上尾市にお住まいの方で、顔や体にあるほくろが気になっている方は少なくないのではないでしょうか。ほくろは医学的には「母斑細胞母斑」と呼ばれ、皮膚にできる良性の腫瘍です。美容的な理由から除去を希望される方も多い一方で、まれに悪性のものが含まれている可能性もあるため、専門の医療機関での診察が推奨されます。上尾市は埼玉県の中東部に位置し、人口約23万人を擁する住宅都市として発展してきました。JR高崎線の上尾駅から大宮駅までは電車でわずか約8分という好アクセスであり、大宮エリアの専門クリニックへの通院も非常に便利です。本記事では、上尾市周辺にお住まいの方に向けて、ほくろの基礎知識から除去治療の種類、クリニック選びのポイント、そして上尾から大宮へのアクセス情報まで、詳しく解説していきます。
目次
- 上尾市の地域特性とほくろ治療へのアクセス
- ほくろとは何か?基本的な知識を解説
- ほくろの種類と特徴
- 良性のほくろと悪性腫瘍(メラノーマ)の見分け方
- ほくろ除去の治療方法
- レーザー治療のメリットとデメリット
- 切除法のメリットとデメリット
- ほくろ除去の保険適用について
- 治療後のケアと注意点
- 上尾から大宮へのアクセス方法
- 上尾市周辺の方がクリニックを選ぶ際のポイント
- よくある質問
上尾市の地域特性とほくろ治療へのアクセス
上尾市は首都東京から約35キロメートルの距離にあり、埼玉県の南東部に位置する市です。昭和33年に市制を施行して以来、地理的条件の良さを活かして田園都市から工業都市、そして現在の住宅都市へと発展を遂げてきました。令和5年に市制施行65周年を迎え、現在の人口は約23万人で、埼玉県内では草加市に次いで7番目の人口規模を誇ります。
上尾市の中心に位置する上尾駅は、JR高崎線の主要駅として1883年(明治16年)に開業した歴史ある駅です。現在ではJR上野東京ラインやJR湘南新宿ラインの電車も多く発着しており、東京駅や新宿駅、横浜駅といった主要ターミナル駅へ乗り換えなしでアクセスすることができます。特急「あかぎ」を含むすべての種類の列車が停車するため、通勤・通学だけでなく、医療機関への通院にも非常に便利な立地となっています。
上尾駅から大宮駅までは、JR高崎線でわずか約8分から9分という短時間で到着することができます。大宮駅は東京以北最大のターミナル駅であり、多くの専門クリニックや医療機関が集積するエリアです。上尾市にお住まいの方がほくろ除去などの美容医療を検討される際には、この交通の利便性を活かして大宮エリアのクリニックを選択肢に入れることができます。
上尾駅周辺には「アリコベール」や「ショーサンプラザ(イトーヨーカドー上尾駅前店)」といった大型商業施設があり、日常の買い物にも便利な環境が整っています。駅の東口と西口はペデストリアンデッキで結ばれており、雨の日でも快適に移動できる構造となっています。また、上尾市内循環バス「ぐるっとくん」も運行されており、駅から離れた地域にお住まいの方も市内各所へアクセスしやすくなっています。
上尾市は東に伊奈町と蓮田市、南にさいたま市、西に川越市と川島町、北に桶川市と隣接しています。市内は関東平野の中に位置し、概ね平坦な地形で山がないことが特徴です。このような地理的条件から、市内どこからでも上尾駅へのアクセスが比較的容易であり、駅周辺の医療機関や大宮方面への通院も負担が少なくて済むといえるでしょう。
ほくろとは何か?基本的な知識を解説
ほくろは医学的には「母斑細胞母斑」または「色素細胞母斑」「色素性母斑」と呼ばれる皮膚の良性腫瘍です。皮膚の母斑細胞が異常に増殖することによってできるもので、基本的には身体に害を及ぼすことはありません。ほくろの多くは後天的に発生し、幼少期から増えはじめて20代から30代にピークを迎えるとされています。
ほくろができるメカニズムは、メラニン色素を作るメラノサイト(色素細胞)が変質して母斑細胞となり、その細胞の塊が皮膚上に形成されるというものです。形状はいぼ状に盛り上がったものから平坦なものまで様々であり、大きさは直径1.5センチメートル以下で、ほとんどが5ミリメートル以下です。ほくろより大きい直径1.5センチメートルから20センチメートルの母斑は「黒あざ」と呼ばれ、区別されています。
ほくろの発生には紫外線が関係していると考えられています。紫外線を多く浴びることでメラニン色素の生成が活発化し、ほくろができやすい状況になります。外仕事が多い方やアウトドア活動を好む方など、紫外線を浴びる機会が多い方は特に注意が必要です。紫外線量は5月から8月が1年で最も多い時期ですが、季節に関係なく曇りの日や室内でも窓ガラスを通して降り注いでくるため、1年を通して紫外線対策をすることがほくろを増やさないためのポイントとなります。
一般的なほくろは良性腫瘍であり、健康上の問題はありません。しかし、ほくろの中には美容的に気になるものや、日常生活で引っかかりやすい位置にあるものもあります。また、まれに悪性腫瘍である「メラノーマ(悪性黒色腫)」が紛れていることがあるため、ほくろに何らかの変化が見られた場合は専門医の診察を受けることが推奨されます。
ほくろの種類と特徴
ほくろにはいくつかの種類があり、それぞれに特徴があります。ほくろの種類を理解することは、適切な治療方法を選択する上でも重要なポイントとなります。
境界母斑
境界母斑は比較的若年層に多く見られるタイプのほくろです。色は赤色から黒色であることが多く、ほぼ平坦で形は楕円形が一般的です。サイズは直径1センチメートル以下であることが多いとされています。色は中央がやや濃く、外側に行くに従って色が薄くなるパターンが多いのが特徴です。急に巨大化することがあり、このような場合は皮膚がん(悪性黒色腫)との鑑別が必要になることがあります。
複合母斑
複合母斑は好発部位が主に顔から頭皮であり、やや膨らみがあることが特徴です。ほくろから毛が生えていることもあります。色は年齢とともに徐々に薄くなり、肌の色とほぼ同じになる場合もあります。複合母斑は境界母斑から発展したものと考えられており、母斑細胞が真皮にまで広がった状態を指します。
真皮内母斑
真皮内母斑は母斑細胞が真皮の中にのみ存在するタイプのほくろです。成人に多く見られ、ドーム状に盛り上がっていることが多いです。色素が薄く、肌色に近いものも見られます。このタイプのほくろは比較的安定しており、悪性化することはほとんどありません。
先天性色素性母斑
先天性色素性母斑は生まれつき存在するほくろのことで、後天性のほくろとは区別されます。特に大きなもの(成人になった時点で直径が20センチメートル以上になることが予想されるもの)は「先天性巨大色素性母斑」と呼ばれ、非常にまれではありますが悪性化することがあるため、予防的に切除することを検討する場合もあります。
良性のほくろと悪性腫瘍(メラノーマ)の見分け方
メラノーマ(悪性黒色腫)は、母斑細胞が悪性に変化して増殖した皮膚がんの一種です。初期には黒っぽい斑点として発生することが多く、ほくろとの見分けがつきにくいことが特徴です。しかし、徐々に悪性化した細胞が増殖していくと、しこり(結節)やびらん、潰瘍などができることがあります。メラノーマの発症率は10万人に1人から2人と高くはありませんが、この30年間で増加傾向にあります。
良性のほくろと悪性のメラノーマを見分けるために、「ABCDEルール」と呼ばれる基準が医療現場で用いられています。このルールに当てはまる特徴が多い場合は、メラノーマの可能性を考えて専門医の診察を受けることが推奨されます。
A(Asymmetry):非対称性
良性のほくろは通常、円形や楕円形で左右対称の形をしています。一方、メラノーマは左右非対称でいびつな形をしていることが多いです。ほくろを真ん中で二つに分けた時に、左右の形が大きく異なる場合は注意が必要です。
B(Border):境界不明瞭
良性のほくろは周囲の皮膚との境界がはっきりしており、輪郭がくっきりしています。これに対してメラノーマは境界がギザギザしていたり、ぼんやりとしていたりすることがあります。ほくろの縁が不規則であったり、周囲の皮膚に色がしみ出しているような場合は、専門医への相談をおすすめします。
C(Color):色の不均一
良性のほくろは色が均一であることが多いのに対し、メラノーマは一つのほくろの中に茶色や黒色、褐色など異なる色調が混在し、まだらになっていることがあります。また、もともと褐色だったほくろの色が徐々に濃い黒色へと変化していく場合も注意が必要です。
D(Diameter):直径6ミリメートル以上
良性のほくろのほとんどは直径6ミリメートル以下ですが、メラノーマは6ミリメートル以上の大きさになることがあります。鉛筆の断面を当ててはみ出すサイズ(約7ミリメートル)であれば、注意が必要です。もともと2から3ミリメートル程度だったほくろが、1から2年で急激に大きくなった場合は早めに医療機関を受診しましょう。
E(Evolution):変化
良性のほくろは比較的変化が少ないのに対し、メラノーマは進行に伴って大きさや色、形、硬さなどが変化することがあります。また、盛り上がりが生じたり、出血やかゆみ、痛みなどの症状が現れることもあります。「ほくろが急にできた」「ほくろだと思っていたものが1から2か月で急に大きく広がってきた」というような場合は、メラノーマが疑われることがあります。
日本人のメラノーマで最も多いタイプは「末端黒子型」と呼ばれ、足の裏や手のひら、手足の爪などに発生します。日本人メラノーマ患者の約30から40パーセントが足の裏に発症するとされています。足の裏のほくろがすべてがんというわけではありませんが、足の裏にほくろがある場合は定期的に観察し、変化が見られた場合は専門医に相談することが大切です。
メラノーマを診断する際には「ダーモスコピー検査」が行われることがあります。これはダーモスコープという拡大鏡を用いて皮膚の状態を10倍から20倍に拡大して詳しく観察する検査で、痛みはありません。メラノーマの早期発見に有効な検査法として知られており、良性・悪性のおおよその見分けができます。
ほくろ除去の治療方法
ほくろ除去の治療方法は大きく分けて「レーザー治療」と「切除法(手術)」の2種類があります。どちらの方法が適しているかは、ほくろの大きさや深さ、位置、悪性の可能性の有無などによって異なります。専門医の診察を受けた上で、最適な治療方法を選択することが重要です。
レーザー治療は主に小さく平らなほくろに適しており、比較的短時間で施術が完了します。一方、切除法は深いほくろや大きなほくろ、悪性の可能性があるほくろに適しており、病理検査による確定診断が可能です。それぞれの治療法にはメリットとデメリットがあるため、ほくろの状態や患者さんの希望に応じて適切な方法を選ぶことが大切です。
レーザー治療のメリットとデメリット
レーザー治療によるほくろ除去は、炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)やエルビウムヤグレーザー、ピコレーザーなどを用いて行われます。レーザーを照射することでほくろの組織を除去する方法で、主に美容目的で行われることが多い治療法です。
レーザー治療のメリット
レーザー治療の最大のメリットは、施術時間が短く、ダウンタイムが比較的少ないことです。小さなほくろであれば数分程度で施術が完了し、翌日から洗顔やメイクが可能な場合もあります。また、メスを使用しないため縫合の必要がなく、抜糸のために再度通院する手間が省けます。傷跡も切除法に比べて残りにくいとされており、特に顔のほくろを除去したい場合に選ばれることが多いです。
レーザー治療は顔の凹凸がある部分や切開が困難な部分にもピンポイントで照射できるという強みがあります。局所麻酔を使用するため、施術中の痛みはほとんど感じません。麻酔をする際に「チクリ」という痛みがある程度で、気がかりに思うほどではないでしょう。
レーザー治療のデメリット
レーザー治療のデメリットとして、再発の可能性があることが挙げられます。レーザーはほくろの組織を燃焼・蒸散させるため、深い部分に母斑細胞が残っていると再発することがあります。特に盛り上がったタイプのほくろや根が深いほくろは再発しやすいとされています。また、レーザー治療ではほくろの組織を病理検査に提出することができないため、悪性かどうかの確定診断ができないという点もデメリットの一つです。
レーザー治療は基本的に自由診療(自費診療)となり、保険は適用されません。費用はほくろの大きさや数、クリニックによって異なりますが、1個あたり数千円から数万円程度が相場となっています。また、1回で完全に除去できない場合は複数回の治療が必要になることもあります。
切除法のメリットとデメリット
切除法(手術)は、メスでほくろを根元から切除し、縫合して傷を閉じる方法です。深いほくろや悪性の可能性があるほくろに適しており、確実にほくろを除去することができます。形成外科や皮膚科で行われることが多い治療法です。
切除法のメリット
切除法の最大のメリットは、1回の手術で根本からほくろを取り除けるため、再発のリスクが低いことです。ほくろの根までしっかり切除するため、レーザー治療に比べて再発率が大幅に低くなります。また、切除した組織を病理検査に提出することができるため、悪性(がん)ではないかどうかを細胞レベルで確認することができます。これは悪性の疑いがあるほくろの場合には特に重要なポイントです。
切除法は医師が診察の上で「医学的に必要」と判断した場合には、保険適用で治療を受けられる可能性があります。悪性の疑いがある場合や、日常生活に支障をきたしている場合(例えば髭剃りのたびに傷つけて出血する、衣類に引っかかって痛むなど)は保険診療の対象となることがあります。
切除法のデメリット
切除法のデメリットとしては、縫合が必要なためダウンタイムがやや長くなることが挙げられます。通常、術後5日から7日後に抜糸が必要となり、その間は糸が皮膚表面についている状態となります。また、ほくろの直径よりも長い線状の傷跡が残る可能性があります。ただし、形成外科で行われる手術では、皮膚のシワの方向に沿って切開したり、丁寧に縫合したりすることで傷跡を目立たなくする工夫がなされています。
切除法はレーザー治療に比べて施術時間がやや長くなる傾向があります。局所麻酔を使用するため施術中の痛みはほとんど感じませんが、術後1から2日間は若干の痛みを感じることがあります。痛みが長期間続く場合は、施術を行った医療機関に相談することが大切です。
ほくろ除去の保険適用について
ほくろ除去の費用は「保険適用」になるか「自費診療」になるかで大きく変わります。この違いは治療方法に加え、治療の目的が「医学的な必要性」によるものか「美容的な希望」によるものかで決まります。
医師が診察の上で医学的な観点から「治療が必要」と判断した場合には、健康保険が適用されます。具体的には、急に大きくなった、形がいびつ、色むらがあるなど悪性を疑う変化が見られる場合や、日常生活に支障をきたしている場合(髭剃りのたびに傷つけて出血する、衣類に引っかかって痛むなど)が保険適用の対象となります。保険適用で切除法による手術を受けた場合、3割負担で病理検査費用なども含めて約5000円から15000円程度が一般的な費用の目安です。
一方、見た目の改善など美容目的でほくろを除去する場合は、基本的に自費診療となります。レーザー治療は原則として自費診療であり、保険は適用されません。自費診療の場合の費用はクリニックによって異なりますが、ほくろの大きさや数に応じて設定されていることが多いです。
保険適用の可否については、実際に医師の診察を受けて判断してもらう必要があります。気になるほくろがある場合は、まずは皮膚科や形成外科で相談し、保険適用になるかどうかも含めて確認することをおすすめします。
治療後のケアと注意点
ほくろ除去の治療後は、適切なアフターケアを行うことで傷跡をきれいに治すことができます。治療方法によってケアの方法は異なりますが、共通して重要なのは患部を清潔に保ち、紫外線対策を徹底することです。
レーザー治療後のケア
レーザー治療後は、施術部位に肌色のテープを貼って保護することが一般的です。テープは1週間から3週間程度貼り続ける必要があります。テープを貼った上からであれば翌日から洗顔やメイクが可能なことが多いですが、数日経てばテープを貼らずに化粧ができるようになります。施術後の肌はレーザーの影響で敏感な状態になっているため、紫外線や摩擦を避けるケアが必要です。
レーザー治療後は一時的に赤みが生じることがありますが、通常は数週間から数か月で徐々に薄くなっていきます。赤茶色い色が残ることもありますが、半年ほどで周りの肌色になじんでいくことが多いです。その間は患部をこすらないようにし、紫外線対策を心がけましょう。
切除法(手術)後のケア
切除法で手術を受けた場合は、術後5日から7日後に抜糸のために再度通院する必要があります。抜糸までの間は患部を濡らさないように注意し、医師の指示に従ってケアを行います。抜糸後は傷跡が徐々に落ち着いていきますが、完全に目立たなくなるまでには数か月から1年程度かかることもあります。
手術後の傷跡は体質によっても治り方が異なります。ケロイド体質の方は傷跡が盛り上がりやすい傾向があるため、事前に医師に相談しておくことが大切です。また、傷跡を目立たなくするためには、紫外線対策を徹底し、患部に刺激を与えないようにすることが重要です。
治療後の注意点
ほくろ除去の治療後は、以下の点に注意することが大切です。まず、患部を頻繁に触ったり、傷をつけたりしないようにしましょう。刺激を与えると傷の治りが遅くなったり、傷跡が目立つようになったりする可能性があります。また、紫外線は傷跡の色素沈着の原因となるため、日焼け止めや日傘、帽子などを使用して紫外線対策を徹底することが推奨されます。
インターネット通販などで販売されている「自宅で簡単にほくろが取れる」とうたった除去クリームの使用は絶対に避けてください。自己判断による処置は火傷や化膿、大きな傷跡が残るなどの重大なリスクを伴います。また、悪性腫瘍であった場合に適切な治療が遅れてしまう危険性もあります。ほくろの除去は必ず医療機関で行うようにしましょう。
上尾から大宮へのアクセス方法
上尾市にお住まいの方が大宮エリアのクリニックを受診される際には、JR高崎線を利用するのが最も便利です。上尾駅から大宮駅までは電車で約8分から9分と非常に近く、乗り換えなしでアクセスすることができます。
電車でのアクセス
上尾駅からはJR高崎線、JR上野東京ライン、JR湘南新宿ラインが利用できます。大宮駅へは1駅で到着し、所要時間は約8分から9分です。朝の通勤時間帯は混雑することがありますが、日中や夕方以降は比較的空いていることが多いです。特急「あかぎ」を含むすべての種類の列車が上尾駅に停車するため、電車の本数も多く、待ち時間も少なくて済みます。
大宮駅に到着後は、クリニックの所在地に応じて徒歩または駅周辺のバスを利用してアクセスすることになります。大宮駅は東西に大きな駅ビルや商業施設が広がっており、駅周辺には多くの医療機関が集積しています。初めて訪れる場合は、事前にクリニックの場所と最寄りの出口を確認しておくとスムーズです。
車でのアクセス
上尾市から大宮方面へは国道17号線(中山道)を南下するルートが一般的です。道路状況にもよりますが、車での所要時間は約15分から30分程度です。ただし、朝夕の通勤時間帯や土日祝日は渋滞することがあるため、時間に余裕を持って出発することをおすすめします。大宮駅周辺は駐車場の数に限りがあるため、公共交通機関の利用を検討されてもよいでしょう。
上尾市内からの交通
上尾市内には市内循環バス「ぐるっとくん」が運行されており、上尾駅へのアクセスに利用することができます。運賃は100円と手頃で、市内各所から上尾駅前へ移動する際に便利です。また、上尾駅からは羽田空港への直通バスも運行されており、遠方からの通院にも対応できる交通環境が整っています。
上尾市の東部にある北上尾駅からも大宮駅へアクセスすることができます。北上尾駅から大宮駅までは上尾駅経由で約10分から12分程度です。お住まいの場所によっては北上尾駅を利用した方が便利な場合もありますので、両駅のアクセスを比較して選択するとよいでしょう。
上尾市周辺の方がクリニックを選ぶ際のポイント
ほくろ除去を検討される際には、信頼できるクリニックを選ぶことが非常に重要です。上尾市周辺にお住まいの方がクリニックを選ぶ際のポイントをいくつかご紹介します。
専門医が在籍しているか
ほくろ除去は皮膚科や形成外科で行われることが多い治療です。日本皮膚科学会認定の皮膚科専門医や、日本形成外科学会認定の形成外科専門医が在籍しているクリニックを選ぶと安心です。また、皮膚悪性腫瘍に関する専門知識を持つ「皮膚悪性腫瘍指導専門医」という認定制度もありますので、参考にするとよいでしょう。
適切な診断を行っているか
ほくろ除去を行う前には、必ず適切な診断を受けることが重要です。ダーモスコピー検査を実施しているクリニックであれば、ほくろが良性か悪性かをより正確に判断することができます。「どんなほくろでも、さあどうぞ」と安易にレーザー治療を勧めるクリニックには注意が必要です。医学的に不適切な治療は避けるべきであり、美容である前に医療行為であることを理解しているクリニックを選びましょう。
治療方法の選択肢があるか
ほくろの状態に応じて、レーザー治療と切除法のどちらが適しているかは異なります。両方の治療方法に対応しているクリニックであれば、ほくろの状態を見た上で最適な治療方法を提案してもらうことができます。また、保険適用の可否についても相談できるクリニックを選ぶと、費用面での不安も軽減されます。
通いやすさ
ほくろ除去の治療では、治療後の経過観察や抜糸のために複数回の通院が必要になることがあります。上尾市にお住まいの方にとっては、電車で約8分の大宮駅周辺のクリニックは通院の負担が少なく、便利な選択肢といえます。駅からの距離や診療時間、予約の取りやすさなども考慮して、無理なく通えるクリニックを選びましょう。
カウンセリングの丁寧さ
初めてほくろ除去を検討される方は、不安や疑問をお持ちのことも多いでしょう。カウンセリングで丁寧に説明を行い、患者さんの希望や不安に寄り添ってくれるクリニックを選ぶことが大切です。治療方法やリスク、費用についてしっかりと説明を受け、納得した上で治療を受けることが重要です。

よくある質問
ほくろ除去の施術では、レーザー治療・切除法ともに局所麻酔を使用します。そのため、施術中に痛みを感じることはほとんどありません。麻酔の注射をする際に「チクリ」とした痛みがありますが、歯医者さんで麻酔をするのと同程度です。施術後は1〜2日間ほど若干の痛みを感じることがありますが、通常は日常生活に支障をきたすほどではありません。痛みが長期間続く場合は、施術を受けた医療機関に相談してください。
レーザー治療の場合、小さなほくろであれば1個あたり数分程度で施術が完了します。切除法(手術)の場合は、ほくろの大きさや位置によって異なりますが、10〜30分程度が一般的です。ただし、これは施術時間のみの目安であり、事前の診察やカウンセリング、施術後の説明などを含めると、全体で1時間程度の来院時間を見込んでおくとよいでしょう。
上尾駅からJR高崎線に乗車すると、大宮駅まで約8〜9分で到着します。乗り換えは不要で、JR上野東京ラインやJR湘南新宿ラインなど多くの電車が停車するため、電車の本数も多く便利です。大宮駅に到着後、クリニックまでの移動時間を含めても、上尾駅から30分程度でアクセスできることが多いでしょう。
ほくろ除去が保険適用になるかどうかは、治療の目的によって異なります。医師が診察の上で「医学的に必要」と判断した場合(悪性の疑いがある、日常生活に支障をきたしているなど)は、切除法に限り保険が適用されることがあります。一方、美容目的でのほくろ除去は基本的に自費診療となります。レーザー治療は原則として自費診療です。保険適用の可否については、実際に医師の診察を受けて判断してもらう必要がありますので、まずはクリニックで相談してみてください。
ほくろ除去後に傷跡がまったく残らないというわけではありませんが、適切な治療と術後ケアを行うことで傷跡を目立たなくすることができます。レーザー治療の場合は、薄く白っぽい跡が残ることがありますが、他の人が気づかない程度であることがほとんどです。切除法の場合は線状の傷跡が残りますが、形成外科での丁寧な縫合により目立ちにくくすることが可能です。傷跡の治り方は体質によっても異なり、時間の経過とともに徐々に目立たなくなっていきます。紫外線対策を徹底することで、傷跡の色素沈着を防ぐことができます。
ほくろが急に大きくなった場合は、念のため皮膚科専門医の診察を受けることをおすすめします。良性のほくろは比較的変化が少ないのに対し、悪性黒色腫(メラノーマ)は進行に伴って大きさや色、形が変化することがあります。特に、1〜2か月で急に大きく広がった、色にムラが出てきた、形がいびつになったなどの変化が見られる場合は注意が必要です。ただし、変化があるからといって必ずしも悪性というわけではありません。専門医がダーモスコピー検査などを用いて詳しく診察することで、適切な診断を受けることができます。
足の裏のほくろがすべて悪性というわけではありませんが、日本人のメラノーマ(悪性黒色腫)は足の裏に発症することが多いとされています。足の裏のほくろについては、以下のような変化がないか定期的に観察することが大切です。急に大きくなった、形がいびつになった、色にムラが出てきた、境界がぼやけてきたなどの変化が見られた場合は、早めに皮膚科専門医を受診してください。変化がなく安定している場合は、経過観察で問題ないことが多いですが、気になる場合は一度専門医に相談されることをおすすめします。
ほくろ除去は基本的に年齢制限はありませんが、お子様の場合は成長に伴ってほくろの大きさや位置が変化することがあるため、医師と相談の上で治療時期を決めることが推奨されます。また、未成年の方が施術を受ける場合は、保護者の同意が必要となります。一般的には、美容目的でのほくろ除去は成人後(18歳以上)に行うことが多いですが、悪性の疑いがある場合や日常生活に支障をきたしている場合は、年齢に関係なく早めに治療を検討することがあります。詳しくは医師にご相談ください。
参考文献
- メラノーマ(悪性黒色腫)|国立がん研究センター がん情報サービス
- 皮膚がんの分類|国立がん研究センター がん情報サービス
- 皮膚がんの早期発見で覚えておきたいこと~ほくろと悪性黒色腫(メラノーマ)の5つの見分け方~|東邦大学
- 悪性黒色腫(メラノーマ)|がん研有明病院 皮膚腫瘍科
- 皮膚がんとは|がん研有明病院 皮膚腫瘍科
- 診療について|国立がん研究センター 中央病院 皮膚腫瘍科
- 悪性黒色腫(メラノーマ)|独立行政法人国立病院機構 九州がんセンター
- 悪性黒色腫(メラノーマ)とは|MSD oncology がんを生きる
- 市の概要|上尾市Webサイト
- 令和2年国勢調査結果(人口等基本集計結果)|上尾市Webサイト
監修者医師
高桑 康太 医師
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務