全に治まってから接種することが必要です)。

生活習慣の面では、帯状疱疹の発症・再発に最も深く関わるのが免疫力の低下です。十分な睡眠を確保すること、バランスのとれた食事を心がけること、過度なストレスを避けること、適度な運動習慣を持つこと、持病(糖尿病・自己免疫疾患など)を適切にコントロールすることが、免疫力を維持するうえで大切です。

また、帯状疱疹の水疱には感染力があります(水ぼうそうにかかったことがない人・ワクチン未接種の人に水ぼうそうとして感染させてしまう可能性があります)。水疱が残っている時期は、妊婦・新生児・免疫が低下している方・水ぼうそう未罹患の人との密接な接触を避けることが求められます。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、目の周りの赤みや腫れ、違和感を訴えて受診された患者様が、眼部帯状疱疹と診断されるケースを多く経験しております。この疾患は発症から72時間以内の抗ウイルス薬の開始が予後を大きく左右するため、「様子を見よう」と思わず、少しでも気になる症状があればお早めにご相談いただくことを強くお勧めします。特に鼻の先端や鼻翼に発疹が及んでいる場合(Hutchinson徴候)は眼合併症のリスクが高く、皮膚の症状だけでなく目の状態を専門的に評価することが、視力を守るうえで非常に重要です。

🎯 よくある質問

目の周りに帯状疱疹が出たとき、何科を受診すればいいですか?

発疹が出ている場合はまず皮膚科での診断が起点となりますが、目への影響が疑われる場合は眼科受診も必須です。充血・視力低下・目の痛みなどの症状がすでにある場合は、眼科に直接受診しても問題ありません。アイシークリニック大宮院では、眼部帯状疱疹による眼合併症の診療を行っています。

鼻の先端に発疹が出ているのは危険なサインですか?

はい、注意が必要です。鼻の先端や小鼻(鼻翼)に発疹が現れる状態は「Hutchinson徴候」と呼ばれ、目の中に合併症が起きているリスクが高いサインです。鼻の先端と目の両方を同じ神経(鼻毛様体神経)が支配しているためで、この徴候がある場合は早急に眼科を受診することが強く推奨されます。

帯状疱疹の治療は早く始めないといけないのはなぜですか?

発症から72時間(3日)以内に抗ウイルス薬を開始することが重要です。この時間を過ぎるとウイルスの増殖が進み、神経へのダメージが蓄積されます。治療が遅れると、角膜の混濁による視力低下や帯状疱疹後神経痛などの後遺症リスクが高まるため、症状に気づいたら早めに受診することが大切です。

帯状疱疹が目に及ぶと、どんな合併症が起きますか?

眼部帯状疱疹の患者さんの約50%が何らかの眼合併症を経験するとされています。代表的なものとして、角膜炎・ぶどう膜炎・強膜炎・眼瞼炎・眼筋麻痺などがあります。治療が遅れると角膜の混濁による視力低下や、ぶどう膜炎が原因の緑内障・白内障を引き起こすこともあり、最悪の場合失明に至るケースも報告されています。

帯状疱疹の再発を予防するにはどうすればいいですか?

最も効果的な予防手段はワクチン接種です。特に組換えサブユニットワクチン(シングリックス)は有効性が約90%以上と高く、2回接種で効果を発揮します。生活習慣面では、十分な睡眠・バランスのとれた食事・適度な運動・ストレスの軽減など、免疫力を維持する取り組みが再発予防につながります。

💡 まとめ

目の周りに現れた帯状疱疹は、単なる皮膚の病気では済まない可能性があります。三叉神経第一枝(眼神経)に沿って発症する眼部帯状疱疹は、角膜炎・ぶどう膜炎・視神経障害などの眼合併症を引き起こし、適切な治療を受けなければ視力低下や失明にまで進展することがあります。

発疹の見た目としては、片側の額・まぶた・鼻周囲に赤い丘疹・水疱が集簇し、顔の正中線を越えないことが特徴です。発疹が出る前から痛み・ほてり・かゆみを感じることがあり、鼻先・鼻翼に発疹が及んでいる場合(Hutchinson徴候)は眼合併症のリスクが特に高いとされています。

治療の要は発症72時間以内の抗ウイルス薬の開始です。眼合併症がある場合は眼科専門医による点眼治療・眼圧管理・定期的な経過観察が欠かせません。後遺症として帯状疱疹後神経痛や角膜混濁による視力低下が残ることがあるため、早期の受診が何よりも重要です。

「目の周りが変だ」「写真で見たような発疹が出ている」「目にも違和感がある」という方は、迷わず皮膚科・眼科へ受診してください。アイシークリニック大宮院では眼部帯状疱疹による眼合併症の診療を行っています。目の症状が気になる方は、ぜひお早めにご相談ください。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 厚生労働省 – 帯状疱疹の予防接種(ワクチン)に関する情報、定期接種化の制度、対象年齢や接種スケジュールについての公式情報
  • 国立感染症研究所 – 水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)の感染メカニズム、潜伏感染から再活性化に至る仕組み、疫学データ(発症率・罹患リスク)に関する科学的情報
  • 日本皮膚科学会 – 帯状疱疹の診断基準・治療ガイドライン、抗ウイルス薬の使用方針、眼部帯状疱疹を含む合併症対応に関する学会公式情報

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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