⚡ 「ただのニキビ」と放置していませんか?
触れるだけで痛い吹き出物は、炎症が深部まで進行しているサインかもしれません。間違ったケアを続けると、跡が残るリスクも。この記事では、痛みの原因・NG行動・正しいケア・受診タイミングをまとめて解説します。
💬 こんな経験ありませんか?
👤「痛くて触れないニキビが何週間も治らない…」
👤「潰したら余計ひどくなった気がする…」
👉 それ、自己ケアの限界かもしれません。
🚨 この記事を読まないと起きること
❌ 間違ったケアで炎症が悪化
❌ ニキビ跡・色素沈着が残る
❌ 適切な受診タイミングを逃す
目次
- 吹き出物とニキビの違いとは?
- 吹き出物が痛い原因について
- 痛みのある吹き出物の種類と特徴
- 吹き出物が痛くなりやすい場所とその理由
- やってはいけないNG行動
- 自宅でできる正しいケア方法
- 生活習慣との関係性
- 病院・クリニックを受診すべき目安
- 皮膚科・美容皮膚科での治療方法
- まとめ
💡 この記事のポイント
吹き出物の痛みは炎症が主因で、赤ニキビ・膿疱・結節・嚢腫と段階が深まるほど強くなる。自己処置での圧出は瘢痕リスクがあり、1〜2週間改善しない場合は皮膚科受診が推奨される。
💡 吹き出物とニキビの違いとは?
日常的に「吹き出物」と「ニキビ」という言葉は混同されて使われることが多いですが、医学的な観点ではやや意味合いが異なります。
ニキビは、医学的には「尋常性痤瘡(じんじょうせいざそう)」と呼ばれる皮膚疾患です。毛穴に皮脂や角質が詰まり、そこにアクネ菌(Cutibacterium acnes)が増殖することで炎症を起こした状態を指します。主に思春期に多く見られますが、成人になってからも発症することがあります。
一方、「吹き出物」という言葉はより広い意味で使われており、ニキビだけでなく、毛嚢炎(もうのうえん)・粉瘤(ふんりゅう)・せつ(おでき)・ヘルペスなど、皮膚にできるさまざまな盛り上がりを含む場合があります。
この記事では、一般的に「吹き出物」として認識されるニキビを中心に、痛みを伴う皮膚症状全般について解説していきます。
Q. 吹き出物が痛くなる主な原因は何ですか?
吹き出物が痛む主な原因は細菌による炎症です。毛穴に詰まった皮脂をエサにアクネ菌や黄色ブドウ球菌が増殖し、免疫システムが反応して炎症を起こします。炎症で腫れた組織が神経を圧迫することで痛みが生じ、炎症が皮膚深部に及ぶほど痛みは強くなります。
📌 吹き出物が痛い原因について
吹き出物が痛みを伴う場合、その多くは炎症によるものです。皮膚の中で何らかの異変が起きているサインと考えましょう。
✅ 炎症によるもの
最も一般的な原因は、細菌の増殖による炎症です。毛穴に詰まった皮脂をエサにしてアクネ菌や黄色ブドウ球菌などが増殖すると、体の免疫システムが反応して炎症を起こします。炎症が起きると、周囲の組織が腫れて神経を圧迫し、痛みが生じます。炎症が深部に及ぶほど、強い痛みを感じやすくなります。
📝 皮脂・角栓の詰まりによるもの
毛穴が皮脂や古い角質でふさがれると、内部に分泌物がたまり内圧が高まります。この内圧の上昇が皮膚を内側から押し広げ、痛みを引き起こします。白ニキビや黒ニキビの段階では痛みが少ないですが、詰まりが悪化して炎症に移行すると強い痛みが現れます。
🔸 皮膚のバリア機能の低下
乾燥や摩擦によって皮膚のバリア機能が低下すると、外部からの刺激や細菌が侵入しやすくなります。これにより炎症が起こりやすくなり、痛みを伴う吹き出物ができやすい状態になります。洗顔のしすぎや強い摩擦による刺激も、バリア機能を損なう原因のひとつです。
⚡ ホルモンバランスの乱れ
女性の場合、月経前になると黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が増えることで皮脂の分泌量が増加します。これにより毛穴が詰まりやすくなり、炎症性のニキビが悪化しやすくなります。また、ストレスによる男性ホルモンの増加も皮脂分泌に影響し、吹き出物の発生を促します。
✨ 痛みのある吹き出物の種類と特徴
痛みを伴う吹き出物にはさまざまな種類があります。それぞれの特徴を知ることで、適切な対処につなげることができます。
🌟 赤ニキビ(丘疹型)
炎症が起きて赤くなったニキビです。毛穴の中でアクネ菌が増殖し、周囲に炎症が広がった状態です。表面が赤く盛り上がり、触れると痛みを感じます。膿がたまっていない分、比較的早期の炎症段階といえます。
💬 黄ニキビ・膿疱(のうほう)
炎症がさらに進むと、白血球が細菌と戦った結果として膿が形成されます。表面に黄白色の膿が見える状態が膿疱です。内部に膿がたまっているため、内圧が高まって痛みが強くなります。この段階で無理に潰すと、炎症が周囲に広がり傷跡が残るリスクがあるため注意が必要です。
✅ 結節(けっせつ)
炎症が真皮の深い部分にまで及んだ状態です。皮膚の表面からは小さく見えても、内部では大きな炎症が起きていることがあります。硬いしこりのように触れ、強い痛みを伴います。跡が残りやすく、自然に治りにくいため、早めに皮膚科を受診することが推奨されます。
📝 嚢腫(のうしゅ)
炎症が慢性化し、皮膚の深部に膿が袋状にたまった状態です。大きく腫れて波動感(ゆれる感触)があり、痛みも強くなります。最も重症なニキビの状態で、治療後も色素沈着やクレーター状の瘢痕が残ることがあります。早急に皮膚科・形成外科での治療が必要です。
🔸 毛嚢炎(もうのうえん)
毛根を包む毛包(もうほう)に細菌が感染して炎症を起こした状態です。ニキビと見た目が似ていますが、毛穴ひとつひとつに小さな赤い丘疹や膿疱が現れるのが特徴です。頭皮、背中、太もも、デリケートゾーンなどにも発生します。黄色ブドウ球菌による感染が多く、抗菌薬による治療が必要なこともあります。
⚡ せつ・よう(おでき)
毛嚢炎がさらに深部・広範囲に広がったものです。「せつ」は1つの毛包に膿がたまったもの、「よう」はいくつかの毛包が融合して大きくなったものを指します。非常に強い痛みと腫れを伴い、発熱を起こすこともあります。自然に改善することもありますが、広範囲に及ぶ場合は切開・排膿などの処置が必要です。
🌟 粉瘤(ふんりゅう)の感染
粉瘤とは、皮膚の下に袋状の組織ができ、そこに角質や皮脂がたまった良性腫瘍です。通常は痛みがありませんが、細菌感染を起こすと急激に赤く腫れ、強い痛みが生じます。炎症を起こした粉瘤は切開・排膿が必要なことがあり、根本的な治療としては摘出手術が行われます。
Q. 痛みを伴う吹き出物の種類と重症度を教えてください。
痛みを伴う吹き出物は重症度順に、赤ニキビ(丘疹)・膿疱・結節・嚢腫に分類されます。赤ニキビは比較的軽度ですが、嚢腫は皮膚深部に膿が袋状にたまる最重症段階で強い痛みと波動感を伴います。結節・嚢腫は瘢痕が残りやすいため、早期に皮膚科を受診することが推奨されます。
🔍 吹き出物が痛くなりやすい場所とその理由
吹き出物はできる場所によって、痛みの感じ方や悪化しやすさが異なります。
💬 顎・フェイスライン
顎やフェイスライン周辺は、皮脂腺が発達しており、ホルモンの影響を受けやすい部位です。特に女性の月経前には吹き出物が集中しやすく、炎症を伴う深いニキビができやすい場所です。皮膚が比較的厚く、炎症が深部に及ぶと強い痛みや硬いしこりを生じることがあります。
✅ 鼻・Tゾーン
Tゾーンは皮脂の分泌が多く、毛穴が詰まりやすい部位です。鼻の内部や周囲にできた吹き出物は、硬い骨格に近いため内圧が高まりやすく、強い痛みを感じることがあります。特に鼻の内部にできたものは非常に痛く、鼻をかむだけで激痛を感じることもあります。
📝 耳・耳の中
耳介(耳たぶや耳の外側部分)や外耳道内は、皮脂腺が多く汗もたまりやすい部位です。特に耳の中にできた吹き出物は、軟骨に囲まれているため拡張しにくく、炎症が悪化すると激痛を伴います。耳の中の炎症は外耳炎に関連していることもあるため、痛みが強い場合は早めに受診することが大切です。
🔸 背中・胸
背中や胸は皮脂腺が多く、衣類との摩擦や蒸れが起こりやすい部位です。大きな毛包が存在するため、炎症が起きると結節や嚢腫になりやすく、強い痛みを伴うことがあります。背中は自分では確認しにくいこともあり、気づかぬうちに悪化しているケースもあります。
⚡ 頭皮
頭皮は皮脂腺が非常に多く、毛嚢炎が起きやすい部位です。髪に隠れているため気づきにくいですが、触れたり髪を洗ったりするときに痛みを感じます。シャンプーの洗い残しや頭皮の蒸れが原因になることが多く、頭皮の衛生管理が重要です。
💪 やってはいけないNG行動
吹き出物に対してやってしまいがちな行動の中には、症状を悪化させるものがあります。以下のNG行動は避けるようにしましょう。
🌟 無理に潰す・絞る
最もやってはいけない行動のひとつです。無理に潰すと、毛包内の膿や細菌が周囲の真皮に広がり、炎症が拡大します。また、皮膚組織が傷つくことで色素沈着やクレーター状の瘢痕(あとぼこり)が残る原因になります。どうしても気になる場合でも、自分で潰すのは避けてください。
💬 触りすぎる
手には多くの細菌が付着しています。気になって何度も触れることで、細菌が吹き出物に移り、炎症を悪化させることがあります。また、触ることで刺激が加わり、炎症が深部に広がるリスクもあります。意識的に触れないよう心がけることが大切です。
✅ 強く洗いすぎる
「汚れを落とせばよくなる」と考えてゴシゴシと強く洗う方がいますが、これは逆効果です。過剰な洗顔は皮脂を取りすぎてしまい、乾燥に対する反応として皮脂が過剰に分泌されます。また、物理的な摩擦で炎症が悪化することもあります。洗顔は泡立てた洗顔料で優しく行いましょう。
📝 市販の刺激性が強い薬を塗りすぎる
アルコール成分が多い化粧水や強い殺菌作用のある薬剤を大量に塗ると、皮膚が乾燥したり、必要な皮膚常在菌まで除菌してしまいバリア機能が低下することがあります。特に炎症がある状態では、刺激性の強い成分は慎重に使用する必要があります。
🔸 蒸しタオルで温める
「温めると毛穴が開いてよくなる」というイメージから蒸しタオルを当てる方もいますが、炎症が起きている段階では温めることで血流が増加し、炎症反応が促進されてしまう可能性があります。炎症のある吹き出物には冷やすほうが適切なケースもあります。
Q. 吹き出物ができたときのNG行動は何ですか?
吹き出物への主なNG行動は、自己判断での圧出(潰す行為)です。無理に潰すと膿や細菌が真皮に広がり炎症が拡大するほか、色素沈着やクレーター状の瘢痕が残る原因となります。また、強い摩擦洗顔・過剰な殺菌薬の使用・炎症部位への蒸しタオルによる加温も症状を悪化させるため避けてください。

🎯 自宅でできる正しいケア方法
吹き出物が痛いとき、自宅でできる正しいケアを知っておくことが大切です。ただし、症状が重い場合は自己処置よりも医療機関の受診を優先してください。
⚡ 優しい洗顔で清潔を保つ
肌の清潔を保つことは基本的なケアです。洗顔は1日2回(朝・夜)を目安に、たっぷりの泡で優しく洗います。こすらずに泡を肌に乗せてから水やぬるま湯で丁寧に洗い流します。熱いお湯は皮脂を過剰に落とし乾燥の原因になるため避けましょう。
🌟 保湿を忘れない
ニキビができているときでも保湿は欠かせません。乾燥すると皮脂の分泌が増え、毛穴が詰まりやすくなります。ノンコメドジェニック(毛穴を詰まらせにくい)処方のスキンケアアイテムを選ぶと安心です。アクネを悪化させないよう、ミネラルオイルや油分の多いアイテムは避けるのが無難です。
💬 市販の抗菌・殺菌成分配合の薬を使用する
軽度の炎症性ニキビには、イブプロフェンピコノール・イソプロピルメチルフェノール(IPMP)・ベンジルアルコールなどの抗炎症・抗菌成分を含む市販薬が有効な場合があります。ただし、使用量や頻度は説明書を守り、改善が見られない場合は医師に相談してください。
✅ 炎症がある部位は冷やす
赤みや熱感がある場合、清潔なタオルに包んだ保冷剤や冷却ジェルシートなどで患部を軽く冷やすと、炎症を和らげ痛みを軽減する効果が期待できます。ただし、長時間の冷やしすぎは血流障害を招くため、1回15分程度を目安にしましょう。
📝 摩擦を避ける
衣類や枕カバー、マスクなどが患部に当たって摩擦が生じると炎症が悪化します。摩擦の少ない素材を選んだり、枕カバーをこまめに洗濯したりすることも有効なケアのひとつです。またスマートフォンを頬に当てる習慣がある方は、画面の雑菌が皮膚に移ることもあるため注意が必要です。
💡 生活習慣との関係性
吹き出物の発生や悪化には、日々の生活習慣が深く関わっています。スキンケアだけでなく、生活全体を見直すことが根本的な改善につながります。
🔸 食生活の影響
糖質や脂質の多い食事は血糖値を急上昇させ、インスリンの過剰分泌を促します。インスリンは皮脂腺を刺激して皮脂の分泌を増やすため、吹き出物の悪化につながると言われています。特に砂糖を多く含む食品、乳製品、チョコレートなどとニキビの関連性については複数の研究が報告されています。野菜・豆類・発酵食品などを積極的に取り入れ、バランスのよい食事を心がけましょう。
⚡ 睡眠不足とストレス
睡眠中には成長ホルモンが分泌され、皮膚の修復が行われます。睡眠が不足すると皮膚の再生が十分に行われず、炎症が長引きやすくなります。また、ストレスは副腎皮質ホルモン(コルチゾール)や男性ホルモンの分泌を増加させ、皮脂の過剰分泌を促します。質のよい睡眠を十分に確保し、ストレスを適切に発散させることが重要です。
🌟 水分摂取

水分が不足すると皮膚が乾燥しやすくなり、バリア機能が低下します。1日1.5〜2リットル程度の水分摂取を目安に、こまめに水や麦茶などを飲むようにしましょう。アルコールや砂糖を多く含む飲み物は控えるほうが肌の状態改善につながりやすいです。
💬 運動と汗の管理
適度な運動はストレスの解消や血行促進に役立ちます。しかし、汗をそのまま放置すると毛穴に詰まりやすくなるため、運動後は速やかにシャワーで汗を洗い流すことが大切です。特に背中や胸など衣類で覆われた部位は蒸れやすいため注意が必要です。
✅ 紫外線対策
紫外線は皮膚のバリア機能を低下させ、炎症後の色素沈着を悪化させることがあります。日焼け止めを適切に使用することは、吹き出物の治療後の跡を残さないためにも重要です。ニキビがある場合は、ノンコメドジェニックタイプの日焼け止めを選びましょう。
Q. 吹き出物で皮膚科を受診すべき目安はいつですか?
発熱を伴う場合や腫れが急速に広がる場合はすぐに受診が必要です。また、1〜2週間自宅でケアを続けても改善しない場合、硬いしこり(結節・嚢腫)がある場合、同じ箇所に繰り返しできる場合も早めの受診が望ましいです。市販薬での対応が難しいケースも多いため、症状が長引く際は皮膚科への相談を検討してください。
📌 病院・クリニックを受診すべき目安
吹き出物の中には、自宅でのケアだけでは改善しないものや、放置すると悪化するものがあります。以下のような症状がある場合は、早めに皮膚科や美容皮膚科を受診することをおすすめします。
📝 すぐに受診が必要なケース
痛みが非常に強い、または急激に悪化している場合は、感染が深部に及んでいる可能性があります。腫れが急速に広がる蜂窩織炎(ほうかしきえん)や、膿が広範囲にたまっている状態では、抗菌薬の点滴や外科的処置が必要になることもあります。また、発熱を伴う場合は全身に感染が広がるリスクがあるため、速やかに受診してください。
🔸 早めに受診が望ましいケース
1〜2週間以上自宅でケアを続けても改善しない場合、結節や嚢腫のような硬いしこりがある場合、同じ場所に繰り返し吹き出物ができる場合などは、早めに受診しましょう。また、多数の吹き出物が広範囲にわたってできている場合も、市販薬では対応が難しいことが多く、医師の診断と処方薬が必要です。
⚡ 跡・瘢痕が気になる場合
炎症が治まった後に色素沈着(赤み・茶色いシミ)やクレーター状の陥没が残っている場合は、美容皮膚科での治療が有効です。早期に治療を始めるほど改善効果が高いため、気になる場合は早めに相談することをおすすめします。
✨ 皮膚科・美容皮膚科での治療方法
医療機関では、吹き出物の種類や重症度に応じてさまざまな治療が行われます。
🌟 外用薬(塗り薬)
皮膚科でよく処方される外用薬には、アダパレン(ディフェリンゲル)、過酸化ベンゾイル(ベピオゲル)、抗菌薬(クリンダマイシン・ナジフロキサシンなど)などがあります。これらは毛穴の詰まりを解消したり、アクネ菌を抑制したりする効果があります。近年では過酸化ベンゾイルとアダパレンの配合剤(エピデュオゲル)も広く使用されています。
💬 内服薬(飲み薬)
炎症が強い場合や広範囲にわたる場合は、抗菌薬の内服が処方されることがあります。ドキシサイクリンやミノサイクリンなどのテトラサイクリン系抗菌薬が代表的です。また、重症の場合にはビタミン剤(ビタミンA誘導体)なども使用されることがあります。さらに、漢方薬が処方されるケースもあります。
✅ ケミカルピーリング
グリコール酸やサリチル酸などの酸性溶液を皮膚に塗布することで、古い角質を取り除き、毛穴の詰まりを改善します。炎症を伴うニキビの治療だけでなく、治療後の色素沈着改善にも効果的です。美容皮膚科で行われることが多い施術です。
📝 レーザー・光治療
フォトフェイシャル(IPL)やレーザー治療は、赤みや炎症の改善、色素沈着の軽減に効果があります。また、フラクショナルレーザーはクレーター状の瘢痕に対して使用されることがあり、肌の質感改善に高い効果が期待できます。
🔸 ニキビ圧出(コメドエクストラクション)
専用の器具を使用して、医療者が適切に毛穴の詰まりや膿を取り除く施術です。自分で潰すのとは異なり、周囲の組織を傷つけるリスクを最小限に抑えながら処置が行われます。
⚡ 注射治療
結節や嚢腫などの大きな炎症に対して、ステロイド薬を病変内に直接注射することで、炎症を速やかに鎮める治療が行われることがあります。適切な量を使用することで瘢痕のリスクを軽減する効果も期待できます。
🌟 切開・排膿
膿が大量にたまっている嚢腫やせつ・よう(おでき)の場合には、メスで切開して膿を排出する処置が行われます。処置後は適切な後処置と抗菌薬の使用が必要です。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、「少し痛いけれどニキビだから大丈夫」と自己判断して受診が遅れ、結節や嚢腫にまで悪化した状態で来院される患者様が少なくありません。炎症が深部に及んでいるほど瘢痕(あと)が残りやすくなるため、痛みや硬いしこりを感じた段階で早めにご相談いただくことが、きれいに治すための大切な一歩です。最近の傾向として、市販薬や民間ケアを長期間続けた末に受診されるケースも多く見られますので、2週間程度試しても改善が感じられない場合は、どうぞ遠慮なく皮膚科へお越しください。」
🔍 よくある質問
吹き出物が痛い主な原因は炎症です。毛穴に詰まった皮脂をエサにアクネ菌や黄色ブドウ球菌が増殖すると、免疫システムが反応して炎症を起こします。炎症により周囲の組織が腫れて神経を圧迫することで痛みが生じます。炎症が皮膚の深部に及ぶほど、強い痛みを感じやすくなります。
自分で潰すのは避けてください。無理に潰すと、膿や細菌が周囲の真皮に広がり炎症が拡大するリスクがあります。また皮膚組織が傷つき、色素沈着やクレーター状の瘢痕(あと)が残る原因にもなります。どうしても処置が必要な場合は、皮膚科で専用器具を使った安全な施術を受けることをおすすめします。
自宅では以下のケアが有効です。泡立てた洗顔料で1日2回優しく洗顔し清潔を保つこと、ノンコメドジェニック処方の保湿アイテムで乾燥を防ぐこと、赤みや熱感がある部位を1回15分程度冷やして炎症を和らげることが基本です。市販の抗菌・抗炎症成分配合の薬も軽度の場合には有効です。
以下の場合は早めに受診することをおすすめします。痛みが非常に強い・急激に悪化している、発熱を伴う、腫れが急速に広がっている場合はすぐに受診が必要です。また、1〜2週間自宅でケアしても改善しない、硬いしこりがある、同じ場所に繰り返しできるといった場合も皮膚科への相談をおすすめします。
症状の種類や重症度に応じてさまざまな治療が行われます。軽度〜中等度には、アダパレンや過酸化ベンゾイルなどの外用薬、抗菌薬の内服が処方されます。より重症な場合には、ステロイド注射や切開・排膿が行われることもあります。また炎症後の色素沈着やクレーター状の瘢痕には、ケミカルピーリングやレーザー治療が有効です。
💪 まとめ
吹き出物が痛い場合、その多くは炎症が進んでいるサインです。赤ニキビ・膿疱・結節・嚢腫など、炎症の深さや状態によって痛みの強さや対処法が異なります。大切なのは、無理に潰したり強くこすったりするNG行動を避けること、そして正しいスキンケアと生活習慣の見直しを行うことです。
痛みが強い・急激に悪化している・1〜2週間たっても改善しないといった場合は、迷わず皮膚科や美容皮膚科を受診してください。早期に適切な治療を受けることで、症状の悪化を防ぎ、瘢痕(あと)が残るリスクを減らすことができます。自分の肌の状態をしっかりと把握し、無理のない範囲でケアを続けながら、必要なときは専門家のサポートを活用することが、吹き出物の根本的な改善への道です。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 尋常性痤瘡(ニキビ)の診療ガイドラインに基づく、炎症性ニキビの分類(赤ニキビ・膿疱・結節・嚢腫)、アダパレン・過酸化ベンゾイルなどの外用薬・内服薬による治療方針、および皮膚科受診の目安に関する情報
- 厚生労働省 – 市販薬(OTC医薬品)の適正使用に関する情報、抗菌・抗炎症成分配合薬の使用上の注意、および皮膚バリア機能と外用薬の関係性についての公的ガイダンス
- PubMed – 食生活(糖質・乳製品・チョコレート)とニキビ発症の関連性、インスリン分泌と皮脂腺刺激のメカニズム、ホルモンバランスと炎症性ニキビ悪化に関する査読済み研究論文群
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務