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【2025年最新】食中毒の症状とは?原因別の特徴から対処法まで医師が解説

食中毒は誰にでも起こりうる身近な健康トラブルです。突然の腹痛や下痢、嘔吐などの症状が現れたとき、「もしかして食中毒?」と不安になった経験はありませんか?食中毒の症状は原因となる病原体によって大きく異なり、適切な対処法を知っておくことが重要です。

本記事では、食中毒の代表的な症状から原因別の特徴、対処法、予防方法まで、医療的な観点から詳しく解説します。

📊 【2024-2025年】今シーズンの食中毒発生傾向

2024年から2025年にかけて、食中毒の発生傾向にいくつかの特徴が見られています。厚生労働省の最新統計によると、令和6年には国内で1,037件の食中毒が発生し、14,229人が患者となっています。

特に2024年冬季から2025年にかけては、ノロウイルス食中毒の発生が例年より早い時期から増加傾向にあり、11月から患者数が急増しています。また、カンピロバクター食中毒は依然として細菌性食中毒の中で最も多く、年間を通じて注意が必要な状況が続いています。

近年の特徴として、家庭での食中毒発生も増加傾向にあり、テイクアウトやデリバリーサービスの普及に伴う食品の取り扱いに関連した事例も報告されています。

高桑康太 医師・当院治療責任者

当院では2024年秋以降、食中毒様症状で受診される患者様が増加しています。特に年末年始の忘年会・新年会シーズンでは、生カキによるノロウイルス感染症や、鶏肉料理によるカンピロバクター食中毒の患者様を多く診察しました。また、家庭での調理における食品の取り扱い不備による事例も散見されます。症状が軽微でも、適切な水分補給と経過観察が重要であり、血便や高熱などの重篤な症状がある場合は迷わず受診していただきたいと思います。

🦠 食中毒とは

食中毒とは、食品や飲料水に含まれる細菌、ウイルス、化学物質、自然毒などを摂取することによって起こる急性の健康被害を指します。厚生労働省の統計によると、令和6年には国内で1,037件の食中毒が発生し、14,229人が患者となっています。

食中毒というと飲食店での食事が原因と思われがちですが、実は家庭での食事でも発生しています。厚生労働省の調査では、家庭での発生は症状が軽かったり、発症する人が1人や2人のことが多いため、風邪や寝冷えなどと間違えられがちで、食中毒とは気づかれないことも少なくありません。

🔍 食中毒の主な原因

食中毒の原因は大きく分けて以下の4つに分類されます。

  • 細菌性食中毒
    カンピロバクター、サルモネラ、腸管出血性大腸菌(O157など)、黄色ブドウ球菌、ウェルシュ菌などの細菌が原因。夏場に多く発生する傾向があります。
  • ウイルス性食中毒
    ノロウイルス、ロタウイルスなどが原因。冬場に多く発生し、特にノロウイルスは年間の食中毒患者数の4割以上を占めています。
  • 自然毒による食中毒
    毒キノコ、フグ毒、有毒植物などによるもの。
  • その他
    寄生虫(アニサキスなど)、化学物質などが原因となることもあります。

農林水産省のデータによれば、近年は細菌、ウイルス、寄生虫による食中毒が主な原因となっており、年間を通して発生していることがわかります。

🤒 食中毒の一般的な症状

食中毒の症状は原因となる病原体によって異なりますが、代表的な症状としては以下のようなものがあります。

⚠️ 主な症状

消化器症状

  • 下痢(水様便、軟便、血便など)
  • 腹痛(差し込むような痛み、鈍痛など)
  • 嘔吐・吐き気
  • 食欲不振

全身症状

  • 発熱(微熱から高熱まで)
  • 悪寒
  • 倦怠感・脱力感
  • 頭痛

これらの症状は、食中毒の原因となる病原体の種類や、摂取した量、個人の体調などによって程度が異なります。同じ食事をした人でも、全員が同じ症状を示すとは限らず、無症状の人もいれば重症化する人もいます。

⏰ 症状の出現時期(潜伏期間)

食中毒の原因となる菌やウイルスに感染してから症状が現れるまでの時間を「潜伏期間」といいます。東京都保健医療局の情報によると、潜伏期間は原因となる食中毒菌やウイルスによって大きく異なり、短いものでは食品を食べた直後、長いものでは1週間以上経ってから症状があらわれることがあります。

この潜伏期間の違いが、原因食品の特定を難しくする要因の一つとなっています。

🔬 原因別の症状と特徴

食中毒の症状は原因となる病原体によって特徴的なパターンがあります。ここでは代表的な食中毒の原因別に、詳しい症状と特徴を解説します。

🌊 1. ノロウイルス食中毒

ノロウイルスは冬場に多く発生する食中毒の代表的な原因で、感染力が非常に強いのが特徴です。

潜伏期間
厚生労働省の資料によると、感染から発症までは24〜48時間です。

主な症状

  • 突然の激しい嘔吐(特徴的)
  • 下痢(水様便)
  • 腹痛
  • 吐き気
  • 37〜38℃程度の軽度の発熱

政府広報オンラインによれば、通常これらの症状が1〜2日続いた後、治癒します。健康な方は軽症で回復しますが、子どもやお年寄りなどでは重症化したり、吐物を誤って気道に詰まらせて死亡することもあるため注意が必要です。

特徴

  • わずか数十個のウイルスでも感染・発症する強い感染力
  • 嘔吐症状が強く現れることが多い
  • 症状が治まった後も1〜2週間は便中にウイルスが排出される
  • 一年中発生するが、特に11月〜翌年1月がピーク
  • 大規模な集団感染を起こしやすい

🐔 2. カンピロバクター食中毒

厚生労働省の統計によると、カンピロバクターは近年、細菌性食中毒の中で最も発生件数が多い原因菌です。

潜伏期間
国立健康危機管理研究機構の情報によれば、一般に2〜5日間とやや長いのが特徴です。長い場合は7日間程度のこともあります。

主な症状

  • 下痢(水様便が多く、時に血便も)
  • 腹痛(激しいことも)
  • 38℃以上の発熱
  • 頭痛
  • 倦怠感
  • 悪心・嘔吐

特徴

  • 潜伏期間が2〜5日と他の食中毒菌より長い
  • わずか数百個程度の菌でも発症することがある
  • 東大阪市の情報によれば、鶏肉による感染が多い
  • 下痢は1日10回以上に及ぶこともあるが、多くは1週間程度で回復
  • 稀に感染後数週間してギラン・バレー症候群(末梢神経の病気)を発症することがある
  • 年間を通して発生するが、春秋にやや多い傾向

🥚 3. サルモネラ食中毒

サルモネラ属菌は鶏卵や食肉を介して感染することが多い食中毒菌です。

潜伏期間
健栄製薬の情報では、5〜72時間(平均12時間)とされています。多くの場合、8〜48時間で発症します。

主な症状

  • 激しい腹痛
  • 下痢(水様便、時に粘血便)
  • 38℃前後の発熱(やや高めの熱が特徴)
  • 悪心・嘔吐

特徴

  • 厚生労働省の資料によれば、卵やその加工品、食肉が主な原因
  • 症状は比較的軽く、多くは3〜4日で回復するが、1週間以上続くこともある
  • わずかな量でも食中毒になるケースがある
  • 症状がなくなっても、長期間にわたって体内に菌を保菌することがある
  • 幼児や高齢者では重度の脱水を引き起こすなど重症化しやすい
  • 夏季(7〜9月)に多く発生

🩸 4. 腸管出血性大腸菌(O157など)食中毒

O157に代表される腸管出血性大腸菌は、重篤な合併症を引き起こす可能性がある危険な食中毒菌です。

潜伏期間
厚生労働省のQ&Aによると、感染後2〜9日(多くは3〜5日)です。

主な症状

  • 初期:水様性の下痢と腹痛
  • 進行すると:激しい腹痛と血便(特徴的)
  • 発熱(あまり高くないことも多い)
  • 吐き気

特徴

  • わずか100個足らずの菌でも感染する強い感染力
  • ベロ毒素という猛毒を産生し、腸の粘膜を傷つける
  • 和歌山市の情報によれば、感染者の6〜7%程度が溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症などの重症合併症に進行
  • 特に5歳未満の乳幼児や高齢者で重症化しやすい
  • 生や加熱不十分な肉が主な原因
  • 潜伏期間が長いため、原因食品の特定が困難
  • 初夏から初秋(6〜9月)に多く発生するが、冬季も発生する

🧈 5. 黄色ブドウ球菌食中毒

黄色ブドウ球菌は、人の皮膚や鼻腔などに常在する菌で、この菌が産生する毒素(エンテロトキシン)が食中毒の原因となります。

潜伏期間
消費者庁の情報によれば、1〜5時間(平均3時間)と非常に短いのが特徴です。

主な症状

  • 激しい吐き気と嘔吐
  • 腹痛
  • 下痢
  • 発熱はほとんどない

特徴

  • 菌が作る毒素による食中毒(毒素型)
  • 潜伏期間が非常に短い
  • おにぎり、弁当、サンドイッチなど手作業で調理される食品が原因になりやすい
  • 症状は比較的軽く、多くは1日程度で回復

🍛 6. ウェルシュ菌食中毒

ウェルシュ菌は、カレーやシチューなどの煮込み料理で増殖しやすい菌です。

潜伏期間
6〜18時間(平均10時間)

主な症状

  • 下痢(水様便)
  • 腹痛
  • 発熱や嘔吐はほとんどない

特徴

  • 大量調理された煮込み料理で発生しやすい
  • 症状は比較的軽く、通常1〜2日で回復
  • 高齢者施設などでの集団発生が多い

🏠 食中毒の症状が出たときの対処法

食中毒と思われる症状が現れた場合、適切な対処が重要です。ここでは、症状が出たときの基本的な対処法を解説します。

😴 1. 安静にする

まずは体を休めることが大切です。無理に動いたり、仕事や学校に行くことは避け、自宅で安静にしましょう。

💧 2. 水分補給を心がける

下痢や嘔吐により体内の水分が失われるため、脱水症状を防ぐために水分補給が非常に重要です。

適切な水分補給の方法

  • 常温またはぬるめの水やお茶を少しずつ、こまめに飲む
  • 経口補水液やスポーツドリンク(糖分が気になる場合は薄める)がおすすめ
  • 冷たい飲み物は胃腸を刺激するため避ける
  • 一度に大量に飲むと嘔吐を誘発することがあるため、少量ずつ飲む

🍚 3. 食事は無理をしない

症状が激しいときは無理に食事をとる必要はありません。吐き気や嘔吐が治まってから、消化の良いものから少しずつ食べ始めましょう。

回復期の食事の例

  • おかゆ、うどん
  • バナナ、りんごのすりおろし
  • 白身魚
  • 豆腐
  • ヨーグルト

脂っこいもの、辛いもの、アルコール、カフェインは避けましょう。

💊 4. 自己判断で下痢止めを使わない

政府広報オンラインによれば、食中毒の場合、下痢は体内の有害な細菌や毒素を排出する防御反応です。下痢止めを使うと、これらが体内に留まってしまい、かえって症状が長引いたり重症化することがあります。

医師の指示なしに下痢止めを使用することは避けてください。

🚿 5. 二次感染を防ぐ

食中毒、特にノロウイルスや腸管出血性大腸菌は二次感染のリスクが高いため、以下の点に注意しましょう。

  • トイレの後は必ず石鹸でしっかりと手を洗う
  • タオルは家族と共用しない
  • 入浴は最後にするか、シャワーのみにする
  • 嘔吐物や便の処理は適切に行う(使い捨て手袋を使用し、次亜塩素酸ナトリウムで消毒)

感染症予防の基本については、こちらの記事「感染症予防の基本|日常生活で実践できる効果的な対策と正しい知識」で詳しく解説しています。

🏥 医療機関を受診すべき症状

多くの食中毒は軽症で、適切な水分補給と安静により自然に回復しますが、以下のような症状がある場合は速やかに医療機関を受診する必要があります。

🚨 すぐに医療機関を受診すべき症状

重症のサイン

  • 激しい腹痛が続く
  • 血便が出る
  • 高熱(38.5℃以上)が続く
  • 頻回の嘔吐で水分が全く摂れない
  • 尿が半日以上出ない
  • 意識がもうろうとする
  • けいれんを起こす

脱水症状のサイン

  • 口の中や舌が乾燥している
  • 皮膚の張りがなくなる
  • 尿の色が濃い、量が少ない
  • めまいや立ちくらみがする
  • 脈が速い

特に注意が必要な方

  • 乳幼児(特に5歳未満)
  • 高齢者(特に65歳以上)
  • 妊娠中の方
  • 持病がある方(糖尿病、腎臓病、肝臓病など)
  • 免疫力が低下している方

厚生労働省の資料でも、お腹が痛くなったり、下痢をしたり、気持ちが悪くなったりしたら、かかりつけの医師に相談することを推奨しています。

🔬 医療機関での検査と治療

医療機関を受診した際には、以下のような情報を医師に伝えることが重要です。

  • 症状が始まった時期
  • 主な症状(下痢の回数、便の状態、嘔吐の回数など)
  • 直近で食べたもの(特に生もの、外食、弁当など)
  • 同じものを食べた人の状況
  • 海外渡航歴

必要に応じて、便の培養検査などが行われ、原因菌が特定されることがあります。治療は基本的に対症療法が中心で、脱水がひどい場合は点滴が行われます。重症の場合や特定の細菌感染の場合には、抗菌薬が処方されることもあります。

🛡️ 食中毒の予防方法

食中毒を予防するには、日頃からの心がけが大切です。ここでは、家庭でできる具体的な予防方法を解説します。

📋 食中毒予防の3原則

政府広報オンラインによれば、食中毒予防の基本は以下の3つです。

  • 1. つけない(清潔・洗浄)
    • 手洗いの徹底
    • 調理器具の使い分けと洗浄
    • 食材の洗浄
  • 2. 増やさない(迅速・冷却)
    • 食材の適切な保存
    • 調理後は早めに食べる
    • 低温管理の徹底
  • 3. やっつける(加熱・殺菌)
    • 食材の中心部までしっかり加熱
    • 調理器具の消毒

🏠 家庭でできる具体的な予防方法

🛒 1. 買い物時の注意点

  • 肉、魚、野菜は別々の袋に入れる
  • 冷蔵・冷凍食品は最後に購入し、すぐに持ち帰る
  • 鮮度の良いものを選ぶ
  • 卵はひび割れのないものを選ぶ

❄️ 2. 保存時の注意点

  • 冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫は-15℃以下に保つ
  • 冷蔵庫に詰め込みすぎない(7割程度まで)
  • 食材は期限内に使い切る
  • 生肉、魚は他の食品と分けて保存

🔪 3. 下準備時の注意点

手洗いの徹底
調理前、生肉や魚を触った後、トイレの後などは必ず手を洗いましょう。

調理器具の使い分け

  • まな板、包丁は肉用、魚用、野菜用で分ける
  • 使用後は洗剤でよく洗い、熱湯消毒または塩素系漂白剤で消毒

食材の適切な扱い

  • 野菜や果物はよく洗う
  • 冷凍食品の解凍は冷蔵庫または電子レンジで
  • 解凍した食品の再冷凍は避ける

🔥 4. 調理時の注意点

加熱の徹底

  • 中心温度75℃で1分以上(ノロウイルス対策には85〜90℃で90秒以上)
  • 特に肉類は中まで十分に加熱
  • 電子レンジ調理の際は時々かき混ぜる

途中で中断する場合

  • 室温に放置せず、冷蔵庫に入れる
  • 再加熱する際は十分に加熱する

🍽️ 5. 食事時の注意点

  • 調理後はできるだけ早く食べる(2時間以内)
  • 長時間室温に放置しない
  • 清潔な食器を使用

📦 6. 残った食品の扱い

  • 時間が経ちすぎた食品は思い切って処分
  • 保存する場合は清潔な容器に移し、早めに冷蔵
  • 再加熱する際は十分に加熱
  • 少しでも怪しいと思ったら食べない

⚠️ 特に注意が必要な食品

🥩 生肉・生魚

厚生労働省の情報によれば、特に以下の食品には注意が必要です。

  • 鶏肉(カンピロバクター)
  • 生卵・半熟卵(サルモネラ)
  • 牛レバー、豚レバー(腸管出血性大腸菌など)
  • 生カキ、二枚貝(ノロウイルス)
  • 刺身(アニサキス)

これらの食品を扱う際は、特に衛生管理に気をつけ、十分な加熱を心がけましょう。

👶 特定の人への注意

  • 乳幼児、高齢者、妊婦、免疫力が低下している方
  • これらの方々には生ものを避け、十分に加熱した食品を提供することが推奨されます

🌞 季節別の注意点

夏季(6〜9月)

  • 細菌性食中毒(カンピロバクター、サルモネラ、腸管出血性大腸菌など)に特に注意
  • 食品の低温管理を徹底
  • 調理後は早めに食べる

冬季(11〜3月)

  • ノロウイルス食中毒に特に注意
  • 二枚貝(カキなど)は十分に加熱
  • 手洗いの徹底

ただし、農林水産省の資料にもあるように、食中毒は年間を通して発生していますので、季節を問わず予防対策を続けることが大切です。

冬季の健康管理については、こちらの記事「大寒波の体調管理|ヒートショック・低体温症・感染症を予防する方法を解説」でも詳しく解説しています。

🤔 食中毒かな?と思ったら

食中毒と思われる症状が現れた場合の行動フローをまとめます。

🟢 軽症の場合(在宅対応可能)

  1. 安静にする
  2. 水分補給を心がける
  3. 症状が治まるまで消化の良い食事を摂る
  4. 二次感染予防対策を徹底
  5. 症状の経過を観察

症状が2〜3日で改善しない場合や、悪化する場合は医療機関を受診しましょう。

🟡 中等症以上の場合(医療機関受診を検討)

  • 血便がある
  • 激しい腹痛が続く
  • 高熱がある
  • 水分が全く摂れない
  • 脱水症状がある

これらの症状がある場合は、早めに医療機関を受診してください。

🔴 重症の場合(救急受診が必要)

  • 意識がもうろうとする
  • けいれんを起こす
  • 呼吸が苦しい
  • 尿が半日以上出ない

これらの症状がある場合は、すぐに救急車を呼ぶか、救急外来を受診してください。

👶 乳幼児・高齢者の場合

症状が軽くても、脱水が進みやすく重症化しやすいため、早めに医療機関を受診することをおすすめします。

休日や夜間の受診については、こちらの記事「休日診療を近くで探す方法|急な体調不良時に知っておきたい受診の選び方」も参考にしてください。

👶 乳幼児・高齢者の場合

💬 アイシークリニック大宮院からのメッセージ

食中毒は予防できる疾患です。日頃から食品の衛生管理に気をつけ、正しい知識を持つことで、食中毒のリスクを大幅に減らすことができます。

もし食中毒と思われる症状が現れた場合は、自己判断せず、適切に対処することが大切です。特に、激しい症状や長引く症状がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

🙋‍♀️ よくある質問(FAQ)

食中毒の症状はどのくらいで現れますか?

食中毒の症状が現れるまでの時間(潜伏期間)は、原因となる病原体によって大きく異なります。最も短いのは黄色ブドウ球菌で1〜5時間、最も長いのはカンピロバクターで2〜7日程度です。ノロウイルスは24〜48時間、サルモネラは8〜48時間が一般的です。

食中毒と胃腸風邪の見分け方はありますか?

食中毒と胃腸風邪(感染性胃腸炎)は症状が似ているため、見分けることは困難です。ただし、食中毒の場合は特定の食品を食べた後に症状が現れることが多く、同じ食事をした人も同様の症状を示すことがあります。血便がある場合は食中毒の可能性が高いため、医療機関を受診してください。

2024-2025年シーズンで特に注意すべき食中毒はありますか?

2024年冬季から2025年にかけて、ノロウイルス食中毒の発生が例年より早い時期から増加しています。特に生カキなどの二枚貝を食べる機会が多い年末年始は注意が必要です。また、テイクアウトやデリバリーの利用増加に伴い、家庭での食品の取り扱いにも十分注意してください。

食中毒になったら仕事や学校は休むべきですか?

食中毒の症状がある場合は、体調回復のためと二次感染防止のため、仕事や学校は休むことをおすすめします。特にノロウイルスや腸管出血性大腸菌による食中毒は感染力が強いため、症状が治まってからも1〜2日は様子を見ることが大切です。職場や学校の規定に従って、医師の診断書が必要な場合は受診してください。

家族が食中毒になった場合の対処法は?

家族が食中毒になった場合は、二次感染を防ぐことが重要です。患者のトイレ使用後は塩素系漂白剤で消毒し、タオルや食器の共用を避けてください。手洗いを徹底し、患者の嘔吐物や便の処理は使い捨て手袋を着用して行います。症状が重い場合や、血便・高熱などがある場合は速やかに医療機関を受診してください。

📝 まとめ

食中毒の症状は原因となる病原体によって大きく異なります。主なポイントをまとめます。

🔍 原因別の特徴

  • ノロウイルス:潜伏期間24〜48時間、突然の激しい嘔吐が特徴
  • カンピロバクター:潜伏期間2〜5日、発熱と下痢、鶏肉が主な原因
  • サルモネラ:潜伏期間8〜48時間、発熱と下痢、卵・食肉が主な原因
  • 腸管出血性大腸菌:潜伏期間3〜5日、血便が特徴、重症化リスクあり

🏠 対処の基本

  1. 安静にする
  2. 水分補給を徹底
  3. 自己判断で下痢止めを使わない
  4. 二次感染予防に注意
  5. 症状が重い場合は医療機関を受診

🛡️ 予防の基本

  1. つけない:手洗い・調理器具の使い分け
  2. 増やさない:低温管理・早めに食べる
  3. やっつける:十分な加熱・消毒

食中毒は誰にでも起こりうるものですが、正しい知識と予防対策で防ぐことができます。また、万が一発症した場合も、適切な対処により重症化を防ぐことができます。

食の安全を守り、健康的な食生活を送りましょう。

📚 参考文献

本記事は以下の信頼できる公的機関の最新情報を参考に作成しました。

  1. 厚生労働省「食中毒」(2024年最新版)
  2. 厚生労働省「家庭でできる食中毒予防の6つのポイント」
  3. 厚生労働省「ノロウイルスに関するQ&A」
  4. 厚生労働省「腸管出血性大腸菌Q&A」
  5. 政府広報オンライン「食中毒予防の原則と6つのポイント」
  6. 政府広報オンライン「ノロウイルスに要注意!」
  7. 消費者庁「細菌・ウイルスによる食中毒」
  8. 農林水産省「食中毒は年間を通して発生しています」
  9. 国立健康危機管理研究機構「カンピロバクター感染症」
  10. 健栄製薬「サルモネラ感染症」
  11. 東京都保健医療局「食中毒になるとしたら、何時間後くらいに具合が悪くなるのですか?」
  12. 東大阪市「知って防ごう!カンピロバクター食中毒」
  13. 和歌山市感染症情報センター「腸管出血性大腸菌感染症について」

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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