🌟 頬骨のあたりに広がる、くすんだ茶色いシミ…もしかして肝斑かも?と感じているあなたへ。
💬 「ドラッグストアで何を買えばいいか分からない」「市販薬って本当に効くの?」——この記事を読めば、肝斑に効く市販薬の選び方から、クリニックに行くべきタイミングまでまるっと分かります!
⚠️ 間違ったケアを続けると、肝斑はどんどん悪化します。一般的なシミとは対策がまったく異なるので、今すぐ正しい知識を確認しましょう。
目次
- 📌 肝斑とはどんなシミか
- 📌 肝斑の市販薬に含まれる主な有効成分
- 📌 市販薬の種類と選び方のポイント
- 📌 肝斑向け市販薬ランキング(内服薬・外用薬)
- 📌 市販薬を使うときの注意点と限界
- 📌 市販薬で改善しない場合はクリニックへ
- 📌 まとめ
💡 この記事のポイント
肝斑にはトラネキサム酸配合のトランシーノIIが最も有効で、紫外線対策や摩擦回避と併用しながら2〜3か月継続が必要。3〜6か月で改善しない場合はアイシークリニックへの受診を推奨。
💡 肝斑とはどんなシミか
肝斑(かんぱん)は、顔の左右対称に広がる境界がやや不明瞭な薄茶色のシミです。主に頬骨から口周り、額、鼻の下などに現れることが多く、蝶が羽を広げたような形になることもあります。日本人を含むアジア人の女性に多く、30代から増え始め、50代ごろにピークを迎えることが多いとされています。
肝斑が生じる原因はまだ完全には解明されていませんが、女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)の影響が大きいと考えられています。妊娠中や経口避妊薬(ピル)の使用中に悪化することが多いのは、このホルモンの関係によるものです。また、紫外線がトリガーとなり、メラニン色素を作るメラノサイトが過剰に活性化することで、色素が沈着してシミになると理解されています。
肝斑の厄介な点は、一般的な老人性色素斑(日光黒子)とは異なり、間違った対処をすると悪化しやすいことです。たとえば、レーザー照射を強く行うと炎症が起きてかえってシミが濃くなる「炎症後色素沈着」が生じることがあります。そのため、肝斑かどうかを正確に見極めた上で適切な方法を選ぶことが重要です。
また、日常的な摩擦も肝斑を悪化させる一因とされています。洗顔時のゴシゴシとした摩擦や、クレンジングの強い擦り込みがメラノサイトを刺激し、メラニン産生を促進すると考えられています。市販薬を使いながらも、洗顔や保湿のやり方を見直すことが肝斑ケアの第一歩です。
Q. 肝斑とは何か、一般的なシミとどう違うのか?
肝斑は顔の左右対称に広がる薄茶色のシミで、頬骨・額・口周りに現れやすく境界がやや不明瞭なのが特徴です。女性ホルモンの影響を受けやすく、30〜50代の女性に多く見られます。一般的な老人性色素斑と異なり、強いレーザー照射で悪化するリスクがあるため、正確な見極めと適切なケアが重要です。
📌 肝斑の市販薬に含まれる主な有効成分
肝斑に対応した市販薬には、いくつかの有効成分が用いられています。それぞれの成分がどのように働くかを理解しておくと、製品選びの参考になります。
✅ トラネキサム酸
トラネキサム酸は、もともと止血剤として使われていた成分ですが、メラニン生成を抑制する効果があることがわかり、肝斑の治療薬や美白化粧品に広く使われるようになりました。メラノサイトを活性化させるプロスタグランジンという物質の産生を抑えることで、メラニンの過剰合成を防ぎます。
内服薬として服用するタイプが一般的で、1日2〜3回の服用で徐々にシミを薄くしていく効果が期待できます。日本では肝斑の第一選択薬として位置付けられており、医療機関でも処方される重要な成分です。市販の内服薬でもトラネキサム酸750mgを配合した製品が販売されており、比較的手に入れやすくなっています。
ただし、血液を固まりやすくする作用もあるため、血栓症のリスクがある方や手術前後の方は使用に注意が必要です。長期使用する場合は医師や薬剤師への相談が推奨されます。
📝 ビタミンC(L-アスコルビン酸)
ビタミンCはメラニンの生成を抑えるとともに、すでに生成されたメラニンを還元して色を薄くする作用があります。また、コラーゲンの合成を助け、肌の酸化を防ぐ抗酸化作用も持っています。肌の内側からアプローチする内服薬と、直接肌に届ける外用薬(美容液・化粧品)の両方で活用されている成分です。
ビタミンCは水溶性のため、単体では肌への浸透力が低いという弱点がありました。近年ではビタミンC誘導体(アスコルビン酸グルコシド、リン酸アスコルビルマグネシウムなど)が開発され、肌への浸透力が高まっています。市販の外用薬や化粧品にはビタミンC誘導体が配合されているものが多くあります。
🔸 ビタミンE(トコフェロール)
ビタミンEは強い抗酸化作用を持ち、活性酸素によるメラニン生成の促進を抑制する働きがあります。血行を促進する効果もあり、肌に酸素や栄養素が届きやすくなることで色素沈着の改善をサポートします。ビタミンCと組み合わせることで相乗効果が期待できるため、多くの市販薬でセットで配合されています。
⚡ L-システイン
L-システインはアミノ酸の一種で、メラニン合成に関わるチロシナーゼという酵素の働きを阻害する効果があります。また、生成されたメラニンが肌の表面に排出されるターンオーバーを促進する働きもあります。トラネキサム酸やビタミンCと併用することで、複数の経路からメラニン生成をブロックできるため、複合成分を含む市販薬に配合されていることが多い成分です。
🌟 ハイドロキノン
ハイドロキノンは「シミ消しの切り札」とも呼ばれる美白成分で、メラノサイトのメラニン産生を強力に抑制します。海外では市販の化粧品にも高濃度で使用されていますが、日本では濃度規制があり、4%以上のものは医療機関でのみ処方が可能です。市販品では2%以下の製品が販売されており、外用クリームとして使われています。刺激が強めなので、敏感肌の方は使用前にパッチテストを行うことが大切です。
💬 グリチルリチン酸ジカリウム
甘草(カンゾウ)由来の成分で、炎症を抑える作用があります。肝斑は炎症が悪化因子の一つであるため、抗炎症成分の配合がシミの進行を抑えるサポートをします。単独でメラニンを消すという作用は弱いですが、他の美白成分と組み合わせることで効果を高める役割があります。
Q. 肝斑の市販薬で最も効果的な成分は何か?
肝斑への有効性で最もエビデンスが支持されている成分はトラネキサム酸です。メラノサイトを活性化させるプロスタグランジンの産生を抑え、メラニンの過剰合成を防ぎます。トランシーノIIのようにトラネキサム酸750mgにビタミンC・L-システインを組み合わせた製品は、複数経路からメラニン生成をブロックでき、総合的な効果が期待できます。
✨ 市販薬の種類と選び方のポイント
肝斑に使える市販薬は大きく「内服薬(飲み薬)」と「外用薬(塗り薬)」の2種類に分けられます。それぞれの特徴と選び方のポイントを整理します。
✅ 内服薬(飲み薬)の特徴
内服薬は体の内側から成分を届けるため、外用薬では届きにくい皮膚の深い層にも働きかけることができます。トラネキサム酸を主成分とした製品が代表的で、効果が出るまでには最低でも2〜3か月かかるとされているため、焦らず続けることが重要です。
内服薬は顔全体に均一に成分が届くため、広範囲に広がる肝斑に向いています。一方で、消化器への負担がかかる場合があるため、胃腸が弱い方は食後に服用するなど注意が必要です。
📝 外用薬(塗り薬・クリーム)の特徴
外用薬はシミが気になる部分に直接塗ることができるため、ピンポイントでアプローチしたい場合に向いています。ハイドロキノン配合クリームやビタミンC誘導体配合のローションなどが代表的です。ただし、分子量の大きい成分は皮膚の深い層まで浸透しにくいという限界があります。
外用薬を使う際は、肌への刺激に注意しながら使用することが大切です。特に敏感肌や乾燥肌の方は、使用初期に赤みや刺激感が出ることがあります。
🔸 内服薬と外用薬を組み合わせる
内服薬と外用薬を組み合わせることで、内側と外側の両方からアプローチができ、相乗効果が期待できます。医療機関での治療でも、内服のトラネキサム酸と外用のハイドロキノンやレチノール系の薬を組み合わせる方法がよく用いられます。市販薬でもこのような組み合わせを意識して選ぶと、単品使用よりも改善が早まる可能性があります。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「肝斑は見た目が似たシミと混同されやすく、当院でも「長年市販薬を使い続けていたが思うように改善しなかった」というご相談を多くいただきます。正確な診断なしに対処を続けると、時間的・経済的なロスにつながるだけでなく、誤ったケアによって悪化するケースもあるため、まずは専門医による見極めが大切です。市販薬はうまく活用すれば心強い味方になりますが、3〜6か月継続しても変化が感じられない場合は、お気軽に当院へご相談ください。」
🔍 よくある質問
肝斑は顔の左右対称に広がる薄茶色のシミで、頬骨・額・口周りに現れやすく、境界がやや不明瞭なのが特徴です。一般的な老人性色素斑(日光黒子)とは異なり、女性ホルモンの影響を受けやすく、レーザー照射によって悪化するリスクがあるため、正確な見極めと適切なケアが重要です。
トラネキサム酸が、肝斑への有効性において最もエビデンスが支持されている成分です。メラノサイトを活性化させるプロスタグランジンの産生を抑え、メラニンの過剰合成を防ぎます。トランシーノIIのようにトラネキサム酸にビタミンCやL-システインを組み合わせた製品は、複数の経路からメラニン生成をブロックできるため、より総合的な効果が期待できます。
内服薬の場合、効果を実感するまでに最低でも2〜3か月の継続服用が必要です。人によっては半年以上かかることもあります。焦って製品を次々と切り替えると効果の評価が難しくなるため、用法・用量を守りながら根気よく続けることが大切です。3〜6か月継続しても変化が見られない場合は、クリニックへの相談を検討してください。
主に2点に注意が必要です。1つ目は紫外線対策で、SPF30以上・PA++以上の日焼け止めを毎日使用し、帽子や日傘も活用してください。2つ目は摩擦を避けることで、洗顔は泡で優しく行い、クレンジングもこすらずなじませる方法が推奨されます。市販薬の効果を最大限に引き出すためにも、これらの生活習慣の見直しは不可欠です。
アイシークリニックなどの専門クリニックでは、市販薬より高濃度のハイドロキノン(4〜5%)やトレチノインの処方、低出力で繰り返し照射するレーザートーニング、熱ダメージを抑えるピコレーザー、美白成分を深層まで届けるイオン導入、ケミカルピーリングなど、さまざまな治療法を肌の状態に合わせて組み合わせることができます。
⚡ 選び方のポイントまとめ
市販薬を選ぶ際は、まず「どの成分が含まれているか」を確認することが重要です。肝斑への有効性がエビデンスで支持されているのはトラネキサム酸です。ビタミンCやL-システインを含む複合成分の製品も補助的な効果が期待できます。次に、継続して使用できるかという点も大切で、価格・服用のしやすさ・副作用の少なさなども考慮して選ぶとよいでしょう。
Q. 肝斑の市販薬を使う際に日常生活で注意すべき点は?
市販薬の効果を最大限に引き出すには、2つの習慣が不可欠です。1つ目はSPF30以上・PA++以上の日焼け止めを毎日使用する紫外線対策、2つ目は洗顔やクレンジング時にこすらず泡や乳液で優しく行う摩擦回避です。どちらも怠ると市販薬を継続していても肝斑が悪化し続けるリスクがあります。

💪 肝斑向け市販薬ランキング(内服薬・外用薬)
ここでは、薬局やドラッグストアで購入できる肝斑向けの代表的な市販薬を、内服薬・外用薬に分けて紹介します。ランキングは一般的な評価や成分の有効性を基準に構成していますが、個人差があるため参考としてご覧ください。
🌟 内服薬ランキング
第1位:トランシーノII(第一三共ヘルスケア)
肝斑の市販内服薬として最も広く知られているのがトランシーノIIです。有効成分はトラネキサム酸750mg、L-システイン240mg、ビタミンC500mg、ビタミンB6(パントテン酸カルシウム)24mgを1日量として配合しています。複数の成分が異なる経路でメラニン生成をブロックするため、単一成分の製品よりも総合的な効果が期待できます。
1日2回の服用で、用法・用量を守って使えば比較的安全に使用できます。「肝斑」の効能効果を明確に記載した医薬品として承認を受けており、ドラッグストアで広く取り扱われています。価格はやや高めですが、肝斑に特化した成分設計になっているため信頼性が高い製品です。
第2位:チョコラBBルーセントC(エーザイ)
チョコラBBルーセントCはビタミンCを主成分とし、L-システイン、ビタミンB2、ビタミンB6を配合した内服薬です。ビタミンCとL-システインの組み合わせがメラニン生成を抑制し、肌のターンオーバーを促進します。トランシーノIIに比べてトラネキサム酸は含まれていませんが、価格が手ごろで継続しやすいという利点があります。
主にビタミンによるサポートを求める方や、トラネキサム酸が服用しにくい状況にある方の選択肢として適しています。「肌荒れ・シミ・そばかす」の効能で販売されており、全体的な肌質改善も期待できます。
第3位:ハイチオールCホワイティア(エスエス製薬)
ハイチオールCホワイティアはL-システインを主成分とし、ビタミンCと組み合わせた内服薬です。L-システインはメラニンの合成を抑えるとともに、体の酸化を防ぐ働きもあります。継続服用することでシミ・そばかすを薄くする効果が期待でき、比較的長く販売されているロングセラー商品として知られています。
トランシーノIIよりも価格が安く、毎日飲みやすいという声が多い製品です。ただし、トラネキサム酸が含まれていないため、肝斑への効果はトランシーノIIと比べると限定的である可能性があります。
第4位:シナール(武田コンシューマーヘルスケア)
シナールはビタミンCとパントテン酸を主成分とする内服薬です。強力な抗酸化作用と美白効果を持ち、コラーゲン生成を助ける働きもあります。純粋なビタミンC補給として使われることが多く、肝斑の直接治療というよりは補助的なサポートとして位置付けられます。価格が安く入手しやすいことから、長期服用のサブとして活用する方も多くいます。
💬 外用薬ランキング
第1位:トランシーノ薬用ホワイトニングクリアミルク(第一三共ヘルスケア)
内服薬のトランシーノと同ブランドの外用化粧品で、トラネキサム酸・コウジ酸・ビタミンC誘導体(アスコルビン酸グルコシド)などの美白有効成分を複合配合しています。医薬部外品として承認を受けており、シミ・そばかすを防ぐ効果が認められています。乳液タイプで使いやすく、内服薬との併用で肝斑へのアプローチを強化できます。
第2位:メラノCC薬用しみ集中対策美容液(ロート製薬)
ビタミンC誘導体(リン酸アスコルビルマグネシウム)を主成分とする美容液タイプの外用薬です。集中的に美白成分を届けるコンセプトで設計されており、価格のわりに高い評価を受けている製品です。肝斑だけでなくニキビ跡の色素沈着にも使いやすく、幅広い肌悩みに対応しています。
第3位:ハイドロキノンクリーム(各種OEMブランド)
ハイドロキノンを配合した市販クリームは、チロシナーゼ活性を強く抑制する効果があります。日本では化粧品成分として2%以下のハイドロキノンが配合された製品が市販されており、美容クリニックの使用する処方薬(4〜5%)よりは濃度が低いものの、一定の美白効果が期待できます。刺激感が出ることがあるため、最初は週に数回の使用から始め、肌の様子を見ながら頻度を増やすことが推奨されます。
第4位:ペアホワイトEX(ライオン)
グリチルリチン酸ジカリウムとビタミンCを配合した外用の化粧水タイプの医薬部外品です。炎症を抑えながら美白ケアができる点が特徴で、肝斑の悪化因子である炎症をケアしながらメラニンの生成を抑制します。日常使いしやすい価格帯と使用感で、継続しやすい製品です。
Q. 市販薬で改善しない場合クリニックではどんな治療が受けられるか?
アイシークリニックなどの専門クリニックでは、高濃度ハイドロキノン(4〜5%)やトレチノインの処方、低出力で繰り返し照射するレーザートーニング、熱ダメージを抑えるピコレーザー、美白成分を深層まで届けるイオン導入、ケミカルピーリングなどを肌の状態に合わせて組み合わせた治療が受けられます。市販薬を3〜6か月継続しても改善しない場合は受診を検討してください。
🎯 市販薬を使うときの注意点と限界
市販薬は手軽に入手できる反面、使い方を誤ったり、限界を理解せずに使い続けたりすることで、期待した結果が得られないことがあります。以下の点を押さえておきましょう。
✅ 肝斑かどうかの見極めが重要
まず、自分のシミが本当に肝斑かどうかを確認することが大切です。一般的な老人性色素斑(日光黒子)、そばかす(雀卵斑)、ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)など、肝斑と混同されやすいシミは複数あります。ADMは肝斑に似た分布を示しますが、色素が皮膚の深い層(真皮)にあるため、市販薬では効果が出にくい特徴があります。
見た目だけでの判断は難しいため、皮膚科やクリニックで正しい診断を受けることが、遠回りのようで最も効率的な方法です。間違ったシミに対して市販薬を使い続けても効果は出ず、時間とお金を無駄にしてしまう可能性があります。
📝 効果が出るまでに時間がかかる
市販薬、特に内服薬は継続して服用することで徐々に効果が現れます。トランシーノIIのような製品でも、明らかな効果を感じるまでに少なくとも2〜3か月かかることが多く、人によっては半年以上続けないと変化を感じにくい場合もあります。焦って大量に服用したり、別の製品に次々と切り替えたりすることは、効果の評価が難しくなるだけでなく、体への負担にもなります。
🔸 紫外線対策を徹底する

市販薬を服用・使用していても、紫外線対策を怠ると肝斑が悪化し続けます。紫外線はメラノサイトを刺激して過剰なメラニン産生を引き起こすため、日焼け止めの毎日使用は肝斑ケアの基本中の基本です。SPF30以上、PA++以上の日焼け止めを外出前に塗り、長時間外出する場合は2〜3時間ごとに塗り直しを行うことが推奨されます。
帽子や日傘の活用も効果的です。市販薬の効果を最大限に引き出すためにも、紫外線対策とのセットで取り組む意識が必要です。
⚡ 摩擦を避ける生活習慣の見直し
先述の通り、肝斑はメカニカルな刺激(摩擦)によっても悪化します。洗顔は泡立てた泡で優しく行い、ゴシゴシとこすらないように注意しましょう。クレンジングも指で強く摩擦するタイプよりも、ミルクやオイルタイプで優しくなじませ、すすぎで落とす方法がおすすめです。タオルで顔を拭く際も、こするのではなく、そっと押さえるように水分を取ることが大切です。
🌟 副作用に注意する
市販薬は処方薬に比べて成分濃度が低めに設定されていますが、副作用がゼロではありません。トラネキサム酸を含む内服薬は、血液凝固に影響を与えるため、血栓症のリスクがある方(下肢静脈瘤、長期臥床後、手術後など)には使用が推奨されません。また、外用薬のハイドロキノンは皮膚刺激が強いため、かぶれや赤みが出た場合はすぐに使用を中止してください。
服用・使用前に添付文書をよく読み、気になる点があれば薬剤師に相談することをおすすめします。
💬 市販薬の限界を理解する
市販薬に含まれる有効成分の濃度は、医療機関で処方される薬に比べて低く設定されています。たとえばハイドロキノンは市販では2%以下ですが、クリニックでは4〜5%の濃度で処方されます。トラネキサム酸も市販の飲み薬では医薬品として承認された用量が上限となっており、より積極的な治療が必要な場合は医療機関の方が適切な治療を受けられます。
肝斑が広範囲に及ぶ場合や、長年にわたって改善しない場合は、市販薬だけでの対処には限界があります。
💡 市販薬で改善しない場合はクリニックへ
市販薬を適切に使い続けても改善が見られない場合、あるいは肝斑が広範囲で色も濃い場合は、クリニックでの治療を検討することをおすすめします。クリニックでは市販薬では対応できないレベルの治療が受けられます。
✅ クリニックで受けられる肝斑の治療法
皮膚科や美容皮膚科では、肝斑に対して以下のような治療法が用いられています。
処方薬による内服・外用療法は、高濃度のトラネキサム酸(医師の判断で用量を調整)や、高濃度ハイドロキノンクリーム(4〜5%)、トレチノイン(レチノイン酸)などが処方されます。市販薬よりも高い有効成分濃度で、より効果的にメラニン生成をコントロールできます。トレチノインはビタミンA誘導体で、皮膚のターンオーバーを促進し、色素沈着を表面に押し出す作用があります。
レーザートーニングは、肝斑治療に特化したレーザー照射法で、メラニン色素を選択的に分解しながらも、炎症を引き起こさないよう低出力で繰り返し照射する方法です。従来の高出力レーザーと異なり、肝斑を悪化させるリスクを抑えながら色素を薄くする効果が期待できます。複数回の施術が必要ですが、継続することで徐々に肝斑が改善していくことが多いとされています。
ピコレーザーも肝斑治療に活用されているレーザー治療の一つです。ピコ秒(1兆分の1秒)という超短パルスでレーザーを照射し、周囲の皮膚への熱ダメージを最小限に抑えながらメラニンを効果的に破壊します。通常のQスイッチレーザーよりも肌への負担が少ないとされており、複数回の施術で肝斑を薄くしていくことが期待できます。
イオン導入(エレクトロポレーション)は、電流を使ってビタミンCやトラネキサム酸などの美白成分を皮膚の深い層まで浸透させる方法です。通常の外用薬では到達しにくい真皮層まで有効成分を届けることができるため、外用薬単独よりも高い効果が期待できます。
ケミカルピーリングは、酸性の薬剤を使って古くなった角質を除去し、肌のターンオーバーを促進する方法です。グリコール酸や乳酸などを用いたピーリングは、色素沈着の改善や肌のくすみ取りに効果的です。肝斑単独への効果よりも、他の治療と組み合わせることで相乗効果が得られることが多いです。
📝 クリニック受診のタイミングの目安
以下のような状況であれば、クリニックへの相談を検討するとよいでしょう。
市販薬を3〜6か月程度継続して使用しても、シミの変化がほとんど見られない場合は、市販薬の成分では対応しきれていない可能性があります。また、シミが急速に濃くなっている、面積が広がっているという場合は、早めにクリニックで診断を受けることが重要です。稀ですが、色素性病変の中には悪性のものが含まれるケースもあるため、専門医による診察が必要です。
さらに、自分のシミが肝斑なのか他のシミなのか判断がつかない場合、または複数種類のシミが混在していると思われる場合も、クリニックでの診察によって正確な診断を受けることが最善です。適切な診断のもとで適切な治療を受けることが、結果的に最も早く・確実にシミを改善する方法になります。
🔸 アイシークリニック大宮院での肝斑治療
アイシークリニック大宮院では、肝斑をはじめとするシミの治療に取り組んでいます。まずはカウンセリングで肌の状態を丁寧に確認し、肝斑の種類や程度、肌質に合わせた治療プランをご提案します。市販薬での自己ケアに限界を感じている方や、「自分の肌に合った治療法を知りたい」という方はぜひ一度ご相談ください。一人ひとりの肌の状態に合わせたアプローチで、肝斑の改善を目指します。
📌 まとめ
肝斑は女性ホルモンや紫外線、摩擦などが関係する特有のシミで、一般的なシミとは異なるアプローチが必要です。市販薬ではトラネキサム酸を主成分とした内服薬(トランシーノIIなど)が肝斑への有効性で最も評価が高く、ビタミンC・L-システインを含む複合成分の製品も補助的に役立ちます。外用薬ではビタミンC誘導体やハイドロキノン配合のクリームや美容液が代表的です。
市販薬を使う際は、紫外線対策や摩擦を避ける生活習慣との併用が不可欠で、効果が出るまでには2〜3か月以上の継続が必要です。また、自分のシミが本当に肝斑かどうかを確認することが、正しい治療の第一歩になります。
市販薬で改善が見られない場合や、シミの状態が気になる場合は、皮膚科や美容皮膚科などの専門クリニックを受診することをおすすめします。クリニックでは高濃度の処方薬やレーザー治療など、より効果的な治療法を受けることができます。正確な診断と適切な治療の組み合わせで、肝斑の改善を目指しましょう。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 肝斑の診断基準・治療ガイドライン、老人性色素斑やADMとの鑑別方法、レーザー治療における注意点など、肝斑の正確な診断と適切な治療法に関する情報の参照元として使用
- 厚生労働省 – トラネキサム酸・ハイドロキノン・ビタミンCなど有効成分の医薬品・医薬部外品としての承認情報、市販薬の成分濃度規制(ハイドロキノン2%以下など)に関する薬事規制の根拠情報として使用
- PubMed – 肝斑(melasma)に対するトラネキサム酸の有効性を示す臨床研究・論文、プロスタグランジン抑制によるメラニン生成抑制メカニズム、内服・外用療法の効果比較に関する科学的エビデンスの参照元として使用
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監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務