ニキビが治った後も肌に残る赤みや色素沈着、凹凸などのニキビ跡にお悩みではありませんか。ニキビ跡は自然に改善するものもあれば、専門的な治療が必要なものまでさまざまです。本記事では、ニキビ跡の種類や原因、それぞれに適した治療法について詳しく解説します。さいたま新都心エリアや大宮周辺にお住まいの方にとって、ニキビ跡治療を始める際の参考になれば幸いです。
目次
- ニキビ跡とは
- ニキビができるメカニズム
- ニキビ跡ができる原因
- ニキビ跡の種類
- ニキビ跡の治療法
- 治療の流れと必要な回数
- ニキビ跡の予防とセルフケア
- さいたま新都心エリアからのアクセス
- よくある質問
- まとめ
1. ニキビ跡とは
ニキビ跡とは、ニキビの炎症によって周囲の皮膚組織がダメージを受け、瘢痕(傷跡)として残ってしまった状態のことをいいます。医学的には「尋常性痤瘡(じんじょうせいざそう)後瘢痕」とも呼ばれ、ニキビそのものとは異なる病態として捉えられています。
ニキビは日本人の約90%が経験するといわれる非常に身近な皮膚疾患です。思春期だけでなく、20代以降の成人ニキビも増加傾向にあり、それに伴ってニキビ跡に悩む方も年々増えています。
ニキビ跡には大きく分けて、赤みが残るタイプ、茶色く色素沈着するタイプ、凹凸ができるクレータータイプ、そして盛り上がるケロイドタイプがあります。それぞれ原因や治療法が異なるため、まずは自分のニキビ跡がどのタイプに該当するかを把握することが治療への第一歩となります。
軽度のニキビ跡であれば時間の経過とともに自然に改善することもありますが、真皮にまでダメージが及んでいる場合は自然回復が難しく、専門的な治療が必要になります。特にクレーター状のニキビ跡は、一度できてしまうと市販の化粧品やセルフケアだけで改善することは極めて困難です。
2. ニキビができるメカニズム
ニキビ跡を理解するためには、まずニキビができるメカニズムを知っておくことが重要です。
毛穴の詰まりが始まり
毛穴の奥には皮脂を分泌する皮脂腺があります。正常な状態では、皮脂は毛穴を通って肌の表面に排出され、肌を乾燥から守る役割を果たしています。しかし、さまざまな原因によって古い角質や過剰に分泌された皮脂が毛穴に詰まると、ニキビの初期段階が始まります。
毛穴の詰まりが進行すると、毛穴の出口に古くなった角質や皮脂が固まった「面皰(めんぽう)」または「コメド」と呼ばれる状態になります。毛穴が開いていて黒く見えるものは「黒ニキビ」、毛穴が閉じて白く見えるものは「白ニキビ」と呼ばれます。
アクネ菌の増殖
毛穴が詰まると、酸素が届きにくい環境が生まれます。この環境を好むのが、ニキビの原因菌として知られるアクネ菌(キューティバクテリウム・アクネス)です。アクネ菌は皮脂を栄養源として増殖し、炎症を引き起こす物質を産生します。
アクネ菌は本来、肌の常在菌として誰の肌にも存在しており、普段は肌を弱酸性に保って有害な細菌の繁殖を防ぐなど、肌にとって有益な働きもしています。しかし、毛穴が詰まって嫌気性(酸素が少ない)環境になると、アクネ菌は「キャンプファクター」という毒素を産生し始めます。この毒素が周囲の細胞を傷つけることで、免疫反応としての炎症が引き起こされるのです。
炎症の進行
アクネ菌の増殖に対して体の免疫システムが反応し、白血球などの炎症性細胞が集まってきます。これが赤く腫れた「赤ニキビ」の状態です。さらに炎症が進むと、膿がたまった「黄ニキビ」となります。
炎症が軽度で短期間で治まれば、ニキビ跡はほとんど残りません。しかし、炎症が強く長引いたり、真皮層にまでダメージが及んだりすると、ニキビ跡として残りやすくなります。
3. ニキビ跡ができる原因
ニキビ跡ができるかどうかは、炎症の程度と持続時間、そして個人の肌質や体質に大きく左右されます。
炎症の深さと持続時間
ニキビの炎症が表皮(肌の表面層)にとどまっている場合は、肌のターンオーバー(約28日周期での細胞の生まれ変わり)によって自然に修復されることがほとんどです。しかし、炎症が真皮層(表皮の下にある層)にまで及ぶと、真皮にはターンオーバーの仕組みがないため、傷跡として残りやすくなります。
また、炎症が長期間続くほど、周囲の組織へのダメージも大きくなります。ニキビを放置したり、適切な治療を受けなかったりすると、それだけニキビ跡のリスクが高まるということです。
不適切なケア
ニキビを指で潰したり、無理に膿を出そうとしたりする行為は、炎症を悪化させ、真皮にダメージを与える原因となります。また、強くこすったり、刺激の強い化粧品を使用したりすることも、ニキビ跡のリスクを高めます。
紫外線の影響
紫外線はメラニン色素の生成を促進するため、ニキビ跡の色素沈着を悪化させる大きな原因となります。また、紫外線は炎症を悪化させる作用もあるため、ニキビがある状態で紫外線を浴びると、ニキビ自体の悪化とニキビ跡の両方のリスクが高まります。
体質的要因
同じようにニキビができても、ニキビ跡として残りやすい人とそうでない人がいます。これには遺伝的な要因が関係していると考えられています。特にケロイド体質の方は、傷跡が盛り上がりやすい傾向があります。
4. ニキビ跡の種類
ニキビ跡は、その見た目や原因によって大きく4つのタイプに分類されます。それぞれの特徴を理解することで、適切な治療法を選択することができます。
赤み(炎症後紅斑)
ニキビの炎症が治まった後に赤みが残っている状態です。医学的には「炎症後紅斑」または「PIE(Post-Inflammatory Erythema)」と呼ばれます。
炎症によって毛細血管が拡張したり、新たに血管が形成されたりすることが原因です。指で押すと赤みが一時的に薄くなるのが特徴で、これは圧迫によって一時的に血流が遮断されるためです。
赤みタイプのニキビ跡は、比較的軽度なものが多く、時間の経過とともに自然に薄くなっていくことが多いです。通常は3〜6ヶ月程度で改善しますが、炎症が強かった場合は1年以上残ることもあります。
色素沈着(炎症後色素沈着)
ニキビの炎症によってメラニン色素が過剰に生成され、茶色や紫褐色のシミのように残る状態です。医学的には「炎症後色素沈着」または「PIH(Post-Inflammatory Hyperpigmentation)」と呼ばれます。
炎症によって肌がダメージを受けると、肌を守ろうとしてメラノサイト(メラニンを作る細胞)が活性化し、メラニン色素が大量に生成されます。通常であれば肌のターンオーバーによってメラニンは排出されていきますが、ターンオーバーが乱れていたり、メラニンの生成量が多すぎたりすると、色素沈着として残ってしまいます。
色素沈着タイプも時間の経過とともに自然に薄くなることが多いですが、改善には半年から数年かかることもあります。また、紫外線を浴びると悪化しやすいため、紫外線対策が非常に重要です。
クレーター(陥凹性瘢痕)
ニキビの炎症が真皮層にまで及び、皮膚組織が破壊されて凹みとして残る状態です。月のクレーターのように見えることから「クレーター」と呼ばれています。
クレータータイプはさらに以下の3種類に細分化されます。
アイスピック型は、氷をピックで刺したような細くて深い凹みが特徴です。開口部は狭いですが、真皮深層まで達していることが多く、治療が最も難しいタイプとされています。
ボックスカー型は、底が平らで辺縁がはっきりとした、箱のような形状の凹みです。水疱瘡の跡に似た見た目で、大きさはさまざまです。クレータータイプの中では最も多く見られます。
ローリング型は、辺縁がなだらかで波打つような浅い凹みが特徴です。クレーターの下にある瘢痕組織が皮膚を引き下げることで生じます。
クレータータイプのニキビ跡は、真皮の組織が破壊されているため、自然に元に戻ることはほとんどありません。市販の化粧品やセルフケアでの改善も難しく、専門的な治療が必要です。
ケロイド・肥厚性瘢痕
ニキビの炎症後に、皮膚が盛り上がって硬くなる状態です。傷を治す過程でコラーゲンが過剰に生成されることが原因です。
肥厚性瘢痕は傷の範囲内にとどまりますが、ケロイドは傷の範囲を超えて広がっていくのが特徴です。ケロイド体質の方に多く見られ、特に胸や肩、顎のラインなどにできやすい傾向があります。
5. ニキビ跡の治療法
ニキビ跡の種類や程度に応じて、さまざまな治療法があります。ここでは、美容皮膚科で行われる代表的な治療法について解説します。
ダーマペン
ダーマペンは、極細の針を搭載したペン型の医療機器で、肌に微細な穴を開けることで肌の自己再生力を促す治療法です。
髪の毛よりも細い16本の針が、1秒間に最大1920個もの微細な穴を肌に開けます。この穴は肉眼ではほとんど見えないほど小さいものですが、肌はこの微細な傷を修復しようとして、コラーゲンやエラスチンの生成を活性化させます。
ダーマペンの針の深さは0.25mmから最大3.0mmまで調整可能で、治療部位や症状に応じて最適な深さを設定できます。目元のような繊細な部位には浅めに、クレーターが深い部位には深めに設定するといった調整が可能です。
ダーマペンが効果を発揮するのは、主に色素沈着タイプとクレータータイプのニキビ跡です。
色素沈着に対しては、肌のターンオーバーを促進することでメラニンの排出を助け、徐々に色が薄くなっていきます。一般的に3〜6回程度の治療で改善が期待できます。
クレータータイプに対しては、針による刺激でコラーゲンの生成が促され、凹んだ部分が少しずつ盛り上がって目立たなくなっていきます。深いクレーターの場合は5〜10回以上の治療が必要になることもあります。
治療後はダウンタイムとして、赤みや腫れが数日間続くことがあります。また、薬剤を併用することで効果を高めることも可能です。成長因子やヒアルロン酸、コラーゲンピールなどを組み合わせた「ヴェルベットスキン」という施術も人気です。
治療間隔は通常3〜4週間程度空ける必要があり、肌の回復を待ってから次の治療を行います。
フラクショナルレーザー
フラクショナルレーザーは、肌に点状(ドット状)にレーザーを照射して、肌の入れ替え・再生を促す治療法です。
従来のレーザー治療では肌全体を照射していたため、ダウンタイムが長く、色素沈着などのリスクも高いものでした。フラクショナルレーザーは、照射する部分としない部分を交互に作ることで、肌への負担を抑えながら高い効果を実現しています。
フラクショナルレーザーには、大きく分けて「蒸散型(アブレイティブ)」と「非蒸散型(ノンアブレイティブ)」の2種類があります。
蒸散型の代表がCO2(炭酸ガス)フラクショナルレーザーで、皮膚に細かい穴を開けて組織を蒸散させます。効果が高い反面、ダウンタイムも長めです。1回の治療で約10〜15%の肌が入れ替わるとされており、通常4〜6回程度の治療で本格的な改善が期待できます。
非蒸散型は、皮膚の表面を傷つけずに熱エネルギーを真皮に届けて、コラーゲンの再生を促します。ダウンタイムは短いですが、その分、治療回数が多く必要になります。
フラクショナルレーザーは特に、浅めのボックスカー型クレーターや、広範囲にわたるニキビ跡の治療に効果的です。治療後は1〜2週間程度、赤みや細かいかさぶたが続くことがあります。
ケミカルピーリング
ケミカルピーリングは、酸性の薬剤を肌に塗布して古い角質を溶かし、肌のターンオーバーを促進する治療法です。
使用される薬剤には、グリコール酸、サリチル酸、乳酸などがあり、肌の状態や目的に応じて使い分けます。
ケミカルピーリングが効果を発揮するのは、主に色素沈着タイプと軽度の赤みタイプのニキビ跡です。古い角質とともにメラニン色素も排出されるため、色素沈着の改善に役立ちます。
一方、クレータータイプのニキビ跡に対しては、ケミカルピーリング単独での効果は限定的です。ただし、他の治療との併用で、相乗効果を期待することはできます。
治療は1〜4週間に1回のペースで、5回程度継続すると効果を実感しやすくなります。ダウンタイムが比較的短く、日常生活への影響が少ないのがメリットです。
サブシジョン
サブシジョンは、クレーターの下にある硬くなった瘢痕組織を、特殊な針や鈍針を使って皮下で切り離す治療法です。
クレータータイプ、特にローリング型のニキビ跡は、瘢痕組織が皮膚を下から引っ張ることで凹みが生じています。サブシジョンでこの瘢痕組織を切り離すことで、皮膚が持ち上がり、凹みが改善されます。
サブシジョン単独でも効果がありますが、ヒアルロン酸やジュベルック(コラーゲン生成を促す薬剤)などを切り離した部分に注入することで、より高い効果が期待できます。
治療後は内出血や腫れが1〜2週間程度続くことがあります。
レーザートーニング
レーザートーニングは、低出力のレーザーを照射してメラニン色素を徐々に分解する治療法です。
色素沈着タイプのニキビ跡や、ニキビ跡の赤みに効果があります。ダウンタイムがほとんどなく、施術直後からメイクも可能なため、日常生活への影響が少ないのが特徴です。
ただし、1回の治療で劇的な変化は期待できず、通常5〜10回程度の継続治療が必要です。
光治療(IPL・フォトフェイシャル)
光治療は、複数の波長を含む光を肌に照射して、メラニン色素やヘモグロビンに反応させる治療法です。
色素沈着タイプや赤みタイプのニキビ跡に効果があります。レーザーよりもマイルドな治療で、ダウンタイムも短いのが特徴です。
その他の治療法
TCAクロス(TCA Cross)は、高濃度のトリクロロ酢酸をアイスピック型のクレーターに点状に塗布する治療法です。薬剤が瘢痕組織を溶かしてコラーゲンの再生を促します。
美容注射やPRP療法(自己多血小板血漿療法)は、成長因子や自分の血液から抽出した成分を注入して、肌の再生を促す治療法です。
6. 治療の流れと必要な回数
ニキビ跡の治療は、症状や希望に応じてさまざまなアプローチが可能です。ここでは、一般的な治療の流れと、各治療法の目安となる回数について解説します。
カウンセリング・診察
まずは医師によるカウンセリングと診察を受けます。ニキビ跡の種類や程度、肌の状態を詳しく診断し、最適な治療プランを提案してもらいます。
この際、治療に対する希望(ダウンタイムの許容度、予算、目標とする改善度など)を伝えることが大切です。また、現在服用中の薬やアレルギーの有無なども確認されます。
治療回数の目安
ニキビ跡の種類や程度によって、必要な治療回数は大きく異なります。
赤みタイプのニキビ跡は、軽度であれば3〜6回程度の治療で改善が期待できます。治療期間は3〜6ヶ月程度が目安です。
色素沈着タイプも、3〜6回程度の治療が目安ですが、濃い色素沈着の場合はより多くの回数が必要になることもあります。治療期間は3〜12ヶ月程度です。
クレータータイプは最も治療が難しく、5〜10回以上の治療が必要になることが多いです。深いクレーターの場合は、1年以上の治療期間を要することもあります。また、複数の治療法を組み合わせることで、より高い効果を目指すこともあります。
治療間隔
多くの治療は、肌の回復を待ってから次の治療を行います。
ダーマペンは3〜4週間間隔、フラクショナルレーザーは1〜3ヶ月間隔、ケミカルピーリングは1〜4週間間隔が一般的です。
治療間隔を守ることで、肌に過度な負担をかけずに、効果的な治療を継続することができます。
治療後のケア
治療後は、医師の指示に従ったアフターケアが重要です。特に以下の点に注意しましょう。
保湿をしっかり行うことで、肌の回復を助けます。乾燥は治癒を遅らせる原因となります。
紫外線対策を徹底することで、色素沈着のリスクを減らせます。治療後の肌は紫外線に敏感になっているため、日焼け止めの使用は必須です。
刺激を避けることも大切です。治療直後は、スクラブやピーリング効果のある化粧品の使用は控えましょう。
7. ニキビ跡の予防とセルフケア
ニキビ跡を作らないためには、ニキビの早期治療と適切なスキンケアが重要です。また、できてしまったニキビ跡を悪化させないためのセルフケアも大切です。
ニキビを悪化させない
ニキビ跡を予防する最も効果的な方法は、ニキビを重症化させないことです。ニキビができたら、早めに皮膚科を受診して適切な治療を受けましょう。
日本皮膚科学会の「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023」では、アダパレンや過酸化ベンゾイルなどの外用薬が推奨されています。これらの薬剤を適切に使用することで、ニキビの炎症を抑え、ニキビ跡のリスクを減らすことができます。
また、ニキビを指で触ったり潰したりすることは絶対に避けましょう。細菌が入り込んで炎症が悪化したり、無理な力が加わって真皮にダメージを与えたりする原因となります。
正しい洗顔
洗顔はニキビケアの基本ですが、方法を間違えると逆効果になることもあります。
洗顔料はしっかり泡立て、泡で優しく包み込むように洗います。ゴシゴシこすったり、強い力で洗ったりすると、肌に刺激を与えてしまいます。
すすぎはぬるま湯(30〜38度程度)で丁寧に行い、洗顔料が残らないようにします。熱いお湯は必要な皮脂まで洗い流してしまい、乾燥の原因となります。
洗顔後は、清潔なタオルで優しく押さえるように水分を拭き取ります。
保湿ケア
肌の乾燥はバリア機能の低下を招き、ニキビの悪化やニキビ跡の治癒遅延の原因となります。洗顔後は速やかに保湿ケアを行いましょう。
化粧水で水分を補給した後、乳液やクリームで油分を補い、水分の蒸発を防ぎます。セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分が配合された製品がおすすめです。
ニキビがある場合は、ノンコメドジェニックテスト済みの製品を選ぶと安心です。
紫外線対策
紫外線はニキビ跡の色素沈着を悪化させる大きな原因です。季節を問わず、日焼け止めを使用することが重要です。
SPF30以上、PA++以上の日焼け止めを選び、2〜3時間おきに塗り直すのが理想的です。ニキビ肌には、ノンコメドジェニックテスト済みの低刺激性の製品を選びましょう。
外出時には、日傘や帽子、サングラスなども活用して、紫外線から肌を守りましょう。
ビタミンCの活用
ビタミンC(アスコルビン酸)には、メラニンの生成を抑制する美白作用、抗酸化作用、コラーゲン生成を促進する作用があり、ニキビ跡のケアに有効です。
ビタミンC誘導体が配合された化粧水や美容液を日々のスキンケアに取り入れることで、色素沈着の予防・改善に役立ちます。
生活習慣の改善
肌の健康は、生活習慣とも密接に関係しています。
睡眠は肌の修復に欠かせません。十分な睡眠時間を確保し、できるだけ規則正しい生活リズムを心がけましょう。
バランスの良い食事も大切です。ビタミンB群やビタミンC、タンパク質などを積極的に摂取しましょう。一方、糖分や脂肪分の多い食事は皮脂の分泌を増加させることがあるため、摂りすぎには注意が必要です。
ストレスは皮脂分泌やホルモンバランスに影響を与え、ニキビの悪化につながることがあります。適度な運動やリラックスできる時間を設けて、ストレスを上手にコントロールしましょう。
セルフケアの限界を知る
軽度の赤みや色素沈着であれば、セルフケアで改善することも可能です。しかし、クレータータイプのニキビ跡は、セルフケアでの改善は極めて困難です。
数ヶ月間セルフケアを続けても改善が見られない場合や、深いクレーターがある場合は、専門の医療機関を受診することをおすすめします。早めに適切な治療を受けることで、より良い結果が期待できます。
8. さいたま新都心エリアからのアクセス
さいたま新都心は、埼玉県の中心部に位置する副都心エリアで、交通アクセスの利便性が高いことが特徴です。JR京浜東北線、JR宇都宮線・高崎線が乗り入れており、東京方面からのアクセスも良好です。
大宮駅からのアクセス
大宮駅からさいたま新都心駅へは、JR京浜東北線またはJR宇都宮線・高崎線を利用して、わずか1駅・約3分で到着します。運賃は約150円です。
京浜東北線は本数が多く、日中は約3〜4分間隔で運行しているため、待ち時間も少なく済みます。また、大宮駅が終点となる列車も多いため、乗り過ごす心配もありません。
徒歩の場合は、大宮駅から約20〜25分程度です。国道17号線(中山道)を直進するルートで、道は比較的わかりやすいです。
周辺地域からのアクセス
浦和方面からは、JR京浜東北線で約10分です。上尾方面からは、JR高崎線で約10分です。
東京方面からは、JR京浜東北線で約40分、JR上野東京ラインを利用すれば約30分でアクセス可能です。
さいたま新都心駅周辺には、さいたまスーパーアリーナやコクーンシティなどの大型商業施設があり、治療の前後にショッピングや食事を楽しむこともできます。
通院のしやすさ
ニキビ跡の治療は複数回の通院が必要になることが多いため、アクセスの良さは重要なポイントです。さいたま新都心エリアは、大宮をはじめとする埼玉県内各地からはもちろん、東京方面からも通いやすい立地にあります。
また、駅周辺には商業施設が充実しているため、治療後の時間を有効に使うことができます。

9. よくある質問
ニキビ跡の治療についてよくいただくご質問にお答えします。
赤みや軽度の色素沈着は、時間の経過とともに自然に改善することがあります。ただし、改善には数ヶ月から1年以上かかることもあります。一方、クレータータイプのニキビ跡は真皮の組織が破壊されているため、自然に元に戻ることはほとんどありません。
軽度の色素沈着であれば、ビタミンC誘導体などの美白成分が配合された化粧品で改善が期待できる場合もあります。しかし、化粧品は医薬品ではないため効果には限界があり、クレータータイプのニキビ跡に対してはほとんど効果がありません。
Q. 治療は痛いですか?
治療法によって痛みの程度は異なります。多くの治療では、事前に麻酔クリームを塗布して痛みを軽減します。ダーマペンやフラクショナルレーザーは、麻酔なしでは痛みを感じることがありますが、麻酔を使用すれば我慢できる程度の痛みに抑えられます。
Q. ダウンタイムはどのくらいですか?
治療法や照射の強さによって異なります。ダーマペンの場合は赤みが数日〜1週間程度、フラクショナルレーザーの場合は赤みやかさぶたが1〜2週間程度続くことがあります。ケミカルピーリングは比較的ダウンタイムが短く、数日で落ち着くことが多いです。
Q. 何回くらいで効果を実感できますか?
個人差がありますが、一般的には3〜5回程度の治療で効果を実感し始める方が多いです。ただし、深いクレーターの場合は10回以上の治療が必要になることもあります。焦らず、根気強く治療を続けることが大切です。
Q. 治療費はどのくらいかかりますか?
治療内容や範囲、クリニックによって費用は異なります。初めての方は、まずカウンセリングを受けて、具体的な治療プランと費用について説明を受けることをおすすめします。
Q. ニキビができている状態でも治療できますか?
炎症を起こしているニキビ(赤ニキビや黄ニキビ)がある場合は、まずニキビの治療を優先することが一般的です。炎症が残っている状態でダーマペンなどの治療を行うと、炎症が悪化したり、細菌が広がったりするリスクがあるためです。ニキビが落ち着いてから、ニキビ跡の治療を開始します。
Q. 治療後にニキビができることはありますか?
治療後、一時的に毛穴からニキビができやすくなることがあります。これは肌のターンオーバーが活性化して、毛穴の奥にあった老廃物が排出されるためです。通常は一時的なものですが、気になる場合は医師に相談しましょう。
Q. 年齢が上がると治療効果は落ちますか?
加齢とともに肌の再生能力は低下していきますが、適切な治療を行えば年齢に関係なく改善は期待できます。実際に、20年以上前のニキビ跡が改善した例もあります。気になっている方は、年齢を理由に諦めずに、まずは相談してみることをおすすめします。
10. まとめ
ニキビ跡は、その種類や程度によって適切な治療法が異なります。赤みや色素沈着は時間の経過とともに自然に改善することもありますが、クレータータイプのニキビ跡は専門的な治療が必要です。
ダーマペン、フラクショナルレーザー、ケミカルピーリング、サブシジョンなど、さまざまな治療法が開発されており、以前は「治らない」とされていたニキビ跡も改善できるようになってきました。大切なのは、自分のニキビ跡の状態を正しく理解し、専門医と相談しながら最適な治療法を選択することです。
また、ニキビ跡を作らないための予防も重要です。ニキビができたら早めに適切な治療を受け、正しいスキンケアと紫外線対策を心がけましょう。
さいたま新都心エリアは、大宮駅から電車でわずか3分と交通アクセスが良好で、通院しやすい環境が整っています。ニキビ跡にお悩みの方は、まずは専門医によるカウンセリングを受けて、ご自身に合った治療プランについて相談されることをおすすめします。
ニキビ跡の治療は、一朝一夕で結果が出るものではありませんが、根気強く治療を続けることで、多くの方が改善を実感されています。諦めずに、美しい肌を取り戻す第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
参考文献
- 日本皮膚科学会 尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023
- 厚生労働省 e-ヘルスネット
- Mindsガイドラインライブラリ 尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023
- J-STAGE 尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023
監修者医師
高桑 康太 医師
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務