- 📌 いつまで続くの?放っておいて大丈夫?
- 📌 ケアを間違えて悪化させたくない
- 📌 アトピーとの違いがわからない
⚡ ケアを間違えると悪化・長期化のリスクも。正しい知識でわが子を守りましょう。
目次
- 乳児湿疹とは?基本的な知識を整理する
- 乳児湿疹はいつまで続く?時期ごとの特徴
- 乳児湿疹の主な原因
- 乳児湿疹の症状と種類
- 乳児湿疹と他の皮膚疾患との違い
- 自宅でできるスキンケアの方法
- やってはいけないNGケア
- 病院を受診すべきタイミング
- 病院での治療方法
- 乳児湿疹を繰り返さないための予防策
- まとめ
この記事のポイント
乳児湿疹は多くの赤ちゃんに見られる皮膚トラブルで、生後6か月ごろまでに自然改善するケースが多い。毎日の洗浄と入浴後の保湿継続が基本ケアで、2週間改善しない場合や生後6か月以降も続く場合はアトピー性皮膚炎の鑑別のため専門医受診が推奨される。
💡 乳児湿疹とは?基本的な知識を整理する
乳児湿疹とは、生後まもなくから乳児期にかけて赤ちゃんの肌に現れる湿疹の総称です。医学的に厳密な単一の疾患名ではなく、乳児期に起こるさまざまな皮膚の炎症状態をまとめて「乳児湿疹」と呼ぶことが多いです。
赤ちゃんの皮膚は大人に比べて非常に薄く、皮膚のバリア機能が未熟なため、外部からの刺激や環境の変化に敏感に反応しやすい状態にあります。また、皮脂の分泌量も生後数か月は多いのですが、生後3〜4か月ごろを境に急激に減少し、今度は皮膚が乾燥しやすくなります。このような皮膚の変化が、乳児湿疹が起こりやすい背景にあります。
日本では多くの赤ちゃんが乳児湿疹を経験するとされており、特に顔や頭皮、首のしわの部分などに症状が出やすいのが特徴です。ほとんどの乳児湿疹は適切なスキンケアを続けることで改善しますが、症状が強い場合や長期化する場合は、アトピー性皮膚炎などの別の疾患が関係していることもあるため、皮膚科や小児科への相談が重要です。
Q. 乳児湿疹はいつごろまでに自然に治りますか?
乳児湿疹は多くの場合、生後3〜4か月ごろから症状が落ち着き始め、生後6か月前後に自然と改善するケースが多いです。ただし、適切なスキンケアを行わない場合やアトピー性皮膚炎に移行した場合は長引くこともあります。生後6か月を過ぎても続く場合は専門医への受診が推奨されます。
📌 乳児湿疹はいつまで続く?時期ごとの特徴
乳児湿疹がいつまで続くかは、個人差があるため一概には言えませんが、多くの場合は生後3〜4か月ごろから症状が落ち着き始め、生後6か月前後には自然と改善していくことが多いです。ただし、適切なケアを行わなかった場合や、アトピー性皮膚炎に移行した場合などは、それ以上長引くこともあります。
時期ごとに乳児湿疹の特徴を見ていきましょう。
✅ 生後0〜1か月ごろ
生まれてすぐの赤ちゃんの皮膚は、ママのお腹の中で分泌されたホルモンの影響を受けています。このため、生後1か月ごろまでは皮脂の分泌が活発で、顔や頭皮に白や黄色みがかったかさぶたのようなもの(脂漏性湿疹)が現れることがあります。この時期の湿疹はホルモンの影響によるものが大きく、多くの場合は自然と落ち着いていきます。
📝 生後1〜3か月ごろ
この時期は皮脂の分泌がまだ多いため、引き続き脂漏性湿疹が続くことがあります。また、授乳やよだれ、汗などによる刺激でほおや口の周り、首のしわに湿疹ができやすくなります。皮膚が赤くなって、小さなブツブツが目立つことが多いです。
🔸 生後3〜6か月ごろ
生後3か月を過ぎると皮脂の分泌量が急激に減少し、皮膚が乾燥しやすくなります。この時期は乾燥による湿疹が増えてきます。脂漏性の湿疹は落ち着いてくることが多いですが、乾燥によるカサカサや赤みが出てくることがあります。適切な保湿ケアがこの時期は特に重要です。
⚡ 生後6か月以降
多くの乳児湿疹は生後6か月ごろまでに自然と軽快します。しかし、この時期を過ぎても湿疹が続いている場合は、アトピー性皮膚炎の可能性を考える必要があります。アトピー性皮膚炎の診断基準のひとつに「生後6か月以降に湿疹が続く」という点があり、専門医による診断と治療が必要になることがあります。
また、離乳食が始まる生後5〜6か月以降は食物アレルギーが関係した湿疹が現れることもあるため、注意が必要です。
✨ 乳児湿疹の主な原因
乳児湿疹が起こる原因は一つではなく、複数の要因が絡み合っていることが多いです。主な原因を以下に詳しく説明します。
🌟 皮脂の過剰分泌
生後まもない赤ちゃんは、ママのホルモンの影響を受けて皮脂の分泌が盛んです。過剰に分泌された皮脂が毛穴を塞いだり、皮膚の表面に炎症を引き起こしたりすることで湿疹が生じます。これが脂漏性湿疹の主な原因とされています。
💬 皮膚バリア機能の未熟さ
赤ちゃんの皮膚は大人の皮膚と比べて厚さが約半分程度とされており、外部の刺激を受けやすい状態にあります。皮膚のバリア機能が十分に発達していないため、わずかな刺激でも炎症反応が起きやすくなります。
✅ 乾燥
生後3〜4か月ごろから皮脂の分泌が減ると、今度は皮膚の水分が蒸発しやすくなります。乾燥すると皮膚のバリア機能がさらに低下し、外部からの刺激や細菌・アレルゲンが侵入しやすくなります。乾燥肌が悪化すると湿疹が生じやすくなります。特に冬場や空調が効いた環境では乾燥が進みやすいため注意が必要です。
📝 汗・よだれ・母乳などの刺激
赤ちゃんは体の割に汗腺の数が多く、汗をかきやすい体質です。汗が皮膚に残ったままになると、汗の成分が刺激となって炎症を引き起こします。また、授乳中の母乳やよだれが口の周りや首のしわに残ることも、皮膚への刺激となります。
🔸 遺伝的要因・アレルギー体質
両親にアトピー性皮膚炎や花粉症、食物アレルギーなどのアレルギー疾患がある場合、赤ちゃんにもアレルギー体質が受け継がれることがあります。アレルギー体質の場合、乳児湿疹が長引いたり、アトピー性皮膚炎に移行したりするリスクが高まります。
⚡ 環境要因
室温や湿度の変化、ダニやほこりなどのハウスダスト、衣類の素材(化学繊維など)、洗濯用洗剤の成分なども乳児湿疹を悪化させる要因となることがあります。赤ちゃんの生活環境を整えることも、湿疹の予防・改善に重要です。
Q. 乳児湿疹の種類にはどのようなものがありますか?
乳児湿疹には主に5種類あります。生後2〜4週に顔へ現れる新生児座瘡、頭皮や顔に黄色いかさぶたが生じる脂漏性湿疹、汗が原因のあせも、よだれや洗剤が引き起こす接触性皮膚炎、そして生後3〜4か月以降の皮脂分泌低下による乾燥性湿疹があり、それぞれ症状や現れやすい部位が異なります。
🔍 乳児湿疹の症状と種類
乳児湿疹にはいくつかの種類があり、それぞれ症状や現れやすい部位が異なります。代表的なものを紹介します。
🌟 新生児座瘡(にきび)
生後2〜4週ごろに顔に現れる、赤い小さなブツブツです。ニキビのような見た目をしており、鼻や額、ほお、あごに多く見られます。皮脂の過剰分泌と毛包への詰まりが原因で、ホルモンの影響が落ち着く生後1〜2か月ごろには自然に消えることがほとんどです。
💬 脂漏性湿疹(乳児脂漏性皮膚炎)
頭皮や顔(特に眉間・額・鼻のまわり)に黄色みがかったかさぶたのようなもの(痂皮)が現れる湿疹です。かゆみはほとんどなく、生後1〜3か月ごろに多く見られます。皮脂の分泌が盛んな時期に、マラセチアというカビの一種が増殖することが関与しているとも言われています。多くは生後6か月ごろまでに自然と改善します。
✅ あせも(汗疹)
汗が皮膚の中に閉じ込められることで起こる小さな赤いブツブツです。首や背中、わきの下、おむつの当たる部分などに現れやすく、夏場や厚着をさせているときに特に多く見られます。かゆみや不快感を伴うことがあり、赤ちゃんが機嫌が悪くなることもあります。
📝 接触性皮膚炎
よだれや母乳、おむつの素材、洗剤の残留成分などが皮膚に触れることで起こる湿疹です。原因となる刺激物が接触した部分に限って赤みやブツブツが現れるのが特徴です。原因を除去することで改善しやすいですが、繰り返し同じ刺激を受けると慢性化することもあります。
🔸 乾燥性湿疹(乾燥肌による湿疹)
生後3〜4か月以降に皮脂分泌が減ってくると、皮膚が乾燥し、カサカサとした肌荒れや赤みが現れるようになります。適切な保湿ケアを行わないと悪化しやすく、アトピー性皮膚炎のリスクを高める可能性もあります。
💪 乳児湿疹と他の皮膚疾患との違い
乳児湿疹と似た症状を持つ疾患がいくつかあります。自己判断が難しいケースもありますが、それぞれの特徴を知っておくことが大切です。
⚡ アトピー性皮膚炎との違い
乳児湿疹とアトピー性皮膚炎は見た目が似ていることがあり、区別が難しい場合があります。アトピー性皮膚炎の特徴としては、「かゆみが強い」「症状が慢性的に続く(生後6か月以上)」「皮疹が繰り返し出る」「ひじやひざの内側など特定の場所に出やすい」といった点が挙げられます。また、家族にアレルギー疾患がある場合はリスクが高まります。
乳児湿疹は多くの場合、生後6か月ごろまでに改善しますが、アトピー性皮膚炎は長期的な管理が必要な疾患です。湿疹が長引いている場合は、早めに皮膚科や小児アレルギー科を受診することをおすすめします。
🌟 食物アレルギーとの関係
食物アレルギーが乳児湿疹の原因になることがあります。特定の食べ物(卵、牛乳、小麦など)を食べた後や、母乳を介してアレルギー反応が引き起こされることがあります。ただし、乳児の湿疹すべてが食物アレルギーによるものではありません。食物アレルギーが疑われる場合は、安易に食事制限をするのではなく、必ず医師の指導のもとで対応することが大切です。
💬 とびひ(伝染性膿痂疹)との違い
とびひは黄色ブドウ球菌や連鎖球菌などの細菌感染によって起こる皮膚疾患です。水ぶくれや厚いかさぶたが急速に広がる特徴があります。かゆみのために搔きこわし、細菌が広がることで全身に症状が広がることもあります。乳児湿疹と異なり、とびひは感染症のため、周囲の人への感染予防も含めて抗菌薬による治療が必要です。

🎯 自宅でできるスキンケアの方法
乳児湿疹の多くは、正しいスキンケアを続けることで改善が期待できます。以下に、自宅で実践できるスキンケアのポイントをまとめます。
✅ 毎日の入浴でやさしく洗う
皮膚の清潔を保つことは乳児湿疹のケアの基本です。毎日入浴させ、皮脂や汚れ、汗をやさしく洗い流しましょう。洗うときは、赤ちゃん用のボディーソープや石鹸を泡立てて、素手や柔らかいガーゼで皮膚をこすらずに洗います。ゴシゴシこすることは皮膚への刺激となり、バリア機能をさらに低下させてしまいます。
洗い流しもしっかり行いましょう。石鹸の成分が残ると刺激になることがあります。また、シャンプーは頭皮専用のものを使い、脂漏性湿疹がひどい場合は頭皮も毎日洗うことで改善が期待できます。
📝 入浴後はすぐに保湿する
入浴後は皮膚の水分が蒸発しやすい状態になっています。浴後5〜10分以内を目安に、全身に保湿剤を塗ることが大切です。保湿剤には、ローション、クリーム、軟膏など様々な種類がありますが、赤ちゃんの肌に合ったものを選びましょう。刺激の少ない成分のものを選ぶことが基本です。
保湿剤はたっぷり使うことが重要です。薄く塗るだけでは十分な保湿効果が得られません。顔・首・胴体・手足と、全身くまなく塗るように習慣づけましょう。乾燥しやすい冬場は特に念入りな保湿が必要です。
🔸 こまめに汗や汚れを拭き取る
授乳後はミルクや母乳が口の周りや首のしわに残りやすいため、柔らかい布やコットンでやさしく拭き取りましょう。同様に、よだれや汗もこまめに拭き取ることで刺激を減らすことができます。拭くときは押さえるようにして、こすらないことが大切です。
⚡ 衣類の素材に気をつける
肌に触れる衣類はコットン(綿)素材のものを選ぶと刺激が少ないです。化学繊維やウールは皮膚を刺激しやすいため、乳児湿疹がある場合は避けるのが無難です。また、洗濯の際は無香料・無添加タイプの洗剤を使い、すすぎをしっかり行うことで残留成分による刺激を防ぎましょう。
🌟 室内環境を整える
室内の温度と湿度を適切に保つことも大切です。温度は夏は26〜28度、冬は20〜22度程度、湿度は50〜60%を目安に調整しましょう。乾燥が強い季節は加湿器を利用するのも有効です。また、ダニやほこりはアレルギーの原因になることもあるため、定期的な掃除や寝具の洗濯も心がけましょう。
💬 爪を短く切っておく
かゆみがある場合、赤ちゃんが無意識に患部を引っかいてしまうことがあります。皮膚を搔きこわすと、症状が悪化したり、とびひなどの二次感染を引き起こしたりするリスクがあります。赤ちゃんの爪は常に短く整えておきましょう。
Q. 乳児湿疹の自宅スキンケアで最も重要なポイントは何ですか?
乳児湿疹の基本ケアは「毎日やさしく洗う」と「入浴後すぐに保湿する」の2点です。入浴時は赤ちゃん用石鹸を泡立て、こすらず素手で洗い流します。入浴後は5〜10分以内に保湿剤を全身にたっぷり塗ることが重要です。症状改善後も保湿をやめると再発しやすいため、毎日継続することが大切です。
💡 やってはいけないNGケア
スキンケアにおいてやってしまいがちなNG行為についても確認しておきましょう。
✅ かさぶたを無理にはがす
脂漏性湿疹のかさぶたを無理にはがしてしまうと、皮膚を傷つけて出血したり、細菌感染を引き起こしたりする可能性があります。かさぶたは無理にはがさず、入浴時にやさしく洗い流すか、医師に相談の上で適切な処置を行いましょう。
📝 洗いすぎる・こすりすぎる
清潔にしようとするあまり、洗いすぎたりゴシゴシこすったりすることは逆効果です。過度な洗浄は必要な皮脂まで除去してしまい、皮膚のバリア機能をさらに低下させてしまいます。
🔸 保湿剤を塗らない・サボる
「湿疹があるから保湿しなくていい」「今日は時間がないから省略」といった考えはNGです。保湿は毎日継続して行うことで効果が出ます。特に入浴後の保湿は欠かさないようにしましょう。
⚡ 民間療法を試す

インターネット上には様々な民間療法の情報がありますが、医学的に根拠のないものも多く、症状を悪化させるリスクがあります。赤ちゃんの肌に市販の大人用クリームや民間療法を試すことは避け、不安な場合は必ず医師に相談しましょう。
🌟 ステロイド外用薬を自己判断でやめる・続ける
医師から処方されたステロイド外用薬を自己判断で途中でやめたり、逆に処方期間を超えて使い続けたりすることも問題があります。ステロイド外用薬は適切に使用すれば安全で効果的な薬ですが、使い方を誤ると副作用のリスクがあります。必ず医師の指示に従って使用してください。
📌 病院を受診すべきタイミング
乳児湿疹は自宅でのスキンケアで改善することも多いですが、以下のような場合は早めに皮膚科や小児科を受診することをおすすめします。
まず、2週間程度スキンケアを続けても改善が見られない場合です。自己流のケアに限界を感じたら、専門家に相談することが大切です。
次に、湿疹が全身に広がっている場合や、顔だけでなく体幹・手足など広い範囲に及んでいる場合です。
かゆみが強く、赤ちゃんが頻繁に搔いている・不機嫌が続いている場合も受診のサインです。かゆみが強いと睡眠が妨げられ、赤ちゃんの発育にも影響することがあります。
皮膚が赤く腫れている・ジュクジュクしている・膿が出ているといった場合は、細菌感染(とびひ)の可能性があります。この場合は速やかに受診してください。
湿疹に加えて発熱・ぐずり・食欲不振など全身症状がある場合も、別の疾患が隠れている可能性があるため受診が必要です。
また、生後6か月を過ぎても湿疹が続いている場合は、アトピー性皮膚炎の可能性を考えて専門医を受診しましょう。
Q. 乳児湿疹で病院を受診すべきタイミングはいつですか?
以下の場合は皮膚科や小児科への早めの受診が必要です。2週間スキンケアを続けても改善しない、湿疹が全身に広がっている、かゆみが強く頻繁に搔いている、皮膚がジュクジュクして膿が出ている、発熱など全身症状を伴う、生後6か月を過ぎても湿疹が続く、のいずれかに当てはまる場合は、アイシークリニックなど専門医への相談をおすすめします。
✨ 病院での治療方法
乳児湿疹で病院を受診した場合、症状の程度や種類に応じた治療が行われます。
💬 外用薬による治療
軽度から中等度の乳児湿疹には、ステロイド外用薬が処方されることが多いです。ステロイドと聞くと不安に感じる親御さんも多いですが、適切な強さのものを適切な期間・量で使用すれば、赤ちゃんにとっても安全で効果的な治療法です。症状が落ち着いたら医師の指示のもとで徐々に使用量を減らしていきます。
ステロイドを使いたくない場合の選択肢として、タクロリムス(プロトピック)などの免疫調節薬が処方されることもありますが、2歳未満の乳児への使用には制限があります。乳児に対する使用については医師とよく相談してください。
細菌感染(とびひ)が疑われる場合は、抗菌薬の外用薬や内服薬が使用されます。
✅ 保湿剤の処方
医療機関では、市販品よりも効果が高い保湿剤(ヘパリン類似物質含有製剤など)を処方してもらえることがあります。処方された保湿剤は、継続して使用することが大切です。
📝 アレルギー検査
湿疹が長引いたり、アレルギーが疑われたりする場合は、血液検査によるアレルギー検査が行われることがあります。特定のアレルゲンが特定された場合は、それに応じた対策が取られます。ただし、血液検査の結果だけで食物アレルギーと断定することは難しく、症状との総合的な判断が必要です。
🔸 スキンケア指導
病院では薬の処方だけでなく、正しいスキンケアの方法についての指導も受けることができます。保湿剤の塗り方、入浴時の洗い方など、具体的なアドバイスをもらえるので、積極的に質問してみましょう。
🔍 乳児湿疹を繰り返さないための予防策
乳児湿疹は一度良くなっても繰り返すことがあります。再発を防ぐためにできることをまとめます。
⚡ 日常的な保湿の継続
症状が改善した後も、保湿ケアは毎日継続することが大切です。皮膚のバリア機能を健全に保つことで、外部からの刺激やアレルゲンの侵入を防ぐことができます。「治ったから大丈夫」とケアをやめてしまうと、再び皮膚が乾燥して湿疹が再発しやすくなります。
🌟 清潔と保湿のバランスを保つ
清潔を保つことと、洗いすぎないこととのバランスが重要です。毎日の入浴でやさしく洗い、その後しっかり保湿するというルーティンを習慣化しましょう。
💬 生活環境の改善
適切な室温・湿度の管理、ダニやほこりの除去、刺激の少ない衣類の選択など、日常生活の中でできる環境整備を継続することが予防につながります。
✅ 早期受診・早期治療
「様子を見ていればそのうち治るだろう」と放置していると、症状が悪化したり慢性化したりすることがあります。自宅でのケアで改善しない場合は早めに受診し、適切な治療を受けることが大切です。特にアトピー性皮膚炎の可能性がある場合は、早期に専門医の診察を受けることで、症状のコントロールがしやすくなります。
📝 母乳育児中のママの食生活
母乳育児中の場合、ママの食べたものが母乳を通して赤ちゃんに影響することがあります。ただし、過度な食事制限はママの栄養不足を招く可能性もあるため、自己判断で特定の食品を大幅に制限することは避け、気になる場合は医師に相談しましょう。
🔸 かかりつけ医を持つ
乳児湿疹に限らず、赤ちゃんの皮膚トラブルは繰り返し起こることがあります。信頼できるかかりつけの小児科医や皮膚科医を持ち、気になることがあればすぐに相談できる環境を整えておくことが大切です。定期的に健診を受けることで、湿疹の変化も観察してもらえます。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、乳児湿疹のご相談でいらっしゃる親御さんの多くが「いつまで続くのか」という不安を抱えていらっしゃいます。多くの場合は適切なスキンケアの継続で改善が期待できますが、生後6か月を過ぎても症状が続く場合はアトピー性皮膚炎との鑑別が重要になるため、ひとりで悩まずにお早めにご相談いただければと思います。正しい保湿の方法から外用薬の使い方まで、お子さまの皮膚状態に合わせて丁寧にご説明しますので、どうぞ安心してお越しください。」
💪 よくある質問
多くの場合、生後3〜4か月ごろから症状が落ち着き始め、生後6か月前後に自然と改善していくことが多いです。ただし、適切なスキンケアを行わなかった場合や、アトピー性皮膚炎に移行した場合は、それ以上長引くこともあります。生後6か月を過ぎても症状が続く場合は、専門医への相談をおすすめします。
アトピー性皮膚炎は「かゆみが強い」「生後6か月以上症状が続く」「湿疹が繰り返し出る」「ひじやひざの内側など特定の場所に出やすい」といった特徴があります。乳児湿疹は多くが生後6か月までに改善しますが、それ以降も続く場合はアイシークリニックなど専門医での診断が重要です。
「毎日やさしく洗う」と「入浴後すぐに保湿する」の2点が基本です。入浴後は5〜10分以内に全身へ保湿剤をたっぷり塗ることが大切です。症状が改善した後も保湿ケアをやめると再発しやすいため、毎日継続して行うことが乳児湿疹の改善と予防につながります。
以下の場合は早めに皮膚科や小児科を受診してください。①2週間スキンケアを続けても改善しない、②湿疹が全身に広がっている、③かゆみが強く赤ちゃんが頻繁に搔いている、④皮膚がジュクジュクしている・膿が出ている、⑤発熱など全身症状を伴う、⑥生後6か月を過ぎても湿疹が続いている場合です。
医師が処方した適切な強さのステロイド外用薬を、指示された期間・量で使用すれば、赤ちゃんにとっても安全で効果的な治療法です。ただし、自己判断で途中でやめたり、処方期間を超えて使い続けたりすることは避けてください。使用方法や不安な点はアイシークリニックなど担当医に必ず確認しましょう。
🎯 まとめ
乳児湿疹は多くの赤ちゃんが経験する一般的な皮膚トラブルです。多くの場合、生後6か月ごろまでに自然と改善していきますが、症状の種類や原因によって経過が異なります。適切なスキンケアを毎日継続することが、乳児湿疹の改善と予防の基本です。
大切なのは、「いつまで続くのだろう」と不安に思いながら様子を見続けるのではなく、症状に合わせた正しいケアを行い、改善が見られない場合は早めに専門家に相談することです。乳児湿疹の治療は、毎日の積み重ねが大切で、親御さんが根気強くケアを続けることが赤ちゃんの肌の健康につながります。
アイシークリニック大宮院では、赤ちゃんの皮膚トラブルについてのご相談にも対応しております。乳児湿疹が気になる場合や、自宅でのケアで改善しない場合はお気軽にご相談ください。専門のスタッフが丁寧に診察し、お子さまの皮膚状態に合った適切なアドバイスと治療を提供いたします。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – アトピー性皮膚炎の診断基準・治療ガイドラインおよび乳児期の湿疹との鑑別に関する情報
- 厚生労働省 – 乳幼児の皮膚トラブル・スキンケアに関する母子保健施策および育児指導の公式情報
- PubMed – 乳児湿疹の皮膚バリア機能・保湿ケア・アトピー性皮膚炎への移行リスクに関する国際的な査読済み研究文献
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務