上尾市にお住まいで、ワキガ(腋臭症)のお悩みを抱えている方は少なくありません。埼玉県の南東部に位置する上尾市は、東京都心へのアクセスが良好なベッドタウンとして約23万人が暮らす活気ある街です。JR高崎線が通り、多くの方が通勤や通学で電車を利用されています。満員電車の中で「自分のニオイが周囲に気づかれているのではないか」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。また、上尾市は夏場に高温多湿になりやすい内陸性の気候であり、汗をかきやすい環境がワキガの悩みをさらに深刻にしてしまうこともあります。本記事では、上尾市周辺にお住まいの方に向けて、ワキガの基礎知識から治療法、そして上尾駅からアクセスしやすい大宮での治療について詳しく解説いたします。ワキガは医学的には「腋臭症(えきしゅうしょう)」と呼ばれ、適切な治療によって改善が期待できる疾患です。一人で悩みを抱え込まず、専門医への相談を検討してみてはいかがでしょうか。
目次
- 上尾市にお住まいの方がワキガで悩みやすい理由
- ワキガ(腋臭症)とは?原因とメカニズムを解説
- ワキガのセルフチェック方法
- 上尾市の気候とワキガの関係
- ワキガの治療法と選び方
- 保険適用で受けられるワキガ治療
- 上尾駅から大宮駅へのアクセス
- 大宮でワキガ治療を受けるメリット
- ワキガ治療の流れと術後の注意点
- 日常生活でできるワキガ対策
- よくある質問
- まとめ
上尾市にお住まいの方がワキガで悩みやすい理由
上尾市は埼玉県の南東部、首都東京から約35kmの距離に位置する人口約23万人の都市です。JR高崎線や上野東京ライン、湘南新宿ラインが通っており、東京都心へのアクセスが非常に良好であることから、多くの方が通勤や通学のために毎日電車を利用しています。昭和33年の市制施行以来、住宅都市として発展を続け、現在では埼玉県内でも有数の規模を誇る街となりました。
このような背景から、上尾市にお住まいの方がワキガで悩みやすい特有の事情があります。まず、通勤ラッシュ時の電車内は非常に混雑しており、他者との距離が近くなります。特に夏場は冷房が効いていても汗をかきやすく、「自分のニオイが周囲に伝わっているのではないか」という不安を感じやすい環境といえます。また、上尾市から都心への通勤時間は概ね40分から1時間程度であり、その間ずっとニオイを気にし続けることは精神的な負担となります。
上尾市では大規模な住宅団地の開発が進んだ歴史があり、西上尾第一団地や西上尾第二団地、原市団地、尾山台団地など、多くの世帯が集合住宅に住んでいます。こうした環境では、エレベーターや階段、共用スペースなど、狭い空間で他者と接する機会が多くなります。ワキガの方にとって、こうした日常的な場面でニオイを意識することがストレスの原因となることも少なくありません。
さらに、上尾市は工業都市としての側面も持っており、市内には多くの企業や工場があります。製造業などの職場では、空調設備が十分でない環境や、作業着を着用することで汗をかきやすい状況になることもあります。このような職場環境で働く方にとって、ワキガの悩みは仕事のパフォーマンスや人間関係にも影響を及ぼす可能性があります。
ワキガ(腋臭症)とは?原因とメカニズムを解説
ワキガは医学的には「腋臭症(えきしゅうしょう)」と呼ばれ、脇の下から特有の強いニオイを発する状態を指します。単なる「汗臭さ」とは異なり、独特の刺激的なニオイが特徴で、玉ねぎやネギ、鉛筆の芯、香辛料のクミンなどに例えられることがあります。国際疾病分類(ICD-10)においてもL75.0として正式に分類されており、単なる体質ではなく医学的に治療が必要な疾患として位置づけられています。
人間の皮膚には主に2種類の汗腺が存在します。ひとつは「エクリン腺」で、全身の体表面に分布し、体温調節のためにサラサラとした汗を分泌します。この汗は約99%が水分で構成されており、蒸発しやすく、拭き取ればニオイはあまり気になりません。もうひとつが「アポクリン腺」で、脇の下、耳の中、乳輪、外陰部など特定の部位にのみ存在しています。アポクリン腺から分泌される汗にはたんぱく質、脂質、糖質、アンモニアなどが含まれており、やや粘度のある乳白色や黄色がかった性質を持っています。
ワキガのニオイが発生するメカニズムは、アポクリン腺から分泌された汗が皮膚の常在菌によって分解されることにあります。アポクリン腺から出る汗自体は本来無臭ですが、皮膚表面に存在するブドウ球菌やグラム陰性桿菌などの細菌がこの汗に含まれる成分を分解すると、3-methyl-2-hexenoic acidなどの揮発性脂肪酸が生成され、これがワキガ特有のニオイの原因となります。さらに、皮脂腺から分泌される脂肪分やエクリン腺からの汗と混ざることで、ニオイがより強くなったり、周囲に拡散しやすくなったりします。
ワキガの発症には遺伝的要因が大きく関与しています。研究により、16番目の染色体にあるABCC11遺伝子がワキガや軟耳垢(湿った耳垢)に関わっていることが解明されています。両親のどちらかがワキガ体質の場合、子どもにもワキガが遺伝する確率が高くなります。また、アポクリン腺は第二次性徴(思春期)に発達するため、症状が現れるのは主に思春期以降となります。平均的な発症年齢は男性で18歳、女性で16歳というデータがあり、女性の方が性徴が早いため発症も早い傾向にあります。
日本人におけるワキガの割合は約10〜16%程度とされており、これは欧米人の約80%以上と比較すると少数派です。世界的に見ると、ワキガは生理的現象のひとつとして捉えられることが多く、特に欧米ではそれほど問題視されません。しかし、日本を含む東アジア地域ではワキガが少数派であるがゆえに、ニオイに対する感度が高く、社会生活において深刻な悩みとなりやすいという特徴があります。
ワキガのセルフチェック方法
自分がワキガかどうかを正確に判断するには専門医の診察を受けることが最も確実ですが、まずはご自身でいくつかのポイントをチェックすることができます。以下の項目に複数当てはまる場合は、ワキガの可能性があるかもしれません。
まず確認したいのが「耳垢の状態」です。ワキガの原因となるアポクリン腺は耳の中にも多く分布しています。そのため、ワキガ体質の方は耳垢が湿っている(軟耳垢、いわゆる「あめ耳」)傾向があります。綿棒で耳掃除をしたときに、耳垢が湿ってベタベタしている場合は、ワキガの可能性を示唆するひとつの指標となります。ただし、耳垢が湿っているからといって必ずワキガであるとは限りませんので、あくまで参考程度にお考えください。
次に「衣類の脇部分の黄ばみ」をチェックしてみましょう。アポクリン腺から分泌される汗には色素成分が含まれているため、白いシャツや下着の脇の部分が黄色く変色しやすくなります。通常の汗による汚れとは異なり、洗濯しても落ちにくい黄ばみが残る場合は、アポクリン腺からの分泌が活発である可能性があります。
「家族歴」も重要なチェックポイントです。先述のとおり、ワキガには遺伝的要因が大きく関与しています。両親のどちらか、または祖父母や親戚にワキガの方がいる場合は、ご自身もワキガ体質である可能性が高くなります。ただし、遺伝していても症状の程度には個人差があり、軽度で自覚症状がほとんどない場合もあります。
「脇毛の量や状態」も参考になります。アポクリン腺は毛穴に付随して存在しているため、脇毛が多い方や太い方はアポクリン腺の数も多い傾向があります。また、脇毛に白い粉状のものが付着している場合、これはアポクリン腺からの分泌物が結晶化したものである可能性があります。
「他者からの指摘の有無」も重要です。ワキガの方は自分のニオイに慣れてしまい、自覚症状がないことも少なくありません。逆に、実際にはそれほど強いニオイではないにもかかわらず、過度に気にしてしまう「自己臭症」や「体臭恐怖症」のケースもあります。家族や親しい友人から指摘を受けたことがある場合は、客観的な評価として参考になります。
これらのセルフチェックはあくまで目安であり、最終的な診断は医師による診察が必要です。医療機関では「ガーゼテスト」という方法で客観的にニオイの程度を評価します。これは脇にガーゼを挟んで数分間運動した後、医師がガーゼのニオイを嗅いで重症度を判定するものです。気になる方は、皮膚科や形成外科を受診してみることをおすすめします。
上尾市の気候とワキガの関係
上尾市は埼玉県の内陸部に位置しており、海から離れた盆地的な地形の影響を受けやすい気候特性を持っています。気象データによると、上尾市では夏は短いながらも暖かく蒸し暑い日が続き、湿度が高くほぼ曇りがちな天候が特徴です。1年を通して気温は0°Cから31°C程度に変化しますが、夏場には35°Cを超える猛暑日になることも珍しくありません。
このような高温多湿の環境は、ワキガの症状を悪化させやすい条件が揃っています。気温が高くなると汗の分泌量が増加し、アポクリン腺からの分泌も活発になります。また、湿度が高いと汗が蒸発しにくくなり、脇の下が常に湿った状態になりやすくなります。このような環境では皮膚の常在菌が繁殖しやすく、ニオイの原因物質がより多く生成されてしまいます。
埼玉県は「日本一暑い県」としても知られており、熊谷市では過去に国内最高気温を記録したこともあります。上尾市も熊谷市ほどではないものの、夏場の暑さは厳しく、通勤や外出時に大量の汗をかくことは避けられません。特に、朝の通勤時に汗をかいた状態で電車に乗り込むと、冷房で汗が引いた後もニオイが残りやすくなります。
上尾市内を流れる鴨川、芝川、綾瀬川などの河川や、市の西側を流れる荒川の存在も、地域の湿度に影響を与えています。水辺に近い地域では湿度が高くなりやすく、汗がこもりやすい環境となります。また、上尾市は市域の大部分が大宮台地上に位置しており、標高差が少ない平坦な地形であるため、風通しが悪くなりやすい場所もあります。
季節の変わり目も注意が必要です。春から夏にかけて気温が上昇する時期や、梅雨時の高湿度の環境では、ワキガのニオイが強くなりやすい傾向があります。また、女性の場合は生理周期とも関係があり、生理中や排卵期にニオイが強くなるという報告もあります。
こうした気候的要因を考慮すると、上尾市にお住まいの方でワキガにお悩みの場合は、夏場を迎える前に治療を検討されることをおすすめします。手術による治療の場合、術後に一定期間の安静が必要となるため、比較的涼しい時期や、長期休暇が取りやすい時期に受けることで、術後の経過も良好になりやすいといえます。
ワキガの治療法と選び方
ワキガの治療法は大きく分けて「保存療法(対症療法)」と「根治療法」の2つのアプローチがあります。症状の程度やライフスタイル、ご予算などに応じて、最適な治療法を選択することが重要です。ここでは、現在行われている主な治療法について詳しく解説します。
外用薬による治療
軽度から中等度のワキガに対しては、外用薬による治療が選択されることがあります。代表的なものとして「塩化アルミニウム液」があり、これは制汗作用と殺菌作用を持つ薬剤です。脇の下に塗布することで汗の分泌を抑え、細菌の繁殖を防ぐことでニオイを軽減します。ただし、塩化アルミニウム液の処方は保険適用外となるため、自費負担となる点に注意が必要です。
外用薬のメリットは、手術のように傷跡が残らず、入院の必要もないことです。日常生活を送りながら治療を継続できるため、仕事や学業への影響を最小限に抑えられます。一方、デメリットとしては、毎日の継続的な使用が必要であり、症状が重度の場合は十分な効果を感じにくいことがあります。また、根本的な治療ではないため、使用を中止すると症状が戻ってしまいます。
ボツリヌス製剤注射(ボトックス注射)
ボツリヌス製剤を脇の下に注射することで、汗腺への神経伝達を一時的にブロックし、発汗を抑制する治療法です。施術時間は短く、ダウンタイムもほとんどないため、忙しい方にも受けやすい治療といえます。効果の持続期間は個人差がありますが、概ね4〜6ヶ月程度とされています。
この治療法は主に多汗症に対して効果が高く、重度の原発性腋窩多汗症に対しては保険適用となる場合があります。ただし、ワキガのニオイを根本的に解消するものではなく、汗の量を減らすことで間接的にニオイを軽減するアプローチです。定期的な再注射が必要となるため、長期的にはコストがかさむ可能性があります。
ミラドライ(マイクロ波治療)
ミラドライは、マイクロ波(電磁波)を皮膚表面から照射し、熱エネルギーによって汗腺を破壊する治療法です。メスを使わない非侵襲的な治療であるため、切開による傷跡が残らないことが大きなメリットです。破壊された汗腺は再生しないため、半永久的な効果が期待できます。
ミラドライは重度の原発性腋窩多汗症に対する治療機器として、国内で薬事承認を取得しています。施術時間は両脇で約1時間程度、翌日から日常生活に戻ることができます。ただし、保険適用外の自由診療となるため、費用は20万円〜50万円程度と比較的高額になります。また、照射技術や範囲によって効果に差が出る可能性があるため、経験豊富な医療機関で受けることが重要です。
手術療法(剪除法・皮弁法)
ワキガの根本的な治療として最も確実性が高いのが、手術によるアポクリン腺の切除です。「剪除法(せんじょほう)」または「皮弁法」と呼ばれる術式が一般的で、脇の下のしわに沿って3〜5cm程度切開し、皮膚を裏返してアポクリン腺を直接目で確認しながら一つ一つ丁寧に除去していきます。
この手術法の最大の強みは治療効果の高さです。ニオイの原因となるアポクリン腺を直接除去するため、重度のワキガの方でも大きな改善が期待できます。また、アポクリン腺だけでなくエクリン腺も一部除去されるため、汗の量も減少する効果があります。さらに、この手術は医師の診断により腋臭症と認められれば保険適用となるため、費用を抑えて治療を受けることができます。
一方、デメリットとしては、術後に一定期間の安静が必要であること、傷跡が残る可能性があることが挙げられます。術後は皮膚がしっかり定着するよう圧迫固定を行う必要があり、約1〜2週間は腕を肩より上に上げることができません。また、体質によっては傷跡が目立ったり、肥厚性瘢痕やケロイドになる可能性もあります。
保険適用で受けられるワキガ治療
ワキガ(腋臭症)は厚生労働省に疾患として認められており、医師の診断によって腋臭症と判断された場合、保険適用による手術治療が可能です。これは、ワキガが単なる美容上の問題ではなく、日常生活や社会生活に支障をきたす医学的な疾患として位置づけられているためです。
保険適用となる手術方法は「皮下汗腺除去術(K008-1)」として診療報酬点数表に明確に定められており、具体的には「剪除法(皮弁法)」が該当します。ミラドライやボツリヌス製剤注射、レーザー治療などは原則として保険適用外となりますので、ご注意ください。
保険適用を受けるための条件としては、医師が診察を通じてアポクリン汗腺の活性や皮膚の状態を確認し、「腋臭症」と診断されることが必要です。一般的に、ニオイが著しく日常生活に支障をきたす程度、つまり中等度から重度のワキガと判断された場合に保険適用の対象となります。軽度の場合は美容目的とみなされ、保険適用が難しくなることがあります。
保険適用時の患者負担額は、3割負担の場合で片脇につき約2万円〜2万6千円程度が一般的です。両脇で約4万円〜5万円程度となり、保険適用外の美容外科などで受ける場合の約30万円〜40万円と比較すると、大幅に費用を抑えることができます。なお、この金額には診察料、検査費用、術後の通院費用などは含まれていないため、総額はもう少し高くなる場合があります。
保険適用でワキガ治療を受けるためには、まず皮膚科や形成外科などの保険診療を行っている医療機関を受診し、医師による診察と診断を受けることが最初のステップとなります。その際、日常生活でどのような不便や支障があるか、他人から指摘されたことがあるか、仕事や社会生活への影響などを具体的に伝えることが、保険適用の判断において重要なポイントとなります。
上尾駅から大宮駅へのアクセス
上尾市にお住まいの方がワキガ治療を受ける場合、アクセスの良さから大宮エリアの医療機関を選択される方が多くいらっしゃいます。上尾駅から大宮駅へはJR高崎線で1駅、所要時間は約8分と非常に近く、通院の負担が少ないことが大きなメリットです。
JR高崎線は上尾駅と大宮駅を結ぶ主要路線であり、日中は概ね10分〜15分間隔で運行されています。朝の通勤時間帯はさらに本数が増え、数分間隔で電車が出ています。上野東京ラインや湘南新宿ラインも利用でき、都心方面からの帰りに大宮で途中下車して受診することも可能です。
運賃はJR高崎線で上尾駅から大宮駅まで片道170円(ICカード利用時168円)程度です。定期券をお持ちの方は追加費用なく通院できるため、経済的な負担も軽減されます。
大宮駅は埼玉県内最大のターミナル駅であり、JR各線(高崎線、京浜東北線、埼京線、宇都宮線、川越線)のほか、東武野田線、埼玉新都市交通(ニューシャトル)が乗り入れています。駅周辺には商業施設やオフィスビルが立ち並び、医療機関も充実しています。多くのクリニックが駅から徒歩圏内にあり、仕事帰りや買い物のついでに受診しやすい環境が整っています。
上尾市内からは、上尾駅のほかにも北上尾駅からのアクセスも可能です。北上尾駅から大宮駅までは高崎線で約12分、2駅の距離です。お住まいの場所によっては北上尾駅を利用した方が便利な場合もありますので、ご確認ください。
また、埼玉新都市交通(ニューシャトル)の沿線にお住まいの方は、上尾方面から大宮駅まで直接アクセスすることも可能です。ニューシャトルは原市駅や沼南駅など上尾市内にも駅があり、大宮駅までスムーズに移動できます。
大宮でワキガ治療を受けるメリット
上尾市にお住まいの方が大宮エリアでワキガ治療を受けることには、いくつかの大きなメリットがあります。
まず、アクセスの良さです。先述のとおり、上尾駅から大宮駅まではわずか8分程度で到着します。ワキガの手術治療を受ける場合、術後の経過観察や抜糸のために複数回の通院が必要となります。自宅から近い場所で治療を受けることで、通院の時間的・経済的負担を軽減できます。また、術後は安静が必要なため、長距離の移動を避けられることも重要なポイントです。
次に、医療機関の選択肢が豊富であることです。大宮駅周辺には皮膚科、形成外科、美容皮膚科など、ワキガ治療に対応した医療機関が多数存在します。保険診療を行っているクリニックから、最新の自由診療を提供する美容クリニックまで、ご自身のニーズに合った医療機関を選ぶことができます。
さらに、土日や祝日に診療を行っている医療機関も多いことが挙げられます。平日は仕事で忙しい方でも、休日を利用して受診することが可能です。夜間診療を行っているクリニックもあり、仕事帰りに立ち寄ることもできます。
大宮駅周辺は商業施設やカフェ、レストランなども充実しているため、診察の待ち時間や術後の安静時間を快適に過ごすことができます。術後は激しい運動を控える必要がありますが、ショッピングや軽い食事程度であれば問題ありません。
アイシークリニック大宮院は、大宮駅東口から徒歩わずか1分という好立地に位置しています。駅から近いため、術後に長時間歩く必要がなく、電車での帰宅もスムーズです。土日祝日も診療を行っており、平日お忙しい方でも受診しやすい環境が整っています。保険診療によるワキガ手術(剪除法)に対応しており、費用を抑えながら確実な治療を受けることができます。
ワキガ治療の流れと術後の注意点
ここでは、保険適用の剪除法(皮弁法)によるワキガ手術を例に、治療の流れと術後の注意点について解説します。
初診・カウンセリング
まず、医療機関を受診し、医師による診察を受けます。問診では、症状の程度、いつ頃から気になり始めたか、家族歴の有無、日常生活への影響などについて詳しく聞かれます。続いて、医師が脇の状態を直接確認し、必要に応じてガーゼテストを行います。ガーゼテストでは、脇にガーゼを挟んで数分間軽い運動をした後、医師がガーゼのニオイを嗅いでワキガの程度を客観的に評価します。
診察の結果、腋臭症と診断され手術適応と判断された場合、手術内容や術後の経過、注意事項などについて詳しい説明を受けます。手術を希望される場合は、術前検査として血液検査を行い、肝機能、腎機能、感染症の有無、血液凝固機能などを確認します。
手術当日
手術は通常、日帰りで行われます。局所麻酔を使用するため、全身麻酔に比べて身体への負担が少なく、入院の必要もありません。手術の流れは以下のとおりです。
まず、脇の下のしわに沿って約3〜5cm切開します。次に、切開部から皮膚をめくり、皮膚の裏側に粒状に並んでいるアポクリン腺を直接目で確認しながら、一つ一つ丁寧に切除していきます。アポクリン腺の取り残しがないよう、脇毛の生えている範囲全体を処理します。切除が完了したら、皮膚の下に血液やリンパ液が溜まるのを防ぐためのドレーン(細い管)を挿入し、切開部を縫合します。最後に、ガーゼでしっかりと圧迫固定を行います。
手術時間は片脇で約30分〜1時間程度です。両脇同時に行う場合もあれば、片脇ずつ別々に行う場合もあり、医療機関や症状によって異なります。
術後の経過と注意事項
手術翌日に通院し、傷の状態、痛み、腫れを確認します。問題がなければドレーンを抜去し、再度圧迫固定を行います。術後3日間程度は、痛みや腫れの悪化を防ぐため、飲酒、激しい運動、入浴を控える必要があります。シャワーは医師の指示に従い、通常48時間後くらいから可能となりますが、患部を濡らさないよう注意が必要です。
術後約1週間は、腕を肩より上に上げる動作を避ける必要があります。これは、皮膚が剥離された部分がしっかりと元の位置に定着するために重要な期間です。無理に腕を動かすと、血腫(血液の溜まり)ができたり、皮膚の定着が悪くなったりする原因となります。吊革につかまる、高いところのものを取るといった動作も避けてください。
術後1〜2週間で抜糸を行います。この時点で大きな問題がなければ、日常生活への制限は徐々に緩和されていきます。ただし、激しい運動や重いものを持つ動作は、さらに1〜2週間程度控えることが推奨されます。
術後の合併症として、血腫、創部感染、縫合不全、傷跡の肥厚、皮膚の引きつれなどが起こる可能性があります。これらの多くは術後の安静をしっかり守ることで予防できます。遠方から来院される場合は、術後すぐの長距離移動を避け、可能であれば医療機関周辺で1泊されることをおすすめします。
日常生活でできるワキガ対策
ワキガの根本的な解決には医療機関での治療が必要ですが、日常生活の中でニオイを軽減するためにできることもあります。治療を検討している方はもちろん、軽度のワキガで日常的なケアで対処したい方も、以下のポイントを参考にしてみてください。
脇を清潔に保つ
ワキガのニオイは、汗と細菌の作用によって発生します。そのため、脇を常に清潔に保つことが最も基本的な対策となります。こまめにシャワーを浴びる、入浴時には薬用石鹸を使用して脇を丁寧に洗うといった習慣が効果的です。外出先では、汗をかいたらすぐに拭き取ることを心がけましょう。アルコール綿で拭くことで殺菌効果も期待できますが、肌が弱い方には刺激が強い場合があるため注意が必要です。
制汗剤を適切に使用する
市販の制汗剤やデオドラント製品も、ワキガ対策として有効です。ただし、制汗剤の効果を最大限に発揮するためには、使用するタイミングが重要です。脇が清潔で、皮脂や細菌が少ない状態で塗布することで、より効果的にニオイを抑えることができます。入浴後や、アルコール綿で拭いた後に使用するのがおすすめです。
脇毛の処理
脇毛は汗を留め、ニオイを拡散させる役割を持っています。脇毛があると汗がこもりやすく、細菌が繁殖しやすい環境になります。脱毛や剃毛をすることで、ニオイが軽減する場合があります。医療脱毛を行うことで、より長期的な効果が期待できます。
衣類の選び方
通気性の良い天然素材(綿、麻など)の衣類を選ぶことで、汗のムレを軽減できます。化学繊維の衣類は通気性が悪く、汗がこもりやすいため、ニオイが強くなる原因となります。また、ゆったりとしたシルエットの服を選ぶことで、脇と衣類の間に空気が流れ、汗の蒸発を促進できます。
食生活の見直し
食事内容もワキガのニオイに影響を与えるとされています。動物性たんぱく質や脂肪分の多い食事は、アポクリン腺からの分泌物の成分に影響し、ニオイを強くする可能性があります。逆に、和食中心のバランスの良い食事を心がけることで、ニオイが軽減するという報告もあります。
生活習慣の改善
ストレスや睡眠不足、運動不足は、自律神経のバランスを乱し、汗腺の活動に影響を与えることがあります。規則正しい生活リズムを保ち、適度な運動でストレスを発散することも、ワキガ対策として有効です。普段から汗をかく習慣がないと、汗と一緒に老廃物が分泌されやすくなり、体臭が強くなることもあります。

よくある質問
上尾駅からJR高崎線で大宮駅まで約8分、大宮駅東口からアイシークリニック大宮院までは徒歩約1分です。上尾駅から合計約10〜15分程度でご来院いただけます。北上尾駅からは大宮駅まで約12分です。電車の本数も多いため、通院に便利な立地となっています。
医師の診察により腋臭症と診断された場合、剪除法(皮弁法)による手術は保険適用となります。3割負担の場合、片脇で約2万円〜2万6千円程度、両脇で約4万円〜5万円程度が目安です。ただし、症状が軽度で医学的に治療の必要性が認められない場合は、保険適用外となる場合があります。まずは診察を受けて、医師にご相談ください。
手術後約1週間は、腕を肩より上に上げる動作を避ける必要があります。デスクワークなどの軽い作業であれば、術後数日から可能な場合もあります。ただし、重いものを持つ作業や激しい運動は、術後2週間程度は控える必要があります。入浴は医師の指示に従い、通常48時間後くらいからシャワーが可能です。抜糸は術後1〜2週間で行います。
ワキガには遺伝的要因が大きく関与しています。研究により、16番目の染色体にあるABCC11遺伝子がワキガに関わっていることが解明されています。両親のどちらかがワキガ体質の場合、子どもに遺伝する確率は約50〜75%、両親ともにワキガの場合は約80%以上とされています。ただし、遺伝していても症状の程度には個人差があり、発症しない場合や軽度で済む場合もあります。
ワキガと多汗症は異なる疾患です。ワキガ(腋臭症)は主にアポクリン腺から分泌される汗が原因で特有のニオイを発する状態です。一方、多汗症はエクリン腺から過剰に汗が分泌される状態で、汗の量が問題となります。ただし、約60%のワキガ患者で多汗症が併存するという報告もあり、両方の症状をお持ちの方も少なくありません。治療法も異なるため、正確な診断を受けることが重要です。
剪除法(皮弁法)では、脇の下のしわに沿って約3〜5cm切開するため、傷跡は残ります。ただし、脇のしわに沿った切開線は時間の経過とともに目立ちにくくなります。傷の治り方には個人差があり、体質によっては傷跡が盛り上がる(肥厚性瘢痕)、ケロイドになる可能性もあります。傷跡が気になる方は、事前に医師とよくご相談ください。
術後は一定期間の安静が必要なため、長期休暇が取りやすい時期がおすすめです。学生の方であれば夏休みや春休み、社会人の方であれば年末年始やゴールデンウィークなどが検討しやすいでしょう。また、夏場は汗をかきやすく術後のケアが難しくなる場合があるため、比較的涼しい季節に手術を受けることも一つの選択肢です。夏本番を迎える前に治療を完了させておくと、夏を快適に過ごせます。
もちろん、相談だけでも受診していただけます。自分のニオイは自覚しにくいものですし、逆に実際にはそれほどニオイがないにもかかわらず過度に気にしてしまう方もいらっしゃいます。医師による診察とガーゼテストで、客観的にワキガかどうかを判断することができます。診察の結果、ワキガではない場合や軽度で治療の必要がない場合もありますので、まずはお気軽にご相談ください。
まとめ
本記事では、上尾市にお住まいの方に向けて、ワキガ(腋臭症)の基礎知識から治療法、大宮での治療について詳しく解説してきました。
ワキガは医学的に「腋臭症」と呼ばれる疾患であり、アポクリン腺から分泌される汗が皮膚の常在菌によって分解されることでニオイが発生します。日本人におけるワキガの割合は約10〜16%程度であり、少数派であるがゆえに社会生活において深刻な悩みとなりやすいという特徴があります。
上尾市は東京都心へのアクセスが良好なベッドタウンとして発展しており、多くの方が通勤電車を利用しています。満員電車の中でニオイを気にされている方も少なくないでしょう。また、夏場の高温多湿な気候は、ワキガの症状を悪化させやすい環境といえます。
ワキガの治療法には、外用薬やボツリヌス製剤注射などの保存療法から、ミラドライや手術といった根治療法まで様々な選択肢があります。保険適用で受けられる剪除法(皮弁法)は、費用を抑えながら確実な効果が期待できる治療法です。
上尾駅から大宮駅まではJR高崎線で約8分と近く、アイシークリニック大宮院は大宮駅東口から徒歩約1分の好立地に位置しています。土日祝日も診療を行っており、保険診療によるワキガ手術に対応しています。
ワキガでお悩みの方は、一人で抱え込まず、まずは専門医にご相談ください。適切な診断と治療によって、ニオイの悩みから解放され、快適な日常生活を取り戻すことができます。
参考文献
- 腋臭症(わきが)|日本形成外科学会
- ワキガの悩みとさようなら!今すぐ試せるケア方法|済生会
- ワキガ(腋臭症)の治療〜ニオイの診断と手術〜|日本医科大学武蔵小杉病院
- 市の概要|上尾市公式サイト
- 上尾市の気候、月別の気象、平均気温|Weather Spark
監修者医師
高桑 康太 医師
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務