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体にしこりができた!何科を受診すればいい?部位別・症状別の受診科ガイド

この記事のポイント

体のしこりは部位により受診科が異なり、皮膚・皮下は皮膚科・形成外科、乳房は乳腺外科、関節周囲は整形外科が適切。硬くて動かない・急速に大きくなる・痛みがないしこりは早期受診が重要。アイシークリニック大宮院では粉瘤・脂肪腫の日帰り手術に対応。

🔍 はじめに

お風呂に入っているときや着替えの際に、ふと体を触って「あれ?こんなところにしこりがある」と気づいたことはありませんか?突然発見した体のしこりは、多くの方に不安や心配をもたらします。「これは何だろう」「病院に行くべき?」「何科を受診すればいいの?」といった疑問が次々と浮かんでくるのは当然のことです。

体にできるしこりには、良性のものから緊急性の高いものまで、実に様々な種類があります。しこりの正体を知り、適切な診療科を受診することが、早期発見・早期治療につながります。この記事では、体の部位別にどのようなしこりが考えられるのか、そしてそれぞれどの診療科を受診すべきかについて、詳しく解説していきます。

Q. 体のしこりはどの診療科を受診すればいい?

しこりの部位によって受診科は異なります。皮膚や皮下のしこりは皮膚科・形成外科、乳房のしこりは乳腺外科、関節や腱の近くは整形外科、首のリンパ節腫脹はのどの症状があれば耳鼻咽喉科、発熱などの全身症状を伴う場合は内科が適切です。

🎯 しこりとは?基本的な理解

しこりとは、皮膚の下や体の中にできる、周囲の組織とは異なる硬さや形状を持つ腫瘤(しゅりゅう)のことを指します。医学用語では「腫瘤」「結節」「硬結」などと呼ばれることもあります。

しこりは、その発生メカニズムによって大きく以下のように分類されます。

  • 炎症性のしこり:感染や炎症反応によってできるもの
  • 腫瘍性のしこり:細胞が異常に増殖してできるもの(良性・悪性)
  • 嚢胞性のしこり:袋状の構造物に内容物が溜まってできるもの
  • リンパ節の腫れ:免疫反応などでリンパ節が腫大したもの

しこりの良性・悪性を自己判断することは非常に難しく、専門医による診察が必要です。特に以下のような特徴があるしこりは、早めの受診が推奨されます。

  • 急速に大きくなる
  • 硬くて動かない
  • 表面が凸凹している
  • 痛みを伴わない(悪性腫瘍は初期に痛みがないことが多い)
  • 出血や分泌物がある
  • 周囲の皮膚に変化がある

📍 部位別:しこりができやすい場所と受診すべき診療科

🔸 首のしこり

首にしこりができた場合、多くはリンパ節の腫れが原因です。首には多数のリンパ節が存在し、風邪やのどの炎症などで一時的に腫れることがよくあります。

〈考えられる主な疾患〉

  • リンパ節炎:細菌やウイルス感染による炎症
  • 粉瘤(アテローム):皮膚の下にできる袋状の良性腫瘍
  • 脂肪腫:脂肪細胞が増殖した良性腫瘍
  • 甲状腺の腫瘍:甲状腺にできる良性または悪性の腫瘍
  • 悪性リンパ腫:リンパ組織に発生する悪性腫瘍

〈受診すべき診療科〉

  • 耳鼻咽喉科:のどの症状を伴う場合、首のリンパ節腫脹
  • 内科:発熱や全身症状を伴う場合
  • 皮膚科・形成外科:皮膚表面に近いしこり(粉瘤、脂肪腫など)
  • 外科:甲状腺のしこりが疑われる場合

首のリンパ節が2週間以上腫れたまま、あるいは徐々に大きくなる場合は、必ず医療機関を受診しましょう。

🔸 脇の下(腋窩)のしこり

脇の下は汗腺やリンパ節が多く存在する部位で、しこりができやすい場所の一つです。

〈考えられる主な疾患〉

  • リンパ節腫脹:感染症や免疫反応によるもの
  • 粉瘤:脇の下は粉瘤ができやすい部位
  • 脂肪腫:皮下脂肪組織にできる良性腫瘍
  • 副乳:乳腺組織の名残
  • 汗腺の感染症:化膿性汗腺炎など
  • 乳がんのリンパ節転移:女性の場合、特に注意が必要

〈受診すべき診療科〉

  • 皮膚科・形成外科:皮膚のしこり全般
  • 外科・乳腺外科:女性で乳房のしこりも気になる場合
  • 内科:発熱などの全身症状を伴う場合

女性の場合、脇の下のしこりは乳がんのリンパ節転移の可能性も考慮する必要があります。乳房にしこりがないか、併せて確認しましょう。

高桑康太 医師・当院治療責任者

しこりを発見された患者さまの多くは、悪性を心配されて受診されます。実際には良性の粉瘤や脂肪腫であることが大半ですが、自己判断は禁物です。特に急速に大きくなる、硬くて動かない、痛みがないなどの特徴があるしこりは、早期の診断が重要になります。

🔸 乳房のしこり

乳房のしこりは、女性にとって非常に心配な症状の一つです。ただし、乳房のしこりの多くは良性であることも知っておきましょう。

〈考えられる主な疾患〉

  • 乳腺症:ホルモンバランスの変化による良性の変化
  • 線維腺腫:若い女性に多い良性腫瘍
  • 乳腺のう胞:液体が溜まった袋状の構造物
  • 乳がん:早期発見が重要な悪性腫瘍
  • 乳腺炎:授乳期に多い炎症性疾患

〈受診すべき診療科〉

  • 乳腺外科:乳房のしこりの専門診療科
  • 外科:乳腺外科がない場合
  • 産婦人科:授乳期の乳腺炎など

乳房のしこりを見つけたら、自己判断せずに必ず乳腺外科を受診しましょう。マンモグラフィーや超音波検査などで詳しく調べる必要があります。

🔸 背中のしこり

背中は自分では見えにくい部位ですが、入浴時などに家族に指摘されて気づくことがあります。

〈考えられる主な疾患〉

  • 粉瘤:背中は粉瘤ができやすい部位の一つ
  • 脂肪腫:背中の皮下組織にできやすい
  • 線維腫:良性の皮膚腫瘍
  • 粉瘤の炎症(感染性粉瘤):赤く腫れて痛みを伴う
  • 悪性軟部腫瘍:まれだが、注意が必要

〈受診すべき診療科〉

  • 皮膚科:皮膚表面のしこり
  • 形成外科:皮膚・皮下のしこりの切除
  • 整形外科:深部のしこり、筋肉や骨に関連するもの

背中のしこりは、粉瘤や脂肪腫などの良性腫瘍であることが多いですが、大きくなる前に受診することをお勧めします。

🔸 腹部のしこり

お腹にしこりを触れる場合、皮下のしこりだけでなく、腹腔内の臓器に関連するしこりの可能性もあります。

〈考えられる主な疾患〉

  • 鼠径ヘルニア:腸の一部が鼠径部に飛び出す
  • 臍ヘルニア:へそから腸が飛び出す
  • 腹壁の脂肪腫や粉瘤:腹部の皮下組織にできるもの
  • 腹腔内腫瘍:胃、腸、肝臓、腎臓などの臓器にできる腫瘍
  • リンパ節腫脹:腹腔内のリンパ節が腫れる

〈受診すべき診療科〉

  • 外科:ヘルニアや腹腔内のしこり
  • 消化器内科:腹痛や消化器症状を伴う場合
  • 皮膚科・形成外科:明らかに皮膚のしこりと分かる場合

腹部のしこりは、内臓疾患の可能性もあるため、自己判断は危険です。特に急速に大きくなる、痛みを伴う、嘔吐や発熱があるなどの症状がある場合は、速やかに受診してください。

🔸 鼠径部(太もものつけ根)のしこり

鼠径部は、リンパ節が集まっている部位であり、また鼠径ヘルニアの好発部位でもあります。

〈考えられる主な疾患〉

  • 鼠径ヘルニア:腸が鼠径部から飛び出す
  • リンパ節腫脹:下肢の感染症や全身疾患による
  • 脂肪腫:皮下脂肪組織の良性腫瘍
  • 粉瘤:皮膚のしこり
  • 悪性リンパ腫:リンパ組織の悪性腫瘍

〈受診すべき診療科〉

  • 外科:鼠径ヘルニアの疑いがある場合
  • 泌尿器科:男性の場合、精巣に関連する可能性
  • 皮膚科・形成外科:皮膚のしこり
  • 内科:全身症状を伴う場合

鼠径ヘルニアは、立つと膨らみ、横になると引っ込むという特徴があります。嵌頓(かんとん)といって、飛び出した腸が戻らなくなると緊急手術が必要になるため、早めの受診が大切です。

🔸 手足のしこり

手足にできるしこりは、関節の近くや腱の周囲にできることが多いです。

〈考えられる主な疾患〉

  • ガングリオン:関節や腱鞘にできる良性の嚢胞
  • 粉瘤:手足にもできることがある
  • 脂肪腫:皮下組織の良性腫瘍
  • 血管腫:血管が増殖した良性腫瘍
  • 悪性軟部腫瘍:まれだが注意が必要

〈受診すべき診療科〉

  • 整形外科:関節や腱の近くのしこり、ガングリオン
  • 皮膚科・形成外科:皮膚のしこり
  • 外科:深部のしこり

ガングリオンは若い女性の手首によくできる良性のしこりで、自然に消えることもありますが、痛みや運動制限がある場合は治療が必要です。

Q. 悪性のしこりを疑うべき特徴は何ですか?

以下の特徴があるしこりは早期受診が重要です。数日〜数週間で急速に大きくなる、硬くて周囲の組織に固定され動かない、表面が凸凹している、初期に痛みがない(悪性腫瘍は初期に無痛のことが多い)、乳頭からの血性分泌物がある、2週間以上続くリンパ節腫脹などが挙げられます。

🔬 しこりの原因となる主な疾患の詳細

🔸 粉瘤(アテローム)

粉瘤は、皮膚の下に袋状の構造ができ、その中に角質や皮脂などの老廃物が溜まってできるしこりです。「表皮嚢腫」とも呼ばれ、体のどこにでもできる可能性があります。

粉瘤の特徴は、しこりの中央に黒い点(開口部)が見えることがあることです。徐々に大きくなり、細菌感染を起こすと赤く腫れて痛みを伴います。感染した粉瘤を「感染性粉瘤」または「炎症性粉瘤」と呼びます。

治療は手術による摘出が基本です。感染している場合は、まず抗生物質で炎症を抑えてから手術を行うか、切開して膿を出す処置が必要になります。粉瘤は自然に治ることはなく、再発を防ぐには袋ごと完全に取り除く必要があります。

🔸 脂肪腫

脂肪腫は、皮下脂肪組織が増殖してできる良性の腫瘍です。柔らかく、触ると動くのが特徴で、痛みはほとんどありません。背中、肩、首、腕などによくできます。

脂肪腫は基本的に良性で、健康に害を及ぼすことは稀ですが、大きくなると見た目が気になったり、圧迫症状が出たりすることがあります。治療が必要な場合は、手術で摘出します。

まれに「脂肪肉腫」という悪性腫瘍との鑑別が必要になることがあります。急速に大きくなる、硬くなる、痛みが出るなどの変化があれば、すぐに医療機関を受診しましょう。

🔸 リンパ節腫脹

リンパ節は、体の免疫システムの一部で、全身に800か所以上存在します。感染症や炎症があると、その近くのリンパ節が腫れることがあります。

リンパ節腫脹の原因は多岐にわたります:

  • 感染症:風邪、扁桃炎、虫歯、皮膚感染など
  • 自己免疫疾患:関節リウマチ、全身性エリテマトーデスなど
  • 悪性腫瘍:悪性リンパ腫、白血病、がんの転移など

一般的に、感染症によるリンパ節腫脹は痛みを伴い、柔らかく、感染が治まると縮小します。一方、悪性腫瘍によるリンパ節腫脹は、痛みがなく、硬く、徐々に大きくなる傾向があります。

2週間以上腫れが続く、痛みがない、複数の部位のリンパ節が腫れている、発熱や体重減少などの全身症状を伴うなどの場合は、必ず医療機関を受診してください。

🔸 ガングリオン

ガングリオンは、関節の周囲や腱鞘にできるゼリー状の内容物が詰まった良性の嚢胞です。手首の背側や手のひら側、足首などによくできます。特に20〜30代の女性に多く見られます。

ガングリオンの中身は、関節液や粘液が濃縮されたゼリー状の物質です。通常は痛みがありませんが、神経を圧迫すると痛みやしびれが生じることがあります。

小さなガングリオンは自然に消えることもあります。症状がなければ経過観察で良い場合もありますが、大きくなる、痛みがある、見た目が気になるなどの場合は、注射で内容物を吸引したり、手術で摘出したりします。

🔸 乳腺症

乳腺症は、女性ホルモンのバランスの変化によって乳腺組織に良性の変化が起こる状態です。30〜50代の女性に多く見られます。

乳腺症では、乳房にしこりができたり、痛みを感じたりすることがあります。月経前に症状が強くなり、月経後に軽減するのが特徴です。しこりは硬く触れることもあれば、のう胞(液体が溜まった袋)の場合もあります。

乳腺症自体は病気ではありませんが、乳がんとの鑑別が重要です。マンモグラフィーや超音波検査で詳しく調べる必要があります。定期的な検診を受けることが大切です。

🔸 線維腺腫

線維腺腫は、乳腺にできる良性の腫瘍で、10〜30代の若い女性に多く見られます。しこりは硬く、表面が滑らかで、よく動くのが特徴です。

線維腺腫は良性腫瘍であり、がん化することはほとんどありません。しかし、乳がんとの鑑別のため、超音波検査やマンモグラフィー、必要に応じて細胞診や組織診を行います。

小さくて症状がない場合は経過観察で良いこともありますが、大きくなる、痛みがある、見た目が気になるなどの場合は、手術で摘出することもあります。

⏰ しこりを見つけたら:受診のタイミングと緊急性の判断

すべてのしこりが緊急性を要するわけではありませんが、以下のような特徴がある場合は、できるだけ早く医療機関を受診することをお勧めします。

🔸 すぐに受診すべきしこりの特徴

  1. 急速に大きくなる:数日から数週間で明らかに大きくなる
  2. 硬くて動かない:周囲の組織に固定されている感じがする
  3. 表面が凸凹している:不整な形をしている
  4. 痛みがない:悪性腫瘍は初期に痛みがないことが多い
  5. 出血や分泌物がある:特に乳頭からの血性分泌物
  6. 皮膚の変化を伴う:発赤、熱感、潰瘍形成など
  7. 全身症状を伴う:発熱、体重減少、夜間の発汗など

🔸 緊急受診が必要な場合

以下のような場合は、緊急性が高いため、すぐに医療機関を受診してください。

  • 鼠径ヘルニアが嵌頓した:立っても横になっても引っ込まず、激しい痛みと吐き気を伴う
  • 感染性粉瘤:急激に赤く腫れ、強い痛みと発熱を伴う
  • リンパ節が急速に腫大:数日で明らかに大きくなり、高熱を伴う
  • しこりから大量の出血:止まらない出血がある

🔸 経過観察でよい場合

以下のような場合は、急いで受診する必要はありませんが、2週間程度経過を見て、変化がなければ一度受診することをお勧めします。

  • 小さくて柔らかいしこり:2cm以下で、よく動く
  • 痛みを伴う小さなリンパ節腫脹:風邪などの感染症の後
  • 月経周期に関連して大きくなったり小さくなったりする乳房のしこり

ただし、心配な場合は早めに受診することが何より大切です。「様子を見よう」と放置して手遅れになるよりも、早期に受診して安心する方が良いでしょう。

🏥 医療機関での診察と検査の流れ

しこりで医療機関を受診した際の一般的な流れを説明します。

🔸 問診

医師は以下のようなことを質問します:

  • いつ頃からしこりに気づいたか
  • しこりの大きさや硬さに変化があるか
  • 痛みや他の症状はあるか
  • 発熱や体重減少などの全身症状はあるか
  • 家族歴(血縁者に同様の病気や悪性腫瘍の既往があるか)

できるだけ正確に答えられるよう、受診前に整理しておくと良いでしょう。

🔸 視診・触診

医師は、しこりを実際に見て触って、以下のような点を確認します:

  • しこりの大きさ、形、硬さ
  • 可動性(動くかどうか)
  • 圧痛(押して痛いかどうか)
  • 周囲の皮膚の状態
  • 他の部位にもしこりがないか

🔸 画像検査

必要に応じて、以下のような画像検査を行います:

超音波検査(エコー):しこりの内部構造を観察し、嚢胞(液体が溜まったもの)か充実性(組織が詰まったもの)かを判別します。痛みがなく、繰り返し検査できるのが利点です。

CTやMRI:しこりが深部にある場合や、周囲の組織との関係を詳しく調べる必要がある場合に行います。

マンモグラフィー:乳房のしこりの場合に行う乳房専用のX線検査です。

🔸 細胞診・組織診

しこりが腫瘍性病変の可能性がある場合、細胞や組織を採取して顕微鏡で調べます。

穿刺吸引細胞診:細い針をしこりに刺して、細胞を吸引して調べます。

組織診(生検):しこりの一部または全部を切除して、顕微鏡で詳しく調べます。良性か悪性かを確定診断するのに最も確実な方法です。

🔸 血液検査

感染症や炎症の程度を調べるため、また悪性腫瘍の腫瘍マーカーを調べるために、血液検査を行うことがあります。

Q. 粉瘤と脂肪腫はどう違いますか?

粉瘤は皮膚下に袋状の構造ができ角質や皮脂が溜まるしこりで、中央に黒い開口部が見えるのが特徴です。脂肪腫は皮下脂肪組織が増殖した良性腫瘍で、柔らかく触ると動きます。粉瘤は感染リスクがあり、脂肪腫はまれに悪性腫瘍との鑑別が必要な場合があります。どちらも専門医への受診が推奨されます。

🏥 アイシークリニック大宮院で対応できるしこり

アイシークリニック大宮院では、皮膚科・形成外科の専門医が、以下のような皮膚・皮下のしこりの診断と治療を行っています。

🔸 粉瘤(アテローム)の日帰り手術

当院では、粉瘤の日帰り手術に対応しています。局所麻酔下で袋ごと完全に摘出することで、再発を防ぎます。小切開手術やくり抜き法など、しこりの大きさや部位に応じて最適な方法を選択します。

炎症を起こしている粉瘤(感染性粉瘤)についても、適切な処置と治療を行います。炎症が強い場合は、まず切開排膿や抗生物質投与で炎症を鎮静化させてから、後日根治手術を行うこともあります。

🔸 脂肪腫の診断と治療

当院では、超音波検査などで脂肪腫の診断を行い、必要に応じて手術による摘出を行います。脂肪腫は良性腫瘍ですが、大きくなると見た目が気になったり、圧迫症状が出たりすることがあります。

脂肪肉腫などの悪性腫瘍との鑑別が必要な場合は、適切な医療機関へご紹介いたします。

🔸 その他の皮膚・皮下腫瘍

線維腫、血管腫、ほくろ(色素性母斑)など、様々な皮膚・皮下の良性腫瘍の診断と治療に対応しています。見た目が気になる、大きくなってきた、出血しやすいなどのお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。

🔸 傷跡への配慮

形成外科専門医が、できるだけ目立たない傷跡になるよう、丁寧な手術を心がけています。部位や症状に応じて、最適な切開方向や縫合方法を選択します。

アイシークリニック大宮院は、大宮駅から徒歩圏内の通いやすい立地で、土日祝日も診療しています。しこりが気になる方は、お気軽にご相談ください。

🔸 傷跡への配慮

💡 しこりの予防と日常生活での注意点

すべてのしこりを予防することは困難ですが、日常生活で気をつけることで、早期発見や悪化の予防につながります。

🔸 定期的なセルフチェック

月に一度は、入浴時などに体全体を触って確認する習慣をつけましょう。特に以下の部位は念入りにチェックしてください:

  • 首のリンパ節
  • 脇の下
  • 乳房(女性)
  • 鼠径部
  • 背中や肩

新しいしこりを見つけたら、大きさや硬さ、痛みの有無などを記録しておくと、医師への相談時に役立ちます

🔸 生活習慣の改善

健康的な生活習慣は、免疫力を維持し、様々な疾患の予防につながります:

  • バランスの取れた食事:野菜や果物を多く摂取し、抗酸化作用のある食品を意識する
  • 適度な運動:血流を改善し、免疫機能を向上させる
  • 十分な睡眠:免疫力の維持に重要
  • ストレス管理:慢性的なストレスは免疫機能を低下させる
  • 禁煙・節酒:がんリスクの軽減につながる

🔸 皮膚の清潔保持

粉瘤などの皮膚のしこりを予防するために、皮膚を清潔に保つことが大切です:

  • 毎日の入浴で皮膚を清潔に保つ
  • 汗をかいたらこまめに拭き取る
  • 毛穴の詰まりを防ぐため、適度な角質ケアを行う
  • 外傷を避け、傷ができた場合は適切に処置する

🔍 症状別の受診科選択ガイド

しこりの症状や特徴によって、最適な受診科が異なります。以下のガイドを参考にしてください。

🔸 痛みを伴うしこりの場合

  • 発熱も伴う場合:内科または救急科
  • 皮膚の赤みや熱感がある場合:皮膚科
  • 関節の近くで動きに制限がある場合:整形外科
  • 乳房で月経周期と関連する場合:乳腺外科または産婦人科

🔸 痛みのないしこりの場合

  • 皮膚表面に近い場合:皮膚科または形成外科
  • 深部にある場合:外科
  • 乳房の場合:乳腺外科
  • 首のリンパ節の場合:耳鼻咽喉科または内科

🔸 全身症状を伴う場合

以下のような全身症状がある場合は、内科を最初に受診することをお勧めします:

  • 発熱
  • 体重減少
  • 夜間の発汗
  • 倦怠感
  • 食欲不振

内科で初期評価を受けた後、必要に応じて専門科に紹介されます。

Q. 鼠径部のしこりはなぜ早めに受診が必要?

鼠径部のしこりは鼠径ヘルニアの可能性があり、立つと膨らみ横になると引っ込む特徴があります。飛び出した腸が戻らなくなる「嵌頓」が起きると緊急手術が必要になります。立っても横になっても引っ込まず激しい痛みと吐き気を伴う場合は、すぐに医療機関を受診してください。早期対応が重要です。

🏥 セカンドオピニオンの重要性

しこりの診断や治療方針について不安がある場合は、セカンドオピニオンを求めることも大切です。特に以下のような場合には、別の医師の意見を聞くことを検討しましょう:

  • 悪性の可能性を指摘された場合
  • 手術が必要と言われた場合
  • 診断が確定しない場合
  • 治療方針に疑問がある場合
  • 症状が改善しない場合

セカンドオピニオンを受ける際は、これまでの検査結果や画像データを持参すると、より正確な評価を受けることができます。

📝 まとめ

体にしこりを見つけたら、その部位や特徴に応じて適切な診療科を受診することが大切です。多くのしこりは良性ですが、中には早期発見・早期治療が重要な疾患もあります。

しこりで受診すべき主な診療科は以下の通りです:

  • 皮膚科・形成外科:皮膚や皮下のしこり全般(粉瘤、脂肪腫など)
  • 外科・乳腺外科:乳房のしこり、ヘルニア、甲状腺のしこりなど
  • 整形外科:関節や腱の近くのしこり(ガングリオンなど)
  • 耳鼻咽喉科:首のリンパ節腫脹、のどの症状を伴う場合
  • 内科:発熱などの全身症状を伴う場合

「これくらい大丈夫だろう」と自己判断せず、気になるしこりがあれば早めに医療機関を受診しましょう。特に以下のような特徴があるしこりは、放置せず速やかに受診することが大切です:

  • 急速に大きくなる
  • 硬くて動かない
  • 痛みがない(悪性の可能性)
  • 出血や分泌物がある
  • 2週間以上続くリンパ節腫脹

アイシークリニック大宮院では、皮膚科・形成外科の専門医が、粉瘤や脂肪腫などの皮膚・皮下のしこりの診断と日帰り手術に対応しています。しこりでお困りの方は、どうぞお気軽にご相談ください。

早期発見・早期治療が、多くの疾患において最良の結果をもたらします。しこりを見つけたら、まずは専門医に相談することから始めましょう。

よくある質問

しこりを見つけたらすぐに病院に行くべきですか?

しこりの特徴によって緊急度は異なります。急速に大きくなる、硬くて動かない、痛みがない、出血があるなどの場合は早急に受診してください。小さくて柔らかく、痛みを伴うしこりの場合は2週間程度経過を見ても構いませんが、変化がなければ一度受診することをお勧めします。心配な場合は早めの受診が安心です。

しこりが良性か悪性かは自分で判断できますか?

しこりの良性・悪性を自己判断することは非常に困難で危険です。一般的に悪性のしこりは硬くて動かない、痛みがない、急速に大きくなるなどの特徴がありますが、良性でも同様の特徴を示すことがあります。正確な診断には医師による診察と必要に応じた検査が不可欠です。

粉瘤と脂肪腫の違いは何ですか?

粉瘤は皮膚の下に袋状の構造ができ、角質や皮脂が溜まってできるしこりで、中央に黒い点(開口部)が見えることがあります。脂肪腫は皮下脂肪組織が増殖した良性腫瘍で、柔らかく触ると動くのが特徴です。どちらも良性ですが、粉瘤は感染を起こすリスクがあり、脂肪腫は稀に悪性との鑑別が必要になることがあります。

リンパ節の腫れはどのくらい続いたら受診すべきですか?

風邪などの感染症によるリンパ節の腫れは、通常1〜2週間で改善します。2週間以上腫れが続く、痛みがない、複数の部位のリンパ節が腫れている、発熱や体重減少などの全身症状を伴う場合は、必ず医療機関を受診してください。特に痛みのないリンパ節腫脹は注意が必要です。

しこりの手術は日帰りでできますか?

皮膚や皮下のしこり(粉瘤、脂肪腫など)の多くは日帰り手術で対応可能です。局所麻酔下で行われ、手術時間は通常30分〜1時間程度です。ただし、しこりの大きさや部位、患者さまの状態によっては入院が必要な場合もあります。当院では多くの皮膚・皮下腫瘍の日帰り手術に対応しています。

📚 参考文献

  1. 日本皮膚科学会「皮膚腫瘍ガイドライン」
    https://www.dermatol.or.jp/
  2. 国立がん研究センター「がん情報サービス」
    https://ganjoho.jp/
  3. 日本形成外科学会「形成外科で扱う疾患」
    https://www.jsprs.or.jp/
  4. 日本乳癌学会「患者さんのための乳癌診療ガイドライン」
    https://www.jbcs.gr.jp/
  5. 厚生労働省「がん検診」
    https://www.mhlw.go.jp/
  6. MSDマニュアル家庭版「皮膚と皮下組織の病気」
    https://www.msdmanuals.com/ja-jp/
  7. 日本整形外科学会「ガングリオン」
    https://www.joa.or.jp/
  8. 日本外科学会「鼠径ヘルニア」
    https://www.jssoc.or.jp/

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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