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汗管腫のアグネス治療を賢く選ぶ|費用対効果の高い治療法とクリニック選びのポイント

はじめに

目の周りにできる小さなブツブツが気になる、メイクでも隠しきれない…そんな悩みを抱えている方は少なくありません。それは汗管腫(かんかんしゅ)という良性の皮膚腫瘍かもしれません。従来は炭酸ガスレーザーによる治療が主流でしたが、近年注目されているのがアグネス(AGNES)という高周波治療です。

この記事では、汗管腫に対するアグネス治療について、治療内容から費用、従来の治療法との違いまで詳しく解説します。特に治療費用については、相場や料金体系の違い、コストパフォーマンスの考え方まで踏み込んでお伝えします。アイシークリニック大宮院では、患者様一人ひとりに最適な治療をご提案しておりますので、ぜひ最後までお読みください。

汗管腫(かんかんしゅ)とは

汗管腫の基本

汗管腫は、皮膚のエクリン汗腺という汗を分泌する腺から発生する良性の腫瘍です。大きさは1~3mm程度で、肌色から少し黄白色を帯びた小さな丘疹(ブツブツ)として現れます。多発する傾向があり、主に目の周囲、特に下まぶたに好発します。

こばとも皮膚科の小林智子医師(日本皮膚科学会認定皮膚科専門医)によると、汗管腫は真皮内導管の増加を認める疾患で、病理学的にはオタマジャクシ様あるいはコンマ状の特徴的な管腔構造が見られます。

症状と特徴

汗管腫の主な特徴は以下の通りです。

  • 痛みやかゆみなどの自覚症状はほとんどない
  • 自然に消えることはない
  • 時間とともに数が増えたり、大きくなったりすることがある
  • 思春期から青年期にかけて特に目立つようになる
  • 20代から40代の女性に多く見られる

汗管腫自体は健康上の問題を引き起こすことはありませんが、美容的な観点から治療を希望される方が多い疾患です。メイクで隠しにくく、触るとザラザラとした質感があるため、見た目や触感で悩まれる方が少なくありません。

発症の原因

汗管腫のはっきりとした原因は完全には解明されていませんが、いくつかの要因が関与していると考えられています。

ホルモンの影響として、エストロゲンやプロゲステロンといった性ホルモンの変動が汗管腫の発症や増大に関与する可能性が報告されています。思春期の女性に起こりやすいことから、ホルモンが大きく関連していると考えられています。

また、遺伝的要因も指摘されており、家族性に症状を認めるケースでは常染色体優性遺伝が関与している可能性があります。さらに、ダウン症の方では2~3割で合併することが知られており、糖尿病との合併例も報告されています。

汗管腫のタイプ

1987年にFriedmanらによって、汗管腫はいくつかのタイプに分類されています。最も多いのが局在型で、特に目周りに認めるケースが8割以上を占めます。発疹性の汗管腫は比較的まれな亜型で、10代の女子に腕や体幹、頸部など顔以外の部位に丘疹を対称的に認めるのが特徴です。

アグネス治療とは

アグネスの基本原理

AGNES(アグネス)は、超極細の絶縁針と高周波(RF:ラジオ波)を使用した治療機器です。韓国で開発され、日本では厚生労働省承認の医療機器(承認番号:306AFBZX00014000)として認可されています。

アグネスの最大の特徴は、皮膚表面を傷つけずに真皮層にある汗腺や皮脂腺に直接アプローチできる点です。絶縁針を使用することで、針の先端部分のみから高周波が発生し、ターゲットとなる組織だけを選択的に破壊することができます。

従来治療との決定的な違い

従来の炭酸ガスレーザー治療は、汗管腫をひとつひとつくり抜くような作業でした。表面だけを削るだけでは不十分で、奥にあるエクリン汗腺が再度発達して症状が再発してしまうため、少し深めにくり抜く必要がありました。その結果、くり抜いた後は皮膚が点状に凹んだ状態になり、傷が治癒するまでメイクなどに制限がかかることがほとんどでした。

医学書院の論文でも、炭酸ガスレーザーによる汗管腫治療は一定の効果があるものの、深部の病変に対しては完全な除去が難しいことが指摘されています。

一方、アグネスを使った治療は、異常に発達した汗腺に届くよう針を刺し、汗腺部分を高周波で熱変性させます。これにより変性した汗腺の細胞は徐々に分解されていき、次第に汗管腫による盛り上がりが平らになってくるという仕組みです。

アグネスが選ばれる理由

アグネス治療が注目される理由として、以下のポイントが挙げられます。

まず、皮膚表面への侵襲が最小限で済むことです。極細の針を使用するため、針穴はすぐに塞がり、皮膚表面にほとんどダメージを与えません。そのため、炭酸ガスレーザーと比べてダウンタイムが短く、色素沈着のリスクも抑えられます。

次に、再発率の低さです。アグネスは皮脂腺や汗腺を根本から破壊するため、一度治療した部位は再発がほとんど見られません。これは永久脱毛と同じメカニズムで、治療効果が長期的に持続します。

さらに、副次的な美肌効果も期待できます。高周波の熱が真皮層にあるコラーゲンを活性化させる作用があるため、小じわの改善や肌質の向上にも効果があります。汗管腫の治療をしながら、同時に目元の小じわも改善されるという一石二鳥の効果が得られることもあります。

アグネス治療のメカニズム

高周波による選択的破壊

アグネス治療の核心は、RF(ラジオ波)エネルギーによる選択的な組織破壊にあります。特定の皮膚の深さにRFエネルギーを正確に送り込むことができるため、ターゲットとする組織や汗腺に選択的に熱変性を与え、破壊することができます。

高周波は毛穴よりも細い極細の針を通して汗管腫に伝えられます。針の先端から汗管腫の奥に向けて高周波の熱が加えられると、この熱が汗管腫の不要な細胞を破壊し、汗管腫自体を小さくします。

安全性の秘密

アグネスの安全性の高さは、絶縁針の構造にあります。針の側面は絶縁されており、先端部分のみから高周波が発生します。これにより、皮膚表面や針の通り道にある正常な組織にはダメージを与えず、ターゲット部分のみを正確に治療することができます。

関東労災病院の資料によると、皮膚の深部にある病変に対しては、表面を傷つけずに深部のみを治療できる技術が重要であると説明されています。アグネスはまさにこの要件を満たす治療法といえます。

治療効果の発現

アグネス治療の効果は、施術後すぐには現れません。これは治療のメカニズムに由来します。高周波で熱変性した汗管腫の細胞は、時間をかけて徐々に分解・吸収されていきます。

治療直後は、周りの組織に熱が加わったことで一時的に腫れるため、汗管腫がむしろ目立って見えることもあります。しかし、2~3ヶ月かけて徐々に縮小していき、3~6ヶ月後に治療効果を実感できるようになります。

この遅効性は、一見すると欠点のように思えるかもしれませんが、実は組織が自然に代謝されることで、より自然な仕上がりになるというメリットがあります。急激な変化ではなく、時間をかけて少しずつ改善していくため、周囲に気づかれにくいという利点もあります。

アグネス治療の流れ

カウンセリングと診断

治療の第一歩は、医師による診察とカウンセリングです。汗管腫と似た症状を示す疾患(稗粒腫、脂腺増殖症、エクリン汗嚢腫など)との鑑別診断が重要です。視診と触診で多くの場合は診断できますが、診断が難しい場合には皮膚生検(病理検査)を行うこともあります。

汗管腫の数、大きさ、分布を確認し、患者様の希望や生活スタイルを考慮して治療計画を立てます。治療範囲が広い場合は、数回に分けて治療を行うことが一般的です。

表面麻酔

治療部位に麻酔クリームを塗布し、約30分間放置します。汗管腫治療の場合、目の周りの薄い皮膚を治療するため、全例で表面麻酔を行います。麻酔が効いた後、余分な麻酔クリームを除去し、治療部位を消毒します。

痛みの感じ方には個人差がありますが、表面麻酔により、ほとんどの方が治療可能となっています。針を刺して高周波(熱)を流すため、場所によっては軽い刺激感を感じることがありますが、治療を途中で中止せざるを得ないほどの痛みではありません。

アグネス照射

麻酔が効いたら、実際の治療に入ります。超極細の針を汗管腫ひとつひとつに挿入し、高周波による熱を与えて破壊します。治療時間は汗管腫の数や範囲によって異なりますが、一般的には30分~1時間程度です。

針は髪の毛よりも細いため、刺入時の痛みはあまりありません。ただし、通電する際に軽い刺激感を感じることがあります。医師や看護師は患者様の反応を確認しながら、慎重に治療を進めていきます。

アフターケア

治療後は、炎症を抑える軟膏を数日間塗布します。治療直後から基礎化粧は可能で、ファンデーションなどのメイクは翌日から可能です。ただし、こすらないように優しく扱うことが大切です。

治療後数日は浮腫んだような腫れが生じます。2~3週間ほどメイクで隠れる程度の赤みが続くことがあります。針の挿入部位にごく小さいカサブタが生じることもありますが、自然に取れるのを待ちましょう。

治療当日は洗顔、基礎化粧、パウダー程度のメイクは可能です。治療後数日は刺激の少ない洗顔料を使い、化粧水や乳液もアルコールの入っているような刺激の強いものは避けてください。

アグネス治療の費用について

料金体系の種類

アグネス治療の料金体系は、クリニックによって大きく2つに分かれます。

一つは個数制の料金設定です。汗管腫の個数ごとに料金が設定されており、場所に限らず治療できます。顔の広い範囲に散在している方や、個数が少ない方に適しています。例えば、ニキビ1個あたり800円~1,100円程度の設定や、10個で9,900円、20個で17,600円といったパッケージ料金を設定しているクリニックもあります。

もう一つは部位別の料金設定です。頬、鼻、あご、目元などパーツによって料金が変わってきます。同じ部位に集中してできる方に適しています。ただし、パーツによって範囲が限定される場合(片頬のみ、あご上部のみなど)もあるため、事前に確認が必要です。

料金の相場

アグネスによる汗管腫治療の料金相場は、クリニックや治療範囲によって大きく異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。

初回トライアルとして、10ヶ所程度で7,000円~15,000円程度の設定があります。これは治療の痛みや反応を確認するためのテスト照射の意味合いもあります。

全顔治療の場合、1回あたり30,000円~90,000円程度です。コースで契約すると割引が適用されることが多く、全顔3回で約20万円、6回で約36万円といった設定が一般的です。

パーツ別治療の場合、目元(両目)で1回15,000円~40,000円程度、頬(片側)で1回20,000円~50,000円程度が相場となっています。

これらの料金には、診察料、麻酔代、アフターケア用の軟膏代などが含まれる場合と、別途必要になる場合があります。また、針代(1本5,000円程度)が別途かかるクリニックもあります。

コストパフォーマンスの考え方

「安い」治療を求めることは自然なことですが、単純に料金だけで比較するのは危険です。アグネス治療のコストパフォーマンスを考える際には、以下の要素を総合的に判断する必要があります。

まず治療回数です。汗管腫の治療は通常3~5回必要とされています。1回あたりの料金が安くても、必要な回数が多ければ総額は高くなります。逆に、1回あたりがやや高くても、少ない回数で効果が得られれば結果的に経済的です。

次にダウンタイムです。治療後の赤みや腫れが長引くと、仕事や社会生活に支障が出る可能性があります。ダウンタイムが短い治療であれば、時間的なコストも抑えられます。

再発率も重要な要素です。安価でも再発しやすい治療では、何度も通院することになり、結果的に費用も時間もかかります。アグネスは再発率が低いとされていますが、施術者の技術によって差が出ることもあります。

そして仕上がりの質です。傷跡が残ったり、色素沈着が生じたりすれば、それを治療するためにさらなる費用がかかります。美容的な満足度も含めて、総合的に判断することが大切です。

料金以外のチェックポイント

安い料金設定には、それなりの理由があることも理解しておく必要があります。例えば、施術者が医師ではなく看護師である場合、料金が安く設定されていることがあります。また、使用する機器が旧型であったり、メンテナンス状態が十分でなかったりする可能性もあります。

カウンセリングの丁寧さも重要です。料金が安くても、十分な説明がなされず、不安を感じたまま治療を受けるのは避けるべきです。治療前後の写真撮影や、経過観察の体制が整っているかも確認しましょう。

また、追加費用の有無も事前に確認が必要です。表示料金は施術料のみで、診察料、麻酔代、薬代、針代などが別途かかる場合があります。最終的な総額を把握してから治療を決めることが重要です。

炭酸ガスレーザーとの比較

炭酸ガスレーザーの特徴

炭酸ガスレーザーは、波長10,600nmの遠赤外線で、水分に高い吸収を示します。細胞内の水と反応して熱エネルギーが発生し、組織を蒸散させることで汗管腫を除去します。

炭酸ガスレーザーによる治療は、汗管腫をひとつひとつ深めにくり抜くような作業になります。局所麻酔を行い、レーザーを照射して隆起している部分を平らにしていきます。出血はほとんどなく、周囲組織へのダメージも比較的少ないとされています。

治療時間は、片側まぶたで15分程度です。治療後は軟膏を塗布し、肌色のテープを貼ります。1~2週間で皮膚は再生しますが、その後2~4ヶ月程度、赤みや色素沈着が続くことがあります。

両者の違いとメリット・デメリット

炭酸ガスレーザーとアグネスの最も大きな違いは、アプローチ方法です。炭酸ガスレーザーは皮膚表面から削り取る方法であるのに対し、アグネスは皮膚表面を温存したまま深部の汗腺を破壊する方法です。

炭酸ガスレーザーのメリットは、即効性があることです。治療直後から汗管腫の盛り上がりが平らになるため、効果を実感しやすいという特徴があります。また、長い治療実績があり、多くの医師が習熟しています。

デメリットとしては、皮膚表面にダメージが加わるため、傷跡が残るリスクがあることです。深く削りすぎると陥凹(へこみ)が生じたり、逆に浅すぎると再発しやすくなったりします。また、ダウンタイムが比較的長く、2~4ヶ月程度は赤みや色素沈着が続くことがあります。

一方、アグネスのメリットは、皮膚表面へのダメージが最小限で、傷跡のリスクが低いことです。ダウンタイムも短く、2~3週間程度で目立たなくなります。また、再発率が低く、長期的な効果が期待できます。

デメリットは、効果の発現が遅いことです。3~6ヶ月かけて徐々に縮小していくため、即効性を求める方には向きません。また、比較的新しい治療法であるため、施術者の経験や技術によって結果に差が出ることがあります。

どちらを選ぶべきか

治療法の選択は、患者様の状態や希望によって異なります。

炭酸ガスレーザーが適しているのは、即効性を重視する方、ダウンタイム中のケアができる方、比較的大きな汗管腫がある方などです。一方、アグネスが適しているのは、傷跡のリスクを最小限にしたい方、ダウンタイムを短くしたい方、再発を防ぎたい方、目元の小じわも同時に改善したい方などです。

また、場合によっては両者を併用することもあります。アグネスだけでは完治しないと判断した場合、炭酸ガスレーザーも併用して治療を行うケースがあります。

ダウンタイムと注意点

治療直後の症状

アグネス治療後は、いくつかの正常な反応が現れます。これらは治療効果の一部であり、過度に心配する必要はありません。

治療直後は、針を刺した部位に点状の赤みが出現します。また、高周波の熱により周囲の組織が腫れるため、一時的に汗管腫が目立って見えることもあります。目の周りの治療では、内出血が少し出ることがありますが、通常は1週間程度で消失します。

治療後数日は浮腫んだような腫れが生じます。特に朝起きたときに腫れが目立つことがありますが、日中には徐々に改善していきます。2~3週間ほどメイクで隠れる程度の赤みが続くことがあります。

針の挿入部位にごく小さいカサブタが生じることがあります。これは自然に取れるのを待つことが大切で、無理に剥がすと傷跡が残る可能性があります。

日常生活での注意点

治療後の日常生活では、いくつかの点に注意が必要です。

まず、治療部位を刺激しないことが重要です。洗顔時はこすらず、優しく洗うようにしましょう。タオルで拭く際も、押さえるように優しく水分を取ります。

スキンケアでは、刺激の少ない製品を選びましょう。治療後数日は、アルコールの入っているような刺激の強い化粧水や乳液は避けてください。保湿はしっかり行い、乾燥を防ぎます。

紫外線対策は特に重要です。治療後の皮膚は紫外線の影響を受けやすく、日焼けすると色素沈着のリスクが高まります。日焼け止めクリームを使用し、帽子やサングラスで物理的に紫外線を遮ることも効果的です。

メイクは翌日から可能ですが、こすらないように優しく行いましょう。クレンジングも刺激の少ないものを選び、ゴシゴシこすらないよう注意します。

禁忌事項と副作用

アグネス治療を受けられない方もいます。妊娠中の方、ペースメーカーを使用している方、体内に金属類や機械類がある方、治療部位にプロテーゼなど異物挿入がある方は治療を受けることができません。

起こりうる副作用としては、赤み、腫れ、内出血が主なものです。これらは通常1~2週間で自然に改善します。まれに、かゆみが出る場合や、一時的な色素沈着が生じる場合があります。

感染のリスクはほとんどありませんが、治療部位を不潔にしたり、無理にカサブタを剥がしたりすると、感染のリスクが高まります。異常を感じた場合は、すぐにクリニックに連絡してください。

効果を最大化するために

治療効果を最大化するためには、いくつかのポイントがあります。

まず、治療後のケアを丁寧に行うことです。処方された軟膏は指示通りに使用し、保湿と紫外線対策を徹底しましょう。

また、生活習慣の改善も大切です。十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動は、皮膚の回復を促進します。喫煙は皮膚の血流を悪化させるため、できれば控えることが望ましいです。

定期的な経過観察も重要です。治療後の状態を医師に確認してもらい、必要に応じて追加治療のタイミングを相談しましょう。一般的には3~5ヶ月間隔で3~5回の治療を行うことが推奨されています。

クリニック選びのポイント

経験と実績

汗管腫のアグネス治療は、施術者の技術と経験によって結果が大きく左右されます。クリニックを選ぶ際は、汗管腫治療の症例数や実績を確認しましょう。

ホームページに症例写真が多数掲載されているクリニックは、治療経験が豊富である可能性が高いです。ビフォーアフターの写真だけでなく、経過写真も掲載されていると、治療の過程がよく分かります。

また、医師の資格や専門性も重要です。日本皮膚科学会認定の皮膚科専門医や、日本形成外科学会認定の形成外科専門医であれば、皮膚の構造や治療法について深い知識を持っています。

カウンセリングの質

良いクリニックの特徴として、丁寧なカウンセリングが挙げられます。初診時に十分な時間を取り、患者様の悩みや希望を丁寧に聞いてくれるクリニックを選びましょう。

治療のメリットだけでなく、デメリットやリスクについても正直に説明してくれることが重要です。料金体系も明確で、追加費用の有無を事前に説明してくれるクリニックは信頼できます。

また、無理な勧誘をしないことも大切なポイントです。患者様の状態や希望に応じて、複数の治療選択肢を提示し、それぞれのメリット・デメリットを説明してくれるクリニックが理想的です。

設備と衛生管理

使用する機器が最新のものか、適切にメンテナンスされているかも確認したいポイントです。厚生労働省承認の正規の機器を使用しているか、消毒や滅菌が適切に行われているかを確認しましょう。

院内の清潔さも重要です。待合室や診察室が清潔に保たれているか、使い捨ての器具が適切に使用されているかなどを観察しましょう。

プライバシーへの配慮も大切です。個室での診察やカウンセリング、他の患者様と顔を合わせにくい動線設計などがされていると、リラックスして治療を受けられます。

アフターフォロー体制

治療後のフォロー体制が整っているかも重要なチェックポイントです。治療後に不安や疑問が生じたとき、すぐに相談できる体制があるかを確認しましょう。

電話やメールでの相談受付、緊急時の連絡先の明示、定期的な経過観察の予約システムなどが整っていることが望ましいです。

また、万が一トラブルが生じた際の対応についても、事前に確認しておくと安心です。追加費用なしで対応してくれるのか、提携する医療機関があるのかなど、具体的な内容を確認しましょう。

通いやすさ

汗管腫のアグネス治療は、通常3~5回の通院が必要です。そのため、通いやすい立地にあるクリニックを選ぶことも大切です。

自宅や職場からのアクセス、駐車場の有無、予約の取りやすさなども考慮に入れましょう。特に目元の治療では、治療直後にサングラスが必要になることもあるため、公共交通機関でのアクセスが良い場所が便利です。

診療時間も確認しましょう。平日の夜間や土日も診療しているクリニックであれば、仕事をしている方でも通いやすくなります。

よくある質問

治療の痛みについて

Q: アグネス治療は痛いですか?

A: 表面麻酔を使用するため、痛みは最小限に抑えられます。針を刺す際の痛みはほとんどありませんが、高周波を流す際に軽い刺激感を感じることがあります。痛みの感じ方には個人差がありますが、ほとんどの方が耐えられる程度です。これまでに、痛みに耐えられず治療を中止した方はほとんどいません。

治療回数と効果について

Q: 何回の治療で効果が出ますか?

A: 汗管腫の状態によって個人差がありますが、平均的には3~5回の治療で満足のいく結果が得られます。1回目の治療後、3~6ヶ月かけて徐々に縮小していきます。治療間隔は3~5ヶ月程度が推奨されています。十分な効果を実感いただくには、約1年程度の期間が必要です。

Q: 1回の治療でも効果はありますか?

A: 1回の治療でも一定の効果は期待できますが、完全に平らにするには複数回の治療が必要なことが多いです。まずは少数の汗管腫で試してみて、効果や反応を確認してから残りを治療する方法もあります。

再発について

Q: 治療後に再発することはありますか?

A: アグネスは汗腺を根本から破壊するため、一度治療した部位の再発率は低いとされています。ただし、汗管腫ができやすい体質の方では、新たな場所に汗管腫ができる可能性はあります。完全に取り除けなかった汗管腫が残存し、時間とともに大きくなることもありますが、その場合は追加治療で対応できます。

日常生活への影響

Q: 治療後、すぐに仕事に戻れますか?

A: 治療直後から通常の日常生活は可能です。ただし、治療後数日は腫れや赤みが目立つため、人前に出る仕事の場合は、週末など休みの前に治療を受けることをお勧めします。メイクは翌日から可能なので、ファンデーションである程度カバーできます。

Q: 治療後、運動や入浴は可能ですか?

A: 入浴は治療当日から可能ですが、治療部位を強くこすらないよう注意してください。激しい運動や長時間の入浴は、治療後2~3日は避けた方が無難です。血流が増加すると、腫れや赤みが強く出る可能性があります。

他の治療との併用

Q: アグネス治療と他の美容治療を併用できますか?

A: 多くの場合、他の美容治療との併用は可能ですが、タイミングや治療内容によって異なります。例えば、ヒアルロン酸注入やボトックス注射などは、アグネス治療と時期をずらして行うことが推奨されます。他の治療を受けている場合や予定がある場合は、カウンセリング時に必ず医師に伝えてください。

費用について

Q: 保険適用はされますか?

A: 汗管腫のアグネス治療は美容目的の治療と見なされるため、保険適用外(自費診療)となります。治療費は全額自己負担になります。ただし、保険適用される炭酸ガスレーザーやパンチ切除という治療法もありますので、費用を抑えたい場合は医師に相談してみてください。

Q: 分割払いはできますか?

A: クリニックによって異なりますが、医療ローンやクレジットカードの分割払いに対応しているところが多くあります。高額な治療費を一括で支払うのが難しい場合は、支払い方法について事前に相談してみましょう。

まとめ

汗管腫は良性の皮膚腫瘍ですが、美容的な観点から悩まれる方が多い疾患です。従来の炭酸ガスレーザー治療に代わる新しい選択肢として、アグネス治療が注目されています。

アグネス治療の最大のメリットは、皮膚表面へのダメージを最小限に抑えながら、深部の汗腺を効果的に破壊できることです。ダウンタイムが短く、再発率が低いという特徴があり、副次的に小じわの改善効果も期待できます。

治療費用については、クリニックによって大きく異なります。単純に「安い」という理由だけでクリニックを選ぶのではなく、治療の質、施術者の経験、アフターフォロー体制などを総合的に判断することが重要です。結果的に満足度の高い治療を受けられれば、それが真のコストパフォーマンスといえるでしょう。

アイシークリニック大宮院では、経験豊富な医師が丁寧なカウンセリングを行い、患者様一人ひとりに最適な治療計画をご提案しています。汗管腫にお悩みの方は、まずはお気軽にご相談ください。適切な診断と治療で、あなたの肌の悩みを解決するお手伝いをさせていただきます。


参考文献

監修者医師

高桑 康太 医師

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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