「Vビームは保険適用で治療できるの?」「どんな症状なら保険が使えるの?」とお悩みの方は多いのではないでしょうか。Vビームレーザーは赤あざや血管系の皮膚疾患に効果的な治療法として知られていますが、保険適用となる条件は厳密に定められています。
Vビームレーザーは、特定の血管系皮膚疾患に対して保険適用が認められており、単純性血管腫や毛細血管拡張症などが対象となります。一方で、美容目的の治療や一部の症状については自費診療となるケースもあり、事前に正しい情報を把握しておくことが大切です。
本記事では、アイシークリニック大宮院の医師監修のもと、Vビームの保険適用条件や対象疾患、費用の目安、自費診療との違いについて詳しく解説します。Vビーム治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
📝 目次
- 📌 Vビームレーザーとは?治療の特徴と仕組み
- 💊 Vビームの保険適用条件とは
- 🏥 Vビームが保険適用となる疾患一覧
- ⚠️ Vビームの保険適用外となるケース
- 💰 Vビーム治療の費用目安
- 🔍 保険適用と自費診療の違い
- 📝 Vビーム治療の流れと注意点
- 💡 Vビーム治療を受ける前に確認すべきこと
- ❓ よくある質問
🎯 Vビームレーザーとは?治療の特徴と仕組み
Vビームレーザーは、血管系の皮膚疾患を治療するために開発された医療用レーザーです。正式名称は「パルス色素レーザー(Pulsed Dye Laser:PDL)」と呼ばれ、595nmという特定の波長を持つレーザー光を照射することで、血管内のヘモグロビンに選択的に吸収され、異常な血管を破壊する仕組みとなっています。
🔸 Vビームレーザーの作用メカニズム
Vビームレーザーは、血液中の赤い色素であるヘモグロビンに吸収されやすい波長のレーザー光を使用しています。レーザー光が血管内のヘモグロビンに吸収されると熱エネルギーに変換され、この熱によって異常に拡張した血管や血管腫の血管壁が凝固・閉塞されます。
周囲の正常な皮膚組織にはほとんどダメージを与えずに、ターゲットとなる血管だけを選択的に治療できることが大きな特徴です。これを「選択的光熱融解」と呼び、Vビームレーザー治療の基本原理となっています。
✨ Vビームの進化と特徴
Vビームレーザーには複数の世代があり、現在では「Vビームプリマ」や「Vビーム2」といった最新機種が使用されています。従来の色素レーザーと比較して、以下のような特徴があります。
ダイナミッククーリングデバイス(DCD)を搭載しており、レーザー照射直前に冷却ガスを噴射することで皮膚表面を保護します。これにより、痛みの軽減と表皮へのダメージ軽減が実現しています。また、パルス幅(レーザー照射時間)を調整できるため、血管の太さや深さに応じた最適な治療が可能です。
従来のレーザー治療では内出血(紫斑)が生じやすかったのですが、最新のVビームでは照射条件を調整することで紫斑を最小限に抑えることも可能になっています。
🎯 治療対象となる症状
Vビームレーザーは主に以下のような血管系の皮膚症状に対して効果を発揮します。
📌 赤あざ(血管腫)、毛細血管拡張症、酒さ(赤ら顔)、赤いニキビ跡、ケロイド・肥厚性瘢痕の赤みなどが代表的な治療対象です。ただし、すべての症状が保険適用となるわけではなく、保険が適用される疾患は限定されています。
💊 Vビームの保険適用条件とは
💡 ポイント:Vビームレーザー治療が保険適用となるためには、いくつかの条件を満たす必要があります。保険診療として認められるためには、対象となる疾患であること、医師による診断を受けていること、そして保険診療を行える医療機関で治療を受けることが求められます。
🔸 保険適用の基本条件
Vビームレーザー治療が保険適用となる基本条件は以下の通りです。
まず、厚生労働省が定める保険適用疾患に該当していることが必要です。Vビームレーザーは、特定の血管性皮膚疾患に対して「色素レーザー照射療法」として保険収載されています。具体的には単純性血管腫、苺状血管腫、毛細血管拡張症が保険適用の対象疾患です。
次に、医師による正確な診断が必要です。見た目だけでは判断が難しい場合もあり、専門医による診察を受けて対象疾患であることを確認する必要があります。似たような症状でも疾患名が異なれば保険適用とならない場合があるため、自己判断は避けるべきです。
また、保険医療機関として認可を受けた医療機関で治療を受ける必要があります。美容クリニックの中には保険診療を行っていない施設もあるため、事前に確認が必要です。
📋 保険適用の診断基準
保険適用となるかどうかは、医師の診察によって判断されます。診察では、病変の外観、大きさ、部位、発症時期などを確認し、適切な診断名がつけられます。
単純性血管腫や苺状血管腫は先天性の血管奇形であり、生まれつき存在するか、生後間もなく発症することが特徴です。毛細血管拡張症は後天的に発症することもありますが、保険適用となるためには一定の基準を満たす必要があります。
診断にあたっては、視診だけでなく、必要に応じてダーモスコピー(皮膚拡大鏡)検査や超音波検査などが行われることもあります。
⏱️ 保険適用の回数制限
Vビームレーザー治療の保険適用には、治療回数の制限があります。現在の保険制度では、同一部位に対して3ヶ月に1回までという照射間隔の制限が設けられています。
これは、レーザー照射後の皮膚の回復期間を考慮した制限であり、適切な間隔を空けて治療を行うことで、より効果的かつ安全に治療を進めることができます。短期間に何度も照射することは、皮膚への負担が大きくなるため推奨されていません。
治療回数の上限については、疾患や症状の程度によって異なりますが、複数回の治療が必要となるケースが多いです。治療計画については、担当医と相談しながら進めることが大切です。

🏥 Vビームが保険適用となる疾患一覧
💡 ポイント:Vビームレーザーが保険適用となる疾患は、厚生労働省によって明確に定められています。ここでは、保険適用となる代表的な疾患について詳しく解説します。
🦠 単純性血管腫(ポートワイン母斑)
単純性血管腫は、生まれつき存在する赤あざの一種で、「ポートワイン母斑」とも呼ばれます。皮膚の毛細血管が異常に拡張することで、赤紫色の平坦なあざとして現れます。
単純性血管腫は自然に消えることがなく、年齢とともに色が濃くなったり、盛り上がってきたりすることがあります。顔面や頭部に発症することが多く、外見上の問題から精神的な負担を感じる方も少なくありません。
Vビームレーザー治療により、拡張した毛細血管を閉塞させることで、赤みを改善することができます。早期に治療を開始することで、より良好な結果が得られることが多いとされています。
👶 苺状血管腫(乳児血管腫)
苺状血管腫は、生後数週間から数ヶ月の間に発症する血管腫で、表面が苺のように赤く盛り上がることから「苺状血管腫」と呼ばれます。正式名称は「乳児血管腫」です。
苺状血管腫は生後1年頃まで急速に増大し、その後は徐々に退縮していく経過をたどることが多いです。多くの場合、5〜7歳頃までに自然消退するとされていますが、完全に消えずに残存したり、皮膚のたるみや色素沈着が残ったりすることもあります。
顔面など目立つ部位にある場合や、急速に増大している場合、潰瘍化している場合などは、早期にレーザー治療を行うことが推奨されます。Vビームレーザーは苺状血管腫の治療に効果的であり、保険適用で治療を受けることができます。
💧 毛細血管拡張症
毛細血管拡張症は、皮膚の表面近くにある毛細血管が拡張し、赤い線状や網目状に見える状態です。顔面(特に頬や鼻)に多く見られ、赤ら顔の原因となることがあります。
毛細血管拡張症は、遺伝的要因、紫外線曝露、加齢、アルコール摂取、温度変化などが原因で発症することがあります。酒さ(しゅさ)に伴って生じることも多く、慢性的な赤みとして悩まれる方が多い疾患です。
Vビームレーザーは毛細血管拡張症の治療に非常に効果的であり、保険適用で治療を受けることができます。ただし、酒さに伴う毛細血管拡張症の場合、酒さそのものは保険適用外となる場合があるため、診察時に確認が必要です。
📌 その他の保険適用疾患
上記の3疾患が主な保険適用対象ですが、医療機関によっては以下のような疾患に対してもVビームレーザー治療が検討されることがあります。
📌 海綿状血管腫(一部)、静脈湖、動静脈奇形の一部などが挙げられますが、これらは症状や程度によって保険適用の判断が異なる場合があります。詳細は受診時に医師に確認することをお勧めします。
⚠️ Vビームの保険適用外となるケース
💡 ポイント:Vビームレーザーは様々な血管系症状に効果がありますが、すべてが保険適用となるわけではありません。以下のケースでは自費診療となります。
✨ 美容目的の治療
美容目的でのVビーム治療は保険適用外となります。たとえば、加齢に伴う軽度の赤ら顔の改善、美容的な観点からの血管拡張の治療などは、疾患の治療ではなく美容目的と判断されるため、自費診療となります。
美容目的かどうかの判断は医師が行いますが、日常生活に支障がない程度の軽微な症状である場合や、機能的な問題がない場合は、美容目的と見なされることがあります。
🔸 酒さ(赤ら顔)の治療
酒さ(しゅさ)は、顔面の持続的な赤みや毛細血管拡張、ニキビ様の発疹などを特徴とする慢性皮膚疾患です。酒さに対するVビームレーザー治療は、現時点では保険適用外となっています。
ただし、酒さに伴う毛細血管拡張症が顕著である場合、毛細血管拡張症として保険適用となるケースもあります。診察時に症状を詳しく確認し、適切な診断を受けることが重要です。
💧 ニキビ跡の赤みの治療
ニキビが治った後に残る赤み(炎症後紅斑)に対するVビームレーザー治療は、保険適用外となります。ニキビ跡の赤みは炎症による毛細血管の拡張が原因ですが、疾患としての毛細血管拡張症とは区別されます。
ニキビ跡の赤みでお悩みの方は、ニキビ跡の赤みを消す方法とは?原因と治療法を皮膚科医が解説の記事も参考にしてください。また、自宅でのケア方法についてはニキビ跡の赤みを消す市販薬とは?有効成分と正しい選び方を皮膚科医が解説で詳しく解説しています。
⚡ ケロイド・肥厚性瘢痕の治療
ケロイドや肥厚性瘢痕に対するVビームレーザー治療は、一部のケースで有効性が報告されていますが、現時点では保険適用外となっています。ケロイドの赤みを軽減する目的でVビームが使用されることがありますが、自費診療となります。
👴 老人性血管腫
老人性血管腫(チェリー血管腫)は、加齢に伴って皮膚に現れる小さな赤い点状の血管腫です。身体のどこにでも発生する可能性があり、特に体幹部に多く見られます。
老人性血管腫は良性であり、通常は治療の必要がありません。美容的な理由で除去を希望される場合はVビームレーザーが効果的ですが、保険適用外の自費診療となります。
🔸 くも状血管腫
くも状血管腫(スパイダー母斑)は、中心に赤い点があり、そこから放射状に細い血管が広がって見える血管腫です。顔面や上半身に発生することが多く、妊娠中や肝疾患のある方に見られることがあります。
くも状血管腫に対するVビームレーザー治療は効果的ですが、保険適用外となるケースが多いです。ただし、症状や原因によっては保険適用となる場合もあるため、医師に相談することをお勧めします。
💰 Vビーム治療の費用目安
💡 ポイント:Vビームレーザー治療の費用は、保険適用か自費診療かによって大きく異なります。ここでは、それぞれの費用目安について解説します。
💊 保険適用時の費用
Vビームレーザー治療が保険適用となる場合、「色素レーザー照射療法」の診療報酬点数に基づいて費用が計算されます。照射面積によって点数が異なり、以下のような目安となります。
📌 照射面積10平方センチメートル未満の場合は約2,170点、10平方センチメートル以上50平方センチメートル未満の場合は約2,750点、50平方センチメートル以上100平方センチメートル未満の場合は約3,230点、100平方センチメートル以上180平方センチメートル未満の場合は約4,160点、180平方センチメートル以上の場合は約5,510点となっています(2024年度診療報酬点数表に基づく)。
3割負担の場合、1回あたりの自己負担額は約6,500円〜16,500円程度が目安となります。これに初診料や再診料、処方薬の費用などが加わります。
また、乳幼児や小児の場合は医療費助成制度が適用され、自己負担が軽減されることがあります。お住まいの自治体の医療費助成制度を確認することをお勧めします。
💳 自費診療時の費用
保険適用外の症状に対してVビームレーザー治療を受ける場合は、自費診療となります。自費診療の費用は医療機関によって異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。
📌 顔全体の照射で1回あたり20,000円〜50,000円程度、部分照射(頬のみ、鼻のみなど)で1回あたり10,000円〜30,000円程度が相場となっています。ショット数や照射面積によって料金が変動する場合もあります。
自費診療の場合、複数回の治療が必要となることが多いため、総額では10万円〜30万円程度かかることも珍しくありません。治療前にカウンセリングを受け、費用の見積もりを確認することが大切です。
💡 費用を抑えるためのポイント
Vビーム治療の費用を抑えるためには、いくつかのポイントがあります。
まず、保険適用となる可能性がある場合は、保険診療を行っている医療機関を選ぶことが重要です。美容クリニックの中には保険診療を行っていない施設もあるため、事前に確認しましょう。
また、複数の医療機関でカウンセリングを受け、費用や治療計画を比較することも有効です。ただし、費用だけでなく、医師の経験や技術、使用する機器の種類なども考慮することが大切です。
小児の場合は、各自治体の医療費助成制度を活用することで、自己負担を軽減できる可能性があります。お住まいの自治体の窓口で確認することをお勧めします。
🔍 保険適用と自費診療の違い
💡 ポイント:Vビームレーザー治療における保険適用と自費診療には、費用以外にもいくつかの違いがあります。ここでは、それぞれの特徴を比較して解説します。
🎯 治療目的の違い
保険診療は、疾患の治療を目的としています。単純性血管腫や毛細血管拡張症などの医学的に認められた疾患があり、その治療が必要と医師が判断した場合に適用されます。
一方、自費診療は、美容目的や保険適用外の症状に対する治療を目的としています。日常生活に支障がない程度の軽微な症状や、美容的な改善を目的とした治療は自費診療となります。
⚡ 治療内容・照射設定の違い
保険診療と自費診療で使用するレーザー機器は同じですが、照射設定や治療アプローチが異なる場合があります。
保険診療では、疾患の治療に必要な範囲での照射が行われます。診療報酬点数に基づいて費用が決まるため、標準的な治療プロトコルに沿った施術となります。
自費診療では、患者さんの希望や状態に応じて、より柔軟な治療設定が可能な場合があります。たとえば、紫斑を最小限に抑える設定での照射や、美容的な仕上がりを重視した治療などが提案されることがあります。
⏰ 通院回数・間隔の違い
保険診療でのVビーム治療は、同一部位に対して3ヶ月に1回という照射間隔の制限があります。これは保険制度上の規定であり、この間隔より短い期間での治療は原則として保険適用となりません。
自費診療の場合は、医学的に適切な範囲内で治療間隔を調整できる場合があります。症状や目的によっては、より短い間隔での治療が検討されることもありますが、皮膚への負担を考慮して適切な間隔を設定することが重要です。
🏥 医療機関選びの違い
保険診療を受ける場合は、保険医療機関として認可を受けた施設を選ぶ必要があります。すべての皮膚科や美容皮膚科が保険診療を行っているわけではないため、事前に確認が必要です。
自費診療の場合は、保険医療機関に限定されず、幅広い選択肢から医療機関を選ぶことができます。ただし、自費診療は医療機関によって費用が大きく異なるため、複数の施設を比較検討することが重要です。
ワキガ治療の保険適用についても同様の仕組みがあります。詳しくはワキガ治療の保険適用条件とは?適用基準や費用を詳しく解説の記事を参考にしてください。
📝 Vビーム治療の流れと注意点
💡 ポイント:Vビームレーザー治療を受ける際の一般的な流れと、治療前後の注意点について解説します。
👨⚕️ 初診・カウンセリング
まず、医師による診察を受けます。診察では、症状の確認、診断、治療適応の判断が行われます。保険適用となる疾患かどうかもこの段階で判断されます。
カウンセリングでは、治療の目的、期待できる効果、必要な治療回数、リスクや副作用、費用などについて説明を受けます。不明な点があれば、この段階で質問しておくことが大切です。
🎯 治療前の準備
治療前には、以下の点に注意が必要です。
⚠️ 日焼けは避けることが重要です。日焼けした状態でレーザー照射を受けると、火傷や色素沈着のリスクが高まります。治療の2〜4週間前からは、日焼けを避け、日焼け止めを使用することが推奨されます。
📌 治療部位のメイクは落としておく必要があります。施術当日は、治療部位を清潔な状態にしておきましょう。
一部の薬剤(血液をサラサラにする薬など)を服用している場合は、事前に医師に伝える必要があります。治療に影響を与える可能性のある薬剤については、医師の指示に従ってください。
⚡ 治療当日の流れ
治療当日は、まず治療部位の確認と準備が行われます。必要に応じて、局所麻酔クリームの塗布や冷却などが行われることがあります。
レーザー照射は、治療部位の大きさにもよりますが、数分から30分程度で完了します。照射時には、輪ゴムで弾かれるような軽い痛みを感じることがありますが、冷却装置により痛みは軽減されます。
照射後は、治療部位にクーリング(冷却)が行われ、必要に応じて軟膏の塗布やガーゼ保護が行われます。
📅 治療後の経過と注意点
Vビームレーザー照射後は、以下のような経過をたどることが一般的です。
📌 照射直後から数日間は、治療部位に赤みや腫れが生じることがあります。これは正常な反応であり、通常は数日〜1週間程度で改善します。
📌 照射条件によっては、内出血(紫斑)が生じることがあります。紫斑は1〜2週間程度で徐々に吸収されて消失します。紫斑が気になる場合は、コンシーラーやファンデーションでカバーすることが可能です。
⚠️ 治療後は日焼けを避けることが重要です。紫外線に当たると色素沈着のリスクが高まるため、日焼け止めを使用し、帽子や日傘などで紫外線対策を行ってください。
📌 洗顔や入浴は当日から可能ですが、治療部位を強くこすらないように注意してください。
⚠️ 副作用とリスク
Vビームレーザー治療は比較的安全な治療法ですが、以下のような副作用やリスクがあります。
✅ 一時的な赤み・腫れは、ほぼすべての方に見られる正常な反応です。✅ 紫斑(内出血)は、照射条件によって程度が異なりますが、1〜2週間程度で消失します。✅ 色素沈着は、まれに生じることがありますが、適切なケアにより予防・改善が可能です。✅ 水疱形成や瘢痕は、非常にまれですが、照射条件が不適切な場合などに生じる可能性があります。
これらのリスクを最小限に抑えるためには、経験豊富な医師による適切な照射設定と、治療後のケアを正しく行うことが重要です。
💡 Vビーム治療を受ける前に確認すべきこと
💡 ポイント:Vビームレーザー治療を受ける前に、以下の点を確認しておくことで、スムーズに治療を進めることができます。
💊 保険適用かどうかの確認
ご自身の症状が保険適用となる疾患かどうかを確認することが最も重要です。保険適用となる場合は費用を大幅に抑えることができます。
保険適用の判断は医師が行いますので、まずは保険診療を行っている医療機関を受診し、診察を受けることをお勧めします。自己判断で「保険が使えないだろう」と諦めず、専門医に相談してみてください。
🏥 医療機関の選び方
Vビームレーザー治療を受ける医療機関を選ぶ際は、以下の点を確認しましょう。
📌 保険診療を希望する場合は、保険医療機関として認可を受けているかどうかを確認します。また、Vビームレーザーの治療経験が豊富な医師がいるかどうかも重要なポイントです。
使用している機器の種類(VビームプリマやVビーム2など)や、治療実績、口コミなども参考にしながら、信頼できる医療機関を選びましょう。
📋 治療計画の確認
Vビームレーザー治療は、1回で完了することは少なく、複数回の治療が必要となることが一般的です。治療前に、以下の点を医師に確認しておきましょう。
✅ 必要な治療回数の目安、✅ 治療間隔、✅ 総費用の見込み、✅ 期待できる効果と限界、✅ 副作用やリスクについて、しっかり説明を受けておくことが大切です。
📅 生活スケジュールの調整
Vビームレーザー治療後は、紫斑(内出血)が生じる可能性があります。顔面への照射の場合、紫斑が目立つ期間は外見上の影響があるため、大切なイベントや写真撮影などの予定がある場合は、治療のタイミングを調整することをお勧めします。
また、治療後は日焼けを避ける必要があるため、海やプール、アウトドアレジャーなどの予定がある時期は避けた方が良いでしょう。
💊 他の治療との関係
他の皮膚科治療を受けている場合や、服用中の薬がある場合は、事前に医師に伝えてください。特に、光線過敏症を引き起こす可能性のある薬剤(一部の抗生物質、利尿薬など)を服用している場合は、治療に影響を与える可能性があります。
多汗症の治療についても保険適用で受けられるケースがあります。詳しくは多汗症の治療は保険適用される?適用条件と治療法を専門医が解説の記事を参考にしてください。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太医師(当院治療責任者)より
「当院には血管系皮膚疾患でお悩みの患者様が多くご来院されますが、Vビーム治療についてのお問い合わせでは『保険が使えるのか』というご質問が最も多い傾向にあります。実際に診察させていただくと、保険適用となるケースも少なくありません。特に小児の単純性血管腫や乳児血管腫については、早期治療の重要性から保険適用で積極的に治療を行っています。赤あざや毛細血管拡張でお悩みの方は、まずは保険診療で対応可能かどうか、お気軽にご相談ください。」
❓ よくある質問
Vビームレーザー治療の効果は、疾患の種類や重症度によって異なります。単純性血管腫の場合、3〜10回程度の治療が必要となることが多く、毛細血管拡張症では3〜5回程度で改善が見られることが一般的です。1回の照射でも赤みが薄くなる効果を実感できることが多いですが、十分な効果を得るためには継続的な治療が必要です。
Vビームレーザー照射時には、輪ゴムで軽く弾かれるような感覚や、一瞬の熱感を感じることがあります。ただし、最新のVビームには冷却装置が搭載されており、照射直前に冷却ガスを噴射することで痛みを軽減しています。多くの方が麻酔なしで治療を受けられますが、痛みに敏感な方や小児の場合は、局所麻酔クリームを使用することも可能です。
Vビームレーザー治療後のダウンタイムは、照射条件によって異なります。紫斑(内出血)が生じた場合、1〜2週間程度で消失します。紫斑を抑えた設定で照射した場合は、赤みや軽い腫れが数日間続く程度で、日常生活にほとんど支障はありません。洗顔やメイクは当日から可能ですが、治療部位を強くこすらないよう注意が必要です。
赤ら顔の原因となる疾患によって、保険適用の可否が異なります。毛細血管拡張症と診断された場合は保険適用となりますが、酒さ(しゅさ)や単なる赤ら顔として診断された場合は保険適用外となることが多いです。まずは医師の診察を受け、適切な診断を得ることが重要です。症状によっては保険適用で治療を受けられる可能性があります。
子供の赤あざ(単純性血管腫や乳児血管腫)に対するVビーム治療は、生後数ヶ月から受けることが可能です。特に乳児血管腫は生後早期に急速に増大することがあるため、早期治療が推奨されるケースがあります。治療の適応時期は、あざの種類や大きさ、部位によって異なるため、専門医への早めの相談をお勧めします。小児への治療は保険適用となります。
Vビームは特定の波長(595nm)のレーザー光を使用し、血管内のヘモグロビンに選択的に作用する医療用レーザーです。血管系疾患の治療に特化しており、保険適用となる疾患があります。一方、フォトフェイシャルはIPL(光治療)と呼ばれ、複数の波長を含む光を照射する美容治療です。シミ、そばかす、毛穴の開きなど幅広い肌悩みに対応しますが、基本的に保険適用外の自費診療となります。
📚 参考文献
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務