顔の赤みや血管が透けて見える… そのお悩み、放置するほど悪化するかもしれません。
🔸 洗顔後や寒暖差で顔が真っ赤になる
🔸 鼻や頬に赤い血管が透けて見える
🔸 ファンデで隠してもすぐ赤みが戻ってくる
🔸 ニキビ跡の赤みがいつまでも消えない
⚡ この記事を読むとわかること
✅ Vビームレーザーが赤みを消す仕組み
✅ 効果を感じるまでの期間・回数の目安
✅ ダウンタイムや副作用のリアルな情報
✅ 自分に向いているかチェックできる
目次
- 毛細血管とは何か?拡張するとどうなる?
- Vビームとはどんなレーザー治療か
- VビームはなぜVビームというのか?波長と仕組みを解説
- Vビームが毛細血管に与える効果
- Vビームが適応となる主な症状・悩み
- Vビームの治療の流れ
- Vビームの効果を感じるまでの期間と回数
- Vビームのダウンタイムと副作用について
- Vビームを受ける際の注意点
- Vビームと他の治療法との違い
- Vビームに向いている人・向いていない人
- まとめ
この記事のポイント
Vビームは595nmの波長でヘモグロビンに選択的に作用するパルス色素レーザーで、毛細血管拡張症・赤ら顔・ニキビ跡の赤み・ロザセアなどを改善する。ダウンタイムは少なく、効果は1〜2ヶ月で実感できることが多い。

💡 毛細血管とは何か?拡張するとどうなる?
毛細血管は、動脈と静脈をつなぐ非常に細い血管で、全身の組織に酸素や栄養素を届ける重要な役割を担っています。直径はわずか数マイクロメートルから数十マイクロメートル程度で、肉眼では確認できないほど細いものがほとんどです。皮膚の下にも無数に張り巡らされており、通常は表面からほとんど見えない状態にあります。
しかし、さまざまな要因によって毛細血管が持続的に拡張した状態になると、皮膚の表面から赤みや血管が透けて見えるようになります。これを毛細血管拡張症と呼びます。毛細血管が拡張する原因はひとつではなく、遺伝的な体質、紫外線ダメージ、寒暖差、アルコールの摂取、ホルモンバランスの変化、皮膚への慢性的な刺激など、多岐にわたります。加齢によって血管壁の弾力性が低下することも、毛細血管が目立ちやすくなる一因です。
顔面に毛細血管の拡張が起こると、赤ら顔として現れることが多く、特に鼻の周囲や頬に血管が浮き出て見えたり、皮膚全体がくすんだ赤みを帯びたりします。ロザセアと呼ばれる慢性的な皮膚疾患でも毛細血管拡張が見られます。これらは日常生活の中でセルフケアだけでは改善が難しく、専門的な治療が必要とされることが多いです。
Q. Vビームの波長と毛細血管への作用の仕組みは?
Vビームは595ナノメートルの波長を使用するパルス色素レーザーです。この波長は血液中のオキシヘモグロビンに選択的に吸収され、拡張した毛細血管内で熱が発生します。熱により血管壁が凝固・破壊され、その後体内の代謝によって吸収・消滅することで赤みが改善されます。
📌 Vビームとはどんなレーザー治療か
Vビームは、アメリカのキャンデラ社が開発したパルス色素レーザー(PDL:Pulsed Dye Laser)の一種です。日本ではキャンデラ社の「Vbeam Perfecta(Vビームパーフェクタ)」が広く普及しており、多くの美容皮膚科や形成外科クリニックで採用されています。このレーザーは、皮膚内のヘモグロビンに対して選択的に反応するという特徴があり、血管に関連した皮膚トラブルの改善に特化した機器です。
従来のレーザー治療は、皮膚全体に熱エネルギーを与えるため、周囲の正常な組織にもダメージが生じやすいという課題がありました。しかしVビームは、選択的光熱融解理論(セレクティブ フォトサーモライシス)に基づいて設計されており、ターゲットとなる組織(この場合は血管内のヘモグロビン)にだけ集中的に熱エネルギーを与え、周囲の組織へのダメージを最小限に抑えることができます。
Vビームはもともと血管性病変の治療を目的として開発されましたが、現在ではその応用範囲が広がり、赤ら顔、毛細血管拡張症、単純性血管腫(ポートワインステイン)、苺状血管腫、ニキビ跡の赤みなど、さまざまな皮膚症状の改善に用いられています。
✨ VビームはなぜVビームというのか?波長と仕組みを解説
Vビームという名称は、Vascular(血管)を意味するVから来ているとされています。その名のとおり、Vビームは血管に特化したレーザーです。
Vビームが使用する波長は595ナノメートルです。この波長は、血液中の赤色色素であるオキシヘモグロビンが最もよく吸収する波長帯に近く、血管内のヘモグロビンに対して非常に高い親和性を持ちます。レーザー光が皮膚に照射されると、真皮内の拡張した毛細血管に含まれるヘモグロビンがそのエネルギーを吸収し、血管内部で熱が発生し、血管壁が損傷・凝固して異常に拡張した血管が破壊されていきます。
破壊された血管は、その後体内の自然な代謝によって吸収され、徐々に消えていきます。このプロセスによって、皮膚の表面から見えていた赤みや血管が薄れ、肌の色調が均一になっていきます。595ナノメートルという波長は、メラニン色素への吸収が比較的少ないため、日本人のような中程度の肌色の方にも安全に使用できるとされています。
また、Vビームパーフェクタには動的冷却装置(DCD:Dynamic Cooling Device)が搭載されており、照射と同時に皮膚表面を冷却剤でわずかに冷やすことで、治療中の痛みや表皮へのダメージを大幅に軽減します。このため、従来のパルス色素レーザーと比較して、患者の負担が少なく、治療後の内出血(紫斑)が生じにくいという特徴があります。
Q. Vビームで治療できる皮膚症状にはどんなものがある?
Vビームは毛細血管拡張症、赤ら顔、ニキビ跡の赤み、ロザセア(酒さ)、単純性血管腫(ポートワインステイン)、苺状血管腫などに対応しています。単純性血管腫や苺状血管腫は保険適用となる場合もあります。血管が関与する幅広い皮膚トラブルへの改善効果が期待できます。
🔍 Vビームが毛細血管に与える効果
Vビームが毛細血管に与える主な効果について、詳しく見ていきましょう。
✅ 拡張した毛細血管の縮小・消滅
前述のとおり、Vビームは拡張した毛細血管を選択的に破壊する働きがあります。照射によって血管壁が熱凝固し、血管が閉塞します。閉塞した血管はその後、体の免疫細胞によって徐々に分解・吸収されていきます。その結果、皮膚表面から見えていた細い血管が目立たなくなっていきます。一度の照射で完全に消滅するケースもありますが、血管の深さや太さによっては複数回の治療が必要になることもあります。
📝 赤みの軽減
赤ら顔の方は、顔全体の毛細血管が過剰に反応して拡張しやすい状態になっています。Vビームを繰り返し照射することで、毛細血管の数や太さを減少させ、持続的な赤みを改善することが期待できます。治療を重ねるごとに、洗顔後やアルコール摂取後などに現れていた一時的な赤みも軽減していくとされています。
🔸 ニキビ跡の赤みへの効果
ニキビが炎症を起こした後に残る赤みも、毛細血管の増生や拡張が関係しています。Vビームを照射することで、この赤みの元となる毛細血管にアプローチし、ニキビ跡の赤みを改善することができます。また、ニキビの炎症自体を抑制する効果もあるとされており、活動期のニキビ治療に活用されることもあります。
⚡ コラーゲン産生の促進
Vビームの熱刺激は、真皮内のコラーゲン産生を促進する効果もあることが知られています。コラーゲンが増えることで、皮膚のハリや弾力が改善され、毛穴の目立ちや小じわの軽減にも寄与することが期待されています。毛細血管の改善と同時に、肌の質感全体をアップさせる効果も期待できる点が、Vビームの魅力のひとつです。
🌟 ロザセア(酒さ)への効果
ロザセアは、顔面に持続的な赤みや毛細血管拡張、ほてりなどを生じる慢性皮膚疾患です。Vビームはロザセアの治療において高い有効性が報告されており、赤みや毛細血管拡張の軽減に効果があるとされています。ただし、ロザセアは慢性疾患であるため、定期的なメンテナンス治療が必要になる場合があります。
💪 Vビームが適応となる主な症状・悩み
Vビームはさまざまな血管性皮膚トラブルに対応しています。主な適応症状を以下にまとめます。
毛細血管拡張症は、最も代表的な適応症状です。鼻の周辺や頬に細い血管が透けて見える状態で、特に白い肌の方に目立ちやすい症状です。Vビームの最も得意とする対象であり、高い改善効果が期待できます。
赤ら顔(顔面紅斑)も適応となります。気温変化、入浴、アルコール摂取、緊張などをきっかけに顔が赤くなりやすい体質の方に多く見られます。Vビームを繰り返すことで赤みが慢性化するのを予防・改善する効果が期待できます。
単純性血管腫(ポートワインステイン)は、生まれつき皮膚に赤紫色のあざとして現れる血管性病変です。Vビームは保険適用となる場合があり、特に乳幼児期から治療を開始することで効果が高いとされています。
苺状血管腫(乳児血管腫)は、生後まもなく出現する柔らかい赤いふくらみで、自然退縮することも多いですが、部位によってはVビームによる治療が選択されます。こちらも保険適用になるケースがあります。
ニキビ跡の赤みについては、炎症後に残る赤みや色素沈着にVビームが効果的とされており、早期に治療することで赤みが長引くのを防ぐことができます。
その他にも、酒さ様皮膚炎、くも状血管腫、線状毛細血管拡張症、瘢痕の赤みなど、血管が関与するさまざまな皮膚症状に応用されています。
🎯 Vビームの治療の流れ
Vビームの治療を受ける際の一般的な流れについてご説明します。クリニックによって多少の違いはありますが、大まかな手順は以下のとおりです。

💬 カウンセリング・診察
まず、医師によるカウンセリングと診察が行われます。現在の皮膚の状態、症状の程度、希望する改善目標について詳しく確認します。過去の治療歴や服薬状況、アレルギーの有無なども確認される重要なステップです。また、Vビームが適応となるかどうか、どの程度の改善が期待できるか、必要な治療回数についても説明を受けます。
✅ 治療前の準備
治療当日は、メイクや日焼け止めを洗い落とした状態でクリニックに来院するよう指示されることが多いです。治療前に皮膚の状態を確認し、照射部位のクレンジングを行います。必要に応じて麻酔クリームを塗布し、一定時間おいてから治療を開始します。Vビームの痛みは比較的軽いとされていますが、痛みに敏感な方や広範囲を治療する場合には麻酔クリームが使用されることがあります。
📝 レーザー照射
治療者と患者の両方がレーザー用のゴーグルを装着し、照射を開始します。Vビームのハンドピースを皮膚に近づけ、治療部位に沿って照射していきます。照射時間は顔全体の場合でも概ね10〜20分程度で終了することが多いです。照射の際には、パチパチとした軽い痛みや熱感を感じることがありますが、動的冷却装置によって冷却されるため、従来のパルス色素レーザーよりも快適に受けられるようになっています。
🔸 照射後のクーリング・アフターケア
照射終了後は、治療部位を冷やして熱感を和らげます。皮膚の状態に応じて保湿剤や鎮静成分を含むクリームが塗布されることもあります。日焼け止めの使用と紫外線対策の徹底について指導を受け、治療後のホームケア方法についても説明があります。
⚡ 帰宅後のケア
帰宅後は、刺激の少ない洗顔料で優しく洗顔し、十分に保湿することが大切です。紫外線は治療効果を妨げ、シミや色素沈着のリスクを高めるため、外出時には必ず日焼け止めを使用してください。治療後の皮膚は敏感になっているため、こすったり強い刺激を与えたりすることは避けるようにしましょう。
Q. Vビームの治療後のダウンタイムはどのくらい?
Vビームは比較的ダウンタイムが少ない治療です。照射後には赤みや熱感が数時間〜数日続くことがあります。紫斑(内出血)が生じた場合は1〜2週間程度で自然に消退します。Vビームパーフェクタでは照射設定の調整により紫斑を抑えることも可能で、生活スタイルに合わせた対応ができます。

💡 Vビームの効果を感じるまでの期間と回数
Vビームの効果がどのくらいで現れるかは、治療する症状の種類や程度によって大きく異なります。一般的には、治療後2〜4週間ほどで変化が見られ始め、1〜2ヶ月後に効果を実感できることが多いとされています。
治療直後は、照射部位が赤くなったり軽い腫れが生じたりすることがあります。過去のVビームでは紫斑(内出血)が生じやすいという特徴がありましたが、パーフェクタタイプでは設定によって紫斑が出にくい照射も可能になっています。紫斑が生じた場合は1〜2週間程度で自然に消退します。
必要な治療回数については、症状によって目安が異なります。軽度の毛細血管拡張症であれば1〜3回程度で改善が見られることもありますが、広範囲の赤ら顔やロザセア、単純性血管腫などの場合は5〜10回以上の治療が必要になることもあります。
治療の間隔は、一般的に1〜2ヶ月程度が目安とされています。これは、前回の治療でダメージを受けた血管が体内で吸収され、皮膚が回復するまでの期間を考慮したものです。間隔を十分に設けることで、治療効果をより高めることができます。
また、ロザセアや赤ら顔のような慢性的な症状は、治療を終了した後も時間の経過とともに再発することがあります。このため、年に数回程度のメンテナンス照射を継続的に行うことで、長期的に改善した状態を維持することが推奨される場合があります。
📌 Vビームのダウンタイムと副作用について
Vビームは比較的ダウンタイムが少ない治療として知られていますが、照射後に一時的にいくつかの反応が現れることがあります。治療を受ける前に、どのような反応が起こりうるかを理解しておくことが大切です。
🌟 赤みと熱感
治療後、照射部位に赤みや熱感が生じることがあります。これは治療によるごく自然な反応であり、多くの場合は数時間から数日以内に落ち着きます。冷却することで症状を和らげることができます。
💬 腫れ(浮腫)
照射後、皮膚がわずかに腫れることがあります。目の周辺など皮膚が薄く柔らかい部位では、腫れが比較的強く現れることもあります。通常は数日以内に改善しますが、気になる場合はクリニックに相談しましょう。
✅ 紫斑(内出血)
Vビームの照射によって血管が破壊される際、皮下出血が起こり、紫色のあざのような紫斑が現れることがあります。これは治療が適切に行われている証拠でもあります。Vビームパーフェクタでは照射設定を調整することで紫斑を生じにくくすることも可能ですが、その場合は効果も若干マイルドになることがあります。紫斑は通常1〜2週間程度で自然に消退します。
📝 かさぶた・乾燥
治療後しばらくすると、照射部位が乾燥したり、薄いかさぶたが形成されたりすることがあります。無理に剥がさず、自然に取れるのを待つようにしてください。保湿ケアをしっかり行うことで、皮膚の回復を助けることができます。
🔸 色素沈着
治療後の紫外線対策が不十分だと、炎症後色素沈着(PIH)が生じるリスクがあります。特に日焼けしやすい肌質の方や色素沈着が起こりやすい体質の方は注意が必要です。治療後は徹底した紫外線対策を行い、日焼け止めを欠かさず使用することが大切です。
⚡ まれな副作用
非常にまれではありますが、水疱の形成、感染、瘢痕(傷跡)などのリスクもゼロではありません。適切な照射設定と術後管理によってリスクを最小限に抑えることができますが、何か気になる症状が出た場合は速やかにクリニックへ相談してください。
✨ Vビームを受ける際の注意点
Vビームの治療を受けるにあたって、事前に知っておきたい注意点があります。
日焼けした皮膚への照射は避けなければなりません。日焼けによってメラニン色素が増加すると、レーザーエネルギーがメラニンにも吸収されてしまい、やけどや色素沈着のリスクが高まります。治療前後の一定期間は、強い日焼けを避けるようにしてください。
光過敏症や光アレルギーのある方は、治療前に必ず医師に申告してください。光に対して過敏な反応が出る可能性があるため、慎重に判断する必要があります。
光感受性を高める薬剤(一部の抗生物質、利尿薬、向精神薬など)を服用している場合も、医師への相談が必要です。これらの薬を服用していると、レーザーに対する皮膚の反応が通常とは異なる場合があります。
妊娠中の方への安全性については十分なデータがないため、基本的には妊娠中のVビーム治療は避けることが一般的です。授乳中の方についても医師に相談するようにしてください。
治療当日のアルコール摂取は控えることが推奨されます。アルコールは血管を拡張させるため、治療後の赤みや腫れが強くなる可能性があります。また、激しい運動や長時間の入浴・サウナも治療後しばらくは避けるようにしましょう。
金属製のインプラントや人工関節が治療部位の近くにある場合は、医師に申告してください。通常、顔面治療では問題になることは少ないですが、念のため確認が必要です。
治療後のスキンケアについては、クリニックの指示に従うことが最も重要です。処方されたケア用品や軟膏を適切に使用し、皮膚の回復をサポートしてください。
Q. VビームとIPL光治療の違いは何ですか?
VビームはIPL(光治療)と異なり、595ナノメートルの単一波長でヘモグロビンに特化したレーザーです。そのため毛細血管への作用はIPLより強力で、重度の毛細血管拡張症や血管性あざに高い効果が期待できます。一方IPLは、シミや色むら・毛穴など複数の悩みを同時に改善したい場合に適しています。

🔍 Vビームと他の治療法との違い
毛細血管の改善を目的とした治療法はVビームだけではありません。他の治療法と比較することで、Vビームの特徴をより深く理解することができます。
🌟 IPL(光治療)との違い
IPL(インテンス パルス ライト)は、特定の波長に絞ったレーザーではなく、広い波長域の光を照射する治療法です。毛細血管への効果はVビームほど強くありませんが、シミや色むら、毛穴の改善など複数の効果をまとめて期待できるのが特徴です。毛細血管拡張が軽度の場合や、シミと赤みの両方を改善したい場合はIPLが選択されることもあります。ただし、重度の毛細血管拡張症や単純性血管腫のような病変に対しては、Vビームの方が高い効果が期待できます。
💬 レーザートーニングとの違い
レーザートーニングは主にQスイッチYAGレーザーを用いた治療で、メラニン色素に対して選択的に作用します。シミや肝斑の改善を得意としており、毛細血管への直接的なアプローチはVビームほど強くありません。赤みが気になる場合はVビーム、茶色いシミが主な悩みの場合はレーザートーニングというように、症状に合わせて使い分けられます。
✅ スクレロセラピー(硬化療法)との違い
スクレロセラピーは、血管内に硬化剤を注入して血管を閉塞させる治療法で、主に下肢静脈瘤や足の毛細血管拡張症に使用されます。顔面の毛細血管拡張症に対しては皮膚への注射が困難なため、Vビームなどのレーザー治療が優先されます。
📝 電気焼灼(サーマコール)との違い
電気を用いて毛細血管を焼灼する方法もありますが、点状の細い血管には効果的なものの、広範囲の赤みや全体的な毛細血管拡張に対してはVビームの方が効率的に治療できます。
💪 Vビームに向いている人・向いていない人
Vビームはすべての方に適した治療というわけではありません。自分がVビームに向いているかどうかを知ることも重要です。
🔸 Vビームに向いている人
毛細血管拡張症や赤ら顔で悩んでいる方は、Vビームの適切な適応となります。鼻や頬の血管が透けて見える方、慢性的な顔の赤みが気になる方に特に効果が期待できます。ニキビ跡の赤みが長期間続いている方も、Vビームによって改善が期待できます。単純性血管腫(ポートワインステイン)など生まれつきの血管性あざをお持ちの方も、Vビームの適応となる可能性があります。ロザセアによる症状に悩んでいる方も、皮膚科や美容皮膚科でVビームが推奨されることが多いです。比較的肌色が明るい方(フィッツパトリック分類でタイプI〜IV程度)は治療効果が出やすく、リスクも低い傾向にあります。
⚡ Vビームに向いていない人・注意が必要な人
日焼けが強い状態の方や、肌の色が濃い(フィッツパトリック分類でタイプV〜VI程度)方は、メラニンへのレーザー吸収が増すため、治療設定に工夫が必要で場合によっては適応外になることもあります。
光感受性薬剤を服用中の方、光アレルギーや光過敏症のある方は慎重な判断が必要です。ケロイド体質の方は、治療後に傷跡が目立ちやすくなるリスクがあるため、事前に医師への相談が欠かせません。妊娠中の方については、安全性が確認されていないため基本的には治療を控えることが推奨されています。
治療部位に皮膚感染症(ヘルペスなど)がある場合は、感染が拡大するリスクがあるため、完治後に治療を開始することが原則です。ヘルペスの既往がある方は、治療前に予防的な抗ウイルス薬の内服が必要になる場合もあります。

👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、顔の赤みや毛細血管の透けが気になってご相談にいらっしゃる患者様が多く、Vビームはそうした方々に対して特に効果を実感していただきやすい治療法のひとつです。595ナノメートルという波長がヘモグロビンに選択的に作用する仕組みにより、周囲の正常な組織へのダメージを抑えながら丁寧にアプローチできる点が、この治療の大きな強みだと考えています。一人ひとりの肌の状態や症状の程度に合わせて照射設定を調整することが大切ですので、まずはお気軽にカウンセリングでご相談ください。」
🎯 よくある質問
症状の程度によって異なります。軽度の毛細血管拡張症であれば1〜3回程度で改善が見られることもありますが、広範囲の赤ら顔やロザセア、血管性あざの場合は5〜10回以上必要になることもあります。効果は治療後1〜2ヶ月で実感できることが多いため、まずはアイシークリニックでカウンセリングをお受けください。
照射中はパチパチとした軽い痛みや熱感を感じることがありますが、動的冷却装置(DCD)により皮膚表面を冷却しながら照射するため、従来のレーザーより痛みは少ないとされています。痛みに敏感な方や広範囲を治療する場合は、麻酔クリームを使用することも可能です。
比較的ダウンタイムが少ない治療ですが、照射後に赤み・熱感・軽い腫れが数時間〜数日続くことがあります。また、紫斑(内出血)が生じた場合は1〜2週間程度で自然に消退します。照射設定の調整により紫斑を抑えることも可能ですので、生活スタイルに合わせて当院医師にご相談ください。
日焼けした状態での照射は避ける必要があります。日焼けによってメラニン色素が増加すると、レーザーエネルギーがメラニンにも吸収され、やけどや色素沈着のリスクが高まります。治療前後は強い日焼けを避け、外出時は必ず日焼け止めを使用することが重要です。
はい、ニキビ跡の赤みにも効果が期待できます。炎症後に残る赤みは毛細血管の増生や拡張が原因のひとつであり、Vビームはその毛細血管に直接アプローチします。早期に治療を開始することで赤みが長引くのを防ぐ効果もあるとされています。症状の程度に応じた治療回数については、当院でのカウンセリングでご確認ください。

💡 まとめ
Vビームは、ヘモグロビンに吸収されやすい595ナノメートルの波長を用いて、拡張した毛細血管を選択的に破壊するパルス色素レーザーです。赤ら顔、毛細血管拡張症、ニキビ跡の赤み、ロザセア、血管性あざなど、血管が関与するさまざまな皮膚トラブルに対して高い改善効果が期待できます。
治療は比較的短時間で終わり、ダウンタイムも少ないことが多いですが、治療後の赤みや紫斑が一時的に生じることもあります。効果は1〜2ヶ月で感じ始めることが多く、症状の程度によって必要な治療回数は異なります。日焼けや光感受性薬剤の使用など、いくつかの注意点もありますが、専門医の適切な判断のもとで行われれば、安全性の高い治療法といえます。
顔の赤みや毛細血管の拡張にお悩みの方は、まずは専門のクリニックでカウンセリングを受け、自分の症状に合った治療計画について相談することをおすすめします。アイシークリニック大宮院では、患者一人ひとりの肌の状態に合わせた治療方針のもと、Vビームをはじめとするレーザー治療に対応しています。お悩みがある方はお気軽にご相談ください。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 毛細血管拡張症・ロザセア(酒さ)の診断基準や治療ガイドライン、パルス色素レーザー(PDL)の適応に関する情報
- 日本形成外科学会 – 単純性血管腫(ポートワインステイン)・苺状血管腫(乳児血管腫)の治療方針、Vビームの保険適用に関する情報
- PubMed – パルス色素レーザー(Vビーム)の毛細血管拡張症・赤ら顔・ロザセアへの臨床的有効性・安全性に関する査読済み学術文献
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務