💬 「子どもの頭に丸いはげが…」そう気づいたとき、どうすればいいか分からず不安になる保護者の方はとても多いです。
この記事を読めば、原因・治療法・日常でのサポート方法まで、今すぐ必要な情報がすべてわかります。
⚠️ 読まないと…「様子見でいいか」と放置してしまい、適切な治療のタイミングを逃すリスクがあります。
🚨 こんな症状、放置していませんか?
✅ 頭にコイン大の丸いはげが突然できた
✅ 一か所だけでなく複数箇所に広がっている
✅ 子どもがストレスや不安を抱えているようだ
→ これらは円形脱毛症のサインかもしれません
💡 この記事でわかること
📌 子どもの円形脱毛症の本当の原因
📌 約80〜90%が1年以内に自然回復する理由
📌 病院での治療法と受診すべきタイミング
📌 学校・日常生活での心理的サポートの方法
目次
- 円形脱毛症とはどんな病気か
- 子供に円形脱毛症が起こる原因
- 子供の円形脱毛症の症状と種類
- 円形脱毛症は自然に治る?経過と予後について
- 病院で行われる治療法
- 子供への治療で注意すること
- 日常生活でできるサポート
- 学校や周囲への対応はどうすればいい?
- いつ病院を受診すればいい?
- まとめ
この記事のポイント
子供の円形脱毛症は自己免疫疾患が主因で、単発型では約80〜90%が1年以内に自然回復する。ステロイド外用薬が基本治療で、脱毛発見後は早めに皮膚科を受診し、身体的治療と心理的ケアを並行して行うことが重要。
💡 1. 円形脱毛症とはどんな病気か
円形脱毛症(えんけいだつもうしょう)は、頭皮や体の毛が円形または楕円形に抜けてしまう疾患です。英語では「Alopecia Areata(アロペシア・アレアータ)」と呼ばれ、世界中でみられる一般的な皮膚疾患のひとつです。子供から大人まで幅広い年齢層で発症しますが、特に小学生から10代の若い世代に多くみられるという特徴があります。
この疾患の最大の特徴は、毛が抜けた部分の皮膚が赤くなったり、かゆみや痛みを伴ったりすることがほとんどないという点です。そのため、本人が気づかないうちに進行していることもあり、保護者や美容師が最初に発見するケースも珍しくありません。
円形脱毛症は感染症ではないため、他の人にうつることはありません。また、根本的な毛包(もうほう)自体が破壊されるわけではないため、適切な治療と経過観察によって毛が再び生えてくる可能性が高い疾患です。ただし、症状の範囲や重症度には個人差が大きく、早期に回復するケースもあれば、長期にわたって繰り返すケースもあります。
日本では人口の約1〜2%が生涯のうちに円形脱毛症を経験するといわれており、決して珍しい疾患ではありません。子供が発症した場合も、適切なケアと医療機関でのサポートを受けることが大切です。
Q. 子供の円形脱毛症の主な原因は何ですか?
子供の円形脱毛症の主な原因は自己免疫の異常です。本来ウイルスや細菌を攻撃する免疫細胞が、誤って自分の毛包を攻撃することで脱毛が起こります。遺伝的素因やストレス、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患との関連も報告されています。
📌 2. 子供に円形脱毛症が起こる原因
子供の円形脱毛症の原因については、現在も研究が進められていますが、自己免疫疾患のひとつとして広く認識されています。以下に、主要な原因や関連する要因を詳しく説明します。
✅ 自己免疫の異常
円形脱毛症の主な原因とされているのが、自己免疫の異常です。本来であれば外敵(ウイルスや細菌)を攻撃するはずの免疫細胞が、誤って自分自身の毛包を攻撃してしまうことで、毛が抜けると考えられています。毛包の周囲にリンパ球と呼ばれる免疫細胞が集まり、毛の成長サイクルを妨げることで脱毛が起こります。
なぜ免疫系がこのような誤作動を起こすのかはまだ完全には解明されていませんが、遺伝的な素因や環境的な要因が複雑に絡み合っていると考えられています。
📝 遺伝的要因
円形脱毛症には遺伝的な要因も関係しているといわれています。家族に円形脱毛症を経験した人がいる場合、発症リスクがやや高くなることが知られています。ただし、遺伝だけで発症が決まるわけではなく、あくまでも「なりやすい体質」があるという意味です。遺伝的素因があっても発症しない方も多く、逆に家族歴のない方でも発症することがあります。
🔸 精神的・身体的ストレス
子供の円形脱毛症のきっかけとして、ストレスが関与するケースがよく話題になります。学校でのいじめ、受験、友人関係のトラブル、家庭環境の変化(引越し、親の離婚、兄弟の誕生など)といった心理的なストレスが、発症の引き金になることがあります。
ただし、ストレスが直接の原因というよりも、もともと自己免疫の異常が起こりやすい体質の子供にとって、ストレスが「引き金」になるという理解が正確です。すべての円形脱毛症がストレスによるものではなく、明確なストレス要因がなくても発症することがあります。
⚡ アトピー性皮膚炎や他のアレルギー疾患との関連
アトピー性皮膚炎、花粉症、喘息などのアレルギー疾患を持つ子供は、円形脱毛症を発症しやすい傾向があることが報告されています。これらの疾患はいずれも免疫システムに関わる疾患であり、同じ体質的な背景を持つことが多いためです。アトピー性皮膚炎を合併している場合、円形脱毛症の経過が長引く可能性もあるといわれています。
🌟 その他の自己免疫疾患との関連
甲状腺疾患(橋本病など)や白斑(しろなまず)などの自己免疫疾患を持つ子供は、円形脱毛症を合併することがあります。これらは同じ免疫システムの異常が関与しているためです。ただし、子供の場合、大人に比べてこれらの合併症が少ない傾向があります。
✨ 3. 子供の円形脱毛症の症状と種類
円形脱毛症の症状はその範囲や程度によってさまざまです。子供の場合、どのような症状が現れるのかを知っておくことで、早期発見・早期対応につなげることができます。
💬 典型的な症状
最も一般的な症状は、頭皮に500円玉程度の大きさの円形または楕円形の脱毛部分が突然現れることです。脱毛部分の皮膚は一般的に正常で、赤みやかゆみ、痛みはほとんどありません。脱毛部分の縁では、毛が細くなったり、根元が太くなった形(感嘆符毛と呼ばれる)が見られることがあり、これは活動性の脱毛のサインとされています。
また、脱毛が進行している時期には、脱毛部分の周囲の毛を軽く引っ張ると簡単に抜けることがあります。これを「引き抜き試験陽性」と呼び、活動期のサインです。
✅ 円形脱毛症の種類
円形脱毛症にはその範囲や形態によっていくつかの種類があります。子供に見られる主な種類を以下に説明します。
単発型(単発性円形脱毛症)は、最も多くみられるタイプで、頭皮に一箇所だけ円形の脱毛が生じます。比較的治りやすく、自然に回復することも多いです。
多発型(多発性円形脱毛症)は、複数の脱毛部分が頭皮のあちこちに生じるタイプです。それぞれの脱毛部分が独立していることもあれば、くっついて大きくなることもあります。
全頭型(全頭性円形脱毛症)は、頭部全体の毛がすべて抜けてしまうタイプです。治療が難しく、回復にも時間がかかることがあります。子供に発症した場合は特に精神的なケアが重要です。
汎発型(汎発性円形脱毛症)は、頭部だけでなく眉毛、まつ毛、体毛なども含めて全身の毛が抜けてしまう最も重症なタイプです。治療に長期間を要することが多く、専門的な医療機関での対応が必要です。
蛇行型(蛇行性円形脱毛症)は、頭の後ろや側面の生え際に沿って帯状に脱毛が生じるタイプで、比較的治りにくいといわれています。
📝 爪の変化
円形脱毛症では、頭皮だけでなく爪にも変化が現れることがあります。爪の表面に細かなくぼみが点状についたり(点状陥凹)、爪が縦に筋が入ったりすることがあります。こうした爪の変化は、より重症タイプの円形脱毛症や、アトピー性皮膚炎を合併している場合に多くみられます。
Q. 子供の円形脱毛症は自然に治りますか?
子供の円形脱毛症は、単発型の場合、約80〜90%のケースで1年以内に自然回復するとされています。ただし脱毛の範囲が広い場合や、アトピー性皮膚炎を合併している場合は回復が長引くこともあります。自然回復が期待できる場合でも、早めに皮膚科専門医を受診することが重要です。
🔍 4. 円形脱毛症は自然に治る?経過と予後について
子供の円形脱毛症について保護者が最も気になることのひとつが「自然に治るのか」という点ではないでしょうか。結論からいえば、特に単発型や多発型の場合、一定の割合で自然に回復することが知られています。
一般的に、単発の円形脱毛症では、約80〜90%のケースで1年以内に自然回復するといわれています。ただし、これはあくまでも統計的な数値であり、個々のお子さんによって経過は大きく異なります。
予後(回復の見通し)に影響する主な要因をご説明します。
脱毛の範囲が広いほど、回復に時間がかかる傾向があります。単発型と全頭型では予後が大きく異なります。また、発症年齢が若いほど(特に幼少期から発症している場合)、重症化しやすいという報告もあります。一方で、子供の場合は回復力も高いため、一概には言えません。
アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患を合併している場合は、回復が遅れることがあります。また、爪の変化がある場合や蛇行型の場合は、治療が難しく長期化するケースもあります。
一度回復しても再発することがあるため、継続的な経過観察が重要です。再発した場合でも、適切な治療を受けることで改善が期待できます。「治ったと思ったら再び脱毛が現れた」というケースは珍しくなく、保護者の方も長い目で向き合うことが大切です。
💪 5. 病院で行われる治療法
子供の円形脱毛症に対して、医療機関ではさまざまな治療法が用いられています。年齢や症状の範囲・重症度、お子さんの状態に合わせて適切な治療法が選択されます。
🔸 ステロイド外用薬(塗り薬)
子供の円形脱毛症の治療において、最も基本的で広く用いられているのがステロイド外用薬(ステロイドの塗り薬)です。脱毛部分に塗布することで、毛包周囲の炎症を抑え、免疫の異常な攻撃を軽減する効果があります。副作用が比較的少なく、子供にも使いやすい治療法です。
ただし、長期間にわたる強力なステロイドの使用は皮膚が薄くなる(萎縮)などの副作用を引き起こす可能性があるため、医師の指示に従って正しく使用することが重要です。効果が出るまでに数ヶ月かかることもあります。
⚡ ステロイド局所注射
脱毛部分にステロイドを直接注射する方法です。高い効果が期待できますが、注射の痛みを伴うため、子供への適用には慎重な判断が必要です。特に小さなお子さんには精神的な負担が大きくなることがあり、一般的には10歳以上を目安とすることが多いです。
🌟 外用免疫療法(DPCP療法・SADBE療法)
脱毛部分に特定の化学物質(DPCP:ジフェニルシクロプロペノン、またはSADBE)を塗布することで、あえてアレルギー反応を起こし、免疫の働きを変化させる治療法です。重症の円形脱毛症に対して比較的高い有効性が報告されていますが、かゆみや湿疹、リンパ節の腫れなどの副作用が出ることもあります。
子供への適用については、専門の医療機関で慎重に判断されます。通常、ある程度の年齢になってから検討される治療法です。
💬 ミノキシジル外用薬
発毛を促進する効果があるミノキシジルの外用薬も、円形脱毛症の治療に用いられることがあります。子供への使用については慎重に行われますが、他の治療と組み合わせることで効果が期待できる場合があります。
✅ 光線療法(PUVA療法・エキシマライト)
紫外線を用いた治療法で、ナローバンドUVBやエキシマライトなどが用いられます。重症の円形脱毛症に対して使用されることがありますが、子供への適用は慎重に行われる必要があります。特にPUVA療法(光増感剤と紫外線の組み合わせ)は子供への使用が制限されることが多く、近年ではより安全性の高い紫外線療法が用いられています。
📝 JAK阻害薬
近年、重症の円形脱毛症に対する新しい治療薬として注目されているのがJAK(ヤヌスキナーゼ)阻害薬です。免疫細胞の信号伝達を阻害することで、毛包への攻撃を抑える効果があります。日本でも一部の薬剤が成人の重症円形脱毛症に対して承認されており、今後子供への適応拡大も期待されています。ただし、現時点では子供への使用については慎重な判断が必要であり、専門医との十分な相談が求められます。
🔸 漢方薬
西洋医学的な治療と並行して、漢方薬が用いられることもあります。子供に比較的使いやすく、副作用が少ない点が利点です。ただし、効果が出るまでに時間がかかることも多く、症状の重症度に応じて他の治療法と組み合わせることが一般的です。
Q. 子供の円形脱毛症にはどんな治療法がありますか?
子供の円形脱毛症の基本治療はステロイド外用薬(塗り薬)です。脱毛部分の炎症を抑え、免疫の異常な攻撃を軽減します。症状の重症度に応じてミノキシジル外用薬や光線療法、外用免疫療法なども検討されます。効果が出るまで数ヶ月かかることが多いため、継続的な治療が大切です。

🎯 6. 子供への治療で注意すること
子供の円形脱毛症の治療においては、大人とは異なるいくつかの注意点があります。保護者として知っておきたいポイントを整理します。
まず、治療の主体は皮膚科や頭髪専門クリニックですが、必要に応じて小児科や心療内科・精神科と連携しながら治療を進めることが重要です。子供の円形脱毛症は身体的な側面だけでなく、心理的な影響も大きいため、心のケアを並行して行うことが推奨されています。
次に、治療の効果が出るまでに時間がかかることを理解しておきましょう。多くの治療法では、効果が現れるまでに数ヶ月かかります。「すぐに治らない」と焦りを感じることもあるかもしれませんが、治療を継続しながら辛抱強く経過を見ていくことが大切です。
また、治療薬の副作用についても担当医から十分な説明を受け、気になることがあればすぐに相談することが重要です。ステロイド外用薬の長期使用による皮膚萎縮など、副作用のリスクについて正しく理解した上で治療を進めましょう。
お子さんが小さい場合、治療への協力が得られにくいこともあります。塗り薬の場合でも、嫌がって塗れないこともあるかもしれません。そのような場合は、無理に行うのではなく、担当医に相談して適切な方法を模索することが大切です。
さらに、治療の効果を評価するためにも、定期的な受診を欠かさないようにしましょう。脱毛の範囲や程度が変化した場合、治療方針の見直しが必要になることもあります。写真を撮って経過を記録しておくと、医師への説明に役立ちます。
💡 7. 日常生活でできるサポート
医療機関での治療と並行して、日常生活の中でできるサポートも重要です。保護者ができることをいくつかご紹介します。
⚡ ストレスを軽減する環境づくり
精神的なストレスが発症や悪化に関与する可能性があることから、できるだけ穏やかで安心できる家庭環境を整えることが大切です。ただし、「ストレスが原因だから」と過剰に原因探しをすることは、かえってお子さんや保護者自身のストレスを増やすことになりかねません。日常の生活リズムを整え、十分な睡眠を確保し、バランスの良い食事を心がけることが基本的なサポートになります。
🌟 頭皮へのケア
円形脱毛症の脱毛部分は刺激に敏感になっていることがあります。シャンプーの際は脱毛部分を強くこすらないように注意し、低刺激のシャンプーを使用することが推奨されます。また、ドライヤーの強風は避け、優しく乾かすようにしましょう。頭皮を強く引っ張るようなヘアスタイル(きつい三つ編みやポニーテールなど)も控えた方が無難です。
💬 十分な睡眠と規則正しい生活

免疫機能を正常に保つためにも、規則正しい生活リズムと十分な睡眠は非常に重要です。特に成長期の子供にとって、睡眠は全身の回復と成長に欠かせません。就寝・起床時間を一定に保ち、夜更かしを避けるように心がけましょう。
✅ バランスの良い食事
毛の成長に必要な栄養素(タンパク質、亜鉛、鉄、ビタミン類)を含むバランスの良い食事を心がけましょう。特定の食品を過度に摂取したり、逆に極端な偏食をしたりすることは避け、多様な食材から栄養を摂ることが大切です。ただし、食事だけで円形脱毛症を治すことはできないため、過度な期待は禁物です。
📝 お子さんの気持ちに寄り添う
円形脱毛症は外見の変化を伴うため、特に思春期のお子さんは精神的なダメージを受けやすいです。「どうして自分だけ」「みんなに見られたくない」という気持ちを抱えていることもあります。保護者として大切なのは、まずお子さんの気持ちをよく聞き、否定せずに受け止めることです。「すぐに治るよ」と安易に励ますよりも、「一緒に治していこう」という姿勢で寄り添うことが重要です。
必要に応じて、スクールカウンセラーや児童心理士などの専門家のサポートを求めることも検討してみてください。
🔸 帽子やウィッグの活用
外見の変化が気になる場合、帽子やウィッグを活用することも選択肢のひとつです。特に重症で広範囲の脱毛がある場合、ウィッグによって日常生活の質を高めることができます。お子さん自身が希望する場合は積極的にサポートしてあげましょう。最近では子供用のウィッグも充実してきており、学校での使用に理解を求めることも大切です。
Q. 学校での円形脱毛症への対応はどうすればよいですか?
担任の先生や養護教諭に「病気であること」「感染しないこと」「本人が傷つきやすい状況にあること」を正しく伝えることが重要です。帽子やウィッグの着用が必要な場合は、医師の診断書を用意した上で学校に配慮を求めることができます。クラスメートへの説明はお子さん本人の意向を尊重して判断しましょう。
📌 8. 学校や周囲への対応はどうすればいい?
子供の円形脱毛症において、学校生活への影響はとても重要な問題です。外見の変化によって周囲の友達からからかわれたり、いじめの対象になることを心配する保護者も多いでしょう。
⚡ 学校への説明と連携
担任の先生や養護教諭(保健室の先生)に、円形脱毛症について正しく説明することをお勧めします。「病気であること」「感染しないこと」「本人が傷つきやすい状況にあること」を伝え、学校側が適切な配慮をしてくれるよう依頼しましょう。
クラスメートへの説明については、お子さん本人の意向を尊重することが大切です。「みんなに知られたくない」という気持ちがある場合は、無理に公表する必要はありません。一方で、正しい知識を持ってもらうことがいじめ防止につながる場合もあります。担任の先生と相談しながら、お子さんにとって最善の方法を選びましょう。
🌟 帽子の着用について学校と相談する
通常、学校では帽子の着用が制限されていることがありますが、医療上の理由がある場合は配慮が求められます。医師の診断書を用意した上で、学校に帽子やウィッグの着用許可を求めることができます。多くの学校では、このような配慮要請に応じてくれるでしょう。
💬 体育の授業やプールについて
プールの授業では頭皮が露出するため、お子さんが不安を感じることがあります。また、紫外線が脱毛部分の皮膚に直接当たることへの懸念もあります。担任の先生や学校側と相談し、お子さんの状態に合わせた対応を検討しましょう。水泳帽をかぶることで対処できることも多いです。
✅ 友人関係へのサポート
仲の良い友達に説明するかどうかも、お子さん自身の気持ちを尊重しながら考えましょう。友達に正しく理解してもらえれば、お子さんの精神的な支えになります。
✨ 9. いつ病院を受診すればいい?
「もしかして円形脱毛症かも」と思ったとき、どのタイミングで病院に行けばよいのか迷う方も多いでしょう。基本的には、お子さんの頭に脱毛を発見したら、早めに医療機関を受診することをお勧めします。
脱毛の原因は円形脱毛症だけではなく、头皮の感染症(白癬など)、牽引性脱毛(ヘアゴムやきつい結び方による引っ張りすぎ)、栄養不足、他の疾患による脱毛など、さまざまな可能性があります。自己判断で「円形脱毛症だろう」と放置するのではなく、専門の医師による診断を受けることで、正確な原因を特定し適切な治療を始めることができます。
受診する科としては、皮膚科が基本です。子供の場合は、小児皮膚科や頭髪専門クリニックも選択肢になります。かかりつけの小児科から皮膚科への紹介を受けることもできます。
また、以下のような場合は特に早めの受診が必要です。脱毛部分が急激に広がっている場合、複数箇所に脱毛が生じている場合、全頭に近い広範囲の脱毛がある場合、眉毛やまつ毛なども抜けている場合、お子さんが強い精神的苦痛を訴えている場合などです。
一方で、脱毛部分が小さく、様子を見ていたら自然に回復したというケースもあります。しかし、それでも一度は専門医に診てもらい、他の原因を除外してもらうことが重要です。「もう少し待てばよくなるかも」という期待から受診を先延ばしにすることは、症状の悪化や治療開始の遅れにつながる可能性があります。
受診の際には、脱毛に気づいた時期、脱毛の広がり方(経過)、最近のストレスや体調変化、家族歴(脱毛症やアレルギー疾患)などを整理してお伝えすると、診断の助けになります。脱毛部分の写真を撮っておくと、経過がわかりやすくなるのでお勧めです。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、お子さんの頭に円形の脱毛を発見されたご両親が、「何か重大な病気ではないか」と強いご不安を抱えてご来院されるケースが多く見られます。円形脱毛症は自己免疫が関与する疾患であり、適切な治療と経過観察を続けることで回復が期待できますが、お子さんの年齢や脱毛の範囲によって治療方針が異なるため、早めに皮膚科専門医へご相談いただくことが大切です。身体的な治療と並行して、お子さんの心理的なサポートも治療の重要な柱と考えておりますので、気になることは些細なことでもお気軽にご相談ください。」
🔍 よくある質問
単発型の場合、約80〜90%のケースで1年以内に自然回復するといわれています。ただし、脱毛の範囲や合併症の有無によって経過は大きく異なります。自然回復が期待できる場合でも、他の疾患との鑑別のため、早めに皮膚科専門医を受診することをお勧めします。
ストレスが発症の「引き金」になることはありますが、直接の原因ではありません。主な原因は自己免疫の異常であり、もともとなりやすい体質の子供にとって、ストレスが発症のきっかけになる場合があります。明確なストレス要因がなくても発症するケースも多くあります。
子供の場合、副作用が比較的少ないステロイド外用薬(塗り薬)が基本的な治療として広く用いられます。症状の重症度に応じて、ミノキシジル外用薬や光線療法なども検討されます。治療効果が出るまで数ヶ月かかることも多いため、根気強く継続することが大切です。
円形脱毛症は感染症ではないため、他の人にうつることは一切ありません。自己免疫の異常が原因であり、接触や飛沫などによる感染は起こりません。学校の先生やクラスメートにもこの点を正しく伝えることで、不必要な誤解やいじめの防止につながります。
はい、早めの受診をお勧めします。脱毛の原因は円形脱毛症だけでなく、頭皮の感染症や牽引性脱毛など複数の可能性があるため、自己判断は禁物です。特に脱毛が急速に広がっている場合や、眉毛・まつ毛にも脱毛がみられる場合は、速やかに皮膚科専門医へご相談ください。
💪 まとめ
子供の円形脱毛症は、突然発見すると保護者も驚き、不安になる疾患ですが、正しい知識を持って適切に対応することが大切です。この記事の内容をまとめます。
円形脱毛症は自己免疫疾患のひとつであり、免疫細胞が誤って毛包を攻撃することで発症します。遺伝的素因、ストレス、アレルギー疾患との関連が知られていますが、明確な原因が特定できないケースも多くあります。症状は単発の小さな脱毛から、全頭・全身の毛が抜けるものまで幅広く、個人差が大きい疾患です。
単発型の場合は自然に回復することも多いですが、放置せずに早めに皮膚科を受診することが重要です。治療法としてはステロイド外用薬が基本となりますが、症状の程度に応じてさまざまな治療法が検討されます。治療には時間がかかることが多く、根気強く続けることが大切です。
日常生活では、規則正しい生活、十分な睡眠、バランスの良い食事を心がけ、お子さんの精神的なケアを忘れないようにしましょう。学校との連携も重要であり、担任の先生や養護教諭に相談して、お子さんが安心して学校生活を送れるようにサポートすることが大切です。
「頭に丸いはげがある」と気づいたら、自己判断で様子を見るのではなく、早めに専門の医療機関を受診することをお勧めします。アイシークリニック大宮院では、子供の脱毛に関するご相談にも対応しております。気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
📚 関連記事
- 円形脱毛症が治りかけのサインとは?回復期の特徴と注意点を解説
- 円形脱毛症はいつのストレスが原因?発症のタイミングと仕組みを解説
- 円形脱毛症を繰り返す女性へ|原因・治療・再発予防を徹底解説
- アトピー症状の種類と特徴を徹底解説|悪化要因と対策も紹介
- 子供の蕁麻疹とストレスの関係|原因・症状・対処法を解説
📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 円形脱毛症の診断基準・治療ガイドラインに関する情報。自己免疫疾患としての病態、ステロイド外用薬・DPCP療法・JAK阻害薬などの治療法の適応と注意点について参照
- 厚生労働省 – 子供のストレスや心理的負担が身体症状に与える影響、および小児の疾患における心理的ケアの重要性に関する情報について参照
- PubMed – 小児の円形脱毛症(Alopecia Areata)の原因・予後・治療法に関する国際的な臨床研究・査読済み論文。自然回復率や遺伝的要因・アトピー性皮膚炎との関連についての根拠となるエビデンスを参照
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務