埼玉県さいたま市浦和区は、江戸時代から中山道の宿場町として栄え、現在では埼玉県の行政の中心地として発展を続けています。「うなぎの街」「サッカーの街」「文教都市」など、さまざまな顔を持つ浦和は、都心へのアクセスも良好で、多くの方が暮らす人気エリアです。本記事では、浦和エリアにお住まいの方に向けて、肌の赤みや血管性の皮膚トラブルに効果的なVビーム治療について詳しく解説するとともに、浦和の地域特性やアイシークリニック大宮院へのアクセス方法についてご案内します。
目次
- 浦和エリアの地域特性と歴史
- 中山道宿場町としての浦和の歴史
- うなぎの街・浦和の食文化
- サッカーの街・浦和とスポーツ文化
- 文教都市としての浦和の魅力
- 浦和エリアの交通アクセス
- 浦和駅から大宮駅へのアクセス方法
- Vビームとは何か
- Vビームの仕組みと特徴
- Vビームで治療できる症状
- Vビーム治療の保険適用について
- Vビーム治療の流れ
- 治療後の経過とアフターケア
- 浦和エリアからアイシークリニック大宮院へのアクセス
- よくある質問
- まとめ
- 参考文献
1. 浦和エリアの地域特性と歴史
浦和は埼玉県さいたま市の南部に位置し、県庁所在地として埼玉県の行政・経済・文化の中心地となっています。2001年に旧浦和市、大宮市、与野市が合併してさいたま市が誕生しましたが、浦和エリアは今でも独自のアイデンティティを持ち、地域に愛され続けています。
浦和区を中心とするこのエリアは、洪積台地と沖積低地からなる地形が特徴で、かつては川や沼地が多く存在していました。この豊かな水環境が、後述するうなぎ文化を育む土壌となりました。
現在の浦和駅は、1883年（明治16年）に開通した埼玉県内でも最も古い駅の一つです。JR京浜東北線、東北本線（宇都宮線）、高崎線、湘南新宿ラインが乗り入れており、東京都心へのアクセスが非常に良好です。上野駅へは約20分、東京駅へは約27分、新宿駅へは約28分で到着できます。また、東北・上越・北陸新幹線が発着する大宮駅へは約6分でアクセスできるため、地方への移動も便利な立地となっています。
浦和駅周辺には、伊勢丹浦和店やコミュニティプラザ・コルソ、パルコなどの大型商業施設が立ち並び、買い物に便利な環境が整っています。駅から少し離れると閑静な住宅街が広がり、都会の利便性と住環境の良さを両立させた街として、ファミリー層を中心に人気を集めています。
2. 中山道宿場町としての浦和の歴史
浦和の歴史は古く、江戸時代には中山道の宿場町「浦和宿」として栄えていました。中山道は江戸と京都を結ぶ五街道の一つで、浦和宿は日本橋から数えて3番目の宿場町でした。
当時の浦和宿は、現在のさいたま市浦和区常盤一丁目周辺に位置しており、参勤交代で中山道を通行する大名たちが立ち寄る重要な拠点でした。加賀藩をはじめとする39の大名が参勤交代の際に中山道を通行することを許されており、浦和宿はこれらの大名行列を迎え入れてきました。
宿場町としての規模は比較的小さかったものの、周辺の豊かな自然環境を背景に、行楽客も多く訪れる場所でした。川や沼での魚釣りを楽しむ人々で賑わい、地元で獲れた川魚料理が旅人たちに提供されていたと伝えられています。
現在も浦和駅西口から歩いて約7分の場所には「門前通り」があり、旧中山道の脇道として全長約100メートルの石畳の通りが残されています。賑やかな旧中山道から一歩入ると静かな空間が広がり、昔ながらの飲食店が並ぶこの通りは、浦和の歴史を感じられる散策スポットとして親しまれています。通りの終点には玉蔵院の山門があり、歴史と風情を楽しみながら散歩を楽しむことができます。
3. うなぎの街・浦和の食文化
浦和は「うなぎの街」として全国的に知られています。一説によると、うなぎの蒲焼発祥の地とも言われており、その歴史は江戸時代まで遡ります。
江戸時代の浦和周辺は、洪積台地と沖積低地からなる地形により、川や沼地が多く存在していました。この豊かな水環境はうなぎの生息に非常に適しており、地元では天然のうなぎが豊富に獲れていました。中山道を行き来する旅人たちに、この地元産のうなぎを蒲焼にして提供したところ大評判となり、浦和のうなぎは広く知られるようになりました。
文政10年（1827年）の「会田真言家文書」には、浦和から江戸の赤坂にある紀州藩邸へ蒲焼を献上していたことが記されており、当時からうなぎの蒲焼が浦和の名物として認識されていたことがわかります。また、紀州徳川家の当主などが鷹狩を行う「御鷹場」にさいたま市付近が指定されており、鷹場御用に収穫されたうなぎが紀州藩主へ献上されていました。
江戸時代の弘化年間（1844年〜1848年）の「浦和宿絵図」には、「山崎屋平五郎蒲焼商」という記載があります。この山崎屋は現在も営業を続ける老舗うなぎ屋で、江戸時代から続く浦和で唯一の鰻屋として知られています。山崎屋のうなぎは、昭和天皇をはじめ、天皇陛下、皇太子殿下と三代にわたって召し上がられた歴史があります。
大正時代に入ると都市開発が進み、天然のうなぎは姿を消してしまいました。しかし、うなぎの蒲焼という200年以上の伝統の味は、「浦和のうなぎを育てる会」（1993年発足）によってしっかりと受け継がれています。現在でも浦和エリアには約30軒のうなぎ専門店が営業を続けており、最盛期には約50店舗が存在したと言われています。100年以上の歴史を持つ老舗も健在で、それぞれの店が秘伝のタレを守り続けています。
浦和駅西口には、アンパンマンの作者として知られるやなせたかしがデザインした「浦和うなこちゃん」の銅像が設置されています。このキャラクターはさいたま観光大使も務めており、浦和のうなぎ文化の普及に貢献しています。毎年5月下旬には「浦和うなぎまつり」が開催され、うなぎ弁当の販売やステージパフォーマンスなどが行われ、多くの人で賑わいます。
浦和のうなぎの美味しさの秘訣は「白焼き」にあると言われています。うなぎを蒸す前に軽く焼きを入れて旨味を閉じ込め、そこからさらに焼きとタレ付けを繰り返して深い味わいに仕上げるこだわりが、各店舗で受け継がれています。
4. サッカーの街・浦和とスポーツ文化
浦和は「サッカーの街」としても広く知られています。Jリーグに所属する浦和レッドダイヤモンズ（通称：浦和レッズ）のホームタウンであり、地域全体がサッカー文化に染まっています。
浦和レッズは、三菱自動車工業サッカー部（1950年創部）を前身とするプロサッカークラブで、1993年のJリーグ創設当初から参加するオリジナル10の一つです。チーム名の「レッドダイヤモンズ」は、「ダイヤモンド」（最高の輝き、固い結束力）にクラブカラーである「レッド」を組み合わせたものです。
浦和レッズは国内三大タイトル（J1リーグ、Jリーグカップ、天皇杯）すべてで優勝経験があり、アジアチャンピオンズリーグでも優勝を果たすなど、日本を代表する強豪クラブとして知られています。また、Jリーグで最も観客動員数が多いクラブとしても有名で、熱狂的なサポーターの存在が特徴です。
浦和駅西口を出ると、サッカーのモニュメント「Soccer TOWN」が出迎えてくれます。試合のある日には、浦和駅周辺で赤い応援ユニフォームを着たサポーターたちの姿をよく見かけます。駅構内には「浦和サッカーストリート」があり、浦和レッズのオフィシャルショップなどが並んでいます。地元の飲食店には、浦和レッズに所属する選手たちのサインが飾られていることも珍しくありません。
浦和レッズのホームスタジアムは、現在は主に埼玉スタジアム2002が使用されています。埼玉スタジアム2002は、2002年FIFAワールドカップのために建設されたサッカー専用スタジアムで、日本国内のサッカー専用競技場としては最大となる63,700人を収容できます。陸上トラックがないため、観客席とピッチの距離が非常に近く、臨場感あふれる観戦が楽しめます。
一方、浦和駒場スタジアム（正式名称：さいたま市駒場スタジアム）は、Jリーグ開幕当初からの浦和レッズのホームスタジアムとして使用されてきた歴史があり、レッズサポーターにとっては「聖地」と呼ばれる特別な場所です。1967年に開場し、1993年からJリーグの舞台として使用されるようになりました。J2降格やJ1復帰、初のステージ優勝など、チームの節目となる試合はこのスタジアムで行われることが多く、サポーターの思い入れが深いスタジアムです。現在は浦和レッズレディースのホームスタジアムとしても使用されています。
2012年には浦和レッズが駒場スタジアムの命名権を取得し、「浦和駒場スタジアム」の通称が正式に使用されるようになりました。Jリーグクラブが命名権を取得するのは史上初のことでした。
5. 文教都市としての浦和の魅力
浦和は県内有数の「文教都市」としても知られています。小学校から高等学校まで、高い教育水準を誇る学校が多く集まっており、教育熱心な家庭が多く暮らすエリアとして評価されています。
特に「埼玉県立浦和高等学校」や「埼玉県立浦和第一女子高等学校」など、全国トップレベルの進学校が浦和エリアに位置しています。これらの学校は長い歴史と伝統を持ち、多くの優秀な人材を輩出してきました。
浦和エリアには教育に力を入れている地域ならではの施設も充実しています。浦和駅東口のパルコ8階には「さいたま市立中央図書館」があり、バラエティに富んだ蔵書を誇る大規模な図書館として市民に親しまれています。社会人席や書斎席も設けられており、落ち着いて読書や学習に取り組める環境が整っています。
また、駒場運動公園内には「さいたま市青少年宇宙科学館」があり、プラネタリウムや科学展示を通じて子どもたちの科学への興味を育てています。
こうした教育環境の充実が、子育て世代にとって浦和エリアを魅力的な居住地としている要因の一つです。
6. 浦和エリアの交通アクセス
浦和駅はJR東日本の主要駅で、複数の路線が乗り入れるターミナル駅です。利用可能な路線は以下の通りです。
JR京浜東北線は、埼玉県の大宮駅から東京都心を経由して神奈川県の大船駅までを結ぶ路線です。浦和駅からは上野駅まで約20分、東京駅まで約27分で到着できます。
JR東北本線（宇都宮線）およびJR高崎線は、上野東京ラインとして東海道線に直通運転しており、東京駅や横浜方面へ乗り換えなしでアクセスできます。
JR湘南新宿ラインは、新宿駅や渋谷駅など東京の副都心エリアへの直通アクセスを提供しています。浦和駅から新宿駅へは約28分、渋谷駅へは約34分で到着できます。
浦和駅の改札は「中央改札」と「アトレ北口」の2つがあり、出口は東口と西口があります。自由通路でそれぞれの出口を行き来することができます。駅直結の商業施設「アトレ浦和」には、スーパーマーケットや惣菜店、洋菓子店、ベーカリー、カフェ、レストランなど多彩なジャンルの店舗が入っています。
バス路線も充実しており、JR武蔵野線の東浦和駅や埼玉高速鉄道線（埼玉スタジアム線）の浦和美園駅などへバス1本でアクセスできます。車での移動には、国道17号や中山道、国道463号など大きな道路へのアクセスが便利です。
浦和エリアには「浦和」の名がつく駅が8つも存在します。浦和駅のほか、南浦和駅、北浦和駅、中浦和駅、東浦和駅、西浦和駅、武蔵浦和駅、浦和美園駅があり、それぞれ異なる路線で利用することができます。
7. 浦和駅から大宮駅へのアクセス方法
浦和駅から大宮駅へは、JR京浜東北線、JR東北本線（宇都宮線）、JR高崎線、JR湘南新宿ラインのいずれかを利用してアクセスできます。所要時間は約6分〜10分程度で、運賃は170円（ICカード利用時168円）です。
JR京浜東北線を利用する場合、各駅停車で浦和駅から大宮駅へ向かうと、途中に北浦和駅、与野駅、さいたま新都心駅を経由し、約10分で到着します。
JR東北本線（宇都宮線）やJR高崎線の快速・普通列車を利用する場合は、途中停車駅が少ないため、約6分で大宮駅に到着できます。特に上野東京ラインや湘南新宿ラインの列車は、浦和駅の次が大宮駅またはさいたま新都心駅となることが多く、素早いアクセスが可能です。
電車の本数は非常に多く、日中でも数分おきに運行されているため、待ち時間を気にせず利用できます。通勤時間帯は混雑することがありますが、大宮方面への上り列車は比較的空いていることが多いです。
8. Vビームとは何か
Vビームは、シネロン・キャンデラ社が開発した医療用の色素レーザー治療機器です。厚生労働省から承認を受けた安全性の高い医療機器で、主に肌の赤みや血管性の皮膚トラブルの治療に使用されています。
Vビームという名称の「V」は「Vascular（血管）」を意味しており、血管に関連する皮膚疾患の治療に特化していることを表しています。波長595ナノメートルのレーザー光を使用し、この波長は血液中のヘモグロビン（赤血球に含まれる赤い色素）に最も吸収されやすい特性を持っています。
Vビームの開発の歴史は古く、1992年に国内販売が開始されたSPTL-1から始まり、VビームII、Vビームパーフェクタ、そして最新機種のVビームプリマまで、長年にわたって進化を続けてきました。この歴史あるパルスダイレーザーシリーズは、世界中の医療機関で血管性皮膚疾患の治療に使用されており、その有効性と安全性は高く評価されています。
現在最も新しい機種であるVビームプリマは、従来のVビームIIと比較して照射できる範囲が大きくなり、皮膚のより深部までレーザーが届きやすい設計にアップデートされています。また、痛みの軽減も実現した上位機種として、多くの医療機関で導入が進んでいます。
9. Vビームの仕組みと特徴
Vビームの仕組みは、「選択的光熱融解」と呼ばれる原理に基づいています。波長595ナノメートルのレーザー光は、赤い色素であるヘモグロビンに選択的に吸収される特性があります。このレーザーを肌に照射すると、正常な皮膚組織にはほとんど影響を与えず、血管内のヘモグロビンだけに反応します。
ヘモグロビンがレーザーの光エネルギーを吸収すると、それが熱エネルギーに変換されます。この熱によって血管内壁が熱破壊され、異常に拡張または増殖した血管を閉塞させます。その結果、皮膚表面に赤く見えていた症状が改善されていきます。
Vビームの大きな特徴の一つは、ダイナミッククーリングデバイス（DCD）と呼ばれる冷却システムです。レーザー照射の直前に、マイナス26度の冷却ガスが皮膚表面に噴射されます。この冷却システムにより、表皮を熱損傷から守りながら、痛みを最小限に抑えることができます。従来の色素レーザーにはないこの仕組みにより、より安全で快適な治療が可能になりました。
また、VビームIIやVビームプリマでは、パルス幅（レーザーを照射する時間）を細かく調整できる機能が搭載されています。VビームIIでは0.45ミリ秒から40ミリ秒まで8段階のレベルで調整可能で、患部の血管サイズや症状に応じて最適な設定で治療を行えます。たとえば、全体的な赤ら顔には短めのパルス幅、細い毛細血管が見えている場合には長めのパルス幅を使用するなど、きめ細かい対応が可能です。
スポット径（レーザーを照射する範囲）も調整でき、VビームIIでは直径5ミリから12ミリまでの範囲を設定できます。小さな老人性血管腫やニキビ跡の赤みには小さなスポット径で、広い範囲の赤ら顔には大きなスポット径で効率よく治療を進められます。
Vビームプリマでは、スポットサイズが直径3ミリから最大15ミリまで対応しており、従来のVビームIIと比較して3ミリ大きくなっています。これにより、同じ面積を照射する場合でも施術時間が短縮され、皮膚への負担も軽減されています。また、最大径が大きいことで重ね打ちが不要となり、均一な照射が可能になりました。
10. Vビームで治療できる症状
Vビームは血管に関連するさまざまな皮膚の症状に効果を発揮します。治療対象となる症状は、保険適用となるものと自費診療となるものに分かれます。
保険適用となる症状には、単純性血管腫（毛細血管奇形）、乳児血管腫（いちご状血管腫）、毛細血管拡張症があります。
単純性血管腫は、生まれつきの赤あざの一種で、皮膚の毛細血管が先天的に奇形を起こしている状態です。境界明瞭な赤い斑状のあざとして現れ、自然に消えることはありません。Vビームレーザーによる治療が有効で、早期に治療を開始することで良好な結果が期待できます。
乳児血管腫（いちご状血管腫）は、生後2〜3週間から目立ち始める赤あざで、全身のどの部位にも出現する可能性があります。生後6か月から1歳頃をピークに血管が大きくなり盛り上がることが多く（増殖期）、その後3歳から6歳程度で自然にしぼんで小さくなる（退縮期）経過をたどります。ただし、いったん大きく盛り上がると将来的に皮膚の変形が残ることがあるため、血管腫が大きくなる前にVビームで治療することが推奨されています。乳幼児であるほど皮膚が薄くレーザーが届きやすいこと、治りが早いこと、色素沈着が少ないことなどから、できるだけ早期の治療開始が望ましいとされています。
毛細血管拡張症は、皮膚表面の毛細血管が異常に拡張し、元に戻らなくなった状態です。頬が赤い、線状の細い血管が気になる、赤ら顔、小鼻の赤み、糸くずのような血管が見える、といった症状として現れます。気温の変化や精神的なストレス、加齢、紫外線などによって症状が悪化することがあります。
自費診療となる症状には、酒さ（しゅさ）やアトピー性皮膚炎に伴う赤ら顔、ニキビやニキビ跡の赤み、傷跡やケロイドの赤み、老人性血管腫、静脈湖、尋常性疣贅（ウイルス性イボ）などがあります。
酒さは、鼻や頬を中心に赤みが生じる慢性の皮膚疾患で、毛細血管の拡張を伴うことが多いです。塗り薬や内服薬で改善しない赤みに対して、Vビームによるレーザー治療が有効な選択肢となります。
老人性血管腫は、「皮膚に赤い点が増えてきた」「赤いイボができた」「赤いホクロができた」などと自覚されることが多い血管腫です。加齢や体質などと関連して徐々に体に増えてくる点状の血管腫で、「老人性」という名称ですが、早ければ20歳代でも発生することがあります。Vビームを使って拡張・増殖した毛細血管にレーザーを照射し、血管腫を破壊することで治療します。小さなものは1回で完治が望めますが、やや大きめの血管腫は2〜3回の治療が必要なことが多いです。
また、Vビームの照射によりコラーゲンの生成が促進されるため、小じわの改善や肌質改善といった美肌効果（レーザーフェイシャル）も期待できます。
11. Vビーム治療の保険適用について
Vビーム治療が保険適用となるかどうかは、医師の診断結果によって決まります。保険が適用される症状は、単純性血管腫、乳児血管腫（いちご状血管腫）、毛細血管拡張症の3つです。
保険適用でVビーム治療を受けるためには、いくつかの条件を満たす必要があります。まず、医師による診察で保険適用の対象となる症状であると診断されることが必要です。また、厚生労働省で認可されている機器および薬剤のみを使用する必要があります。
保険適用の場合、治療間隔は3か月に1回と定められています。この間隔を守らずに治療を進める場合は、保険適用対象の症状であっても自費診療となります。
保険適用の治療費は国で定められており、レーザーを照射する面積によって異なります。3割負担の場合、10平方センチメートルまでの範囲で約6,500円から7,000円程度です。10平方センチメートルごとに約1,500円が加算され、保険適用で治療可能な最大面積は180平方センチメートルで、その場合は約33,640円となります。1割負担の場合は、10平方センチメートルごとに約500円ずつの加算となります。
なお、居住地域や年齢によっては、公費負担（医療費助成制度）で治療を受けられる場合もあります。高校生以下の場合は乳幼児医療費助成制度の対象となることがありますので、詳しくは居住地の自治体にご確認ください。
一方で、各保険者（国保・社保）の指導により、Vビームによる赤み治療に対する保険適用の基準が厳しくなってきている現状があります。特に、鼻や頬などの赤み治療は保険診療の対象外となり、自費診療でのご案内となるケースも増えています。最終的な保険適用の可否は症状に応じて医師が判断しますので、まずは診察を受けることをおすすめします。
自費診療の場合は、治療間隔の制限がなく、1か月程度の間隔で治療を進めることができます。保険適用の3か月間隔と比較すると、より短期間で集中的に治療を行い、早期の改善を目指すことが可能です。また、保険適用外の症状（酒さ、ニキビ跡、老人性血管腫など）にも対応できます。
12. Vビーム治療の流れ
Vビーム治療を受ける際の一般的な流れをご紹介します。
まず、医師によるカウンセリングと診察を行います。肌の状態を確認し、Vビームによる治療が適しているかどうかを判断します。症状や患者様のご希望をお伺いし、治療のメリット・デメリット、期待できる効果、副作用のリスクなどについて詳しく説明します。保険適用の可否もこの段階で判断されます。
顔への施術の場合、メイクをされている方は洗顔・クレンジングを行い、施術部位を清潔にします。
照射前には、必要に応じて表面麻酔（麻酔クリームや麻酔テープ）を使用することがあります。ただし、Vビームには強力な冷却機能が搭載されているため、大人の場合は麻酔なしでも受けられる程度の痛みです。痛みの感じ方は個人差がありますが、「輪ゴムでパチンとはじかれる程度」と表現されることが多いです。
レーザー照射は、保護メガネを着用して行います。医師または看護師がVビームレーザーを患部に照射します。照射直前に冷却ガスが噴射され、痛みと熱損傷を最小限に抑えます。照射時間は部位や範囲によって異なりますが、おおよそ5分〜15分程度で終了します。
照射後は、炎症を抑える外用薬を塗布し、クーリング（冷却）を行います。治療当日の入浴はお控えいただきますが、洗顔やメイクは当日から可能です。
13. 治療後の経過とアフターケア
Vビーム治療後には、いくつかの副作用が現れることがありますが、いずれも一時的なもので、適切なケアにより改善します。
赤み・ヒリヒリ感は、治療後数時間から2日程度続くことがあります。保冷剤などでクーリングをすると症状が和らぎます。必要に応じて炎症を抑える外用薬を塗布します。
腫れは、治療後数日から長くて1週間ほど続く場合があります。特に目の周りなど皮膚の薄い部位で起こりやすいですが、徐々に消退していきます。
内出血（紫斑）は、レーザーの出力を上げた場合や、血管壁が弱い方、目の周りなどに現れることがあります。通常は1〜2週間程度で消退します。抗血小板薬などの内服をされている方は紫斑が出やすい傾向があります。
水疱・かさぶたは、通常はほとんど生じませんが、非常に強く照射した場合や、もともとの症状が強い場合に出現することがあります。水疱が早期に破れると炎症後色素沈着が長引く可能性があるため、慎重なアフターケアが必要です。
炎症後色素沈着は、東洋人は熱を加える治療を行うと色素沈着が生じやすい肌質のため、通常の経過でも体質により生じる場合があります。
治療後のアフターケアとして最も重要なのは紫外線対策です。レーザー照射後は肌が敏感な状態になっているため、過剰な日焼けは色素沈着の原因となります。外出時は日焼け止めクリームをこまめに塗布し、日傘や帽子を使用するなどして紫外線対策を心がけてください。
治療当日の飲酒や激しい運動は避けてください。むくみや内出血が出やすくなります。また、治療前後1週間程度は、ディフェリンやベピオなどピーリング効果のあるニキビ治療薬、トレチノインなどの使用はお控えください。
治療効果を実感するまでには個人差がありますが、一般的に赤ら顔は3〜5回程度、血管腫は5〜10回程度の治療で改善が見られることが多いです。
14. 浦和エリアからアイシークリニック大宮院へのアクセス
アイシークリニック大宮院は、JR大宮駅からアクセスしやすい立地にあります。浦和エリアにお住まいの方は、電車を利用して便利にご来院いただけます。
浦和駅からのアクセスは、JR京浜東北線、JR東北本線（宇都宮線）、JR高崎線、JR湘南新宿ラインのいずれかをご利用ください。所要時間は約6分〜10分で、乗り換えなしで大宮駅に到着できます。
電車の本数は非常に多く、日中でも数分おきに運行されています。JR京浜東北線の場合は浦和駅から大宮駅まで各駅に停車しますが、JR東北本線（宇都宮線）やJR高崎線の快速・普通列車を利用すると、より短時間でアクセスできます。
北浦和駅からは、JR京浜東北線で約7分です。さいたま新都心駅を経由して大宮駅に到着します。
南浦和駅からは、JR京浜東北線で浦和駅、北浦和駅、与野駅、さいたま新都心駅を経由して約13分で大宮駅に到着します。
武蔵浦和駅からは、JR埼京線で大宮駅に直接アクセスすることはできないため、いったん赤羽駅や北朝霞駅（朝霞台駅）方面に向かい乗り換えるか、武蔵浦和駅から南浦和駅へJR武蔵野線で移動し、南浦和駅からJR京浜東北線に乗り換える方法があります。後者の場合、所要時間は約20分程度です。
東浦和駅からは、JR武蔵野線で南浦和駅まで移動し、JR京浜東北線に乗り換えて大宮駅へ向かいます。所要時間は約25分程度です。
浦和美園駅からは、埼玉高速鉄道線で東川口駅へ向かい、JR武蔵野線と京浜東北線を乗り継いで大宮駅へアクセスできます。または、浦和美園駅から大宮駅東口行きのバスを利用する方法もあります。
大宮駅は、JR各線（京浜東北線、東北本線、高崎線、埼京線、川越線、湘南新宿ライン、上野東京ライン）のほか、東武野田線（東武アーバンパークライン）、埼玉新都市交通（ニューシャトル）も乗り入れるターミナル駅です。また、東北・上越・北陸・山形・秋田新幹線も発着しており、埼玉県内はもちろん、北関東や東北、北陸地方からもアクセスしやすい立地です。
15. よくある質問
Vビーム治療に関してよくお寄せいただくご質問にお答えします。
A: Vビームには強力な冷却機能が搭載されており、照射直前に冷却ガスが噴射されるため、痛みは軽減されています。痛みの感じ方には個人差がありますが、「輪ゴムでパチンとはじかれる程度」と表現されることが多いです。痛みが心配な方には、表面麻酔（麻酔クリームや麻酔テープ）を使用することも可能です。
A: 症状や個人差によって必要な回数は異なります。一般的な目安として、赤ら顔は3〜5回程度、血管腫は5〜10回程度で改善が見られることが多いです。保険適用の場合は3か月に1回の間隔で治療を行うため、完了までに1年前後かかることがあります。自費診療の場合は1か月程度の間隔で治療可能なため、より短期間で治療を進められます。
Q: 治療後、すぐにメイクはできますか？ A: 洗顔やメイクは当日から可能です。ただし、治療後は肌が敏感な状態になっているため、強くこすったりしないようご注意ください。また、日焼け止めの使用など紫外線対策をしっかり行ってください。
Q: 仕事への影響はありますか？ A: 治療時間は5〜15分程度と短く、基本的にダウンタイムは少ない治療です。ただし、治療後に赤みや腫れ、内出血が出る場合があります。特に強めの設定で照射した場合や、目の周りなど皮膚の薄い部位では、内出血が1〜2週間程度続くことがあります。大事なイベントを控えている場合は、事前に医師にご相談ください。
Q: どのような症状に保険が適用されますか？ A: 保険適用となるのは、単純性血管腫、乳児血管腫（いちご状血管腫）、毛細血管拡張症と診断された場合です。酒さやニキビ跡の赤み、老人性血管腫などは自費診療となります。保険適用の可否は症状に応じて医師が判断します。
Q: 子どもでも治療を受けられますか？ A: 乳幼児でも治療を受けることができます。特に乳児血管腫（いちご状血管腫）の治療は、皮膚が薄くレーザーが届きやすい乳幼児期に開始することが推奨されています。必要に応じて局所麻酔を使用するなど、痛みのケアも行います。保険適用の治療であれば、乳幼児医療費助成制度の対象となる場合もあります。
Q: 1回の治療でどのくらいの範囲を照射できますか？ A: 保険適用の場合、1回に照射できる範囲は最大180平方センチメートルと定められています。自費診療の場合は制限がなく、患者様のご希望に応じた範囲を照射することができます。
16. まとめ
浦和エリアは、江戸時代の中山道宿場町としての歴史を持ち、「うなぎの街」「サッカーの街」「文教都市」など、多彩な魅力を持つ地域です。都心へのアクセスが良好でありながら、緑豊かな住環境も備えた暮らしやすいエリアとして、多くの方に選ばれています。
Vビームは、厚生労働省から承認を受けた医療用色素レーザーで、肌の赤みや血管性の皮膚トラブルに効果的な治療法です。単純性血管腫、乳児血管腫、毛細血管拡張症の治療には保険が適用され、比較的手軽に治療を受けることができます。また、酒さやニキビ跡の赤み、老人性血管腫などの症状にも自費診療で対応可能です。
浦和駅からアイシークリニック大宮院のある大宮駅へは、JR各線で約6分〜10分と非常にアクセスしやすい立地です。電車の本数も多いため、お買い物やお仕事のついでに立ち寄ることも可能です。
肌の赤みやあざでお悩みの方は、まずは専門医による診察をお受けください。お一人おひとりの症状に合わせた最適な治療プランをご提案いたします。
17. 参考文献
監修者医師
高桑 康太 医師
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
