この記事のポイント
マラセチア毛包炎は常在菌の異常増殖が原因であり、他人への感染リスクはなく日常生活に制限は不要。ニキビと混同されやすいが治療には抗真菌薬が必要で、アイシークリニック大宮院では早期診断・個別治療に対応している。
🌟 はじめに
背中や胸元に赤いブツブツができて、「ニキビかな?」と思って市販のニキビ薬を使ってもなかなか治らない――そんな経験はありませんか?実はそれ、マラセチア毛包炎かもしれません。
マラセチア毛包炎は、一見するとニキビ(尋常性ざ瘡)によく似た皮膚疾患ですが、原因も治療法も異なります。特に気になるのが「家族にうつるのでは?」「温泉やプールで他人に感染させてしまうのでは?」といった感染性についての疑問でしょう。
この記事では、マラセチア毛包炎の感染性について詳しく解説するとともに、原因、症状、診断、治療法、予防法まで、皮膚科専門医の視点から包括的にご説明します。アイシークリニック大宮院では、このような皮膚疾患に対して適切な診断と治療を提供しておりますので、気になる症状がある方はぜひご相談ください。
Q. マラセチア毛包炎は他人にうつる病気ですか?
マラセチア毛包炎は他人にうつる病気ではありません。原因となるマラセチア菌はほぼすべての人の皮膚に存在する常在菌であり、自分の菌が異常増殖することで発症します。温泉・プール・家族との入浴など日常生活に制限は不要です。
📊 【2025年最新】今年のマラセチア毛包炎の傾向
2024年から2025年にかけて、マラセチア毛包炎の発症傾向にいくつかの変化が見られています。
在宅ワークの影響
コロナ禍以降定着した在宅ワークにより、長時間同じ衣服を着用したり、運動不足による代謝低下が原因で、従来よりも幅広い年齢層での発症が報告されています。
マスク生活の終了による変化
2023年以降のマスク着用緩和により、顔面のマラセチア毛包炎は減少傾向にある一方、体幹部の症状で受診される患者さんが相対的に増加しています。
気候変動の影響
近年の異常気象により、従来の「夏季に悪化」というパターンが変化し、春先や秋口にも症状が出現するケースが増えています。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太医師(当院治療責任者)より
「2024年以降、当院では20代から40代の患者さんで『ニキビ薬が効かない』と訴えて受診される方が増えています。特に在宅ワークが多い方や、ジムでの運動習慣がある方に多く見られる傾向があります。診断時に『これは感染するのですか?』というご質問を必ずといっていいほど受けますが、マラセチア毛包炎は他人にうつる病気ではないことをお伝えすると、皆さん安心されます。早期の適切な治療により、ほとんどの患者さんで良好な改善が得られています。」
🔬 マラセチア毛包炎とは
📚 基本的な理解
マラセチア毛包炎(Malassezia folliculitis)は、マラセチア属の真菌(カビの一種)が毛包内で異常増殖することによって引き起こされる炎症性の皮膚疾患です。医学的には「癜風菌性毛包炎」や「ピチロスポルム毛包炎」とも呼ばれます。
毛包とは、毛が生えている皮膚の構造のことで、毛穴の奥にある袋状の部分を指します。この毛包にマラセチア菌が増殖すると、炎症を起こして赤い丘疹(ぶつぶつ)ができるのです。
🔍 尋常性ざ瘡(ニキビ)との違い
マラセチア毛包炎は一般的なニキビ(尋常性ざ瘡)と見た目が非常に似ているため、しばしば混同されます。しかし、以下のような違いがあります。
原因菌の違い
- ニキビ:アクネ菌(細菌)が主な原因
- マラセチア毛包炎:マラセチア菌(真菌)が原因
好発部位の違い
- ニキビ:顔、特にTゾーンに多い
- マラセチア毛包炎:背中、胸、肩、上腕などの体幹部に多い
治療法の違い
- ニキビ:抗菌薬やニキビ治療薬が有効
- マラセチア毛包炎:抗真菌薬が必要
このように、原因が異なるため治療法も異なります。ニキビ治療を続けても改善しない場合は、マラセチア毛包炎の可能性を疑う必要があります。
Q. マラセチア毛包炎とニキビの違いは何ですか?
マラセチア毛包炎とニキビは見た目が似ていますが、原因が異なります。ニキビはアクネ菌(細菌)が原因で顔のTゾーンに多く、マラセチア毛包炎はマラセチア菌(真菌)が原因で背中・胸・肩などの体幹部に好発します。治療薬も異なり、マラセチア毛包炎には抗真菌薬が必要です。
❓ マラセチア毛包炎は「うつる」のか?【最重要ポイント】
多くの患者さまが最も気にされるのが、「マラセチア毛包炎は他人にうつるのか」という点です。結論から申し上げますと、マラセチア毛包炎は基本的に他人にうつることはありません。
🤔 なぜうつらないのか
マラセチア菌は常在菌である
マラセチア菌は、実はほとんどすべての人の皮膚に存在する「常在菌」です。健康な皮膚には、さまざまな細菌や真菌が共生しており、マラセチア菌もその一つなのです。
つまり、マラセチア毛包炎を発症している人から菌をもらって感染するのではなく、もともと自分の皮膚に存在していたマラセチア菌が何らかの条件下で異常増殖することで発症する疾患なのです。
接触による感染リスクは極めて低い
マラセチア菌は常在菌であるため、患者さんと接触したり、同じタオルを使ったり、一緒にお風呂に入ったりしても、それによって「感染」することは基本的にありません。
温泉やプール、サウナなどの公共施設を利用しても、他人に感染させる心配はありませんので、安心して日常生活を送っていただけます。
👨👩👧👦 家族内での「発症」について
ただし、一つ注意すべき点があります。それは、家族内で複数人がマラセチア毛包炎を発症するケースがあることです。
これは「感染」ではなく、同じ生活環境や体質的な要因を共有しているために、同様の条件下で各自の常在菌が増殖しやすい状態にあるためと考えられます。具体的には以下のような共通要因があります。
- 高温多湿な居住環境
- 似たような食生活(脂質の多い食事など)
- 遺伝的に皮脂分泌が多い体質
- スポーツをする習慣などライフスタイルの共通性
⚠️ 免疫不全状態での注意点
HIV感染症や免疫抑制剤を使用している方など、免疫機能が著しく低下している状態の場合は、通常は害のない常在菌でも日和見感染を起こす可能性があります。
このような特殊な状況下では、より慎重な対応が必要ですので、主治医とよく相談しながら治療を進めることが重要です。
✅ 「うつる」に関するまとめ
- マラセチア毛包炎は他人にうつる病気ではない
- マラセチア菌は誰の皮膚にも存在する常在菌
- 家族内で複数人が発症しても、それは「感染」ではなく共通の環境要因による
- 日常生活(入浴、温泉、プールなど)に制限は不要
- ただし、免疫不全状態の方は主治医に相談を
この点を理解していただければ、不必要な心配から解放され、治療に専念できるでしょう。
🦠 マラセチア毛包炎の原因
マラセチア毛包炎がなぜ発症するのか、その原因について詳しく見ていきましょう。
🔬 マラセチア菌について
マラセチア属の真菌は、酵母様真菌の一種で、皮脂を栄養源として生育します。健康な皮膚では問題を起こさず、むしろ皮膚のバリア機能の維持に関与していると考えられています。
主な種類としては以下があります。
- Malassezia furfur(マラセチア・フルフル)
- Malassezia globosa(マラセチア・グロボーサ)
- Malassezia restricta(マラセチア・レストリクタ)
- Malassezia sympodialis(マラセチア・シンポディアリス)
これらの中でも、マラセチア毛包炎の原因として最も多いのはMalassezia furfurとMalassezia globosaです。
⚙️ 発症メカニズム
マラセチア毛包炎は、以下のようなメカニズムで発症します。
- 皮脂分泌の増加:何らかの原因で皮脂の分泌が増える
- マラセチア菌の増殖:皮脂を栄養源とするマラセチア菌が異常増殖する
- 毛包内への侵入:増殖したマラセチア菌が毛包内に入り込む
- 炎症反応:毛包内での菌の増殖や代謝産物に対して免疫系が反応し、炎症が起こる
🌡️ 発症しやすい条件
以下のような条件が揃うと、マラセチア毛包炎を発症しやすくなります。
高温多湿な環境
マラセチア菌は高温多湿を好みます。そのため、以下のような状況では発症リスクが高まります。
- 夏季や梅雨時期
- 熱帯・亜熱帯地域での生活
- 通気性の悪い衣服の長時間着用
- スポーツ後に汗をかいたままの状態が続く
皮脂分泌の増加
皮脂はマラセチア菌の栄養源です。皮脂分泌が増える以下のような状況では注意が必要です。
- 思春期から30代前半(皮脂分泌が活発な年代)
- 脂質の多い食事
- ストレスによるホルモンバランスの乱れ
- 運動不足による代謝の低下
免疫機能の低下
免疫機能が低下すると、常在菌のバランスが崩れやすくなります。
- 糖尿病
- 長期的なステロイド薬の使用
- 免疫抑制剤の使用
- HIV感染症
- 悪性腫瘍(がん)
- 慢性的な疲労やストレス
抗生物質の長期使用
ニキビ治療などで抗生物質を長期間使用すると、細菌のバランスが崩れ、相対的に真菌(マラセチア菌)が増殖しやすい環境になることがあります。
その他の要因
- 遺伝的な体質(皮脂分泌量、免疫応答など)
- 閉塞性の強い化粧品やスキンケア製品の使用
- 肥満(皮膚の蒸れやすさ)
- 妊娠(ホルモンバランスの変化)
😷 マラセチア毛包炎の症状
マラセチア毛包炎の症状について、詳しく見ていきましょう。
🔴 主な症状
皮疹の特徴
マラセチア毛包炎の典型的な皮疹は以下のような特徴があります。
- 赤い丘疹(きゅうしん):直径2〜4mm程度の小さな赤いぶつぶつ
- 膿疱(のうほう)を伴うこともある:中央に白い膿が見えることも
- サイズが均一:ニキビと比べて大きさが揃っている傾向
- 毛包に一致:毛穴を中心に発症する
かゆみ
軽度から中等度のかゆみを伴うことが多いです。ニキビではかゆみは少ないため、かゆみがある場合はマラセチア毛包炎を疑う一つのポイントになります。
痛み
一般的には痛みは少ないですが、炎症が強い場合や膿疱が大きくなった場合には痛みを感じることもあります。
📍 好発部位
マラセチア毛包炎は、皮脂腺が多く、汗をかきやすい部位に好発します。
最も多い部位
- 背中(特に上背部)
- 胸部
- 肩
- 上腕
その他の発症部位
- 首の後ろ
- 前額部(おでこ)
- 頬
顔面にも発症することがありますが、体幹部に比べると頻度は低いです。
🌞 季節性
マラセチア菌が高温多湿を好むため、夏季に悪化しやすい傾向があります。梅雨時期から夏にかけて症状が出始め、秋から冬にかけて自然に軽快することもあります。
ただし、スポーツを頻繁に行う方や、冬でも汗をかきやすい環境にいる方では、季節に関係なく症状が続くこともあります。
⏰ 症状の経過
治療をせずに放置すると、以下のような経過をたどることがあります。
- 初期:背中や胸に数個の赤いぶつぶつが出現
- 進行期:数が増え、範囲が広がる。かゆみが強くなることも
- 慢性化:炎症を繰り返し、色素沈着(黒ずみ)が残ることがある
早期に適切な治療を開始すれば、色素沈着を残さずにきれいに治せる可能性が高まります。
Q. マラセチア毛包炎が発症しやすい条件は何ですか?
マラセチア毛包炎は、高温多湿な環境・皮脂分泌の増加・免疫機能の低下などが重なると発症しやすくなります。夏季や梅雨時期、運動後に汗をかいたままの状態、抗生物質の長期使用なども誘因となります。在宅ワークによる運動不足や長時間の同一衣服着用も近年の発症増加要因です。
🔍 マラセチア毛包炎の診断
マラセチア毛包炎の正確な診断は、適切な治療につながる重要なステップです。
📋 診断のプロセス
問診
医師は以下のような点について質問します。
- いつから症状があるか
- どの部位に症状があるか
- かゆみや痛みの有無
- 季節による変化があるか
- これまでどのような治療をしたか
- 生活環境(運動習慣、職業など)
- 既往歴(糖尿病、免疫疾患など)
視診
皮膚科専門医は、皮疹の特徴を詳しく観察します。
- 丘疹のサイズや分布
- 色調
- 膿疱の有無
- 周囲の皮膚の状態
鑑別診断
マラセチア毛包炎と区別すべき他の疾患には以下があります。
尋常性ざ瘡(ニキビ)
- 顔面に多い
- 面皰(コメド)がある
- 痛みがある
細菌性毛包炎
- より強い痛みがある
- 膿疱が大きい
- 急速に悪化する
汗疹(あせも)
- より小さな丘疹
- 強いかゆみ
- 汗をかいた直後に出現
好酸球性膿疱性毛包炎
- HIV感染症などに伴う
- より重症
- 特殊な治療が必要
🧪 検査
KOH直接鏡検
確定診断のために最も一般的に行われる検査です。
- 皮疹部から皮膚の一部を採取
- 水酸化カリウム(KOH)溶液で処理
- 顕微鏡で観察し、マラセチア菌の有無を確認
マラセチア菌は、特徴的な「ミートボールとスパゲッティ」様の形態を示します(丸い胞子と短い菌糸が混在)。
培養検査
必要に応じて、採取した検体を培養し、菌の種類を同定することもあります。ただし、マラセチア菌の培養には特殊な培地が必要で、時間もかかるため、日常診療では行わないことも多いです。
皮膚生検
診断が困難な場合や、他の疾患との鑑別が必要な場合には、皮膚の一部を採取して病理組織学的検査を行うこともあります。
🏥 アイシークリニック大宮院での診断
当院では、皮膚科専門医が丁寧な問診と視診を行い、必要に応じてKOH直接鏡検などの検査を実施します。経験豊富な医師が、マラセチア毛包炎と他の疾患を正確に鑑別し、最適な治療法をご提案いたします。
💊 マラセチア毛包炎の治療法
マラセチア毛包炎の治療は、原因であるマラセチア菌を抑制することが基本となります。
🧴 外用療法(塗り薬)
抗真菌薬の外用
マラセチア毛包炎の第一選択治療は、抗真菌薬の外用です。
主な外用抗真菌薬
- イミダゾール系:ケトコナゾール、ミコナゾールなど
- アリルアミン系:テルビナフィンなど
これらの薬剤を1日1〜2回、患部に塗布します。通常、2〜4週間で効果が現れますが、症状が改善しても再発予防のため、医師の指示通り継続することが重要です。
抗真菌シャンプー
背中や胸など広範囲に症状がある場合、抗真菌成分を含むシャンプーの使用が有効です。
- ケトコナゾール配合シャンプー
- ミコナゾール配合ボディソープ
これらを週に2〜3回使用することで、広範囲の治療と予防が可能です。
💊 内服療法(飲み薬)
外用療法で効果が不十分な場合や、症状が広範囲・重症の場合には、内服の抗真菌薬を使用します。
主な内服抗真菌薬
- イトラコナゾール
- フルコナゾール
これらは通常2〜4週間程度内服します。ただし、肝機能障害などの副作用の可能性があるため、定期的な血液検査が必要な場合があります。
🆘 補助的治療
抗炎症作用のある外用薬
炎症が強い場合には、弱いステロイド外用薬を短期間併用することがあります。ただし、ステロイド単独の使用は真菌の増殖を助長する可能性があるため、必ず抗真菌薬と併用します。
抗ヒスタミン薬
かゆみが強い場合には、抗ヒスタミン薬の内服でかゆみを軽減できます。
⏱️ 治療期間
一般的な治療期間の目安は以下の通りです。
- 軽症:2〜4週間
- 中等症:4〜8週間
- 重症:2〜3ヶ月以上
ただし、個人差があり、症状の改善具合によって調整が必要です。症状が改善しても、医師の指示なく自己判断で中止すると再発しやすいため、必ず医師の指示に従ってください。
📊 治療効果の判定
治療効果は以下の点で判定します。
- 新しい皮疹の出現が止まる
- 既存の皮疹が縮小・消失する
- かゆみが軽減する
- 色素沈着が改善する
❓ 治療が効かない場合
標準的な治療で効果が見られない場合、以下の可能性を考慮します。
- 診断の再検討:他の疾患の可能性
- 治療薬の変更:異なる系統の抗真菌薬への変更
- 生活環境の見直し:増悪因子が持続していないか
- 免疫状態の評価:基礎疾患の有無
当院では、このような難治例にも対応できる体制を整えております。
Q. マラセチア毛包炎の治療期間と再発予防法を教えてください。
マラセチア毛包炎の治療期間は、軽症で2〜4週間、中等症で4〜8週間、重症では2〜3ヶ月以上が目安です。抗真菌薬による治療が基本で、自己判断での中止は再発を招くため医師の指示に従うことが重要です。再発予防には通気性の良い衣服の着用、運動後の早めの入浴、室内の湿度管理が有効です。
🛡️ マラセチア毛包炎の予防法
マラセチア毛包炎は再発しやすい疾患ですが、適切な予防策を講じることで再発を防ぐことができます。
🚿 スキンケアの基本
清潔を保つ
マラセチア菌の増殖を防ぐために、皮膚を清潔に保つことが重要です。
- 毎日の入浴:特に運動後は早めにシャワーを浴びる
- 適切な洗浄:ボディソープを使って優しく洗う
- すすぎ残しに注意:シャンプーやボディソープはしっかり洗い流す
- 十分な乾燥:入浴後は体をしっかり拭いて乾燥させる
過度な洗浄は避ける
清潔を保つことは重要ですが、1日に何度もゴシゴシ洗うと皮膚のバリア機能が低下し、かえって症状を悪化させることがあります。適度な洗浄を心がけましょう。
👕 衣服の選び方
通気性の良い素材を選ぶ
高温多湿を避けるため、通気性の良い衣服を選びましょう。
- 綿や麻などの天然素材
- 吸湿速乾性のある機能性素材
- ゆったりとしたデザイン
汗をかいたら着替える
運動後やたくさん汗をかいた後は、できるだけ早く着替えましょう。濡れた衣服を長時間着続けることは避けます。
🍎 生活習慣の改善
バランスの良い食事
脂質の過剰摂取は皮脂分泌を増やす可能性があります。
- 揚げ物や脂っこい食事を控えめに
- ビタミンB群を積極的に摂取(レバー、魚、卵、納豆など)
- 野菜や果物でビタミン・ミネラルを補給
十分な睡眠
睡眠不足はホルモンバランスを崩し、皮脂分泌を増やす可能性があります。質の良い睡眠を心がけましょう。
ストレス管理
ストレスも皮脂分泌やホルモンバランスに影響します。
- 適度な運動
- 趣味の時間を持つ
- リラックスできる時間を作る
ストレスによる皮膚への影響については、こちらの記事「赤ら顔の原因はストレス?自律神経との関係や治し方を医師が解説」でも詳しく解説しています。
🏠 環境面での対策
室内環境の調整
- エアコンや除湿機で湿度を適切に保つ(50〜60%が目安)
- 適度な換気で空気を入れ替える
- 寝具は定期的に洗濯し、清潔を保つ
季節による対策
夏季
- こまめに汗を拭く
- 冷房で室温を調整
- 薄着で通気性を確保
冬季
- 厚着しすぎない
- 暖房で蒸れないよう注意
- 入浴後の保湿も適度に
冬季の皮膚ケアについては、こちらの記事「手荒れがひどい時は皮膚科へ|受診の目安や治療法・セルフケアを解説」も参考になります。
🧴 スキンケア製品の選び方
ノンコメドジェニック製品を選ぶ
毛穴を詰まらせにくい「ノンコメドジェニック」と表示された製品を選びましょう。
オイルフリー製品の検討
オイルベースの化粧品やスキンケア製品は、マラセチア菌の栄養源となる可能性があります。必要に応じてオイルフリー製品を選択しましょう。
🔄 再発予防の継続的なケア
定期的なメンテナンス治療
症状が改善した後も、医師の指示に従って定期的に抗真菌シャンプーなどを使用することで、再発を予防できます。
早期発見・早期治療
症状が再発した場合は、悪化する前に早めに受診することが大切です。
よくある質問
マラセチア毛包炎は他人にうつる病気ではありません。マラセチア菌は誰の皮膚にも存在する常在菌であり、自分自身の皮膚に存在していた菌が何らかの条件下で異常増殖することで発症します。家族内で複数人が発症することがありますが、これは感染ではなく、同じ生活環境や体質的な要因を共有しているためです。
マラセチア毛包炎は見た目がニキビに似ていますが、原因が異なります。ニキビはアクネ菌(細菌)が原因ですが、マラセチア毛包炎はマラセチア菌(真菌・カビ)が原因です。そのため、ニキビ治療薬(抗菌薬)では効果がなく、抗真菌薬による治療が必要になります。
適切な治療により症状は改善しますが、マラセチア菌は常在菌のため完全に除去することはできません。治療により菌の数を正常レベルまで減らし、症状を改善させることが目標です。再発を防ぐためには、継続的なスキンケアと生活習慣の改善が重要です。
マラセチア毛包炎は感染性の疾患ではないため、温泉やプールの利用に制限はありません。他人に感染させる心配もありませんので、安心してご利用いただけます。ただし、利用後は早めにシャワーを浴びて清潔を保つことをおすすめします。
症状の程度により異なりますが、軽症の場合は2〜4週間、中等症では4〜8週間、重症の場合は2〜3ヶ月以上の治療期間が必要です。症状が改善しても医師の指示なく治療を中止すると再発しやすいため、必ず医師の指示に従って治療を継続することが重要です。
在宅ワークにより長時間同じ衣服を着用したり、運動不足による代謝低下、エアコンによる室内の高温多湿などが原因で、マラセチア毛包炎が発症・悪化することがあります。定期的な着替え、適度な運動、室内の湿度管理などの対策が重要です。
マラセチア毛包炎の治療には抗真菌薬が必要ですが、市販されている抗真菌薬は限られており、適切な診断なしに使用すると効果が不十分な場合があります。確実な診断と適切な治療のため、皮膚科を受診することをおすすめします。
🏥 アイシークリニック大宮院での治療
アイシークリニック大宮院では、マラセチア毛包炎の診断から治療まで、皮膚科専門医による質の高い医療を提供しております。
🔬 当院の診断・治療の特徴
- 正確な診断:KOH直接鏡検などの検査により確実な診断を行います
- 個別化治療:患者さまの症状や生活環境に応じた最適な治療プランを提案
- 再発予防指導:治療後の生活指導により再発を防ぎます
- 丁寧な説明:病気の原因や治療法について分かりやすくご説明します
📞 ご予約・お問い合わせ
マラセチア毛包炎でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
- 電話予約:0120-561-118
- WEB予約:24時間受付可能
📝 まとめ
マラセチア毛包炎について、重要なポイントをまとめます。
🔑 重要なポイント
- マラセチア毛包炎は他人にうつる病気ではない
- マラセチア菌は誰の皮膚にも存在する常在菌
- ニキビと似ているが原因と治療法が異なる
- 抗真菌薬による治療が必要
- 適切な予防策により再発を防げる
- 早期診断・治療が重要
🚨 こんな症状があれば受診を
- 背中や胸に赤いぶつぶつができた
- ニキビ薬を使っても改善しない
- かゆみを伴う皮疹がある
- 夏季に症状が悪化する
- 運動後に皮疹が出現する
マラセチア毛包炎は適切な診断と治療により改善可能な疾患です。「うつるのでは?」という不安から解放され、安心して治療に専念していただけるよう、当院では丁寧な説明と質の高い医療を提供しております。
気になる症状がございましたら、お一人で悩まず、ぜひお気軽にご相談ください。
📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 皮膚真菌症診療ガイドライン
- 厚生労働省 – 感染症情報
- 国立感染症研究所 – 真菌感染症に関する情報
- 日本医真菌学会 – マラセチア属真菌の分類と病原性に関する研究
- 皮膚科臨床 – マラセチア毛包炎の診断と治療の最新知見
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
「マラセチア毛包炎は感染症ではなく、自分自身の皮膚に存在する常在菌のバランスが崩れることで起こる疾患です。そのため、家族や恋人、友人への感染を心配する必要はありません。むしろ重要なのは、なぜ常在菌のバランスが崩れたのかを見極め、その原因に応じた治療と予防策を講じることです。」