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耳の軟骨にしこりができる原因と対処法|放置するリスクも解説

👂 耳の軟骨にしこりを発見したとき、放置していませんか?
「自然に治るかも…」と様子を見ているうちに、耳の形が変わってしまう・治療が何倍も大変になるケースが実はとても多いんです。

この記事を読めば、「自分のしこりが何なのか」「今すぐ病院に行くべきか」が5分でわかります。読まずにいると、悪化のサインを見逃してしまうかもしれません。⚡

🙋 「これってピアスのせい?それとも病気?」
😰 「痛みはないけど、しこりが大きくなってる気がする…」
😟 「病院に行くほどでもないかな…でも不安」
💡 そのお悩み、この記事がすべて解決します。放置NGな症状のチェックリストも掲載中!

目次

  1. 耳の軟骨とはどの部分か
  2. 耳の軟骨にしこりができる主な原因
  3. 原因別の症状と特徴
  4. 耳の軟骨のしこりを放置するとどうなるか
  5. 病院を受診すべきタイミング
  6. 診断・検査の流れ
  7. 治療法と選択肢
  8. 日常生活でできるケアと予防法
  9. まとめ

この記事のポイント

耳の軟骨のしこりは、ピアス由来の肉芽腫・ケロイド、粉瘤、軟骨膜炎、耳介血腫などが原因となる。放置すると耳介変形など不可逆的な悪化を招くリスクがあるため、痛み・急速な増大・膿などの症状があれば皮膚科・形成外科・耳鼻咽喉科への早期受診が重要である。

💡 耳の軟骨とはどの部分か

耳は大きく分けて「外耳」「中耳」「内耳」という三つの部位から構成されています。このうち、外側から目に見える部分を「耳介(じかい)」と呼び、一般的に「耳」と言えばこの耳介を指すことがほとんどです。耳介の大部分は軟骨組織で支えられており、皮膚がその上を薄く覆う構造になっています。

耳介の軟骨は「耳介軟骨」と呼ばれ、弾性軟骨という種類に分類されます。弾性軟骨は名前の通り弾力性に富み、耳の独特な形状を維持するための骨格として機能しています。耳介には、らせん状に盛り上がった「耳輪(じりん)」、その内側にある「対耳輪(たいじりん)」、耳の穴の前にある「耳珠(じじゅ)」、その反対側の「対耳珠(たいじじゅ)」など複数の部位があり、それぞれが軟骨によって形作られています。

軟骨部分は血管がほとんど通っていないという特徴があります。このため、一度感染や損傷が起きると血流によって栄養や免疫細胞が届きにくく、回復が遅れやすい傾向があります。また、皮膚と軟骨の間の組織が非常に薄いため、わずかな刺激や炎症でも症状が目立ちやすいという点も覚えておきましょう。

Q. 耳の軟骨にしこりができる主な原因は何ですか?

耳の軟骨にしこりができる主な原因には、ピアスによる肉芽腫・ケロイド、皮膚下に袋状構造物ができる粉瘤、細菌感染による軟骨膜炎、外傷後に血液が溜まる耳介血腫、脂肪腫などがあります。原因によって症状や治療法が異なるため、医療機関での正確な診断が重要です。

📌 耳の軟骨にしこりができる主な原因

耳の軟骨部分にしこりができる原因はひとつではなく、複数の疾患や状態が考えられます。ここでは代表的なものを一つずつ説明します。

✅ ピアスによるトラブル(肉芽腫・ケロイド)

耳の軟骨部分にしこりができる最も一般的な原因の一つが、ピアスによるトラブルです。軟骨へのピアッシング(穿孔)はイヤーロブ(耳たぶ)へのピアスよりも皮膚・軟骨組織への負担が大きく、トラブルが起きやすいとされています。

ピアスに関連したしこりとしてよく見られるのが「肉芽腫(にくがしゅ)」です。これは異物や慢性的な刺激に対して体が過剰な炎症反応を起こし、組織が増殖してできた小さな塊のことを指します。ピアスホールの周囲に赤みを帯びた盛り上がりとして現れることが多く、滲出液(しんしゅつえき)や出血を伴うこともあります。

また、体質によっては「ケロイド」が形成されることもあります。ケロイドは傷の治癒過程で線維組織が過剰に増殖したものであり、元の傷口よりも大きく広がりながら固いしこりを作るのが特徴です。遺伝的な素因が関係しているとされており、特にケロイドになりやすい体質の方には軟骨ピアスは推奨されません。

📝 粉瘤(アテローム)

粉瘤(ふんりゅう)は、皮膚の下に袋状の構造物(嚢腫)ができ、その中に皮脂や角質などが蓄積してできる良性の腫瘍です。耳介周辺にもよく発生し、軟骨の上の皮膚に生じた場合には軟骨にしこりができているように見えることがあります。

粉瘤は表面が正常な皮膚に覆われており、触れると動かせるような感触があるのが特徴です。中央部に「臍(へそ)」と呼ばれる小さな黒い点が見られることもあります。通常は痛みがなく緩やかに大きくなりますが、細菌感染を起こすと赤く腫れ上がり、痛みや熱感を伴うようになります。これを「炎症性粉瘤」と呼び、膿が溜まって破裂することもあります。

🔸 軟骨膜炎(ペリコンドライティス)

軟骨膜炎(なんこつまくえん)は、軟骨を覆っている「軟骨膜」が細菌感染などによって炎症を起こす疾患です。耳介全体、あるいは一部が赤く腫れ上がり、触れると強い痛みがあります。硬いしこりのように感じられることもあり、進行すると耳の変形につながることがあります。

主な原因としては、ピアスの穿孔部位からの感染、外傷(格闘技や打撲など)後の感染、手術後の感染などが挙げられます。原因菌としては緑膿菌(りょくのうきん)や黄色ブドウ球菌が多く、適切な抗菌薬治療が必要です。放置すると軟骨が壊死(えし)し、耳介の形態が著しく変形する「カリフラワー耳」と呼ばれる状態になることがあるため、早期対処が重要です。

⚡ 耳介血腫(じかいけっしゅ)

耳介血腫は、耳への強い衝撃によって皮膚と軟骨の間に血液が溜まる状態です。スポーツ(特にラグビー、レスリング、柔道など格闘系競技)を行う方に多く見られます。外傷後に耳介が波打つように膨らみ、しこり状に見えることが特徴です。

初期は柔らかく波動感(液体がある感触)がありますが、放置すると血腫が器質化(固まる)し、硬いしこりになってしまいます。さらに放置が続くと軟骨の変形が生じ、「カリフラワー耳」と呼ばれる特徴的な耳介変形を引き起こします。

🌟 脂肪腫(リポーマ)

脂肪腫は脂肪細胞が過剰に増殖してできた良性の腫瘍で、体のさまざまな場所に発生します。耳介付近にできることもあり、軟らかくて境界が明瞭なしこりとして触れることが多いです。通常は痛みがなく、成長もゆっくりしています。見た目や触感で粉瘤と区別がつきにくいこともあり、正確な診断には医師の診察が必要です。

💬 再発性多発性軟骨炎

再発性多発性軟骨炎は、全身の軟骨組織に繰り返し炎症が起きる自己免疫疾患です。耳介軟骨に炎症が生じる「耳介軟骨炎」はこの疾患の代表的な症状の一つであり、耳介が突然赤く腫れて痛みを伴います。鼻、気管、関節など耳以外の軟骨にも症状が現れることが多く、全身的な診察と管理が必要です。比較的まれな疾患ですが、耳介に繰り返し腫れやしこりが現れる場合には念頭に置く必要があります。

✅ リンパ節の腫れ

耳の前後や耳介周囲にはリンパ節が存在しており、感染や炎症が起きると反応性にリンパ節が腫れることがあります。これが耳の周辺のしこりとして感じられる場合があります。風邪や外耳炎などに伴って一時的に起こることが多いですが、長期間腫れが続く場合には悪性疾患との鑑別が必要になることもあります。

✨ 原因別の症状と特徴

しこりの原因によって症状の出方や特徴が異なります。受診の際に担当医に状態をうまく伝えるためにも、以下のポイントを参考にしてみてください。

📝 肉芽腫の症状

肉芽腫は一般的に赤みがあり、表面が少し湿っているように見えることがあります。ピアスホールの縁に発生することが多く、やや盛り上がった形状です。軽い痛みや不快感を伴うことがありますが、炎症が落ち着いている時期は無症状のこともあります。ピアスを付けたまま放置すると慢性化しやすいため注意が必要です。

🔸 ケロイドの症状

ケロイドは固く盛り上がった暗赤色から肌色のしこりとして現れます。元の傷口の範囲を超えて広がりやすく、かゆみや痛みを伴うことが多いです。ピアス穿孔後数週間〜数ヶ月して発生することが多く、一度できると自然消失することはほとんどないため治療が必要です。

⚡ 粉瘤の症状

粉瘤は表面が正常な皮膚で覆われた丸いしこりで、触ると動かせることが多いです。臭いのある白い内容物が詰まっており、感染が起きると赤く腫れて激しい痛みが生じます。感染していない状態では多くの場合無症状です。

🌟 軟骨膜炎の症状

軟骨膜炎は耳介の広い範囲が赤く腫れ上がり、触れると激しい痛みを感じます。発熱を伴うこともあります。耳たぶ(脂肪組織で軟骨がない部分)は通常腫れないため、これが診断の手がかりになります。進行すると膿が溜まり、波動感が出てくることもあります。

💬 耳介血腫の症状

耳への外傷後に耳介が腫れてくる場合は耳介血腫が疑われます。初期は柔らかく、液体が溜まっているような感触がありますが、時間が経つと固くなります。色調は皮下出血に伴い青紫色になることがあります。痛みはあまり強くないことも多いですが、感染が重なると痛みや熱感が出てきます。

Q. 耳の軟骨のしこりを放置するとどうなりますか?

耳の軟骨のしこりを放置すると、軟骨膜炎や耳介血腫では軟骨が壊死・変形し「カリフラワー耳」と呼ばれる不可逆的な耳介変形を招く恐れがあります。粉瘤は感染で周囲組織が破壊され摘出困難になり、ケロイドは徐々に拡大します。早期受診が治療の選択肢を広げます。

🔍 耳の軟骨のしこりを放置するとどうなるか

「大したことはないだろう」と判断して、耳の軟骨のしこりをそのまま放置してしまう方もいます。しかし、原因によっては放置することで状態が悪化し、治療が難しくなることがあります。

粉瘤の場合、感染が起きると皮膚や周囲組織が大きく破壊され、処置が複雑になります。炎症が繰り返されることで周囲との癒着(ゆちゃく)が強まり、摘出が困難になることもあります。

軟骨膜炎は治療が遅れると軟骨が壊死し、耳介の形態が不可逆的に変形してしまいます。一度変形してしまった軟骨を元の形に戻すことは非常に難しく、外科的再建が必要になることもあります。

耳介血腫は早期に対処しなければ血液が固まって器質化し、手術で除去しなければならない状態になることがあります。また、感染が加わると軟骨膜炎に発展するリスクもあります。

ケロイドは放置すると徐々に大きくなり、見た目の問題だけでなく、かゆみや痛みが強くなることがあります。また、ケロイドは治療が難しいとされており、早い段階での対応が望ましいです。

さらに、まれではありますが、耳介周囲のしこりが悪性腫瘍(皮膚がんや悪性リンパ腫など)である可能性も完全には否定できません。特に、急速に大きくなる、硬くて動かない、皮膚の色調が変わってきたなどの変化がある場合には早急に医療機関を受診することが大切です。

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💪 病院を受診すべきタイミング

耳の軟骨にしこりができたとき、どのような状態であれば受診が必要なのかを判断するのは難しいかもしれません。以下のような状態に当てはまる場合には、なるべく早めに医療機関を受診することをおすすめします。

まず、しこりに強い痛みや熱感がある場合は早急な受診が必要です。これは炎症や感染が起きているサインである可能性が高いです。同様に、耳介全体が赤く腫れている場合も、軟骨膜炎などが疑われるため早めの診察が望まれます。

次に、しこりが急速に大きくなっている場合や、しこりの表面の皮膚の色や性状が変化している場合も注意が必要です。ゆっくりと成長する良性の腫瘍と異なり、急速な変化は何らかの病的な状態を示している可能性があります。

しこりから膿や血液が出ている場合、発熱を伴う場合、首やあご周辺のリンパ節も腫れている場合には、感染が広がっているおそれがあるため速やかに受診してください。

ピアスのトラブルに起因するしこりであっても、「少し様子を見ていれば治る」と自己判断せず、1〜2週間以上改善しない場合や悪化している場合は受診を検討してください。ピアスに関するトラブルは皮膚科や形成外科が専門です。

受診する診療科としては、皮膚科・形成外科・耳鼻咽喉科が主な選択肢となります。どの科を受診すればよいか迷う場合は、かかりつけ医やクリニックに相談して紹介してもらうのも一つの方法です。

Q. 耳のしこりは何科を受診すればよいですか?

耳の軟骨のしこりは、皮膚科・形成外科・耳鼻咽喉科が主な受診先です。ピアストラブルによる肉芽腫やケロイドは皮膚科や形成外科が専門です。どの科を受診すべきか迷う場合はかかりつけ医への相談が有効です。アイシークリニックでも耳のしこりや皮膚トラブルのご相談を承っています。

🎯 診断・検査の流れ

医療機関を受診した際には、まず問診と視診・触診が行われます。問診では、しこりがいつ頃から気になり始めたか、痛みやかゆみなどの症状はあるか、ピアスを使用しているか、最近外傷や手術を受けたか、全身的な症状(発熱、倦怠感など)はあるかといった点が確認されます。

視診・触診によって、しこりの大きさ・形状・硬さ・可動性・皮膚の状態などを評価します。この段階でおおよその診断がつくことも多いですが、確定診断のためにはさらなる検査が必要になることもあります。

超音波検査(エコー検査)は、しこりの内部構造を確認するために行われます。液体が溜まっているかどうか、周囲の組織との境界がどうなっているかなどを評価するのに有用です。粉瘤や血腫の診断に役立ちます。

MRI検査やCT検査は、より詳細な画像評価が必要な場合に行われます。特に悪性腫瘍が疑われる場合や、病変が深部まで及んでいる可能性がある場合に適応となることがあります。

病理組織検査(生検)は、しこりの一部または全部を採取して顕微鏡で調べる検査です。良性か悪性かの確定診断に最も信頼性の高い方法です。ケロイドや悪性腫瘍が疑われる場合などに適応となります。

感染が疑われる場合には、膿の培養検査を行い、原因菌を特定して適切な抗菌薬を選択するために用いられます。特に軟骨膜炎では原因菌の同定が治療方針の決定に重要です。

💡 治療法と選択肢

耳の軟骨のしこりの治療法は、その原因と状態によって異なります。ここでは原因別の代表的な治療法を紹介します。

✅ 肉芽腫の治療

ピアスによる肉芽腫の治療では、まず原因となっているピアスを取り外し、刺激を取り除くことが基本です。その後、ステロイド外用薬を患部に塗布することで炎症を抑え、肉芽組織を縮小させます。小さな肉芽腫であれば、ピアスを外して適切なケアを続けるだけで自然に軽快することもあります。

それでも改善しない場合には、ステロイドの局所注射を行うことがあります。より大きなものや難治性のものに対しては、外科的に切除する方法も選択されます。液体窒素を用いた冷凍凝固療法が行われることもあります。

📝 ケロイドの治療

ケロイドの治療は一種類の方法だけでなく、複数の治療法を組み合わせることが多いです。ステロイド局所注射(トリアムシノロンなどの副腎皮質ステロイド薬を直接注射する)は最も一般的に用いられる方法で、定期的に繰り返し注射することでケロイドを縮小させます。

外科的切除単独では再発率が高いとされており、切除後に放射線療法やステロイド注射を組み合わせるのが一般的です。シリコンジェルシートや圧迫療法なども補助的に使用されます。近年では、5-フルオロウラシル(5-FU)の注射やレーザー治療なども行われています。ケロイドは治療に時間がかかり、再発しやすいため、長期的な通院管理が必要です。

🔸 粉瘤の治療

粉瘤の根本的な治療は外科的摘出です。袋状の嚢腫を完全に取り除かない限り再発するため、全摘出が目標となります。局所麻酔下に皮膚を切開し、嚢腫を丁寧に摘出します。近年では、小さな穴から内容物を吸い出す「くり抜き法(トレパン法)」という低侵襲な方法も普及しており、傷跡が小さくて済むというメリットがあります。

炎症・感染を起こしている場合(炎症性粉瘤)は、まず切開排膿(ドレナージ)を行って炎症を鎮め、状態が落ち着いてから根治的な摘出手術を行います。感染が活発な状態での摘出は傷口の治癒不全や再発のリスクが高まるためです。

⚡ 軟骨膜炎の治療

軟骨膜炎の治療では抗菌薬の投与が中心となります。軽症の場合は内服薬で対応できますが、重症の場合は点滴による抗菌薬投与が必要になることもあります。緑膿菌に有効なフルオロキノロン系抗菌薬が使用されることが多いです。

膿が溜まっている場合には切開して排膿します。いわゆる「にきびを潰す」ような処置ではなく、正確な切開・排膿処置が必要ですので、必ず医療機関で行ってもらうことが重要です。軟骨が壊死してしまった場合には、壊死した組織を除去する手術(デブリードマン)が必要になることがあります。

🌟 耳介血腫の治療

耳介血腫は早期(受傷後24〜48時間以内が目安)であれば、注射器で血腫を吸引する処置が有効です。吸引後は血液が再び溜まらないように圧迫包帯や特殊な縫合(ボタン縫合)で固定します。時間が経過して血腫が固まってしまった場合は、外科的に切開して内容物を取り除く手術が必要になることがあります。

💬 脂肪腫の治療

脂肪腫は症状がなく成長も遅い場合は経過観察が選択されることもありますが、サイズが大きくなってきた場合、見た目が気になる場合、感染の兆候がある場合などは外科的摘出が行われます。局所麻酔下に切開して内容物ごと摘出する方法が一般的です。

Q. ピアスによる耳のしこりを予防するには?

ピアスによる耳のしこりを予防するには、医療機関や清潔な専門店でのピアッシングを選ぶことが重要です。金属アレルギーを起こしにくいチタン製や純金製ピアスの使用、ホールの丁寧な洗浄ケアも有効です。ケロイド体質の方は軟骨へのピアッシング自体を控えることが賢明で、事前に医師への相談をおすすめします。

📌 日常生活でできるケアと予防法

耳の軟骨のしこりを予防したり、症状の悪化を防いだりするために、日常生活でできるケアがあります。特にピアスを使用している方や、スポーツで耳への衝撃がある方には参考にしていただけると思います。

✅ ピアスによるトラブルを防ぐために

軟骨へのピアッシングはリスクが高いため、まずピアッシングを行う場所と方法の選択が重要です。自分でピアッシングを行うと感染のリスクが高まるため、医療機関や清潔な環境のピアス専門店での施術が推奨されます。

ピアスのホールが安定するまでの期間(軟骨部分は耳たぶよりも長く、数ヶ月から1年程度かかることもあります)は、ホールの清潔を保つことが大切です。入浴時に石鹸を泡立てて優しく洗い流す程度のケアが推奨されます。アルコールや過酸化水素(オキシドール)などの強い消毒薬はかえって治癒を妨げることがあるため避けた方が良いとされています。

使用するピアスの素材も重要です。金属アレルギーのある方や肌が敏感な方は、アレルギーを起こしにくいとされるチタン製や純金製のピアスを選ぶとトラブルが起きにくいです。ニッケルを含む安価な金属製のピアスは金属アレルギーを引き起こしやすいとされています。

ホールに異常(赤みの悪化、腫れ、分泌物の増加など)を感じたら早めにピアスを外し、医療機関を受診することが大切です。「このくらいなら大丈夫だろう」という自己判断が悪化を招くケースも少なくありません。

また、ケロイドになりやすい体質(家族にケロイドの方がいる、過去に傷跡がケロイドになったことがあるなど)の方は、軟骨へのピアッシング自体を控えることが賢明です。

📝 スポーツによるトラブルを防ぐために

耳への衝撃が多いスポーツ(ラグビー、格闘技など)をしている方は、ヘッドギアや耳当てを着用することで耳介への外傷を予防できます。試合中だけでなく、練習時にも積極的に保護具を使用することをおすすめします。

もし耳への衝撃があった際には、早めに状態を確認し、腫れが出てきた場合はできるだけ早く医療機関を受診することが血腫の後遺症を防ぐ上で重要です。

🔸 粉瘤の悪化を防ぐために

粉瘤がある場合、無理に中身を絞り出そうとしたり、潰そうとするのは禁物です。内容物が周囲に広がって感染が悪化したり、炎症が激しくなったりする可能性があります。しこりに気づいたら触りすぎず、炎症の兆候(赤み・腫れ・痛み)が現れたら早めに受診してください。

⚡ 耳全体の清潔を保つ

耳の皮膚を清潔に保つことは、感染症や炎症を予防する基本です。ただし、耳の穴(外耳道)を綿棒などで深く掃除しすぎることは外耳炎を引き起こすことがあるため、耳介周囲の外側の清潔を保つことを意識してください。

また、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患のある方は、耳介に湿疹が生じやすく、掻くことで二次感染を起こすリスクがあります。皮膚科での適切なコントロールが予防の観点から重要です。

🌟 免疫力を維持する生活習慣

感染症の予防という観点では、十分な睡眠・バランスの取れた食事・適度な運動によって全身の免疫機能を良好に保つことが重要です。疲労やストレスが続いている状態では免疫力が低下し、感染しやすくなるとされています。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、耳の軟骨のしこりについてのご相談として、ピアストラブルに起因する肉芽腫やケロイドのケースを多くお見かけします。軟骨部分は血流が乏しく一度炎症や感染が起きると回復に時間がかかるため、「少し様子を見よう」と放置されてから受診される方ほど治療が複雑になる傾向がありますので、気になる変化があれば早めにご相談いただくことを強くおすすめします。どんな些細な症状であっても、患者さんのお気持ちに寄り添いながら丁寧に診察いたしますので、どうぞお気軽にご来院ください。」

✨ よくある質問

耳の軟骨のしこりは放置しても自然に治りますか?

原因によっては自然に軽快するものもありますが、軟骨膜炎や耳介血腫は放置すると耳介の変形(カリフラワー耳)という取り返しのつかない状態になる可能性があります。ケロイドや粉瘤も放置で悪化するリスクがあるため、しこりが気になる場合は早めに医療機関への相談をおすすめします。

耳の軟骨のしこりは何科を受診すれば良いですか?

主な受診先は皮膚科・形成外科・耳鼻咽喉科です。ピアストラブルによるしこりであれば皮膚科や形成外科が専門です。どの科を受診すべきか迷う場合は、かかりつけ医に相談して紹介してもらう方法もあります。アイシークリニックでも耳のしこりや皮膚トラブルのご相談を承っております。

ピアスが原因のしこりはどう対処すればいいですか?

まずピアスを外して刺激を取り除くことが基本です。小さな肉芽腫であれば適切なケアで自然に軽快することもありますが、1〜2週間以上改善しない場合や悪化している場合は受診が必要です。自己判断でむやみに触ったり潰したりすることは炎症悪化につながるため避けてください。

耳の軟骨のしこりが悪性腫瘍である可能性はありますか?

まれではありますが、皮膚がんや悪性リンパ腫などの可能性を完全には否定できません。特に「急速に大きくなる」「硬くて動かない」「皮膚の色調が変化している」といった特徴がある場合は、早急に医療機関を受診してください。確定診断には病理組織検査(生検)が最も信頼性の高い方法です。

ケロイド体質でも耳の軟骨にピアスをしても大丈夫ですか?

ケロイド体質の方(家族にケロイドの方がいる、過去に傷跡がケロイドになったことがあるなど)には、軟骨へのピアッシング自体を控えることが賢明です。ケロイドは一度できると自然に消えることはほとんどなく、治療も長期にわたる場合が多いため、ピアッシング前に医師へ相談されることをおすすめします。

🔍 まとめ

耳の軟骨にできるしこりは、ピアスによる肉芽腫やケロイド、粉瘤、軟骨膜炎、耳介血腫、脂肪腫など、実にさまざまな原因によって生じます。それぞれ症状の特徴や治療法が異なるため、自己判断で放置するのではなく、適切な医療機関での診察を受けることが大切です。

特に、強い痛みや赤みがある、しこりが急速に大きくなっている、膿が出るなどの症状がある場合には速やかな受診が必要です。軟骨膜炎や耳介血腫など、放置することで耳介の変形という不可逆的な結果を招く可能性がある疾患もあるため、早期発見・早期治療が何より重要です。

粉瘤やケロイドのような良性の腫瘤であっても、放置することで感染や拡大というリスクがあります。「たかがしこり」と軽く見ずに、気になる変化があれば皮膚科・形成外科・耳鼻咽喉科など専門の医療機関にご相談ください。早めに相談することで、より軽い処置で解決できることも多いものです。

アイシークリニック大宮院では、耳のしこりや皮膚のトラブルに関するご相談を承っております。些細な変化でも気になることがあれば、お気軽にご来院ください。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – ケロイド・肉芽腫・粉瘤(アテローム)などの皮膚疾患の診断基準や治療ガイドラインに関する情報
  • 日本形成外科学会 – 耳介血腫・ケロイド・粉瘤の外科的治療法(摘出手術・くり抜き法など)および軟骨膜炎による耳介変形の形成外科的対処に関する情報
  • 厚生労働省 – 感染症予防・免疫力維持に関する生活習慣の推奨事項、および医療機関受診の目安に関する一般向け健康情報

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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