🚨 鼻の中がズキズキ痛む…それ、放置すると危険かもしれません。
触ると膿んでいる感じがする、腫れてきた…そんな経験ありませんか?
💬 「ただのニキビでしょ?」と思って放っておいたら…
鼻の中の膿んだニキビは、悪化すると顔全体・頭部に広がる重篤な感染症につながるリスクがあります。自己判断でつぶすのは絶対NG!
この記事を読めば…
✅ 鼻の中のニキビがなぜ危険なのかがわかる
✅ 自分でできるケアとやってはいけないNG行動がわかる
✅ 病院に行くべきタイミングが明確になる
⚠️ 読まないまま放置・自己処置を続けると、取り返しのつかない状態になることも。まず2分だけ読んでみてください。
目次
- 鼻の中にできる「膿んだニキビ」とは何か
- 鼻の中に膿ができる原因
- 鼻の中の膿んだニキビの症状と見分け方
- 鼻せつ(鼻の感染症)との違い
- 自分でできるケア方法と注意点
- やってはいけないNG行動
- 医療機関を受診すべきタイミング
- 病院での治療方法
- 鼻の中のニキビを予防するには
- まとめ
📌 この記事のポイント
鼻の中の膿んだニキビは黄色ブドウ球菌による毛包炎が主因で、無理に膿を絞ると「危険三角」を介し髄膜炎等の重篤な感染症に至るリスクがある。セルフケアは清潔保持と温湿布にとどめ、強い痛み・発熱・腫れの拡大時は皮膚科または耳鼻咽喉科を早めに受診することが重要。
💡 1. 鼻の中にできる「膿んだニキビ」とは何か
鼻の中、特に鼻の入り口付近(鼻前庭と呼ばれる部位)にできる膿んだニキビは、医学的には毛包炎や鼻前庭炎として分類されることがあります。鼻の内側には鼻毛が生えており、その毛穴(毛包)に皮脂や細菌が詰まると、炎症を起こして化膿するのです。
一般的に「ニキビ」と呼ばれるものは、アクネ菌(Cutibacterium acnes)が関与する炎症性皮膚疾患を指しますが、鼻の中にできる膿んだできものは、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)などの細菌が主な原因となるケースが多く見られます。皮膚表面のニキビとは原因となる微生物が異なることが多いため、ケアや治療のアプローチも変わってきます。
また、鼻の中は外から見えにくい部位であるため、「触っているうちに悪化してしまった」「いつの間にか膿んでいた」というケースも少なくありません。顔の皮膚と異なり、鼻の内側は粘膜に近い繊細な部位であることも、治りにくさや痛みの強さに影響しています。
Q. 鼻の中の膿んだニキビの主な原因は何ですか?
鼻の中の膿んだニキビは、毛抜きによる鼻毛処理で生じた毛包の傷口への黄色ブドウ球菌感染、鼻を触る習慣による細菌持ち込み、乾燥による皮膚バリア低下、免疫力低下、花粉症による鼻周囲の摩擦などが主な原因として挙げられます。
📌 2. 鼻の中に膿ができる原因
鼻の中に膿んだニキビができる原因はいくつか考えられます。日常的な習慣や体の状態が深く関わっていることが多く、原因を知ることで予防にもつながります。
✅ 鼻毛の処理による刺激
鼻毛を毛抜きで抜いたり、不適切な方法で処理したりすると、毛包に傷がつき、そこから細菌が侵入しやすくなります。特に毛抜きで根元から引き抜く行為は、毛包炎の代表的な原因の一つです。鼻の中は温度・湿度ともに高く、細菌が繁殖しやすい環境であるため、毛包への小さな傷でも感染が成立しやすくなっています。
📝 鼻をよく触る・鼻をほじる習慣
無意識に鼻を触ったり、指で鼻の中をほじったりする習慣がある人は、指先の細菌を鼻の中に持ち込んでしまうことがあります。手には日常的に多くの細菌が付着しており、鼻の粘膜や皮膚に小さな傷があると、感染が起きやすくなります。特に爪が長い場合は粘膜を傷つけやすいため、注意が必要です。
🔸 乾燥・乾燥による皮膚バリアの低下
冬場や乾燥した環境では、鼻の中の粘膜や皮膚が乾燥して荒れやすくなります。皮膚バリア機能が低下すると、外部の細菌が侵入しやすくなり、毛包炎や化膿が起こりやすくなります。エアコンの使用が多い季節や、花粉症などで鼻を頻繁にかむ時期にも同様の状態になりやすいです。
⚡ 免疫力の低下
睡眠不足、過度のストレス、疲労、栄養の偏りなどによって免疫力が低下すると、普段なら問題のない細菌に対しても感染しやすくなります。また、糖尿病などの基礎疾患がある場合は免疫機能が低下しやすく、皮膚や粘膜への感染症が起こりやすいとされています。繰り返し鼻の中に膿んだニキビができる場合には、体の免疫状態を見直すことも大切です。
🌟 皮脂分泌の過多
鼻の周辺はもともと皮脂腺が多く、皮脂分泌が活発な部位です。思春期や生理周期、ホルモンバランスの変化により皮脂分泌が増えると、鼻の毛穴が詰まりやすくなり、毛包炎や化膿性ニキビが生じやすくなります。
💬 花粉症・アレルギー性鼻炎
花粉症やアレルギー性鼻炎では、鼻水や鼻詰まりが続くために頻繁に鼻をかんだり触ったりする機会が増えます。これにより鼻の入り口付近の皮膚が荒れ、細菌感染が起きやすい状態になることがあります。また、ティッシュペーパーで繰り返し擦れることによる摩擦も、皮膚ダメージの原因となります。
✨ 3. 鼻の中の膿んだニキビの症状と見分け方
鼻の中に膿んだニキビができると、次のような症状が現れることが一般的です。
まず痛みについてですが、鼻の入り口付近に触れるとズキズキとした痛みを感じることが多く、場合によっては鼻を触っていなくても痛みが続くことがあります。炎症が強くなるほど痛みも増す傾向があります。
次に腫れや赤みです。鼻の内側や入り口付近が赤く腫れ上がり、外から見ても腫れが確認できる場合もあります。膿んでいる場合は、白や黄色みがかった膿が溜まっているように見えることがあります。
熱感もよく見られる症状です。炎症を起こしている部位は局所的に温かく感じられ、触れると熱感を伴うことがあります。
また、鼻の中のできものであるため、鼻づまりや違和感を伴うこともあります。でき物が大きくなると鼻の通気を妨げ、息苦しさを感じることもあります。
症状が軽度であれば、小さな白いできもの(白ニキビ)が一つできている程度ですが、炎症が進むと膿が溜まって腫れが大きくなり、鼻の外側にまで腫れが及ぶことがあります。
Q. 鼻の中のニキビを絞ってはいけない理由は?
鼻は「危険三角」と呼ばれる部位に位置し、この領域の静脈は脳に近い海綿静脈洞とつながっています。無理に膿を絞ると細菌が血流に乗り、海綿静脈洞血栓症や髄膜炎などの重篤な感染症を引き起こすリスクがあるため、絶対に避けるべき行為です。
🔍 4. 鼻せつ(鼻の感染症)との違い
鼻の中の膿んだできものの中でも、特に注意が必要なのが「鼻せつ(びせつ)」です。鼻せつは、鼻前庭の毛包に黄色ブドウ球菌が感染して生じる化膿性の感染症で、毛包炎が悪化して膿が皮下に広がった状態を指します。
一般的な毛包炎(軽度の膿んだニキビ)との違いは、腫れの範囲と深さにあります。軽度の毛包炎は毛穴の周囲に限局した小さな膿疱(のうほう)ですが、鼻せつは皮下組織まで感染が及び、強い痛みと大きな腫れを伴います。
さらに重要なのは、鼻せつが「危険三角(Danger Triangle)」と呼ばれる顔面領域に位置しているという点です。危険三角とは、鼻と口を結ぶ三角形の領域のことで、この部位の静脈は顔面静脈を通じて海綿静脈洞(脳の近くにある静脈)とつながっています。そのため、鼻の中や周辺の感染が血流に乗って脳に達し、海綿静脈洞血栓症や髄膜炎などの重篤な合併症を引き起こすリスクがあります。
これは非常にまれなケースではありますが、鼻の中の感染を軽く見ずに適切に対処することの重要性を示しています。「ただのニキビだろう」と自己判断で無理に膿を絞り出したりすることが、感染を拡大させるリスクになるため、症状が強い場合や長引く場合は医療機関への受診が推奨されます。
💪 5. 自分でできるケア方法と注意点
軽度の鼻の中の膿んだニキビであれば、適切なセルフケアで改善することがあります。ただし、やり方を誤ると症状を悪化させる可能性があるため、以下のポイントを守ってケアを行いましょう。
✅ 清潔を保つ
まず基本となるのは、患部を清潔に保つことです。手洗いを徹底し、鼻に触れる前には必ず石けんで手を洗うようにしましょう。鼻の周囲を洗う際は、刺激の少ない洗顔料を使って優しく洗い、清潔なタオルで押し当てるように水気を取ります。
📝 温湿布(ホットコンプレス)を活用する
清潔なタオルをお湯に浸して固く絞り、鼻の外側から患部に当てる温湿布は、血行を促進し、膿の排出を助ける効果が期待できます。1日に数回、1回あたり5〜10分程度行うと良いでしょう。ただし、熱すぎるタオルは逆に皮膚を傷める可能性があるため、適度な温度(40〜45℃程度)を保つことが大切です。
🔸 鼻の中を乾燥させない
乾燥によって症状が悪化することがあるため、部屋の湿度を適切に保つことも重要です。加湿器を使用したり、水分をしっかり摂取したりすることで、鼻の中の粘膜環境を整えましょう。ワセリンなどの軟膏を鼻の入り口付近(鼻前庭)に薄く塗ることで乾燥を防ぐ方法もありますが、鼻の奥まで塗ることは避けてください。
⚡ 触れる回数を最小限にする
鼻を触る機会を減らすことも重要なセルフケアの一つです。患部に繰り返し触れることで、手指の細菌をさらに持ち込んでしまったり、機械的な刺激で炎症を悪化させたりする可能性があります。痛みや違和感があっても、できるだけ触れないようにするよう心がけましょう。
🌟 市販薬の活用
軽度の毛包炎であれば、市販の抗菌成分入り軟膏(フシジン酸、バシトラシン配合など)を使用することで症状が改善する場合があります。ただし、使用前にパッケージの説明書をよく読み、鼻の内側への使用が適しているかを確認してください。また、症状が数日経っても改善しない場合や、悪化している場合は市販薬での対応を続けず、医療機関を受診することをお勧めします。
Q. 鼻の中のニキビで病院を受診すべき症状は?
触れなくても激しい痛みがある、腫れが鼻の外側や頬に広がっている、38℃以上の発熱を伴う、1週間以上改善しない場合は耳鼻咽喉科または皮膚科を受診してください。目の腫れや頭痛を伴う場合は感染が頭蓋内へ波及している恐れがあり、直ちに救急外来を受診する必要があります。

🎯 6. やってはいけないNG行動
鼻の中の膿んだニキビに対して行いがちな行動の中には、症状を悪化させたり、感染を広げたりするリスクがあるものがあります。以下のNG行動は避けるようにしてください。
💬 無理に膿を絞り出す・つぶす
これが最も避けるべき行為です。鼻の中の膿んだニキビを無理につぶしたり、膿を絞り出したりすることは、細菌を周囲の組織に押し広げてしまう可能性があります。前述の「危険三角」の問題もあり、最悪の場合は深刻な感染症につながるリスクがあります。「早く治したい」という気持ちは理解できますが、絶対に行わないでください。
✅ 毛抜きで鼻毛を抜く
炎症が起きている最中はもちろん、普段から毛抜きで鼻毛を抜く習慣は毛包炎の原因となるため避けましょう。鼻毛の処理には、専用の鼻毛カッター(回転式のもの)を使用するのが最も安全です。鼻毛は鼻の中に入るほこりや細菌をフィルタリングする役割も担っているため、深くまで処理しすぎないことも大切です。
📝 強力な消毒液を直接塗布する
イソプロパノールやエタノールなどの強い消毒液を鼻の中に直接塗布することは避けてください。鼻の内側の粘膜は非常にデリケートであり、強い消毒液は粘膜をさらに傷め、症状を悪化させる可能性があります。必要な場合は、医師の指示のもとで適切な消毒液を使用してください。
🔸 症状を放置する
反対に、「そのうち治るだろう」と全く何もせずに放置することも問題です。鼻の中の感染は、適切な処置を行わないと悪化する可能性があります。特に痛みや腫れが強い場合、発熱が伴う場合、症状が1週間以上改善しない場合は、早めに医療機関を受診することを検討してください。
⚡ 他人に処置してもらう(素人判断での切開など)
医療資格を持たない人が膿を切開して排出しようとする行為は非常に危険です。不適切な処置は感染を広げたり、組織を傷つけたりするリスクがあります。膿が溜まっている場合の切開・排膿処置は、必ず医療機関で行ってもらうべきです。
💡 7. 医療機関を受診すべきタイミング
鼻の中の膿んだニキビが以下のような状態にある場合は、自己処置での対応は難しいと判断し、医療機関を受診するようにしましょう。
痛みが非常に強い場合や、触れなくても激しい痛みがある場合は、毛包炎が悪化して鼻せつになっている可能性があります。また、腫れが鼻の外側や頬、額に広がっている場合も、感染が周囲の組織に波及しているサインである可能性があります。
発熱(38℃以上)を伴う場合も要注意です。局所的な感染が全身に波及している可能性があり、重篤化するリスクが高まります。このような場合は速やかに受診してください。
1週間以上経過しても症状が改善しない場合、または一度治まってから再び悪化した場合も、自己ケアだけでは対処しきれない感染が起きている可能性があります。
また、視覚的な変化(目の腫れ、複視など)や頭痛が伴う場合は、感染が眼窩や頭蓋内に波及している可能性があるため、緊急性が高く、すぐに救急外来を受診することが必要です。
受診する診療科としては、皮膚科または耳鼻咽喉科が適しています。鼻の中の感染症を専門的に診られる耳鼻咽喉科と、皮膚の感染症を専門とする皮膚科の両方が対応可能ですが、鼻の内側の状態を詳しく診てもらいたい場合は耳鼻咽喉科が特に適切です。また、鼻の入り口付近の皮膚的なニキビであれば、皮膚科やニキビ治療を専門とするクリニックへの受診も選択肢の一つです。
Q. 鼻の中のニキビを予防するにはどうすればいい?
鼻毛の処理には毛抜きを避け、専用の回転式鼻毛カッターを使用することが重要です。また、鼻に触れる前の手洗い徹底、室内湿度50〜60%維持による乾燥予防、十分な睡眠やバランスの良い食事による免疫力維持、花粉症の適切な治療による鼻への摩擦軽減も有効な予防策です。
📌 8. 病院での治療方法
医療機関を受診した場合、鼻の中の膿んだニキビ(毛包炎・鼻前庭炎・鼻せつ)に対しては、症状の重症度に応じてさまざまな治療が行われます。
🌟 抗生物質の処方
軽度から中等度の感染に対しては、抗生物質(抗菌薬)が処方されることが一般的です。外用薬(塗り薬)としてはムピロシン(バクトロバン)などが使用されることがあります。内服の抗生物質については、原因菌と感染の程度によって選択されますが、黄色ブドウ球菌に有効なペニシリン系やセフェム系の抗生物質が使われることが多いです。
なお、耐性菌(MRSA:メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)が原因である場合は、通常の抗生物質が効きにくいため、菌の種類に応じた薬剤が選択されます。必要に応じて培養検査(膿を採取して原因菌を特定する検査)が行われることもあります。
💬 切開・排膿処置
膿が十分に溜まっている場合(鼻せつが成熟した状態)は、局所麻酔を行った上で切開し、膿を排出する処置(切開排膿)が行われます。これにより速やかに痛みが軽減し、治癒が促進されます。この処置は必ず医療機関で行われるべきものであり、自己処置は厳禁です。
✅ 鼻腔内の洗浄・処置

耳鼻咽喉科では、内視鏡を用いて鼻の内側を詳細に観察したり、鼻腔内を洗浄したりする処置が行われることがあります。鼻の奥にまで感染が及んでいる場合や、副鼻腔炎が合併している場合には、副鼻腔の治療が並行して行われることもあります。
📝 皮膚科・美容クリニックでのニキビ治療
鼻の入り口付近(皮膚側)にできたニキビに対しては、皮膚科や美容クリニックでの治療も選択肢となります。抗生物質の内服・外用のほか、炎症を抑える処置、ケミカルピーリング、レーザー治療など、症状や状態に応じた治療が受けられます。ニキビ治療を専門とするクリニックでは、ニキビの種類や肌の状態を丁寧に評価した上で、最適な治療計画を提案してもらえるでしょう。
✨ 9. 鼻の中のニキビを予防するには
鼻の中に膿んだニキビができることを予防するためには、日常的なケアと生活習慣の見直しが重要です。以下の予防策を参考にしてください。
🔸 鼻毛の適切な処理
毛抜きによる鼻毛の抜き取りはやめ、専用の鼻毛カッターを使用するようにしましょう。鼻毛カッターを使用する際も、清潔なものを使い、深く入れすぎないよう注意します。鼻毛の処理前後に手洗いを行い、器具も定期的に清潔に保ちましょう。
⚡ 手洗いの徹底
鼻に触れる前は必ず手を石けんで洗い、清潔な状態にすることが基本です。また、無意識に鼻を触る習慣がある方は、意識してその回数を減らす努力をしましょう。外出先から帰った後は特に注意が必要です。
🌟 鼻の中の乾燥を防ぐ
室内の湿度を50〜60%程度に保つことで、鼻の中の乾燥を防ぐことができます。特に冬場や乾燥した気候の地域では加湿器の使用が有効です。また、十分な水分摂取も粘膜の保湿に役立ちます。
💬 スキンケアで鼻周囲の肌を整える
鼻の入り口付近の皮膚も、顔全体のスキンケアと合わせて丁寧にケアしましょう。洗顔は1日2回(朝晩)を基本とし、過剰な皮脂分泌を抑えながらも保湿を忘れないようにします。ニキビができやすい肌質の方は、ノンコメドジェニック(毛穴を詰まらせにくい)と表示されたスキンケア製品を選ぶと良いでしょう。
✅ 生活習慣の改善
十分な睡眠をとること、バランスの良い食事を心がけること、過度なストレスを溜め込まないようにすることが、免疫力の維持につながります。特にビタミンA・C・Eや亜鉛は皮膚の健康に関わる栄養素であり、不足しないよう意識した食事を取り入れましょう。また、喫煙は皮膚の血行を悪化させ、免疫機能を低下させるため、禁煙も予防の観点から有益です。
📝 花粉症・アレルギーのコントロール
花粉症やアレルギー性鼻炎による症状が強い場合は、適切な治療を受けてコントロールすることが大切です。鼻をかむ頻度が減れば、鼻周囲の皮膚への刺激も軽減されます。点鼻薬や内服薬で症状をコントロールし、必要に応じてアレルゲン免疫療法(減感作療法)なども検討しましょう。
🔸 繰り返す場合は基礎疾患の確認を
鼻の中の毛包炎が繰り返し起こる場合は、糖尿病などの基礎疾患が背景にある可能性があります。特に治りが遅かったり、複数箇所に同時に起きたりする場合は、内科での血糖値チェックなどを受けることも検討してみてください。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、鼻の中の膿んだできものを「ただのニキビ」と軽く考えて自己判断でつぶしてしまい、症状が悪化してから受診される患者様が少なくありません。鼻は「危険三角」と呼ばれる部位に位置しているため、不適切な処置が重篤な感染症につながるリスクがあることをぜひ知っておいていただきたいと思います。痛みや腫れが強い場合、あるいは症状が長引く場合は、早めにご相談いただくことで、より安全で適切な治療をご提供できますので、どうかひとりで抱え込まずにお気軽にご来院ください。」
🔍 よくある質問
顔の表面にできる通常のニキビはアクネ菌が主な原因ですが、鼻の中の膿んだニキビは黄色ブドウ球菌などの細菌が主な原因となるケースが多いです。また、鼻の内側は粘膜に近い繊細な部位であるため、痛みが強く治りにくい傾向があり、ケアや治療のアプローチも異なります。
絶対に避けてください。鼻は「危険三角」と呼ばれる部位に位置しており、無理に膿を絞り出すと細菌が周囲の組織に広がり、最悪の場合は海綿静脈洞血栓症や髄膜炎などの重篤な感染症につながるリスクがあります。セルフケアは清潔を保つことと温湿布にとどめましょう。
痛みや腫れが強い、腫れが鼻の外側や頬に広がっている、38℃以上の発熱がある、1週間以上改善しない場合は早めに受診してください。受診先は耳鼻咽喉科または皮膚科が適しています。目の腫れや頭痛を伴う場合は緊急性が高いため、すぐに救急外来を受診してください。
毛抜きで鼻毛を根元から抜く行為は毛包に傷をつけ、細菌が侵入しやすくなるため、毛包炎の代表的な原因の一つです。処理には専用の回転式鼻毛カッターを使用するのが最も安全です。使用前後に手洗いを行い、器具も清潔に保つよう心がけましょう。
アイシークリニック大宮院では、ニキビの種類や肌の状態を丁寧に評価した上で、抗生物質(内服・外用)の処方をはじめ、症状に応じた専門的な治療を提供しています。「ただのニキビ」と自己判断せず、痛みや腫れが気になる場合はお気軽にご相談ください。
💪 まとめ
鼻の中にできる膿んだニキビは、毛包炎や鼻前庭炎として分類される感染症であり、顔の表面にできる通常のニキビとは原因や対処法が異なる場合があります。鼻毛の不適切な処理、鼻を触る習慣、乾燥、免疫力の低下などが主な原因として挙げられます。
軽度であれば清潔を保ち、温湿布を行うなどのセルフケアで改善することがありますが、無理に膿を絞り出したり、毛抜きを使用したりするNG行動は絶対に避けてください。特に鼻は「危険三角」と呼ばれる部位に位置しており、不適切な処置が重篤な感染症につながるリスクがあります。
痛みが強い、腫れが広がっている、発熱がある、1週間以上改善しないなどの場合は、皮膚科や耳鼻咽喉科を早めに受診することが大切です。医療機関では抗生物質の処方や切開排膿処置など、適切な治療を受けることができます。
予防の観点からは、鼻毛の適切な処理、手洗いの徹底、鼻の乾燥防止、生活習慣の改善が効果的です。鼻の中のニキビは正しい知識と対処法を持つことで、悪化を防ぎ、早期に改善することができます。症状が気になる方は、ためらわず専門の医療機関にご相談ください。アイシークリニック大宮院では、ニキビ治療の専門的なアドバイスと治療をご提供しています。お気軽にご相談いただければ幸いです。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 毛包炎・ニキビ(アクネ菌・黄色ブドウ球菌による皮膚感染症)の診断基準・治療方針に関する情報。鼻前庭炎や毛包炎の病態・抗菌薬治療の根拠として参照。
- 国立感染症研究所 – 黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)およびMRSAによる皮膚・軟部組織感染症の病原性・感染リスク・耐性菌対策に関する情報。鼻せつの原因菌と治療選択の根拠として参照。
- 厚生労働省 – 細菌性皮膚感染症の予防・治療に関する公的ガイダンス。抗菌薬の適正使用や感染予防策(手洗い・衛生管理)に関する情報の根拠として参照。
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務