💊 背中ニキビにクロマイ-n軟膏、実は危険な落とし穴があるって知ってた?
「背中ニキビにクロマイ-n軟膏を塗り続けてるけど、全然よくならない…もしかして悪化してる?」
実は、クロマイ-n軟膏にはニキビへの正式な適応がありません。使い方を間違えると、逆に悪化させてしまうリスクがあるんです。この記事で正しい知識を確認しましょう!
🚨 この記事を読まないと起こりうること
- ❌ ステロイドの副作用で肌がボロボロになる
- ❌ 耐性菌ができて薬が効かなくなる
- ❌ マラセチア毛包炎が悪化してニキビが増える
- ❌ 誤ったケアで背中ニキビが慢性化する
💡 この記事でわかること
- ✅ クロマイ-n軟膏の成分と本当の効果・限界
- ✅ 背中ニキビへの正しい使い方と注意点
- ✅ 2週間で改善しない場合の正しい対処法
- ✅ 皮膚科・美容クリニックに行くべきサイン
目次
- クロマイ-n軟膏とはどんな薬?
- 背中ニキビの原因と特徴
- クロマイ-n軟膏が背中ニキビに効くとされる理由
- クロマイ-n軟膏の正しい使い方
- クロマイ-n軟膏を使うときの注意点と副作用
- クロマイ-n軟膏では対応しにくい背中ニキビのケース
- 背中ニキビを悪化させないための日常ケア
- 皮膚科・美容クリニックへの相談が必要なサイン
- まとめ
📌 この記事のポイント
クロマイ-n軟膏はニキビへの正式適応がなく、ステロイド副作用・耐性菌・マラセチア毛包炎悪化のリスクがあるため、2週間改善しない場合は皮膚科への受診が推奨される。
💡 クロマイ-n軟膏とはどんな薬?
クロマイ-n軟膏は、第一三共ヘルスケアが製造・販売する市販の抗菌・抗炎症外用薬です。ドラッグストアやオンラインショップで手軽に購入できるため、皮膚トラブルに悩む多くの方に利用されています。
この軟膏の主な成分は、クロラムフェニコール(抗生物質)、フラジオマイシン硫酸塩(抗生物質)、プレドニゾロン(ステロイド)の3種類です。それぞれの役割について確認しておきましょう。
✅ クロラムフェニコール
クロラムフェニコールは幅広い菌に効果を発揮する抗生物質です。細菌のタンパク質合成を阻害することで、細菌の増殖を抑える働きがあります。ニキビの原因のひとつとされるアクネ菌(プロピオニバクテリウム・アクネス)を含む複数の細菌に対して抗菌作用を示します。
📝 フラジオマイシン硫酸塩
フラジオマイシン硫酸塩はアミノグリコシド系の抗生物質で、細菌の核酸合成を妨げることで抗菌作用を発揮します。クロラムフェニコールとは作用機序が異なるため、2種類の抗生物質を組み合わせることでより広範囲の細菌に対応できるようになっています。
🔸 プレドニゾロン
プレドニゾロンはステロイド系の抗炎症成分です。患部の炎症を抑え、赤みやはれ、かゆみを軽減する役割を担います。ただし、ステロイドは長期間・広範囲に使用すると皮膚への副作用が生じるリスクがあるため、使用期間や使用量には注意が必要です。
クロマイ-n軟膏は、これら3つの成分が組み合わさることで、細菌性の皮膚感染症に伴う炎症・化膿に対して複合的に作用するよう設計されています。市販品の適応症としては、とびひ(伝染性膿痂疹)、めんちょう(面疔)、毛のう炎、湿疹への二次感染などが挙げられています。
Q. クロマイ-n軟膏の主な成分と役割は?
クロマイ-n軟膏には、クロラムフェニコール(抗生物質)、フラジオマイシン硫酸塩(抗生物質)、プレドニゾロン(ステロイド)の3成分が配合されています。抗生物質が細菌の増殖を抑え、ステロイドが炎症・赤み・腫れを軽減する役割を担います。
📌 背中ニキビの原因と特徴
背中ニキビは、顔のニキビと基本的なメカニズムは共通していますが、背中特有の環境や生活習慣が深く関わっているため、顔とは異なるアプローチが求められることがあります。
⚡ ニキビができるメカニズム
ニキビは毛穴を中心とした皮膚の慢性炎症性疾患です。皮脂腺から分泌された皮脂が毛穴に詰まり、そこにアクネ菌が増殖することで炎症が起こります。炎症が表面に現れると赤く盛り上がった状態(丘疹・膿疱)になり、さらに悪化すると硬いしこり(結節・嚢腫)になることもあります。
🌟 背中ニキビが発生しやすい理由
背中は顔に次いで皮脂腺が多く分布しているため、皮脂の分泌が盛んな部位です。また、背中は自分で目視しにくいため、ケアが後回しになりがちです。さらに、次のような要因が背中ニキビの発生に深く関係しています。
衣服による摩擦と蒸れは背中ニキビの大きな原因のひとつです。特に夏場や運動後は汗が背中に長時間残りやすく、毛穴が詰まりやすい状態になります。通気性の低いインナーや、タートルネックなど首回りをしっかり覆う衣服も、背中に熱や汗が溜まりやすい環境をつくります。
シャンプーやコンディショナーのすすぎ残しも見逃せません。洗髪後に背中にシャンプーの成分が残ると、毛穴を詰まらせる原因になります。入浴の順番や洗い方を見直すだけで、背中ニキビが改善するケースもあります。
ストレスや睡眠不足、ホルモンバランスの乱れも皮脂分泌を増加させる要因です。特に思春期や月経前後にはホルモンの影響で皮脂が過剰になりやすく、背中ニキビが悪化することがあります。
食生活の偏りも皮膚状態に影響します。脂質や糖質の多い食事が続くと皮脂分泌が増えやすくなり、ニキビができやすい肌環境になります。
💬 背中ニキビの種類と重症度
ニキビは一般的に「コメド(白ニキビ・黒ニキビ)」「赤ニキビ(丘疹)」「黄ニキビ(膿疱)」「しこりニキビ(結節・嚢腫)」に分類されます。コメドの段階では炎症はなく、適切なスキンケアで対処できることが多いですが、赤ニキビ以降は炎症が伴うため、より積極的な治療が必要になることがあります。しこりニキビや嚢腫は深部まで炎症が及んでいるため、市販薬だけでの対応が難しく、ニキビ跡になりやすい状態です。
✨ クロマイ-n軟膏が背中ニキビに効くとされる理由
クロマイ-n軟膏がニキビへの使用を試みられる最大の理由は、抗菌成分を含んでいるからです。ニキビの原因のひとつであるアクネ菌は細菌の一種であるため、抗生物質の成分を含むクロマイ-n軟膏が菌の増殖を抑えることで、ニキビへの効果が期待されています。
具体的には、以下の点がクロマイ-n軟膏をニキビケアに使おうとする根拠となっています。
まず、クロラムフェニコールおよびフラジオマイシン硫酸塩がアクネ菌の増殖を抑制する可能性があります。アクネ菌はグラム陽性の嫌気性菌であり、クロラムフェニコールはこうした細菌に対して一定の抗菌活性を持つことが知られています。
次に、プレドニゾロンによる抗炎症作用が赤みや腫れを一時的に抑える可能性があります。炎症性の赤ニキビや黄ニキビに塗布することで、見た目の改善を感じやすいことがあります。
しかし、ここで重要な点があります。クロマイ-n軟膏はあくまでも「細菌性の皮膚感染症」を適応症とした薬であり、ニキビ(尋常性ざ瘡)に対して承認・認可された薬ではありません。添付文書の使用目的にニキビは明記されておらず、使用は「適応外使用」に当たります。そのため、効果に個人差があることや、使い続けることによるリスクが伴うことを十分に理解した上で使用を検討する必要があります。
Q. クロマイ-n軟膏は背中ニキビへの使用が承認されていますか?
クロマイ-n軟膏の正式な適応症はとびひや毛のう炎などの細菌性皮膚感染症であり、ニキビ(尋常性ざ瘡)への使用は承認されていない「適応外使用」にあたります。効果に個人差があり副作用リスクも伴うため、正しい知識を持った上で使用を検討することが重要です。
🔍 クロマイ-n軟膏の正しい使い方
クロマイ-n軟膏を背中ニキビへ使用する場合、誤った使い方は症状を悪化させることがあります。添付文書に基づいた使用方法の基本を押さえておきましょう。
✅ 使用前の準備
患部に塗布する前に、手をしっかりと洗い清潔にしてください。背中に塗る場合は自分では届きにくい部位もあるため、綿棒やガーゼを使って塗布するか、家族に手伝ってもらうと安全に塗ることができます。
患部を清潔な状態にしてから塗ることも重要です。汗や皮脂が残ったまま塗ると、軟膏の浸透が妨げられるだけでなく、細菌が繁殖しやすい環境を作ってしまう可能性があります。入浴後など肌が清潔な状態で使用するのが基本です。
📝 塗布量と塗り方
適量を患部にのみ薄く塗布するのが基本です。必要以上に厚塗りしても効果が高まるわけではなく、ステロイド成分の副作用リスクが高まるだけです。患部以外の正常な皮膚への接触は最小限にとどめましょう。
1日の使用回数は添付文書の指定に従い、適切な量を守ってください。多く塗れば早く治るというわけではなく、過剰使用は皮膚トラブルの原因になります。
🔸 使用期間の目安
クロマイ-n軟膏のような抗菌・ステロイド配合の外用薬は、長期間使い続けることを前提とした薬ではありません。添付文書では、症状が改善しない場合や5〜6日間使用しても効果が見られない場合は使用を中止し、医師・薬剤師に相談するよう記載されています。
背中ニキビは一朝一夕で改善するものではありませんが、市販薬を漫然と長期使用することはリスクが伴います。使用してみて効果が感じられない場合は早めに専門家へ相談することが重要です。

💪 クロマイ-n軟膏を使うときの注意点と副作用
クロマイ-n軟膏はドラッグストアで購入できる市販薬ですが、配合成分の特性上、使い方を誤ると健康に影響を及ぼすことがあります。以下の注意点をしっかり確認してから使用してください。
⚡ ステロイドによる皮膚への影響
プレドニゾロンはステロイド系の抗炎症成分であり、長期・広範囲に使用することで以下のような副作用が現れる可能性があります。
皮膚が薄くなる(皮膚萎縮)という副作用は、長期使用で生じやすい問題です。背中は皮膚が厚い部位ではありますが、継続して使い続けると皮膚が薄くなったり、毛細血管が透けて見える皮膚線条(ストレッチマークに似た状態)が生じることがあります。
ステロイド痤瘡(ステロイドざ瘡)という副作用も知られています。これはステロイドの使用によって毛包が刺激され、ニキビに似た皮疹が生じる状態です。もともとニキビをケアするために使っているにもかかわらず、ステロイドによって新たなニキビに似た症状が出てしまう可能性があるのです。
感染症の悪化も懸念されます。ステロイドは免疫反応を抑制する作用があるため、細菌感染や真菌(カビ)感染が隠れていた場合、症状を悪化させてしまうことがあります。
🌟 抗生物質による耐性菌リスク
抗生物質を含む薬を長期・断続的に使用し続けると、耐性菌が生じるリスクがあります。耐性菌が増殖すると、将来的に抗生物質が効きにくい細菌感染症にかかりやすくなることが懸念されます。これはニキビ治療に限らず、医療全体にとっても重要な課題です。
💬 アレルギー反応
クロラムフェニコールやフラジオマイシン硫酸塩に対してアレルギーを持つ方は使用できません。使用後に皮膚の赤み、かゆみ、刺激感が強まった場合はすぐに使用を中止し、医師・薬剤師に相談してください。
✅ 使用できない部位・状況
目の周囲への使用は避けてください。背中ニキビへの使用においては直接的な問題にはなりにくいですが、目に入らないよう注意が必要です。また、傷口が深い場合や広範囲の皮膚障害がある場合、ウイルス性の皮膚疾患(水痘、帯状疱疹など)がある場合は使用してはいけません。
妊娠中・授乳中の方は使用前に必ず医師または薬剤師に相談してください。また、乳幼児への使用も注意が必要です。
📝 他の薬との併用
ニキビ治療で皮膚科から処方された薬(外用レチノイドや抗菌薬など)を使用している場合、クロマイ-n軟膏との併用で予期しない相互作用が生じる可能性があります。既に医師から処方を受けている場合は、自己判断でクロマイ-n軟膏を追加使用せず、必ず主治医に確認してください。
Q. クロマイ-n軟膏を背中ニキビに使うリスクは?
ステロイド成分の長期使用により皮膚が薄くなる・ステロイドざ瘡が生じるリスクがあります。また抗生物質の継続使用で耐性菌が生じる懸念もあります。さらに、背中の吹き出物がマラセチア毛包炎(カビ由来)だった場合、ステロイド成分が真菌の増殖を促しかえって悪化させることがあります。
🎯 クロマイ-n軟膏では対応しにくい背中ニキビのケース
クロマイ-n軟膏が一定の効果を示す可能性があるのは、炎症を伴う軽度から中等度の細菌性皮疹に限られます。以下のようなケースでは、クロマイ-n軟膏による対応が難しく、かえって症状を悪化させることもあります。
🔸 コメド(白ニキビ・黒ニキビ)が主体の場合
コメドは毛穴に皮脂と角質が詰まった状態であり、この段階では細菌感染による炎症はほとんど起きていません。抗菌・抗炎症成分を主体とするクロマイ-n軟膏は、コメドを直接除去したり毛穴の詰まりを解消したりする作用を持っていないため、コメドが主体の場合には効果が期待しにくいです。コメドには角質をほぐして毛穴の詰まりを改善する「コメド溶解作用」を持つ成分(アダパレンや過酸化ベンゾイルなど)が有効とされています。
⚡ しこりニキビ・嚢腫
しこりニキビや嚢腫は、炎症が皮膚の深部まで及んでいる重症型です。外用薬が届きにくい深部での炎症であるため、市販の外用薬では対処が難しく、皮膚科での専門的な治療(抗生物質の内服、皮内注射、外科的処置など)が必要になることが多いです。無理に自己処理しようとすると、ニキビ跡(色素沈着、クレーター状の瘢痕)が残るリスクが高まります。
🌟 広範囲に広がっている場合
背中の広い範囲にニキビが散在している場合、クロマイ-n軟膏を広範囲に塗布することはステロイドや抗生物質の過剰使用につながります。このような場合は皮膚科での評価を受け、適切な治療計画を立てることが重要です。
💬 マラセチア毛包炎(カビによる毛包炎)
背中の「ニキビに見える赤い吹き出物」のすべてが細菌性のニキビとは限りません。マラセチア毛包炎は、皮膚に常在するマラセチアという真菌(カビの一種)が毛包内で過剰増殖することで生じる皮疹で、見た目がニキビと非常に似ています。マラセチア毛包炎には抗真菌薬が有効であり、抗生物質は効果がありません。さらに、ステロイド成分が真菌の増殖を促進する可能性があるため、クロマイ-n軟膏の使用でかえって悪化してしまうことがあります。
自分のニキビがマラセチア毛包炎か細菌性のニキビかを見分けることは、専門家でなければ難しいことがあります。市販薬で改善しない場合は、皮膚科で正確な診断を受けることが最善策です。
💡 背中ニキビを悪化させないための日常ケア
薬の使用と並行して、日常生活の中でのセルフケアが背中ニキビの改善・予防に大きな効果をもたらします。地道なケアの積み重ねが、背中の肌状態を整える近道です。
✅ 入浴・洗浄習慣の見直し
背中を洗う際は、強くこすらずに優しく洗うことが基本です。タオルやボディブラシで力強くこすると、皮膚のバリア機能が損なわれてニキビを悪化させることがあります。柔らかいガーゼや手のひらで泡立てた石けんを使って優しく洗いましょう。
洗髪の順番を変えることも効果的です。シャンプーとコンディショナーを洗い流した後に、背中を洗う習慣をつけると、整髪料や洗い流さないトリートメントの成分が背中に残ることを防げます。
ボディソープはニキビ肌向けや低刺激タイプのものを選びましょう。過度に皮脂を除去するタイプは乾燥を招き、かえって皮脂分泌が増える「皮脂の反動分泌」を引き起こすことがあります。
📝 衣類・寝具の清潔を保つ

肌に直接触れる衣服や寝具は、こまめに洗濯・交換することが大切です。汗や皮脂が染み込んだ衣服や枕カバー、シーツは細菌が繁殖しやすい環境をつくります。綿素材など通気性・吸湿性の高い素材を選ぶと、蒸れにくく背中ニキビの予防につながります。
🔸 汗の処理
運動後や暑い季節は背中に汗をかきやすいため、できるだけ早くシャワーを浴びるか、清潔なタオルで汗を拭き取ることが大切です。汗をそのまま放置すると、皮脂と汗が混ざり合って毛穴を詰まらせる原因になります。
⚡ 食生活と生活習慣の改善
脂質の多い食事、糖分の多い飲み物・お菓子の過剰摂取は皮脂分泌を増やし、ニキビを悪化させやすいとされています。野菜や果物、発酵食品などをバランスよく取り入れ、腸内環境を整えることが肌の状態改善にもつながります。
睡眠不足やストレスは皮脂腺を活発化させるホルモン(アンドロゲン)の分泌を増加させることがあります。規則正しい生活リズムを保ち、質の高い睡眠を確保することがニキビ予防にとって非常に重要です。
🌟 保湿ケアの重要性
ニキビがあるからといって保湿を怠ると、皮膚のバリア機能が低下して外部刺激に対して敏感になり、ニキビが悪化することがあります。ノンコメドジェニック(毛穴を詰まらせにくい処方)と表示されたローションや乳液を選び、入浴後の適切な保湿を心がけましょう。
Q. 背中ニキビで皮膚科を受診すべきタイミングは?
市販薬を2週間以上使用しても改善しない場合、しこりや膿を持つ大きなニキビがある場合、背中の広範囲に広がっている場合、ニキビ跡(色素沈着・クレーター)が気になる場合は早めの受診が推奨されます。アイシークリニックでは肌の状態に合わせたニキビ・ニキビ跡の治療についてご相談いただけます。
📌 皮膚科・美容クリニックへの相談が必要なサイン
市販薬や日常ケアで対応できる範囲には限界があります。以下のような状況が当てはまる場合は、早めに皮膚科や美容クリニックを受診することを検討してください。
💬 市販薬を2週間以上使用しても改善しない
クロマイ-n軟膏などの市販薬を適切な方法で使用しても2週間以上改善が見られない場合は、診断が異なっていたり、より積極的な治療が必要だったりする可能性があります。自己判断を続けることで症状が長期化・重症化するリスクがあります。
✅ しこりや膿をもつ大きなニキビがある
深部に炎症がある結節や嚢腫は、市販薬では対応が難しく、皮膚科での処置が必要なことがあります。放置するとニキビ跡が深く残るリスクがあるため、早めの受診が望ましいです。
📝 広範囲に広がっている
背中全体にニキビが広がっている状態では、外用薬だけでの対応は限界があります。内服薬(抗生物質や漢方薬など)や、複数の治療法を組み合わせることで効果が期待できます。
🔸 ニキビ跡が気になる
ニキビが治った後に残る赤みや茶色い色素沈着、クレーター状の瘢痕(凹みあと)は、一般的な市販薬では改善が難しいことが多いです。美容クリニックでは、ケミカルピーリング、レーザー治療、ダーマペンなどさまざまな治療法でニキビ跡にアプローチできます。
⚡ 皮膚科での主な治療法
皮膚科では、ニキビの種類や重症度に応じて以下のような治療が行われます。外用薬としては、アダパレン(ディフェリン)や過酸化ベンゾイル(ベピオ)、抗生物質外用薬(クリンダマイシン、ナジフロキサシンなど)が処方されます。内服薬としては、抗菌薬(ミノサイクリン、ドキシサイクリンなど)が用いられることがあります。これらは医師の診断のもとで処方される薬であり、クロマイ-n軟膏とは性質が異なります。
また、美容クリニックではニキビ治療に特化した光線治療(LED照射)、ケミカルピーリング、ニキビ圧出処置などが行われており、より早期の改善や再発防止、ニキビ跡のケアまで幅広く対応しています。アイシークリニック大宮院でも、患者さんの肌の状態に合わせたニキビ・ニキビ跡の治療についてご相談いただけます。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、背中ニキビに市販のクロマイ-n軟膏を長期間使用されてから受診される患者様も多く、ステロイドざ瘡や真菌性の毛包炎が悪化した状態でいらっしゃるケースも少なくありません。クロマイ-n軟膏はニキビへの正式な適応がなく、特にマラセチア毛包炎との見分けは専門家でも注意が必要なため、2週間程度使用しても改善が感じられない場合は早めにご相談いただくことをお勧めします。背中ニキビは適切な診断と治療を早期に受けることでニキビ跡を残さず改善できる可能性が高まりますので、一人で悩まずぜひ当院へお気軽にご相談ください。」
✨ よくある質問
いいえ、クロマイ-n軟膏はとびひや毛のう炎などの細菌性皮膚感染症を適応症とした薬であり、ニキビ(尋常性ざ瘡)への使用は正式に承認された「適応外使用」にあたります。効果に個人差があるほか、副作用リスクも伴うため、正しい知識を持った上で使用を検討することが重要です。
長期使用はおすすめできません。配合されているステロイド成分(プレドニゾロン)の長期・広範囲使用により、皮膚が薄くなる・ステロイドざ瘡が生じるなどの副作用リスクがあります。また、抗生物質による耐性菌のリスクも懸念されます。5〜6日使用しても改善しない場合は使用を中止し、医師へ相談してください。
見た目だけで判断することは専門家でも難しく、自己判断は困難です。マラセチア毛包炎はカビの一種が原因のため、抗菌・ステロイド成分を含むクロマイ-n軟膏の使用でかえって悪化する可能性があります。市販薬で改善しない場合は、皮膚科・アイシークリニックで正確な診断を受けることが最善策です。
以下のケアが効果的です。①入浴時は背中を優しく泡で洗い、強くこすらない。②シャンプー・コンディショナーを洗い流した後に背中を洗う。③通気性の高い綿素材の衣類を選ぶ。④運動後は早めにシャワーを浴びる。⑤脂質・糖質の過剰摂取を控え、十分な睡眠をとる。これらの地道な積み重ねが改善・予防につながります。
以下のいずれかに当てはまる場合は早めの受診をおすすめします。①市販薬を2週間以上使用しても改善しない、②しこりや膿を持つ大きなニキビがある、③背中の広範囲に広がっている、④ニキビ跡(色素沈着・クレーター)が気になる。アイシークリニックでは、肌の状態に合わせたニキビ・ニキビ跡の治療についてご相談いただけます。
🔍 まとめ
クロマイ-n軟膏は、抗生物質とステロイドを含む市販の外用薬であり、細菌性の皮膚感染症に対して一定の効果が期待できます。背中ニキビへの使用については、軽度の炎症性ニキビに対して一時的な改善効果を感じられることがある一方で、ニキビは正式な適応症ではなく、長期使用によるステロイドの副作用や耐性菌のリスク、マラセチア毛包炎との混同など、注意すべき点が多くあります。
背中ニキビは皮脂分泌が多い部位の特性上、生活習慣の改善や適切な洗浄習慣が改善の鍵となります。市販薬での対応が2週間以上続いても効果が見られない場合、しこりや嚢腫がある場合、広範囲に及んでいる場合は、自己判断を続けずに早めに皮膚科や美容クリニックを受診することを強くおすすめします。
正確な診断のもとで適切な治療を受けることが、背中ニキビを根本から改善し、ニキビ跡を残さないための最善の方法です。気になる症状がある方は、ぜひ一度専門家にご相談ください。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 尋常性ざ瘡(ニキビ)の診療ガイドラインとして、ニキビの分類・重症度評価・治療方針(外用薬・内服薬の選択基準)に関する根拠情報として参照
- 厚生労働省 – 医薬品の適応外使用に関する規制・考え方、およびステロイド外用薬・抗生物質含有市販薬の使用上の注意に関する行政情報として参照
- 国立感染症研究所 – 抗生物質(クロラムフェニコール・フラジオマイシン等)の長期使用による耐性菌リスクおよび薬剤耐性(AMR)対策に関する科学的根拠として参照
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務