💬 「これって水いぼ?このままでいいの?」と不安になっていませんか?
放置するとどんどん広がって100個以上になるケースも…😨
この記事を読めば、治し方・プールの可否・受診タイミングまで全部わかります!
目次
- 水いぼとはどんな病気か
- 水いぼができやすい子どもの特徴と原因
- 水いぼの症状・見た目の特徴
- 水いぼは自然に治るのか
- 子どもの水いぼの治し方:主な治療法の種類
- 摘除(ピンセット法)について詳しく解説
- 外用薬・塗り薬による治療
- その他の治療法(液体窒素・漢方薬など)
- 水いぼが広がりやすい部位と感染経路
- プールや集団生活との関係
- 家庭でできるケアと生活上の注意点
- 医療機関を受診すべきタイミング
- まとめ
📌 この記事のポイント
水いぼは自然治癒する皮膚感染症ですが、完治まで数年かかる場合もあります。アイシークリニック大宮院では局所麻酔テープを用いたピンセット摘除を中心に、子どもの負担を抑えながら治療を行っています。
💡 水いぼとはどんな病気か
水いぼの正式な医学名称は「伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)」といいます。これはポックスウイルス科に属する「伝染性軟属腫ウイルス(Molluscum contagiosum virus:MCV)」という、ウイルスへの感染によって起こる皮膚の感染症です。名前に「伝染性」とあるように、ウイルスが皮膚の細胞に感染して増殖し、特徴的なイボ状の皮疹(ひしん)を引き起こします。
水いぼは免疫機能が未熟な子ども、特に1歳から10歳程度の幼児・小学生低学年の年齢層に集中して発症することが多いですが、アトピー性皮膚炎などの皮膚のバリア機能が弱い状態や、免疫が低下している成人にも見られることがあります。感染力そのものはそれほど強くないとされていますが、皮膚と皮膚の直接接触や、タオル・浮き輪・ビート板などの共用物を介して感染するため、保育施設や学童施設、スイミングスクールなどの集団生活の場で広がりやすい特徴があります。
水いぼは感染症の一種ですが、重篤な合併症を起こすことはほとんどなく、健康な子どもであれば最終的に自然治癒が期待できる疾患でもあります。ただし、自然に治るまでには数か月から数年単位の時間がかかることもあるため、感染拡大防止や子どもの心理的なストレスを考慮した上で、治療するかどうかを選択することが大切です。
Q. 水いぼはどんな見た目で、どこにできやすいですか?
水いぼは直径1〜5mmのドーム型で、中心にくぼみがあり白色・乳白色で光沢があります。脇の下・肘の内側・膝の裏・体幹など皮膚が薄く湿気のこもりやすい部位に多く現れます。通常、痛みやかゆみはほとんどありません。
📌 水いぼができやすい子どもの特徴と原因
水いぼウイルスは、傷ついた皮膚や炎症のある皮膚から侵入しやすいとされています。そのため、乾燥肌やアトピー性皮膚炎をもつ子どもは皮膚のバリア機能が低下しているため、水いぼにかかりやすいと言われています。実際に、アトピー性皮膚炎の子どもでは、そうでない子どもに比べて水いぼの発症率が高いというデータも報告されています。
また、免疫機能が発達途上にある乳幼児・小学校低学年は、大人に比べてウイルスへの抵抗力が低いため感染しやすい傾向があります。特に初めて水いぼウイルスに接触した場合は免疫がなく、感染が成立しやすい状態になっています。
感染の原因としては、以下のようなシチュエーションが挙げられます。
まず、感染している子どもとの直接的な皮膚接触が最も一般的な感染経路です。プール遊びや一緒のお風呂、スキンシップの多い遊びなどを通じてウイルスが移ることがあります。次に、タオルや水着、ビート板、浮き輪などの間接的な接触物を共用することでも感染します。また、水いぼをかいたり触ったりした手で他の部位に触れることで、自分自身の中で感染が広がる「自己接種」も起こります。プールの水そのものを介した感染についてはウイルスが水中に大量に存在するわけではなく、塩素で不活性化されるため、水が直接の原因になる可能性は低いとされていますが、プール場でのタオルや遊具の共有が感染機会を増やすとされています。
✨ 水いぼの症状・見た目の特徴
水いぼの皮疹は非常に特徴的な形をしています。通常、直径1〜5ミリメートルほどのドーム型の小さなイボ状のふくらみとして現れ、表面はツルツルしており、中心に「臍窩(さいか)」と呼ばれるくぼみがあるのが典型的な特徴です。色は白色・乳白色・やや肌色っぽいものが多く、光沢感があります。内部には白色のチーズ様の中身(軟属腫小体と呼ばれるウイルスを含む細胞の塊)が入っており、つぶすと白い粒が出てきます。
水いぼが現れやすい部位としては、体幹(おなか・背中・胸)、わきの下、肘の内側、膝の裏側、首まわりなど、皮膚が薄く湿気がこもりやすい場所が多い傾向にあります。顔や手のひら、足の裏には比較的少ないとされていますが、全身どこにでも発生する可能性があります。
水いぼは通常、痛みやかゆみなどの自覚症状がほとんどないため、子ども自身が気づかないことも多いです。ただし、アトピー性皮膚炎の子どもではかゆみを感じてかいてしまい、そこから細菌が二次感染して炎症が起きることがあります。また、治癒が近づいてきたときに、免疫反応として周囲が赤くなったり(「炎症反応」「molluscum dermatitis」と呼ばれる状態)、かゆみが生じたりすることがあり、これは自然治癒のサインと考えられていますが、悪化しているように見えるため保護者が驚くこともあります。
水いぼの数は、最初はひとつまたは数個から始まり、気づかないうちに徐々に増えていくケースがほとんどです。多い場合には数十個から百個以上になることもあります。感染後の潜伏期間は14日から50日ほどとされており、感染してすぐに皮疹が現れるわけではないため、どこで感染したのか特定が難しいこともあります。

🔍 水いぼは自然に治るのか
水いぼは、適切な免疫反応が働けば自然治癒する疾患です。一般的に、免疫が正常な子どもであれば、6か月から数年(平均的には1〜2年程度)で自然に消えるとされています。免疫がウイルスを認識し排除する過程で、皮疹が自然に消失していきます。
自然治癒を待つというアプローチは、特に子どもへの痛みや処置のストレスを避けたい場合には一つの選択肢になります。ただし、自然治癒を待つ間にも水いぼは増え続ける可能性があること、他の子どもや兄弟への感染リスクが続くこと、アトピー性皮膚炎のある子どもでは悪化しやすいことなども考慮が必要です。
日本皮膚科学会では、水いぼは自然治癒する疾患であるとしながらも、増加・拡散予防の観点から積極的な治療も選択肢の一つとしています。どちらを選ぶかは、子どもの年齢、水いぼの数や部位、アトピー性皮膚炎などの合併皮膚疾患の有無、保護者の希望などを踏まえて、医師と相談しながら決めることが理想的です。
なお、「免疫がつくのを待ったほうがよい」という考え方もありますが、水いぼに対して免疫が形成されると再感染しにくくなると言われています。ただし、そのためだけに積極的に感染させるような行動は推奨されません。
Q. 水いぼの摘除治療はどのように行いますか?
水いぼの摘除は、専用ピンセットで白い粒(軟属腫小体)をつまみ出す方法です。アイシークリニック大宮院では処置前に局所麻酔テープを貼付して痛みを軽減しています。一度で取りきれない場合は複数回の来院が必要になることもあります。
💪 子どもの水いぼの治し方:主な治療法の種類
水いぼの治療法にはいくつかの種類があり、それぞれにメリットと注意点があります。ここでは主要な治療法を整理して説明します。
水いぼの主な治療法としては、摘除(ピンセットやカップスプーンを用いた物理的な除去)、外用薬の塗布(サリチル酸絆創膏・ポドフィリン・硝酸銀など)、液体窒素による冷凍凝固療法、漢方薬(ヨクイニン)の内服、そしてドライアイスや電気焼灼など、医療機関によって採用している方法はさまざまです。日本では摘除(ピンセット法)が最も一般的に行われている治療法であり、確実性が高いとされています。
治療を行う場合のメリットとしては、感染の拡大を早期に止められること、見た目の改善が早いこと、他の子どもへのうつりやすさを低減できることが挙げられます。一方で、摘除などの処置は子どもにとって痛みや恐怖を伴うため、精神的なストレスになることもあります。また、処置後に炎症や二次感染が生じるリスクも皆無ではありません。
治療を選択する際は、子どもの年齢(幼すぎると処置に協力が難しい)、水いぼの数・部位、アトピー性皮膚炎や他の皮膚疾患の状態、保護者と子どもの意向を総合的に考慮することが大切です。複数の治療法を組み合わせることもあります。
🎯 摘除(ピンセット法)について詳しく解説
摘除法は、専用のピンセット(眼科用ピンセットやトラコーマピンセット)を使って、水いぼの中にある白い粒(軟属腫小体)をつまみ出す方法です。日本の皮膚科クリニックでは最もよく行われている治療法であり、その場で水いぼを物理的に除去できるため即効性があります。
摘除を行う際、最大の課題となるのは痛みと子どもの恐怖感です。ピンセットで皮膚をつまむ際にはどうしても痛みが伴うため、子どもが嫌がって泣いてしまうことは珍しくありません。この痛みを軽減するために、多くのクリニックでは処置の1〜2時間前に局所麻酔テープ(リドカインテープ、商品名「ペンレス」「エムラクリーム」など)を貼って皮膚の感覚を麻痺させてから処置を行う方法を採用しています。麻酔テープを使用することで痛みが大幅に軽減され、子どものストレスを和らげることができます。
摘除の手順は、まず麻酔テープを貼付して30〜60分ほど待ちます(クリニックによっては事前に自宅で貼ってから来院してもらう場合もあります)。次に、麻酔が効いた状態で、消毒後にピンセットで一つひとつの水いぼを素早くつまんで中の白い粒を取り出します。処置後は必要に応じて消毒・軟膏の塗布を行います。一度の処置で全部取り切れる場合もありますが、数が多い場合や新たに増えてきた場合は複数回の来院が必要になることもあります。
摘除のメリットは、確実に水いぼを除去できること、繰り返し来院することで増加を管理できること、処置後に水いぼが跡なく消えやすいことが挙げられます。デメリットとしては、麻酔テープを使っても完全に無痛にはならないこと、数が多いと処置時間がかかること、取り残しや新規発生によって通院が長引く可能性があることなどがあります。
摘除は医療行為であるため、自宅での処置は推奨されません。無菌的でない環境で処置を行うと二次感染のリスクが高くなり、適切な除去ができないまま皮膚を傷つけてしまう恐れもあります。必ず皮膚科専門医のいる医療機関で行うようにしましょう。

💡 外用薬・塗り薬による治療
摘除が怖い・子どもが処置を拒否するといった場合には、外用薬を使った治療が選択されることがあります。ただし、外用薬による水いぼの治療は、日本国内では保険適用が認められている薬剤が限られており、治療効果も摘除に比べると確実性がやや低い傾向があります。
国内で比較的よく用いられる外用薬として、サリチル酸絆創膏(市販のイボコロリなど)があります。これはサリチル酸の角質溶解作用を利用して水いぼを徐々に崩壊させる方法ですが、水いぼへの有効性についてのエビデンスは限定的であり、正式な治療法として推奨されているわけではありません。貼る際に健康な皮膚を傷めないよう注意が必要です。
海外では「カンタリジン(cantharjdin)」という水疱誘発作用のある薬剤を使った外用治療が行われることがありますが、日本では承認されていないため国内では使用できません。
ポドフィリンは尖圭コンジローマの治療に使われることがありますが、子どもへの水いぼ治療への使用は刺激が強いため一般的ではありません。
また、免疫調節作用をもつ外用薬(イミキモドクリームなど)が水いぼに使われることもありますが、日本では水いぼへの保険適用はなく、使用する場合は自費診療となります。効果についてのエビデンスも議論が続いており、標準的な治療法として確立されているわけではありません。
外用薬による治療を希望する場合は、必ず皮膚科医に相談した上で、適切な薬剤の選択や使用方法について指導を受けるようにしましょう。市販のイボ用薬を自己判断で使用すると、水いぼ以外のできものであった場合に対処が遅れる可能性もあります。
Q. 水いぼの子どもはプールに入れますか?
日本皮膚科学会などの見解では、水いぼがあってもプール参加を禁止する必要はありません。ただしタオル・水着・浮き輪の共用を避け、患部をラッシュガードで覆う対策が推奨されます。施設独自のルールがある場合もあるため、事前確認が必要です。
📌 その他の治療法(液体窒素・漢方薬など)
摘除や外用薬以外にも、いくつかの治療法が水いぼに対して行われることがあります。
液体窒素による冷凍凝固療法は、マイナス196度の液体窒素を綿棒やスプレーで患部に当て、組織を壊死させてイボを除去する方法です。一般的なイボ(尋常性疣贅)の治療としてよく用いられる方法ですが、水いぼへの適用は保険適用上の問題や、処置時の痛みが強いこと、水いぼに対する有効性が摘除と比べて必ずしも高くないことなどから、日本では水いぼへの第一選択とはなっていないことが多いです。ただし、摘除が難しい症例などでは選択されることもあります。
漢方薬のヨクイニン(ハトムギの種皮を取り除いたものを乾燥させた生薬)は、いぼ・水いぼへの保険適用が認められている数少ない内服治療薬です。皮膚のターンオーバーを促進したり免疫機能を調整したりする作用があるとされており、水いぼが少数の場合や、処置を怖がる子どもへの補助的治療として用いられることがあります。内服のみで完全に治癒するまでには数か月以上かかることが多く、確実性という点では摘除に劣りますが、痛みがなく子どもへの負担が少ないというメリットがあります。摘除と組み合わせて使用することもあります。
電気焼灼法(電気メスによる焼灼)は、電気メスを用いて水いぼを焼き切る方法です。確実性はありますが、局所麻酔の注射が必要なこと、痕が残る可能性があることなどから、子どもへの水いぼ治療として日常的に選択されることはあまり多くありません。
どの治療法が最適かは個々の状況によって異なります。皮膚科専門医と十分相談した上で、子どもと保護者双方が納得できる治療法を選ぶことが大切です。
✨ 水いぼが広がりやすい部位と感染経路
水いぼは、ウイルスが皮膚に直接接触することで感染します。体のどこにでも発生しますが、特に広がりやすい部位や感染が起きやすいパターンを知っておくことは、感染拡大の防止に役立ちます。
水いぼが多く集まりやすい部位として、脇の下、肘の内側、膝の裏など皮膚が折り重なって摩擦が生じやすい部位、そして湿気がこもりやすい首まわり、体幹(腹部・背部・胸部)が挙げられます。これらの部位は皮膚同士の接触が起きやすく、また発汗によって皮膚が柔らかくなっているため、ウイルスが侵入しやすい状態になっています。
感染経路の観点から見ると、以下のような状況に注意が必要です。
まず「自己接種(自家接種)」です。子ども自身が水いぼをかいたり触ったりした手で別の部位の皮膚に触れることで、ウイルスが移り新たな水いぼが生じます。かゆみを感じてかきむしることが水いぼを広げる最大の要因のひとつです。
次に「接触感染」です。感染している子どもとのスキンシップ(ハグ、相撲遊びなど皮膚が直接触れる遊び)によって感染します。
さらに「間接接触感染」として、タオル、スポンジ、バスタオル、水着、浮き輪、ビート板などを共用することで感染が広がることがあります。
また、入浴時に同じ湯船に入ることで感染が広がることも考えられます。水いぼがある子どもと兄弟で同じお風呂に入る場合は、シャワーのみにするか、感染している子どもが最後に入浴するなどの工夫が有効です。
🔍 プールや集団生活との関係
水いぼの子どもとプールの問題は、保護者が最も悩む点のひとつです。結論から言うと、日本臨床皮膚科医会・日本小児科学会・日本皮膚科学会は、水いぼがあってもプールに入ることを禁止するべきではないという見解を示しています。プールの水を介した感染リスクは低く、塩素消毒によってウイルスは不活性化されると考えられているためです。
ただし、以下の点については注意が推奨されています。タオルや水着、浮き輪などを他の子どもと共用しない、水いぼが多い場合や傷のある皮膚が露出している場合はラッシュガードなどで覆うことが望ましい、などです。施設によっては独自の規定を設けているところもあるため、通っているプールや施設のルールを事前に確認することをおすすめします。
保育園や幼稚園については、登園禁止の必要はありません。文部科学省や厚生労働省の感染症対応ガイドラインでも、水いぼは出席停止の対象疾患とはされていません。ただし、他の子どもへの感染リスクを考えた配慮(患部を覆う、タオルの共用をしないなど)は必要です。
小学校のプール授業についても、「水いぼがあっても入ってよい」というのが医学的見解ですが、保護者が不安に感じる場合や、学校側から何らかの対応を求められる場合には、かかりつけの皮膚科に相談して診断書や意見書を書いてもらうことで対応できます。
水いぼを早期に治療することで、プールや集団生活での感染拡大防止に貢献できることは事実です。特に水いぼが多数ある場合や、他の子どもへの感染が心配な場合は、皮膚科を受診して適切な治療を検討するとよいでしょう。
Q. 水いぼはどんな場合に皮膚科を受診すべきですか?
水いぼの数が急に増えた場合、周囲が赤くなったり膿が出たりする二次感染が疑われる場合、アトピー性皮膚炎を合併している場合は早めに皮膚科を受診してください。6か月以上経過しても増え続ける場合も、放置せず専門医への相談をおすすめします。
💪 家庭でできるケアと生活上の注意点
水いぼは医療機関での治療と並行して、家庭での適切なケアも感染拡大を防ぐ上で重要です。以下のポイントを参考にしてください。
まず、水いぼをかかせないことが大切です。かゆみがある場合は、爪を短く切り清潔に保つことが重要です。かゆみが強い場合は皮膚科に相談し、かゆみ止めの薬を処方してもらいましょう。水いぼをかきむしることで皮疹が増加し、二次感染(細菌感染)のリスクも高まります。
肌の保湿ケアも効果的です。乾燥した皮膚はウイルスが侵入しやすく、また水いぼが広がりやすい状態になっています。特にアトピー性皮膚炎をもつ子どもは、保湿剤を毎日しっかり塗って皮膚のバリア機能を維持することが、水いぼの増加抑制にもつながります。
入浴については、水いぼのある子どもが使用したタオルやバスタオルは他の家族と共用しないようにしましょう。また、前述したように、兄弟がいる場合はシャワーを使うか、水いぼのある子どもが最後に入浴するようにすると感染リスクを下げられます。ボディタオルやスポンジも個人専用にしてください。
衣類については、水いぼをかかないよう、また他の子どもとの接触時に皮膚が直接当たらないよう、患部を覆うような衣類(長袖・長ズボン・ラッシュガード)の着用が有効な場合があります。特にプールや集団遊びの際には有効な予防策になります。
水いぼを無理に自宅でつぶしたり取ったりしないことも重要です。自宅で水いぼをつぶすと、中のウイルスが周囲の皮膚に広がって感染が拡大したり、傷口から細菌が入り込んで二次感染を起こしたりする可能性があります。取り除く処置は必ず医療機関で行ってもらいましょう。
アトピー性皮膚炎など基礎疾患のある子どもは、水いぼが増えやすい上に治癒にも時間がかかる傾向があります。日頃からの皮膚管理を怠らず、皮膚科医の指導に従ってアトピー性皮膚炎のコントロールを続けることが、結果的に水いぼの対策にも繋がります。
水いぼと診断される前に、保護者が「イボができた」「何かできものがある」と気づいた場合は、自己判断せずに早めに皮膚科を受診することをおすすめします。水いぼに似た見た目でも、別の皮膚疾患(尋常性疣贅、汗管腫、稗粒腫など)の可能性もあるため、正確な診断を受けることが大切です。

🎯 医療機関を受診すべきタイミング
水いぼは命に関わる疾患ではありませんが、適切なタイミングで皮膚科を受診することは、治療の効果を高め余計な感染拡大を防ぐ上で大切です。以下のような状況が見られた場合は、皮膚科を受診することをおすすめします。
まず、体のどこかにドーム型のつぶつぶが複数現れ、水いぼかどうかわからない場合は受診してください。正確な診断なしに市販薬や民間療法を行うことは逆効果になる可能性があります。
次に、水いぼの数が急激に増えている場合です。最初は数個だったものが急に増えてきた場合は、早めに医療機関に相談した方が良いでしょう。水いぼが多くなればなるほど、処置の回数と時間が増え、子どもへの負担も大きくなります。
水いぼの周囲が赤くなっていたり、膿が出ていたり、腫れや痛みを伴っている場合は二次感染(細菌感染)が疑われます。このような状態では抗菌薬の塗り薬や内服薬が必要になることがあるため、早急に受診してください。
アトピー性皮膚炎のある子どもで水いぼが広がっている場合は、アトピー性皮膚炎の管理とあわせて皮膚科での診察を受けることが重要です。皮膚のバリア機能が低下しているとウイルスが広がりやすく、アトピー性皮膚炎のコントロールが水いぼ治療にも影響します。
プールや集団生活に影響が出ている場合、または周囲の子どもへの感染が心配な場合も、治療を検討するために受診されることをおすすめします。医師から診断書・意見書を発行してもらうことで、施設側との対応がスムーズになることもあります。
6か月以上経過しても水いぼが自然に消えないどころか増え続けている場合も、放置せず皮膚科に相談することをおすすめします。免疫機能に問題がある場合や、アトピー性皮膚炎のコントロールが不十分な場合には、専門家の介入が必要なこともあります。
皮膚科専門医を受診することで、水いぼの確定診断、治療法の選択と実施、アトピー性皮膚炎などの合併症の管理、集団生活・プールに関する適切なアドバイスまでを一貫して受けることができます。子どもの皮膚トラブルで迷ったときは、ためらわずに専門医に相談してください。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、水いぼのご相談でいらっしゃるお子さまの保護者の方の多くが、「放置すべきか、早めに治療すべきか」と悩まれた末に受診されています。局所麻酔テープを処置前に使用することで痛みや恐怖感をできる限り和らげながら対応しておりますので、お子さまへの負担を心配されている場合もどうぞ安心してご相談ください。アトピー性皮膚炎を合併しているお子さまは水いぼが広がりやすい傾向がありますので、皮膚のバリアケアとあわせて早めに受診されることをおすすめします。」
💡 よくある質問
免疫機能が正常な子どもであれば、自然治癒が期待できます。ただし、完全に消えるまでに平均1〜2年(最大で数年)かかる場合があります。その間に水いぼが増え続けたり、他の子どもへ感染したりするリスクがあるため、数が増えてきた場合は皮膚科への受診をおすすめします。
ピンセットで皮膚をつまむため、ある程度の痛みは伴います。ただし、アイシークリニック大宮院では処置前に局所麻酔テープ(リドカインテープ)を使用することで、痛みや恐怖感を大幅に軽減しています。完全に無痛にはなりませんが、お子さまの負担をできる限り小さくした上で対応しています。
日本皮膚科学会などの見解では、水いぼがあってもプールへの参加を禁止する必要はないとされています。ただし、タオルや水着・浮き輪などの共用を避け、患部をラッシュガードで覆うといった予防策が推奨されます。施設によって独自のルールがある場合もあるため、事前に確認しましょう。
はい、アトピー性皮膚炎の子どもは皮膚のバリア機能が低下しているため、水いぼウイルスが侵入しやすく、発症率が高い傾向にあります。また、水いぼが広がりやすく治癒にも時間がかかりやすいため、日頃の保湿ケアを徹底しつつ、早めに皮膚科を受診してアトピー性皮膚炎と合わせて管理することが重要です。
自宅での処置はおすすめできません。無菌的でない環境で水いぼをつぶすと、中のウイルスが周囲の皮膚に広がって感染が拡大したり、傷口から細菌が入り込んで二次感染を引き起こす恐れがあります。摘除は必ず皮膚科専門医のいる医療機関で行ってもらうようにしてください。
📌 まとめ
水いぼは子どもに多い皮膚感染症ですが、適切な知識と対処法を身につけることで、焦らず上手に向き合うことができます。この記事の要点を振り返っておきましょう。
水いぼは伝染性軟属腫ウイルスによる感染症で、乳幼児から小学校低学年に多く見られます。免疫機能が正常な子どもでは自然治癒が期待できますが、治るまでに6か月から数年かかることがあります。
治療法としては、摘除(ピンセット法)が日本では最もよく行われており、局所麻酔テープを使用することで子どもの痛みや恐怖を和らげながら処置を行うことができます。漢方薬のヨクイニン内服、外用薬、液体窒素などの治療法も状況に応じて選択されます。
水いぼがあってもプールや集団生活への参加が禁止されるわけではありませんが、タオルや道具の共用を避けること、患部を覆うことなどの予防策が推奨されます。家庭では保湿ケアをしっかり行い、水いぼを触ったりかいたりさせないことが感染拡大防止の基本です。
水いぼの数が急に増えた場合、周囲が赤くなったり膿が出たりした場合、アトピー性皮膚炎との合併がある場合などは、早めに皮膚科専門医を受診しましょう。アイシークリニック大宮院では、お子さまの水いぼに関するご相談・診察を行っておりますので、気になる症状がある場合はどうぞお気軽にお問い合わせください。
📚 関連記事
- 大人の水いぼとは?画像で見る症状の特徴と治療・予防法を解説
- アトピーの治し方を徹底解説|症状・原因・最新治療まで
- 稗粒腫は皮膚科で治療できる?原因・症状・治療法を解説
- ヘルペスの原因とは?感染経路・再発のメカニズムを徹底解説
- 子供のあせもに塗り薬は効果的?原因・種類・正しいケア方法を解説