🚨 肌が急に赤くなり、ぼこぼこと膨れ上がる蕁麻疹(じんましん)。「今日ってお風呂に入っていいの…?」と悩んだことはありませんか?
⚡ 入浴は体を温め、血行を促進します。そのため蕁麻疹が出ているときに湯船につかると、かゆみや赤みがかえってひどくなることがあります。
💬 こんな疑問、一気に解決します!
📌 蕁麻疹のときお風呂はOK?NG?
📌 シャワーならいいの?お湯の温度は?
📌 入浴後にかゆみが出たらどうする?
この記事では、蕁麻疹とお風呂の関係を詳しく解説し、症状の段階に応じた正しい入浴方法や日常生活でのポイントをご紹介します。
🚨 読まないとこんなことに…
❌ 知らずに熱いお風呂に入って症状が一気に悪化
❌ 間違った対処で蕁麻疹が長引く
❌ 受診すべきタイミングを逃して慢性化
目次
- 蕁麻疹とはどんな病気か
- 蕁麻疹とお風呂の関係——なぜ悪化しやすいのか
- 蕁麻疹のときに入浴してもいい場合・避けるべき場合
- 蕁麻疹中の入浴で気をつけたい具体的なポイント
- 入浴後にかゆみが出たときの対処法
- 温熱蕁麻疹とはどんな状態か
- お風呂以外で蕁麻疹を悪化させやすい日常のシーン
- 蕁麻疹の種類と原因を整理する
- 蕁麻疹が続くときはクリニックへ
- まとめ
💡 この記事のポイント
蕁麻疹の症状が強い時は入浴を避け、やむを得ない場合は38〜39度のぬるいシャワーを短時間で済ませることが基本。体温上昇が直接の誘因となる温熱蕁麻疹・コリン性蕁麻疹もあり、入浴のたびに症状が出る場合は皮膚科への受診が推奨される。
💡 蕁麻疹とはどんな病気か
蕁麻疹は、皮膚の一部が急に赤くなり、盛り上がってかゆみを伴う皮膚疾患です。医学的には、皮膚の肥満細胞(マスト細胞)からヒスタミンなどの化学伝達物質が放出されることで、血管が拡張し、血漿成分が皮膚の浅い部分(真皮)に漏れ出してくる状態を指します。これにより皮膚が局所的に膨れ上がり、「膨疹(ぼうしん)」と呼ばれる赤い盛り上がりが生じます。
膨疹は数分から数時間で消えることが多く、同じ場所に長時間残ることはあまりありません。ただし、別の場所に新しい膨疹が出てくるため、全体として症状が続いているように感じられます。かゆみは強く、睡眠の妨げになることもあります。
蕁麻疹には大きく分けて「急性蕁麻疹」と「慢性蕁麻疹」があります。急性蕁麻疹は発症から6週間以内のもので、食物アレルギーや薬の副作用、感染症などが引き金になることが多いです。一方、慢性蕁麻疹は6週間以上症状が続くもので、原因が特定できないことが多く、診療では「慢性特発性蕁麻疹」と呼ばれることもあります。日本では成人の人口の約15〜20%が一生に一度は蕁麻疹を経験すると言われており、決してまれな病気ではありません。
Q. 蕁麻疹のときにお風呂に入っても大丈夫ですか?
蕁麻疹中の入浴は症状の程度で判断します。全身に膨疹が広がりかゆみが強い場合は入浴を避けるのが基本です。症状が軽い場合や薬でかゆみが落ち着いている場合は、38〜39度程度のぬるいシャワーを短時間で済ませる程度であれば問題ないことが多いです。
📌 蕁麻疹とお風呂の関係——なぜ悪化しやすいのか
蕁麻疹の症状がひどくなるとき、よく聞かれる理由のひとつが「お風呂に入ったら悪化した」というものです。これには明確なメカニズムがあります。
お風呂に入ると体温が上昇し、皮膚の血管が拡張します。血管が拡張すると、皮膚の血流量が増加します。蕁麻疹の状態では、すでに肥満細胞が過敏になっており、わずかな刺激に反応してヒスタミンを放出しやすくなっています。体温の上昇はその「刺激」のひとつとなりえます。血管が拡張し、ヒスタミンの影響を受けやすい状態になることで、皮膚の赤みやかゆみが増強されます。
また、入浴によって皮膚のバリア機能が一時的に低下することも影響します。温かいお湯に長時間つかると皮脂が溶け出し、皮膚の水分を保持する力が弱まります。皮膚が乾燥すると外部刺激に対して敏感になりやすく、蕁麻疹のかゆみが増すことがあります。さらに、シャワーヘッドや浴槽のお湯の圧力、タオルで体を拭く際の摩擦なども、皮膚を刺激して症状を悪化させる要因になります。
特に長風呂や熱いお風呂は、体温を大きく上昇させるためリスクが高まります。42度以上の高温浴は皮膚への刺激が強く、健康な肌でも乾燥や炎症を引き起こしやすいため、蕁麻疹がある状態では特に注意が必要です。
✨ 蕁麻疹のときに入浴してもいい場合・避けるべき場合
蕁麻疹中は「絶対にお風呂に入ってはいけない」ということではありません。症状の程度や状態によって、入浴の可否を判断することが大切です。
入浴を避けたほうがよい状況としては、まず症状が強く出ているとき、つまり全身に広がった膨疹があり、かゆみが非常に強い状態のときが挙げられます。こういった状態でお風呂に入ると、体温上昇によって症状がさらに悪化しやすく、入浴後にかゆみで眠れなくなることもあります。
また、アナフィラキシーの一症状として蕁麻疹が出ているときは、入浴どころではありません。アナフィラキシーは急激なアレルギー反応であり、じんましんだけでなく呼吸困難、喉の腫れ、血圧低下などを伴うことがあります。このような場合はすぐに救急医療を受ける必要があります。
一方、症状が軽い場合や、薬を飲んでかゆみがある程度落ち着いている場合は、ぬるめのシャワーで体を清潔に保つ程度であれば問題ないことが多いです。特に汗や皮脂の汚れが残ると、それが新たな刺激になることもあるため、適切な清潔管理は大切です。
子どもの蕁麻疹でも基本的な考え方は同じです。発熱を伴う場合は、入浴よりも安静を優先してください。熱がなく症状が軽い状態であれば、短時間のぬるいシャワーは問題ありません。
Q. 入浴で蕁麻疹が悪化するメカニズムを教えてください
入浴すると体温が上昇し皮膚の血管が拡張します。蕁麻疹の状態では皮膚の肥満細胞が過敏になっており、この体温上昇が刺激となってヒスタミンが放出されやすくなります。また長時間の入浴で皮脂が失われ皮膚バリアが低下すること、タオルによる摩擦も症状を悪化させる要因となります。
🔍 蕁麻疹中の入浴で気をつけたい具体的なポイント
蕁麻疹がある状態でどうしても入浴したい場合、いくつかのポイントを守ることで悪化リスクを下げることができます。
まず温度について、お湯の温度はできるだけ低め(38〜39度程度)に設定しましょう。体感としてはやや「ぬるい」と感じる温度です。熱いお湯は体温を急激に上昇させ、血管を強く拡張させるため、蕁麻疹の悪化に直結しやすいです。
次に入浴時間について、長風呂は避けましょう。湯船につかる場合でも5〜10分程度を目安に短時間で済ませることが理想的です。長時間の入浴は体温をより高く上昇させ、皮脂も奪われやすくなります。可能であれば、湯船への入浴よりもシャワーだけにするほうが刺激が少なく無難です。
体を洗う際は、ナイロン製のタオルや硬いスポンジの使用は避けてください。これらは摩擦が大きく、皮膚を傷つけたり刺激したりして蕁麻疹を悪化させることがあります。代わりに、肌への摩擦が少ない柔らかいガーゼや綿素材のタオル、または手で泡立てた石鹸を使って優しく洗うのが適切です。
使用する石鹸やボディソープについても注意が必要です。香料や保存料が多く含まれた製品は、敏感になった皮膚にとって刺激になることがあります。できれば無添加・無香料・低刺激タイプのものを選ぶとよいでしょう。
入浴後に体を拭く際も、ゴシゴシとこするのは禁物です。清潔なタオルで軽くポンポンと水分を押さえるように拭きましょう。入浴後は皮膚の水分が蒸発しやすいため、保湿剤を早めに塗ることも大切です。保湿は皮膚バリアを守り、外部刺激に対する防御力を高める効果があります。ただし、保湿剤自体に刺激成分が含まれていないか成分を確認してから使用してください。
また、入浴後は体が温まっているため、涼しい部屋でしばらく過ごしてから就寝するのが望ましいです。体温が高い状態で布団に入ると、かゆみが増してしまうことがあります。扇風機や冷たいタオルを活用して体温を早めに下げると快適に過ごしやすくなります。
💪 入浴後にかゆみが出たときの対処法
入浴後に蕁麻疹のかゆみが増してしまったときは、まず体を冷やすことが有効です。冷たいタオルや保冷剤をタオルに包んだものを患部に当てると、血管が収縮してかゆみが和らぐことがあります。ただし、保冷剤を直接皮膚に当てると凍傷を起こす可能性があるため、必ずタオルなどで包んで使用してください。
かゆくても患部を掻くのは避けてください。掻くことで皮膚に物理的な刺激が加わり、さらに蕁麻疹が拡大することがあります。これは「皮膚描記症(ひふびょうきしょう)」と呼ばれる現象で、皮膚を引っ掻くことで肥満細胞が刺激されて膨疹が出やすくなることをいいます。どうしても我慢できないときは、掻く代わりに患部を軽く冷たいタオルで押さえましょう。
医師に処方された抗ヒスタミン薬がある場合は、指示に従って服用しましょう。市販の抗アレルギー薬も一定の効果が期待できますが、眠気が出る成分が含まれているものもありますので、使用前に成分を確認してください。外用薬(塗り薬)についても、医師に処方されたものを適切に使用することが大切です。自己判断でステロイド外用薬を頻繁に使用することは、医師の指示なしには行わないようにしましょう。
室温を少し下げることも効果的です。暑い環境では体温が上がりやすく、かゆみが増しやすいため、エアコンや扇風機で涼しくすることで症状が落ち着くことがあります。寝るときは薄手で通気性のよい素材のパジャマを選ぶと、皮膚への刺激が少なく快適に過ごせます。
Q. 温熱蕁麻疹とコリン性蕁麻疹の違いは何ですか?
温熱蕁麻疹は温かい湯や物への直接接触が誘因となる蕁麻疹です。一方コリン性蕁麻疹は体温上昇や発汗全般が引き金となり、運動・入浴・緊張などで誘発されます。コリン性蕁麻疹は1〜3mm程度の非常に小さな膨疹とチクチク感が特徴で、両者は治療方針が異なるため皮膚科での診断が必要です。

🎯 温熱蕁麻疹とはどんな状態か
蕁麻疹の中には、「温熱蕁麻疹」と呼ばれる特殊なタイプがあります。これは、体が温まることや温かいものに触れることが直接の誘因となって蕁麻疹が引き起こされるもので、入浴時に特に問題になりやすいタイプです。
温熱蕁麻疹は、温かいお風呂に入ったり、温かい飲み物を飲んだり、運動して体が熱くなったりすることで誘発されます。温熱刺激が肥満細胞を直接活性化させ、ヒスタミンが放出されることで症状が出ると考えられています。症状は入浴中や直後から現れることが多く、体が冷えると消えることが典型的です。
温熱蕁麻疹の人にとってお風呂はまさに誘因そのものになるため、入浴の仕方には特に気をつける必要があります。ぬるいシャワーを短時間で済ませることが基本で、長湯や熱い湯船は避けることが不可欠です。
温熱蕁麻疹かどうか自分で判断するのは難しい場合があります。体を温めるたびに蕁麻疹が出るという状況が繰り返されるようであれば、皮膚科を受診して診断を受けることをおすすめします。温熱蕁麻疹は他の種類の蕁麻疹と治療方針が異なる場合もあり、専門医による適切な対応が重要です。
なお、温熱蕁麻疹と似た病態として「コリン性蕁麻疹」があります。コリン性蕁麻疹は、体温上昇や発汗を引き金として起こる蕁麻疹で、運動・入浴・緊張などが誘因になります。膨疹が非常に小さく(1〜3mm程度)、強いかゆみとチクチク感が特徴的です。入浴後に小さな赤みが点々と出る場合は、コリン性蕁麻疹の可能性も考えられます。こちらも皮膚科での診断が必要です。
💡 お風呂以外で蕁麻疹を悪化させやすい日常のシーン
蕁麻疹はお風呂だけでなく、日常生活のさまざまな場面で悪化することがあります。よく知られている誘因を把握しておくと、症状のコントロールに役立ちます。
運動は体温を上昇させ、発汗を促すため、蕁麻疹を悪化させる代表的な誘因のひとつです。特にコリン性蕁麻疹では、激しい運動が強いかゆみの引き金になります。蕁麻疹の症状がある時期は、激しい運動は控え、症状が落ち着いてから徐々に再開するとよいでしょう。
衣服による摩擦や圧迫も蕁麻疹を悪化させることがあります。きつい下着、ゴムが強く当たる部位、重いバッグの肩紐が当たる部分などに膨疹が出やすくなることがあります。これは「圧迫蕁麻疹」と呼ばれる物理的蕁麻疹のひとつで、皮膚への物理的な圧力が引き金になります。服は締め付けの少ない、肌触りのよいものを選ぶことが大切です。
精神的ストレスも蕁麻疹の悪化に関与することが知られています。ストレスがかかると自律神経のバランスが乱れ、免疫系にも影響を与えます。これにより皮膚の過敏性が高まり、蕁麻疹が出やすくなったり、既存の症状が悪化したりすることがあります。睡眠不足も同様の影響をもたらすため、十分な睡眠と休息を心がけることが症状管理の観点からも重要です。
飲酒は血管を拡張させ、体温を上昇させるため、蕁麻疹の症状を悪化させやすいです。アルコール自体がアレルゲンになることもありますが、それとは別に血行促進作用によってかゆみが増す場合があります。蕁麻疹の症状がある間は飲酒を控えることが無難です。
食べ物については、アレルギーの原因となる食品(エビ、カニ、小麦、乳製品、卵など)だけでなく、ヒスタミンを多く含む食品(チーズ、ワイン、サバなどの青魚の缶詰など)も症状を悪化させることがあります。また、スパイシーな食事や熱い飲み物も体を温め、蕁麻疹を誘発しやすい場合があります。
紫外線も蕁麻疹の誘因になることがあります。「日光蕁麻疹」と呼ばれる病態では、日光に当たることで数分以内に膨疹が出現します。外出時の日傘、帽子、長袖の活用など、紫外線対策を行うことが大切です。
Q. 入浴後に蕁麻疹のかゆみが増したときの対処法は?
入浴後にかゆみが増した場合、冷たいタオルや保冷剤をタオルで包んで患部に当て体を冷やすことが有効です。患部を掻くと膨疹が拡大するため、掻く代わりに冷たいタオルで押さえましょう。医師に処方された抗ヒスタミン薬を指示通りに服用し、エアコンで室温を下げて体温を早めに落ち着かせることも大切です。
📌 蕁麻疹の種類と原因を整理する
蕁麻疹はその原因や誘因によっていくつかの種類に分類されます。自分の蕁麻疹がどのタイプかを把握することで、適切な回避行動がとりやすくなります。
まず、アレルギー性蕁麻疹は、食物、薬、昆虫の毒など特定のアレルゲンが引き金となって起こります。IgEという免疫物質が関与するアレルギー反応のひとつで、アレルゲンに接触してから数分〜30分以内に症状が出ることが多いのが特徴です。食物アレルギーが疑われる場合は、アレルギー検査(血液検査や皮膚テスト)を行うことで原因を特定できることがあります。
非アレルギー性蕁麻疹には、薬剤性蕁麻疹も含まれます。アスピリン、消炎鎮痛薬(NSAIDs)、造影剤、一部の降圧薬などが原因となりえます。アレルギー性のメカニズムではなく、薬剤が直接肥満細胞に働きかけてヒスタミンを放出させる「非免疫学的機序」によるものです。
物理的蕁麻疹は、物理的な刺激が引き金となるタイプです。皮膚をひっかくと線状に膨疹が出る「皮膚描記症(人工蕁麻疹)」、圧迫で起こる「圧迫蕁麻疹」、冷たいものに触れることで誘発される「寒冷蕁麻疹」、振動による「振動性蕁麻疹」、前述の「温熱蕁麻疹」「日光蕁麻疹」「コリン性蕁麻疹」などがこのグループに含まれます。
感染症に伴う蕁麻疹も知られています。細菌やウイルス感染、特に上気道炎(風邪)の際に蕁麻疹が出ることがあります。子どもでは感染症に伴う蕁麻疹が成人よりも多くみられます。感染が治まるとともに蕁麻疹も自然に改善することが多いですが、状態が続く場合は受診が必要です。
慢性特発性蕁麻疹は、6週間以上蕁麻疹が続いているにもかかわらず原因が特定できないものです。慢性蕁麻疹の約70〜80%がこのタイプに該当するといわれています。自己免疫が関係していることが示唆されており、抗IgE受容体抗体や抗IgE抗体が一部の患者さんで検出されています。治療は長期にわたることもあり、皮膚科での継続的な管理が重要です。
蕁麻疹に似た病態として「血管性浮腫」があります。皮膚の深い部分(真皮深層〜皮下組織)に浮腫が生じるもので、目の周り、唇、舌などが腫れる症状です。蕁麻疹と同時に生じることも多く、のどの腫れを伴う場合は呼吸困難につながる危険性があるため、速やかに医療機関を受診してください。
✨ 蕁麻疹が続くときはクリニックへ

蕁麻疹は自然に治まることも少なくありませんが、以下のような状況が見られる場合は早めに皮膚科や内科、アレルギー科を受診することをおすすめします。
まず、症状が数日以上続く場合や、一度治まってもすぐに繰り返す場合です。慢性蕁麻疹に移行している可能性があり、適切な治療が必要です。また、市販薬を使用しても効果が得られない場合も、専門医の診察を受けるべきタイミングです。
顔が腫れる、唇や舌が腫れる、のどの腫れや声のかすれがある、呼吸がしにくい、動悸がする、頭がふらふらするといった症状を伴う場合は、アナフィラキシーの可能性があります。このような場合は迷わず救急車を呼ぶか、すぐに救急外来を受診してください。エピペン(アドレナリン自己注射薬)を処方されている方は、指示通りに使用してください。
発熱や関節痛、体重減少などの全身症状を伴う蕁麻疹は、他の病気が背景にある可能性があります。全身性エリテマトーデス(SLE)などの自己免疫疾患や、まれに悪性腫瘍が蕁麻疹の背景にあるケースもあるため、こうした場合には詳しい検査が必要です。
クリニックでは問診と視診を中心に診断が行われます。必要に応じて血液検査(IgE値、血算、肝機能、甲状腺機能など)やアレルギー検査が行われることがあります。治療の中心は抗ヒスタミン薬の内服で、症状の重さや種類によって薬の種類や用量が調整されます。近年ではオマリズマブ(抗IgE抗体薬)が慢性蕁麻疹に有効であることが示されており、従来の抗ヒスタミン薬で効果が不十分な患者さんに使用されることがあります。
アイシークリニック大宮院では、蕁麻疹の診断・治療に対応しています。「何度も繰り返す」「市販薬では症状が治まらない」「原因がわからない」といったお悩みがあれば、ぜひご相談ください。医師が丁寧に問診を行い、症状に合わせた治療方針をご提案します。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、蕁麻疹の症状がひどい時期にお風呂に入って悪化してしまい、困り果てて受診される患者さんが少なくありません。入浴の可否は症状の程度によって異なりますが、ぬるめのシャワーを短時間で済ませることを基本とし、無理に湯船につかることは避けていただくよう普段からお伝えしています。体を温めること自体が誘因となる温熱蕁麻疹やコリン性蕁麻疹のケースも見られますので、「お風呂に入るたびに症状が出る」と感じる方は、ぜひ一度ご相談ください。」
🔍 よくある質問
症状の程度によります。全身に膨疹が広がりかゆみが強い場合は入浴を避けるのが基本です。症状が軽い場合や薬でかゆみが落ち着いている場合は、38〜39度程度のぬるいシャワーを短時間で済ませる程度であれば問題ないことが多いです。湯船への入浴は体温を大きく上昇させるため、できるだけ控えましょう。
お風呂に入ると体温が上昇し、皮膚の血管が拡張します。蕁麻疹の状態では肥満細胞が過敏になっており、この体温上昇が刺激となってヒスタミンが放出されやすくなります。また、長時間の入浴で皮脂が失われ皮膚バリアが低下することや、タオルによる摩擦なども症状を悪化させる要因となります。
まず冷たいタオルや保冷剤をタオルで包んで患部に当て、体を冷やすことが有効です。患部を掻くと症状が拡大するため、掻く代わりに冷たいタオルで押さえましょう。医師に処方された抗ヒスタミン薬がある場合は指示通りに服用し、エアコンなどで室温を下げて体温を早めに落ち着かせることも大切です。
体が温まることで蕁麻疹が引き起こされる「温熱蕁麻疹」や、体温上昇・発汗が誘因となる「コリン性蕁麻疹」という特殊なタイプの可能性があります。これらは一般的な蕁麻疹と治療方針が異なる場合もあります。入浴のたびに症状が繰り返される場合は、自己判断せず皮膚科を受診して診断を受けることをおすすめします。当院でもご相談いただけます。
以下の点を心がけてください。①お湯の温度は38〜39度程度のぬるめに設定する、②入浴時間は5〜10分以内に短縮し、できればシャワーのみにする、③ナイロンタオルや硬いスポンジは避け、柔らかい素材や手で優しく洗う、④無添加・無香料の低刺激な石鹸を使用する、⑤入浴後はタオルで押さえるように拭き、早めに保湿剤を塗る、以上が基本的な注意点です。
💪 まとめ
蕁麻疹とお風呂の関係についてまとめると、入浴による体温上昇や皮膚への刺激が蕁麻疹を悪化させることがあるため、症状がひどいときには入浴を控えるのが基本です。どうしても体を洗いたい場合は、38〜39度程度のぬるいシャワーを短時間で済ませ、刺激の少ない石鹸を使い、体をこすらずに優しく洗うことが大切です。入浴後は早めに保湿を行い、体を冷やして過ごすよう心がけてください。
温熱蕁麻疹やコリン性蕁麻疹の方は、体を温めること自体が直接の誘因となるため、特に注意が必要です。お風呂だけでなく、運動・飲酒・摩擦・ストレスなど日常生活のさまざまな要因が蕁麻疹を悪化させることを把握し、できるだけ誘因を避けながら生活することが症状のコントロールに役立ちます。
蕁麻疹が繰り返す、長く続く、かゆみがひどくて日常生活に支障をきたす、顔や喉が腫れるなどの場合は、自己判断せずに医療機関を受診することをおすすめします。正確な診断と適切な治療を受けることで、症状の改善と生活の質の向上が期待できます。蕁麻疹に困っている方は、一人で悩まずにぜひ医師に相談してみてください。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 蕁麻疹の診療ガイドラインに基づく、蕁麻疹の定義・分類・治療方針(抗ヒスタミン薬・オマリズマブ等)に関する情報
- 厚生労働省 – アナフィラキシーを含むアレルギー疾患全般の対処法および救急対応に関する情報
- PubMed – 入浴による体温上昇・肥満細胞活性化・ヒスタミン放出メカニズム、温熱蕁麻疹・コリン性蕁麻疹に関する臨床研究文献
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務