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冬の方が脇汗をかく原因とは?季節に関係なく続く多汗症の対策

💬 「冬なのになぜか脇汗がひどい…」
暖房の効いた部屋に入った瞬間、脇が汗ばんでしまう。重ね着のせいで余計に蒸れる。そんな経験、ありませんか?

実は冬に脇汗が増えると感じる人は非常に多く、放置すると臭いや衣類への染みなど日常生活への支障がどんどん大きくなります。

この記事を読めば、冬の脇汗が起きるメカニズム・自分でできるケア・病院での治療法がまるごとわかります。
「もしかして多汗症かも?」と気になっている方は、ぜひ最後までチェックしてください。

🚨 こんな方は要注意!

⚡ 冬でも脇汗が止まらない・臭いが気になる

⚡ 衣類に汗ジミがついて困っている

⚡ 制汗剤を使っても効果が感じられない

⚡ 人前での汗が気になってストレスになっている

👆 1つでも当てはまる方は、この記事を最後まで読んでください

この記事でわかること

✅ 冬に脇汗が増える3つの主な原因

✅ 多汗症かどうかを判断するポイント

✅ 自分でできるケアと制汗剤の正しい選び方

✅ 医療機関で受けられる最新の治療法(注射・塗り薬・ミラドライ)

✅ 受診のタイミングの目安


目次

  1. 冬に脇汗が増えると感じる人は意外と多い
  2. そもそも汗はなぜかくのか?汗腺の基本的な仕組み
  3. 冬に脇汗が増える主な原因
  4. 室内外の温度差が引き起こす「温熱性発汗」
  5. 冬の重ね着が脇汗を悪化させる理由
  6. 精神的なストレスと脇汗の深い関係
  7. 多汗症とは?冬でも改善しない場合に疑われる疾患
  8. 脇汗が多い人が日常生活でできるケア
  9. 市販品・制汗剤の選び方と使い方
  10. 医療機関で受けられる脇汗の治療法
  11. どのタイミングで受診を考えるべきか
  12. まとめ

この記事のポイント

冬の脇汗は室内外の温度差・重ね着・精神的ストレスが主因。多汗症の疑いがある場合は皮膚科への受診を推奨し、アイシークリニック大宮院では塗り薬・ミラドライ等の治療を提供している。

💡 冬に脇汗が増えると感じる人は意外と多い

脇汗と聞くと、真夏の炎天下や運動中のイメージを持つ方がほとんどでしょう。しかし、汗の悩みを抱えている方を診察する医療機関の現場では、「冬になってから脇汗がひどくなった」「寒い季節の方が汗が出やすい」というご相談が実は増えてきています。

特に多いのが、暖房のきいた室内に入ったとき、人前に立つ緊張した場面、厚着をしているとき、といった状況での発汗です。これらは夏の発汗とは異なる原因で起こっており、単純に「暑いから汗をかく」という状況とは少し違います。自分だけがおかしいのかと不安になる方もいますが、実際には多くの方が同様の経験をしています。

また、冬の脇汗は衣類の問題とも密接に関係しています。夏であれば汗をかいても薄着なので乾きやすく、他者から見えにくいこともあります。一方、冬は重ね着をしているため、一度かいた汗が蒸発せずにこもり、衣類に目立つシミとして現れやすくなります。そのため、「冬の方が脇汗が気になる」という感覚につながりやすいのです。

Q. 冬に脇汗が増える主な原因は何ですか?

冬に脇汗が増える原因は主に3つです。第一に、屋外と室内の温度差が10〜20℃以上になることで起こる「温熱性発汗」、第二に受験や年末年始などの精神的ストレスによる「精神性発汗」、第三に重ね着による脇の下の熱のこもりが挙げられます。

📌 そもそも汗はなぜかくのか?汗腺の基本的な仕組み

脇汗の原因を理解するためには、まず汗を分泌する「汗腺」の仕組みを知っておく必要があります。汗腺には大きく分けて2種類あります。

ひとつ目は「エクリン腺」です。全身に約200〜400万個存在し、体温調節を主な目的として汗を分泌します。サラッとした無色透明の汗で、水分と塩分が主な成分です。運動をしたり、暑い環境にいたりすると活発に働き、体温が上がりすぎないように調節します。脇の下にも多く存在していますが、このエクリン腺からの汗が通常の脇汗の大部分を占めています。

ふたつ目は「アポクリン腺」です。こちらは脇の下、耳の中、鼠径部などの特定の部位にのみ存在する汗腺で、体温調節ではなくフェロモンなどの分泌に関係するとされています。アポクリン腺から出る汗には脂質やタンパク質、アンモニアなどが含まれており、皮膚の常在菌によって分解されることで独特のにおいを生じさせます。いわゆる「ワキガ」と呼ばれる状態はこのアポクリン腺と関係しています。

これらの汗腺は自律神経によってコントロールされており、意識的にコントロールすることができません。特にエクリン腺は交感神経の支配を受けているため、緊張やストレスによっても活発に分泌されます。この特性が、冬でも脇汗が出やすくなる大きな要因の一つとなっています。

✨ 冬に脇汗が増える主な原因

冬に脇汗が増える原因は複数あります。それぞれを順番に見ていきましょう。

まず考えられるのが、室内外の大きな温度差です。冬は屋外と室内の温度差が激しく、暖房がきいた室内に入ったとき、身体が急激な温度変化に対応しようとして発汗量が急増することがあります。これを「温熱性発汗」といいます。特に脇の下は体温調節のための汗腺が集中しているため、この温熱性発汗の影響を受けやすい部位です。

次に、精神的なストレスや緊張による「精神性発汗」が挙げられます。汗腺は自律神経の制御を受けており、緊張や不安を感じると交感神経が刺激されて手や脇を中心に汗が分泌されます。冬は年末年始の忙しさ、新学期・新年度に向けた準備、受験シーズンなど、心理的なプレッシャーがかかる場面が増えることも影響しています。

また、冬特有の「厚着・重ね着」による熱のこもりも原因のひとつです。セーターやダウンジャケットを着込むことで、脇の下の温度が上昇し、エクリン腺が体温を下げようとして汗を分泌します。さらに、通気性の低い素材の衣類は汗の蒸発を妨げるため、衣類内部の湿度が高くなり、不快感が増してしまいます。

さらに、冬は飲み物として温かいものを多く摂取する傾向があり、これも体温上昇→発汗というサイクルを引き起こしやすくなります。コーヒーや紅茶、辛い食べ物なども交感神経を刺激して発汗を促進することが知られています。

Q. 冬の重ね着が脇汗を悪化させるのはなぜですか?

冬の重ね着は脇の下に保温層を形成し、局所的な過熱を引き起こすため、身体が体温を下げようと発汗量を増加させます。また、ウールやポリエステルなど冬素材は通気性が低く汗が蒸発しにくいため、同じ量の汗でもシミとして目立ちやすくなります。

🔍 室内外の温度差が引き起こす「温熱性発汗」

冬の脇汗において特に大きな役割を果たしているのが、室内外の温度差による温熱性発汗です。日本の冬は地域によっては外気温が0〜10℃近くになる一方、室内は暖房によって20〜25℃前後に保たれていることが多く、この差が10〜20℃以上になることもめずらしくありません。

冷えた屋外から暖かい室内に入ると、身体は急激な温度上昇を感知します。体温が一定以上に上がりそうになると、脳の視床下部にある体温調節中枢が働き、発汗によって熱を体外に放出しようとします。この反応は非常に速く、暖かい場所に入ってから数分以内に発汗が始まることもあります。

特に問題になるのが、厚着をしたまま暖かい場所に移動した場合です。外では防寒のために分厚いコートやセーターを着ていますが、室内に入っても衣類を脱ぐ機会がない場合、衣類内部の温度がどんどん上昇し、発汗が止まらなくなることがあります。電車の中、会議室、レストランなどで突然脇に汗が出てきて困るという経験をしている方は、この温熱性発汗が主な原因である可能性が高いです。

また、夏と異なり、冬は「暑いから着替える」という発想が生まれにくく、汗をかいたまま過ごしてしまうことも多くなります。汗が衣類に吸収されたまま長時間が経過すると、においの原因にもなりやすいため、冬の脇汗はにおいの観点でも注意が必要です。

💪 冬の重ね着が脇汗を悪化させる理由

冬の衣類選びも、脇汗に大きく影響しています。防寒のために重ね着をすることは体温保持の観点では理にかなっていますが、脇汗という観点では逆効果になることがあります。

重ね着をすることで、脇の下に「保温層」が形成されます。普段よりも熱がこもりやすくなった脇の下では、体温が上がりやすく、身体は体温を下げるために積極的に発汗しようとします。つまり、重ね着が脇の下の「局所的な過熱」を引き起こし、発汗量を増加させてしまうのです。

素材の問題も見逃せません。冬に多く使われるウール、ポリエステル、アクリルなどの素材は、保温性に優れている反面、通気性や吸湿性に乏しいものが多く、汗をかいてもすぐに蒸発せず、衣類内にこもってしまいます。綿素材と比べると、ポリエステルなどの化学繊維は汗を吸いにくいため、脇の下が蒸れやすくなります。

さらに、タートルネックや密着したインナーなど、脇に密着する衣類は、通気性を著しく低下させます。汗の蒸発が阻害されるため、同じ量の汗でも「より多くかいている」ように感じられたり、衣類のシミとして見えやすくなったりします。冬に脇汗が目立つと感じる方の多くは、こうした衣類の特性が影響している場合があります。

🎯 精神的なストレスと脇汗の深い関係

冬に脇汗が多いと感じる方の中には、温度変化や衣類の問題以上に、精神的なストレスや緊張が原因になっているケースも少なくありません。

汗腺は自律神経によってコントロールされていますが、精神性発汗は特に手のひら、足の裏、そして脇の下に集中して起こります。人前で話すとき、大事な面接や試験の前、緊張する場面など、精神的な興奮や不安が生じると、交感神経が活発になり、これらの部位から多量の汗が分泌されます。

冬に精神性発汗が目立ちやすくなる理由のひとつとして、冬の生活イベントが関係していると考えられます。受験シーズン、就職活動、年末年始の親族との集まり、重要な職場の会議など、冬から春にかけては精神的な負荷がかかりやすい場面が多くなる傾向があります。こうした場面での緊張が精神性発汗を引き起こし、「冬は脇汗が多い」という印象につながることがあります。

また、精神性発汗には「汗への不安がさらに汗を呼ぶ」という悪循環が存在します。「また脇汗をかいてしまうかもしれない」という不安自体が交感神経を刺激し、実際に発汗量を増加させてしまうのです。この悪循環にはまってしまうと、脇汗への過度な意識が日常生活の質を大きく下げることにもなりかねません。

Q. 多汗症かどうかを判断する基準を教えてください。

脇多汗症の目安は、6ヶ月以上にわたり原因不明の過度な発汗が続き、「左右対称に起こる」「週1回以上の発汗がある」「日常生活に支障をきたす」「25歳以前に発症」「家族に同様の症状がある」「睡眠中は発汗が止まる」のうち2項目以上に該当する場合です。

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💡 多汗症とは?冬でも改善しない場合に疑われる疾患

冬でも夏でも関係なく、常に脇汗が多い状態が続く場合には、「多汗症」という疾患の可能性を考える必要があります。多汗症は単なる「汗かき体質」ではなく、医学的に治療が必要な状態として認識されています。

多汗症には大きく分けて「原発性多汗症」と「続発性多汗症」の2種類があります。

原発性多汗症は、身体的な疾患がないにもかかわらず、特定の部位(脇の下、手のひら、足の裏、顔など)から過剰な発汗が起こる状態です。自律神経の過敏な反応が原因と考えられており、遺伝的な要因も関係しているとされています。精神的な緊張や興奮によって悪化しますが、睡眠中はほとんど発汗しないという特徴があります。日本では人口の5〜15%程度が何らかの原発性多汗症を抱えていると推計されており、決してまれな状態ではありません。

続発性多汗症は、甲状腺機能亢進症、糖尿病、更年期障害、パーキンソン病、特定の薬剤の副作用など、他の疾患や要因によって引き起こされる発汗過多です。全身性の発汗が多く、睡眠中にも発汗することがある点で原発性多汗症と区別されます。

脇多汗症の診断基準としては、6ヶ月以上にわたって、明らかな原因がないのに過度の脇汗がみられ、以下の項目のうち2つ以上に当てはまる場合とされています。左右対称に起こる、週1回以上の発汗エピソードがある、日常生活に支障をきたしている、25歳以前に始まった、家族に同様の症状がある、睡眠中は発汗が止まる——といった特徴が目安となります。

多汗症は、汗が多いというだけでなく、衣類のシミ、においの悩み、人前での緊張感、精神的ストレスの増大など、生活の質を大きく損なう疾患です。「体質だから仕方ない」と諦めてしまっている方も多いですが、現代の医療では有効な治療法が複数存在しています。

📌 脇汗が多い人が日常生活でできるケア

脇汗に悩む方が日常生活の中でできるケアについて、いくつかご紹介します。これらはすぐに始められる対策で、症状の緩和に役立つことがあります。

まず、衣類の素材と選択について工夫することが重要です。インナーには綿100%や吸湿速乾素材のものを選ぶと、汗を素早く吸収して蒸発させやすくなります。また、脇汗パッドや汗取りインナーを活用することで、外側の衣類への汗染みを防ぐことができます。冬の重ね着では、インナーの素材選びが特に重要で、蒸れにくい素材を選ぶだけで発汗量が落ち着くこともあります。

室内では、体温が上がりすぎないように温度管理を意識することも大切です。暖房の温度を少し低めに設定したり、暖かい室内では上着を脱いで体温を調整したりするだけで、温熱性発汗を抑えられることがあります。室内では着脱しやすいカーディガンなどを活用して、こまめに衣類の量を調整することをおすすめします。

食事の面では、カフェイン、アルコール、辛いものの摂取を控えめにすることで、交感神経の過剰な刺激を抑えられます。これらは体温を上昇させたり、自律神経を乱したりする作用があるため、脇汗が気になる方は量を調整してみることが一つの選択肢です。

ストレス管理も重要なポイントです。精神性発汗が多い方は、リラクゼーション法(深呼吸、ヨガ、瞑想など)を取り入れることで、交感神経の興奮を抑え、発汗量を減らすことができる場合があります。十分な睡眠をとることも自律神経のバランスを整える上で欠かせません。

脇の清潔を保つことも、においの観点から重要です。脇汗そのものはほぼ無臭ですが、皮膚の常在菌によって分解されることでにおいが生じます。こまめに清潔にすることで、においの発生を抑えることができます。ただし、皮膚をこすりすぎると皮膚のバリア機能が低下するため、優しく洗うことを心がけてください。

✨ 市販品・制汗剤の選び方と使い方

ドラッグストアで購入できる制汗剤も、脇汗対策に有効なアイテムです。ただし、製品の種類や成分によって効果や使い方が異なるため、正しい知識を持って選ぶことが大切です。

制汗剤の主な有効成分は「アルミニウム塩(塩化アルミニウムなど)」です。この成分は汗腺の導管に詰まることで一時的に汗の分泌を抑える効果があります。一般的な制汗デオドラント製品に含まれている濃度は比較的低く、肌への刺激が少ない反面、効果も穏やかです。汗が多い方には、塩化アルミニウムをより高濃度で配合した医薬部外品や医薬品タイプの制汗剤の方が効果的なことがあります。

制汗剤の形状にはスプレー、ロールオン(ボールタイプ)、スティック、クリームなどがあります。スプレータイプは手軽に使えますが、皮膚への密着度が低く効果が弱い場合があります。ロールオンやスティックタイプは皮膚に直接塗布できるため、成分が汗腺口に届きやすく、より高い効果が期待できます。

制汗剤の効果を最大限に得るためには、使い方が重要です。最も効果的な使用タイミングは、入浴後の清潔な状態で、かつ汗をかいていないときです。脇の下の汗腺が開いた状態では制汗剤が浸透しにくいため、しっかりと乾かした後に塗布することが推奨されます。寝る前に塗布して翌朝洗い流す方法が特に効果的とされており、これにより汗腺に十分な時間成分を作用させることができます。

ただし、市販の制汗剤は一時的な効果を得るものであり、多汗症の根本的な治療にはなりません。市販品を試しても改善が見られない場合、または使用中に皮膚炎などの症状が出た場合は、専門の医療機関への相談をおすすめします。

Q. アイシークリニックで受けられる脇汗治療にはどんなものがありますか?

アイシークリニック大宮院では、症状やライフスタイルに応じた複数の治療法を提供しています。主な選択肢は、マイクロ波で汗腺を破壊し半永久的効果が期待できるミラドライです。

🔍 医療機関で受けられる脇汗の治療法

脇汗が日常生活に支障をきたすレベルの場合、医療機関での治療を検討することが有効な選択肢となります。現在、脇の多汗症に対しては複数の治療法が確立されており、症状や生活スタイルに合わせて選択することができます。

処方薬による治療としては、高濃度塩化アルミニウム外用液が用いられます。市販品よりも高い濃度のアルミニウム塩を含む外用薬で、医師の処方のもとで使用します。汗腺を物理的に塞ぐことで発汗を抑制するもので、比較的軽度の多汗症に適しています。また、2020年に「エクロックゲル」という脇多汗症の保険適用外用薬(後に保険適用取得)が国内で使用されるようになりました。この薬はアセチルコリンの働きを抑えることで汗腺の活動を直接抑制するものです。

注射による治療としては、神経伝達物質の放出を一時的に抑制する注射製剤を脇の下に注入する方法があります。汗腺を刺激する神経の働きを約半年間にわたって抑制することで、発汗量を著しく減少させる効果があります。効果の持続期間は個人差がありますが、多くの場合4〜6ヶ月程度です。注射を繰り返すことで継続的に効果を維持することができます。局所麻酔を使用するため痛みも最小限に抑えられ、ダウンタイムもほとんどない治療法です。多汗症に対して保険適用が認められており、保険診療で受けられる場合があります。

ミラドライと呼ばれる機器を用いたマイクロ波治療も注目されています。マイクロ波を使って汗腺そのものを破壊する治療法で、1〜2回の治療で長期間にわたる効果が期待できます。汗腺は一度破壊されると再生しないため、半永久的な改善が見込める点が大きな特徴です。ただし、自由診療となるため費用は高めになります。

外科的治療としては、汗腺を直接除去する「剪除法」や、細い吸引管で汗腺を吸引する「吸引法」なども存在します。これらは特に重症の多汗症やワキガの治療にも用いられますが、手術による傷跡や術後のケアが必要となるため、他の治療法が効果不十分な場合に検討される方法です。

内服薬については、抗コリン薬が使用されることがあります。全身の汗腺の活動を抑制するため、一定の効果がありますが、口渇、便秘、排尿障害などの副作用が生じることがあり、長期使用には注意が必要です。

💪 どのタイミングで受診を考えるべきか

「脇汗が多い気がするけれど、受診するほどのことではないかもしれない」と思っている方も多いと思います。では、どのような状態になったら医療機関への受診を考えるべきでしょうか。

まず、日常生活への支障が出ている場合は、受診の明確なサインです。脇汗のせいで衣類を1日に何度も着替えなければならない、人前に出ることが怖くなっている、脇汗を気にするあまり集中できない、大切な場面で汗のことが頭から離れない——こうした状態が続いているなら、医療的なサポートを受けることを真剣に考えていただきたいと思います。

市販の制汗剤を継続的に使用しても効果が不十分な場合も、受診の目安となります。市販品で対応できるレベルを超えた発汗量である可能性があり、医師による適切な治療が必要なことがあります。

突然発汗が増えた場合や、全身から汗が出る場合、夜間にも発汗がある場合は、多汗症ではなく他の疾患(甲状腺疾患、糖尿病、感染症など)が原因である可能性もあります。このような場合は早めに内科や一般外科を受診して原因を調べることが大切です。

脇汗の専門的な治療を提供しているのは、主に皮膚科、美容皮膚科、形成外科などです。アイシークリニック大宮院では、脇汗・多汗症の相談を受け付けており、患者様の症状やライフスタイルに合わせた治療法を提案しています。「たかが汗のことで受診していいのか」と躊躇せず、日常生活に支障が出ているなら専門家への相談を検討してみてください。

受診の際には、いつから症状があるか、どのような状況で特に汗が出やすいか、どの程度の量の汗をかくか、家族に同様の症状がある方がいるか、現在使用している薬はあるかなどの情報を整理しておくと、診察がスムーズに進みます。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、冬季に脇汗の悩みを抱えてご来院される患者様が増えており、「夏よりも冬の方が汗が気になる」とおっしゃる方が少なくありません。室内外の温度差や重ね着による熱のこもり、年末年始や受験シーズンといった精神的なストレスが重なることで、冬特有の発汗が引き起こされているケースが多く見受けられます。「体質だから仕方ない」と長年お一人で抱え込んでこられた方も、適切な治療によって日常生活の質を大きく改善できることがありますので、気になる症状がございましたらどうぞお気軽にご相談ください。」

🎯 よくある質問

なぜ冬の方が夏より脇汗が多く感じるのですか?

冬は室内外の温度差による「温熱性発汗」、重ね着による脇の熱のこもり、年末年始や受験シーズンなどの精神的ストレスによる「精神性発汗」が重なりやすいためです。また、冬の衣類は汗が蒸発しにくく、シミとして目立ちやすいことも「冬の方が汗が多い」と感じる原因のひとつです。

市販の制汗剤を効果的に使うコツはありますか?

制汗剤は入浴後の清潔な状態で、汗をしっかり乾かしてから塗布するのが最も効果的です。特に就寝前に塗布して翌朝洗い流す方法が推奨されています。スプレーよりもロールオンやスティックタイプの方が汗腺口に成分が届きやすく、より高い効果が期待できます。

多汗症かどうかはどのように判断すればよいですか?

6ヶ月以上にわたり原因不明の過度な脇汗が続き、「左右対称に起こる」「週1回以上の発汗がある」「日常生活に支障をきたす」「25歳以前に発症した」「家族に同様の症状がある」「睡眠中は発汗が止まる」のうち2つ以上に当てはまる場合、多汗症の可能性があります。専門医への相談をおすすめします。

脇汗を悪化させない冬の衣類の選び方を教えてください。

インナーには綿100%や吸湿速乾素材を選ぶと、汗を素早く吸収・蒸発させやすくなります。ポリエステルやアクリルなどの化学繊維は蒸れやすいため注意が必要です。また、室内では着脱しやすいカーディガンなどを活用し、こまめに衣類の量を調整して体温を管理することも効果的です。

アイシークリニック大宮院ではどのような脇汗治療を受けられますか?

当院では、症状やライフスタイルに合わせて治療法をご提案しています。主な選択肢として、マイクロ波で汗腺を破壊するミラドライなどがあります。まずはお気軽にご相談ください。

💡 まとめ

冬に脇汗が多いと感じる原因は、室内外の温度差による温熱性発汗、重ね着による熱のこもり、精神的なストレスや緊張による精神性発汗など、複数の要因が絡み合っています。「夏よりも冬の方が脇汗をかく」という感覚は決して珍しいことではなく、身体や環境の仕組みを理解することで対策が立てやすくなります。

日常生活でできる対策としては、衣類の素材選びや温度調整、食生活の工夫、ストレスマネジメントなどが有効です。市販の制汗剤も正しく使うことで一定の効果が期待できます。しかし、これらの対策を試みても改善が見られない場合や、日常生活に支障が出ている場合は、多汗症の可能性を念頭に置き、専門の医療機関への受診を検討してください。

医療機関では、塗り薬・注射・医療機器を使った治療など、症状に合わせた効果的な選択肢が用意されています。「汗が多いのは体質だから」と諦めるのではなく、専門家のサポートを受けることで、脇汗による悩みを大幅に改善できる可能性があります。アイシークリニック大宮院では、脇汗や多汗症に関するご相談を随時お受けしています。冬でも脇汗が気になってお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – 多汗症の診断基準・治療ガイドラインに関する情報(原発性多汗症・続発性多汗症の定義、脇多汗症の診断基準、保険適用治療の根拠として参照)
  • 厚生労働省 – エクロックゲルをはじめとする多汗症治療薬の承認・保険適用に関する情報、および医薬品の適正使用情報として参照
  • PubMed – 原発性多汗症の疫学(有病率5〜15%)・病態生理(エクリン腺・自律神経機構)・各種治療法(塩化アルミニウム外用、ボツリヌス毒素注射、マイクロ波治療)のエビデンスとして参照

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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