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汗を異常にかく症状でお悩みの方へ|大宮でミラドライ治療を検討する前に知っておきたいこと

暑くもないのに脇から汗が滴り落ちる、緊張するたびに手のひらがびっしょりになる、大切な会議やデートの前に汗染みが気になって集中できない……。このような症状に心当たりはありませんか。

汗を異常にかく症状は、単なる「汗っかき」とは異なり、多汗症という医学的な疾患である可能性があります。近年、大宮エリアでも多汗症治療への関心が高まっており、特にマイクロ波を用いた最新治療であるミラドライが注目を集めています。

本記事では、汗を異常にかく原因や多汗症の診断基準、そしてミラドライ治療の仕組みや効果について、一般の方にもわかりやすく解説いたします。大宮で多汗症治療をご検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

目次

  • 汗を異常にかく症状とは
  • 多汗症の種類と原因
  • 多汗症の診断基準
  • 多汗症が日常生活に与える影響
  • 多汗症の治療法
  • ミラドライとは
  • ミラドライの治療原理
  • ミラドライ治療の流れ
  • ミラドライの効果と持続期間
  • ミラドライの副作用とダウンタイム
  • ミラドライと他の治療法との比較
  • ミラドライが向いている方
  • 大宮エリアでの多汗症治療
  • 治療前に確認しておきたいこと
  • まとめ
  • 参考文献

汗を異常にかく症状とは

汗は本来、体温調節のために必要不可欠な生理現象です。暑い環境にいるときや運動をしたとき、体温が上昇すると汗腺から汗が分泌され、皮膚表面で蒸発する際に熱を奪うことで体温を下げる役割を果たしています。

しかし、体温調節が必要でない場面でも大量の汗をかいたり、日常生活に支障をきたすほど過剰な発汗が続いたりする場合は、多汗症という疾患が疑われます。

多汗症は、交感神経が過剰に反応することで、エクリン汗腺から必要以上の汗が分泌される状態です。単なる「汗っかき」との大きな違いは、体温上昇とは関係なく、本人の意思とは無関係に大量の汗が出てしまうという点にあります。

日本における多汗症の有病率は決して低くありません。厚生労働省の研究班による全国疫学調査によると、原発性手掌多汗症の有病率は人口の約5.3%と報告されています。また、原発性腋窩多汗症については約5.8%の有病率が示されており、およそ20人に1人がこの症状を抱えている計算になります。にもかかわらず、医療機関を受診している方は1割にも満たないのが現状です。

多汗症の種類と原因

多汗症は、発汗部位や原因によっていくつかのタイプに分類されます。

発汗部位による分類

多汗症は発汗が起こる部位によって、全身性多汗症と局所性多汗症の2つに大きく分けられます。

全身性多汗症は、体のほぼすべての部分で過剰な発汗がみられる状態です。全身から汗をかくため、衣服全体が濡れてしまうことも珍しくありません。

一方、局所性多汗症は体の特定の部位に限定して大量の汗をかく状態です。発汗が多い部位としては、手のひら、足の裏、脇の下、顔・頭部などが挙げられます。これらの部位はエクリン汗腺の分布密度が高いため、多汗症の症状が現れやすいとされています。

局所性多汗症はさらに部位によって細かく分類され、手のひらの多汗症を手掌多汗症、足の裏を足蹠多汗症、脇の下を腋窩多汗症と呼びます。

原因による分類

多汗症は原因の有無によっても分類されます。

原発性多汗症は、甲状腺機能亢進症や糖尿病、感染症などの基礎疾患がなく、原因が特定できない多汗症です。原発性多汗症の約9割は局所性であり、遺伝的な要因が関与していると考えられています。

続発性多汗症は、何らかの基礎疾患や薬剤の影響によって引き起こされる多汗症です。原因となる疾患としては、甲状腺機能亢進症、糖尿病、感染症、悪性腫瘍、褐色細胞腫、更年期障害などが知られています。また、一部の薬剤の副作用として多汗症状が現れることもあります。

汗腺の種類と多汗症との関係

人間の皮膚には、エクリン汗腺とアポクリン汗腺という2種類の汗腺が存在します。

エクリン汗腺は全身に分布しており、主に体温調節の役割を担っています。エクリン汗腺から分泌される汗の成分は99%が水分で、残りの1%は塩分などです。この汗自体はほぼ無臭ですが、皮膚表面の細菌によって分解されると独特の臭いが発生することがあります。多汗症の原因となるのは、このエクリン汗腺からの過剰な発汗です。

アポクリン汗腺は脇の下、外耳道、乳輪、外陰部などの限られた部位に存在します。アポクリン汗腺から分泌される汗にはタンパク質や脂質が含まれており、これが皮膚の常在菌によって分解されることで、いわゆるワキガ特有の臭いが発生します。

多汗症の診断基準

多汗症かどうかを判断するためには、医学的な診断基準に照らし合わせる必要があります。

日本皮膚科学会が策定した原発性局所多汗症診療ガイドライン2023年改訂版によると、原発性局所多汗症の診断基準は以下のように定められています。

局所的に過剰な発汗が明らかな原因がないまま6か月以上続いており、かつ以下の6項目のうち2項目以上に該当する場合、多汗症と診断されます。

  1. 最初に症状が出たのが25歳以下である
  2. 左右対称性に発汗がみられる
  3. 睡眠中は発汗が止まっている
  4. 週に1回以上、多汗のエピソードがある
  5. 家族歴がある
  6. 日常生活に支障をきたしている

また、多汗症の重症度を評価する指標として、HDSS(Hyperhidrosis Disease Severity Scale)という自覚症状による4段階の分類が広く用いられています。

スコア1は、発汗は全く気にならず日常生活に支障がない状態です。スコア2は、発汗は我慢できるが日常生活に時々支障がある状態を指します。スコア3は、発汗はほとんど我慢できず日常生活に頻繁に支障がある状態であり、スコア4は、発汗は我慢できず日常生活に常に支障がある状態です。一般的に、スコア3または4に該当する場合が重症の多汗症とされ、積極的な治療の対象となります。

多汗症が日常生活に与える影響

多汗症は命に関わる疾患ではありませんが、患者さんの生活の質(QOL)を著しく低下させることがあります。

脇の多汗症の場合、常に脇が湿っているため衣服に汗染みができやすく、服の色や素材を選ばなければならなくなります。汗染みが目立つ白や淡い色の服を避けたり、脇パッドを何枚も使用したりするなど、日常的な負担が生じます。また、汗による湿気が原因で細菌が繁殖しやすくなり、不快な臭いの原因になることもあります。

手のひらの多汗症では、書類や本が汗で濡れてしまう、パソコンのキーボードやスマートフォンの操作が困難になる、握手をためらってしまうなど、学業や仕事、対人関係に支障をきたすことがあります。試験中に答案用紙が汗で濡れてしまい、書いた文字がにじんでしまうというケースも報告されています。

このような日常生活への影響から、多汗症の患者さんは社会活動に消極的になったり、人前に出ることを避けるようになったりすることがあります。精神的なストレスから、うつ症状や社会不安障害を併発するケースも少なくありません。

多汗症は「体質だから仕方ない」と諦めている方が多いのが現状ですが、適切な治療によって症状を大幅に改善できる可能性があります。日常生活に支障を感じている方は、一度医療機関を受診することをお勧めします。

多汗症の治療法

多汗症には様々な治療法があり、症状の程度や発汗部位、患者さんの希望に応じて最適な方法が選択されます。

外用薬による治療

塩化アルミニウム外用液は、日本皮膚科学会のガイドラインにおいて、すべての部位の多汗症に対する第一選択の治療法として推奨されています。塩化アルミニウムが汗腺の分泌細胞に作用し、汗の分泌を抑制する効果があります。

近年では、原発性腋窩多汗症に対する保険適用の外用薬として、エクロックゲルやラピフォートワイプ、アポハイドローションが登場しています。これらは抗コリン作用により汗腺からの発汗を抑える薬剤で、1日1回の塗布で効果が得られます。

内服薬による治療

全身性多汗症や外用薬で効果が不十分な場合には、内服薬が選択されることがあります。抗コリン薬であるプロバンサイン(プロパンテリン臭化物)は、多汗症に対して保険適用のある内服薬です。ただし、口渇、便秘、排尿障害などの副作用があるため、緑内障や前立腺肥大症の方には使用できません。

漢方薬も多汗症の治療に用いられることがあります。患者さんの体質や症状に応じて、防已黄耆湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、白虎加人参湯などが処方されます。

ボツリヌス毒素注射

A型ボツリヌス毒素(ボトックス)の局所注射は、腋窩多汗症に対する有効な治療法として、日本皮膚科学会のガイドラインでも推奨されています。ボツリヌス毒素が神経と汗腺の接合部でアセチルコリンの放出を抑制することにより、発汗を抑える効果があります。

腋窩の重度原発性多汗症に対しては保険適用が認められており、1回の注射で4〜6か月程度効果が持続します。ただし、効果が永続しないため、症状を抑え続けるには定期的な注射が必要です。

イオントフォレーシス

イオントフォレーシスは、手のひらや足の裏を水道水の入った容器に浸し、微弱な電流を流すことで発汗を抑制する治療法です。日本皮膚科学会のガイドラインでは、手掌多汗症および足蹠多汗症に対する第一選択の治療法として推奨されています。

1回30分程度の通電を8〜12回程度行うことで効果が現れ、その後も週1〜2回の維持療法を続けることで効果を持続させることができます。保険適用の治療法であり、自宅用の機器も販売されています。

外科的治療

内視鏡的胸部神経遮断術(ETS)は、手掌多汗症に対する外科的治療法です。胸腔鏡を用いて交感神経を切断または遮断することで、手のひらの発汗を劇的に抑制できます。ただし、代償性発汗(手のひら以外の部位、特に背中や腹部の発汗が増加する現象)が高い確率で起こるため、手術を受けるかどうかは慎重に検討する必要があります。

腋窩多汗症に対しては、剪除法という手術が保険適用で行われています。皮膚を切開して汗腺を直接取り除く方法で、高い効果が期待できますが、傷跡が残ることや術後のダウンタイムが長いことがデメリットです。

マイクロ波治療(ミラドライ)

ミラドライは、マイクロ波を用いて汗腺を破壊する最新の治療法です。皮膚を切らずに汗腺を破壊できるため、傷跡が残らず、ダウンタイムも短いという特徴があります。次章以降で詳しく解説します。

ミラドライとは

ミラドライは、米国のMiramar Labs社が開発したワキ汗・ワキガの治療機器です。マイクロ波を皮膚の上から照射することで、汗腺を熱エネルギーによって破壊し、発汗と臭いを抑制します。

日本では2018年6月に厚生労働省より「マイクロ波による腋窩多汗症治療機器」として正式に薬事承認を取得しており、腋窩多汗症の治療機器として国内で唯一承認された医療機器です。また、米国FDA(食品医薬品局)でも腋窩多汗症、腋臭症、減毛の適応で承認を取得しています。

ミラドライの最大の特徴は、皮膚を切開することなく、汗腺を半永久的に破壊できる点にあります。従来の外科手術では傷跡が残るリスクがありましたが、ミラドライはマイクロ波を皮膚の外から照射するため、傷跡を残さずに治療することが可能です。

また、ボツリヌス毒素注射のように定期的な治療が必要なく、1回または2回の施術で長期間にわたる効果が期待できます。

ミラドライの治療原理

ミラドライの治療原理を理解するためには、まずマイクロ波の特性について知っておく必要があります。

マイクロ波は、電子レンジにも使用されている電磁波の一種です。マイクロ波には水分子に選択的に吸収され、熱を発生させるという性質があります。ミラドライでは、5.8GHzのマイクロ波を使用しています。

脇の皮膚にマイクロ波を照射すると、皮膚内部の水分子が振動して熱が発生します。多汗症の原因となるエクリン汗腺とワキガの原因となるアポクリン汗腺は、皮膚表面から2〜3mm程度の深さ、具体的には真皮深層から皮下組織浅層にかけて集中して存在しています。

ミラドライのマイクロ波は、この汗腺が集中する層に効率的にエネルギーを集中させるよう設計されています。照射されたマイクロ波は皮下脂肪層で反射し、汗腺のある層に再びエネルギーが集まるため、両方向から汗腺に熱エネルギーを与えることができます。この熱により、汗腺は60〜70度に加熱されて凝固・壊死し、発汗機能を失います。

一方、皮膚表面は「ハイドロセラミック・クーリング」という冷却システムによって保護されています。照射と同時に表皮から真皮にかけての浅い層を冷却することで、皮膚表面への熱ダメージを防ぎながら、汗腺のみを選択的に破壊することが可能になっています。

破壊された汗腺は再生しないため、ミラドライによる治療効果は半永久的に持続すると考えられています。

ミラドライ治療の流れ

ミラドライ治療は、一般的に以下のような流れで行われます。

カウンセリング・診察

まず、医師によるカウンセリングと診察を受けます。多汗症の症状や程度、治療歴、アレルギーの有無などを確認し、ミラドライ治療が適応かどうかを判断します。治療の効果やリスク、術後の経過についても詳しく説明を受けます。

マーキング

治療当日、まず脇の下にテンプレートを当てて、照射範囲のマーキングを行います。汗腺の分布状況に合わせて、照射ポイントを正確に決定します。

局所麻酔

照射時の痛みを防ぐため、脇の下に局所麻酔を注射します。麻酔時には極細の針を使用しますが、注射の際にチクチクとした痛みを感じることがあります。痛みに敏感な方には、笑気麻酔を併用するクリニックもあります。

ミラドライ照射

ハンドピースを脇の皮膚に当て、マイクロ波を照射します。ハンドピースが皮膚を吸引し、照射と同時に冷却システムが作動するため、施術中に強い痛みを感じることはほとんどありません。片側の脇で20〜30分程度、両脇で40〜60分程度の照射時間が目安です。

クーリング・終了

照射終了後、治療部位を冷却パックなどで冷やします。その後、特別な固定や処置は必要なく、そのまま帰宅できます。施術当日からシャワーは可能ですが、入浴や激しい運動は数日間控えるよう指示されることが一般的です。

ミラドライの効果と持続期間

ミラドライの治療効果について、多くの臨床研究で検証が行われています。

一般的に、ミラドライ治療では全体の70〜80%程度の汗腺を破壊することができます。つまり、治療後は治療前と比較して、脇汗の量が7〜8割程度減少する効果が期待できます。

効果は施術直後から実感できることが多いですが、施術直後は残りの汗腺も一時的に機能が低下しているため、実際よりも高い効果を感じることがあります。破壊しきれなかった汗腺は徐々に活動を再開するため、施術から数か月経過すると、発汗量が若干戻ったように感じる方もいます。ただし、これは再発ではなく、正常な経過です。施術から約6か月後の状態が、半永久的に持続する効果の目安と考えてよいでしょう。

臨床研究では、治療1年後でも80%以上の発汗減少効果が持続していることが報告されています。また、患者さんの主観的な満足度も高く、HDSSスコアが治療前の3〜4(重症)から、治療後は1〜2(軽症)に改善するケースが多くみられます。

1回の治療で十分な効果が得られない場合や、より高い効果を希望する場合は、2回目の治療を受けることも可能です。2回の治療を行うことで、さらに高い発汗抑制効果が期待できます。

ミラドライの副作用とダウンタイム

ミラドライは安全性の高い治療法ですが、施術後に一時的な副作用が生じる可能性があります。

施術直後〜数日間に生じやすい症状

施術後最も一般的にみられるのは、脇の腫れと赤みです。ハンドピースによる吸引と熱エネルギーの影響で、脇が腫れぼったくなり、赤みを帯びることがあります。これらの症状は通常、数日から1週間程度で自然に軽快します。

また、局所麻酔の注射による内出血が生じることがあります。痛みやピリピリとした感覚、つっぱり感を感じる方もいますが、いずれも一時的な症状です。

数週間〜数か月続く可能性のある症状

脇の硬化(しこり)やつっぱり感が、数週間から数か月程度続くことがあります。これは皮膚内部で熱による組織変化が起きているためで、時間の経過とともに徐々に改善していきます。

まれに、腕や指先の一時的なしびれや違和感、感覚の変化が生じることがあります。これらの症状も、ほとんどの場合は数週間から数か月で回復します。

ダウンタイムについて

ミラドライは皮膚を切開しないため、外科手術と比較してダウンタイムは大幅に短くなっています。施術当日から日常生活を送ることが可能であり、入院の必要もありません。ただし、激しい運動や入浴、サウナなどは、施術後数日間は避けるよう指示されます。

脇の腫れや赤みは服を着ていれば目立ちませんので、翌日から仕事に復帰される方も多くいらっしゃいます。ただし、腕を大きく動かす仕事やスポーツは、腫れが落ち着くまで控えることをお勧めします。

ミラドライと他の治療法との比較

多汗症の治療法にはいくつかの選択肢がありますが、それぞれにメリット・デメリットがあります。

ボツリヌス毒素注射との比較

ボツリヌス毒素注射は、施術時間が短く、ダウンタイムもほとんどないという利点があります。重度の腋窩多汗症には保険適用もあり、費用面での負担が軽い場合もあります。

ただし、効果の持続期間が4〜6か月程度と限られており、効果を維持するには定期的な注射が必要です。長期的に見ると、繰り返しの施術に伴う費用や手間が負担になることがあります。

一方、ミラドライは1〜2回の施術で半永久的な効果が期待でき、長期的なコストパフォーマンスに優れています。ただし、1回あたりの費用はボツリヌス毒素注射よりも高額になることが一般的です。

外科手術(剪除法)との比較

剪除法は汗腺を直接取り除くため、高い治療効果が期待できます。保険適用の手術であり、費用面でのメリットもあります。

しかし、皮膚を切開するため傷跡が残るリスクがあり、術後の固定やダウンタイムも長くなります。数日から1週間程度の安静が必要で、日常生活への影響も大きくなります。

ミラドライは皮膚を切らないため傷跡が残らず、術後の固定も不要です。ダウンタイムも短く、施術当日から日常生活に復帰できます。ただし、保険適用外の自費診療となるため、費用は剪除法よりも高くなることが一般的です。

塩化アルミニウム外用液との比較

塩化アルミニウム外用液は、比較的安価で手軽に始められる治療法です。軽症の多汗症には効果的で、自宅でセルフケアとして継続できます。

ただし、効果を維持するには毎日の塗布が必要であり、使用を中止すると元に戻ります。また、皮膚刺激やかぶれが生じることがあり、敏感肌の方には向かない場合があります。

ミラドライは1〜2回の施術で長期間効果が持続するため、毎日のケアから解放されます。ただし、初期費用は塩化アルミニウム外用液よりも大幅に高額です。

ミラドライが向いている方

ミラドライ治療は、以下のような方に特に適しています。

脇汗の量が多く、日常生活に支障をきたしている方は、ミラドライによる治療で大幅な症状改善が期待できます。汗染みを気にして服の色や素材を選んでいる方、制汗剤や脇パッドを頻繁に使用している方にとって、ミラドライは有効な選択肢となります。

ボツリヌス毒素注射を続けてきたが、定期的な通院が負担になっている方にもミラドライはお勧めです。1〜2回の施術で長期間効果が持続するため、通院の手間を大幅に軽減できます。

外科手術には抵抗がある、傷跡を残したくないという方にとって、ミラドライは魅力的な選択肢です。皮膚を切らずに治療できるため、傷跡のリスクがありません。

仕事や学業で長期間休むことができない方でも、ミラドライはダウンタイムが短いため、日常生活への影響を最小限に抑えられます。

ただし、ミラドライは腋窩(脇の下)専用の治療機器であり、手のひらや足の裏などの他の部位の多汗症には使用できません。また、成長期のお子様の場合は、体の成長とともに汗腺も発達する可能性があるため、治療のタイミングについては医師とよく相談することが大切です。

大宮エリアでの多汗症治療

埼玉県の中心都市である大宮は、交通アクセスの良さから、県内はもちろん近隣県からも多くの方が医療機関を受診されています。

大宮エリアには、多汗症治療を行う皮膚科や美容皮膚科、形成外科が複数あり、患者さんの症状や希望に応じた治療を受けることができます。塩化アルミニウム外用液やボツリヌス毒素注射などの一般的な治療はもちろん、ミラドライを導入している医療機関も増えています。

大宮駅周辺は商業施設が充実しており、治療の前後に買い物や食事を楽しむこともできます。仕事帰りや休日を利用して通院しやすい環境が整っているため、忙しい方でも治療を続けやすいエリアといえます。

治療前に確認しておきたいこと

ミラドライ治療を検討される際には、以下の点について事前に確認しておくことをお勧めします。

医療機関の選び方

ミラドライは医療機器の操作技術によって効果に差が出る可能性があります。経験豊富な医師が在籍しているか、施術実績が十分にあるかを確認しましょう。カウンセリングでは、治療の効果やリスク、費用について丁寧に説明してくれるかどうかも重要なポイントです。

費用の確認

ミラドライは保険適用外の自費診療となります。費用は医療機関によって異なりますが、両脇で20〜40万円程度が相場です。初回の費用だけでなく、2回目の施術や追加治療が必要になった場合の費用についても確認しておきましょう。アフターケアや保証制度の有無も、医療機関選びの参考になります。

治療を受けられない場合

以下に該当する方は、ミラドライ治療を受けられない場合があります。ペースメーカーなどの医療用電子機器を使用している方、治療部位に感染症や炎症がある方、妊娠中または妊娠の可能性がある方、過去に脇の手術を受けたことがある方などです。詳細は医師に相談してください。

術後の注意点

施術後数日間は、激しい運動、入浴、サウナ、飲酒などを控える必要があります。また、脇の脱毛施術を受けている方は、ミラドライの施術前後3か月程度は期間を空ける必要があることが一般的です。

まとめ

汗を異常にかく症状は、多汗症という医学的な疾患である可能性があります。日本では約20人に1人が多汗症を抱えているとされており、決して珍しい症状ではありません。しかし、「体質だから仕方ない」と諦めて、医療機関を受診していない方が多いのが現状です。

多汗症には様々な治療法がありますが、近年注目を集めているのがミラドライです。ミラドライは、マイクロ波を用いて汗腺を破壊する最新の治療法であり、2018年に厚生労働省から腋窩多汗症治療機器として承認されています。皮膚を切らずに治療できるため傷跡が残らず、1〜2回の施術で半永久的な効果が期待できます。

大宮エリアでも、ミラドライ治療を受けられる医療機関が増えています。脇汗でお悩みの方は、まずは専門の医療機関でカウンセリングを受け、ご自身に適した治療法について相談されることをお勧めします。

多汗症は適切な治療によって症状を大幅に改善できる疾患です。汗の悩みから解放され、より快適な毎日を送るための一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

参考文献

監修者医師

高桑 康太 医師

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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