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中学生のワキガ・多汗症にミラドライは効果的?大宮で治療を検討する前に知っておきたいこと

目次

  1. はじめに
  2. 中学生のワキガ・多汗症について
  3. ワキガ・多汗症が発症するメカニズム
  4. 中学生がワキガで悩むとき ― 心理的影響と学校生活への影響
  5. ミラドライとは
  6. ミラドライの効果とメリット
  7. 中学生にミラドライは適しているのか
  8. 中学生がミラドライを受ける際の注意点
  9. ミラドライの施術の流れ
  10. ミラドライの副作用とダウンタイム
  11. 中学生のワキガ治療における選択肢
  12. 治療を検討する保護者の方へ
  13. 大宮エリアでミラドライ治療を受けるには
  14. まとめ
  15. 参考文献

はじめに

思春期を迎えた中学生のお子様を持つ保護者の方から、「うちの子がワキガかもしれない」「制服の脇が黄ばんでいる」「汗の量が多くて困っている」といったご相談をいただくことが増えています。

ワキガや多汗症は、思春期に発症することが多い症状であり、特に中学生という多感な時期に発症すると、学校生活や友人関係に大きな影響を及ぼすことがあります。ニオイが原因でいじめや仲間外れの対象になってしまうケースも報告されており、早期の対応が望まれる場合もあります。

近年、ワキガ・多汗症の治療法として注目されているのが「ミラドライ」です。ミラドライは、マイクロ波を使用して汗腺を破壊する治療法で、メスを使わずに半永久的な効果が期待できることから、多くの医療機関で導入されています。

本記事では、中学生のワキガ・多汗症に対するミラドライ治療について、その効果や注意点、治療を検討する際に知っておきたい情報を詳しく解説します。大宮エリアでミラドライ治療を検討されている方はもちろん、お子様のワキガ・多汗症にお悩みの保護者の方にもお役立ていただける内容となっております。


中学生のワキガ・多汗症について

ワキガ(腋臭症)とは

ワキガは、医学用語では「腋臭症(えきしゅうしょう)」と呼ばれる状態です。脇の下から特有の強いニオイを発する体質のことを指し、このニオイはアポクリン汗腺から分泌される汗に含まれる成分が、皮膚表面の常在菌によって分解されることで発生します。

日本人におけるワキガ体質の割合は約10%程度とされており、欧米人と比較すると少ない傾向にあります。しかし、日本では体臭に対する意識が高い文化的背景もあり、ワキガに悩む方の精神的な負担は決して小さくありません。

多汗症とは

多汗症は、体温調節に必要な範囲を超えて過剰な量の汗が分泌される状態を指します。特に脇の下に多量の汗が出る状態を「腋窩多汗症(えきかたかんしょう)」といいます。

多汗症とワキガは別の症状ですが、多汗症の方が同時にワキガを併発しているケースもあります。多汗症による汗自体には本来ニオイはありませんが、汗を長時間放置すると雑菌が繁殖し、ニオイが発生することがあります。

中学生に多い理由

ワキガや多汗症が中学生(思春期)に発症しやすい理由は、第二次性徴に伴うホルモンバランスの変化にあります。思春期になると性ホルモンの分泌が急激に増加し、これがアポクリン汗腺を刺激して活発化させます。

アポクリン汗腺は幼少期には活動しておらず、思春期になって初めて活動を始めるため、それまでは何も問題がなかったお子様でも、ある日突然ニオイが気になり始めることがあります。

また、近年では成長の早期化や食生活の変化により、小学校高学年からワキガの症状が現れるケースも増えてきています。


ワキガ・多汗症が発症するメカニズム

2種類の汗腺

人間の体には、「エクリン汗腺」と「アポクリン汗腺」という2種類の汗腺が存在します。

エクリン汗腺は全身に分布しており、主に体温調節のために汗を分泌します。この汗腺から出る汗はほぼ水分と塩分で構成されており、サラサラとしていて基本的にニオイはありません。

一方、アポクリン汗腺は脇の下、耳の中、乳輪、陰部など限られた部位にのみ存在します。アポクリン汗腺から分泌される汗には脂質やタンパク質が含まれており、これが皮膚表面の常在菌によって分解されると、ワキガ特有のニオイが発生します。

ワキガのニオイが発生する仕組み

ワキガのニオイの原因物質は「3メチル2へキセノイン酸」という物質です。アポクリン汗腺から分泌された汗に含まれる脂肪酸が、皮膚表面に存在する常在菌によって分解されることでこの物質が生成され、独特のニオイを発するようになります。

ワキガ体質の方は、アポクリン汗腺の数が多く、サイズも大きいため、分泌される汗の量も多くなります。そのため、より強いニオイが発生しやすくなります。

遺伝との関係

ワキガは遺伝的要因が大きく関係しています。ワキガ体質は優性遺伝するため、両親のどちらかがワキガ体質の場合、お子様がワキガになる確率は約50%とされています。両親ともにワキガ体質の場合は、その確率は約75〜80%にまで高まります。

また、ワキガ体質と耳垢のタイプには密接な関係があることが知られています。湿った耳垢(湿性耳垢)を持つ方は、ワキガ体質である可能性が高いとされています。これは、耳垢のタイプとワキガ体質の両方がABCC11遺伝子という同じ遺伝子によって決定されるためです。


中学生がワキガで悩むとき ― 心理的影響と学校生活への影響

思春期の心理的影響

中学生という時期は、身体的にも精神的にも大きな変化を経験する多感な時期です。この時期にワキガを発症すると、自己肯定感の低下や社会的な不安を引き起こす可能性があります。

ワキガのニオイは本人が気づきにくいという特徴があります。自分では気づいていなくても、周囲の友人や同級生から指摘されて初めて自覚するケースが多く、その際の精神的なダメージは計り知れません。

いじめや人間関係への影響

残念ながら、ワキガがいじめの原因となることがあります。ニオイを理由にからかわれたり、仲間外れにされたりすることで、学校に行きたくなくなる、引きこもりがちになるといった問題に発展するケースも報告されています。

中学生の友人関係は非常に繊細であり、ニオイが原因で関係が悪化すると、学業や課外活動にも悪影響を及ぼす可能性があります。

学校生活への具体的な影響

ワキガや多汗症を抱える中学生は、以下のような場面で困難を感じることがあります。

体育の授業や部活動では、運動による発汗でニオイが強くなることを恐れて、積極的に参加できなくなることがあります。また、更衣室での着替えの際に、周囲の目が気になって着替えを避けるようになることもあります。

修学旅行や林間学校などの宿泊行事では、入浴時や就寝時に自分のニオイが周囲に気づかれるのではないかと不安になり、行事への参加を躊躇するケースもあります。

夏場の制服の脇の黄ばみや汗ジミも、周囲の目を気にするあまり、学校生活への意欲が低下する原因となることがあります。

早期対応の重要性

このように、ワキガや多汗症は中学生の学校生活や精神的健康に大きな影響を及ぼす可能性があります。そのため、保護者の方がお子様の変化に気づき、適切なタイミングで対応することが非常に重要です。

ただし、お子様に対して「臭い」「ワキガかもしれない」といった言葉を直接的に伝えることは避けるべきです。思春期の繊細な心に深い傷を残す可能性があります。まずは「汗の悩みはない?」「体のことで困っていることはない?」といった形で、優しく寄り添うアプローチが大切です。


ミラドライとは

ミラドライの概要

ミラドライは、アメリカのMiramar Labs社が開発したワキガ・多汗症治療機器です。マイクロ波(電磁波)を使用して、汗腺を破壊することで、発汗やニオイを抑制する治療法です。

2010年に日本に上陸し、2018年6月には厚生労働省から製造販売承認を取得しました。原発性腋窩多汗症の治療機器として薬事承認を受けているのは、日本国内ではミラドライのみです。また、アメリカのFDA(食品医薬品局)からも、腋窩多汗症、腋臭症、減毛の適応で承認を取得しています。

マイクロ波による治療の仕組み

ミラドライは5.8GHzのマイクロ波を照射することで治療を行います。マイクロ波は電子レンジでも使用されている電磁波で、水分を多く含む組織に選択的に吸収される特性があります。

皮膚にマイクロ波を照射すると、水分を多く含む汗腺がターゲットとなり、熱エネルギーによって汗腺が破壊されます。ミラドライの優れた点は、汗腺が存在する領域一帯を面で加熱できることです。これにより、打ち漏れなく汗腺を破壊することが可能になります。

また、ミラドライには独自の冷却システム(ハイドロセラミック・クーリング)が搭載されており、照射中は皮膚表面を冷却し続けます。これにより、表皮や真皮の浅い部分へのダメージを防ぎながら、汗腺が存在する深い層に効果的に熱エネルギーを届けることができます。

破壊される2種類の汗腺

ミラドライは、ワキガの原因となるアポクリン汗腺と、多汗症の原因となるエクリン汗腺の両方を同時に破壊することができます。

アポクリン汗腺を破壊することでワキガのニオイが改善され、エクリン汗腺を破壊することで発汗量が減少します。一度破壊された汗腺は再生しないため、効果は半永久的に持続するとされています。


ミラドライの効果とメリット

主な効果

ミラドライの治療によって期待できる効果は以下の通りです。

発汗量の減少については、施術後すぐに効果を実感できる方が多く、ワキ汗の量が大幅に減少します。ニオイの軽減についても、アポクリン汗腺が破壊されることで、ワキガ特有のニオイが改善されます。

また、ミラドライには副次的な効果として減毛効果もあります。汗腺の周辺にある毛根も熱の影響を受けるため、脇毛が減少することがあります。

臨床データによると、多くの患者様が治療前と比較して7〜8割程度の汗やニオイの減少を実感されています。

ミラドライのメリット

ミラドライには、従来の治療法と比較して多くのメリットがあります。

切らない治療であることは、最大のメリットの一つです。メスを使用しないため、傷跡が残らず、術後の回復も早いです。

1回の施術で長期的な効果が期待できる点も大きなメリットです。ボトックス注射のように定期的な再施術が不要で、一度の治療で半永久的な効果が得られます。

ダウンタイムが短いことも重要です。施術の翌日から日常生活に戻ることができるため、学校や仕事を長期間休む必要がありません。

入院が不要で日帰り治療が可能な点も、忙しい現代人にとって大きなメリットです。施術時間は両脇で約60分程度であり、施術後はそのまま帰宅できます。

厚生労働省とFDAの承認を受けている安全性の高い治療法である点も安心材料です。膨大な臨床データに基づいて、効果と安全性が確認されています。


中学生にミラドライは適しているのか

ミラドライの年齢制限について

ミラドライには、治療を禁止する明確な年齢制限は設けられていません。中学生以上であれば、基本的に施術を受けることは可能です。

ただし、ミラドライの施術には局所麻酔を使用するため、体重による麻酔量の制限があります。体格や体重によっては、安全に必要な量の麻酔を使用できない場合があり、その場合は施術ができないこともあります。

また、思春期のお子様の場合、汗腺がまだ発達途中である可能性があります。そのため、成人と比較すると、施術後に新たな汗腺が発達して症状が再発するリスクがあることを理解しておく必要があります。

中学生への治療に対する医学的見解

中学生へのミラドライ治療については、医療機関や医師によって見解が分かれることがあります。

一部の医療機関では、アポクリン汗腺が思春期以降に発達する特性を考慮して、女性の場合は16歳前後から、男性の場合は18歳前後からの治療を目安としています。成長途中の段階でミラドライ治療を行った場合、汗腺を破壊してニオイが改善したとしても、その後に新たな汗腺が成長して再び症状が現れる可能性があるためです。

一方で、第二次性徴が始まる12歳前後から治療は可能という見解もあります。成長期に治療を受けた場合は、第二次性徴が完了する20歳前後に2回目の治療を検討することが推奨される場合もあります。

中学生にミラドライが選択される理由

中学生のワキガ治療において、ミラドライが選択されることがある理由としては、以下の点が挙げられます。

切らない治療であるため、成長期のお子様の体への負担が少ないことが大きな理由です。メスを使う手術と比較すると、合併症のリスクが大幅に低減されます。

傷跡が残らないため、お子様が成長する過程で傷跡を気にする必要がありません。

ダウンタイムが短いため、学校生活への影響を最小限に抑えることができます。長期の休みを取る必要がなく、周囲に気づかれにくいという点も、思春期のお子様にとっては重要です。

ただし、すべてのケースでミラドライが最適とは限りません。お子様の症状の程度や成長段階、本人の希望などを総合的に考慮して、医師と相談しながら治療法を決定することが大切です。


中学生がミラドライを受ける際の注意点

保護者の同意と同伴

未成年者がミラドライ治療を受ける場合は、必ず保護者の同意が必要です。多くの医療機関では、カウンセリングや施術に保護者の同伴を求めています。

保護者の方は、治療内容やリスク、期待できる効果について医師から十分な説明を受け、お子様と一緒に理解した上で治療を決定してください。

再発の可能性

先述の通り、成長期のお子様の場合は、治療後に新たな汗腺が発達することで症状が再発する可能性があります。これは、アポクリン汗腺が思春期に発達するという生理的な特性によるものです。

そのため、中学生の時点で治療を受けた場合、成人後に追加の治療が必要になる可能性があることを理解しておく必要があります。

局所麻酔について

ミラドライの施術では局所麻酔を使用します。麻酔注射の際に痛みを感じることがありますが、施術中はしっかりと麻酔が効いているため、ほとんど痛みを感じることはありません。

ただし、麻酔アレルギーをお持ちの方は事前に医師に伝える必要があります。また、体格によっては使用できる麻酔量に制限があるため、施術が受けられない場合もあります。

施術のタイミング

修学旅行や林間学校、部活動の大会など、大きなイベントの直前に施術を受けることは避けた方が良いでしょう。施術後数日間は腫れや痛みが残ることがあり、激しい運動は控える必要があるためです。

施術を検討する場合は、余裕を持ったスケジュールで計画することをお勧めします。


ミラドライの施術の流れ

カウンセリング・診察

まず、医師によるカウンセリングと診察が行われます。お子様の症状や脇の状態を確認し、ミラドライ治療が適しているかどうかを判断します。

この際、ワキガや多汗症の程度、これまでのケア方法、アレルギーの有無などについて詳しくお伺いします。保護者の方も一緒に説明を受け、治療内容やリスク、費用について確認してください。

施術当日の準備

施術当日は、脇毛の処理(剃毛)が必要です。また、制汗剤やデオドラント製品は使用せず、脇をきれいに洗った状態で来院してください。

マーキング

施術範囲を特定するために、脇の下にマーキングを行います。専用のテンプレートを使用して、照射範囲を正確に設定します。

局所麻酔

マーキングした範囲に局所麻酔を注射します。麻酔が十分に効いていることを確認してから、施術に入ります。

麻酔注射の際には多少の痛みを感じることがありますが、その後の照射中は麻酔の効果により痛みをほとんど感じることはありません。

ミラドライの照射

ミラドライのハンドピースを脇に当て、マイクロ波を照射します。照射時間は片脇で約20〜30分、両脇で約60分程度です。

照射中は、ハンドピースが皮膚を吸引し、固定しながらマイクロ波を照射します。同時に冷却システムが作動し、皮膚表面を保護します。

アフターケア

施術後は、アイスパックで患部を冷却します。これにより、炎症や腫れを抑えることができます。

クリニックから痛み止めや軟膏が処方されることもあります。帰宅後の過ごし方や注意事項について説明を受けてから、帰宅となります。


ミラドライの副作用とダウンタイム

一般的な副作用

ミラドライの施術後には、以下のような副作用が一時的に生じることがあります。

腫れについては、施術直後から脇の下に腫れが生じます。腫れのピークは施術当日の夜から翌日にかけてで、その後徐々に改善していきます。

痛みについては、麻酔が切れた後、ヒリヒリとした痛みや、強い日焼けをしたような感覚を感じることがあります。痛みは数日で落ち着くことがほとんどです。

内出血は、施術部位に生じることがありますが、通常は1〜2週間程度で消失します。

皮膚のつっぱり感やしこりを感じることもありますが、これらも時間の経過とともに改善していきます。

感覚の鈍さについては、施術により脇周辺の感覚が一時的に鈍くなることがあります。これは、汗腺周辺の感覚神経の末端が熱の影響を受けるためですが、末梢神経は再生するため、通常は3か月前後で感覚が戻ります。

これらの副作用は一過性のものであり、重篤な合併症の報告は極めて稀です。

ダウンタイムの期間

ミラドライのダウンタイムは個人差がありますが、一般的には以下のような経過をたどります。

施術当日は、腫れや痛みが最も強い時期です。アイスパックでしっかりと冷却し、安静に過ごすことが推奨されます。入浴は避け、シャワー浴のみとしてください。激しい運動や飲酒も控えましょう。

翌日から1週間程度で、多くの方が日常生活に戻ることができます。腫れや痛みは徐々に軽減していきますが、激しい運動は引き続き控えた方が良いでしょう。

1週間から1か月後には、腫れや内出血がほぼ治まり、日常生活に支障がなくなります。この時期に少し汗やニオイが戻ったように感じることがありますが、これは正常な経過です。

施術から半年後には、治療結果が安定します。施術前と比較して7〜8割程度の改善を実感される方が多いです。

日常生活への影響

ミラドライは翌日から通常の活動に復帰できることがメリットですが、以下の点に注意が必要です。

激しい運動は、体温上昇や摩擦により腫れや痛みを悪化させる可能性があるため、施術後数日から1週間程度は控えてください。

入浴については、施術当日はシャワー浴のみとし、翌日からは入浴可能です。ただし、長時間の入浴は避けた方が良いでしょう。

脇を強くこすったり、刺激を与えたりすることは避けてください。


中学生のワキガ治療における選択肢

ミラドライ以外の治療法

中学生のワキガ治療には、ミラドライ以外にもいくつかの選択肢があります。

ボトックス注射は、注射だけで行える手軽な治療法です。脇の下にボツリヌス毒素を注射することで、汗腺の活動を一時的に抑制します。効果は約3〜6か月持続するため、定期的な施術が必要です。成長期のお子様にも比較的安心して行える治療法として、多くの医療機関で推奨されています。

外用薬による治療も選択肢の一つです。塩化アルミニウム製剤や、近年承認された抗コリン薬(エクロックゲル、ラピフォートワイプなど)を脇に塗布することで、発汗を抑制します。保険適用のものもあり、比較的手軽に始められます。

剪除法は、脇の下を切開してアポクリン汗腺を直接取り除く手術です。保険適用となるため費用負担は少ないですが、入院や術後の安静が必要であり、傷跡が残ります。成長期のお子様への適用については慎重な判断が必要です。

日常的なケア

軽度のワキガや多汗症の場合は、日常的なケアで症状を軽減できることもあります。

こまめなシャワーと清潔の維持、医薬部外品のデオドラント製品の使用、通気性の良い衣類の着用、脇毛の処理(脇毛があると汗や細菌が付着しやすくなるため)などが効果的です。

治療法の選択

どの治療法が最適かは、症状の程度、お子様の年齢や成長段階、本人の希望、生活スタイルなどによって異なります。

軽度の症状で、本人がそこまで気にしていない場合は、まずは外用薬や日常的なケアから始めることも一つの選択です。一方、症状が強く学校生活に支障をきたしている場合は、より積極的な治療を検討する価値があります。

いずれにしても、専門の医師に相談し、お子様に最適な治療法を一緒に考えていくことが大切です。


治療を検討する保護者の方へ

お子様への伝え方

お子様がワキガかもしれないと気づいた時、どのように伝えるべきか悩まれる保護者の方も多いでしょう。

まず大切なのは、ワキガは「病気」ではなく「体質」であり、遺伝によって受け継がれるものだということを理解することです。「不潔だから」「ちゃんと洗っていないから」という理由でワキガになるわけではありません。

お子様に伝える際は、「臭い」「ワキガ」といった言葉を直接使うことは避けてください。思春期のお子様の心に深い傷を残す可能性があります。

代わりに、「この時期は体が変わってくるから、汗のことで困っていない?」「お母さん(お父さん)も若い頃、汗のことで悩んだことがあるのだけど、何か気になることはない?」といった形で、悩みを共有する姿勢を見せることが大切です。

保護者自身がワキガ体質の場合

保護者自身がワキガ体質の場合は、自分の経験を共有することで、お子様の心に寄り添うことができます。

「実はお母さん(お父さん)も若い頃、同じことで悩んでいたの。ワキガは遺伝するから、もしかしたらあなたも同じかもしれないけど、今はいい対策がたくさんあるから大丈夫だよ」と伝えることで、お子様も安心して悩みを打ち明けられるかもしれません。

専門家への相談

お子様のワキガが気になる場合は、まずは皮膚科や形成外科などの専門医に相談することをお勧めします。

医師の診察を受けることで、本当にワキガかどうか、症状の程度はどのくらいか、どのような治療法が適しているかなどを客観的に判断してもらうことができます。

多くのクリニックでは無料カウンセリングを実施しており、治療を受けるかどうかは相談してから決めることができます。お子様と一緒にカウンセリングを受け、不安や疑問を解消した上で、治療を検討してください。


大宮エリアでミラドライ治療を受けるには

大宮での治療を検討される方へ

大宮は埼玉県の交通の要所であり、多くの医療機関が集まるエリアです。ワキガ・多汗症治療を専門的に行うクリニックも複数あり、ミラドライ治療を受けることができます。

治療を検討する際には、以下の点を確認することをお勧めします。

医師の経験と専門性については、ミラドライ治療の実績が豊富な医師がいるかどうかを確認してください。ミラドライ認定医の資格を持つ医師であれば、より安心です。

カウンセリングの充実度も重要です。無料カウンセリングを実施しているか、未成年の患者様への対応経験があるかなどを確認しましょう。

アフターフォロー体制も確認のポイントです。施術後の経過観察や、万が一のトラブルへの対応体制が整っているかを確認してください。

費用についても事前に確認しておきましょう。ミラドライは自由診療のため、クリニックによって費用が異なります。また、未成年者向けの割引プランがあるかどうかも確認すると良いでしょう。

アイシークリニック大宮院について

当院では、ミラドライ治療を含む各種ワキガ・多汗症治療を提供しております。経験豊富な医師が、お子様一人ひとりの症状や状態に合わせた最適な治療法をご提案いたします。

未成年の患者様の治療については、保護者の方にもご同席いただき、治療内容やリスクについて丁寧にご説明いたします。お子様と保護者の方が十分にご理解・ご納得いただいた上で、治療を進めてまいります。

カウンセリングは無料で行っておりますので、治療を受けるかどうか迷われている方も、まずはお気軽にご相談ください。


まとめ

中学生のワキガ・多汗症は、思春期特有のホルモンバランスの変化によって発症することが多く、学校生活や精神的な健康に大きな影響を及ぼす可能性があります。

ミラドライは、マイクロ波を使用して汗腺を破壊する、切らないワキガ・多汗症治療法です。厚生労働省とFDAの承認を受けており、安全性と効果が認められています。中学生でも施術を受けることは可能ですが、成長期であることを考慮した上で、治療の適否を判断する必要があります。

治療を検討する際には、以下の点を踏まえて慎重に判断することが大切です。

お子様の症状の程度と、本人がどの程度困っているかを把握すること。成長期の場合は再発の可能性があることを理解しておくこと。ミラドライ以外の選択肢(ボトックス注射、外用薬など)も含めて検討すること。専門の医師に相談し、お子様に最適な治療法を一緒に考えること。

何よりも大切なのは、お子様の気持ちに寄り添い、一人で悩ませないことです。ワキガや多汗症は適切な治療やケアによって改善できる症状です。お子様が健やかに学校生活を送れるよう、保護者の方のサポートが重要な役割を果たします。

大宮エリアでミラドライ治療をご検討の方は、ぜひ一度専門医にご相談ください。お子様の未来のために、最適な選択を一緒に考えていきましょう。


参考文献

監修者医師

高桑 康太 医師

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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