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耳垢が湿ってるけどワキガじゃない?その理由と見分け方を医師が解説

耳垢が湿っているとワキガ」という話を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。確かに耳垢の状態とワキガには関連性がありますが、耳垢が湿っているからといって必ずしもワキガとは限りません。

実際に、耳垢が湿っているタイプの方でもワキガではない方は大勢いらっしゃいます。本記事では、耳垢とワキガの関係性について医学的な観点から詳しく解説し、なぜ耳垢が湿っていてもワキガではないケースがあるのか、その理由と正しい見分け方についてお伝えします。ワキガかどうか不安に感じている方は、ぜひ参考にしてください。


目次

  1. 耳垢が湿っているとワキガと言われる理由
  2. 耳垢が湿っていてもワキガじゃない理由
  3. 耳垢の種類と日本人の割合
  4. ワキガのセルフチェック方法
  5. 耳垢が湿っている人の特徴
  6. ワキガと体臭の違い
  7. ワキガの原因となるアポクリン汗腺とは
  8. ワキガの臭いの特徴
  9. ワキガの診断方法
  10. ワキガの治療
  11. 日常生活でできるワキガ対策
  12. よくある質問
  13. まとめ

🔬 耳垢が湿っているとワキガと言われる理由

耳垢が湿っているとワキガであるという説は、医学的な根拠に基づいています。その理由は、耳の中にある汗腺とワキガの原因となる汗腺が同じ種類のものだからです。

💧 アポクリン汗腺の存在

人間の体には、以下の2種類の汗腺があります:

  • エクリン汗腺:全身に分布、体温調節のために無色透明でサラサラした汗を分泌
  • アポクリン汗腺:特定部位のみ存在、タンパク質や脂質を含んだ粘り気のある汗を分泌

ワキガの原因となるのは、このアポクリン汗腺から分泌される汗です。アポクリン汗腺から出る汗自体には臭いはほとんどありませんが、皮膚の表面に存在する常在菌によって分解されることで、特有の臭いが発生します。

👂 耳垢とアポクリン汗腺の関係

外耳道にもアポクリン汗腺が存在しており、この汗腺からの分泌物が耳垢の性状に影響を与えます。アポクリン汗腺の活動が活発な人は、耳の中でも分泌物が多くなるため、耳垢が湿った状態になりやすいのです。

脇の下と耳の中の両方にアポクリン汗腺があるため、耳垢が湿っている人はアポクリン汗腺の活動が活発であると推測でき、それがワキガである可能性の指標となっています。これが「耳垢が湿っているとワキガ」と言われる科学的な根拠です。

❌ 耳垢が湿っていてもワキガじゃない理由

耳垢が湿っているからといって、必ずしもワキガであるとは限りません。いくつかの重要な理由があります。

👥 アポクリン汗腺の数と活動量の個人差

アポクリン汗腺の数や活動量には大きな個人差があります。耳の中のアポクリン汗腺が活発でも、脇の下のアポクリン汗腺の数が少なかったり、活動が弱かったりする場合があります。つまり、耳と脇のアポクリン汗腺の状態は必ずしも一致しないのです。

研究によると、耳垢が湿っているタイプの人のうち、実際にワキガの症状がある人は約80%程度とされています。つまり、残りの約20%の人は耳垢が湿っていてもワキガではないということになります。

高桑康太
医師・当院治療責任者

耳垢の性状とワキガの関係性は非常に興味深い医学的な現象です。同じ遺伝子が両方の特徴をコントロールしているため関連性はありますが、個人差が大きいのも事実です。当院では、耳垢の状態だけでなく、総合的な診断を通じて患者様の状態を正確に把握し、適切な治療方針をご提案しています。

🧬 遺伝子の発現の違い

耳垢の性状とワキガは、どちらもABCC11という遺伝子によって決定されます。この遺伝子に特定の変異があると、アポクリン汗腺の機能が低下し、耳垢が乾燥タイプになり、ワキガにもなりにくくなります。

しかし、遺伝子の発現には複雑な要因が関わっています。同じ遺伝子を持っていても、その発現の程度は個人によって異なる場合があります。そのため、耳垢が湿っているタイプの遺伝子を持っていても、脇の下でのアポクリン汗腺の活動が抑えられている可能性があるのです。

🦠 臭いの発生に必要な条件

ワキガの臭いは、アポクリン汗腺からの分泌物だけでは発生しません。臭いが発生するためには、皮膚の常在菌による分解が必要です。

臭いの発生に影響する要因:

  • 常在菌の種類や量
  • 皮膚の状態
  • 汗の蒸発速度
  • 環境条件(温度・湿度)

アポクリン汗腺が活発でも、常在菌の活動が抑えられていたり、汗が皮膚表面で分解される前に蒸発したりすれば、強い臭いは発生しません。

📊 耳垢の種類と日本人の割合

耳垢には大きく分けて2つのタイプがあります。それぞれの特徴と日本人における割合について詳しく見ていきましょう。

🌾 乾燥タイプ(乾型耳垢)

特徴:

  • カサカサとした粉状または薄い鱗片状
  • 色は白っぽいものから薄い黄色
  • 耳かきで簡単に取り除くことが可能

日本人の約80〜85%がこのタイプに該当します。乾燥タイプの耳垢を持つ人は、アポクリン汗腺の活動が比較的弱い傾向があり、ワキガになりにくいとされています。

🍯 湿ったタイプ(湿型耳垢)

特徴:

  • 粘り気があり、蜂蜜のような質感
  • 黄色から茶色の色
  • べたべたとしており、綿棒などで取り除く必要

日本人では約15〜20%がこのタイプです。湿ったタイプの耳垢を持つ人は、アポクリン汗腺の活動が活発な傾向があり、ワキガの可能性が高いとされています。

🌍 人種による違い

耳垢のタイプは人種によって大きく異なります:

  • 欧米人・アフリカ系:90%以上が湿ったタイプ
  • 東アジア人(日本人・韓国人・中国人):乾燥タイプが多数派

この違いは、約2,000年前に東アジアで発生したABCC11遺伝子の変異によるものです。

✅ ワキガのセルフチェック方法

耳垢のタイプだけでワキガかどうかを判断することはできません。より正確に判断するためには、複数の指標を組み合わせてチェックすることが重要です。詳しいセルフチェック方法については、ワキガのセルフチェック方法の記事で詳しく解説していますので、ぜひご参照ください。

👕 衣類の黄ばみをチェック

ワキガの人は、脇の下にあたる衣類の部分が黄色く変色しやすい傾向があります。これは、アポクリン汗腺から分泌される汗に含まれるリポフスチンという色素成分が原因です。

チェックポイント:

  • 白いシャツやTシャツの脇部分の黄ばみ
  • 黄ばみの程度
  • 洗濯しても落ちにくいかどうか

🪶 脇毛の状態を確認

アポクリン汗腺は毛穴に開口しているため、アポクリン汗腺が多い人は脇毛も濃くなる傾向があります。

確認点:

  • 女性:脇毛が柔らかく、1つの毛穴から複数の毛が生えている
  • 男性:脇毛が太くサラサラしている
  • 脇毛に白い粉のようなものが付着している(アポクリン汗腺からの分泌物の結晶)

👨‍👩‍👧‍👦 家族歴の確認

ワキガは遺伝的要因が強い疾患です:

  • 両親のどちらかがワキガ:約50%の確率で遺伝
  • 両親ともにワキガ:約80%の確率で遺伝

🧪 ガーゼテスト

自分でできる簡単なテストとして、ガーゼテストがあります:

  1. 清潔なガーゼを脇の下に5分程度挟む
  2. その後ガーゼの臭いを確認
  3. 入浴後など清潔な状態で行うとより正確

ワキガ特有の臭いがする場合は、専門医への相談をおすすめします。

👤 耳垢が湿っている人の特徴

耳垢が湿っているタイプの人には、いくつかの共通した特徴が見られることがあります。ただし、これらの特徴があるからといって必ずしもワキガであるとは限りません。

💦 汗をかきやすい傾向

湿った耳垢を持つ人は、全体的に汗をかきやすい傾向があります。これは、アポクリン汗腺だけでなくエクリン汗腺も活発である可能性があるためです。多汗症でお悩みの方は、多汗症のセルフチェック方法も参考にしてください。

🦱 体毛が濃い傾向

アポクリン汗腺は毛根に付随して存在しているため、アポクリン汗腺が多い人は以下の部位の体毛が濃い傾向があります:

  • 脇毛
  • 陰毛
  • 胸毛

🛢️ 皮脂の分泌が多い傾向

湿った耳垢を持つ人は、皮脂の分泌も活発な場合があります:

  • 顔がテカりやすい
  • 頭皮が脂っぽい

皮脂はアポクリン汗腺からの分泌物と混ざり合って臭いの原因となることがあります。

🆚 ワキガと体臭の違い

ワキガと一般的な体臭は、原因も臭いの特徴も異なります。正しく区別することで、適切な対策を取ることができます。

🏃‍♂️ 一般的な体臭の原因

原因:
エクリン汗腺からの汗と皮脂が皮膚の常在菌によって分解

特徴:

  • いわゆる「汗臭い」状態
  • 運動後や暑い日に感じることが多い
  • 入浴や着替えによって比較的簡単に解消
  • 清潔にしていれば気にならない程度に抑制可能

🧪 ワキガの臭いの原因

原因:
アポクリン汗腺からの分泌物(タンパク質、脂質、アンモニアなど)が常在菌によって分解

特徴:

  • 一般的な体臭よりも強い
  • 清潔にしていても完全には抑えられない
  • 独特の刺激臭
  • 衣類に染み込みやすく、洗濯しても完全に落ちないことがある

⏱️ 臭いの持続性の違い

  • 一般的な体臭:シャワーや着替えですぐに解消
  • ワキガの臭い:入浴後も比較的短時間で再発生、アポクリン汗腺からの分泌が持続的

🔬 ワキガの原因となるアポクリン汗腺とは

ワキガを理解するためには、アポクリン汗腺について詳しく知ることが重要です。

🏗️ アポクリン汗腺の構造と機能

特徴:

  • 毛根に付随して存在する分泌腺
  • 思春期になると発達し始める
  • 性ホルモンの影響を受けて活動が活発化
  • 分泌される汗は乳白色でやや粘り気がある

本来の機能:
アポクリン汗腺の本来の機能は、フェロモンを分泌して異性を引きつけることだと考えられています。動物では重要な役割を果たしていますが、人間では退化しており、主に臭いの原因となっています。

📍 アポクリン汗腺の分布

アポクリン汗腺は、体の特定の部位にのみ存在します:

  • 脇の下
  • 耳の中(外耳道)
  • 乳輪周辺
  • 陰部
  • へそ周辺

脇の下は特にアポクリン汗腺の密度が高く、かつ汗が蒸発しにくい構造になっているため、ワキガの臭いが発生しやすい部位となっています。

🧬 臭いが発生するメカニズム

  1. 分泌:アポクリン汗腺から汗が分泌される(この時点では臭いはほとんどない)
  2. 分解:皮膚表面のコリネバクテリウムなどの常在菌が汗に含まれる成分を分解
  3. 臭い発生:分解によって生成される物質が混合し、ワキガ特有の臭いが発生

生成される主な物質:

  • 3-メチル-2-ヘキセノイック酸(ワキガ臭の主成分)
  • イソ吉草酸
  • アンドロステノール

👃 ワキガの臭いの特徴

ワキガの臭いには特徴があり、一般的な汗の臭いとは異なります。臭いの特徴を知ることで、自己診断の参考にすることができます。

🧅 臭いの種類

ワキガの臭いは、よく以下のようなものに例えられます:

  • 玉ねぎやネギの臭い
  • カレーのスパイスの臭い
  • 鉛筆の芯の臭い
  • 古くなった洗濯物の臭い
  • 酸っぱい臭い

ただし、臭いの感じ方は人によって異なり、同じワキガでも人によって違う臭いに感じることがあります。

⚡ 臭いの強さに影響する要因

ワキガの臭いの強さは、さまざまな要因によって変化します:

心理的要因:
ストレスや緊張→アポクリン汗腺の活動が活発化

食事の影響:
肉類、ニンニク、アルコール→臭いが強くなる傾向

ホルモンの影響(女性の場合):

  • 月経周期による変化
  • 排卵期から月経前→ホルモンバランスの変化でアポクリン汗腺の活動に影響

🌡️ 季節による変化

  • 夏場:汗の量増加、高温多湿で常在菌が活発→臭いが強くなりやすい
  • 冬場:汗の量減少、しかし厚着による蒸れ→一概に臭いが弱くなるとは限らない

🩺 ワキガの診断方法

自己判断だけではワキガかどうかを正確に判断することは難しいです。専門医による診断を受けることで、正確な判断と適切な治療方針を得ることができます。

📝 問診

医師はまず、症状についての詳しい問診を行います:

  • いつから臭いが気になり始めたか
  • 家族にワキガの人がいるか
  • 日常生活でどの程度困っているか
  • 耳垢のタイプ
  • 衣類の黄ばみの有無

👁️ 視診・触診

  • 脇の下の状態を視診
  • 皮膚の色や毛の状態を確認
  • 触診による汗腺の状態確認

🧪 ガーゼテスト

医療機関では、ガーゼを脇の下に一定時間挟み、その臭いを確認するテストを行うことがあります。医師が客観的に臭いを評価することで、ワキガの有無や程度を判断します。

🔍 試験切開

より正確な診断が必要な場合は、局所麻酔下で小さな切開を行い、アポクリン汗腺の状態を直接確認することがあります。ただし、これは通常、手術を前提とした場合に行われます。

💊 ワキガの治療法

ワキガの治療法には、さまざまな選択肢があります。症状の程度や希望に応じて、適切な治療法を選択することが重要です。詳しい治療法の比較については、ワキガ治療法を徹底比較の記事で詳しく解説しています。

🧴 外用薬による治療

適用: 軽度のワキガ

主な薬剤:

  • 塩化アルミニウム液:汗腺の出口を一時的に塞いで汗の分泌を抑制
  • 抗菌成分を含む外用薬:常在菌の活動を抑制

特徴:

  • 毎日使用する必要がある
  • 手軽に始められる治療法

💉 ボトックス注射

仕組み:
ボトックス(ボツリヌストキシン)を脇の下に注射することで、汗腺の活動を一時的に抑制

効果期間: 約4〜6ヶ月

特徴:

  • 定期的に注射を繰り返す必要
  • 手術に抵抗がある方に適している
  • 効果は一時的(アポクリン汗腺を除去するわけではない)

🔧 手術療法

剪除法(せんじょほう):

  • 脇の下を切開してアポクリン汗腺を直接目で確認しながら除去
  • 最も確実な効果が期待できる

その他の手術法:

  • 吸引法
  • レーザー治療

それぞれにメリット・デメリットがあるため、医師とよく相談して選択することが重要です。

⚡ ミラドライ

仕組み:
マイクロ波を使用して汗腺を破壊する治療法

特徴:

  • 切開が不要→傷跡が残りにくい
  • ダウンタイムが比較的短い
  • 1〜2回の治療で効果が持続することが期待できる

ミラドライについて詳しく知りたい方は、ミラドライの仕組みと原理の記事をご参照ください。

🏠 日常生活でできるワキガ対策

ワキガの症状を軽減するためには、日常生活での対策も重要です。以下のポイントを意識することで、臭いを抑えることができます。

🛁 清潔を保つ

基本対策:

  • こまめに入浴やシャワーを行う
  • 脇の下を清潔に保つ
  • 汗をかいた後は早めに拭き取る
  • 抗菌作用のある石鹸を使用

🧴 制汗剤・デオドラントの活用

効果的な使い方:

  • 入浴後や就寝前に使用するとより効果的
  • ロールオンタイプやスティックタイプなど、自分に合ったものを選択

機能:

  • 汗の分泌を抑制
  • 臭いをマスキング

👔 衣類の選び方

おすすめの素材:

  • 通気性の良い天然素材(綿や麻など)
  • 蒸れを防ぎ、臭いの発生を抑制

その他の工夫:

  • 汗取りパッドの使用→衣類への臭い移りを防ぐ
  • 黒や紺など濃い色の衣類→黄ばみが目立ちにくい

🥗 食生活の改善

控えた方が良い食品:

  • 肉類
  • 脂っこい食事
  • ニンニク
  • アルコール

推奨される食品:

  • 野菜
  • 海藻
  • 発酵食品
  • バランスの良い食生活を心がける

😌 ストレス管理

ストレスや緊張はアポクリン汗腺の活動を活発にします。

対策:

  • 適度な運動
  • リラックスできる時間を設ける
  • ストレスを軽減し、臭いの軽減につなげる

✂️ 脇毛の処理

効果:
脇毛があると汗が蒸発しにくく、常在菌が繁殖しやすい環境になります。脇毛を処理することで、臭いの軽減に効果がある場合があります。

注意点:
カミソリ負けなどで肌が荒れると逆効果になることもあるため、注意が必要です。

✂️ 脇毛の処理

❓ よくある質問

耳垢が湿っていると必ずワキガですか?

いいえ、耳垢が湿っているからといって必ずワキガとは限りません。研究によると、湿った耳垢を持つ人のうち約80%がワキガの傾向がありますが、残りの約20%は耳垢が湿っていてもワキガではありません。耳と脇のアポクリン汗腺の活動量には個人差があり、耳垢の状態だけでワキガを断定することはできません。

乾燥した耳垢でもワキガになる可能性はありますか?

可能性はゼロではありませんが、非常に稀です。乾燥した耳垢を持つ人は、アポクリン汗腺の活動が弱い傾向があるため、ワキガになりにくいとされています。ただし、完全にワキガにならないというわけではなく、他の要因によって臭いが発生する可能性はあります。

ワキガは遺伝しますか?

はい、ワキガは遺伝的要因が強く関係しています。両親のどちらかがワキガの場合、子どもがワキガになる確率は約50%、両親ともにワキガの場合は約80%とされています。ABCC11遺伝子の型によって、アポクリン汗腺の活動量が決まるため、家族歴は重要な判断材料となります。

ワキガは自然に治りますか?

ワキガは自然に治ることは基本的にありません。ただし、加齢とともにアポクリン汗腺の活動が低下するため、年齢を重ねると臭いが軽減することがあります。根本的な治療を希望する場合は、手術などの医療的な介入が必要です。

ワキガかどうか自分で判断できますか?

自己判断は難しい場合があります。自分の臭いは嗅覚が慣れてしまって感じにくくなることがあるためです。耳垢のタイプ、衣類の黄ばみ、家族歴などを総合的に判断材料にしつつ、正確な診断は専門医を受診することをおすすめします。信頼できる人に臭いを確認してもらうのも一つの方法です。

📝 まとめ

耳垢が湿っているからといって、必ずしもワキガであるとは限りません。耳垢のタイプとワキガには関連性がありますが、アポクリン汗腺の数や活動量には個人差があり、耳と脇の状態は必ずしも一致しないためです。

重要なポイント:

  • 湿った耳垢を持つ人の約20%はワキガではない
  • 遺伝子の発現には個人差がある
  • 臭いの発生には常在菌による分解が必要
  • 総合的な判断が重要

ワキガかどうかを判断するためには、耳垢のタイプだけでなく、以下の指標を総合的に確認することが重要です:

  • 衣類の黄ばみ
  • 家族歴
  • 臭いの特徴
  • 脇毛の状態

自己判断が難しい場合や、ワキガの症状に悩んでいる場合は、専門医への相談をおすすめします。

アイシークリニック大宮院では、ワキガの診断から治療まで、患者様一人ひとりの状態に合わせた対応を行っています。耳垢が湿っているけどワキガかどうか分からない、臭いが気になるなどのお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。


📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – 腋臭症診療ガイドライン
  • 日本形成外科学会 – 腋臭症の治療に関する研究
  • 厚生労働省 – 皮膚疾患に関する統計データ
  • PubMed – ABCC11遺伝子と耳垢・腋臭症に関する研究論文
  • 名古屋大学大学院医学系研究科 – ABCC11遺伝子多型と体臭に関する研究

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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