「鏡を見るたびに気になるシミ、どうにかしたい」と感じている方は多いのではないでしょうか。顔のシミは年齢を重ねるごとに増えやすく、一度できてしまうとなかなか消えないと感じている方も少なくありません。しかし、シミの種類や原因を正しく理解し、適切なアプローチをとることで、改善できる可能性があります。この記事では、シミの種類と原因から、日常のセルフケア、そしてクリニックで受けられる治療法まで、顔のシミを消す方法を簡単にわかりやすく解説します。自分のシミに合ったケアや治療を見つける参考にしてください。
目次
- 顔のシミとは?まず基本を知ろう
- シミの種類を正しく理解する
- 顔にシミができる主な原因
- シミを悪化させるNG習慣
- 自宅でできるシミのセルフケア
- 市販のシミケア製品の選び方と使い方
- クリニックで受けられるシミ治療の種類
- シミの種類別・おすすめの治療法
- 治療後のアフターケアと注意点
- シミを作らないための予防策
- まとめ
💡 1. 顔のシミとは?まず基本を知ろう
顔のシミとは、皮膚の一部が周囲よりも濃く色づいて見える状態のことです。医学的には「色素沈着」と呼ばれ、皮膚の中にあるメラニン色素が過剰に生成・蓄積されることで起こります。メラニン色素は本来、紫外線から皮膚を守る役割を担っている重要な成分です。しかし、さまざまな要因によって産生量が増えすぎたり、皮膚の代謝が乱れて排出されにくくなったりすると、シミとして目に見える形で現れてきます。
シミは一般的に30代以降から目立ち始めると言われますが、20代でも紫外線を多く浴びてきた人や、生活習慣が乱れている場合は早期に現れることもあります。また、シミには複数の種類があり、それぞれ原因や治療法が異なります。「とりあえず美白化粧品を使えばいい」と思っていると、種類によってはかえって効果が得られないこともあります。だからこそ、まず自分のシミの種類を正確に知ることが、改善への第一歩となります。
また、シミに似た見た目でも、実際には別の皮膚疾患である場合があります。悪性黒色腫(メラノーマ)など、医療的な対応が必要なものもあるため、急に大きくなったり、形が不規則だったり、色が均一でないシミについては、自己判断せず皮膚科や専門クリニックで診てもらうことが大切です。
📌 2. シミの種類を正しく理解する
顔のシミには複数の種類があり、それぞれ見た目の特徴や原因、適切な対処法が異なります。代表的な種類について詳しく解説します。
✅ 老人性色素斑(日光性色素斑)
最も多く見られるシミの種類で、長年にわたる紫外線の蓄積によって生じます。頬や額、手の甲など、日光が当たりやすい場所に現れることが多く、境界がくっきりとした茶褐色の斑点が特徴です。加齢とともに増えるため「老人性」と呼ばれますが、紫外線を多く浴びてきた若い世代にも見られます。日焼けを繰り返してきた方に多く、早めのケアが重要です。
📝 肝斑(かんぱん)
主に30〜50代の女性に多く見られるシミです。両頬に左右対称に広がる淡褐色の斑点が特徴で、境界がやや不明瞭なことが多いです。女性ホルモン(エストロゲン)の影響を強く受けると考えられており、妊娠中や経口避妊薬(ピル)の使用によって悪化することがあります。また、紫外線や摩擦にも敏感で、強い刺激を与えると濃くなることがあります。肝斑はレーザー治療が逆効果になる場合もあるため、適切な診断が特に重要です。
🔸 そばかす(雀卵斑)
鼻の周りや頬に散らばる、小さくて薄い茶色の斑点です。遺伝的な要因が強く、幼少期から現れることが多いです。紫外線を浴びると濃くなり、冬には薄くなる傾向があります。外見上シミと似ていますが、遺伝性のため完全に消すことは難しく、薄くする・目立たなくするアプローチが中心となります。
⚡ 炎症後色素沈着
ニキビ、傷、かぶれ、虫刺されなど、皮膚が炎症を起こした後に残る色素沈着です。炎症の治癒過程でメラニンが過剰に産生されることで生じます。放置しても徐々に薄くなることが多いですが、紫外線を浴びることで定着しやすくなるため、日焼け対策が重要です。
🌟 ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)
真皮(皮膚の深い層)にメラニンが存在するシミで、青みを帯びたグレーや茶色に見えます。両頬や鼻の周りに散在することが多く、肝斑と間違われることもあります。20〜30代に出現することが多く、表皮ではなく真皮に色素があるため、通常の美白ケアではほとんど効果がなく、レーザー治療が必要です。
✨ 3. 顔にシミができる主な原因
シミの主な原因を理解することで、日常生活での予防や悪化防止に役立てることができます。
💬 紫外線(UV)
シミの最大の原因と言えるのが紫外線です。紫外線を浴びると皮膚を守るためにメラニンが産生されますが、繰り返しの紫外線ダメージが蓄積されると、メラニンの生産システムが過剰に反応するようになります。その結果、メラニンが皮膚内に沈着し、シミとして定着します。UVAは曇りの日や窓ガラスを通しても届くため、年間を通じた対策が必要です。
✅ ホルモンバランスの乱れ
女性ホルモンのエストロゲンは、メラノサイト(メラニンを産生する細胞)を活性化させる作用があります。妊娠、出産、更年期、またはストレスによるホルモンバランスの乱れがシミを引き起こしたり悪化させたりすることがあります。特に肝斑はホルモンとの関連が強いシミです。
📝 加齢
年齢を重ねると皮膚のターンオーバー(新陳代謝)が遅くなります。通常、メラニンは皮膚のターンオーバーによって排出されますが、このサイクルが乱れると色素が皮膚内に留まりやすくなります。また、長年の紫外線ダメージが蓄積されていることも、加齢とともにシミが増える一因です。
🔸 摩擦・物理的刺激
日常的に顔をゴシゴシと強く洗ったり、マッサージをしすぎたりすることも、皮膚へのダメージとなってメラニン産生を促します。特に肝斑はこうした摩擦に敏感で、悪化しやすい性質があります。
⚡ 活性酸素・酸化ストレス
喫煙、偏った食事、睡眠不足、過度なストレスなどによって体内に活性酸素が増加すると、メラノサイトが刺激されてメラニンが過剰生産されることがあります。生活習慣の乱れがシミのリスクを高めることは、研究によっても示されています。
🔍 4. シミを悪化させるNG習慣
シミを消そうとして、逆に悪化させてしまうNG習慣があります。意識せずに行っている行動がシミの原因になっていることもあるので、ぜひ確認してみてください。
まず「日焼け止めを塗らない」ことは最大のNGです。紫外線はシミの直接的な原因であり、日焼け止めを使わなければシミは確実に悪化します。曇りの日や室内にいる日も、紫外線の影響はゼロではありません。
次に「顔を強くこする」行為も要注意です。洗顔時にタオルでゴシゴシ拭いたり、クレンジングを強くマッサージするように使うと、皮膚への摩擦刺激が積み重なります。特に肝斑は摩擦によって急速に悪化するため、洗顔・クレンジングは優しく行うことが基本です。
また「ニキビや傷を触る・潰す」行為も色素沈着を引き起こします。炎症後色素沈着を防ぐためにも、皮膚の炎症はできるだけ早期に治療し、傷口を触らないことが大切です。
「睡眠不足や偏食、喫煙」といった生活習慣の乱れも、皮膚のターンオーバーを妨げ、シミを定着させやすくします。特に喫煙はビタミンCを大量に消費するため、メラニンの排出を妨げる一因となります。
「肝斑にレーザーを当てる」というのも、知識不足から起こりうるNGです。肝斑に強いレーザーを照射すると、かえって悪化する可能性があります。自己判断でレーザー機器を使用したり、専門知識のない施設で治療を受けることは避けましょう。
💪 5. 自宅でできるシミのセルフケア
シミを完全に消すことは自宅ケアだけでは難しい場合も多いですが、悪化を防ぎ、薄くする効果は期待できます。日々のセルフケアを見直すことが、シミ改善への重要なステップです。
🌟 徹底した紫外線対策
シミのセルフケアで最も重要なのが、紫外線対策です。日焼け止めは毎日使用することを習慣にしましょう。SPFとPAの値は、屋外での活動量に合わせて選ぶことが大切です。日常生活ではSPF30・PA+++程度、屋外で長時間過ごす場合はSPF50・PA++++を選ぶのが一般的です。2〜3時間ごとに塗り直すとより効果的です。また、日傘や帽子、UVカットの衣類なども活用しましょう。
💬 美白成分を含むスキンケアの活用
美白効果が認められている有効成分を含むスキンケア製品を日常的に使用することで、メラニンの生成を抑え、シミを薄くする効果が期待できます。代表的な成分としては、ビタミンC誘導体(アスコルビン酸リン酸マグネシウムなど)、トラネキサム酸、アルブチン、ナイアシンアミドなどがあります。これらの成分は医薬部外品として承認されているものも多く、コンビニやドラッグストアでも入手可能です。
✅ 正しい洗顔・クレンジング
洗顔は泡立てた泡で優しく包み込むように洗い、すすぎは38〜40度程度のぬるま湯で行います。タオルで拭くときも、押さえるように優しく水分を取り除きましょう。クレンジングも同様で、強くマッサージせず、成分が汚れを浮かせる力を活かすようにしてください。
📝 生活習慣の改善
質の高い睡眠をとることで成長ホルモンが分泌され、皮膚のターンオーバーが促進されます。また、ビタミンC(柑橘類、キウイ、ブロッコリーなど)やビタミンE(ナッツ類、アボカドなど)を積極的に摂取することで、抗酸化作用によってメラニンの過剰生産を抑える効果が期待できます。禁煙や節酒も、肌の状態を整える上で効果的です。

🎯 6. 市販のシミケア製品の選び方と使い方
ドラッグストアや通販では、シミに効果のある様々な製品が販売されています。製品を選ぶ際に知っておくべきポイントを整理します。
🔸 「医薬部外品」表示を確認する
美白効果を謳う製品には「化粧品」と「医薬部外品」があります。医薬部外品は薬事法に基づいて効果・効能が認められた製品であり、化粧品よりも高い効果が期待できます。「メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ」といった表示がある製品を選ぶとよいでしょう。
⚡ 有効成分をチェックする
前述の通り、トラネキサム酸、ビタミンC誘導体、アルブチン、ナイアシンアミドなどの美白有効成分が配合されているかどうかを確認しましょう。成分の濃度や配合量は製品によって異なり、高濃度のものほど効果が期待できますが、肌への刺激も強くなる場合があります。敏感肌の方は低刺激処方の製品から試すのが安全です。
🌟 継続使用が基本
市販の美白製品は即効性がなく、効果を実感するためには少なくとも1〜3か月以上の継続使用が必要です。途中でやめてしまうと効果が出ないため、毎日のスキンケアルーティンに組み込むことが大切です。また、使用中は紫外線対策を徹底することで、より効果が発揮されます。
💬 ハイドロキノンクリーム(医師処方品)
ハイドロキノンはメラニン生成を強力に抑制する成分で、「肌の漂白剤」とも呼ばれます。日本では市販品の濃度に制限があり、高濃度(4〜5%以上)のものは医師の処方が必要です。効果は高い一方で、刺激感や赤みが出ることもあるため、使用法を守ることが重要です。クリニックで処方してもらうと、自分の肌状態に合った濃度・使い方を指導してもらえます。
💡 7. クリニックで受けられるシミ治療の種類
セルフケアで改善が難しい場合や、より確実にシミを消したいという場合は、美容クリニックや皮膚科での治療が有効です。現在はさまざまな治療法があり、シミの種類や状態に合わせて適切な方法を選ぶことができます。
✅ レーザー治療
シミ治療の中でも特に効果が高いとされるのがレーザー治療です。特定の波長の光をシミに照射することで、メラニン色素を選択的に破壊します。代表的なものとして以下があります。
Qスイッチレーザー(Qスイッチルビーレーザー、Qスイッチアレキサンドライトレーザー、Qスイッチ Nd:YAGレーザーなど)は、ナノ秒単位の短いパルスでメラニンを破壊する治療法です。老人性色素斑やADMに対して高い効果があります。ピコ秒レーザー(ピコレーザー)は従来のQスイッチレーザーよりもさらに短いピコ秒単位のパルスで照射するレーザーです。メラニン破壊効率が高く、正常組織へのダメージが少ないため、ダウンタイムが短い傾向があります。老人性色素斑、ADM、そばかすなど幅広いシミに対応しています。
📝 フォトフェイシャル(IPL治療)
IPL(Intense Pulsed Light)は特定の波長ではなく、広い波長域の光を照射する治療法です。シミだけでなく赤みや毛穴、肌のくすみなど複数の肌悩みに同時にアプローチできます。レーザーほどの即効性はありませんが、ダウンタイムが少なく、数回の施術で徐々に改善を実感できます。老人性色素斑やそばかすに向いており、肝斑には使用できないケースもあります。
🔸 内服薬・外用薬による治療
クリニックではレーザーと並行して、または単独で薬物療法が行われることがあります。トラネキサム酸の内服はメラノサイトの活性化を抑制し、特に肝斑に効果が高いとされています。ビタミンC・Eの内服も、抗酸化作用によってシミの改善をサポートします。外用薬としては、高濃度ハイドロキノンクリームやトレチノイン(レチノイン酸)クリームが処方されることがあります。トレチノインはターンオーバーを促進し、メラニンの排出を助ける効果があります。
⚡ ケミカルピーリング
酸性の薬剤を皮膚に塗布して古い角質を除去し、ターンオーバーを促進する治療法です。グリコール酸やサリチル酸などが使用されます。シミそのものを直接消す力はやや限定的ですが、肌のくすみや浅いシミの改善、他の治療との相乗効果が期待できます。
🌟 美白点滴・美容点滴
高濃度ビタミンCやグルタチオンなどを点滴で直接体内に取り入れる方法です。経口摂取に比べて吸収率が高く、全身の抗酸化作用とともに美白効果が期待できます。単独ではなく他の治療と組み合わせることで、より高い効果が得られます。
📌 8. シミの種類別・おすすめの治療法
シミの種類によって、適切な治療法は異なります。種類ごとに推奨されるアプローチを整理します。
💬 老人性色素斑の場合
老人性色素斑はレーザー治療との相性が最も良いシミです。Qスイッチレーザーやピコレーザーによる照射で、1〜数回の治療で大幅に改善することが期待できます。照射後は一時的に色が濃くなり(かさぶた状)、1〜2週間でかさぶたが取れてきれいになります。治療後の紫外線対策とハイドロキノンクリームの使用で再発を防ぐことが重要です。IPL(フォトフェイシャル)でも改善が期待できますが、深くて濃いシミにはレーザーの方が適しています。
✅ 肝斑の場合

肝斑は非常にデリケートなシミで、強いレーザーを照射すると逆に悪化する危険性があります。基本的にはトラネキサム酸の内服薬と外用ハイドロキノンによる薬物療法が第一選択とされています。また、ピコレーザーのトーニング(低フルエンスで広く照射する方法)は、肝斑に対して比較的安全に使用できるとされており、改善効果が報告されています。ただし、医師による正確な診断のもとで行う必要があります。
📝 そばかすの場合
そばかすはレーザー治療やIPLに反応しやすいシミです。ピコレーザーやQスイッチレーザーで薄くすることが可能ですが、遺伝的な素因があるため再発しやすく、紫外線対策を継続することが非常に重要です。治療後も日常的な美白ケアと日焼け対策を続けることで、再発を抑えることができます。
🔸 炎症後色素沈着の場合
炎症後色素沈着は時間とともに自然に薄くなることが多いシミです。まず、日焼け止めをしっかり使って紫外線から守ることが最優先です。ハイドロキノンクリームやトレチノインクリームの使用で改善を早めることができます。それでも改善しない場合は、レーザー治療やケミカルピーリングが選択肢となります。
⚡ ADMの場合
ADMは真皮に色素があるため、表皮に作用するケアではほとんど効果がありません。Qスイッチレーザーやピコレーザーによる治療が必要で、複数回の施術が必要になることが一般的です。正しい診断のもとで計画的に治療することが大切です。
✨ 9. 治療後のアフターケアと注意点
クリニックでシミ治療を受けた後のアフターケアは、治療効果を最大限に引き出し、副作用を最小限に抑えるために非常に重要です。
🌟 治療直後の皮膚保護
レーザー治療後の皮膚は非常にデリケートな状態です。照射部位にはかさぶたができることがありますが、これは治癒過程の正常な反応です。かさぶたを無理に剥がすと色素沈着が残りやすくなるため、自然に取れるまで待ちましょう。治療後はクリニックの指示に従ってワセリンや処方された外用薬で保湿を行います。
💬 徹底した日焼け対策
治療後の皮膚は紫外線に対して特に敏感になっています。レーザー治療後は少なくとも1〜2か月間、SPFの高い日焼け止めを毎日使用し、帽子や日傘も積極的に活用することが求められます。この時期に紫外線を浴びてしまうと、炎症後色素沈着が生じてシミが再発・悪化するリスクがあります。
✅ 処方薬の継続使用
治療後にクリニックからハイドロキノンクリームやトレチノインクリームが処方された場合は、指示通りに継続して使用することが大切です。これらの薬剤は、シミの再発防止と皮膚の回復を助けます。自己判断で使用を中断しないようにしましょう。
📝 定期的なフォローアップ
治療後の経過をクリニックで確認してもらうことで、回復状態に応じたアドバイスや、必要に応じた追加治療を受けることができます。また、シミは再発することもあるため、定期的な来院でメンテナンスを続けることが長期的な効果維持につながります。
🔸 ダウンタイム中の注意事項
レーザー治療後には、赤み、腫れ、かゆみなどが一時的に現れることがあります。これらは通常数日から2週間程度で落ち着きます。ダウンタイム中は飲酒・激しい運動・サウナなど、血行を促進する行為は控えるよう指示されることが多いです。また、強い刺激を与えるスクラブ洗顔やパックなども避けましょう。
🔍 10. シミを作らないための予防策
シミは一度できると消すのが大変です。できる限りシミを作らないよう日頃から予防することが、最も賢明なアプローチです。
⚡ 毎日の日焼け止めを習慣化する
繰り返しになりますが、シミ予防の最大の鍵は紫外線対策です。晴れた日だけでなく、曇りの日や室内にいる日も、毎日日焼け止めを塗ることを習慣にしましょう。特に朝の洗顔後にスキンケアを行い、最後に日焼け止めを塗るルーティンを身に付けると、続けやすくなります。
🌟 抗酸化成分を積極的に摂る
ビタミンC、ビタミンE、ポリフェノールなどの抗酸化成分を食事やサプリメントで摂ることで、体内の活性酸素を減らし、メラニンの過剰産生を抑える効果が期待できます。特にビタミンCはメラニン生成を抑える酵素(チロシナーゼ)の働きを阻害する効果もあるとされ、シミ予防に有効です。
💬 肌への刺激を最小限にする
洗顔や化粧品の使用時はもちろん、マスクの摩擦、眼鏡のフレームが当たる部位など、日常生活における摩擦に注意することも大切です。特に色素沈着が起きやすい部位(頬、鼻、額など)は意識して優しく扱いましょう。
✅ ホルモンバランスを整える
十分な睡眠、バランスの良い食事、適度な運動、ストレス管理などによってホルモンバランスを整えることは、肝斑などのホルモン関連シミの予防にも効果的です。生理周期やライフイベントに合わせた体調管理を心がけましょう。
📝 早期にシミができたら放置しない
シミは早期に対処するほど改善しやすく、治療コストも抑えられます。気になるシミができ始めたら、セルフケアを強化しながら早めにクリニックに相談することをおすすめします。特に急に大きくなるシミ、色が濃くて形が不規則なものは、良性のシミではない可能性もあるため、皮膚科での受診が必須です。
💪 よくある質問
シミは種類ごとに発生メカニズムや色素の位置が異なるためです。例えば、老人性色素斑はレーザー治療が有効ですが、肝斑に強いレーザーを当てると逆に悪化する場合があります。また、ADMは真皮の深い層に色素があるため、市販の美白ケアではほぼ効果がありません。まずは専門医による正確な診断が治療の第一歩です。
強いレーザー照射は肝斑を悪化させる危険性があるため、原則として避けられます。肝斑の第一選択は、トラネキサム酸の内服薬や外用ハイドロキノンによる薬物療法です。ただし、ピコレーザーを低出力で広く照射する「トーニング」は比較的安全とされており、当院では医師の診断のもと、適切な治療法をご提案しています。
市販品だけでシミを完全に消すことは難しいケースが多いですが、悪化を防いだり薄くしたりする効果は期待できます。選ぶ際は「医薬部外品」表示を確認し、トラネキサム酸・ビタミンC誘導体・アルブチン・ナイアシンアミドなどの美白有効成分が配合された製品を選びましょう。効果を実感するには1〜3か月以上の継続使用が必要です。
治療後はかさぶたを無理に剥がさず、自然に取れるまで待つことが大切です。皮膚が非常にデリケートな状態になるため、少なくとも1〜2か月間はSPFの高い日焼け止めを毎日使用し、帽子や日傘も活用してください。処方されたハイドロキノンやトレチノインクリームは指示通りに継続し、ダウンタイム中は飲酒や激しい運動も控えましょう。
最も重要なのは、曇りの日や室内でも毎日日焼け止めを塗る習慣をつけることです。加えて、ビタミンCやビタミンEを含む食品を積極的に摂る、洗顔時に顔を強くこすらない、十分な睡眠でターンオーバーを促すといった生活習慣の改善も効果的です。気になるシミは早期に当院へご相談いただくと、より改善しやすく治療コストも抑えられます。
🎯 まとめ
顔のシミを消す方法について、原因からセルフケア、クリニック治療まで幅広く解説しました。改めて重要なポイントを整理します。
シミには老人性色素斑、肝斑、そばかす、炎症後色素沈着、ADMなど複数の種類があり、それぞれ原因と適切な治療法が異なります。まず自分のシミの種類を正確に把握することが、効果的なケアへの第一歩です。
日常のセルフケアとして最も重要なのは、毎日の日焼け止めです。紫外線はシミの直接的な原因であり、日焼け止めなしではどんな治療も効果が半減してしまいます。美白有効成分の入ったスキンケア製品の継続使用、生活習慣の改善(睡眠・食事・禁煙)も積み重ねることで効果を発揮します。
セルフケアで十分な改善が得られない場合や、より確実・短期間で結果を出したい場合は、クリニックでの治療が有効です。レーザー治療(Qスイッチレーザーやピコレーザーなど)、IPL、薬物療法(トラネキサム酸内服、ハイドロキノンクリームなど)を組み合わせることで、高い改善効果が期待できます。ただし、肝斑にはレーザーが禁忌となる場合もあるため、必ず専門医による診断を受けることが大切です。
アイシークリニック大宮院では、シミの種類や状態を丁寧に診断した上で、一人ひとりに最適な治療プランをご提案しています。セルフケアでは解決しなかったシミのお悩みも、まずはお気軽にご相談ください。適切なケアと治療の継続で、シミのない明るい肌を目指しましょう。
📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – シミの種類(老人性色素斑・肝斑・ADMなど)の診断基準や治療ガイドライン、レーザー治療・薬物療法の適応に関する専門的情報
- 厚生労働省 – 医薬部外品・美白有効成分(トラネキサム酸・ハイドロキノン等)の承認・規制に関する情報、化粧品と医薬部外品の区分に関する公式見解
- PubMed – 紫外線によるメラニン産生機序・肝斑へのレーザー治療効果・ピコレーザーの有効性など、シミ治療に関する国際的な臨床研究・エビデンス情報
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務