⚠️ 「このほくろ、なんか変わった気がする…」そう思ったことはありませんか?
放置していたら手遅れになるケースも。ほくろのがん(メラノーマ)は早期発見で治癒率が大きく変わる病気です。この記事を読めば、危険なほくろのサインを自分でチェックできるようになります。
💬 こんな人はぜひ読んでください
- 📌 ほくろが大きくなった・形が変わった気がする
- 📌 足裏や爪の下にほくろがある
- 📌 家族にメラノーマの人がいる
- 📌 ほくろがかゆい・出血する
🚨 読まないとどうなる?
悪性ほくろ(メラノーマ)は進行すると全身に転移し、5年生存率が大幅に低下します。「気になってたけど放置してた…」では取り返しがつかないことも。
目次
- ほくろとは何か?良性と悪性の基本的な違い
- 悪性ほくろ(メラノーマ)とはどんな病気か
- ABCDEルール:悪性を見分ける5つのポイント
- 特に注意が必要なほくろの場所
- 良性のほくろが悪性化するケースはあるのか
- セルフチェックの正しい方法と限界
- 病院での診断方法:ダーモスコピーとは
- 受診すべきタイミングと受診先の選び方
- ほくろの治療・除去について
- 日常生活でできる予防策
- まとめ
この記事のポイント
ほくろの悪性判断にはABCDEルール(非対称・辺縁不規則・色調多様・6mm超・変化)が有効で、特に足裏・爪下は要注意。変化を感じたら早めに皮膚科でダーモスコピー検査を受けることが早期発見の鍵となる。
💡 1. ほくろとは何か?良性と悪性の基本的な違い
ほくろは医学的に「色素性母斑(しきそせいぼはん)」と呼ばれ、皮膚の中にあるメラノサイト(色素細胞)が集まってできた良性の皮膚病変です。メラノサイトは紫外線から皮膚を守るメラニン色素を産生する細胞であり、皮膚のいたるところに存在しています。ほくろの色が茶色や黒く見えるのは、このメラニン色素が蓄積しているためです。
人間の体には平均して20〜40個程度のほくろがあるといわれており、大半は先天性ではなく後天的に形成されます。幼少期から思春期にかけて増加しやすく、紫外線の影響や加齢、ホルモン変化なども新たなほくろの発生に関係しています。
良性のほくろは形や色が安定しており、長期間にわたって大きな変化を示しません。一方、悪性のほくろとは、メラノサイトが異常な増殖を起こした状態を指します。正常な細胞のコントロールが失われると、周囲の組織に侵入したり、血液やリンパ液を通じて体の別の場所に転移したりする性質を持つようになります。これが「悪性黒色腫(メラノーマ)」と呼ばれる皮膚がんです。
ほくろとメラノーマは見た目が似ていることがあるため、素人判断で区別することは非常に難しいとされています。しかし、いくつかの特徴的なサインを知っておくことで、早期に異変に気づくことができます。
Q. ほくろの悪性を見分けるABCDEルールとは?
ABCDEルールはほくろの悪性を疑う際の評価基準です。A(非対称性)、B(辺縁の不規則性)、C(色調の多様性)、D(直径6mm超)、E(形・色・大きさの変化)の5項目を確認します。複数該当する場合や変化を感じた場合は、早めに皮膚科専門医を受診してください。
📌 2. 悪性ほくろ(メラノーマ)とはどんな病気か
メラノーマは皮膚がんの中でも特に悪性度が高く、進行すると命に関わる深刻な疾患です。日本では年間約3,000〜4,000人がメラノーマと診断されており、欧米に比べると発生率は低いものの、決して珍しい病気ではありません。特に日本人を含むアジア人では、手のひらや足の裏、爪の下(爪甲下)に発生しやすいという特徴があります。
メラノーマが怖い理由の一つは、転移のリスクです。皮膚の表面だけにとどまっている段階(早期)では手術による治癒が期待できますが、リンパ節や肝臓・肺・脳などの臓器に転移した後期段階では治療の難しさが格段に上がります。そのため、早期発見・早期治療がメラノーマの予後を大きく左右します。
メラノーマには大きく以下の4つの種類があります。
まず「末端黒子型(まったんこくしがた)」は日本人に最も多いタイプで、手のひら・足の裏・爪の下などに発生します。次に「表在拡大型」は体幹や四肢に多く、欧米人に多いタイプです。「結節型」は丘状に盛り上がって成長し、比較的急速に進行します。「悪性黒子型」は顔面などの日光に長くさらされる部位に発生しやすく、高齢者に多く見られます。
これらは形態や発生部位に違いがありますが、共通しているのは「異常に見える色素斑」という点です。どのタイプも早期発見が重要であり、そのためのセルフチェックが有効です。
✨ 3. ABCDEルール:悪性を見分ける5つのポイント
医療の現場では、ほくろの悪性を疑う際に「ABCDEルール」と呼ばれる評価基準が広く使われています。これは皮膚科学の分野で確立された方法であり、一般の方がセルフチェックを行う際にも参考になります。
「A」はAsymmetry(非対称性)を意味します。ほくろの形が左右非対称であるかどうかを確認します。良性のほくろは比較的丸くて対称的な形をしていますが、悪性のものは形がいびつで、中心線を引いたときに左右の形が一致しないことが多いです。
「B」はBorder(辺縁の不規則性)です。良性のほくろはエッジがなめらかで境界がはっきりしているのに対し、悪性のほくろは境界がぼやけていたり、ギザギザしていたり、周囲に向かってにじむように広がっていたりすることがあります。
「C」はColor(色調の多様性)です。均一な茶色や黒色であれば良性の可能性が高いですが、一つのほくろの中に黒、茶色、赤、白、青などが混在している場合は注意が必要です。色のムラは悪性のサインである可能性があります。
「D」はDiameter(大きさ)です。直径が6mmを超えるほくろは要注意とされています。これは鉛筆の消しゴムの直径とほぼ同じ大きさです。ただし、早期のメラノーマは6mm以下のこともあるため、大きさだけで判断するのは危険です。
「E」はEvolving(変化・進行)です。以前と比べて大きくなった、形が変わった、色が変化した、出血するようになったなど、変化が見られる場合は悪性を疑う重要なサインです。このEの項目は特に重視されており、変化に気づいたら早めに受診することが大切です。
ABCDEルールはあくまで目安であり、一つの項目に当てはまるからといって必ずしも悪性であるとは限りません。しかし、複数の項目に当てはまる場合や、一つでも気になる変化がある場合には、専門医による診察を受けることを強くおすすめします。
Q. 日本人のメラノーマが発生しやすい部位はどこ?
日本人のメラノーマは、手のひら・足の裏・爪の下(爪甲下)に最も多く発生する特徴があります。これらの部位は自分では確認しにくく発見が遅れやすいため注意が必要です。爪に黒い縦線が現れ消えない場合や、足の裏のほくろの変化に気づいたら皮膚科を受診してください。
🔍 4. 特に注意が必要なほくろの場所
ほくろがどこにできるかによって、悪性化のリスクや見逃しやすさが異なります。特に注意が必要な部位について詳しく見ていきましょう。
足の裏・手のひらは、日本人のメラノーマが最も発生しやすい部位です。これらの部位のほくろは自分では確認しにくく、発見が遅れやすいという問題があります。足の裏の場合、歩行による摩擦が加わるため、ほくろが刺激を受け続ける環境にもあります。定期的に足の裏を鏡で確認する習慣をつけましょう。
爪の下(爪甲下)は特に見落とされやすい部位です。爪の根元に黒い縦線(爪甲色素線条)が現れることがありますが、爪の周囲の皮膚にまで色素が及ぶ「ハッチンソン徴候」が見られる場合はメラノーマを強く疑います。爪の黒い線は打撲による内出血の場合もありますが、消えずに続く場合は専門医に相談しましょう。
頭皮も自分では確認しにくい部位の一つです。髪の毛に隠れているため、ほくろの変化に気づきにくく、美容院でのヘアカット中に指摘されて初めて気づくケースもあります。
目の周囲や眼球内(眼内メラノーマ)にも色素病変が生じることがあります。視力の低下や視野の異常を感じた場合は眼科への受診も検討してください。
背中は自分では見えない部位であり、長期間変化に気づかないケースがあります。パートナーや家族に定期的に確認してもらうか、鏡を使ってセルフチェックする工夫が必要です。
また、ほくろが粘膜(口の中、外陰部など)にできることもあります。これらの部位は紫外線の影響を受けにくいため、見落とされがちですが、悪性化することがあるため定期的な確認が重要です。
💪 5. 良性のほくろが悪性化するケースはあるのか
「ほくろをいじると悪くなる」という話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。実際のところ、良性のほくろが悪性化するリスクはどの程度あるのでしょうか。
医学的には、普通のほくろ(後天性色素性母斑)が悪性化する頻度は非常に低いとされています。ただし、「異形成母斑(いけいせいぼはん)」と呼ばれる特殊なほくろは、悪性化リスクが通常より高いとされています。異形成母斑は大きく(直径5mm以上)、形が不規則で、色調が均一でないなどの特徴を持ち、専門医による定期的な経過観察が必要です。
また、生まれつきある大きなほくろ「巨大先天性色素性母斑」は、一般的なほくろよりも悪性化リスクが高いとされています。特に直径20cm以上のものは専門的な管理が必要です。
紫外線とほくろの悪性化の関係については、研究が進んでいます。長期間にわたる紫外線曝露はDNAにダメージを与え、メラノサイトの異常増殖を引き起こす可能性があります。特に子どもの頃の日焼けは成人後のメラノーマリスクに影響するという研究報告もあります。
ほくろを物理的に刺激すること(こする、傷つけるなど)については、悪性化を直接引き起こすという科学的な証拠は現時点では乏しいとされています。ただし、繰り返し刺激を受けて炎症が起きたり、出血を繰り返すようになったほくろは診察を受けることをおすすめします。
遺伝的な要因も悪性化リスクに関係します。家族にメラノーマの患者がいる場合や、複数の異形成母斑がある場合は、定期的な皮膚科での検診が推奨されます。
🎯 6. セルフチェックの正しい方法と限界
早期発見のためには定期的なセルフチェックが効果的です。皮膚科の学会でも、月に1回程度のセルフチェックが推奨されています。正しい方法を知っておくことで、異変に気づきやすくなります。
セルフチェックを行う際は、明るい光の下で行うことが基本です。全身が映る大きな鏡と、手鏡の両方を使うと、背中や頭皮など見えにくい部位も確認しやすくなります。スマートフォンのカメラを活用して写真を撮っておくと、前回との比較ができて変化に気づきやすくなります。
チェックの順番としては、顔・頭皮・首から始め、胸・お腹・両腕・わきの下、次に背中・腰・臀部、最後に両脚・足の裏・指の間・爪の下という順序で行うと見落としが少なくなります。
ただし、セルフチェックには限界があることも理解しておく必要があります。まず、自分の目では確認しにくい部位が多数あります。また、ほくろと悪性病変の見た目が似ていることがあり、素人目では区別が難しい場合があります。さらに、表面からだけでは皮膚の深さ(病変の深達度)はわかりません。
セルフチェックはあくまで「異変に気づくきっかけ」として活用し、最終的な判断は必ず専門医に委ねてください。「なんとなく変」「以前と違う気がする」という直感も、受診のきっかけとして大切にしてほしいと思います。
Q. 皮膚科でほくろを診断するダーモスコピーとは?
ダーモスコピーは特殊なレンズと光源を皮膚に当て、通常では見えない皮膚深部の構造や色素パターンを観察できる検査装置です。痛みがなく数分で完了し、視診のみと比べて良性・悪性の診断精度が大幅に向上します。アイシークリニック大宮院でも同検査に対応しています。
💡 7. 病院での診断方法:ダーモスコピーとは
皮膚科を受診した場合、ほくろの診断にはどのような方法が使われるのでしょうか。現代の皮膚科診療では、いくつかの専門的な検査・診断法が活用されています。
まず視診(目視による観察)が行われます。皮膚科専門医は豊富な経験と専門知識をもとに、肉眼でほくろの特徴を評価します。ただし、視診だけでは診断の精度に限界があります。
そこで重要な役割を果たすのが「ダーモスコピー」です。ダーモスコピーとは、皮膚の表面に特殊なレンズと光源を当てて、皮膚の構造を肉眼よりも詳しく観察できる検査装置です。ダーモスコープを使うことで、通常では見えない皮膚の深部構造や色素のパターンを評価でき、ほくろが良性か悪性かを判断する精度が大幅に向上します。
ダーモスコピーは痛みがなく、数秒〜数分で完了する非侵襲的な検査です。専門的なトレーニングを受けた皮膚科医が行うことで、視診のみの場合と比べて診断精度が向上するとされています。
また、近年ではAI(人工知能)を活用した皮膚病変診断の研究も進んでいます。スマートフォンアプリやAI診断ツールが開発されていますが、現時点では医師による診断の補助的な役割にとどまっており、AIのみによる診断で受診を省略することは推奨されていません。
悪性が強く疑われる場合や、ダーモスコピーでも確定診断が難しい場合には、「皮膚生検(ひふせいけん)」が行われます。病変の一部または全体を切り取り、顕微鏡で細胞を詳しく調べる組織病理学的検査です。これが最も確実な診断方法であり、良性・悪性の確定診断はこの検査によって行われます。
メラノーマと診断された場合には、病変の広がりや転移の有無を調べるためにCTやMRI、PETスキャンなどの画像検査も実施されます。病期(ステージ)の確定により、最適な治療方針が決定されます。
📌 8. 受診すべきタイミングと受診先の選び方
「どのタイミングで病院に行けばいいの?」という疑問は多くの方が持つものです。以下のいずれかに当てはまる場合は、できるだけ早めに皮膚科を受診することをおすすめします。
ほくろが以前より大きくなっていると感じる場合、形や色が変わってきた場合、出血した・ただれた・かさぶたができたという場合、かゆみや痛みが続く場合、境界が不明瞭になってきた場合、そして直径6mm以上のほくろがある場合などが受診の目安となります。
また、症状がなくても以下の方は定期的な皮膚科受診(年1回程度)を検討してください。家族にメラノーマの患者がいる方、多数のほくろがある方(50個以上)、日焼けをしやすい肌タイプの方、長期間屋外で作業する職業の方、免疫抑制剤を使用している方などが該当します。
受診先は基本的に皮膚科専門医のいる医療機関が適切です。ほくろの診断と治療に豊富な経験を持つ皮膚科専門医を選ぶことで、より精度の高い診断が期待できます。ダーモスコピーの設備が整っているクリニックや病院を選ぶことも重要なポイントです。
「気になるほくろを除去したい」という美容的な目的がある場合は、皮膚科を持つ美容クリニックも選択肢になります。ただし、その場合でも除去前に必ず病理検査(組織を調べる検査)を行う方針のクリニックを選ぶことが重要です。除去した組織を病理検査せずに廃棄してしまうと、万が一悪性だった場合に診断の機会を失ってしまいます。
なお、ほくろの除去を検討している方の中には「市販のほくろ取り」商品を使用する方もいますが、医学的な診断なしに自己処置でほくろを除去することは危険です。もし悪性のほくろを中途半端に処置してしまうと、診断が困難になるうえ、がんが残ってしまう可能性があります。ほくろの除去は必ず医療機関で行ってください。
Q. メラノーマを予防するために日常でできることは?
メラノーマ予防にはSPF30以上・PA+++以上の日焼け止めを使用し、2時間おきに塗り直すことが重要です。紫外線が強い午前10時〜午後2時の外出を避け、帽子や長袖の着用も有効です。日焼けサロンは国際がん研究機関が発がん性を認定しており、使用を避けることが強く推奨されています。
✨ 9. ほくろの治療・除去について
ほくろの治療は、その性質(良性か悪性か)や大きさ、部位によって大きく異なります。それぞれのケースについて詳しく説明します。
良性のほくろの場合、医学的に治療が必要なわけではありませんが、見た目が気になる場合や刺激を受けやすい部位にある場合には除去を選択することができます。良性ほくろの除去法には主に以下の方法があります。
外科的切除は、ほくろをメスで切り取り縫合する方法です。確実にほくろを除去でき、切除した組織を病理検査に提出できる点が最大のメリットです。レーザー治療は炭酸ガスレーザーなどを使ってほくろを蒸散させる方法で、縫合の必要がなく傷跡が目立ちにくいとされています。ただし、組織が残らないため病理検査ができない場合があります。電気凝固法は電気で組織を焼灼する方法で、小さいほくろに用いられることがあります。
悪性のほくろ(メラノーマ)の場合、治療は病期(ステージ)に応じて決定されます。初期段階(ステージ0〜1)では、外科的切除が基本治療となります。腫瘍の周囲の正常組織も含めて広く切除する「広範囲切除」が行われ、切除マージン(切除範囲)は腫瘍の深さによって決められます。
センチネルリンパ節生検は、がんが最初に転移するリンパ節(センチネルリンパ節)を調べる検査です。転移が確認された場合はリンパ節郭清が行われます。ステージが進んだ場合には、免疫チェックポイント阻害剤(ニボルマブ、ペムブロリズマブなど)や分子標的薬(BRAF阻害剤など)を用いた全身療法が行われます。近年、これらの新しい治療薬の登場により、メラノーマの治療成績は大幅に改善されています。
放射線療法は一部の症例(手術が困難な部位や転移病変)に対して選択されることがあります。化学療法(抗がん剤治療)は免疫療法や分子標的療法の登場以降、以前ほど頻繁には用いられなくなっていますが、他の治療法が効かない場合に検討されます。
いずれにしても、早期に発見・治療を開始することが最も重要です。ステージ1で発見されたメラノーマの5年生存率は90%以上とされていますが、ステージが進むにつれて予後は悪化します。早期発見が命を救うことにつながります。
🔍 10. 日常生活でできる予防策

メラノーマをはじめとする皮膚がんを予防するためにできることはあるのでしょうか。完全な予防は難しいですが、日常生活でのケアによってリスクを下げることは可能です。
紫外線対策は最も重要な予防策の一つです。紫外線(UVAおよびUVB)は皮膚のDNAを直接傷つけ、がん化のリスクを高めることが科学的に証明されています。日焼け止めはSPF30以上、PA+++以上のものを選び、外出前30分に塗布し、2時間おきに塗り直すことが推奨されています。
物理的な日光遮断も効果的です。日差しの強い時間帯(午前10時〜午後2時)の外出を避ける、長袖・長ズボン・帽子・サングラスを着用するといった対策が有効です。
日焼けサロン(人工紫外線)の使用は避けることが強く推奨されています。国際がん研究機関(IARC)は日焼けサロンを「グループ1(人間に対して発がん性がある)」に分類しており、使用によって皮膚がんのリスクが増加することが示されています。
免疫力を維持することも皮膚がん予防につながります。バランスの良い食事、適度な運動、十分な睡眠、禁煙などの一般的な健康習慣が免疫機能をサポートします。
自分の皮膚を定期的に観察することも大切な予防策といえます。毎月のセルフチェックに加え、年1回は皮膚科専門医による皮膚全体のチェックを受けることが推奨されています。特にリスクの高い方(家族歴がある方、多数のほくろがある方など)は、より頻繁な受診を検討してください。
子どもの紫外線対策も非常に重要です。幼少期の日焼けは成人後のメラノーマリスクに大きく影響するとされており、子どもの頃から紫外線対策の習慣を身につけることが将来の皮膚がん予防につながります。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、「なんとなく気になっていたけれど、なかなか受診できなかった」とおっしゃる患者様が多く、セルフチェックをきっかけに来院される方が増えている印象があります。ほくろは日常的に目にするものだからこそ変化を見過ごしてしまいがちですが、ABCDEルールを意識しながら月に一度じっくり観察する習慣が、早期発見につながる大切な一歩です。特に足の裏や爪の下など自分では確認しにくい部位は、ダーモスコピーを用いた専門的な診察で初めて異変がわかるケースもありますので、少しでも気になることがあれば、どうぞ遠慮なくご相談ください。」
💪 よくある質問
「ABCDEルール」が参考になります。A(非対称性)、B(辺縁の不規則性)、C(色調の多様性)、D(直径6mm以上)、E(形・色・大きさの変化)の5項目をチェックしてください。複数の項目に当てはまる場合や、一つでも変化を感じたら、早めに皮膚科専門医を受診することをおすすめします。
ほくろが大きくなった、形や色が変わった、出血・ただれが起きた、かゆみや痛みが続くといった変化がある場合は早めの受診が必要です。症状がなくても、家族にメラノーマの患者がいる方や、ほくろが50個以上ある方は年1回程度の定期受診が推奨されます。
日本人のメラノーマは手のひら・足の裏・爪の下に最も多く発生する特徴があります。これらの部位は自分では確認しにくく発見が遅れやすいうえ、歩行による摩擦など継続的な刺激も加わります。当院ではダーモスコピーを用いた専門的な診察で、自己確認が難しい部位の異変も詳しく調べることができます。
皮膚科では主に「ダーモスコピー」という専用装置を使用します。特殊なレンズと光源で皮膚の深部構造や色素パターンを詳しく観察でき、視診のみより診断精度が大幅に向上します。悪性が強く疑われる場合は、病変の一部を切り取って顕微鏡で調べる「皮膚生検」により確定診断を行います。
自己処置によるほくろの除去は危険ですので、必ず医療機関で行ってください。万が一悪性のほくろを中途半端に処置してしまうと、正確な診断が困難になるうえ、がん細胞が残存するリスクがあります。当院では除去前の診察・検査を適切に行い、切除した組織は病理検査に提出する方針で対応しています。
🎯 まとめ
ほくろの悪性・良性の見分け方について、さまざまな角度から解説してきました。最後に重要なポイントを振り返りましょう。
ほくろの大多数は良性ですが、一部は悪性黒色腫(メラノーマ)という深刻な皮膚がんである可能性があります。ABCDEルール(非対称性・辺縁の不規則性・色調の多様性・大きさ・変化)を覚えておくことで、セルフチェックの精度が上がります。特に日本人では、手のひら・足の裏・爪の下にできるほくろに注意が必要です。
変化に気づいたら躊躇せずに皮膚科を受診してください。皮膚科ではダーモスコピーや組織病理検査などの専門的な診断が行われます。メラノーマは早期発見・早期治療によって高い確率で治癒が期待できる病気です。反対に、発見が遅れると転移して治療が難しくなります。
日焼け止めの使用や物理的な紫外線対策を日常的に行うことで、皮膚がんのリスクを下げることができます。毎月のセルフチェックと年1回の皮膚科受診を習慣にすることが、皮膚がんから身を守る最善の方法です。
アイシークリニック大宮院では、ほくろの診察・検査・除去に対応しています。「このほくろが気になる」「定期的にほくろをチェックしてほしい」という方は、お気軽にご相談ください。専門的な知識を持つスタッフが丁寧に対応いたします。皮膚の気になる変化を見過ごさず、早めの受診で安心を手に入れてください。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – メラノーマ(悪性黒色腫)の診療ガイドラインおよびABCDEルール・ダーモスコピーによる診断基準、治療方針(外科的切除・免疫チェックポイント阻害剤等)に関する専門的根拠として参照
- 厚生労働省 – 皮膚がん(メラノーマ)の罹患統計・がん対策基本計画における早期発見・予防策の推奨、および日焼けサロン規制に関する行政的根拠として参照
- PubMed – ABCDEルールの診断精度、ダーモスコピーの有効性、紫外線曝露とメラノーマリスクの関連、小児期日焼けの影響に関する国際的な査読済み臨床研究の根拠として参照
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務