💬 「耳垢がベタベタしてる…これってわきがと関係あるの?」
🔔 実は、耳垢の性質はわきがリスクと直結しているって知っていましたか?
この記事を読めば、自分がわきが体質かどうか」耳垢で判断できるようになります。
読まないまま放置すると、においの悩みをずっと抱えたままになってしまうかも…😔
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「耳垢が苦い…なんか臭い気もする。これって普通じゃないの?😰」
実はそれ、わきが(腋臭症)のサインである可能性があります!
医学的なメカニズムからわかりやすく解説しますね💡
耳垢の苦味・においとわきがには、「アポクリン腺」という共通の仕組みがあります。なぜそうなるのか、そして自分はわきが体質なのか?を今すぐ確認していきましょう。
目次
- 📌 耳垢とはそもそも何か?その成分と役割
- 📌 耳垢の種類:乾型と湿型の違い
- 📌 耳垢が苦いと感じる理由
- 📌 耳垢の臭いの原因
- 📌 耳垢とわきがの関係:アポクリン腺のつながり
- 📌 わきがかどうか確認するセルフチェック方法
- 📌 湿型耳垢とわきがの遺伝的背景
- 📌 耳垢の性質が気になる場合の対処法
- 📌 わきがの治療について
- 📌 まとめ
💡 この記事のポイント
湿型耳垢(ベタ耳)とわきがはABCC11遺伝子を介したアポクリン腺の共通メカニズムで関連し、耳垢の苦味・臭いも同じ原理で生じる。湿型耳垢はわきがリスクの指標となり得るため、気になる場合は専門医への相談が推奨される。
💡 耳垢とはそもそも何か?その成分と役割
耳垢(じこう)とは、外耳道(耳の穴から鼓膜までの管状の部分)に蓄積する物質のことで、医学的には「耳垢栓塞(じこうせんそく)」と呼ばれる状態になると耳の詰まりや聞こえにくさの原因にもなります。耳垢はただの「汚れ」ではなく、さまざまな成分が複合的に混ざり合ってできています。
耳垢の主な成分としては、外耳道の皮膚から落ちた角質(ケラチン)、皮脂腺から分泌される皮脂、外耳道にある特殊な汗腺(アポクリン腺の一種である耳道腺)からの分泌物、さらに空気中から入り込んだほこりや細菌なども含まれています。これらが混ざり合い、外耳道の自浄作用(耳垢が自然に外側へ移動していく仕組み)によって少しずつ外部へと排出されていきます。
耳垢には実はさまざまな機能があります。外耳道の皮膚を保湿・保護する働きがあるほか、弱酸性の性質を持つことで細菌や真菌の繁殖を抑制する抗菌作用も知られています。また、異物が鼓膜に到達するのを防ぐ物理的なバリアとしての役割も担っています。耳垢は汚いものというイメージを持たれがちですが、実際には外耳道を守るための重要な物質なのです。
Q. 耳垢の乾型と湿型はどのように決まりますか?
耳垢の乾型・湿型は「ABCC11遺伝子」によって決まります。この遺伝子の一塩基多型(SNP)がアポクリン腺の分泌物の性質を左右し、AA型は白くパラパラした乾型、GG型またはGA型は茶色く粘り気のある湿型になりやすいとされています。日本人の約80〜90%は乾型です。
📌 耳垢の種類:乾型と湿型の違い
耳垢には大きく分けて「乾型(かんがた)」と「湿型(しめりがた)」の2種類があります。この違いは遺伝子によって決まっており、日本人をはじめとするアジア系の人々は乾型が多く、ヨーロッパ系やアフリカ系の人々は湿型が多いといわれています。
乾型耳垢は「コナ耳」とも呼ばれ、白っぽく乾いたフレーク状の耳垢が特徴です。日本人の約8割から9割が乾型であるとされています。一方、湿型耳垢は「ベタ耳」「あめ耳」とも呼ばれ、茶色や黄色がかった粘り気のある耳垢が特徴です。湿型の耳垢は外耳道の中で粘着性があるため、自浄作用が乾型よりも働きにくく、耳垢が溜まりやすい傾向があります。
この乾型・湿型の違いを決める遺伝子は「ABCC11遺伝子」と呼ばれるもので、2006年にナガサキらの研究グループによって特定されました。このABCC11遺伝子は、アポクリン腺の分泌物質の性質を決定する遺伝子であり、耳垢の型だけでなく、わきがのなりやすさにも深く関係していることが明らかになっています。この発見は、耳垢とわきがの関係を科学的に説明する重要な根拠となっています。
✨ 耳垢が苦いと感じる理由
耳垢を口に入れるという行動は通常ほとんどないものですが、耳の中に指を入れた後に指を舐めてしまったり、子どもが耳垢に触れて口に運んでしまったりするケースはあるようです。そういった際に「苦い」と感じることがあります。
耳垢が苦いと感じる理由の一つとして、耳垢に含まれる皮脂の酸化や、タンパク質の分解物による影響が考えられています。また、耳道腺(外耳道に存在するアポクリン腺の一種)から分泌される分泌物には、特有の苦味物質が含まれている可能性があると指摘されています。
さらに興味深いことに、湿型耳垢(ベタ耳)を持つ人の方が、乾型耳垢(コナ耳)を持つ人に比べてより強い苦味を感じやすいという傾向が報告されています。これは、湿型耳垢に含まれるアポクリン腺由来の分泌物の量が多いことと関係していると考えられています。アポクリン腺からの分泌物には脂肪酸やタンパク質が多く含まれており、これらが皮膚常在菌によって分解されると、苦味や独特のにおいを持つ物質が生成されることがあります。
また、耳垢そのものの苦味に加えて、外耳道に細菌や真菌が繁殖している場合には、その代謝産物によって味や臭いが変化することもあります。耳垢の苦味や臭いが急に強くなった場合は、外耳炎などの炎症が起きている可能性もあるため、耳鼻科への受診をお勧めします。
Q. 耳垢が苦く感じられるのはなぜですか?
耳垢の苦味は、外耳道に存在するアポクリン腺(耳道腺)の分泌物に含まれる脂肪酸やタンパク質が、皮膚の常在菌によって分解されることで生じると考えられています。湿型耳垢を持つ人はアポクリン腺の分泌量が多いため、乾型の人と比べてより強い苦味を感じやすい傾向があります。
🔍 耳垢の臭いの原因
耳の中や耳垢が臭うと感じることがある場合、その原因はいくつか考えられます。最も重要なのが、外耳道に存在するアポクリン腺(耳道腺)からの分泌物の影響です。
アポクリン腺は皮膚常在菌の働きによってにおいを発する物質を生成します。わきの下のアポクリン腺が原因となってわきがの臭いが発生するのと同じように、外耳道のアポクリン腺もにおいの原因となり得ます。特に湿型耳垢を持つ人は、外耳道のアポクリン腺が活発に分泌を行う傾向があるため、耳垢の臭いを感じやすいことがあります。
耳垢が臭う原因として考えられる主なものには以下があります。まず、アポクリン腺の分泌物に含まれる脂肪酸が皮膚常在菌に分解されることで発生するにおいがあります。これはわきがの臭いと成分的に類似していることが多く、酸っぱいような、独特のむっとした臭いとして感じられることがあります。
次に、外耳道の皮膚炎や外耳炎による炎症産物のにおいがあります。炎症が起きると、細菌や白血球の残骸、組織液などが混入することで臭いが強くなります。この場合は耳の痛みやかゆみ、耳だれなどの症状を伴うことが多いです。
さらに、中耳炎による膿のにおいも原因となることがあります。鼓膜に穿孔(穴)がある場合、中耳から外耳道に膿が流れ出て強い臭いを生じることがあります。この場合は耳鼻科での診察が必要です。耳垢が長期間蓄積した場合も、雑菌の繁殖によってにおいが強くなることがあります。
💪 耳垢とわきがの関係:アポクリン腺のつながり
耳垢とわきががつながっていると聞くと意外に感じるかもしれませんが、この関係はアポクリン腺という共通の汗腺によって説明されます。
人間の皮膚には大きく2種類の汗腺があります。エクリン腺とアポクリン腺です。エクリン腺は全身に広く分布しており、体温調節のために無臭の汗を分泌します。一方のアポクリン腺は特定の部位にしか存在せず、わきの下(腋窩)、陰部、乳輪周辺などに多く分布しています。そして、外耳道にもアポクリン腺の一種である耳道腺(ceruminous gland)が存在しています。
アポクリン腺から分泌される汗は、タンパク質、脂質、糖質などを含む粘度の高い液体です。この分泌物自体は無臭ですが、皮膚の表面に存在する常在菌(コリネバクテリウムなど)によって分解されると、イソ吉草酸、3-メチル-2-ヘキセン酸(3M2H)、4-エチルオクタン酸などの揮発性脂肪酸が生成されます。これらがわきがの特有の臭いの原因物質です。
外耳道の耳道腺も同じアポクリン腺の仲間であるため、同様のメカニズムで臭いのある分泌物を作り出します。わきがを持つ人(アポクリン腺が活発な人)は、外耳道のアポクリン腺も活発に機能していることが多く、その結果として湿型耳垢になりやすく、耳垢の臭いも強くなりやすい傾向があります。
前述のABCC11遺伝子はこの点で重要な役割を果たしています。ABCC11遺伝子は「ATP結合カセット輸送体」と呼ばれるタンパク質をコードしており、アポクリン腺の分泌物に含まれる物質の輸送を担っています。この遺伝子の変異(G180R変異)を持つ人は乾型耳垢になりやすく、またわきがになりにくいことが分かっています。逆に、この変異を持たない人(ABCC11遺伝子が野生型の人)は湿型耳垢になりやすく、わきがのリスクが高いといえます。
つまり、湿型耳垢(ベタ耳)であることは、わきがのリスクが高いことを示す一つの指標となり得るのです。ただし、湿型耳垢を持つすべての人がわきがになるわけではなく、アポクリン腺の分布量や活性度、生活習慣、体質など複数の要因が絡み合っています。
Q. 耳垢の臭いとわきがの臭いは仕組みが同じですか?
本質的に同じメカニズムです。わきの下のアポクリン腺と外耳道の耳道腺はどちらも同種の汗腺であり、分泌物が皮膚常在菌(コリネバクテリウムなど)に分解されることでイソ吉草酸などの揮発性脂肪酸が生成されます。この物質がわきがと耳垢の臭い双方の原因となっており、成分的にも類似しています。

🎯 わきがかどうか確認するセルフチェック方法
わきがかどうか気になっている方のために、自分でチェックできる方法をいくつかご紹介します。ただし、これらはあくまで参考であり、正確な診断は医療機関で行う必要があります。
まず最も関連性が高いチェック項目が耳垢の型です。自分の耳垢が湿型(ベタベタとした粘り気のある茶色や黄色の耳垢)である場合、わきがのリスクが高い可能性があります。先述のABCC11遺伝子の関係から、湿型耳垢はわきがと同じ遺伝的背景を持つことが多いとされています。
次に、脇の下の臭いのセルフチェックです。入浴直後ではなく、日中に活動して数時間が経過した後に、脇の下の臭いを確認します。酸っぱいような、独特のむっとした臭いがする場合、わきがの可能性があります。ただし、緊張や食事による体臭と混同しやすいため、客観的な評価が難しいという側面があります。
衣類への着色チェックも参考になります。白いTシャツなどを着用した後に、脇の部分が黄色や茶色に変色しやすい場合は、アポクリン腺の分泌物が多い可能性があります。アポクリン腺からの分泌物は、エクリン腺からの汗と異なり、衣類に着色しやすい性質を持っています。
家族歴の確認も重要です。わきがは遺伝的要因が強いため、両親や兄弟など血縁者にわきがの方がいる場合、自分もわきがである可能性が高くなります。特に両親ともにわきがである場合、子どもに遺伝する確率は高くなります。
また、わきの下の毛の量もチェックポイントになります。アポクリン腺は毛包(毛の根元)の周辺に多く分布しているため、わきの下の毛が濃い・量が多い傾向がある方はアポクリン腺も多い可能性があります。
これらの項目に複数当てはまる場合は、わきがの可能性が高いと考えられます。正確な診断を希望する場合は、皮膚科や美容外科・美容皮膚科のクリニックへの受診をお勧めします。
💡 湿型耳垢とわきがの遺伝的背景
湿型耳垢とわきがが遺伝的に関連していることについて、もう少し詳しく見ていきましょう。
ABCC11遺伝子の研究は、2006年に長崎大学の研究グループ(仲嶋らのグループ)によって発表され、世界的に注目を集めました。この研究では、耳垢の型を決定する遺伝子の一塩基多型(SNP)が、わきがとも関連していることが明らかになりました。具体的には、ABCC11遺伝子の538番目の位置でグアニン(G)とアデニン(A)のどちらが存在するかによって、耳垢の型が決まります。GG型(ホモ接合体)またはGA型(ヘテロ接合体)の人は湿型耳垢になりやすく、AA型(ホモ接合体)の人は乾型耳垢になりやすいことが分かっています。
日本人をはじめとするアジア系の人々はAA型の割合が高く(約80〜90%)、乾型耳垢が多い集団です。一方、ヨーロッパ系では95%以上がGG型またはGA型であり、湿型耳垢が多いとされています。アフリカ系でもほとんどがGG型またはGA型です。
わきがの有病率も同様のパターンを示しており、日本人での有病率は欧米と比べて低いものの、日本人の中でも湿型耳垢を持つ人はわきがの罹患率が高いことが報告されています。これは、ABCC11遺伝子がアポクリン腺全体(わきの下だけでなく外耳道も含む)の機能を規定しているためです。
遺伝形式という観点では、湿型耳垢(ならびにわきが)は「常染色体優性遺伝」のパターンに近いとされています。つまり、両親のどちらか一方がGG型またはGA型であれば、子どもも湿型耳垢になりやすい可能性があります。ただし、遺伝子の発現は環境要因によっても影響を受けるため、必ずしも遺伝子型がそのまま表現型(実際の体臭の強さなど)に反映されるわけではありません。
また、アポクリン腺の活性は思春期以降に高まるという特徴があります。これはアポクリン腺の機能が性ホルモンの影響を受けるためで、特に男性ホルモン(アンドロゲン)の影響でアポクリン腺の分泌が促進されます。そのため、わきがの症状が思春期(中学生から高校生の時期)に初めて気になるようになるケースが多いとされています。
Q. わきがの治療法にはどのような種類がありますか?
わきがの治療は「保存的治療」と「外科的治療」に大別されます。保存的治療には制汗剤・デオドラント剤の使用やボトックス注射があり、外科的治療にはアポクリン腺を切除する手術のほか、マイクロ波治療(ミラドライ)などの低侵襲な選択肢もあります。治療法によって保険適用の有無が異なるため、専門医への相談が重要です。
📌 耳垢の性質が気になる場合の対処法
耳垢の臭いや性質が気になる場合、日常生活でのケアが重要です。ただし、間違ったケアは外耳道を傷つけたり、耳垢を奥に押し込んでしまったりする原因になるため、正しい方法を理解しておくことが大切です。
耳の外側のケアとして、耳の入り口部分(外耳道の入り口から1〜1.5cm程度)は、入浴後に清潔な綿棒や柔らかいタオルで優しく拭き取る程度で十分です。綿棒を深く挿入すると、耳垢を奥に押し込んでしまったり、外耳道の皮膚を傷つけてしまったりするリスクがあります。外耳道には自浄作用があるため、健康な耳であれば深部の耳垢は自然に外へと移動してきます。
耳垢がたまりやすいと感じる場合や、湿型耳垢で外耳道に耳垢が詰まりやすい場合は、定期的に耳鼻科を受診して耳垢除去を行ってもらうことをお勧めします。耳鼻科では専用の器具を使って安全に耳垢を除去することができます。特に湿型耳垢は粘り気があるために自然な排出がされにくく、耳垢栓塞を起こしやすいため、2〜3ヶ月に一度程度の定期受診が有効な場合もあります。
耳の臭いが気になる場合に、市販の耳洗浄液を使用する方法もありますが、使用方法を誤ると外耳炎の原因になることがあるため、耳鼻科で相談の上、使用することをお勧めします。また、耳の臭いが急に強くなった場合や、耳の痛み・かゆみ・耳だれなどの症状が伴う場合は、外耳炎や中耳炎の可能性があるため、速やかに耳鼻科を受診してください。
なお、耳垢の臭いや苦味は、アポクリン腺の活動と関係があるため、体全体の体臭ケアの観点からも生活習慣の見直しが助けになる場合があります。規則正しい食事・睡眠、適度な運動、入浴による清潔の保持などが体臭全般の軽減に役立つとされています。
✨ わきがの治療について

耳垢が湿型であることなどからわきがの可能性を感じ、治療を検討したいという方のために、現在利用可能なわきがの治療法についてご説明します。
わきがの治療は大きく「保存的治療」と「外科的治療」に分けられます。保存的治療は手術を行わない方法であり、外科的治療はアポクリン腺を直接除去・破壊する方法です。
保存的治療として最も一般的なのは、制汗剤・デオドラント剤の使用です。市販品から医療用の塩化アルミニウム製剤まで様々な種類があり、汗の分泌を抑制したり臭いの原因となる細菌の繁殖を抑えたりする効果があります。ただし、これらは根本的な治療ではなく、臭いを一時的に抑制するものです。即効性があり手軽に始められるという利点がある一方、継続的な使用が必要という点もあります。
ボトックス注射もわきがの保存的治療として用いられることがあります。ボツリヌス毒素をわきの下に注射することで、汗腺への神経伝達を一時的に遮断し、発汗を抑制します。エクリン腺への効果が主とされていますが、アポクリン腺の分泌にも影響を与え、体臭を軽減することが報告されています。効果は一般的に6〜12ヶ月程度持続しますが、定期的な注射が必要です。
外科的治療としては、皮弁法(ひべんほう)やシェービング法などの手術が従来から行われてきました。これらはわきの下の皮膚を切開してアポクリン腺を直接切除・剥離する方法であり、根治性が高いとされています。ただし、傷跡が残るリスクや、術後の回復期間が必要であるというデメリットもあります。
近年では、より侵襲が少ない治療法も開発・普及しています。その一つがマイクロ波治療(ミラドライなど)です。マイクロ波を皮膚の外から照射することで、汗腺を熱によって破壊する方法であり、傷跡が残りにくいという特徴があります。また、レーザー治療(ベイザー法などを含む超音波治療も含む)も選択肢の一つです。
アイシークリニック大宮院では、わきがに関する相談から診断、治療方針の決定まで対応しています。自分の症状が本当にわきがなのか、どの治療法が自分に合っているのかについて、専門スタッフが丁寧にカウンセリングを行い、一人ひとりの状況に合わせた治療を提案しています。わきがや体臭について一人で悩んでいる方は、ぜひお気軽にご相談ください。
なお、わきがの治療を受ける際には、自分が本当にわきがであるかどうかを正確に診断してもらうことが重要です。体臭の原因はわきがだけでなく、多汗症による汗の分解臭、食事や生活習慣による体臭など、様々な原因が考えられます。正確な診断のもとで適切な治療を選択することが、治療効果を最大限に引き出すためのポイントになります。
また、わきがの治療は保険診療と自由診療の両方があり、治療法によって費用や保険適用の有無が異なります。手術による治療は条件によっては保険適用になることもあるため、クリニックで詳しく確認することをお勧めします。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、体臭やわきがのご相談にいらっしゃる患者様の中に、「耳垢がベタベタしている」という特徴をお持ちの方が非常に多く、ABCC11遺伝子を介した耳垢の型とわきがの関連性を実感しています。耳垢の性質や臭いが気になっているという方は、わきがのサインである可能性がありますので、一人で抱え込まずにまずは専門家にご相談いただければ、適切な診断と治療法をご提案することができます。体臭のお悩みは日常生活の質に直結する繊細な問題だからこそ、当院では患者様一人ひとりの状況に寄り添いながら、最善のサポートを心がけています。」
🔍 よくある質問
はい、関係があります。湿型耳垢(ベタ耳)とわきがは、「ABCC11遺伝子」という共通の遺伝子によってつながっています。この遺伝子がアポクリン腺全体の機能を規定しており、湿型耳垢を持つ方はわきがのリスクが高い傾向があります。ただし、湿型耳垢であれば必ずわきがになるわけではなく、複数の要因が関係しています。
耳垢の苦味は、外耳道にあるアポクリン腺(耳道腺)からの分泌物に含まれる脂肪酸やタンパク質が、皮膚の常在菌によって分解されることで生じると考えられています。特に湿型耳垢を持つ方は、アポクリン腺の分泌物が多いため、より強い苦味を感じやすい傾向があります。
主な原因として、①アポクリン腺の分泌物が常在菌に分解されて生じるにおい、②外耳炎などの炎症による臭い、③中耳炎による膿の臭い、④長期間蓄積した耳垢への雑菌繁殖が挙げられます。特に耳の痛みやかゆみ、耳だれを伴う場合は、早めに耳鼻科を受診されることをお勧めします。
以下の項目を確認してみてください。①耳垢が湿型(ベタベタした茶色や黄色の耳垢)である、②日中に脇の下から酸っぱいような独特の臭いがする、③白い衣類の脇部分が黄色や茶色に変色しやすい、④家族にわきがの方がいる。複数当てはまる場合はわきがの可能性があります。正確な診断は医療機関で受けることをお勧めします。
治療法は大きく「保存的治療」と「外科的治療」に分かれます。保存的治療には制汗剤・デオドラント剤の使用やボトックス注射があり、外科的治療にはアポクリン腺を切除する手術のほか、マイクロ波治療(ミラドライ)やレーザー治療など侵襲の少ない方法もあります。アイシークリニック大宮院では、カウンセリングを通じて一人ひとりに合った治療法をご提案しています。
💪 まとめ
耳垢が苦い・臭いという現象と、わきがの関係について解説してきました。これらは一見すると無関係に思えますが、アポクリン腺とABCC11遺伝子という共通の要素によって科学的につながっていることが明らかになっています。
耳垢が湿型(ベタベタした耳垢)であることは、アポクリン腺が活発に機能していることの指標となり、わきがのリスクが高いことを示す可能性があります。耳垢の苦味や臭いは、外耳道のアポクリン腺からの分泌物が皮膚常在菌によって分解されることで生じる現象であり、これはわきがの臭いが発生するメカニズムと本質的に同じです。
自分の耳垢が湿型であることや、耳垢の臭いが気になるという方は、わきがのセルフチェックをしてみることをお勧めします。わきがの可能性がある場合は、一人で悩まずに専門のクリニックへ相談することで、自分に合った治療法を見つけることができます。体臭の悩みは生活の質に大きく影響するものですが、現代の医療では様々な治療選択肢があり、多くの方が改善を実感されています。
耳垢や体臭に関する悩みを抱えているは、それがどのような原因によるものであれ、適切な情報を持ち、必要に応じて医療専門家に相談することが大切です。耳の症状(耳の痛み、かゆみ、耳だれ、聞こえにくさなど)は耳鼻科へ、体臭(わきが)の治療については皮膚科や美容クリニックへという形で、それぞれの専門機関を活用することをお勧めします。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – わきが(腋臭症)の診断基準・治療ガイドラインに関する情報、アポクリン腺の機能とABCC11遺伝子の関連性についての学術的根拠
- PubMed – ABCC11遺伝子と耳垢の乾型・湿型の分類、わきがとの遺伝的関連性に関する査読済み論文(Yoshiura et al., 2006などの原著論文)の参照
- 日本形成外科学会 – わきが(腋臭症)の外科的治療法(皮弁法・シェービング法等)および保存的治療の適応に関する学術情報
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務