💦 「自分だけ異常に汗をかく…」「全然汗が出ない…これって大丈夫?」そんな悩み、実は放置すると危険なサインかもしれません。
この記事を読めば、汗の量の差がなぜ起きるのか、医学的な原因と対処法がまるっとわかります。読まないまま放置すると、多汗症・無汗症などの疾患を見逃してしまうリスクも。
🚨 こんな症状、心当たりありませんか?
😰 ちょっと動いただけで大量の汗が出る
🥵 真夏なのにほとんど汗をかかない
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⬇️ それ、放置NGかもしれません。まず原因を知りましょう。
💬 患者さんのリアルな声
「同じ運動をしているのに、自分だけびしょ濡れ…友達に引かれそうで不安でした」(28歳・女性)
「夏でも汗が全然出なくてのぼせやすい。これって病気?と思って調べました」(25歳・男性)
目次
- そもそも汗はなぜかくの?汗の基本的なメカニズム
- 汗腺の種類と役割の違い
- 汗をかきやすい人の特徴と原因
- 汗をかきにくい人の特徴と原因
- 汗をかく人とかかない人の主な違い一覧
- 汗をかかないことは体に悪いの?
- 多汗症とは?その症状と種類
- 無汗症・乏汗症とは?その症状とリスク
- 汗の悩みを改善するためにできること
- まとめ
📋 この記事のポイント
汗のかきやすさは汗腺機能・基礎代謝・運動習慣・自律神経・遺伝など複数の要因で決まります。多汗症・無汗症は医療的治療の対象であり、アイシークリニックでは専門的な診察・治療に対応しています。
💡 そもそも汗はなぜかくの?汗の基本的なメカニズム
汗をかくという行為は、人間が生きていくうえで欠かせない体の機能の一つです。汗の主な役割は体温調節にあります。体温が上昇すると、脳の視床下部にある体温調節中枢が反応し、汗腺に「汗を出すように」という指令を送ります。汗が皮膚の表面に出てきて蒸発するとき、気化熱として熱が奪われることで体温を下げることができます。これが「発汗による体温調節」の基本的な仕組みです。
汗をかくきっかけには、大きく分けて3つの種類があります。一つ目は「温熱性発汗」で、気温の上昇や運動による体温の上昇に反応して起こる汗です。二つ目は「精神性発汗」で、緊張・ストレス・興奮などの心理的な刺激によって引き起こされる汗です。手のひらや足の裏、わきの下などに出やすい特徴があります。三つ目は「味覚性発汗」で、辛い食べ物や熱い飲み物などを口にしたときに顔や頭部などに現れる汗です。
汗の分泌は自律神経によってコントロールされています。特に交感神経が優位になると汗腺が刺激されて汗が出やすくなります。自律神経のバランスが乱れると、汗のかき方にも影響が出てくることがあります。
Q. 汗をかくメカニズムはどのようなもの?
体温が上昇すると、脳の視床下部にある体温調節中枢が汗腺に発汗の指令を送ります。皮膚表面に出た汗が蒸発する際に気化熱として熱が奪われ、体温が下がります。発汗は自律神経の交感神経によってコントロールされており、温熱・精神的ストレス・味覚刺激の3種類が主なきっかけとなります。
📌 汗腺の種類と役割の違い
汗腺には大きく分けて「エクリン腺」と「アポクリン腺」の2種類があります。それぞれ分布場所や分泌する汗の成分、役割が異なります。
エクリン腺は、全身の皮膚にほぼ均一に分布しており、成人では約200万〜500万個存在するといわれています。エクリン腺から分泌される汗は約99%が水分で、ほぼ無色無臭です。この汗は主に体温調節のために分泌されます。エクリン腺は手のひら・足の裏・額などに特に多く集まっており、精神性発汗が起こりやすい部位でもあります。
アポクリン腺は、わきの下・乳輪・外陰部・耳道などの特定の部位に限って存在しています。アポクリン腺から分泌される汗には、タンパク質・脂質・糖質などの有機成分が含まれており、皮膚表面の細菌によって分解されると独特のにおいを発することがあります。これがいわゆる「わきが(腋臭症)」の原因となる腺です。アポクリン腺の数や大きさには個人差があり、遺伝的な要因が大きく関わっています。
汗をかく人・かかない人の「量の違い」に主に関係しているのはエクリン腺です。エクリン腺の活動性が高ければ多くの汗をかき、活動性が低ければ汗をかきにくくなります。この活動性には、遺伝・体質・生活習慣・トレーニング状況などが影響しています。
✨ 汗をかきやすい人の特徴と原因
汗をかきやすい人には、いくつかの共通する特徴や原因があります。それぞれについて詳しく見ていきましょう。
✅ 基礎代謝が高い
基礎代謝とは、何もしなくても生命維持のために消費されるエネルギーのことです。基礎代謝が高い人は、体内で多くのエネルギーが熱として産生されるため、体温が上がりやすく、それを下げようとする体温調節機能が活発に働きます。その結果、汗をかきやすくなります。筋肉量が多い人は基礎代謝が高い傾向にあるため、筋肉質な人や体格の大きい人は汗をかきやすい傾向があります。
📝 運動習慣がある(汗腺が鍛えられている)
定期的に運動をしている人は、汗腺が鍛えられており、発汗機能が効率的に働くようになっています。これは「汗をかきやすい体」ともいえますが、実は健康的な状態です。運動習慣のある人は、体温が上がり始めると素早く汗をかき始め、体温を効率よく下げることができます。運動で体が慣れてくると、より少ない体温上昇でも早い段階から汗をかける体になっていきます。
🔸 体重・体型の影響
体重が重い人や体格が大きい人は、体が発生する熱量が多く、体表面積に対して放散できる熱量が相対的に少ないため、汗をかきやすい傾向があります。また、体脂肪が多い人は体に熱がこもりやすく、体温調節のために多くの汗をかくことがあります。
⚡ 自律神経の乱れ・ストレス
ストレスや自律神経の乱れがあると、交感神経が過剰に活発になり、精神性発汗が起こりやすくなります。特に緊張する場面でのわきや手のひらの汗は、多くの人が経験したことがあるでしょう。慢性的なストレス下にある人は、日常的に汗をかきやすい状態になっている可能性があります。
🌟 ホルモンバランスの影響
ホルモンの変動も汗のかきやすさに影響します。女性の場合、月経前や更年期にはエストロゲン(女性ホルモン)の変動によってホットフラッシュと呼ばれる突然の発汗が起こることがあります。甲状腺ホルモンが過剰に分泌される甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)も多汗の原因になることがあります。
💬 遺伝的要因
汗のかきやすさには遺伝的な要因も関わっています。家族に汗っかきが多い場合、同じ体質を受け継いでいる可能性があります。汗腺の数や活動性には生まれつきの個人差があり、これは遺伝によって一部決まります。
Q. 汗をかきやすい人に共通する原因は何?
汗をかきやすい人には主に複数の要因があります。筋肉量が多く基礎代謝が高い人は体内で熱が産生されやすく発汗しやすい傾向があります。また定期的な運動習慣により汗腺が鍛えられている人、ストレスや自律神経の乱れで交感神経が過剰に活発な人、更年期や甲状腺機能亢進症などホルモンバランスが乱れている人も汗をかきやすくなります。
🔍 汗をかきにくい人の特徴と原因
汗をほとんどかかない人にも、さまざまな原因が考えられます。汗をかきにくいことは一見良いことのように思えるかもしれませんが、実は体の状態を見直すサインである場合もあります。
✅ 汗腺の機能が低下している
汗腺は使わないと機能が低下していきます。エアコンの効いた室内で過ごす時間が長く、あまり汗をかく機会がない生活を続けていると、汗腺の機能が徐々に低下してしまいます。汗腺には「能動汗腺」と「不能動汗腺」があり、実際に機能している能動汗腺の数が少ない人は汗をかきにくい傾向があります。能動汗腺の数は幼少期の生活環境に大きく影響されるといわれています。
📝 運動習慣がない・体力が低い
運動をほとんどしない人や体力が低い人は、汗腺が十分に鍛えられていないため、汗をかきにくい体になっていることがあります。また、筋肉量が少ないと基礎代謝が低く、体内で発生する熱量も少ないため、汗をかく必要性そのものが低い場合もあります。
🔸 水分不足・脱水状態
体内の水分が不足していると、汗を出す材料が足りなくなるため、汗をかきにくくなります。普段から水分摂取が少ない人は、体が水分を温存しようとして汗の量が抑えられる場合があります。脱水状態は汗をかきにくくするだけでなく、体温調節機能を著しく低下させるため、熱中症のリスクが高まる危険な状態です。
⚡ 自律神経の機能低下
自律神経の働きが低下している場合も、発汗機能が正常に機能しなくなることがあります。加齢による自律神経機能の低下、あるいは疾患による自律神経障害(糖尿病性神経障害など)が原因となることがあります。高齢者が汗をかきにくくなるのは、加齢に伴う自律神経機能と汗腺機能の低下が影響しています。
🌟 皮膚疾患・全身疾患の影響
重度の乾燥肌や特定の皮膚疾患(魚鱗癬など)では、汗腺が塞がれて汗をかきにくくなることがあります。また、甲状腺機能低下症(橋本病など)では代謝が低下し、汗をかきにくくなることがあります。強皮症などの自己免疫疾患でも汗腺が障害を受けることがあります。
💬 薬の副作用
一部の薬(抗コリン薬など)は副作用として発汗を抑制する作用を持つものがあります。服用中の薬がある場合、その影響で汗をかきにくくなっている可能性も考えられます。
💪 汗をかく人とかかない人の主な違い一覧
ここまでの内容を整理して、汗をかく人とかかない人の主な違いをまとめてみましょう。
汗をかきやすい人の特徴としては、基礎代謝が高い・筋肉量が多い・体格が大きい・定期的な運動習慣がある・自律神経が過敏気味・ストレスが多い・ホルモンバランスが乱れている・遺伝的に汗腺の活動性が高いといったことが挙げられます。これらは必ずしも悪いことではなく、健康的な体温調節機能を持っているサインである場合も多いです。
一方、汗をかきにくい人の特徴としては、運動不足で汗腺機能が低下している・普段からエアコン環境に長くいる・水分摂取が少ない・基礎代謝が低い・筋肉量が少ない・加齢による機能低下・自律神経の機能が落ちている・何らかの疾患や薬の影響があるといったことが考えられます。
汗のかきやすさは単純に「良い・悪い」で判断できるものではなく、その背景にある原因によって評価が大きく変わります。どちらの場合も、日常生活に支障をきたすほどの症状がある場合や、急に変化した場合には、医療機関への相談が推奨されます。
Q. 多汗症にはどんな治療法がある?
多汗症の治療法は症状の程度によって異なります。軽症では塩化アルミニウム溶液を含む外用薬が用いられます。中等度以上では抗コリン薬などの内服薬、水道水イオン泳動療法、ボツリヌストキシン注射が選択肢となります。わきの多汗症へのボツリヌストキシン注射は保険適用されており、アイシークリニックでも専門的な診察と治療に対応しています。
🎯 汗をかかないことは体に悪いの?
「汗をかかない体質」に対して、「体の毒素が出ない」「デトックスができない」といったイメージを持っている方もいるかもしれません。しかし、汗の主な役割は体温調節であり、老廃物の排出は腎臓や肝臓が中心的に担っています。汗に含まれる老廃物の量はごくわずかであり、汗をかかないことで毒素がたまるという考え方は医学的には正確ではありません。
ただし、汗をかかないことが問題になる場合があります。最も重要な点は、汗をかけないと体温調節が適切にできなくなるリスクです。暑い環境や運動時に体温が上がっても汗が出ない場合、体温が異常に上昇して熱中症を引き起こす可能性があります。熱中症は重篤な場合には生命を脅かすこともある危険な状態です。
特に高齢者は加齢による発汗機能の低下に加えて、体温感覚も鈍くなることがあるため、知らないうちに体温が上昇していることがあります。夏場の熱中症に特に注意が必要なのはこのためです。
また、まったく汗をかかない「無汗症」の場合は、皮膚が熱くなりほてりを感じたり、体温が上がることで動悸・頭痛・めまいなどの症状が出たりすることがあります。このような場合は医療機関での精密検査が必要です。
💡 多汗症とは?その症状と種類
日常生活に支障をきたすほどの発汗が続く場合、「多汗症」という病態が疑われます。多汗症は体温調節の範囲を超えた過剰な発汗が特徴で、生活の質(QOL)を大きく下げることがあります。
✅ 原発性多汗症(局所多汗症)
原発性多汗症は、特定の部位(手のひら・足の裏・わきの下・顔など)に限って過剰な発汗が起こるタイプです。明確な基礎疾患がなく、精神的な緊張や環境に関係なく、日中に特に発汗しやすい特徴があります。一般的に睡眠中は汗が止まることが多いです。思春期頃から症状が出ることが多く、遺伝的な要因も関わっているといわれています。
手のひらの多汗症(手掌多汗症)は、電子機器の操作や書類への記入が困難になるほか、握手を避けたり人と手をつなぐことをためらったりといった社会的な支障を引き起こすことがあります。わきの多汗症(腋窩多汗症)は衣服の汗ジミや臭いを気にして外出を避けるようになるなど、精神的な負担も大きくなります。
📝 続発性多汗症(全身性多汗症)
続発性多汗症は、何らかの基礎疾患や薬の副作用によって引き起こされる全身性の発汗過多です。原因となる疾患には、甲状腺機能亢進症・糖尿病・更年期障害・感染症・悪性腫瘍・神経疾患などがあります。続発性多汗症の場合は、原因となる疾患を治療することで症状の改善が期待できます。急に汗が増えた場合や夜間の発汗(盗汗)が続く場合は、特に注意が必要です。
🔸 多汗症の治療法
多汗症の治療法にはさまざまなものがあります。軽症の場合は塩化アルミニウム溶液を含む制汗剤(外用薬)を使用することがあります。中等度以上の場合は、抗コリン薬などの内服薬、水道水イオン泳動療法(イオントフォレーシス)、ボツリヌストキシン注射などが選択肢になります。ボツリヌストキシン注射は特にわきの多汗症に対して保険適用されており、効果が比較的長持ちする治療法として知られています。重症の手掌多汗症に対しては胸腔鏡下交感神経遮断術という外科的手術が行われることもあります。
多汗症は美容的な問題と思われがちですが、生活の質を著しく低下させる医療的な問題でもあります。悩んでいる方は皮膚科や専門クリニックへの相談をお勧めします。
Q. 汗をかかない体質を改善する方法は?
生活習慣が原因で汗をかきにくい場合、ウォーキングなど適度な運動習慣を取り入れ汗腺を鍛えることが有効です。シャワーだけでなく湯船につかる入浴習慣も汗腺の刺激につながります。こまめな水分補給やエアコンへの過度な依存を控えることも助けになります。ただし急に汗をかかなくなった場合は甲状腺機能低下症などの疾患が隠れている可能性があるため、医療機関への受診が推奨されます。
📌 無汗症・乏汗症とは?その症状とリスク

反対に、ほとんど汗が出ない状態が「無汗症」であり、汗の量が著しく少ない状態が「乏汗症(低汗症)」と呼ばれます。これらは汗をかかないことによって体温調節が正常に行えなくなるため、医療的な管理が必要な状態です。
⚡ 無汗症・乏汗症の原因
無汗症・乏汗症の原因はさまざまで、先天性のものと後天性のものがあります。先天性のものとしては、先天性無汗症(遺伝性感覚・自律神経障害など)があります。後天性のものとしては、自己免疫疾患(シェーグレン症候群・全身性強皮症など)・神経疾患・糖尿病による末梢神経障害・薬の副作用・皮膚疾患などが原因になり得ます。
🌟 無汗症・乏汗症の症状とリスク
無汗症や乏汗症では、暑い環境や運動時に体温が上昇しても汗による冷却が行われないため、体温が急上昇します。この状態が続くと熱中症(重篤な場合は熱射病)になる危険性があります。また、皮膚がほてる・赤くなる・全身の倦怠感・頭痛・動悸などの症状が現れることがあります。
無汗症・乏汗症の患者さんは、暑い環境を避け、クーリングベストの使用や冷房の活用など、外部からの体温管理が非常に重要になります。症状が疑われる場合は、皮膚科・神経内科・内科などで詳しい検査(発汗試験など)を受けることをお勧めします。
💬 「最近汗をかかなくなった」と感じたら
これまでは普通に汗をかいていたのに、最近急に汗をかかなくなったと感じた場合は注意が必要です。単純な生活習慣の変化(水分不足・運動不足・エアコンの多用)によることもありますが、甲状腺機能低下症や糖尿病などの全身疾患、あるいは自律神経障害などが隠れている可能性もあります。特に以下のような場合は医療機関への受診を検討してください。
急に汗をかかなくなった・汗が出ない部位と出る部位が混在している(部分的無汗症)・体温が上がりやすい・暑い環境での活動後に体調不良になる・皮膚の乾燥やほてりを伴う、といった症状がある場合です。
✨ 汗の悩みを改善するためにできること
汗のかきすぎや汗をかきにくいという悩みに対して、日常生活の中でできる改善策を紹介します。ただし、病的な状態が疑われる場合は、自己ケアだけで対応するのではなく医療機関での診察を優先してください。
✅ 汗をかきやすい人向けの対策
汗をかきすぎることに悩んでいる方は、まずストレス管理と自律神経のバランスを整えることが大切です。睡眠を十分にとること、深呼吸や軽い瞑想などでリラックスする時間を作ること、カフェイン・アルコール・辛い食べ物など発汗を促す食品を控えめにすることが助けになります。
衣類は吸湿・速乾性のある素材を選ぶことで、汗をかいても快適に過ごしやすくなります。制汗剤・デオドラント剤の活用も有効です。ただし、市販の制汗剤で十分な効果が得られない場合や、日常生活に大きな支障が出ている場合は、多汗症の可能性を念頭に皮膚科や専門クリニックへの相談をお勧めします。
精神的な緊張による発汗が強い場合は、認知行動療法などの心理的アプローチが役立つこともあります。
📝 汗をかきにくい人向けの対策
汗をかきにくいことが生活習慣に起因している場合、汗腺機能を改善するためには適度な運動習慣を取り入れることが有効です。ウォーキングや軽いジョギングなど、体を温めて汗をかく機会を意識的に作ることで、汗腺の機能を徐々に回復させることができます。入浴も有効で、シャワーだけで済ませるのではなく湯船にゆっくりつかる習慣をつけることで汗腺を刺激することができます。
水分補給も重要です。1日を通じてこまめに水分を摂取することで、体が汗をかきやすい状態を維持できます。特に運動前後や入浴前後はしっかりと水分を補給しましょう。
エアコンの設定温度を少し高めにする・外での活動を増やすなど、体が汗をかく機会を作ることも汗腺機能の改善につながります。ただし、熱中症には十分に注意し、無理をしないことが大切です。特に高齢者や基礎疾患がある方は、急に暑い環境に身を置くのは危険ですので、医師に相談しながら進めることをお勧めします。
🔸 食生活の見直し
栄養バランスの取れた食事も、自律神経のバランスや汗腺機能に影響します。ビタミンB群は神経機能をサポートする栄養素として知られており、豚肉・納豆・玄米などに多く含まれています。亜鉛は汗腺機能に関わるミネラルであり、牡蠣・牛肉・ナッツ類などに豊富に含まれています。偏った食生活を続けることは自律神経の乱れにつながることがあるため、バランスの良い食事を心がけることが基本です。
⚡ 専門クリニックへの相談
汗の悩みは日常生活への影響が大きいにもかかわらず、「体質だから仕方ない」「病気ではないから病院に行くほどではない」と思って我慢している方が多いのが現状です。しかし、多汗症も無汗症も医学的な治療の対象です。特に多汗症については、近年では有効な治療法が増えており、適切な治療を受けることで生活の質が大きく改善する可能性があります。
アイシークリニック大宮院では、汗に関するさまざまな悩みに対応しております。わきの多汗症・手掌多汗症・足底多汗症・顔面多汗症など、部位を問わず専門的な診察と治療を行っております。「汗の量が気になる」「汗のにおいが心配」といったお悩みがある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、「汗が多くて恥ずかしい」「汗をかかなくて不安」と悩みながらも、長い間ひとりで抱え込んでいた方が多くご来院されます。汗のかきやすさには体質や生活習慣、自律神経の状態など複数の要因が絡み合っており、「体質だから仕方ない」と諦める必要はなく、原因に応じた適切な対処法があります。気になる症状がある場合は、どうかひとりで抱え込まず、お気軽にご相談ください。」
🔍 よくある質問
汗のかきやすさには、汗腺の活動性・基礎代謝・運動習慣・自律神経の状態・ホルモンバランス・遺伝的要因など、複数の要素が複合的に関わっています。例えば、筋肉量が多く基礎代謝が高い人や運動習慣がある人は汗をかきやすく、運動不足やエアコン環境が続く人は汗腺機能が低下して汗をかきにくくなる傾向があります。
これは医学的には正確ではありません。老廃物の排出は主に腎臓や肝臓が担っており、汗に含まれる老廃物の量はごくわずかです。ただし、汗の主な役割は体温調節であるため、汗をかけないと体温が異常に上昇し、熱中症を引き起こすリスクがある点には注意が必要です。
症状の程度に応じて複数の治療法があります。軽症では塩化アルミニウム溶液を含む外用薬、中等度以上では抗コリン薬などの内服薬・水道水イオン泳動療法・ボツリヌストキシン注射などが選択肢となります。わきの多汗症へのボツリヌストキシン注射は保険適用されており、当院でも専門的な診察・治療に対応しております。
急に汗をかかなくなった場合は注意が必要です。単純な水分不足や運動不足によることもありますが、甲状腺機能低下症・糖尿病・自律神経障害などの基礎疾患が隠れている可能性もあります。特に体温が上がりやすい・暑い環境で体調不良になるといった症状を伴う場合は、早めに医療機関を受診されることをお勧めします。
生活習慣が原因の場合、適度な運動習慣の導入や湯船につかる入浴習慣が汗腺機能の改善に有効です。また、こまめな水分補給やエアコンに頼りすぎない生活も助けになります。ただし、高齢者や基礎疾患がある方は無理をせず、まず医師に相談しながら進めることをお勧めします。病的な原因が疑われる場合は自己ケアのみで対応せず、専門医への受診を優先してください。
💪 まとめ
汗をかく人とかかない人の違いには、汗腺の機能・基礎代謝・運動習慣・自律神経の状態・ホルモンバランス・遺伝的要因・生活環境など、さまざまな要素が複合的に絡み合っています。汗のかきやすさや少なさは単純に良し悪しで判断できるものではなく、その背景にある原因によって評価が変わります。
汗は体温調節という重要な機能を担っており、適切に汗をかける体を維持することは健康の基本ともいえます。汗が多すぎて日常生活に支障が出ている場合は多汗症の可能性を、汗がほとんど出ない場合は無汗症・乏汗症や基礎疾患の可能性を念頭に置き、必要に応じて医療機関を受診することをお勧めします。
日常的な改善策としては、適度な運動習慣・十分な水分補給・バランスの取れた食事・ストレス管理・入浴習慣の見直しなどが有効です。汗の悩みを「体質だから」と諦めずに、自分の体の状態を正しく理解して適切な対処をすることで、より快適な日常生活を送ることができます。汗に関して気になることがあれば、ぜひ専門医に相談することをお勧めします。
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📚 参考文献
- 厚生労働省 – 熱中症予防に関する公式情報。無汗症・乏汗症による体温調節障害や、汗をかけないことで生じる熱中症リスクについての医学的根拠として参照
- 日本皮膚科学会 – 多汗症・腋臭症(わきが)の診断基準・治療法(塩化アルミニウム外用・ボツリヌストキシン注射・イオントフォレーシスなど)に関する学会公式情報として参照
- PubMed – 多汗症・無汗症・エクリン腺・アポクリン腺の機能や発汗メカニズムに関する国際的な医学文献データベースとして、記事内の生理学的説明の根拠として参照
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務