上尾市にお住まいで、ワキガや多汗症にお悩みの方はいらっしゃいませんか。埼玉県中央部に位置する上尾市は、JR高崎線が通る交通の便に恵まれたベッドタウンです。人口約23万人を抱えるこの街では、通勤や通学で電車を利用する方も多く、満員電車でのワキ汗やニオイに関するお悩みを抱えている方も少なくありません。夏場には気温が30度を超えることも珍しくなく、蒸し暑い気候の中で汗やニオイの問題はより深刻になりがちです。本コラムでは、切らないワキガ・多汗症治療として注目を集めているミラドライについて、上尾エリアにお住まいの方に向けて詳しく解説いたします。上尾駅から大宮駅まではJR高崎線でわずか約7分と好アクセスですので、大宮にあるアイシークリニック大宮院でのミラドライ治療も十分に選択肢としてご検討いただけます。ワキガや多汗症は適切な治療によって改善が期待できる症状です。一人で悩まず、まずは正しい知識を身につけていただければ幸いです。
目次
- 上尾市の特徴とワキガ・多汗症の悩み
- 原発性腋窩多汗症とワキガ(腋臭症)とは
- ミラドライの概要と特徴
- ミラドライの作用メカニズム
- ミラドライによる治療効果
- ミラドライの施術の流れ
- ミラドライのメリット
- ミラドライの副作用と注意点
- 他の治療法との比較
- 上尾から大宮へのアクセス情報
- アイシークリニック大宮院のご案内
- ミラドライ治療を検討される上尾エリアの方へ
- よくある質問
- まとめ
上尾市の特徴とワキガ・多汗症の悩み
上尾市の地理的特徴と気候
上尾市は埼玉県の中央部、県央地域に位置する人口約23万人の都市です。首都東京から約35キロメートルの距離にあり、JR高崎線の上尾駅を中心に発展してきた街です。1883年(明治16年)に日本で3番目の鉄道である日本鉄道(現・高崎線)の開業とともに上尾駅が開設され、県内では浦和駅、鴻巣駅、熊谷駅と並んで歴史ある駅となっています。
上尾市は関東平野の中に位置し、市内は概ね平坦な地形です。荒川の左岸に一部接しており、大宮台地浦和大宮支台の付け根に位置しています。地盤が強固な台地上にあることから、住宅地として発展してきた経緯があります。
気候面では、上尾市は夏場に高温多湿となりやすい特徴があります。夏は暖かく蒸し暑い日が続き、気温が30度を超える日も珍しくありません。このような気候条件は、ワキ汗やニオイの悩みを抱える方にとって、症状が気になりやすい環境といえます。湿度が高いと汗が蒸発しにくくなり、体温調節がうまくいかないことで発汗量が増える傾向があります。また、汗が皮膚上に留まりやすくなることで、ニオイの原因となる細菌の繁殖も促進されやすくなります。
上尾市民の生活とワキ汗・ニオイの悩み
上尾市は東京のベッドタウンとして発展してきた街であり、多くの市民が電車で都心方面へ通勤・通学しています。上尾駅からは高崎線を利用して大宮駅まで約7分、東京の上野駅や新宿駅方面へも乗り換えなしでアクセスできる利便性があります。朝夕の通勤ラッシュ時には満員電車に乗車する機会も多く、密閉空間での汗やニオイに関する悩みを抱えている方も少なくないでしょう。
特に夏場の通勤時間帯は、ホームで電車を待つ間にも汗をかき、車内でさらに汗が増えるという状況に悩まされる方もいらっしゃいます。周囲の目が気になって吊り革につかまれない、ニオイが気になって人との距離を取ってしまうといった日常生活への支障は、精神的なストレスにもつながります。
また、上尾市は商業施設や飲食店も充実しており、イトーヨーカドー上尾駅前店をはじめとする大型商業施設が駅周辺に立地しています。買い物や外食を楽しむ際にも、ワキ汗やニオイの問題は気になるポイントとなりがちです。職場での会議やプレゼンテーション、友人との会食など、人と接する機会が多い現代社会において、汗やニオイの悩みは生活の質に大きく影響します。
なぜワキガ・多汗症の治療が求められるのか
ワキガや多汗症は、単なる体質の問題として片付けられがちですが、実際には日常生活に大きな支障をきたす症状です。服の汗染みが気になって好きな色の服が着られない、人前で腕を上げることに抵抗がある、暑い季節になると外出が憂鬱になるなど、様々な形で生活の質を低下させます。
厚生労働省が承認した調査データによると、原発性腋窩多汗症の患者数は日本国内で約530万人と推計されています。これは日本人のおよそ20人に1人が該当する計算となり、決して珍しい症状ではありません。しかしながら、医療機関を受診する割合は症状がある方のうち約5%程度と非常に低い数値にとどまっています。
近年では、ワキガや多汗症に対する治療法が進歩しており、特にミラドライは切開手術を伴わない治療法として注目を集めています。上尾市にお住まいの方で、長年ワキ汗やニオイに悩んでいる方は、一度専門のクリニックに相談されることをおすすめいたします。
原発性腋窩多汗症とワキガ(腋臭症)とは
原発性腋窩多汗症の定義と診断基準
原発性腋窩多汗症とは、明らかな原因となる疾患がないにもかかわらず、腋窩(ワキの下)から過剰な発汗が6ヶ月以上続く状態を指します。日本皮膚科学会の原発性局所多汗症診療ガイドラインでは、以下の6つの症状のうち2つ以上に該当する場合に原発性腋窩多汗症と診断されます。
診断基準として挙げられているのは、最初の症状が出たのが25歳以下であること、左右両方のワキで同じように発汗がみられること、睡眠中は発汗が止まっていること、1週間に1回以上多汗の症状があること、家族にも同じ症状の人がいること、そして発汗のために日常生活に支障をきたしていることです。これらの条件のうち2項目以上に該当し、かつ他の疾患による続発性多汗症ではないことが確認された場合に、原発性腋窩多汗症という診断がつきます。
重症度の評価には、HDSS(Hyperhidrosis Disease Severity Scale:多汗症疾患重症度評価尺度)という指標が用いられます。これは患者さんの自覚症状に基づいて4段階で評価するもので、「発汗は全く気にならず、日常生活に全く支障がない」が1、「発汗は我慢できるが、日常生活に時々支障がある」が2、「発汗はほとんど我慢できず、日常生活に頻繁に支障がある」が3、「発汗は我慢できず、日常生活に常に支障がある」が4となります。HDSSが3または4に該当する場合は重症とされ、積極的な治療が推奨されます。
ワキガ(腋臭症)のメカニズム
ワキガは医学的には腋臭症(えきしゅうしょう)と呼ばれる状態です。ワキガ特有の不快なニオイは、アポクリン腺から分泌される汗が皮膚表面の常在菌によって分解されることで発生します。
人間の汗腺には2種類あります。1つはエクリン腺で、全身のほぼ全ての皮膚に分布しており、主に体温調節のために無色透明でサラサラとした汗を分泌します。エクリン腺から出る汗の成分は約99%が水分で、残りはわずかな塩分などであり、この汗自体にはほとんどニオイがありません。
もう1つがアポクリン腺で、こちらはワキの下、耳の中、乳輪、陰部など体の限られた部位にのみ存在します。アポクリン腺から分泌される汗はやや粘り気があり、乳白色をしています。この汗にはタンパク質や脂質が含まれており、これらの成分が皮膚表面に存在する常在菌によって分解されると、ワキガ特有の強いニオイが発生します。
日本皮膚科学会の情報によると、ワキガは優性遺伝する傾向があり、日本人などの黄色人種ではその有病率は約10%程度とされています。これに対して白人や黒人ではほとんどの人が多少なりともワキガの体質を持っているとされ、欧米やアフリカ系の人々では97~100%がワキガ体質であるという報告もあります。
ワキガの発症時期は通常、思春期以降です。これはアポクリン腺が性ホルモンの影響を受けて発達するためで、第二次性徴が始まる頃から症状が現れ始めます。20歳前後でニオイが最も強くなる傾向があり、加齢とともに症状が軽減していく場合もあります。
ワキガと多汗症の違い
ワキガと多汗症は混同されることがありますが、医学的には異なる状態を指します。多汗症は汗の量が過剰であることが問題であり、主にエクリン腺からの発汗が関係しています。一方、ワキガはニオイが問題であり、アポクリン腺からの分泌物が原因となります。
ただし、両者が併発しているケースも少なくありません。アポクリン腺の数が多くサイズが大きい人は、エクリン腺の活動も活発である傾向があり、多量の汗をかくとともに強いニオイも発するという状態になることがあります。また、エクリン腺から出る無臭の汗も、大量に出た場合にはアポクリン腺の汗と混ざり合い、ニオイを拡散させる働きをすることがあります。
ミラドライは、エクリン腺とアポクリン腺の両方に作用するため、多汗症とワキガの両方に効果が期待できる治療法です。汗の量を減らすとともに、ニオイの原因となる分泌物も減少させることができます。
ミラドライの概要と特徴
ミラドライとは
ミラドライは、マイクロ波(電磁波)を用いてワキガ・多汗症の原因となる汗腺を破壊する医療機器です。2018年6月に厚生労働省より重度の原発性腋窩多汗症を治療する機器として製造販売承認を取得しており、日本国内で腋窩多汗症の治療機器として薬事承認を受けた唯一の機器となっています。また、米国FDA(食品医薬品局)からも腋窩多汗症、腋臭症、減毛の適応で承認を取得しています。
ミラドライは米国のMiramar Labs社によって2006年に開発され、2010年に日本に上陸しました。それまでのワキガ・多汗症治療といえば、メスでの切開を伴う手術が主流でしたが、ミラドライの登場により、皮膚を傷つけることなく汗腺を破壊できるようになりました。現在では世界40カ国以上で使用されており、累計で20万症例以上の治療実績があります。
ミラドライの医療機器としての信頼性
ミラドライは厳格な審査基準をクリアして承認を取得した医療機器です。独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)による審査では、海外で実施された臨床試験の成績に基づいて有効性と安全性が評価されました。
臨床試験では、治療後12ヶ月の時点で発汗重量がベースラインから平均84.2%減少したことが確認されています。また、HDSS(多汗症疾患重症度評価尺度)が1または2に改善した被験者の割合は、治療後12ヶ月の時点で100%に達しました。これらのデータは、ミラドライの治療効果が長期間にわたって維持されることを示しています。
ミラドライは、マイクロ波という他の医療分野でも使用されている安全なエネルギーを利用しています。マイクロ波は電子レンジにも使用されている技術であり、水分に選択的に反応して熱を発生させる特性があります。この原理を応用して、皮膚表面を保護しながら汗腺が存在する真皮深層を加熱し、汗腺を焼灼・凝固させます。
ミラドライの対象となる方
ミラドライによる治療が適している方としては、重度のワキ汗やニオイに悩んでいる方、市販の制汗剤では効果が十分でない方、切開手術には抵抗がある方、ダウンタイム(回復期間)を短くしたい方、長期的な効果を求める方などが挙げられます。
一方で、ミラドライの治療が受けられない場合もあります。ペースメーカーなどの電子医療機器が体内に埋め込まれている方、治療部位に悪性疾患や感染症がある方、妊娠中または授乳中の方、重度の心疾患がある方などは、治療を控えていただく必要があります。また、過去にワキに対する手術を受けたことがある方は、瘢痕や繊維化がマイクロ波の作用に影響を与える可能性があるため、医師との相談が必要です。
治療を検討される際には、まず医師による診察を受け、自分の症状がミラドライの適応となるかどうかを確認することが大切です。
ミラドライの作用メカニズム
マイクロ波による汗腺破壊の原理
ミラドライは周波数5.8GHzのマイクロ波を使用して、汗腺を焼灼・凝固します。マイクロ波には水分子に選択的に吸収され、熱を発生させるという特性があります。この特性を利用して、水分を多く含む汗腺が存在する皮膚の真皮深層から皮下組織浅層にエネルギーを集中させ、約60~70度の温度で汗腺を焼灼します。
マイクロ波が皮膚に照射されると、細胞内の水分子が振動・回転することで熱が発生します。真皮を含む皮膚は高含水組織であり、皮下脂肪は低含水組織であるため、両者の境界面でマイクロ波が反射します。この反射によって、汗腺が多く存在する真皮深層から皮下組織浅層に温度の高いヒートゾーンが形成され、汗腺が破壊されるという仕組みです。
ミラドライの開発においては、5.8GHzの周波数が選択されました。これは、この周波数が表皮側の組織に対する吸収率が他の周波数よりも低く、熱傷を引き起こすリスクが最も低いことが示されたためです。また、5.8GHzは国際電気通信連合(ITU)により、産業・科学・医療用に割り当てられた周波数帯(ISMバンド)であり、医療機器に採用する上でも適切な周波数です。
ハイドロセラミック・クーリングシステム
ミラドライの特徴的な技術の1つに、ハイドロセラミック・クーリングシステムがあります。これはマイクロ波を照射する際に、皮膚表面を同時に冷却することで、表皮から真皮にかけての浅い層を熱から保護する機能です。
ミラドライのハンドピースには冷却板が搭載されており、施術中は冷却水によって皮膚表面の温度が一定に保たれます。これにより、マイクロ波の熱エネルギーは汗腺が存在する層に集中し、皮膚表面への熱損傷や火傷のリスクを最小限に抑えることができます。また、脂肪層より深い部位へのダメージも防止されるよう、熱の及ぶ深さと照射幅がコントロールされています。
冷却システムが作動している間、患者さんは熱さや痛みをほとんど感じることなく施術を受けることができます。局所麻酔と冷却システムの併用により、快適で安全な治療が実現されています。
エクリン腺とアポクリン腺への同時作用
ミラドライは、多汗症の原因となるエクリン腺と、ワキガの原因となるアポクリン腺の両方を同時に破壊することができます。これは、両種の汗腺が真皮深層から皮下組織浅層にかけて同じ層に存在しているためです。
エクリン腺は体温調節のために汗を分泌する汗腺で、ワキの下には特に多く分布しています。この汗腺から過剰な汗が出ることが多汗症の原因となります。一方、アポクリン腺は毛包に付随して存在し、タンパク質や脂質を含む分泌物を出します。この分泌物が常在菌によって分解されることでワキガ特有のニオイが発生します。
ミラドライによる治療では、1回の施術で約70~80%の汗腺が破壊されるとされています。破壊された汗腺は再生しないため、治療効果は長期間持続すると考えられています。汗の量とニオイの両方を同時に軽減できることが、ミラドライの大きな特徴です。
ミラドライによる治療効果
臨床試験での有効性データ
ミラドライの有効性は、海外で実施された臨床試験によって科学的に検証されています。厚生労働省による承認審査においても、これらの臨床試験データが評価されました。
主要な臨床試験であるCP-0004試験では、重度の原発性腋窩多汗症患者31例を対象に、最大3回までの治療を行い、12ヶ月間の追跡調査が実施されました。その結果、発汗重量のベースラインからの減少率は、治療後30日で平均89.2%、治療後3ヶ月で84.7%、治療後6ヶ月で85.0%、治療後12ヶ月で84.2%となり、治療効果が長期間にわたって維持されることが確認されました。
また、発汗重量がベースラインから50%以上減少した被験者の割合は、治療後30日で96.7%、治療後3ヶ月で96.6%、治療後6ヶ月で92.6%、治療後12ヶ月で92.3%と、高い割合で効果が維持されていました。HDSS(多汗症疾患重症度評価尺度)が1または2に改善した被験者の割合も、治療後12ヶ月の時点で100%に達しています。
効果の持続性について
ミラドライの治療効果は、汗腺を破壊するという作用機序から、長期的に持続することが期待されています。一度破壊された汗腺は再生しないため、理論的には永続的な効果が得られる可能性があります。
ただし、施術直後と比較すると、数ヶ月後にはやや汗の量やニオイが戻るように感じられることがあります。これは再発ではなく、施術直後は破壊されなかった汗腺も一時的に機能が停止しているため、非常に高い効果が出ているように感じられるためです。数ヶ月経過すると、残存した汗腺が通常の活動を再開するため、発汗量は施術直後よりも少し増加します。しかし、これが本来の治療効果であり、施術前と比較すると約70~80%の改善が維持されます。
臨床試験の被験者を治療後24ヶ月までフォローアップした報告では、HDSSが1または2に改善した被験者の割合は引き続き高い水準を維持していたとされています。このことから、ミラドライの治療効果は少なくとも2年以上持続することが示唆されています。
効果が感じられるまでの期間
ミラドライの効果は、多くの場合、施術直後から実感できます。治療によって汗腺が破壊されるため、施術後すぐに汗の量が減少したことを感じる方がほとんどです。ニオイについても同様に、施術直後から軽減が期待できます。
施術後2~3日から1週間程度は、腫れや赤み、内出血などの一時的な症状が現れることがありますが、これらは徐々に消失していきます。施術後1ヶ月程度で、より安定した状態での効果を実感できるようになります。
1回の施術で十分な効果が得られない場合や、より高い効果を希望される場合には、3ヶ月程度の間隔をあけて2回目の施術を受けることも可能です。追加の施術を行うことで、さらに汗腺の破壊率を高めることができます。
ミラドライの施術の流れ
カウンセリングと診察
ミラドライの治療を受ける前には、まずカウンセリングと医師による診察が行われます。カウンセリングでは、現在の症状や悩み、治療への期待、生活習慣などについて詳しくヒアリングが行われます。
医師の診察では、HDSSによる重症度の評価や、発汗部位の確認が行われます。Minor法(ヨウ素デンプン反応)などの染色法を用いて、実際に汗が出ている部位を可視化することもあります。また、既往歴の確認や禁忌事項への該当がないかのチェックも行われます。
治療の適応があると判断された場合は、治療内容の詳しい説明が行われます。治療のメリットだけでなく、想定される副作用やリスクについても十分な説明を受けた上で、同意書への署名が求められます。不明な点があれば、この段階で医師や看護師に質問することができます。
施術前の準備
施術を受ける前には、ワキの剃毛が必要です。施術の前日または当日朝に、ご自宅でワキの毛を剃っておくよう指示されます。毛が残っていると施術に支障をきたす場合があるため、しっかりと剃毛しておくことが大切です。
施術当日は、ワキに制汗剤やデオドラント製品を使用しないようにします。また、香りの強い香水やボディローションなども控えた方が良いでしょう。服装は、施術後に腫れが出る可能性があるため、ゆったりとした袖口の服を着用することをおすすめします。
マーキングと局所麻酔
施術室に入ると、まず治療部位のマーキングが行われます。専用のテンプレートを使用して、マイクロ波を照射する範囲と、局所麻酔の注射位置を皮膚にマーキングします。マーキングは、治療効果を最大限に発揮し、打ち漏れを防ぐために重要な工程です。
マーキングが完了したら、局所麻酔が施されます。リドカイン塩酸塩を主成分とする麻酔薬を、真皮と皮下脂肪層の境界部分に注射していきます。注射時には針の痛みを感じますが、麻酔が効いてくると施術中の痛みはほとんど感じなくなります。局所麻酔は、汗腺を含む層に適切な厚さを持たせ、マイクロ波が効果的に作用するためにも重要な役割を果たします。
マイクロ波の照射
麻酔が十分に効いたことを確認したら、ミラドライによるマイクロ波の照射が開始されます。ハンドピースを皮膚に当て、吸引機能で皮膚を固定した状態で、マイクロ波を照射します。1回の照射で約2.4~3.0秒間のマイクロ波が照射され、その後20秒間の冷却が行われます。
照射はマーキングに沿って順番に行われ、片側のワキで約30回程度の照射が行われます。両ワキを治療する場合、全体の施術時間は約60分程度となります。施術中は、照射のたびに「ピピッ」という電子音が聞こえますが、麻酔が効いているため痛みはほとんど感じません。
エネルギーレベルは5段階から選択でき、患者さんの状態や希望に応じて医師が適切なレベルを設定します。一般的には、レベル4または5が選択されることが多いですが、皮下脂肪が少ない方などは、神経損傷のリスクを軽減するために低めのレベルが選択されることもあります。
施術後の処置とアフターケア
施術が完了したら、マーキングの跡を拭き取り、治療部位を冷却パックで10~20分程度冷やします。冷却することで、腫れや痛みを軽減する効果があります。その後、術後の生活に関する注意事項の説明を受け、必要に応じて痛み止めなどの薬が処方されます。
施術当日は、短時間のシャワーは可能ですが、治療部位を濡らさないように注意が必要です。翌日からは入浴時に患部を泡で優しく洗浄することができますが、強くこすることは避けてください。長湯や激しい運動、飲酒は1週間程度控えることが推奨されます。
施術後1週間程度で経過観察のための再診が設定されることが多く、副作用の有無や治療効果の確認が行われます。気になる症状がある場合は、この機会に医師に相談することができます。
ミラドライのメリット
切らない治療法である
ミラドライの最大のメリットは、皮膚を切開しないで治療できることです。従来のワキガ・多汗症の手術治療では、ワキの皮膚を切開して汗腺を直接除去する必要がありました。そのため、傷跡が残る、術後の圧迫固定が必要、回復に時間がかかるなどのデメリットがありました。
ミラドライは皮膚の外からマイクロ波を照射するため、切開による傷跡が残ることがありません。ワキは肌の露出が気になる部位でもあるため、傷跡が残らないことは多くの方にとって大きな魅力となっています。
ダウンタイムが短い
切開手術と比較して、ミラドライはダウンタイム(回復期間)が大幅に短いという特徴があります。切開手術の場合、術後1週間程度は腕を上げることが制限され、圧迫固定が必要となることもあります。また、完全に回復するまでには数週間から数ヶ月かかることもあります。
ミラドライの場合、施術後は腫れや痛みが生じることがありますが、通常は数日から1週間程度で軽減します。施術当日から日常生活に戻ることが可能で、翌日には仕事や学校に復帰できる方がほとんどです。激しい運動は1週間程度控える必要がありますが、デスクワークなどの軽作業には支障ありません。
長期的な効果が期待できる
ミラドライは汗腺そのものを破壊する治療法であるため、一度破壊された汗腺は再生せず、効果が長期間持続することが期待できます。ボトックス注射による治療では効果の持続期間が4~6ヶ月程度であり、継続的に効果を得るためには定期的な再治療が必要ですが、ミラドライでは1~2回の治療で長期的な効果が得られます。
臨床試験のデータでは、治療後12ヶ月の時点でも発汗重量の減少率は平均84.2%を維持しており、治療効果が持続していることが示されています。長期的な視点で見ると、繰り返しの治療が不要なため、時間的・経済的な負担も軽減されます。
両方の汗腺に作用する
ミラドライは、多汗症の原因となるエクリン腺と、ワキガの原因となるアポクリン腺の両方を同時に破壊することができます。そのため、汗の量を減らしたい方にも、ニオイを軽減したい方にも、両方の悩みを持つ方にも対応可能な治療法です。
従来の治療法では、多汗症とワキガに対して別々の治療が必要になることもありましたが、ミラドライでは1回の施術で両方の悩みにアプローチできるという利点があります。
副次的な減毛効果
ミラドライの施術により、副次的にワキの毛量が減少することがあります。これは、マイクロ波によって汗腺と同じ層にある毛根がダメージを受けるためです。完全な脱毛にはなりませんが、部分的な減毛効果が得られる場合があります。ワキの脱毛を考えている方にとっては、ワキガ・多汗症の治療と同時に減毛効果も期待できるという点がメリットとなります。
ミラドライの副作用と注意点
一般的な副作用
ミラドライの施術後には、いくつかの一時的な副作用が生じる可能性があります。臨床試験で報告された主な副作用としては、腫れ、赤み、痛み、しびれ感、内出血、吸引痕などがあります。
腫れや赤みは、施術後数日から1週間程度で徐々に消失します。痛みについては、施術直後は局所麻酔が効いているためほとんど感じませんが、麻酔が切れてくると鈍い痛みや違和感を感じることがあります。必要に応じて痛み止めを服用することで対処できます。
治療部位の感覚の変化(しびれ感やピリピリ感)が一時的に生じることがありますが、多くの場合は数週間から数ヶ月で回復します。また、皮膚の隆起や引きつれ感(拘縮)が現れることがありますが、これも通常は4~6週間程度で改善していきます。
重度の副作用とリスク
ミラドライの臨床試験において、重篤な副作用は報告されていません。しかし、非重篤な副作用のうち、重度の有害事象として橈骨神経の損傷が1例報告されています。この患者は痩せ型の体型であり、皮下脂肪が少なかったため、皮膚表面から神経までの距離が短く、潜在的に神経損傷のリスクが高かったと考えられています。
このため、腋窩部の皮下脂肪が少ない方(痩せ型の方)に対しては、より慎重な対応が必要とされています。エネルギーレベルを低めに設定する、施術範囲を慎重に検討するなどの配慮が行われます。
また、海外の市販後調査では、不適切な潤滑剤の使用による熱傷の報告があります。施術時には水溶性の潤滑剤を使用することが定められており、これを守らないと皮膚への熱損傷が生じるリスクがあります。
代償性発汗について
ワキガ・多汗症の治療後に、治療部位以外の場所からの発汗量が増加する「代償性発汗」が起こる可能性があります。これは、交感神経遮断術やボトックス注射でも報告されている副作用の1つです。
ミラドライの臨床試験では、代償性発汗の発現頻度は低いとされていますが、全く起こらないわけではありません。ミラドライは局所的に汗腺を破壊する治療であり、神経に直接作用する手術とは作用機序が異なるため、代償性発汗のリスクは比較的低いと考えられています。
代償性発汗が起こるかどうかは個人差があり、事前に予測することは困難です。治療を受ける前には、このリスクについても十分に理解しておくことが重要です。
治療を受けられない方
ミラドライの治療には禁忌事項があり、以下に該当する方は治療を受けることができません。ペースメーカーなどの電子医療機器が体内に埋め込まれている方、治療部位に悪性疾患や感染症がある方、妊娠中または妊娠の可能性がある方、酸素補給を必要とする方などは、治療の対象外となります。
また、過去にワキの手術を受けたことがある方、局所麻酔薬(リドカインなど)にアレルギーがある方、ケロイド体質の方なども、治療の適応について医師との慎重な検討が必要です。自己判断で治療を決めるのではなく、必ず医師の診察を受けた上で、治療の可否を確認してください。
他の治療法との比較
ボトックス注射との比較
ボトックス注射(A型ボツリヌス毒素局注療法)は、重度の原発性腋窩多汗症に対して保険適用がある治療法です。ボツリヌス毒素を汗腺の周囲に注射することで、交感神経から汗腺への指令をブロックし、発汗を抑制します。
ボトックス注射のメリットは、施術時間が短く(約15~20分)、ダウンタイムがほとんどないことです。また、保険適用があるため、経済的な負担を抑えられる場合があります。
一方、ボトックス注射のデメリットは、効果の持続期間が4~6ヶ月程度と限定的であることです。継続的に効果を得るためには、年に1~2回の定期的な治療が必要となります。また、ボトックス注射は多汗症には効果がありますが、ワキガ(ニオイ)に対する効果は限定的です。
ミラドライとボトックス注射を比較すると、長期的な効果を求める場合や、汗とニオイの両方を改善したい場合にはミラドライが適しています。一方、まずは低コストで治療を試してみたい場合や、永続的な変化に不安がある場合にはボトックス注射から始めるという選択肢もあります。
外用薬との比較
近年、原発性腋窩多汗症に対する保険適用の外用薬として、エクロックゲルやラピフォートワイプなどが登場しました。これらは抗コリン薬の外用剤で、交感神経からエクリン汗腺への指令をブロックすることで発汗を抑制します。
外用薬のメリットは、毎日自宅で簡単に使用できること、保険適用があるため経済的な負担が比較的軽いことです。施術を受けることへの心理的なハードルがある方でも、気軽に治療を始められます。
デメリットとしては、効果を維持するためには毎日継続して使用する必要があること、使用をやめると効果がなくなることが挙げられます。また、口の渇きや目のかすみなどの副作用が生じることがあります。
外用薬は主に多汗症に対して効果を発揮しますが、ワキガ(ニオイ)に対する効果は間接的なものにとどまります。汗の量を減らすことで結果的にニオイも軽減される可能性はありますが、根本的な改善には至らない場合があります。
切開手術との比較
ワキガの根治治療として、皮弁法(剪除法)と呼ばれる切開手術があります。これはワキの皮膚を切開し、裏側からアポクリン腺やエクリン腺を直接除去する方法で、保険適用の手術として行われています。
切開手術のメリットは、汗腺を直視下で確実に除去できるため、高い治療効果が期待できることです。重度のワキガに対しては、現在でも第一選択の治療法とされています。また、保険適用があるため、3割負担の方で両ワキ約5万円程度と比較的安価に治療を受けられます。
デメリットとしては、傷跡が残ること、術後の圧迫固定や安静が必要であること、合併症(血腫、感染、皮膚壊死など)のリスクがあることが挙げられます。また、回復までに数週間から数ヶ月かかる場合があり、日常生活への影響が大きいことも考慮すべき点です。
ミラドライは、切開手術ほどの侵襲性はないものの、長期的な効果が期待できる治療法として、両者の中間的な位置づけにあります。傷跡を残したくない方、ダウンタイムを短くしたい方には、ミラドライが適した選択肢となります。
上尾から大宮へのアクセス情報
JR高崎線でのアクセス
上尾駅から大宮駅へは、JR高崎線を利用して乗り換えなしでアクセスできます。所要時間は約7分と非常に短く、上尾にお住まいの方にとって大宮は日常的に利用しやすいエリアです。
JR高崎線は日中は約10分間隔で運行しており、待ち時間も比較的短くて済みます。また、湘南新宿ラインも利用でき、新宿方面からの帰りに大宮で途中下車することも可能です。
上尾駅は1883年(明治16年)に開業した歴史ある駅で、駅周辺には商業施設や飲食店が充実しています。大宮での用事を済ませた後、上尾に戻ってショッピングや食事を楽しむこともできます。
北上尾駅・原市駅からのアクセス
上尾市内には、JR高崎線の上尾駅と北上尾駅、埼玉新都市交通(ニューシャトル)の沼南駅と原市駅があります。北上尾駅からも大宮駅へは高崎線で約10分程度でアクセスできます。
ニューシャトルの沼南駅や原市駅をご利用の方は、大宮駅でJRに乗り換えるか、ニューシャトルで直接大宮駅にアクセスすることができます。ニューシャトルは大宮駅が始発・終着駅となっており、大宮駅での乗り換えもスムーズです。
バスでのアクセス
上尾駅東口と大宮駅東口を結ぶバス路線も運行されています。東武バスの大51系統が上尾駅東口から宮原駅入口を経由して大宮駅東口まで運行しており、電車以外の選択肢としてご利用いただけます。
ただし、バスは交通状況により所要時間が変動するため、時間に余裕を持って出発されることをおすすめします。ミラドライの施術日など、確実に時間通りに到着したい場合は、電車の利用が便利です。
車でのアクセス
上尾市から大宮駅周辺への車でのアクセスも可能です。国道17号線(中山道)を利用すれば、上尾市中心部から大宮駅周辺まで約15~20分程度で到着できます。ただし、通勤時間帯や週末は渋滞が発生しやすいため、時間に余裕を持った移動が必要です。
大宮駅周辺にはコインパーキングが複数ありますが、駅前は駐車料金が高めの傾向があります。施術後は腕を上げる動作を控えた方が良い場合もあるため、可能であれば公共交通機関の利用をおすすめします。
アイシークリニック大宮院のご案内
クリニックの概要
アイシークリニック大宮院は、2025年6月にさいたま市大宮区にオープンした形成外科・皮膚科クリニックです。JR大宮駅東口から徒歩約1~2分という好立地にあり、上尾市からのアクセスも非常に便利です。
当院は、保険診療と自費診療を組み合わせて、患者さまのお肌のお悩みに向き合う皮膚・肌の総合専門クリニックです。粉瘤、脂肪腫、耳垂裂、眼瞼下垂といった皮膚疾患から、ワキガ、多汗症、シミ、ニキビなどの美容医療までトータルでサポートしています。
ミラドライによるワキガ・多汗症治療も当院の得意分野の1つです。形成外科専門医が診療を担当し、患者さま一人ひとりの症状に最適な治療法をご提案いたします。
診療時間とアクセス
アイシークリニック大宮院の診療時間は、平日・土日祝日ともに10時から14時、15時から19時となっております(14時から15時は休診時間)。年末年始を除き、土日祝日も診療を行っているため、平日はお仕事で忙しい方でも受診しやすい体制が整っています。
住所は、埼玉県さいたま市大宮区大門町1-60 福美メディカル2階B区画です。JR大宮駅東口(中央口)を出て、マクドナルドが見える方向に進み、右手に歩いていくと左手に「フクミ薬局」が見えます。その建物の2階が当院です。
ご予約は、お電話(フリーダイヤル:0120-561-118、24時間365日対応)または公式ウェブサイトの予約フォームから承っております。WEB予約は24時間受付対応しておりますので、ご都合の良い時間にお申し込みいただけます。
上尾エリアからの通院について
上尾駅から大宮駅までJR高崎線で約7分、大宮駅から当院までは徒歩約1~2分ですので、上尾エリアにお住まいの方も気軽に通院いただける距離です。施術当日は若干の腫れや違和感が出る可能性がありますが、電車での帰宅には支障ありません。
カウンセリングのみのご来院も歓迎しております。まずはお気軽にご相談ください。ワキガや多汗症の症状、治療への不安、費用のことなど、どんなことでもお答えいたします。
ミラドライ治療を検討される上尾エリアの方へ
治療を受ける前に確認すべきこと
ミラドライの治療を検討されている方は、まず自分の症状がどの程度のものなのかを客観的に把握することが大切です。日常生活にどの程度の支障があるか、どのような場面で特に悩んでいるかを整理しておくと、医師との相談がスムーズになります。
また、ミラドライ以外の治療法についても理解を深めておくことをおすすめします。外用薬やボトックス注射など、より低侵襲な治療法から試してみるという選択肢もあります。それぞれの治療法のメリット・デメリットを比較した上で、自分に最適な治療法を選ぶことが重要です。
費用面についても事前に確認しておきましょう。ミラドライは自費診療となるため、クリニックによって料金が異なります。また、追加の施術が必要になる可能性や、保証制度の有無についても確認しておくと安心です。
無料カウンセリングの活用
多くのクリニックでは、ミラドライの無料カウンセリングを実施しています。カウンセリングでは、症状の確認、治療内容の説明、費用の見積もりなどが行われます。複数のクリニックでカウンセリングを受けて比較検討することも、後悔のない治療選択につながります。
カウンセリングの際には、遠慮せずに疑問点や不安な点を質問しましょう。治療効果の見込み、副作用のリスク、ダウンタイムの期間、アフターケアの内容など、気になることは何でも確認することが大切です。
治療後の生活について
ミラドライの治療後は、数日間は腫れや痛みが続く場合があります。仕事や学校への影響を最小限に抑えたい場合は、週末や連休を利用して施術を受けることをおすすめします。
施術後1週間程度は、激しい運動や長時間の入浴、飲酒を控える必要があります。上尾市にお住まいの方で、上尾シティマラソンなどのスポーツイベントへの参加を予定している場合は、施術のタイミングを調整する必要があるかもしれません。
治療効果を実感できるようになると、これまで悩んでいた汗やニオイのストレスから解放され、生活の質が大きく向上することが期待できます。好きな服を着られるようになった、電車内で周囲の目が気にならなくなった、自信を持って人と接することができるようになったなど、多くの方が治療後の変化を実感されています。
よくある質問
施術前に局所麻酔を行うため、施術中の痛みはほとんどありません。麻酔の注射時に針の痛みを感じることがありますが、我慢できる程度です。施術後は麻酔が切れてくると鈍い痛みや違和感を感じることがありますが、処方される痛み止めで対処可能です。痛みの感じ方には個人差がありますが、多くの方は翌日には日常生活に支障のない程度まで回復されます。
ミラドライは汗腺そのものを破壊する治療法であるため、一度破壊された汗腺は再生せず、効果は長期間持続することが期待できます。臨床試験では、治療後12ヶ月の時点でも発汗重量の減少率は平均84.2%を維持していました。理論的には永続的な効果が期待できますが、個人差があるため、一部の方では追加の施術が必要になる場合もあります。
多くの方は施術翌日から仕事や学校に復帰されています。ただし、施術後数日間は腫れや違和感が続く場合があるため、腕を大きく動かす作業や激しい肉体労働は1週間程度控えた方が良いでしょう。デスクワークなどの軽作業であれば、翌日からの復帰が可能です。施術のタイミングについては、ご自身のお仕事の状況を考慮して医師とご相談ください。
ミラドライは自費診療(保険適用外)となります。厚生労働省の薬事承認は取得していますが、保険診療としては認められていないため、費用は全額自己負担となります。なお、ワキガ・多汗症の治療で保険適用となるものには、重度の原発性腋窩多汗症に対するボトックス注射(A型ボツリヌス毒素局注療法)や、外用抗コリン薬(エクロックゲル、ラピフォートワイプなど)、切開手術(皮弁法)などがあります。
多くの方は1回の施術で十分な効果を実感されます。1回の施術で約70~80%の汗腺が破壊されるとされており、ほとんどの方がこれで満足される結果を得られます。ただし、症状が特に重い方や、より高い効果を求める方の中には、3ヶ月程度の間隔をあけて2回目の施術を受けられる方もいらっしゃいます。2回目の施術を行うかどうかは、1回目の治療効果を見ながら医師と相談して決定します。
ミラドライによって全ての汗腺が破壊されるわけではないため、汗が全く出なくなることはありません。施術後も適度な発汗機能は維持されます。ミラドライは、過剰な発汗を適正な量に抑えることを目的としており、体温調節に必要な発汗機能まで失われることはありません。施術後も運動時や暑い環境では適切に汗をかくことができますのでご安心ください。
上尾駅からJR高崎線を利用すると、大宮駅まで約7分で到着できます。大宮駅東口からアイシークリニック大宮院までは徒歩約1~2分ですので、上尾駅から当院までは約10分程度で到着可能です。北上尾駅からも高崎線で大宮駅まで約10分程度でアクセスできます。上尾市内にお住まいの方にとって、大宮は非常に通いやすいエリアです。
未成年の方でもミラドライの施術を受けることは可能ですが、親権者の同意が必要です。施術時には親権者の同伴、または同意書への親権者の署名捺印が必要となります。ただし、成長期のお子様の場合は、体の成長とともに汗腺も発達する可能性があり、治療後に症状が再び現れるリスクがあります。思春期のお子様については、ボトックス注射など他の治療法を先に検討されることをおすすめする場合もあります。詳しくは医師にご相談ください。
まとめ
本コラムでは、上尾市にお住まいの方に向けて、ミラドライによるワキガ・多汗症治療について詳しく解説いたしました。上尾市は東京のベッドタウンとして発展してきた街であり、電車通勤をされる方も多いエリアです。満員電車や人との距離が近い場面では、ワキ汗やニオイの悩みが特に気になることがあるかもしれません。
ミラドライは、厚生労働省の承認を受けた医療機器を使用し、マイクロ波によって汗腺を破壊する治療法です。皮膚を切開しないため傷跡が残らず、ダウンタイムも短いというメリットがあります。1回の施術で約70~80%の汗腺が破壊され、長期的な効果が期待できます。
上尾駅から大宮駅まではJR高崎線でわずか約7分と好アクセスです。アイシークリニック大宮院は大宮駅東口から徒歩約1~2分の場所にあり、上尾エリアにお住まいの方にも通院しやすい立地となっています。土日祝日も診療を行っておりますので、お仕事や学校の都合に合わせて受診いただけます。
ワキガや多汗症は、適切な治療によって改善が期待できる症状です。一人で悩まず、まずは専門のクリニックにご相談ください。カウンセリングでは、症状の評価から治療の説明、費用のお見積もりまで、丁寧にご対応いたします。上尾市にお住まいで、ワキガや多汗症にお悩みの方は、ぜひ一度アイシークリニック大宮院にお越しください。
参考文献
- 日本皮膚科学会「原発性局所多汗症診療ガイドライン2023年改訂版」
- 独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)「miraDryシステム 審査報告書」
- マルホ株式会社「原発性腋窩多汗症とは」
- 日本皮膚科学会「皮膚科Q&A 汗の病気―多汗症と無汗症―」
- 株式会社ジェイメック「miraDry(ミラドライ)製品情報」
- 日本形成外科学会「腋臭症(わきが)」
- 難病情報センター「原発性局所多汗症」
監修者医師
高桑 康太 医師
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務