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上尾市で粉瘤(アテローム)治療をお探しの方へ|原因・症状・手術方法を詳しく解説

上尾市や周辺地域にお住まいの方で、皮膚にしこりのようなできものができて気になっている方はいらっしゃいませんか。そのしこり、もしかすると「粉瘤(ふんりゅう)」かもしれません。粉瘤は「アテローム」や「表皮嚢腫(ひょうひのうしゅ)」とも呼ばれる良性の皮膚腫瘍で、皮膚科で診察する腫瘍のなかでも非常に多くみられる疾患のひとつです。上尾市は埼玉県の県央地域に位置し、人口約23万人を擁するベッドタウンとして発展してきました。JR高崎線の上尾駅を中心に市街地が広がり、大宮駅まで約7分から9分という交通の便の良さから、多くの方が暮らしています。本記事では、上尾市にお住まいの方に向けて、粉瘤の基礎知識から症状、治療法、さらには上尾駅周辺から大宮エリアへのアクセス情報まで詳しく解説いたします。粉瘤でお悩みの方が適切な治療を受けられるよう、この記事がお役に立てば幸いです。


目次

  1. 粉瘤(アテローム)とは
  2. 粉瘤ができる原因
  3. 粉瘤の症状と特徴
  4. 粉瘤ができやすい部位
  5. 粉瘤を放置するとどうなるか
  6. 粉瘤の治療方法
  7. 粉瘤手術の費用と保険適用
  8. 上尾市から大宮エリアへのアクセス
  9. 上尾市周辺の医療環境
  10. 粉瘤治療を受ける際の医療機関の選び方
  11. よくある質問
  12. まとめ

粉瘤(アテローム)とは

粉瘤とは、皮膚の内側に袋状の構造物ができ、その袋のなかに本来であれば皮膚から剥がれ落ちるはずの垢(角質)や皮脂がたまってできた腫瘍のことです。日本皮膚科学会では、粉瘤を「嚢腫の総称」として説明しており、医学的には「表皮嚢腫」「アテローム」「アテローマ」といった名称でも呼ばれています。

粉瘤は良性の腫瘍であり、がんのように他の臓器に転移することはありません。しかし、袋状の構造物のなかに老廃物がたまり続けるため、放置していると時間とともに少しずつ大きくなっていく特徴があります。一般的には数ミリメートルから数センチメートルほどの大きさですが、まれに野球ボールほどの大きさになることもあります。

俗に「脂肪のかたまり」と呼ばれることがありますが、実際には脂肪が固まったものではありません。脂肪細胞が増殖してできる「脂肪腫」とはまったく異なる疾患です。粉瘤の袋のなかにたまっているのは、皮膚の角質や皮脂などの老廃物であり、独特の不快な臭いを発することがあります。

粉瘤はニキビと混同されることもありますが、両者には決定的な違いがあります。ニキビは毛穴が詰まることで発生し、適切なケアをすれば自然に治癒することがあります。一方、粉瘤は袋状の構造物を外科的に除去しない限り自然に治ることはなく、薬を塗っても根本的な解決にはなりません。

粉瘤ができる原因

粉瘤がなぜできるのか、その原因は完全には解明されていません。しかし、いくつかの要因が粉瘤の形成に関係していると考えられています。

まず考えられるのは、毛穴の閉塞です。毛の生え際などで毛穴が詰まると、皮脂や角質が外へ排出されずに内部にたまります。これが老廃物の蓄積と袋状の嚢腫の形成につながることがあります。

次に、外傷や反復する炎症も原因のひとつとして挙げられます。ケガをした部分や、ニキビやケロイドなどで慢性的に炎症が起きている部分では、細胞の破壊や老廃物の排出がうまく行われず、結果として粉瘤が発生しやすくなります。手のひらや足の裏にできる粉瘤は、外傷が原因となっていることが多いとされています。

また、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が粉瘤の発生に関与しているケースも報告されています。ただし、ウイルス感染が原因となるケースはまれであり、ほとんどの粉瘤は原因が特定できません。

体質的に粉瘤ができやすい方もいらっしゃいます。複数の粉瘤が同時にできたり、一度治療しても別の場所に新たな粉瘤ができたりすることもあります。「不潔にしているから粉瘤ができる」と誤解されることがありますが、清潔にしていても粉瘤はできます。体質による要因が大きいため、日常の衛生管理だけでは予防が難しいのが現状です。

粉瘤の症状と特徴

粉瘤の初期症状は、皮膚の下にできる小さなしこりです。触れるとコリコリとした感触があり、初めのうちは数ミリメートル程度の大きさで、痛みやかゆみを伴わないことがほとんどです。そのため、ニキビや脂肪のかたまりと勘違いして放置してしまう方も少なくありません。

粉瘤にはいくつかの特徴的な所見があります。まず、皮膚がドーム状に盛り上がり、半球状のしこりとして触れることができます。やや盛り上がった数ミリメートルから数センチメートルの大きさで、しこりの表面は滑らかで境界がはっきりしています。

粉瘤のもうひとつの特徴として、しこりの中央に黒い点状の開口部が見られることがあります。この黒い点は「ヘソ」とも呼ばれ、粉瘤を診断する際の重要な手がかりとなります。ただし、すべての粉瘤にこの特徴があるわけではなく、開口部が見られないタイプもあります。

粉瘤を強く圧迫すると、開口部から臭いのあるドロドロとした白っぽい内容物が出てくることがあります。この内容物は垢や皮脂などの老廃物であり、独特の不快な臭いを発します。ただし、自分で粉瘤を潰したり、内容物を絞り出したりすることは絶対に避けるべきです。細菌感染を引き起こし、症状を悪化させる原因となります。

粉瘤の表面の皮膚は、通常は正常な肌色をしています。しかし、感染を起こすと赤みを帯びたり、熱を持ったり、痛みを感じるようになります。この状態を「炎症性粉瘤」または「感染性粉瘤」と呼びます。炎症を起こした粉瘤は急速に大きくなり、強い痛みや腫れを伴うことがあります。

粉瘤ができやすい部位

粉瘤は身体のどこにでもできる可能性がありますが、特に毛穴が多く、皮脂腺が発達している場所に発生しやすいといわれています。具体的には、顔、首、背中、耳の後ろなどに好発します。

顔にできる粉瘤は、特に目の周り、鼻、頬などに多くみられます。顔は露出部位であるため、粉瘤ができると見た目の問題から治療を希望される方が多い部位です。

首や背中も粉瘤ができやすい部位として知られています。これらの部位は衣服との摩擦が起こりやすく、外的刺激を受けやすいことが関係していると考えられています。背中の粉瘤は自分では気づきにくく、かなり大きくなってから発見されることもあります。

耳たぶや耳の後ろにも粉瘤はできやすいです。ピアスの穴を開けた部分に粉瘤ができるケースもあります。耳周辺の粉瘤は、イヤホンの使用や髪を耳にかける習慣などによる刺激が関係している可能性があります。

お尻や太ももの付け根(鼠径部)も粉瘤が発生しやすい場所です。座っている時間が長い方や、下着による摩擦が起きやすい部位であることが関係しています。

頭皮にできる粉瘤もあります。頭部にできる粉瘤は「外毛根鞘性嚢腫」と呼ばれることもあり、毛根由来の細胞が袋状の空間をつくってできると考えられています。

本来毛穴がないはずの手のひらや足の裏にも粉瘤ができることがあります。この場合は、外傷や手術の傷がきっかけとなって発生することが多いとされています。

粉瘤を放置するとどうなるか

粉瘤は良性の腫瘍であり、すぐに命にかかわるものではありません。しかし、放置することでさまざまな問題が生じる可能性があります。

まず、粉瘤は自然に治ることがないため、放置していると徐々に大きくなっていきます。袋のなかに老廃物がたまり続けるため、数年かけて大きくなり、場合によっては10センチメートル以上になることもあります。大きくなった粉瘤は見た目の問題だけでなく、日常生活に支障をきたすこともあります。

粉瘤が大きくなると、衣服がこすれたり、圧迫されたりすることで不快感を覚えるようになります。また、粉瘤が大きくなるほど手術で切除する際の傷も大きくなり、傷跡が目立ちやすくなります。小さいうちに治療すれば傷跡も最小限に抑えられるため、早期の受診が推奨されます。

粉瘤の最も深刻なリスクは、細菌感染による炎症です。粉瘤には小さな開口部があることが多く、そこから細菌が侵入すると感染を起こします。感染した粉瘤は「炎症性粉瘤」と呼ばれ、赤く腫れ上がり、強い痛みを伴います。風邪をひいたり、疲労がたまったりして免疫力が低下しているときに感染を起こしやすくなります。

炎症性粉瘤を放置すると、嚢腫が破裂して膿が出てくることがあります。非常に臭いのあるドロドロした膿性の内容物が排出され、傷口からの出血や浸出液が続くこともあります。このような状態になると、迅速な医療処置が必要となります。

炎症を繰り返すと、粉瘤の袋が周囲の組織と癒着してしまい、手術による摘出が困難になることがあります。また、ごくまれなケースではありますが、長期間放置して炎症を繰り返した粉瘤から皮膚がんが発生したという報告もあります。

粉瘤の治療方法

粉瘤の根本的な治療は、外科手術によって袋状の構造物を完全に摘出することです。薬を塗ったり飲んだりしても粉瘤自体を治すことはできません。抗生物質は炎症性粉瘤の感染を抑えるために使用されることがありますが、これは一時的な対症療法であり、根本的な治療ではありません。

炎症がない場合の治療

粉瘤に炎症がなく、痛みなどの症状がない場合は、必ずしもすぐに手術する必要はありません。ただし、見た目が気になる場合や、将来的に炎症を起こすリスクがある場合は、早めに手術で摘出することが推奨されます。

手術は通常、局所麻酔で行われ、日帰りで受けることができます。巨大な粉瘤でなければ、手術時間は5分から30分程度で終わることがほとんどです。

くり抜き法(へそ抜き法)

くり抜き法は、トレパンまたはディスポーザブルパンチと呼ばれる直径数ミリメートルの円筒状のメスを使用して、粉瘤の中央部に小さな穴を開ける術式です。開けた穴から粉瘤の内容物を押し出し、その後に袋状の構造物を引き抜きます。

くり抜き法の最大のメリットは、傷跡が小さく目立ちにくいことです。傷口は1ミリメートルから5ミリメートル程度と小さく、顔などの露出部位にできた粉瘤の治療に適しています。また、手術時間が短く、患者さんの負担も少ないという利点があります。

ただし、くり抜き法はすべての粉瘤に適用できるわけではありません。大きな粉瘤や、炎症を繰り返して周囲の組織と癒着している粉瘤には向いていません。また、手のひらや足の裏にできた粉瘤にもこの方法は適用できないことがあります。

切開法(紡錘形切除)

切開法は、粉瘤の直上の皮膚を紡錘形(木の葉の形)に切開し、粉瘤を袋ごと丸ごと摘出する術式です。切開の大きさは粉瘤の大きさに応じて決まり、粉瘤と同程度の長さの傷跡が残ります。

切開法のメリットは、粉瘤を確実に完全摘出できることです。袋を取り残すリスクが低く、再発の可能性も低いとされています。大きな粉瘤や、くり抜き法では対応できない粉瘤に対して行われます。

デメリットとしては、くり抜き法に比べて傷跡が大きくなることが挙げられます。ただし、傷跡は時間の経過とともに目立たなくなり、3か月から6か月程度でかなり薄くなることが多いです。

炎症性粉瘤の治療

粉瘤が感染を起こして炎症を生じている場合は、まず感染のコントロールを優先します。炎症が軽度であれば、抗生物質の内服薬や外用薬で様子をみることもあります。しかし、炎症がひどい場合や膿がたまっている場合は、皮膚を切開して膿を排出する「切開排膿」の処置が必要となります。

切開排膿を行った後は、傷口を開放したまま軟膏処置を続け、傷が自然に閉じるのを待ちます。炎症が落ち着いた後、改めて粉瘤の袋を摘出する手術を行います。炎症性粉瘤は袋が周囲の組織と固くくっついているため、一度に完全摘出することは困難なケースが多いのです。

粉瘤手術の費用と保険適用

粉瘤の治療は、診察、検査、手術、病理検査のすべてが健康保険の適用対象となります。そのため、患者さんの自己負担額は保険の負担割合に応じた金額となり、3割負担の方であれば医療費の3割を支払うことになります。

手術費用は、粉瘤の大きさと発生部位によって異なります。保険診療における手術費用は「診療報酬点数」に基づいて算定されます。

粉瘤ができた部位は、「露出部」と「非露出部」に分類されます。露出部とは、顔、首、肘から指先まで、膝から足先までの範囲を指します。非露出部とは、胸部、腹部、腰部、上腕部、大腿部など、露出部以外の部位を指します。一般的に、露出部にできた粉瘤の手術費用は非露出部よりも高くなります。

3割負担の場合の手術費用の目安としては、露出部の小さな粉瘤(直径2センチメートル未満)で約5,000円から8,000円程度、露出部の大きな粉瘤(直径2センチメートル以上)で約10,000円から15,000円程度となります。非露出部の場合は、これよりもやや低い金額になることが多いです。

実際にかかる費用は、手術費用のほかに、初診料または再診料、処方料、検査費用、病理検査費用などが加わります。総額は個々の状況によって異なりますので、受診の際に医療機関でご確認ください。

また、民間の医療保険に加入されている場合は、契約内容によって手術給付金の支払い対象となることがあります。粉瘤の手術の術式名は「皮膚、皮下腫瘍摘出術」となりますので、加入している保険会社や共済組合に確認されることをおすすめします。

上尾市から大宮エリアへのアクセス

上尾市にお住まいの方が粉瘤の治療を受ける場合、上尾市内の医療機関を受診する方法と、大宮エリアの医療機関を受診する方法があります。ここでは、上尾市から大宮エリアへのアクセス情報をご紹介します。

上尾市の概要

上尾市は埼玉県の南東部、県央地域に位置する市です。首都東京から約35キロメートルの距離にあり、東は伊奈町と蓮田市、南はさいたま市、西は川越市と川島町、北は桶川市と隣接しています。

昭和33年(1958年)に市制を施行し、令和5年(2023年)に市制施行65周年を迎えました。当時の人口は約3万7,000人でしたが、その後の高度経済成長期に東京のベッドタウンとして発展し、現在では人口約23万人を擁する県内有数の都市となっています。埼玉県内では草加市に次いで7位の人口を有しています。

市域は概ね平坦で山がなく、荒川の左岸に一部接しています。面積は約45.51平方キロメートルで、市内には上尾丸山公園や上平公園などの大規模な公園が整備されており、住環境の良さでも知られています。

上尾駅から大宮駅への電車でのアクセス

上尾駅はJR高崎線の駅であり、大宮駅へは1駅で直通です。所要時間は約7分から9分で、乗り換えなしでアクセスできます。JR上野東京ラインや湘南新宿ラインを利用すれば、そのまま東京方面や横浜方面へも直通で移動可能です。

上尾駅から大宮駅までの運賃は、ICカード利用で168円(2024年現在)です。電車の本数も多く、日中でも10分から15分に1本程度の頻度で運行されています。通勤時間帯には3分から5分間隔で電車が発着するため、アクセスの利便性は非常に高いといえます。

大宮駅は、JR東日本の在来線6路線と新幹線6路線が乗り入れる県内最大のターミナル駅です。駅周辺には商業施設や医療機関が集積しており、大宮駅西口から徒歩圏内には複数の皮膚科や形成外科があります。

バスでのアクセス

上尾駅東口と大宮駅東口を結ぶ東武バスの路線も運行されています。バスの所要時間は交通状況により異なりますが、およそ20分から30分程度です。電車に比べると時間はかかりますが、駅から離れた場所にお住まいの方には便利な交通手段となっています。

上尾市内には、市内循環バス「ぐるっとくん」も運行されています。上尾駅を起点に市内各地を結んでおり、市内の医療機関へのアクセスに利用することもできます。

車でのアクセス

車で大宮エリアへ向かう場合は、国道17号(中山道)を南下するルートが一般的です。上尾市内から大宮駅周辺までの所要時間は、交通状況にもよりますが、20分から40分程度です。ただし、通勤時間帯は渋滞が発生しやすいため、時間に余裕をもって出発されることをおすすめします。

大宮駅周辺には有料駐車場が多数ありますが、駐車料金がかかること、混雑する時間帯があることを考慮すると、電車でのアクセスの方が便利な場合も多いでしょう。

上尾市周辺の医療環境

上尾市は人口23万人規模の都市であり、市内には複数の医療機関が整備されています。皮膚科や形成外科を標榜する医療機関も複数あり、粉瘤の診察を受けることは可能です。

上尾市内には、上尾中央総合病院をはじめとする総合病院があります。上尾中央総合病院は上尾駅から徒歩圏内にあり、皮膚科や形成外科を含む多くの診療科を有しています。粉瘤の診断や手術も行っており、地域の中核的な医療機関として機能しています。

また、上尾駅周辺には複数のクリニック(診療所)もあります。上尾駅東口直結の場所にある形成外科・皮膚科クリニックなど、アクセスの良い場所に医療機関があり、通院の利便性は高いといえます。

ただし、粉瘤の手術は皮膚科や形成外科であればどこでも行えるわけではありません。手術設備を有していない医療機関もありますし、粉瘤の手術を専門的に行っていない医療機関もあります。受診前に電話やホームページで、粉瘤の手術に対応しているかどうかを確認されることをおすすめします。

上尾市内で希望する治療が受けられない場合や、より専門的な医療機関での治療を希望される場合は、大宮エリアの医療機関を受診するという選択肢もあります。前述のとおり、上尾駅から大宮駅までは電車で約7分から9分と近く、通院の負担は大きくありません。

粉瘤治療を受ける際の医療機関の選び方

粉瘤の治療を受ける際には、いくつかのポイントを考慮して医療機関を選ぶことが大切です。

診療科の選択

粉瘤の診察・治療を行う診療科としては、皮膚科と形成外科が一般的です。皮膚科は皮膚疾患全般を診療する科であり、粉瘤の診断や治療も行います。形成外科は身体の表面に近い部分の手術を専門とする科であり、傷跡を目立たなくする技術に長けています。

顔や首など露出部位の粉瘤で、傷跡をできるだけ目立たなくしたいという場合は、形成外科を受診されることをおすすめします。また、大きな粉瘤や、過去に手術を受けて再発した粉瘤なども、形成外科での治療が適している場合があります。

手術実績の確認

粉瘤の手術は比較的よく行われる手術ですが、医療機関によって手術実績に差があります。粉瘤の手術を多く行っている医療機関であれば、さまざまなケースに対応した経験があり、適切な術式を選択してもらえる可能性が高くなります。

医療機関のホームページに手術実績が掲載されていることもありますので、参考にされるとよいでしょう。また、電話で問い合わせれば、粉瘤の手術を行っているかどうか、どのような術式で行っているかなどを教えてもらえることもあります。

当日手術の可否

医療機関によっては、初診の当日に手術を行ってくれるところもあります。仕事が忙しくて何度も通院できない方や、早く治療を終わらせたい方には、当日手術に対応している医療機関が便利です。

ただし、粉瘤の大きさや状態によっては、当日手術ができないこともあります。また、炎症を起こしている粉瘤は当日に完全摘出することが難しいため、まず切開排膿を行い、後日改めて手術となることが多いです。

アクセスと通院のしやすさ

粉瘤の手術後は、抜糸や傷の確認のために再度通院する必要があります。通常、手術後1週間程度で抜糸を行い、その後の経過観察で2週間後に病理検査の結果を聞くことになります。そのため、通院しやすい場所にある医療機関を選ぶことも重要なポイントです。

上尾市にお住まいの方であれば、上尾市内の医療機関か、電車で数分の大宮エリアの医療機関が通院しやすいでしょう。職場の近くで治療を受けるという選択肢もあります。

よくある質問

粉瘤は自分で潰しても大丈夫ですか?

粉瘤を自分で潰したり、針を刺して内容物を出そうとしたりすることは絶対に避けてください。自己処置は細菌感染を引き起こすリスクが非常に高く、炎症性粉瘤へと悪化する原因となります。炎症を起こすと強い痛みや腫れが生じ、治療も複雑になります。また、袋状の構造物を完全に除去しなければ粉瘤は再発するため、自己処置で治すことはできません。気になる粉瘤があれば、必ず医療機関を受診してください。

粉瘤の治療は何科を受診すればよいですか?

粉瘤の診察・治療は、皮膚科または形成外科で受けることができます。どちらの科でも粉瘤の診断と手術は可能ですが、顔などの露出部位にできた粉瘤で傷跡を目立たなくしたい場合は、形成外科の受診をおすすめします。形成外科は身体表面の手術を専門としており、傷跡を最小限に抑える技術に長けています。まずはかかりつけの皮膚科で診察を受け、必要に応じて形成外科を紹介してもらう方法もあります。

粉瘤の手術は痛いですか?

粉瘤の手術は局所麻酔で行われるため、手術中の痛みはほとんどありません。局所麻酔を注射する際にチクッとした痛みを感じることがありますが、麻酔が効いてからは痛みを感じることなく手術を受けられます。手術後、麻酔が切れてから多少の痛みを感じることがありますが、処方される痛み止めで十分にコントロールできる程度です。痛みに対する不安がある方は、事前に医師に相談されることをおすすめします。

粉瘤の手術後、いつから仕事に復帰できますか?

粉瘤の手術は日帰りで行われることがほとんどで、手術当日から通常の生活に戻ることができます。デスクワークなどの軽作業であれば、翌日から仕事に復帰される方も多いです。ただし、手術当日は激しい運動や飲酒、長時間の入浴は避ける必要があります。また、手術部位によっては、その部位に負担がかかる作業を数日間控えた方がよい場合もあります。詳しくは手術を受ける医療機関でご確認ください。

上尾市から大宮駅までどのくらい時間がかかりますか?

上尾駅から大宮駅までは、JR高崎線で1駅、所要時間は約7分から9分です。乗り換えなしで直通でアクセスでき、電車の本数も多いため、非常に便利です。運賃はICカード利用で168円程度です。大宮駅周辺には複数の皮膚科や形成外科があり、粉瘤の治療を受けることができます。上尾市内で希望する治療が受けられない場合でも、大宮エリアへの通院は十分に現実的な選択肢といえます。

粉瘤は再発することがありますか?

粉瘤の手術で袋状の構造物を完全に摘出できれば、同じ場所での再発はほとんどありません。しかし、手術時に袋の一部が残ってしまった場合は、再発する可能性があります。また、体質的に粉瘤ができやすい方は、同じ場所ではなく別の場所に新たな粉瘤ができることがあります。これは「再発」ではなく「新規発生」ですが、粉瘤ができやすい体質は変わらないため、定期的なセルフチェックが大切です。

まとめ

粉瘤は皮膚の内側に袋状の構造物ができ、そのなかに角質や皮脂がたまってできる良性の腫瘍です。放置していても自然に治ることはなく、時間とともに大きくなったり、細菌感染を起こして炎症性粉瘤になったりするリスクがあります。根本的な治療には、外科手術によって袋状の構造物を完全に摘出する必要があります。

粉瘤の手術は健康保険が適用され、局所麻酔による日帰り手術で受けることができます。手術方法には「くり抜き法」と「切開法」があり、粉瘤の大きさや状態、部位によって適切な方法が選択されます。手術時間は多くの場合5分から30分程度で、身体への負担も比較的軽いものです。

上尾市にお住まいの方で粉瘤の治療をお考えの場合は、上尾市内の皮膚科や形成外科を受診する方法と、大宮エリアの医療機関を受診する方法があります。上尾駅から大宮駅までは電車で約7分から9分と近く、交通の便は非常に良好です。大宮駅周辺には粉瘤の手術を行う医療機関が複数あり、選択肢も豊富です。

皮膚にしこりを見つけたら、自己判断せずに早めに医療機関を受診することが大切です。粉瘤は小さいうちに治療すれば傷跡も目立ちにくく、治療も比較的簡単です。大きくなってから、あるいは炎症を起こしてから治療すると、手術が複雑になったり、傷跡が目立ちやすくなったりします。気になるしこりがある方は、まずは専門医の診察を受けて、適切な診断と治療方針の説明を受けることをおすすめいたします。


参考文献

監修者医師

高桑 康太 医師

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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