わきの汗やにおいに悩んでいる方は、実は少なくありません。日本人の約20人に1人が原発性腋窩多汗症に該当するとされ、多くの方が「体質だから仕方ない」と諦めてしまっている現状があります。しかし近年、皮膚を切らずに汗腺を破壊できるミラドライという治療法が登場し、わきが・多汗症治療の選択肢が大きく広がりました。
浦和エリアは、埼玉県の行政・文化の中心地として発展してきた歴史ある街です。県庁所在地として多くのビジネスパーソンや学生が行き交い、教育熱心なファミリー層も多く暮らしています。電車での都心アクセスも良好なことから、日々の通勤・通学で人との距離が近くなる機会も多いでしょう。そうした生活環境の中で、わきの汗やにおいの悩みを抱えている方にとって、ミラドライは有効な解決策となり得ます。
本記事では、浦和エリアにお住まいの方に向けて、ミラドライ治療の基礎知識から、浦和周辺の生活環境、治療を受ける際のアクセス情報まで、包括的にご紹介いたします。
目次
- 浦和エリアの特徴と街の魅力
- 浦和に暮らす方々の生活環境
- わきが・多汗症とは何か
- ミラドライとは
- ミラドライの仕組みと作用メカニズム
- ミラドライ治療の効果と持続性
- 他の治療法との比較
- ミラドライ治療の流れ
- 治療後の経過とダウンタイム
- 浦和から大宮へのアクセス
- よくあるご質問
- まとめ
1. 浦和エリアの特徴と街の魅力
浦和駅は、埼玉県さいたま市浦和区高砂一丁目に位置するJR東日本の駅です。1883年に上野駅と熊谷駅を結ぶ県内初の鉄道として日本鉄道(現在の高崎線)が開通した際に開業し、さいたま市内で最も古い歴史を持つ駅として知られています。
行政と文化の中心地
浦和は、明治初期に埼玉県庁が置かれて以来、150年以上にわたり県庁所在地として発展してきました。現在もさいたま市役所や埼玉県庁、さいたま地方裁判所、埼玉県警察本部など、多くの行政機関が集積しています。2001年に大宮市、与野市と合併してさいたま市となり、2005年には岩槻市も加わって現在のさいたま市が形成されました。
浦和区の人口は約16万9,844人(2025年2月時点)で、さいたま市の10区の中でも南区に次いで人口が多い区となっています。さいたま市民を対象とした意識調査では、浦和区民の91.4%が自分の居住区を「住みやすい」と回答しており、市内で最も高い評価を得ています。
文教地区としての顔
浦和は、埼玉県内でも有数の文教地区として知られています。埼玉県立浦和高等学校や埼玉県立浦和第一女子高等学校など、全国トップレベルの進学校が集結しており、教育熱心な家庭が多く集まる地域です。駅周辺では条例により風俗店の営業が禁止されており、子どもが安心して暮らせる環境が整っています。
サッカーの街
浦和は、Jリーグの強豪クラブ「浦和レッドダイヤモンズ(浦和レッズ)」のホームタウンとしても有名です。試合のある日には、駅周辺を赤いユニフォームを着たサポーターたちが行き交い、街全体がサッカー一色に染まります。浦和駅西口には「Soccer TOWN」のモニュメントが設置されており、駅構内の「浦和サッカーストリート」には浦和レッズのオフィシャルショップなどが並んでいます。
歴史と食文化
江戸時代、浦和は中山道の宿場町として栄えました。旧中山道沿いには現在も多くの商業施設が立ち並び、歴史的な街の骨格が今も息づいています。また、浦和を代表する食文化として「鰻の蒲焼」があります。江戸時代から蕨宿と並んで鰻を食することができる宿場として知られ、現在も多くの老舗うなぎ店が営業を続けています。
2. 浦和に暮らす方々の生活環境
交通アクセスの良さ
浦和駅には、JR京浜東北線、宇都宮線(高崎線)、湘南新宿ラインの3路線が乗り入れています。上野東京ラインを利用すれば上野駅まで約18分、東京駅まで約26分でアクセス可能です。湘南新宿ラインでは新宿駅まで約25分、渋谷駅まで約31分と、都心への通勤・通学に非常に便利な立地となっています。
大宮駅までは約6〜10分程度で到着でき、JR京浜東北線、宇都宮線、高崎線のいずれを利用しても乗り換えなしでアクセスできます。大宮は新幹線の発着駅でもあるため、北関東や東北、北陸方面への出張・旅行にも便利です。
商業施設の充実
浦和駅周辺には、伊勢丹浦和店やコルソ、浦和パルコ、アトレ浦和など、大型商業施設が充実しています。伊勢丹浦和店とコルソは1981年に開業した歴史ある商業施設で、浦和のランドマーク的存在となっています。日常の買い物から特別な日のショッピングまで、駅周辺で完結できる利便性の高さが魅力です。
再開発による街の進化
浦和駅西口では現在、大規模な再開発事業が進行中です。地上27階、地下2階、高さ約98メートル、延べ面積約99,570平方メートルの複合施設が建設されており、中高層部には約506戸の住宅、低層部には商業・業務施設や公共公益施設が整備される予定です。2026年の竣工が予定されており、さらなる街の発展が期待されています。
治安の良さ
浦和区の刑法犯認知件数は、人口1万人あたり約57件(2023年)と、埼玉県平均の68件、さいたま市平均の65件と比較して低い水準にあります。県庁や埼玉県警があり、日中は警察官によるパトロールも行われているため、犯罪が少なく安心して暮らせる環境が整っています。
通勤・通学における汗の悩み
交通アクセスの良い浦和エリアですが、朝夕の通勤・通学時間帯は電車内が混雑することも少なくありません。特に夏場は、満員電車での密着した状態が続くと、わきの汗やにおいが気になる方も多いのではないでしょうか。また、ビジネスシーンでは大切な商談やプレゼンテーションの場面で、緊張による発汗に悩まされることもあります。
浦和エリアには多くのビジネスパーソンや学生が暮らしており、対人関係において汗やにおいの悩みを抱えている方が相当数いると考えられます。こうした悩みに対して、ミラドライは根本的な解決策を提供できる治療法です。
3. わきが・多汗症とは何か
汗腺の種類と役割
私たちの体には、エクリン汗腺とアポクリン汗腺という2種類の汗腺が存在します。
エクリン汗腺は全身に分布しており、特に手のひらや足の裏、額、わきなどに多く存在します。エクリン汗腺から分泌される汗は、主に水分と塩分で構成されており、体温調節の役割を担っています。この汗自体は基本的に無臭ですが、時間が経って蒸れたり、皮膚の常在菌によって分解されたりすると、汗臭さが発生することがあります。
一方、アポクリン汗腺はわきの下や耳の中、乳輪周辺、陰部など、限られた部位にのみ存在します。アポクリン汗腺から分泌される汗には、タンパク質や脂質などが含まれており、これらが皮膚の常在菌によって分解されることで、いわゆる「わきが」特有のにおいが発生します。
原発性腋窩多汗症とは
原発性腋窩多汗症は、特定の原因となる疾患がないにもかかわらず、わきの下から過剰な発汗が見られる状態を指します。日本皮膚科学会の「原発性局所多汗症診療ガイドライン2023年改訂版」によると、以下の診断基準が設けられています。
局所的に過剰な発汗が明らかな原因がないまま6か月以上認められ、以下の6項目のうち2項目以上に該当する場合、原発性腋窩多汗症と診断されます。
- 最初に症状が出たのが25歳以下である
- 左右対称に発汗がみられる
- 睡眠中は発汗が止まっている
- 1週間に1回以上、多汗のエピソードがある
- 家族歴がある
- 日常生活に支障をきたしている
2020年に日本で実施されたWebアンケート調査(約6万人を対象)では、原発性局所多汗症の有病率は10.0%と報告されています。発症部位別では、腋窩(わき)が5.9%、頭部・顔面が3.6%、手掌が2.9%、足底が2.3%となっており、わきの多汗症が最も多いことがわかります。
日本国内では約531.9万人の患者がいると推測されていますが、実際に医療機関を受診している割合は4.6%程度と非常に低く、多くの方が「体質の問題」として放置してしまっている現状があります。
腋臭症(わきが)とは
腋臭症、いわゆる「わきが」は、アポクリン汗腺から分泌された汗に含まれる脂肪酸が、皮膚の常在菌によって分解されることで独特のにおいが発生する状態です。わきがの方は、そうでない方と比較してアポクリン汗腺の活動数が多く、汗腺自体も大きい傾向があります。
臨床の場では、原発性腋窩多汗症と腋臭症が合併しているケースも少なくありません。多汗症とわきがは原因となる汗腺が異なりますが、両方の悩みを同時に抱えている方も多くいらっしゃいます。
生活への影響
わきの汗やにおいの悩みは、日常生活のさまざまな場面でQOL(生活の質)に影響を与えます。
着たい服を自由に選べない、人前で腕を上げることに抵抗を感じる、他人の視線が気になる、対人関係に消極的になる、仕事や学業に集中できないなど、心理的・社会的な影響は決して小さくありません。特に、人との距離が近くなる満員電車や会議室、教室などでは、強いストレスを感じる方も多いでしょう。
4. ミラドライとは
治療の概要
ミラドライは、マイクロ波を利用してわきの汗腺を破壊する、切らないわきが・多汗症治療です。米国のMiramar Labs社が2006年に開発し、2010年に日本に上陸しました。皮膚の上からマイクロ波を照射することで、皮膚を傷つけることなく汗腺の機能を停止させることができます。
厚生労働省の承認
ミラドライは、2018年6月4日に厚生労働省より「マイクロ波による腋窩多汗症治療機器」として正式に薬事承認を取得しています(医療機器承認番号:23000BZX00161000)。日本国内において、わきの汗腺を対象とした治療機器として厚生労働省の承認を受けているのは、ミラドライのみです。
また、米国食品医薬品局(FDA)においても、腋窩多汗症、腋臭症、減毛の適応で承認を取得しています。FDAは医療機器・医薬品の管理において世界で最も厳しい審査基準を持つとされており、ミラドライの効果と安全性は国際的にも認められています。
世界での実績
ミラドライは2009年頃から米国で治療が開始され、現在では世界40か国以上で累計20万症例以上の実績があります。豊富な臨床データに基づいて、治療効果と安全性が確立された治療法といえます。
5. ミラドライの仕組みと作用メカニズム
マイクロ波の原理
ミラドライは、5.8GHzのマイクロ波(マイクロウェーブ)を皮膚の上から照射する治療です。マイクロ波は電子レンジにも使用されている電磁波の一種で、水分に選択的に吸収されて熱を発生するという性質があります。
皮膚にマイクロ波を照射すると、細胞内の水分子が振動して熱が発生します。この熱エネルギーが、水分を多く含む汗腺をターゲットとして集中的に作用します。
汗腺への作用
ミラドライで照射されたマイクロ波は、真皮深層から皮下組織上部にかけて、エクリン汗腺とアポクリン汗腺が集中して存在する領域に熱エネルギーを集中させます。
汗腺の機能を停止させるのに十分な温度まで加熱することで、汗腺を焼灼・凝固させます。これにより、多汗症の原因となるエクリン汗腺と、わきがの原因となるアポクリン汗腺の両方を同時に破壊することができます。
皮膚保護システム
ミラドライには「ハイドロセラミック・クーリングシステム」と呼ばれる冷却機能が搭載されています。照射中は皮膚表面を冷却しながら治療を行うため、表皮や真皮は熱から保護されます。
また、皮下脂肪層では熱エネルギーが反射される特性があり、脂肪層より深部への大きなダメージは生じにくい設計となっています。熱の及ぶ深さと照射幅はコントロールされており、汗腺が存在するエリアに選択的に熱エネルギーが作用する仕組みになっています。
副次的効果
ミラドライの治療では、汗腺だけでなく、近くにある毛根の発毛組織も同時にダメージを受けることがあります。そのため、わき毛の脱毛(減毛)という副次的な効果が得られる場合があります。
ただし、1回の施術で脱毛効果が得られるのはわき毛全体の約6割程度とされており、完全な脱毛効果を期待するものではありません。
6. ミラドライ治療の効果と持続性
効果の程度
ミラドライの1回の施術では、通常7〜8割程度の汗腺が破壊されます。これにより、わきが・多汗症の症状が7〜8割程度改善することが期待できます。
多汗症重症度スケール(HDSS)を用いた臨床試験では、治療後に腋の発汗が抑制され、日常生活の支障が改善されたと報告した患者は90.3%にのぼりました。この効果は治療から1年経過した後も持続していることが確認されています。全体的な患者満足度も90%以上と高い水準を示しています。
効果の発現時期
多くの患者さんが、施術後すぐから翌日〜3日程度で効果を実感しています。治療直後はにおいや汗をまったく感じなくなるケースもあります。
ただし、治療から数か月すると「施術前よりは汗が減ったが、施術直後と比べると汗が出てきた」「直後はにおいを感じなかったのに、最近感じるようになった」と感じる方もいらっしゃいます。これは、破壊しきれなかった一部の汗腺がダメージから回復して活動を再開するためであり、わきが・多汗症が再発したわけではありません。
効果の持続性
ミラドライによって一度破壊された汗腺は再生しないため、治療効果は半永久的に持続します。最終的な効果としては、治療から約半年後の状態が安定した効果と考えられています。
1回の治療で十分な効果を実感できる方が多いですが、より高い効果を求める場合や、症状が残る場合には、2回目の治療を検討することも可能です。日本では約10%の方が2回目の治療を受けているとされています。
7. 他の治療法との比較
わきが・多汗症の治療には、ミラドライ以外にもさまざまな方法があります。それぞれの特徴を理解した上で、自分に合った治療法を選ぶことが大切です。
ボツリヌス製剤注射(ボトックス注射)
ボツリヌス製剤を発汗の多い部位に注射することで、汗腺を支配する神経の働きを一時的にブロックし、過剰な発汗を抑える治療法です。重度の腋窩多汗症には2012年から保険適用となっています。
メリットとしては、施術時間が短く、手軽に受けられることが挙げられます。一方、効果の持続期間は4〜9か月程度と限られており、年に1〜2回の継続的な注射が必要となります。繰り返しの治療が必要なため、長期的にはトータルコストが高くなる場合があります。
外用薬(塗り薬)
2020年以降、原発性腋窩多汗症に対する外用薬(エクロックゲル、ラピフォートワイプなど)が保険適用で使用できるようになりました。塗り薬なので手軽に使用でき、12歳から使用可能なものもあります。
臨床結果では、単剤使用で80%の方が発汗の抑制を実感し、60%の方が日常生活に支障がない程度まで改善したとされています。ただし、毎日の塗布が必要であり、使用を中止すると効果は持続しません。
剪除法(手術)
皮膚を切開してアポクリン汗腺を直接取り除く外科手術です。わきが治療として保険適用されており、確実にアポクリン汗腺を除去できる点がメリットです。
一方で、手術のため切開跡が残ること、術後数日から数週間は安静が必要なこと、ダウンタイムが長いことがデメリットとして挙げられます。また、エクリン汗腺は非常に小さいため手作業での除去が難しく、多汗症への効果は限定的とされています。
ミラドライの位置づけ
ミラドライは、手術のような切開を伴わず、かつボトックス注射や外用薬のような繰り返しの治療が不要という特徴があります。1回の治療で半永久的な効果が期待でき、ダウンタイムも比較的短いため、仕事や学業への影響を最小限に抑えられます。
ただし、ミラドライは保険適用外の自費診療となります。治療費用はクリニックによって異なりますが、一般的には20〜50万円程度とされています。効果の持続性やダウンタイムの短さ、傷跡が残らないことなどを総合的に考慮して、自分に合った治療法を選択することが重要です。
8. ミラドライ治療の流れ
カウンセリング・診察
まず、医師によるカウンセリングと診察を受けます。症状の程度や悩みの内容、治療への希望などを詳しく聞き取り、ミラドライが適応となるかどうかを判断します。治療の効果やリスク、費用についても丁寧に説明を受け、納得した上で治療を決定します。
治療前の準備
治療の数日前から、自宅でわきの剃毛を行っていただきます。剃毛は照射効率を高めるために必要な準備です。
マーキング
治療当日、照射範囲を決定するためのマーキングを行います。専用のテンプレートを使用して、汗腺が分布する範囲を正確にマーキングすることで、照射漏れなく治療することが可能になります。
麻酔
治療中の痛みを感じないよう、局所麻酔を行います。麻酔の注入時には針のチクッとする痛みを感じることがありますが、麻酔が効いた後は照射中の痛みはほとんどありません。痛みに敏感な方には、笑気麻酔を併用するクリニックもあります。
ミラドライ照射
麻酔の効果を確認した後、ミラドライによるマイクロ波照射を開始します。専用の機器で皮膚を吸引しながら、マイクロ波を照射していきます。照射時間は両わきで約60〜90分程度です。
照射中は、麻酔の効果とミラドライの冷却システムにより、痛みや熱さを感じることはほとんどありません。施術中に眠ってしまう患者さんも少なくないとされています。
照射後の処置
照射が終わったら、マーキングの跡を拭き取り、アイスパックで10〜20分程度冷却します。その後、術後の注意事項や服用するお薬の説明を受けて終了となります。
9. 治療後の経過とダウンタイム
術後の症状
ミラドライ治療後には、一時的な副作用が生じることがあります。ただし、一生残るような重篤な後遺症は確認されていません。
治療後多くの方に見られる症状:
- わきの腫れ(1〜2週間程度で軽減)
- 赤み・内出血(数日〜1週間程度で軽減)
- ピリピリとした痛み(数日〜2週間程度で軽減)
- つっぱり感・違和感(数週間で軽減)
稀に見られる症状:
- わきの硬化・しこり感(数週間〜数か月で軽減)
- 腕や指先のしびれ・感覚の変化(数週間〜数か月で軽減)
- 皮膚の隆起やくぼみ(数か月で軽減)
これらの症状は、いずれも時間の経過とともに改善していきます。
日常生活への影響
ミラドライは、治療当日から日常生活に戻ることができます。短時間のシャワーは当日から可能です(ただし患部は濡らさないようにします)。翌日からの入浴時は、患部を擦らないよう泡でやさしく洗浄してください。
治療後1週間程度は、以下の点に注意が必要です:
- 激しい運動は控える
- 重い荷物を持つことを避ける
- 長湯は控える
- 過度の飲酒は避ける
- 患部を強く擦らない
- シェービングや制汗剤の使用は控える
- 飛行機への搭乗や山登りなど気圧の変動を伴う行動は控える
多くの方が、治療翌日から通常通り仕事や学校に復帰しています。ただし、腫れや内出血が気になる方は、治療翌日にお休みを取られることをおすすめします。また、袖のない服を着用する予定がある場合は、治療日の調整をご検討ください。
通院について
ミラドライは基本的に術後の通院が必要ない治療です。ただし、多くのクリニックでは治療後1か月程度で任意の経過診察を行っており、副作用の症状や治療効果の確認を行います。気になることや不安なことがあれば、いつでも相談できる体制が整っていることが一般的です。
10. 浦和から大宮へのアクセス
浦和エリアにお住まいの方がミラドライ治療を検討される際、大宮エリアへのアクセス情報は重要なポイントとなります。
電車でのアクセス
浦和駅から大宮駅へは、JR京浜東北線、宇都宮線、高崎線のいずれを利用しても、乗り換えなしでアクセスできます。
所要時間の目安:
- JR京浜東北線:約9〜10分
- JR宇都宮線:約6〜7分
- JR高崎線:約6〜7分
運行本数も多く、日中は数分おきに電車が発着しているため、待ち時間も少なく移動できます。
大宮駅周辺の特徴
大宮駅は、JR各線に加えて新幹線や私鉄も乗り入れる、埼玉県最大のターミナル駅です。駅周辺には商業施設や飲食店が充実しており、治療前後の時間を有効に活用することもできます。
大宮エリアには多くの医療機関が集積しており、ミラドライ治療を提供するクリニックも複数あります。浦和エリアからのアクセスの良さを考慮すると、大宮でのミラドライ治療は十分に選択肢となり得ます。
通院の負担
ミラドライは基本的に1回の治療で完結するため、何度も通院する必要がありません。これは、仕事や学業で忙しい浦和エリアの方々にとって大きなメリットといえます。
治療当日は、麻酔の影響で運転に支障が出る可能性があるため、電車での来院をおすすめします。浦和から大宮への電車移動は10分程度と短時間であり、治療後の帰宅も比較的楽に行えます。

11. よくあるご質問
治療前に局所麻酔を行うため、照射中の痛みはほとんどありません。ただし、麻酔の注射時には針のチクッとする痛みを感じることがあります。施術後には、数日間ピリピリとした痛みや違和感を感じることがありますが、通常は1〜2週間程度で軽減します。
多くの方が1回の治療で効果を実感されています。1回の施術で約7〜8割の汗腺が破壊され、症状も同程度の改善が期待できます。より高い効果を希望される場合は、6か月以上の間隔をあけて2回目の治療を受けることも可能です。
ミラドライで破壊された汗腺は再生しないため、効果は半永久的に持続します。治療直後と比較すると、数か月後に若干汗やにおいを感じるようになることがありますが、これは破壊しきれなかった汗腺が回復するためであり、治療前の状態に戻ることはありません。
治療後すぐに仕事に復帰できますか?
ほとんどの方が、治療翌日から通常通りの生活に戻っています。ただし、治療後は腫れや内出血が見られることがあるため、人前で腕を上げる機会が多い方や、袖のない服を着用する予定がある方は、スケジュールを調整されることをおすすめします。
傷跡は残りますか?
ミラドライは皮膚を切開しない治療のため、傷跡は残りません。治療後一時的に赤みや内出血が見られることがありますが、時間の経過とともに消失します。
他の部位の汗が増えることはありますか?
ミラドライの施術が原因で、他の部位の発汗量が増える(代償性発汗)ことは基本的に考えられないとされています。代償性発汗は主に胸腔鏡下交感神経遮断術(ETS手術)で報告される副作用であり、ミラドライとは作用機序が異なります。
過去にわきがの手術を受けていても治療できますか?
以前にわきがの治療を受けていても、ミラドライ治療は可能な場合があります。ただし、過去の治療内容や現在の状態によっては治療が行えない場合もありますので、まずは医師にご相談ください。
未成年でも治療を受けられますか?
ミラドライは未成年の方でも治療を受けることができます。ただし、成長期にある若い方の場合、新たに汗腺が形成される可能性があるため、治療のタイミングについては医師とよく相談することをおすすめします。未成年の方が治療を受ける場合は、保護者の同意が必要となります。
保険は適用されますか?
ミラドライは保険適用外の自費診療となります。わきが治療で保険適用されるのは、現在のところ剪除法(外科手術)のみです。ただし、ミラドライは手術と比較してダウンタイムが短く、傷跡が残らないなどのメリットがあります。
治療を受けられない場合はありますか?
以下に該当する方は、ミラドライ治療を受けられない場合があります:
- 心臓ペースメーカーや他の電子機器が体内に埋め込まれている方
- わきの近くに金属製のインプラントがある方
- わきの下に悪性腫瘍や悪性皮膚腫瘍がある方
- 過去に局所麻酔で具合が悪くなったことのある方
- 妊娠中または妊娠の可能性がある方
- わきに刺青がある方
該当する項目がある場合は、事前に医師にご相談ください。
12. まとめ
浦和エリアは、埼玉県の行政・文化・教育の中心地として、多くの方が暮らし、働き、学ぶ活気ある街です。都心へのアクセスも良好で、日々多くの人と接する機会がある生活環境において、わきの汗やにおいの悩みは決して小さな問題ではありません。
ミラドライは、厚生労働省の承認を受けた安全性の高い治療法であり、皮膚を切らずに汗腺を破壊することで、わきが・多汗症の根本的な改善を目指すことができます。1回の治療で半永久的な効果が期待でき、ダウンタイムも比較的短いため、忙しい方でも治療を受けやすいという特徴があります。
浦和から大宮へは電車で約10分程度とアクセスも良好です。大宮エリアにはミラドライ治療を提供するクリニックがあり、浦和エリアにお住まいの方にとっても通いやすい環境が整っています。
わきの汗やにおいの悩みは、一人で抱え込まずに医療機関に相談することが大切です。「体質だから仕方ない」と諦める前に、ミラドライという選択肢について検討してみてはいかがでしょうか。
参考文献
原発性局所多汗症診療ガイドライン2023年改訂版 – J-STAGE(日本皮膚科学会雑誌)
Mindsガイドラインライブラリ – 原発性局所多汗症診療ガイドライン
監修者医師
高桑 康太 医師
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務