Post

巻き爪のフェノール法とは?手術の流れ・効果・痛みを詳しく解説

😣 巻き爪の痛みで歩くのがつらい… そんなあなたへ。

テーピングや矯正器具を試しても治らない・何度も再発してしまう場合、いよいよ外科的な治療が選択肢に入ってきます。

この記事では、再発率わずか5〜10%と圧倒的な実績を誇る「フェノール法」について、手術の流れ・痛みの程度・費用・術後ケアまですべて網羅して解説します。

🗣️ こんな方にぴったりの記事です

  • ✅ 巻き爪が何度も再発して困っている
  • ✅ 保存療法(テーピング・矯正器具)で改善しなかった
  • ✅ フェノール法の痛み・費用・回復期間が気になる
  • ✅ 手術が怖くて踏み出せないでいる

🚨 この記事を読まないと…
「なんとなく怖いから」と放置していると、炎症・化膿が悪化して手術の難易度が上がるケースも。早めの受診が回復への近道です。


目次

  1. 巻き爪とはどのような状態か
  2. フェノール法とはどのような治療法か
  3. フェノール法が選ばれる理由
  4. フェノール法の手術の流れ
  5. 手術中・術後の痛みについて
  6. 術後のケアと回復期間
  7. フェノール法の効果と再発率
  8. フェノール法のリスクと注意点
  9. フェノール法の費用と保険適用について
  10. フェノール法が向いている人・向いていない人
  11. 他の治療法との比較
  12. まとめ

💡 この記事のポイント

フェノール法は巻き爪・陥入爪に対し、局所麻酔下で爪母をフェノール液で処理する日帰り外科治療で、再発率は5〜10%と低く有効率は90〜95%前後。アイシークリニック大宮院でも対応している。

💡 巻き爪とはどのような状態か

巻き爪とは、爪の両端または片端が内側に巻き込むように変形し、周囲の皮膚や軟部組織を圧迫したり刺さったりする状態をいいます。医学的には「陥入爪(かんにゅうそう)」と呼ばれる状態と混同されることがありますが、厳密には異なります。巻き爪は爪の形状の変形を指し、陥入爪は爪が皮膚に食い込んで炎症や感染を伴う状態を指します。ただし、臨床の現場ではどちらも「巻き爪」として扱われることが多いのが実情です。

巻き爪が最も多く発生するのは足の親指(母趾)です。進行すると爪の端が皮膚に深く刺さり込み、歩くたびに激しい痛みを感じるようになります。また、傷口から細菌が侵入すると感染が起こり、赤み・腫れ・化膿を伴うこともあります。さらに悪化すると、過剰な肉芽組織(余分な肉の盛り上がり)が形成されて、治療がより困難になることもあります。

巻き爪の主な原因としては、深爪や誤った爪の切り方、つま先の狭い靴の着用、長時間の立ち仕事、外傷、爪への過度な負荷などが挙げられます。また、足の変形(外反母趾など)や爪の先天的な形状も影響することがあります。日常的なケアや生活習慣の見直しである程度予防できますが、一度変形が進んだ爪を保存療法だけで完全に治すことは難しい場合も多く、外科的治療が必要となるケースが少なくありません。

Q. 巻き爪のフェノール法とはどのような治療法ですか?

フェノール法は、局所麻酔下で食い込んでいる爪の端を切除し、爪を生やす「爪母」にフェノール液を塗布して問題部分の爪の再生を防ぐ外科的治療法です。日帰りで行え、手術時間は麻酔を含め15〜30分程度です。

📌 フェノール法とはどのような治療法か

フェノール法(フェノール・アルコール法とも呼ばれます)は、巻き爪・陥入爪に対する外科的治療法の一つです。局所麻酔を施した後、爪の食い込んでいる部分(主に爪の端の一部)を縦に細く切除し、その爪を生やす根元となる「爪母(そうぼ)」の一部にフェノール液を塗布することで、問題となっている部分の爪が再び生えてこないようにする処置です。

フェノールは化学的に組織を変性・破壊する性質を持つ薬品です。爪母にフェノールを作用させることで、その部分の爪を生産する細胞を不活化し、以後その部分から爪が生えなくなります。つまり、再発の原因となる「爪が食い込む部分の爪自体を生やさないようにする」という根本的なアプローチをとる治療法です。

この治療は1940年代から行われており、長い歴史を持ちます。現在では手技の改良が進み、多くのクリニックや病院で日帰り処置として行われています。手術時間は麻酔を含めても15〜30分程度であることが多く、患者さんへの身体的負担が比較的少ない治療法として広く普及しています。

✨ フェノール法が選ばれる理由

巻き爪・陥入爪の外科的治療にはいくつかの方法がありますが、フェノール法が多くの医療機関で選ばれる理由を整理してみましょう。

まず、再発率の低さが挙げられます。フェノール法では爪母の一部を化学的に破壊するため、問題となっている部分の爪が再び生えてくることを防げます。国内外の研究データでも、フェノール法の再発率は概ね5〜10%前後とされており、他の外科的処置と比較しても再発率が低い傾向があります。保存療法(テーピング、矯正器具など)では再発が多い点を考えると、フェノール法はより根本的な解決策といえます。

次に、処置の簡便さと日帰り対応が可能な点です。入院を必要とせず、外来での処置が可能なため、患者さんの生活への影響が少なくて済みます。術後すぐに帰宅でき、多くの場合、処置当日から通常の生活を送ることができます(激しい運動や長時間の歩行は数日間控える必要がありますが)。

また、処置後の爪の見た目についても、爪全体を抜くわけではなく端の一部だけを処理するため、爪の外観が大きく損なわれにくい点もメリットです。爪が全体的に少し細くなることはありますが、日常生活や見た目への影響は最小限に抑えられます。

これらの理由から、保存療法で効果が不十分な方や、繰り返し再発してしまう方、すでに感染・肉芽形成を伴う重度の陥入爪の方に対して、フェノール法が積極的に選択されることが多くなっています。

Q. フェノール法の手術中と術後の痛みはどの程度ですか?

手術中は局所麻酔が効いているため痛みはほとんどなく、麻酔注射時に一時的なチクッとした感覚がある程度です。術後は麻酔が切れる2〜4時間後から鈍い痛みが出ることがありますが、ロキソニンなどの鎮痛剤で対処でき、多くの場合1〜3日で軽減します。

🔍 フェノール法の手術の流れ

フェノール法がどのような手順で行われるのか、実際の処置の流れを順を追って説明します。初めて処置を受ける方がイメージしやすいよう、できるだけ丁寧に解説します。

✅ 1. 診察・問診

まず医師が爪の状態を確認します。巻き爪の程度、感染の有無、炎症の状態などを診察し、フェノール法が適切かどうかを判断します。感染が強い場合は、先に抗菌薬などで感染をコントロールしてから処置を行うことがあります。また、血液をサラサラにする薬(抗凝固薬など)を服用している方や、特定の基礎疾患がある方は事前に申告が必要です。

📝 2. 麻酔の注射

処置前に局所麻酔(指の付け根への局所浸潤麻酔または指神経ブロック)を行います。麻酔の注射時には一時的なチクッとした痛みがありますが、麻酔が効いてくれば処置中は基本的に痛みを感じません。麻酔が効くまで数分待ちます。

🔸 3. 止血帯の装着

指の付け根に止血帯(ターニケット)を巻いて血流を一時的に遮断します。これにより処置中の出血を抑え、術野を確保しやすくします。止血帯を装着している間は締め付け感を感じることがありますが、痛みとは異なる感覚です。

⚡ 4. 爪の部分切除

麻酔が十分に効いた状態で、食い込んでいる爪の端(両側の場合は両端)を縦方向に細く切り取ります。切除する幅は通常2〜4mm程度です。爪の下(爪床)から爪を剥がし、爪母まで到達させる形で切除します。この工程は麻酔が効いているため、痛みを感じることはほとんどありません。

🌟 5. フェノール液の塗布

切除した後に露出した爪母の部分に、綿棒などを使ってフェノール液(通常88〜100%の高濃度フェノール)を塗布します。フェノールを作用させる時間は30秒〜1分程度で、これを2〜3回繰り返すことが多いです。フェノールが爪母の細胞を破壊し、以後その部分から爪が生えなくなります。

💬 6. フェノールの中和・洗浄

フェノールの作用時間が終わったら、アルコールや生理食塩水で洗浄してフェノールを中和・除去します。フェノールが周囲の組織に余分なダメージを与えないよう、丁寧に洗い流します。

✅ 7. 止血・包帯処置

止血帯を外し、出血がある場合は圧迫して止血します。その後、抗菌軟膏を塗布してガーゼや包帯で保護します。これで処置は完了です。処置後は医師から術後のケア方法や注意事項の説明を受け、帰宅します。

💪 手術中・術後の痛みについて

フェノール法を検討している方が最も気になることの一つが「痛み」ではないでしょうか。痛みの程度について、処置中と術後に分けて説明します。

📝 処置中の痛み

処置中の痛みは、麻酔の注射時が最も感じやすいタイミングです。足の指への麻酔注射は、手の指に比べてやや痛みが強いと感じる方もいますが、数秒〜十数秒の我慢で終わります。麻酔が十分に効いた状態であれば、その後の爪の切除やフェノールの塗布は痛みなく行えます。ただし、止血帯による締め付け感は感じることがあります。

まれに麻酔が完全に効かない部位が残ることがありますが、その場合は追加で麻酔薬を注射して対応します。処置中に痛みを感じたらすぐに医師に伝えるようにしましょう。

🔸 術後の痛み

処置後は麻酔が切れるにつれて痛みが出てきます。一般的に麻酔は処置後2〜4時間程度で切れることが多く、その後は鈍い痛みや熱感を感じることがあります。痛みの程度は個人差がありますが、多くの方は市販のロキソニン(ロキソプロフェン)やカロナール(アセトアミノフェン)などの鎮痛剤で対処できる程度です。医師から痛み止めが処方されることもあります。

術後の痛みは通常、処置後1〜3日程度で軽減していきます。最初の数日間は特に痛みが出やすいため、長時間の歩行や激しい運動は避け、患部を清潔に保つことが大切です。1週間程度経過すると多くの方が普通の生活に戻れるようになります。ただし、感染が起きている場合や炎症が強い場合は、回復に時間がかかることがあります。

🎯 術後のケアと回復期間

フェノール法の処置後は、適切なケアを行うことで回復を早め、感染などのトラブルを防ぐことができます。術後のケアについて詳しく解説します。

⚡ 術後当日〜数日間

処置後しばらくは患部から滲出液(組織液)や少量の出血が見られることがあります。これは正常な経過ですが、ガーゼや包帯が汚れたら清潔なものに交換する必要があります。多くのクリニックでは、翌日または数日後に創部の確認のための受診を求めています。

処置当日は入浴を避けてシャワーのみにする、または患部を濡らさないようにするよう指示されることが多いです。翌日以降は患部を清潔に保つため、1日1回程度の消毒や軟膏の塗布・ガーゼ交換が必要になります(具体的な方法は担当医の指示に従ってください)。

🌟 処置後1〜2週間

多くの方は1週間程度で通常の日常生活(デスクワークや短時間の歩行など)に戻ることができます。ただし、長距離の歩行や立ち仕事、激しいスポーツなどは創部の状態を見ながら再開するタイミングを医師と相談してください。

処置後1〜2週間は定期的な通院が必要です。創部の治癒経過を確認し、感染の有無をチェックします。感染の兆候(膿・強い腫れ・発熱など)が見られた場合は、抗菌薬の内服や局所的な処置が行われます。

💬 処置後1〜3ヶ月

創部の完全な治癒には1〜2ヶ月程度かかることが一般的です。フェノールを塗布した部分の組織は化学熱傷に似た状態になるため、完全に治癒するまでに時間がかかります。その間も定期的に通院し、治癒経過を確認することが大切です。

爪の切除・処置をした部分は新しい爪が生えてきません(これが治療の目的です)。残った爪の部分は通常通り成長しますが、爪全体が少し細くなった状態になります。これは治療上の結果であり、問題はありません。

✅ 日常生活の注意点

術後の生活で気をつけるべき点をまとめます。靴はつま先に余裕のあるものを選び、患部を圧迫しないようにしましょう。爪は深爪せず、爪の端を切りすぎないように気をつけてください。今後同じ状態を繰り返さないために、正しい爪の切り方(スクエアカット:爪の端を四角く切り揃える方法)を習慣にすることをおすすめします。また、つま先の狭い靴やハイヒールは巻き爪の原因になりやすいため、できるだけ避けるようにしましょう。

Q. フェノール法の再発率や有効率はどのくらいですか?

フェノール法の有効率は国内外の研究で90〜95%前後と報告されています。再発率は正確な手技で行われた場合に概ね5〜10%程度とされており、保存療法と比べて根本的な再発予防が期待できます。万が一再発した場合は、再度フェノール法で対応することが一般的です。

予約バナー

💡 フェノール法の効果と再発率

フェノール法の有効性については、国内外で多くの研究が行われています。その結果、フェノール法は巻き爪・陥入爪に対して高い有効率を持つ治療法であることが確認されています。

有効率(症状の改善・消失)については、多くの研究で90〜95%前後と報告されています。つまり、フェノール法を受けた方の大多数で、処置後に症状が解消されています。残りの数%は効果が不十分で再処置が必要になることがあります。

再発率については、フェノール法の中でも正確な手技で行われた場合の再発率は概ね5〜10%程度とされています。他の手術的治療法(爪の全抜爪など)と比較しても同等かそれ以下の再発率であり、フェノール法の有効性の高さを示しています。

ただし、フェノールの塗布が不十分だった場合や、爪母の処理が不完全だった場合には、爪が再生して再発するリスクがあります。再発が起きた場合は、再度フェノール法を行うことが多いです。

また、フェノール法は爪の外観を比較的保ちやすい治療法です。爪全体を抜く処置(全抜爪)とは異なり、問題のある端の部分だけを処理するため、処置後も爪の大部分は残ります。見た目への影響を最小限にしながら治療効果を得られる点は、患者さんにとって大きなメリットといえるでしょう。

📌 フェノール法のリスクと注意点

フェノール法は安全性が高い治療法ですが、すべての医療行為と同様に一定のリスクや注意点が存在します。処置を検討する際には、メリットだけでなくリスクについても十分に理解しておくことが大切です。

📝 感染

術後に創部が細菌に感染するリスクがあります。感染が起きると膿が出たり腫れが強くなったりします。術後の処置を適切に行い、清潔を保つことで感染リスクを下げることができます。感染が疑われる場合は速やかに受診してください。

🔸 フェノールによる化学熱傷

フェノールは強力な組織破壊作用を持つため、適切な範囲以外の組織に触れると化学熱傷を起こす可能性があります。処置を行う医師は周囲の組織をワセリンなどで保護しながら慎重にフェノールを塗布しますが、まれに処置部位周辺に炎症が生じることがあります。

⚡ 爪母の不完全破壊による再発

フェノールの作用が不十分だった場合、爪母が完全に破壊されず、爪が再生して症状が再発することがあります。この場合は再度処置が必要になります。

🌟 麻酔に関するリスク

局所麻酔薬に対するアレルギー反応がまれに起こることがあります。過去に麻酔でアレルギー反応を起こしたことがある方は必ず事前に医師に伝えてください。また、局所麻酔薬を使用できない方(特定のアレルギーがある方など)はフェノール法が行えない場合があります。

💬 糖尿病・末梢血管障害がある方への注意

糖尿病や末梢血管障害のある方は、傷の治りが遅くなったり感染しやすくなったりするリスクがあります。このような方はフェノール法を行う際に特別な注意が必要であり、場合によっては他の治療法が選択されることもあります。持病のある方は必ず事前に医師に相談してください。

✅ 色素沈着・瘢痕

処置部位に色素沈着(皮膚の色が変わる)や瘢痕(傷跡)が残ることがあります。多くの場合は目立たない程度ですが、体質によっては瘢痕が残りやすい方もいます。

✨ フェノール法の費用と保険適用について

フェノール法を受けるにあたって、費用についても気になる方が多いでしょう。費用は保険適用の有無によって大きく異なります。

📝 保険適用について

フェノール法は、条件を満たす場合に健康保険が適用されることがあります。陥入爪として診断された場合(爪が皮膚に食い込んで炎症・感染を伴う状態)は、保険診療の対象となることが多いです。保険適用の場合、処置費用は3割負担で数千円程度になることが一般的です(初診料・再診料・処方薬の費用は別途かかります)。

ただし、医療機関によって保険適用の判断基準や対応が異なる場合があります。また、フェノール法が保険収載されているかどうか、またどのような条件で適用されるかについては、受診するクリニックや病院に直接確認することをおすすめします。

🔸 自由診療(保険外)の場合

保険が適用されない場合や、自由診療として提供している医療機関では、費用が自己負担となります。自由診療の場合の費用は医療機関によって異なりますが、一般的には片足1本の指で1〜3万円程度が多いようです(両側の処置や複数の指を同時に処置する場合はその分費用が加算されます)。

また、術後の通院(複数回の経過観察)費用や、処方された薬の費用なども発生します。受診前に費用の総額について確認しておくと安心です。

アイシークリニック大宮院でのフェノール法の費用については、診察時に詳しくご説明しています。費用に関する疑問は遠慮なくお問い合わせください。

Q. フェノール法が向いていない人・注意が必要な人は?

糖尿病や末梢血管障害がある方は傷の治癒遅延や感染リスクが高まるため、事前に医師への申告と個別相談が必須です。局所麻酔薬やフェノールにアレルギーがある方は処置が行えない場合があります。また、重篤な感染がある場合は先に感染コントロールが優先されます。

🔍 フェノール法が向いている人・向いていない人

フェノール法は多くの方に適した治療法ですが、すべての方に最適というわけではありません。どのような方に向いていて、どのような方には注意が必要かを整理します。

⚡ フェノール法が向いている人

保存療法(テーピング・矯正器具など)を試みたが効果が不十分だった方、巻き爪・陥入爪が繰り返し再発している方、すでに皮膚への食い込みや感染・肉芽形成を伴う重症の陥入爪の方、根本的な治療を希望している方、日帰り処置を希望している方などは、フェノール法の良い適応といえます。また、日常的に爪のケアを行う時間や手間をかけたくない方にも、一度の処置で長期間の効果が期待できるフェノール法は適しています。

🌟 フェノール法に注意が必要な人・向いていない人

糖尿病や末梢血管障害がある方は、傷の治癒が遅延したり感染リスクが高まったりするため、慎重な対応が必要です。処置前に専門医への相談が不可欠です。局所麻酔薬にアレルギーのある方は、麻酔が使用できない可能性があります。フェノールにアレルギーがある方も同様に使用が難しい場合があります。重篤な感染(蜂窩織炎など)が起きている場合は、まず感染のコントロールが優先されます。また、妊娠中の方は外科的処置全般において注意が必要であり、主治医との相談が必要です。軽度の巻き爪で症状が軽い方は、まず保存療法を試みることが勧められる場合もあります。

💪 他の治療法との比較

巻き爪・陥入爪には様々な治療法があります。フェノール法の特徴をより深く理解するために、他の主な治療法と比較してみましょう。

💬 保存療法(テーピング・コットンパッキング)

最も侵襲が少ない治療法で、テープや綿を使って爪と皮膚の接触を緩和します。外科的処置を行わずに症状を緩和できますが、根本的な治療にはならないため再発しやすい欠点があります。軽度の症例や、他の治療の補助として行われることが多いです。

✅ 矯正器具による治療(VHO法・BS法など)

ワイヤーやプレートを使って爪を矯正していく方法です。フェノール法と異なり爪を傷つけないため、侵襲性が低いのが特徴です。ただし、矯正には数ヶ月から1年以上かかることが多く、定期的な通院と器具の調整が必要です。重症例には適さない場合もあります。また、矯正を終了した後に再発するリスクがあります。

📝 爪切除術(部分抜爪)

フェノールを使用せずに、食い込んでいる爪の端の部分だけを切除する方法です。フェノール法と違い爪母への処理を行わないため、処置は単純ですが再発率が高い欠点があります。一時的な症状の緩和には効果的ですが、根本的な解決策とはいえません。

🔸 全抜爪(爪の全体除去)

爪全体を取り除く処置です。重症の感染を伴う場合など、特定の状況で選択されることがあります。爪全体が一時的にない状態になるため、見た目や日常生活への影響が大きいのが難点です。爪が再生する場合もあり、その際に再び巻き爪になる可能性もあります。

⚡ 爪母切除術(Zadik法・Winograd法など)

外科的に爪母の一部または全体を切除する方法です。フェノール法と同じく再発率を下げる効果がありますが、切開縫合が必要なため侵襲度が高く、回復に時間がかかります。フェノール法で効果が不十分な場合の選択肢となることもあります。

これらの治療法の中で、フェノール法は「侵襲度が比較的低い」「日帰り処置が可能」「再発率が低い」という点でバランスが取れた治療法として位置づけられています。どの治療法が最適かは、巻き爪の重症度、患者さんの状態、生活環境などによって異なるため、専門医に相談した上で決定することが大切です。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「フェノール法を受けて「こんなに楽になるなら早く来ればよかった」とおっしゃるケースが多くいらっしゃるようです。最近の傾向として、痛みや処置への不安から受診を先延ばしにされている方も少なくありませんが、局所麻酔下で行うため処置中の痛みは最小限に抑えられ、多くの方が日帰りで処置を終えてそのままお帰りいただいています。糖尿病などの基礎疾患がある方には個別に丁寧な対応が必要となります。」

🎯 よくある質問

フェノール法の手術にかかる時間はどのくらいですか?

麻酔を含めて15〜30分程度で完了します。入院の必要はなく、外来での日帰り処置が可能です。処置後は医師から術後ケアの説明を受けてそのまま帰宅できるため、お仕事や日常生活への影響を最小限に抑えられます。

フェノール法の処置中や術後はどのくらい痛いですか?

処置中は局所麻酔が効いているため、ほとんど痛みを感じません。麻酔注射時に一時的なチクッとした痛みがある程度です。術後は麻酔が切れる2〜4時間後から鈍い痛みが出ることがありますが、市販の鎮痛剤(ロキソニンなど)で対処できる程度で、多くの場合1〜3日で軽減します。

フェノール法の再発率はどのくらいですか?

正確な手技で行われた場合の再発率は概ね5〜10%程度とされており、保存療法と比べて根本的な再発予防が期待できます。フェノール液で爪を生やす「爪母」の細胞を不活化することで、問題のある部分の爪が再び生えにくくなるためです。万が一再発した場合は、再度フェノール法で対応することが多いです。

フェノール法は保険適用されますか?費用はいくらですか?

爪が皮膚に食い込んで炎症を伴う「陥入爪」と診断された場合、健康保険が適用されることがあり、3割負担で数千円程度になるのが一般的です。保険が適用されない自由診療の場合は、片足1本の指で1〜3万円程度が目安です。

糖尿病がある場合でもフェノール法を受けられますか?

糖尿病や末梢血管障害がある方は、傷の治癒が遅れたり感染リスクが高まったりする可能性があるため、慎重な対応が必要です。受診できないわけではありませんが、処置前に必ず医師へ申告し、個別に状態を確認した上で治療方針を相談することが不可欠です。

💡 まとめ

フェノール法は、巻き爪・陥入爪に対する外科的治療の中でも再発率が低く、比較的シンプルな処置で日帰り対応が可能な治療法です。局所麻酔下で爪の問題のある部分を切除し、爪母にフェノール液を塗布して爪の再生を防ぐという仕組みで、多くの方に高い有効性を示しています。

処置中は麻酔により痛みをほとんど感じることなく行え、術後の痛みも多くの場合は鎮痛剤で対処できる程度です。術後は創部の清潔を保ちながら定期的に通院し、医師の指示に従ってケアを続けることが回復への近道です。

テーピングや矯正器具などの保存療法で改善しない方、繰り返し再発している方、根本的な治療を希望している方には、フェノール法は非常に有効な選択肢となります。一方で、糖尿病や末梢血管障害のある方、局所麻酔薬やフェノールにアレルギーがある方などは、事前に医師に詳しく相談することが必要です。

巻き爪でお悩みの方は、自己判断で放置せず、早めに専門医を受診することをおすすめします。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – 巻き爪・陥入爪の診断基準、治療ガイドライン、フェノール法を含む外科的治療の適応に関する情報
  • 日本形成外科学会 – 陥入爪・巻き爪の形成外科的治療法(フェノール法・爪母切除術など)の術式・再発率・合併症に関する情報
  • PubMed – フェノール法(Phenol Matrixectomy)の有効率・再発率・術後合併症に関する国際的な臨床研究・エビデンスデータ

関連記事

RETURN TOP
Reserva telefónica
0120-561-118
Complete en 1 minuto
Reserva online fácil
LINE
運営:医療法人社団鉄結会