粉瘤は皮膚の下に袋状の構造物ができ、その中に角質や皮脂がたまる良性の腫瘍です。通常は痛みのないしこりとして気づかれることが多いのですが、細菌感染を起こすと赤く腫れて強い痛みを伴う「感染性粉瘤」へと悪化します。感染を起こした粉瘤に対しては抗生物質が処方されることがありますが、実は抗生物質だけでは粉瘤を完全に治すことはできません。この記事では、粉瘤が感染したときの症状や治療法、抗生物質の役割、そして根本的な治療である手術について、アイシークリニック大宮院が詳しく解説します。粉瘤の感染でお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
目次
- 粉瘤とは?基本的な仕組みと特徴
- 粉瘤が感染する原因と症状
- 感染性粉瘤に対する抗生物質の役割
- 抗生物質だけでは粉瘤が治らない理由
- 感染性粉瘤の治療の流れ
- 粉瘤の根本治療は手術
- 粉瘤の感染を予防するために
- 粉瘤の治療はアイシークリニック大宮院へ
- よくある質問
- 参考文献
🩺 粉瘤とは?基本的な仕組みと特徴
粉瘤(ふんりゅう)は、医学的には表皮嚢腫(ひょうひのうしゅ)とも呼ばれる良性の皮膚腫瘍です。皮膚の下に嚢胞(のうほう)と呼ばれる袋状の構造物ができ、その中に本来であれば皮膚の表面から剥がれ落ちるはずの角質や皮脂がたまっていきます。
⚙️ 粉瘤ができる仕組み
私たちの皮膚は常に新陳代謝を繰り返しており、古くなった角質は自然と剥がれ落ちていきます。しかし、何らかの原因で皮膚の一部が内側に入り込んでしまうと、そこに袋状の構造物が形成されます。この袋の内側は皮膚と同じ構造をしているため、袋の中でも角質や皮脂が産生され続けます。産生された老廃物は外に出ることができないため、袋の中にどんどんたまっていき、次第にしこりとして触れるようになります。
📍 粉瘤の特徴と症状
粉瘤は体のどこにでもできる可能性がありますが、特に以下の部位に多く見られます:
- 顔
- 首
- 背中
- 耳の後ろ
初期の段階では痛みがなく、皮膚の下にコロコロとした丸いしこりとして触れる程度です。しこりの中央部分には「ヘソ」と呼ばれる黒い点が見られることがあり、これが粉瘤の特徴的な所見の一つです。
粉瘤は放置しても自然に治ることはなく、時間の経過とともに少しずつ大きくなっていきます。また、細菌感染を起こすと炎症を伴い、赤く腫れて強い痛みを生じることがあります。この状態を「感染性粉瘤」または「炎症性粉瘤」と呼びます。
🔍 粉瘤と似ている疾患
皮膚にできるしこりには粉瘤以外にもさまざまな種類があります:
- 脂肪腫:脂肪細胞が増殖してできる良性腫瘍で、粉瘤よりも柔らかい感触が特徴
- 石灰化上皮腫:毛根の細胞に由来する腫瘍で、非常に硬いしこりとして触れる
- おできやニキビ:見分けがつきにくいこともある
自己判断で放置したり、自分で処置しようとしたりすると悪化する可能性があるため、しこりに気づいたら早めに医療機関を受診することをおすすめします。
🦠 粉瘤が感染する原因と症状
粉瘤は通常、痛みのないしこりとして存在していますが、細菌感染を起こすと急激に症状が悪化します。ここでは、粉瘤が感染する原因と、感染したときに現れる症状について詳しく解説します。
⚠️ 粉瘤が感染する原因
粉瘤が感染を起こす主な原因は、皮膚の常在菌が粉瘤内部に侵入することです。粉瘤の袋(嚢胞壁)は薄い構造をしているため、外部からの刺激によって破れやすい状態にあります。
以下のような状況で感染リスクが高まります:
- 自己処置:粉瘤を指で強く押したり、針で穴を開けて中身を出そうとする
- 継続的な摩擦:衣服や下着による摩擦、ベルトが当たる部位での刺激
- 外傷:打撲や強い衝撃により袋が破れる
- 免疫力の低下:体調不良や不衛生な環境
まず、粉瘤を自分で潰そうとして圧迫することが挙げられます。粉瘤を指で強く押したり、針で穴を開けて中身を出そうとしたりすると、袋が破れて内容物が周囲の組織に漏れ出します。この内容物に対して体が炎症反応を起こすとともに、開いた穴から細菌が侵入して感染を引き起こします。
🌡️ 感染性粉瘤の症状
粉瘤が感染すると、以下のような症状が現れます。これらの症状は数日のうちに急速に悪化することがあるため、早めの対応が重要です。
- 腫れと赤み:粉瘤がある部位が赤く腫れ上がる
- 強い痛み:触れるだけでも強い痛みを感じる
- 熱感:患部が周囲より熱く感じる
- 膿の形成:波動感(プヨプヨする感触)を感じる
- 全身症状:発熱や全身倦怠感
最も顕著な症状は、粉瘤がある部位の腫れと赤みです。感染前は皮膚の色に変化がなかったしこりが、感染すると周囲の皮膚とともに赤く腫れ上がります。腫れは元のしこりの数倍の大きさになることもあり、周囲の正常な皮膚にまで炎症が広がることもあります。
痛みも感染性粉瘤の代表的な症状です。通常の粉瘤は押しても痛みを感じませんが、感染すると触れるだけでも強い痛みを生じます。何もしなくてもズキズキと疼くような痛みが続くこともあり、日常生活に支障をきたすこともあります。
⚠️ 感染を放置するとどうなるか
感染性粉瘤を放置すると、以下のリスクがあります:
- 膿瘍形成:膿がたまり、皮膚を突き破る
- 自壊:悪臭を伴う膿が流れ出し、傷口が開放創となる
- 蜂窩織炎:感染が周囲組織に広がり、入院治療が必要になることも
感染症状に気づいたら、できるだけ早く医療機関を受診することが大切です。
💊 感染性粉瘤に対する抗生物質の役割
粉瘤が感染を起こした場合、医療機関では抗生物質(抗菌薬)が処方されることがあります。ここでは、感染性粉瘤の治療における抗生物質の役割と、使用される抗生物質の種類について解説します。
🎯 抗生物質が処方される目的
感染性粉瘤に対して抗生物質が処方される主な目的は以下の通りです:
- 細菌の増殖を抑制
- 炎症症状を緩和
- 感染の拡大を防止
抗生物質は細菌を殺菌したり、増殖を止めたりする作用があり、感染による腫れや痛み、発熱などの症状を軽減する効果が期待できます。
特に、感染の初期段階で膿瘍が形成される前であれば、抗生物質の投与によって感染の進行を抑えられることがあります。また、切開排膿などの外科的処置を行う前後に、感染の拡大を防ぐ目的で抗生物質が投与されることもあります。
💉 感染性粉瘤に使用される抗生物質の種類
感染性粉瘤の原因菌として最も多いのは、皮膚の常在菌である黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌です。そのため、これらの菌に効果的な抗生物質が選択されます。
経口抗生物質(内服薬)
- セフェム系:セファレキシン、セフジニルなど
- ペニシリン系:アモキシシリンなど
- マクロライド系:クラリスロマイシンなど
- ニューキノロン系:レボフロキサシンなど
外用抗生物質(塗り薬)
- ゲンタマイシン軟膏
- フシジン酸ナトリウム軟膏
ただし、感染性粉瘤は皮膚の深い部分で感染が起きているため、外用薬だけでは十分な効果が得られないことが多いです。
近年は薬剤耐性菌の問題もあり、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)による感染の場合は、通常の抗生物質が効かないこともあります。このような場合は、細菌培養検査を行って原因菌を特定し、感受性のある抗生物質を選択することが重要になります。
📝 抗生物質の服用期間と注意点
感染性粉瘤に対する抗生物質の服用期間は、一般的に5日から7日程度です。症状の改善が見られても、処方された期間は最後まで服用を続けることが重要です。
途中で服用をやめてしまうと、以下のリスクがあります:
- 生き残った細菌が再び増殖して感染が再燃
- 薬剤耐性菌が出現
抗生物質の副作用として、以下の症状が現れることがあります:
- 下痢や腹痛などの消化器症状
- 発疹やかゆみなどのアレルギー症状
これらの症状が出現した場合は、服用を中止して処方医に相談してください。また、過去に抗生物質でアレルギー反応を起こしたことがある方は、必ず医師に伝えるようにしましょう。
❌ 抗生物質だけでは粉瘤が治らない理由
感染性粉瘤に対して抗生物質が処方されることがありますが、実は抗生物質だけで粉瘤を完全に治すことはできません。ここでは、その理由について詳しく解説します。
🧬 粉瘤の袋は抗生物質では消えない
粉瘤の本体は、皮膚の下にできた袋状の構造物(嚢胞)です。この袋は皮膚と同じ組織でできており、細菌ではありません。抗生物質は細菌を殺菌したり増殖を抑えたりする薬であり、人間の体の組織である粉瘤の袋を溶かしたり消失させたりする作用はありません。
そのため、抗生物質によって感染による炎症症状(腫れ、痛み、赤みなど)は改善しても、粉瘤の袋自体は残り続けます。袋が残っている限り、その中では角質や皮脂が産生され続けるため、粉瘤は再び大きくなり、時間が経てばまた感染を起こす可能性があります。
🔄 感染が治まっても再発を繰り返す
抗生物質で感染症状が改善すると、一見すると粉瘤が治ったように感じることがあります。腫れが引いて痛みがなくなり、しこりも小さくなったように見えるからです。しかし、これは感染が沈静化しただけであり、粉瘤自体が消えたわけではありません。
袋が残っている限り、以下の悪循環を繰り返すことになります:
- 内容物がたまり続ける
- しこりが再び大きくなる
- 何らかのきっかけで再び細菌感染を起こす
- 同じように腫れて痛む
このような再発を繰り返すうちに、袋の周囲に瘢痕組織(硬くなった組織)が形成され、最終的に手術を行う際にも摘出が難しくなることがあります。
💧 膿瘍が形成されると抗生物質が効きにくい
感染が進行して膿瘍(膿のたまり)が形成されると、抗生物質の効果はさらに限定的になります。膿瘍の内部には膿(壊死した組織や白血球、細菌などの混合物)がたまっていますが、この膿の中には抗生物質が十分に到達しにくいためです。
また、膿瘍内の環境は以下の特徴があります:
- 酸性度が高い
- 酸素濃度が低い
このような環境では、一部の抗生物質は本来の効果を発揮できなくなります。そのため、膿瘍が形成された場合は、抗生物質の投与だけでなく、切開して膿を排出する処置(切開排膿)が必要になります。
🏥 根本的な治療には手術が必要
以上の理由から、粉瘤を根本的に治療するためには、袋ごと摘出する手術が必要です。抗生物質はあくまで感染症状を抑えるための補助的な治療であり、粉瘤そのものを治す治療ではありません。
感染を繰り返すたびに抗生物質を服用することは、以下のリスクを伴います:
- 体への負担増加
- 薬剤耐性菌の出現リスク上昇
粉瘤が見つかった場合は、感染を起こす前に計画的に手術を受けることが望ましいとされています。
🏥 感染性粉瘤の治療の流れ
感染性粉瘤の治療は、感染の程度や膿瘍の有無によって異なります。ここでは、感染性粉瘤の一般的な治療の流れについて解説します。
🟢 軽度の感染の場合
感染が軽度で、腫れや痛みが比較的軽く、明らかな膿瘍形成がない場合は、以下の対応を行います:
- 抗生物質の内服
- 経過観察
- 患部の清潔保持
- 不必要な刺激を避ける
この段階では、抗生物質によって細菌の増殖を抑え、炎症の進行を防ぐことが目的となります。患部を清潔に保ち、不必要な刺激を避けることが大切です。入浴は短時間のシャワー程度にとどめ、患部をこすらないようにします。また、患部を冷やすことで炎症による痛みや腫れが軽減することもあります。
数日間の抗生物質服用で炎症が沈静化すれば、その後は経過観察となります。ただし、前述のとおり、粉瘤の袋は残っているため、炎症が完全に落ち着いてから改めて手術を行うことが推奨されます。
🔴 膿瘍を形成している場合(切開排膿)
感染が進行して膿瘍が形成されている場合は、切開排膿という処置が必要になります。これは、局所麻酔をした上で皮膚を小さく切開し、たまった膿を外に出す処置です。
切開排膿の効果:
- 膿による圧迫が解除されて痛みが大幅に軽減
- 感染の原因となっている膿や壊死組織を除去
- 抗生物質の効果向上
切開後は傷口を完全に閉じずに開放したままにして、膿が排出されやすい状態を維持することが一般的です。切開排膿後は、定期的に傷口を洗浄し、ガーゼ交換などの処置を続けます。傷口が徐々に縮小して閉じるまでには、数週間程度かかることもあります。
重要な点として、切開排膿はあくまで感染に対する応急処置であり、粉瘤の根本的な治療ではありません。切開排膿だけでは粉瘤の袋を完全に取り除くことは難しく、多くの場合、炎症が落ち着いてから改めて手術(根治手術)を行う必要があります。
⏰ 炎症が落ち着いた後の根治手術
切開排膿や抗生物質治療によって炎症が沈静化したら、通常は1〜3か月程度の間隔をあけて根治手術を行います。
この期間を設ける理由:
- 組織の境界が不明瞭で袋を完全に摘出することが難しい
- 傷の治りが悪くなる可能性がある
根治手術の方法としては、従来の切開法(紡錘形切開法)とくり抜き法(へそ抜き法)があります。これらについては次の章で詳しく解説します。
✂️ 粉瘤の根本治療は手術
粉瘤を根本的に治療し、再発を防ぐためには、手術によって袋ごと摘出することが必要です。ここでは、粉瘤の手術方法について詳しく解説します。
📅 手術を行うタイミング
粉瘤の手術は、感染を起こしていない状態で行うのが理想的です。感染を起こす前の粉瘤は、周囲の組織との境界が明瞭で、袋を傷つけずに摘出しやすいためです。
感染前の手術のメリット:
- 周囲の組織との境界が明瞭
- 袋を傷つけずに摘出しやすい
- 傷の治りが良い
- 手術後の経過が順調
一方、感染を起こしている状態では、前述のとおり切開排膿などの処置を先に行い、炎症が落ち着いてから根治手術を行うことが一般的です。感染を繰り返すと袋の周囲に瘢痕組織が形成されて手術が難しくなるため、一度感染を起こした粉瘤は、炎症が落ち着いたら早めに手術を受けることが推奨されます。
🔹 従来の切開法(紡錘形切開法)
従来から行われている標準的な手術方法は、紡錘形(ラグビーボールのような形)に皮膚を切開して粉瘤を摘出する方法です。粉瘤の直上の皮膚を、粉瘤の直径とほぼ同じ長さで紡錘形に切開し、粉瘤を袋ごと取り出します。摘出後は傷を縫合して閉じます。
メリット
- 粉瘤を確実に摘出できる
- 袋を破らずに一塊として取り出せる
- 取り残しのリスクが低い
- 再発率が低い
- 大きな粉瘤や深い位置にある粉瘤にも対応可能
デメリット
- 傷跡が粉瘤の大きさに比例して長くなる
- 術後の傷跡は時間とともに目立たなくなるが、完全に消えることはない
⭕ くり抜き法(へそ抜き法)
くり抜き法は、特殊な器具(トレパンまたはパンチ)を使用して粉瘤の中央に小さな穴を開け、そこから内容物を排出した後に袋を引き出して摘出する方法です。この方法は従来法に比べて傷跡が小さく済むというメリットがあります。
くり抜き法では、粉瘤の開口部(ヘソ)を中心に数ミリメートルの円形に皮膚をくり抜きます。そこから粉瘤の内容物(角質や皮脂のかたまり)を押し出して排出し、袋が空になったところで袋を引き出して摘出します。傷は小さいため、縫合せずに自然に閉じるのを待つか、1〜2針程度の縫合で済みます。
メリット
- 傷跡が小さく目立ちにくい
- 手術時間が短い
- 体への負担が少ない
- 顔など目立つ部位の粉瘤に適している
デメリット
- 大きな粉瘤には適さない
- 感染を繰り返して癒着が強い粉瘤には適さない
- 袋を完全に摘出できなかった場合は再発のリスクがある
⚕️ 手術の流れ
粉瘤の手術は通常、日帰りで行うことができます。一般的な手術の流れは以下のとおりです:
- 手術前確認:粉瘤の状態を確認し、手術方法を決定
- 消毒:患部の消毒を実施
- 局所麻酔:注射による麻酔
- 摘出:選択した方法で粉瘤を摘出
- 縫合・保護:必要に応じて縫合し、ガーゼで保護
手術時間は粉瘤の大きさや部位にもよりますが、15分から30分程度で終わることが多いです。
術後は、傷口が落ち着くまでの数日間は入浴を控え、シャワーも傷口を濡らさないように注意します。縫合した場合は、1〜2週間後に抜糸を行います。
⚠️ 手術後の注意点
手術後は、以下の点に注意して過ごすことが大切です:
- 傷口の清潔保持:医師の指示に従ってガーゼ交換や消毒を実施
- 処方薬の服用:抗生物質がある場合は指示どおりに服用
- 運動・飲酒制限:術後1〜2週間程度は控える
- 異常時の受診:強い痛み、発熱、膿の排出があれば即座に受診
🛡️ 粉瘤の感染を予防するために
粉瘤の感染は、適切な対策を取ることである程度予防することができます。ここでは、感染を防ぐためのポイントについて解説します。
🚫 粉瘤を自分で潰さない
感染予防で最も重要なのは、粉瘤を自分で潰そうとしないことです。粉瘤を指で強く押したり、針で穴を開けて中身を出そうとしたりすることは、感染の最大のリスク因子です。
たとえ一時的に内容物が出て小さくなったように見えても、袋が残っている限り再びたまってきますし、その過程で細菌感染を起こすリスクが高まります。粉瘤に気づいたら、自己処置はせずに医療機関を受診してください。
🤲 粉瘤への刺激を避ける
粉瘤がある部位への継続的な刺激も感染のリスクを高めます。以下のような刺激が続くと、袋が損傷して感染を起こしやすくなります:
- 衣服による摩擦
- ベルトによる圧迫
- 下着のゴムによる締め付け
粉瘤がある部位に圧迫や摩擦がかからないよう、ゆったりとした衣服を選んだり、パッドなどで保護したりする工夫が有効です。
🧼 清潔を保つ
皮膚を清潔に保つことも感染予防に役立ちます:
- 毎日の入浴やシャワーで皮膚を清潔にする
- 汗をかいたらこまめに拭き取る
- 粉瘤がある部位を強くこすることは避ける
🏥 感染を起こす前に手術を受ける
感染を確実に予防する最善の方法は、感染を起こす前に手術で粉瘤を摘出することです。粉瘤は自然に治ることがなく、放置すれば大きくなり、いずれ感染を起こすリスクがあります。
小さいうちに手術を受ければ、傷跡も小さく済みますし、感染による痛みや苦痛を経験せずに済みます。
特に以下の場合は、早めに手術を検討することをおすすめします:
- 過去に感染を起こしたことがある粉瘤
- 大きくなってきている粉瘤
- 衣服などで擦れやすい部位にある粉瘤
🏥 粉瘤の治療はアイシークリニック大宮院へ
粉瘤の治療でお悩みの方は、アイシークリニック大宮院にご相談ください。当院では、患者さま一人ひとりの状態に合わせた最適な治療をご提案しています。
アイシークリニック大宮院では、従来の切開法に加えて、傷跡が目立ちにくいくり抜き法にも対応しています。粉瘤の大きさや部位、感染の有無などを総合的に判断し、患者さまにとって最も適した手術方法を選択します。
当院の特徴:
- 日帰り手術が可能
- 局所麻酔で痛みを最小限に抑制
- 短時間で手術が終了
- 丁寧な術後経過観察とアフターケア
- 傷跡が目立たないよう配慮
感染を起こしている粉瘤についても、切開排膿から根治手術まで一貫した治療を行うことができます。粉瘤の感染でお困りの方、粉瘤が気になっている方は、お気軽にアイシークリニック大宮院までお問い合わせください。

❓ よくある質問
抗生物質は感染による炎症症状(腫れ、痛み、赤みなど)を軽減する効果がありますが、粉瘤の袋自体を消失させることはできません。そのため、抗生物質で感染症状が改善しても、袋が残っている限り再発する可能性があります。根本的に治すためには、手術で袋ごと摘出する必要があります。
感染性粉瘤の原因菌として多い黄色ブドウ球菌に効果的な抗生物質が選択されます。セフェム系(セファレキシン、セフジニルなど)やペニシリン系(アモキシシリンなど)の抗生物質がよく使用されます。処方された抗生物質は、症状が改善しても最後まで服用することが重要です。
はい、できるだけ早く受診することをおすすめします。粉瘤が赤く腫れて痛みを伴う場合は感染を起こしている可能性が高く、放置すると膿瘍が形成されて症状が悪化することがあります。早めに治療を開始することで、症状の進行を抑え、治療期間を短縮できる可能性があります。
切開排膿は感染して膿がたまった状態に対する応急処置で、皮膚を切開して膿を排出します。一方、手術(根治手術)は粉瘤の袋ごと摘出する治療です。切開排膿だけでは袋が残るため再発することが多く、炎症が落ち着いてから改めて根治手術を行うことが推奨されます。
手術は局所麻酔をしてから行うため、手術中に痛みを感じることはほとんどありません。麻酔の注射時にチクッとした痛みがありますが、一時的なものです。術後は麻酔が切れると多少の痛みを感じることがありますが、処方される痛み止めで対応できる程度です。
感染が強い状態での手術は、袋と周囲組織の境界が不明瞭で完全摘出が難しく、傷の治りも悪くなるため、一般的には推奨されません。まず切開排膿や抗生物質投与で感染を治療し、炎症が落ち着いてから(通常1〜3か月後)根治手術を行うことが多いです。
📚 参考文献
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
医師・当院治療責任者
粉瘤の感染は自己処置が原因となることが非常に多いです。患者さんには「気になっても絶対に触らない」ことをお伝えしています。感染を起こすと治療が複雑になり、傷跡も残りやすくなるため、早期の医療機関受診をおすすめします。