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ワキガになる原因を徹底解説|遺伝・食生活・生活習慣との関係

💬 「もしかして自分ってワキガ…?」
そう不安に思ったこと、ありませんか?

実は日本人の約10〜15%がワキガと言われており、決して珍しくありません。でも、原因を知らないまま放置するのはNG!

📌 この記事を読めば…
✅ ワキガになる本当の原因(遺伝・食生活・ホルモンなど)がまるわかり
✅ 自分がワキガかどうかセルフチェックできる
✅ 正しいケア・治療の選び方がわかる

⚠️ 原因を知らないと、間違ったケアで悪化させてしまうことも…
まずは正しい知識を手に入れましょう!

🚨 こんな方はすぐチェック!

🔸 脇汗が多く、気になるニオイがある
🔸 親や兄弟にワキガがいる
🔸 耳垢が湿っている(ベタっとしている)
🔸 白や黄色のシミが脇にできやすい


目次

  1. ワキガとは何か?臭いが発生するメカニズム
  2. ワキガの主な原因①:遺伝的要因
  3. ワキガの主な原因②:アポクリン汗腺の数と活動性
  4. ワキガの主な原因③:食生活と栄養バランス
  5. ワキガの主な原因④:生活習慣とストレス
  6. ワキガの主な原因⑤:ホルモンバランスの変化
  7. ワキガを悪化させるNG習慣
  8. ワキガかどうかを確かめる自己チェック方法
  9. ワキガの治療・改善方法の概要
  10. まとめ

📋 この記事のポイント

ワキガの原因は遺伝(ABCC11遺伝子・アポクリン汗腺)を基盤に、食生活・ストレス・ホルモンバランスが複合的に関与する。日常ケアから医療機関での専門治療まで改善策があり、アイシークリニックでは個々の状態に応じた治療を提案している。

💡 1. ワキガとは何か?臭いが発生するメカニズム

ワキガ(腋臭症)とは、脇の下から発生する独特の強い臭いを特徴とする状態です。一般的な汗臭さとは異なり、脂肪酸やアンモニアが混ざったような独特のにおいがあります。この臭いがどのように発生するのかを理解するためには、まず皮膚に存在する汗腺の種類について知っておく必要があります。

人間の皮膚には、主に2種類の汗腺が存在しています。エクリン汗腺とアポクリン汗腺です。

エクリン汗腺は全身に分布しており、体温調節のために働きます。エクリン腺から出る汗はほぼ無色透明で、成分のほとんどが水分と少量の塩分であるため、基本的に臭いはありません。

一方、アポクリン汗腺は主に脇の下・陰部・乳輪周辺・耳の中などの限られた部位に集中して存在しています。アポクリン腺から分泌される汗は、水分だけでなく、タンパク質・脂質・糖質・アンモニアなどを豊富に含んでいます。この成分が豊富な汗が皮膚の表面に分泌されると、皮膚常在菌(特にブドウ球菌や表皮ブドウ球菌など)によって分解されます。この分解の過程で生成される揮発性の物質、特に3-メチル-2-ヘキセン酸(3M2H)やアンドロステノンなどが、ワキガ特有の臭いの正体とされています。

つまり、ワキガの臭いは「アポクリン腺の分泌物」+「皮膚常在菌による分解」という二段階のプロセスで生まれます。このメカニズムを理解することが、ワキガの原因を正しくとらえる第一歩となります。

Q. ワキガの臭いが発生するメカニズムを教えてください

ワキガの臭いは二段階のプロセスで生まれます。まず脇の下に集中するアポクリン汗腺からタンパク質・脂質・アンモニアを含む汗が分泌されます。次にその汗を皮膚の常在菌(ブドウ球菌など)が分解する際に、3-メチル-2-ヘキセン酸などの揮発性物質が生成され、独特の臭いになります。

📌 2. ワキガの主な原因①:遺伝的要因

ワキガの原因として最も大きな要因のひとつが遺伝です。ワキガは体質に起因することが多く、家族にワキガの方がいる場合、自身もワキガになる可能性が高いと言われています。

遺伝的な観点から見ると、ワキガはアポクリン汗腺の数や活動性が遺伝によって決まることが関係しています。両親のどちらかがワキガの場合、子どもが同じ体質になる確率はおよそ50%、両親ともにワキガの場合は約80%以上になるという報告もあります。

また、人種によってもアポクリン腺の数や活動性には違いがあります。欧米人や黒人ではアポクリン腺が多く活発であるため、ワキガの発生率が高い傾向があります。一方で日本人を含むアジア人はアポクリン腺が少ない傾向がありますが、それでも個人差は大きく、日本人の中にもワキガ体質の方は一定数存在します。

さらに近年の研究では、ABCC11遺伝子との関連が注目されています。ABCC11遺伝子は耳垢の湿り具合にも関係しており、湿った耳垢(湿性耳垢)を持つ人はアポクリン腺の活動性が高く、ワキガになりやすい傾向があることが分かっています。逆に乾燥した耳垢(乾性耳垢)の人はアポクリン腺の活動性が低く、ワキガになりにくいとされています。日本人には乾性耳垢の方が多いため、欧米と比較してワキガの発生率が低いと考えられています。

このように遺伝はワキガの発生に深く関わっていますが、遺伝的な素因があるからといって必ずしも強いワキガになるわけではありません。後述する生活習慣や食事などの環境的な要因も大きく影響します。

✨ 3. ワキガの主な原因②:アポクリン汗腺の数と活動性

ワキガになるかどうかを左右するもうひとつの大きな要因が、アポクリン汗腺そのものの数と活動性です。

アポクリン汗腺の数が多い人ほど、分泌される汗の量も多くなります。汗の量が増えれば、皮膚常在菌が分解する基質(えさ)が増えることになり、結果として臭いが強くなりやすいのです。

アポクリン腺は思春期に性ホルモンの影響を受けて発達・活性化します。そのため、子どもの頃にはあまり目立たなかったワキガが、思春期以降に現れてくることが多いのです。アポクリン腺は成熟すると活動が活発になり、臭いも強くなる傾向があります。

また、アポクリン腺の分泌物の成分にも個人差があります。同じ量の汗であっても、含まれるタンパク質や脂質の量・種類が異なれば、皮膚常在菌による分解後に生じる臭い物質の種類や濃度も変わってきます。これがワキガの「臭いの強さ」に個人差が生まれる理由のひとつでもあります。

さらに、アポクリン腺の活動は精神的な興奮や緊張によっても高まります。エクリン腺が主に体温調節に反応するのに対し、アポクリン腺は感情的なストレスや緊張に特に敏感です。緊張したときや興奮したときに脇の臭いが強くなると感じる方は、アポクリン腺の活動性が高い可能性があります。

Q. ワキガと遺伝・ABCC11遺伝子の関係は?

ワキガには遺伝が強く関与しており、両親の一方がワキガの場合、子どもに同体質が現れる確率は約50%、両親ともにワキガなら約80%以上とされています。またABCC11遺伝子は耳垢の湿り具合に関係し、湿った耳垢を持つ人はアポクリン汗腺の活動性が高く、ワキガになりやすい傾向があります。

🔍 4. ワキガの主な原因③:食生活と栄養バランス

遺伝的な要因と並んで、日常の食生活もワキガの臭いの強さに大きく影響します。特定の食品や栄養素の過剰摂取が、アポクリン腺の分泌物の質を変え、臭いを悪化させることが分かっています。

まず、動物性脂肪の多い食事との関連が指摘されています。肉類・乳製品・バター・揚げ物などに多く含まれる動物性脂肪を大量に摂取すると、アポクリン腺から分泌される汗に含まれる脂肪酸の量が増えると考えられています。この脂肪酸が皮膚常在菌によって分解されると、不快な臭いを発する揮発性脂肪酸が生成されやすくなります。

欧米化した食生活が日本でも広まった現代において、動物性脂肪の摂取量が増えたことが、ワキガに悩む方の増加と関連しているという意見もあります。実際に、肉食中心の食生活を送っている方のほうが、植物性食品を中心とした食生活の方と比べて体臭が強くなりやすいという研究結果も存在します。

次に、ニンニク・ネギ・玉ねぎなど香りの強い食材も注意が必要です。これらの食材に含まれる硫黄化合物は、消化・吸収された後に血流に乗って体全体を巡り、汗腺からも排出されます。そのため、食後しばらくの間は汗や体臭に独特の臭いが混じりやすくなります。

アルコールの摂取も臭いを悪化させる要因のひとつです。アルコールは体内で分解される際にアセトアルデヒドという物質を生成します。このアセトアルデヒドが汗として排出されることで、独特の臭いが生じます。また、アルコールには血管を拡張させる作用があるため、発汗量が増え、結果的にワキガの臭いも強くなりやすいのです。

一方で、食物繊維が豊富な野菜・果物・発酵食品など、腸内環境を整える食品を積極的に摂ることで、体臭を抑制できる可能性もあります。腸内環境が乱れると有害な細菌が増殖し、腸内で生成された臭い物質が血流に吸収されて汗として排出されやすくなるためです。食生活の改善は、ワキガに対してすぐに劇的な効果をもたらすわけではありませんが、臭いを和らげる補助的な手段として取り組む価値があります。

💪 5. ワキガの主な原因④:生活習慣とストレス

食生活と同様に、日常の生活習慣もワキガの臭いに大きく影響します。特にストレス・睡眠不足・運動不足・不規則な生活リズムなどは、ワキガを悪化させる要因として注目されています。

ストレスは自律神経のバランスを乱し、交感神経を優位にする働きがあります。交感神経が刺激されると、アポクリン腺の活動が活発になり、汗の分泌量が増えます。汗の量が増えれば皮膚常在菌が分解する基質も増加し、結果的に臭いが強くなります。また、ストレス下では免疫機能が低下することがあり、皮膚の常在菌バランスが乱れることも臭いに影響する可能性があります。

睡眠不足も自律神経の乱れを招く要因です。十分な睡眠がとれていないと副交感神経の働きが低下し、常に交感神経が優位な状態が続きやすくなります。これが慢性的な発汗の増加につながることがあります。

運動習慣については少し複雑です。運動中は当然発汗量が増えるため、一時的にワキガの臭いが強くなります。しかし、定期的な運動習慣は基礎代謝を高め、体の老廃物を効率よく排出する助けになります。また、運動によってストレスを解消することで、アポクリン腺の過剰な活動を抑えられるという側面もあります。運動後のケアをしっかり行うことが重要です。

また、合成繊維でできた衣類を着ることも臭いの悪化につながることがあります。ポリエステルやナイロンなどの合成繊維は通気性が低く、蒸れやすいため、雑菌が繁殖しやすい環境を作り出します。雑菌が増えれば、アポクリン腺の分泌物の分解が促進され、臭いが強くなります。綿や麻などの天然素材は通気性が良く、雑菌の繁殖を抑える効果が期待できます。

さらに、不適切なスキンケアも原因になりえます。脇の下を清潔に保つことは臭い予防の基本ですが、逆に洗いすぎると皮膚のバリア機能が低下し、常在菌バランスが乱れることがあります。適切な洗浄と保湿が重要です。

Q. 食生活はワキガの臭いに影響しますか?

食生活はワキガの臭いの強さに影響します。動物性脂肪の多い食事はアポクリン腺の分泌物中の脂肪酸を増やし、臭いを悪化させます。アルコールやニンニク・ネギも同様です。一方、野菜・果物・発酵食品で腸内環境を整えると臭いの軽減が期待できます。ただし食生活改善だけで劇的な効果が出るわけではありません。

🎯 6. ワキガの主な原因⑤:ホルモンバランスの変化

アポクリン汗腺は性ホルモンと深い関わりを持っています。そのため、ホルモンバランスが変化するライフステージでは、ワキガの臭いが変動することがあります。

まず、思春期はアポクリン腺が発達・活性化する最も大きな転換点です。第二次性徴が始まる時期、男性ではテストステロン、女性ではエストロゲンの分泌が増加します。これらの性ホルモンがアポクリン腺を刺激し、汗の分泌量を増やします。子どもの頃にはあまり感じなかったワキガの臭いが、思春期に急に気になるようになる方が多いのはこのためです。

女性においては、月経周期に伴うホルモン変動もワキガの臭いに影響します。排卵後から月経前にかけてはプロゲステロンの分泌が増加し、体温が上昇するとともに発汗量も増えます。この時期にワキガの臭いが特に強くなると感じる女性もいます。

妊娠中もホルモンバランスが大きく変化する時期です。エストロゲンとプロゲステロンの分泌が急増するため、アポクリン腺の活動も活発になりやすく、臭いが強くなることがあります。妊娠中は特にホルモンの変動幅が大きいため、それまであまりワキガを気にしていなかった方でも臭いが気になるようになることがあります。

更年期もホルモンバランスが急激に変動する時期です。女性の更年期にはエストロゲンの急激な減少によってホットフラッシュ(のぼせ・ほてり)が起こり、発汗量が増えます。また、自律神経の乱れによってアポクリン腺の活動も不規則になることがあります。更年期に体臭が変化したと感じる方は少なくありません。

男性においても、加齢に伴うテストステロンの変化やストレスによるホルモンバランスの乱れが体臭に影響することがあります。中高年の男性特有の体臭(いわゆる「加齢臭」)はワキガとは異なりますが、ホルモンバランスの変化が関与している点では共通しています。

💡 7. ワキガを悪化させるNG習慣

ワキガの原因となる体質は遺伝や体の仕組みによるものですが、日常生活のちょっとした習慣が臭いをより強くしてしまうことがあります。ここでは、特に注意したいNG習慣を詳しく解説します。

脇の毛の処理を怠ること:脇毛は汗や皮脂を吸収・保持しやすく、雑菌が繁殖しやすい環境を作ります。脇毛がある状態では、アポクリン腺の分泌物が毛に絡みついて長時間残り、分解が進んで臭いが強くなります。定期的な脇毛の処理は、臭いの軽減に効果的です。ただし、自己処理による皮膚への傷は雑菌の侵入口になるため、丁寧なケアが必要です。

汗をふかずに放置すること:汗は時間が経つにつれて雑菌による分解が進み、臭いが強くなります。運動後や外出先で汗をかいた際には、なるべく早くふき取ることが重要です。タオルや汗拭きシートで適宜ケアする習慣をつけましょう。

デオドラント剤を過剰に使用すること:デオドラント剤は適切に使えば臭いを抑える効果がありますが、使いすぎると皮膚への刺激になり、かぶれや炎症を起こすことがあります。皮膚が荒れると常在菌バランスが乱れ、かえって臭いが強くなることもあります。用法・用量を守った適切な使用が大切です。

同じ衣類を繰り返し着ること:衣類、特に脇の部分には汗やアポクリン腺の分泌物が蓄積します。洗濯をしっかり行わずに繰り返し同じ衣類を着ることで、衣類に染みついた臭いがさらに重なって強くなります。こまめな洗濯と衣類の乾燥が大切です。

水分摂取不足:十分な水分を摂ることは体内の老廃物を汗や尿として排出する助けになります。水分が不足すると汗の濃度が高まり、臭いが強くなる可能性があります。1日を通して適切な水分補給を心がけましょう。

タバコの喫煙:タバコの煙に含まれる有害物質は体内に取り込まれ、汗として排出される際に独特の臭いを発します。また、喫煙は血流を悪化させ、皮膚の代謝機能を低下させることも知られています。ワキガをお持ちの方が喫煙を続けると、体臭がより複合的に悪化することがあります。

Q. ワキガの医療的治療にはどのような選択肢がありますか?

ワキガの医療的治療には主に3つの方法があります。ボツリヌストキシン注射は発汗を数カ月間抑制しますが定期施術が必要です。マイクロ波治療(ミラドライなど)は切らずに汗腺を永続的に破壊できます。手術(剪除法・吸引法)は根治性が高い一方でダウンタイムが生じます。アイシークリニックでは症状や生活スタイルに応じた治療法を提案しています。

📌 8. ワキガかどうかを確かめる自己チェック方法

自分がワキガかどうか気になっている方のために、代表的な自己チェック方法をご紹介します。ただし、これらはあくまでも目安であり、確実な診断には医療機関での専門的な診察が必要です。

耳垢の状態を確認する:前述のABCC11遺伝子との関連から、耳垢が湿っている(ベタベタしている)場合は、アポクリン腺の活動性が高い可能性があります。乾いてカサカサした耳垢の方は、アポクリン腺の活動性が低い傾向があります。これは遺伝的な素因を確認するひとつの目安となります。

脇の下の状態を確認する:白いシャツや淡い色の衣類を着た際に、脇の部分が黄色く変色しやすい場合は、アポクリン腺の分泌物が多い可能性があります。アポクリン腺の汗にはタンパク質や脂質が含まれており、これらが酸化することで黄ばみが生じます。

身近な人に確認する:自分では自分の臭いに慣れてしまい、気づきにくいことがあります(これを「嗅覚疲労」といいます)。信頼できる家族や友人に確認してもらうことも有効です。

ガーゼを使ったチェック:清潔なガーゼを脇の下に数分当てた後、ガーゼの臭いを確認する方法です。独特の甘酸っぱいような、または脂っぽい臭いがある場合は、アポクリン腺の分泌物が多い可能性があります。

家族歴の確認:両親や兄弟姉妹にワキガの方がいる場合、自身もワキガ体質である可能性が高まります。家族歴はワキガの重要な手がかりになります。

これらのチェックに複数当てはまる場合は、皮膚科や美容外科クリニックに相談することをお勧めします。ワキガは医療機関で適切に診断・治療を受けることで改善できる状態です。自己判断で悩み続けるよりも、専門家に相談することが最善の一歩となります。

✨ 9. ワキガの治療・改善方法の概要

ワキガの原因を理解した上で、実際にどのような治療や改善方法があるのかについても触れておきましょう。ワキガの対処法は、保存的な自己ケアから医療機関での専門的な治療まで幅広く存在しています。

まず、日常的な自己ケアとして最も基本的なのが清潔を保つことです。脇の下を毎日しっかりと洗い、汗をこまめに拭き取ることで、皮膚常在菌による分解を最小限に抑えられます。殺菌成分配合の石けんを使用することも一定の効果が期待できます。

デオドラント剤・制汗剤の使用も効果的なケア方法のひとつです。市販されているデオドラント製品には、制汗成分(塩化アルミニウムなど)で汗の分泌を抑えるもの、殺菌成分で雑菌の増殖を抑えるもの、消臭成分で臭いを中和・吸着するものなどさまざまなタイプがあります。自分のワキガの程度や肌質に合ったものを選ぶことが重要です。

より積極的な治療として、医療機関での治療が選択肢に入ります。代表的な医療的治療法には以下のようなものがあります。

まず、ボツリヌストキシン注射(ボトックス注射)があります。ボツリヌストキシンを脇の下に注射することで、汗腺(主にエクリン腺)の神経伝達をブロックし、発汗を抑制します。ワキガそのものを根治する治療ではありませんが、発汗量を減らすことで臭いを軽減する効果があります。効果は数カ月程度続きますが、その後は効果が薄れるため、定期的な施術が必要です。

次に、マイクロ波治療(ミラドライなど)があります。マイクロ波のエネルギーを皮下に照射し、アポクリン汗腺とエクリン汗腺の両方を永続的に破壊する方法です。切らずに施術できるため、ダウンタイムが少なく、永続的な効果が期待できる点が大きなメリットです。

手術による治療(剪除法・吸引法など)も根治的な治療法として存在します。脇の下の皮膚を切開し、アポクリン汗腺を直接取り除く方法です。根本的な治療効果が高い一方で、手術に伴うダウンタイムやリスクがあるため、メリットとデメリットをよく理解した上で選択する必要があります。

どの治療法が自分に適しているかは、ワキガの程度・生活スタイル・希望する効果の持続性・費用などを総合的に考慮して、専門医と相談しながら決めることが大切です。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、ワキガのご相談でいらっしゃる患者様の多くが「自分だけの問題ではないか」と長年一人で悩まれてきた方々です。記事でも解説しているように、ワキガはABCC11遺伝子やアポクリン汗腺の活動性に起因する体質的なものであり、決して本人の不摂生や不清潔さが原因ではありません。最近の傾向として、耳垢が湿っている・衣類に黄ばみが出やすいといったセルフチェックをきっかけに受診される方が増えており、早めにご相談いただくことで、生活習慣の改善から医療的治療まで、その方に最適な選択肢をご提案できますので、ひとりで抱え込まずにぜひ気軽にご来院ください。」

🔍 よくある質問

ワキガは遺伝しますか?

ワキガは遺伝的要因が大きく関係しています。両親のどちらかがワキガの場合、子どもに同じ体質が現れる確率は約50%、両親ともにワキガの場合は約80%以上との報告があります。また、耳垢が湿っている(ベタベタしている)方は、ワキガに関わるABCC11遺伝子の影響でアポクリン汗腺の活動性が高い傾向があります。

食生活でワキガの臭いは変わりますか?

食生活はワキガの臭いの強さに影響します。動物性脂肪の多い食事やアルコール、ニンニク・ネギなど香りの強い食材は臭いを悪化させる可能性があります。一方、野菜・果物・発酵食品など腸内環境を整える食品の摂取は、臭いの軽減に補助的な効果が期待できます。ただし、食生活の改善だけで劇的な効果が出るわけではありません。

自分がワキガかどうか確かめる方法はありますか?

いくつかのセルフチェック方法があります。耳垢が湿っている、白い衣類の脇が黄ばみやすい、清潔なガーゼを脇に当てたときに独特の臭いがする、家族にワキガの方がいるなどが目安となります。ただし、これらはあくまで参考であり、正確な診断にはアイシークリニックなど医療機関での専門的な診察を受けることをお勧めします。

ストレスや生活習慣がワキガを悪化させることはありますか?

はい、大きく影響します。ストレスは自律神経を乱して交感神経を優位にし、アポクリン汗腺の活動を活発にします。また、睡眠不足・喫煙・合成繊維の衣類の着用・汗を放置する習慣なども臭いを悪化させる要因です。日常的な生活習慣の見直しは、ワキガのケアにおいて重要な取り組みのひとつです。

ワキガの治療にはどのような方法がありますか?

治療法は段階的に存在します。日常的な清潔ケアやデオドラント剤の使用から始まり、医療機関ではボツリヌストキシン注射(発汗を一時的に抑制)、マイクロ波治療(汗腺を永続的に破壊)、手術による汗腺除去などが選択肢となります。どの方法が適切かは症状の程度や生活スタイルによって異なるため、アイシークリニック大宮院にてご相談ください。

💪 まとめ

ワキガになる原因は、単一のものではなく複数の要因が複雑に絡み合っています。遺伝的な体質(アポクリン汗腺の数・活動性・ABCC11遺伝子)を基盤として、食生活・生活習慣・ストレス・ホルモンバランスの変化などの環境的要因が加わることで、臭いの強さが決まります。

ワキガは決して恥ずかしいことでも珍しいことでもありません。体の構造や遺伝に由来する体質であり、多くの方が悩んでいる状態です。しかし、「どうせ治らない」と諦める必要もありません。原因を正しく理解した上で、日常のケアを丁寧に行い、必要に応じて医療機関での治療を受けることで、ワキガの臭いを大幅に改善することが可能です。

自己チェックでワキガの可能性があると感じた方や、臭いの改善が思うようにいかないと悩んでいる方は、ぜひ一度専門医に相談してみてください。アイシークリニック大宮院では、ワキガに関する悩みについて専門的な視点から丁寧にご対応しています。正しい知識と適切なケア・治療で、ワキガの悩みから解放される一歩を踏み出してみましょう。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – ワキガ(腋臭症)の診断基準・治療ガイドラインに関する専門的情報。アポクリン汗腺のメカニズム、皮膚常在菌との関係、および臨床的な治療法(剪除法・吸引法等)の根拠として参照。
  • PubMed – ABCC11遺伝子とワキガ(腋臭症)・耳垢タイプの関連性に関する査読済み研究論文。遺伝的要因・人種差・アポクリン汗腺活動性との関係の根拠として参照。
  • 日本形成外科学会 – 腋臭症(ワキガ)の形成外科的治療(手術療法・マイクロ波治療等)に関する専門情報。外科的アプローチによる根治的治療法の説明根拠として参照。

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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