はじめに
冬場になると家族や職場で誰かが胃腸炎にかかり、次々と感染が広がっていく光景を目にしたことはありませんか?同じ環境で同じものを食べているのに、なぜか胃腸炎にかからない人がいます。「あの人はいつも元気だな」と感じたことがある方も多いのではないでしょうか。
実は、胃腸炎にうつらない人には共通する特徴があることが、近年の研究で明らかになってきています。感染症に対する免疫力の高さ、生活習慣の違い、さらには血液型による影響まで、さまざまな要因が関係していることがわかっています。
本記事では、アイシークリニック大宮院の医療コラムとして、「胃腸炎にうつらない人の特徴」を徹底解説します。最新の医学的知見に基づいた情報をわかりやすくお伝えし、日常生活で実践できる予防策まで幅広くご紹介します。
胃腸炎とは?基本的な知識を押さえよう
胃腸炎の定義と種類
胃腸炎は、胃や腸に炎症が起こる病気の総称です。主に細菌やウイルスなどの微生物が原因となる「感染性胃腸炎」と、化学物質や薬剤が原因となる「非感染性胃腸炎」に分けられます。
冬場に流行するのは主に「感染性胃腸炎」で、その代表格がノロウイルスやロタウイルスによる胃腸炎です。厚生労働省の統計によると、感染性胃腸炎は冬季を中心に毎年多くの患者が発生しており、特にノロウイルスは非常に強い感染力を持つことが知られています。
主な原因ウイルスと細菌
ウイルス性胃腸炎の主な原因
- ノロウイルス(冬季に多い)
- ロタウイルス(乳幼児に多い)
- アデノウイルス
- サポウイルス
細菌性胃腸炎の主な原因
- カンピロバクター
- サルモネラ
- 腸管出血性大腸菌(O157など)
- ウェルシュ菌
ウイルス性胃腸炎の症状は通常5〜7日程度で自然に改善することが多いですが、細菌性胃腸炎の場合は抗生剤が必要なケースもあります。また、細菌性胃腸炎の方がウイルス性に比べて症状が重く出る傾向があります。
典型的な症状と感染経路
主な症状
- 突然の吐き気と嘔吐
- 水様性の下痢
- 腹痛
- 発熱(37〜38度程度)
- 倦怠感
主な感染経路
- 経口感染:汚染された食品や水を摂取することで感染
- 接触感染:感染者の便や吐物に触れた手で口に触れることで感染
- 飛沫感染:嘔吐物の飛沫を吸い込むことで感染
特にノロウイルスは、わずか10〜100個程度のウイルス粒子で感染が成立するほど感染力が強く、一度に排出されるウイルス量は便や嘔吐物に数億〜数千億個にも達するため、集団生活の場で急速に広がるケースが多いのです。
胃腸炎にうつらない人の5つの特徴
同じ環境にいても胃腸炎にかからない人には、いくつかの共通した特徴があります。ここでは、科学的根拠に基づいた5つの特徴をご紹介します。
特徴1:免疫力が高く、健康状態が良好
最も重要な要因は、免疫力の高さです。免疫力が高い人は、体内に病原菌が侵入しても免疫システムが正常に働くため、軽い風邪のような症状で済んだり、胃腸炎に感染しても発症しないケースがあります。
免疫システムの働き
私たちの体には、外から侵入する細菌やウイルスなどの病原菌を撃退する防御システムが備わっています。実は、腸は全身の免疫細胞の約7割が集まる重要な臓器であり、腸内環境が良好に保たれていないと免疫機能が低下し、感染症にかかりやすくなります。
健康な人は、胃酸や腸内にいる善玉菌(乳酸菌やビフィズス菌など)により胃腸炎の原因となる病原体が効率的に殺菌されます。この自然な防御システムが、胃腸炎から体を守る第一の砦となっているのです。
免疫力が低下しやすい人
- 乳幼児(免疫システムが未発達)
- 高齢者(免疫機能の低下)
- 慢性疾患を持つ人
- 免疫抑制剤を服用している人
- 過労やストレスが蓄積している人
特徴2:血液型による影響(遺伝的要因)
驚くべきことに、胃腸炎へのかかりやすさには血液型が関係していることが、複数の研究で明らかになっています。
ノロウイルスと血液型の関係
国立感染症研究所の研究者による報告では、ノロウイルスの感染しやすさと血液型抗原との関連性が詳しく解説されています。血液型は赤血球表面だけでなく、腸管上皮細胞にも発現しており、この血液型抗原がノロウイルスの受容体(ウイルスが細胞にくっつくための入り口)として機能していることがわかっています。
血液型別の感染リスク
研究によると、以下のような傾向が報告されています:
- O型:H抗原を多く持つため、多くのノロウイルス株に感染しやすい傾向
- A型:A抗原に結合するウイルス株に感染しやすい
- B型:多くのノロウイルス株に対して感染しにくい傾向
- AB型:A抗原とB抗原の両方を持つため、中間的な感染リスク
アメリカのベイラー医科大学の研究では、血液型O型の人はノロウイルスに感染しやすく、オッズ比は11.8と報告されており、特にB型の人は感染する可能性が低いことが確認されました。
ただし重要な注意点
ノロウイルスには36種類以上の遺伝子型が存在し、各型によって結合しやすい血液型抗原が異なります。つまり、「B型だから絶対に感染しない」わけではなく、結局はどの血液型でも、多種類のノロウイルスのどれかには感染してしまう可能性があるということです。血液型はあくまで感染リスクの一要因であり、油断は禁物です。
非分泌型の人
さらに興味深いのが「非分泌型」という体質です。日本人の約14%、欧米人の約20%は、腸管上皮細胞や唾液などにABH抗原が発現しない「非分泌型」であり、この体質の人は多くのノロウイルス株に対して感染しにくいという特徴があります。
特徴3:徹底した手洗いと衛生管理の習慣
胃腸炎にかかりにくい人の多くは、手洗いを徹底しているという共通点があります。感染性胃腸炎の多くは経口感染と接触感染で広がるため、最も基本的で効果的な予防方法は手洗いです。
効果的な手洗いの方法
厚生労働省が推奨する手洗いは以下のポイントを押さえています:
- 石けんを使って30秒以上かけて洗う
- 指の間、爪の中、手首まで丁寧に洗う
- 流水で十分にすすぐ
- 清潔なタオルまたはペーパータオルで拭く
手洗いのタイミング
- トイレの後
- 食事の前
- 調理の前後
- 帰宅時
- 感染者の看病後
ノロウイルスはアルコール消毒に対する抵抗性が高いため、手洗いが最も確実な予防方法となります。感染拡大を防ぐには、石鹸と流水による手洗いが不可欠です。
特徴4:腸内環境が整っている
善玉菌が優勢な腸内フローラ
腸内には約100兆個、1000種類以上の腸内細菌が存在し、この腸内細菌のバランスが免疫力に大きく影響します。腸内細菌は大きく「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」の3種類に分けられ、理想的なバランスは「善玉菌2:日和見菌7:悪玉菌1」とされています。
胃腸炎にうつらない人の多くは、普段から発酵食品や食物繊維を積極的に摂取し、腸内環境を良好に保っています。
腸内環境が良好な人の食習慣
- ヨーグルト、納豆、キムチなどの発酵食品を毎日摂取
- 野菜、きのこ、海藻などの食物繊維を十分に摂取
- バランスの取れた食事
- 偏った食事(高脂肪、高糖質)を避ける
善玉菌が産生する「短鎖脂肪酸」(酪酸、酢酸、プロピオン酸など)は、腸内を弱酸性に保ち、悪玉菌の増殖を防ぐとともに、免疫細胞を活性化させる働きがあります。特に酪酸は、制御性T細胞という炎症やアレルギーを抑える免疫細胞を増やす働きもあることが知られています。
特徴5:規則正しい生活習慣とストレス管理
免疫力を下げる原因となる生活習慣の乱れやストレスを避けていることも、胃腸炎にうつらない人の重要な特徴です。
免疫力を高める生活習慣
- 十分な睡眠
- 1日7〜8時間の質の良い睡眠
- 規則正しい睡眠リズム
- 睡眠不足は免疫細胞の働きを著しく低下させます
- 適度な運動
- 週3〜4回、30分程度の有酸素運動
- ウォーキング、ジョギング、水泳など
- 過度な運動は逆効果なので、適度が大切
- 栄養バランスの取れた食事
- タンパク質、ビタミン、ミネラルを バランス良く摂取
- 特にビタミンA、C、D、亜鉛は免疫機能に重要
- 1日3食、規則的に食べる
- ストレス管理
- 過度なストレスは免疫力を低下させる
- 趣味やリラクゼーションの時間を確保
- 深呼吸や瞑想なども効果的
- 禁煙・適度な飲酒
- 喫煙は免疫機能を著しく低下させる
- 過度の飲酒も免疫力を弱める
これらの生活習慣を継続することで、体の自然な防御システムが最適に機能し、胃腸炎をはじめとする感染症にかかりにくい体質を作ることができます。
感染しやすい人との決定的な違い
免疫力の差
胃腸炎に感染しやすい人と感染しにくい人の最も大きな違いは、やはり免疫力の差です。
感染しやすい人の特徴
- 慢性的な睡眠不足
- 栄養バランスの偏った食事
- 運動不足または過度な運動
- 慢性的なストレス
- 基礎疾患がある
- 免疫抑制剤などの薬を服用している
同じ環境で過ごしていても、免疫力が弱っている人は体内に侵入した細菌やウイルスの増殖を止められず、胃腸炎を発症してしまいます。特に過労やストレスで体力が落ちている時には、普段は健康な人でも症状が重くなる場合があります。
衛生習慣の違い
感染しにくい人は、無意識のうちに感染リスクを下げる行動を取っています:
- こまめな手洗い
- 顔(特に口や鼻)を不用意に触らない
- 共用タオルの使用を避ける
- 調理器具の衛生管理が徹底している
- 食材の適切な加熱(特に二枚貝は中心温度85℃以上、1分以上)
一方、感染しやすい人は、手洗いが不十分だったり、食事前の手洗いを忘れがちだったりする傾向があります。
腸内環境の違い
感染しにくい人の腸内環境
- 善玉菌が優勢
- 腸内細菌の多様性が高い
- 規則正しい排便習慣
- 腸のぜん動運動が活発
感染しやすい人の腸内環境
- 悪玉菌が優勢
- 腸内細菌の多様性が低い
- 便秘または下痢がち
- 腸の機能が低下
腸内環境は食生活やストレス、年齢によって変化します。高齢者は善玉菌が減少し悪玉菌が増加する傾向にあるため、より積極的な腸活が必要です。
免疫力を高めて胃腸炎を予防する具体的方法
食事で免疫力アップ
1. 発酵食品を毎日摂取する(プロバイオティクス)
善玉菌を直接腸に届ける食品を「プロバイオティクス」と呼びます。
- ヨーグルト:1日100g程度を目安に、食後に摂取すると胃酸の影響を受けにくい
- 納豆:日本人の腸に馴染みやすい納豆菌が含まれる
- キムチ:乳酸菌が豊富だが、塩分に注意
- 味噌:麹菌が日本人の腸に定着しやすい
- ぬか漬け:植物性乳酸菌が豊富
重要なポイント:善玉菌は腸内に定着せず数日で排出されるため、毎日継続して摂取することが大切です。また、多様な発酵食品から様々な善玉菌を取り入れることで、腸内細菌の多様性が高まります。
2. 食物繊維とオリゴ糖を摂取する(プレバイオティクス)
善玉菌のエサとなり、善玉菌の増殖を助ける食品を「プレバイオティクス」と呼びます。
食物繊維が豊富な食品
- 野菜:キャベツ、ほうれん草、小松菜、にんじん、ごぼう、れんこん
- きのこ類:えのき、しめじ、まいたけ
- 海藻類:わかめ、昆布、ひじき
- 豆類:大豆、レンズ豆
- もち麦、玄米などの全粒穀物
目標:1日350gの野菜(食物繊維10g以上)
オリゴ糖が豊富な食品
- ごぼう
- 玉ねぎ
- バナナ
- 大豆製品
3. プロバイオティクスとプレバイオティクスを組み合わせる(シンバイオティクス)
発酵食品と食物繊維を一緒に摂取することで、相乗効果が得られます。例えば、朝食にヨーグルト(プロバイオティクス)とバナナ(プレバイオティクス)を組み合わせるなど、日々の食事で意識的に取り入れましょう。
4. 免疫力を高める栄養素を意識する
- ビタミンA:にんじん、かぼちゃ、ほうれん草(粘膜の健康維持)
- ビタミンC:柑橘類、ブロッコリー、パプリカ(免疫細胞の活性化)
- ビタミンD:魚類、きのこ類(免疫調節機能)
- 亜鉛:牡蠣、赤身肉、ナッツ類(免疫細胞の働きをサポート)
- タンパク質:肉、魚、卵、大豆製品(免疫細胞の材料)
生活習慣で免疫力アップ
1. 質の良い睡眠を確保する
- 就寝時刻と起床時刻を一定にする
- 就寝前のスマートフォンやパソコンの使用を控える
- 寝室の温度と湿度を適切に保つ(温度16〜19℃、湿度50〜60%)
- 就寝前のカフェインやアルコールを避ける
2. 適度な運動を習慣化する
- ウォーキング:1日30分、週5回以上
- ジョギング:無理のないペースで週3〜4回
- ストレッチ:毎日10分程度
- ヨガ:リラックス効果も得られる
3. ストレスを適切に管理する
- 趣味の時間を確保する
- 十分な休息を取る
- 深呼吸や瞑想を取り入れる
- 人との良好な関係を築く
- 必要に応じて専門家に相談する
4. 体を冷やさない
- 適切な衣服の調整
- 温かい飲み物を摂取
- 入浴で体を温める(38〜40℃のお湯に10〜15分)
- 腹部を冷やさないようにする
環境面での予防策
1. 家庭での予防
- こまめな換気(1時間に1回、5〜10分程度)
- 適切な湿度管理(50〜60%)
- ドアノブ、手すりなどの消毒
- タオルの個別使用
- まな板や包丁の衛生管理
2. 職場や学校での予防
- 共用部分の定期的な清掃
- 手洗い場の石鹸の常備
- 体調不良時は無理をせず休む
- マスクの適切な使用
3. 外出時の注意
- 公共交通機関利用後の手洗い
- 不特定多数が触れる場所に触れた後の手洗い
- 外食時は信頼できる店を選ぶ
- 生ものや十分に加熱されていない食品は避ける
胃腸炎にかかってしまったら
初期対応
もし胃腸炎の症状が出てしまった場合は、以下の対応を心がけましょう:
1. 脱水予防が最優先
- 嘔吐直後は水分を控え、1〜2時間後から少量ずつ水分を摂取
- 経口補水液(OS-1など)が理想的
- スポーツドリンクは糖分が多いため、水で薄める
- 一度に大量に飲まず、少量ずつこまめに摂取
2. 安静にする
- 無理に食事を取る必要はない
- 消化の良いものから徐々に食べ始める
- 脂っこいもの、刺激物は避ける
3. 二次感染を防ぐ
- トイレの後は必ず手洗い
- タオルは個別に使用
- 吐物や便の処理は適切に行う
- 家族への感染を防ぐため、食事の準備は控える
医療機関を受診すべきサイン
以下の症状がある場合は、速やかに医療機関を受診してください:
- 激しい腹痛が続く
- 血便が出る
- 高熱(38.5℃以上)が続く
- 水分が全く取れない
- 意識がもうろうとする
- 尿が半日以上出ない
- 乳幼児や高齢者の場合(重症化リスクが高い)
回復期の過ごし方
症状が落ち着いてから
- 発症から3日間は仕事や学校を休む
- 症状が治まっても1週間程度はウイルスが排出される
- 食品を扱う仕事の場合は、検便で陰性確認後に復帰
- 徐々に通常の食事に戻す
- 腸内環境を整える食事を心がける

よくある質問(Q&A)
A: 不顕性感染とは、ウイルスに感染しているのに症状が出ない状態を指します。ノロウイルスの場合、感染者の約50%は不顕性感染だと言われています。症状が出なくても便の中にはウイルスが排出されており、感染源となる可能性があるため注意が必要です。これは免疫力が高い人に多く見られる現象です。
A: ノロウイルスはアルコールに対する抵抗性が高いため、一般的なアルコール消毒液では十分な効果が得られません。最も効果的なのは、石鹸を使った流水での手洗いです。環境消毒には、次亜塩素酸ナトリウム(台所用漂白剤を薄めたもの)が有効です。
Q3: 胃腸炎の予防に効果的なサプリメントはありますか?
A: 乳酸菌やビフィズス菌のサプリメント、食物繊維サプリメントなどが腸内環境の改善に役立つ可能性があります。ただし、サプリメントはあくまで補助的なものであり、基本は日々の食事と生活習慣です。「生きたまま腸に届く」と記載のある製品を選ぶとよいでしょう。
Q4: 一度胃腸炎にかかったら免疫ができる?
A: ノロウイルスの場合、同じ株に対しては約半年間免疫が持続します。しかし、ノロウイルスには36種類以上の遺伝子型があるため、異なる型のウイルスに感染すると、同じシーズンに2度胃腸炎になることもあります。
Q5: 子どもの胃腸炎予防に特に気をつけることは?
A: 子どもは免疫システムが未発達で重症化しやすいため、以下の点に注意が必要です:
- ロタウイルスワクチンの接種(生後6週から接種可能)
- おもちゃの定期的な消毒
- 手洗いの習慣づけ
- 便の処理後の徹底した手洗い
- 脱水症状に早めに気づく
Q6: 胃腸炎流行時の外食で気をつけることは?
A: 以下の点に注意しましょう:
- 衛生管理がしっかりした店を選ぶ
- 生もの(特に二枚貝)は避ける
- 十分に加熱された料理を選ぶ
- 食事前の手洗いを徹底
- サラダバーなどの共用食材は避ける
Q7: 家族が胃腸炎になった時の対処法は?
A: 以下の対策で家族への感染を防ぎましょう:
- 患者用のトイレを分ける(難しい場合は使用後に消毒)
- タオルを個別にする
- 吐物や便の処理は使い捨て手袋とマスクを着用
- 処理後は次亜塩素酸ナトリウムで消毒
- 患者の食事は別々に準備
- 看病後は必ず手洗い
まとめ:胃腸炎にうつらない体づくりのポイント
胃腸炎にうつらない人には、免疫力の高さ、良好な腸内環境、徹底した衛生習慣という共通点があることがわかりました。血液型による影響も報告されていますが、どの血液型でも感染リスクはゼロではありません。
今日から実践できる5つのポイント
- 手洗いの徹底 石鹸を使って30秒以上、食事前・トイレ後・帰宅時は必ず実施
- 腸内環境を整える 発酵食品と食物繊維を毎日摂取し、善玉菌を増やす
- 規則正しい生活習慣 十分な睡眠、適度な運動、バランスの良い食事を心がける
- ストレス管理 過度なストレスは免疫力を低下させるため、適切な休息とリラクゼーション
- 予防の継続 流行期だけでなく、年間を通じて予防策を継続する
胃腸炎の予防には、特別な方法は必要ありません。日々の生活習慣の積み重ねが、強い免疫力と感染症に負けない体づくりにつながります。「うつらない人」の特徴を理解し、できることから少しずつ実践していきましょう。
参考文献
- 厚生労働省「感染性胃腸炎(特にノロウイルス)」
- 国立感染症研究所「ノロウイルスと血液型抗原」
- 市立旭川病院「認定看護師リレーエッセイ No.10 ノロウイルスにはO型が危ない」
- All About「血液型によって感染しやすさが変わる!? ノロウイルスによる食中毒リスク」
- 大正製薬「大正健康ナビ:腸内環境の改善がカギ!免疫力を高める腸活」
- アリナミン製薬「腸内フローラと免疫の関係とは?」
- 日本調剤「免疫力アップのために!腸内フローラについて知り、腸内環境を整えよう」
監修者医師
高桑 康太 医師
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務