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多汗症の原因はストレス?自律神経との関係や対処法を医師が解説

「緊張すると手のひらや脇に大量の汗をかいてしまう」「ストレスを感じると汗が止まらなくなる」このような症状でお悩みではありませんか。多汗症は、体温調節に必要な量を超えて異常に発汗する疾患であり、その原因の一つとしてストレスや精神的な緊張が挙げられます。特に手のひらや足の裏、脇などに局所的に汗をかく多汗症は、ストレスや不安などの精神的要因と深く関係していることが知られています。本記事では、多汗症とストレスの関係について、発汗のメカニズムや自律神経との関連性を含めて詳しく解説します。日常生活でできる対処法から医療機関での治療法まで幅広くご紹介しますので、多汗症にお悩みの方はぜひ参考にしてください。


目次

  1. 多汗症とは
  2. 多汗症の原因とストレスの関係
  3. ストレスによる発汗のメカニズム
  4. 自律神経と多汗症の関係
  5. ストレス性多汗症の特徴と症状
  6. 多汗症の診断基準
  7. 日常生活でできるストレス性多汗症の対処法
  8. 医療機関で受けられる多汗症の治療
  9. 多汗症の治療を受ける際の注意点
  10. よくある質問
  11. まとめ

💧 多汗症とは

多汗症とは、体温調節に必要な量を超えて過剰に発汗する疾患です。通常、私たちの体は体温が上昇すると汗をかいて熱を放散し、体温を一定に保とうとします。しかし多汗症の方は、体温調節の必要がない状況でも大量の汗をかいてしまいます。日本人の約5〜7%が多汗症であるとされており、決して珍しい疾患ではありません。

🏥 多汗症の種類

多汗症は発汗する部位によって、以下のように分類されます:

  • 全身性多汗症:体全体に過剰な発汗が見られるタイプ
  • 局所性多汗症:手のひら、足の裏、脇の下、顔面など特定の部位に限局して発汗するタイプ

ストレスや精神的な緊張と関係が深いのは、主にこの局所性多汗症です。

🔍 原発性多汗症と続発性多汗症

多汗症は原因によっても分類されます:

  • 原発性多汗症:明確な原因疾患がなく発症するもので、体質的な要因や遺伝的な要因が関与
  • 続発性多汗症:他の疾患や薬剤が原因で発症するもの(甲状腺機能亢進症、糖尿病、更年期障害、感染症など)

ストレスが関与する多汗症は主に原発性多汗症に分類されますが、ストレスによって自律神経のバランスが崩れることで症状が悪化することも少なくありません。

🧠 多汗症の原因とストレスの関係

多汗症の原因は複数ありますが、その中でもストレスは重要な要因の一つです。ここでは、多汗症の原因とストレスとの関係について詳しく見ていきましょう。

📋 多汗症の主な原因

多汗症の原因は多岐にわたります:

  • 遺伝的要因:家族に多汗症の方がいる場合は発症リスクが高い
  • 自律神経の機能異常:特に交感神経の過剰な活動
  • ホルモンバランスの変化:思春期や更年期、妊娠中など
  • 内分泌疾患:甲状腺機能亢進症や糖尿病など
  • その他:感染症、神経疾患など

⚡ ストレスが多汗症を引き起こすメカニズム

ストレスを感じると、体は「闘争か逃走か」という反応を示します。これは危険に対処するための本能的な反応であり、交感神経が活性化されることで起こります。

交感神経が活性化すると、以下の反応が起こります:

  • 心拍数の増加
  • 血圧の上昇
  • 呼吸の促進
  • 発汗の促進

この発汗は「精神性発汗」と呼ばれ、手のひらや足の裏、脇の下などに多く見られます。ストレスが慢性的に続くと、この精神性発汗の反応が過敏になり、わずかなストレスでも大量の汗をかくようになることがあります。

🔄 精神的要因と多汗症の悪循環

多汗症の方の多くは、汗をかくことへの不安や恥ずかしさを感じています。このような不安や緊張がさらにストレスとなり、発汗を促進するという悪循環に陥ることがあります。

例えば:

  • 会議やプレゼンテーションで「汗をかいたらどうしよう」と考える
  • 実際に大量の汗をかいてしまう
  • 周りに気づかれることへの不安が増す
  • さらなるストレスと発汗につながる

この悪循環を断ち切ることが、ストレス性多汗症の治療において重要なポイントとなります。

高桑康太
医師・当院治療責任者

ストレス性多汗症は身体的な症状でありながら、心理的要因が大きく関与する疾患です。患者さんの多くは「汗をかくこと」に対して過度な不安を抱いており、それがさらなる発汗を引き起こしています。治療においては、身体的なアプローチと同時に、心理的なサポートも重要な要素となります。

🔬 ストレスによる発汗のメカニズム

ストレスによる発汗がどのようなメカニズムで起こるのかを理解することは、対処法を考える上で役立ちます。ここでは、発汗の種類と精神性発汗のメカニズムについて詳しく解説します。

🌡️ 発汗の種類

人間の発汗には主に3つの種類があります:

  1. 温熱性発汗:体温上昇時に体温を下げるために起こる発汗(全身にあるエクリン汗腺から分泌)
  2. 精神性発汗:緊張やストレス、不安などの精神的な刺激によって起こる発汗(手のひら、足の裏、脇の下などに限局)
  3. 味覚性発汗:辛いものや酸っぱいものを食べたときに顔面を中心に起こる発汗

ストレスによる多汗症は、この精神性発汗が過剰に起こることで生じます。

🧬 精神性発汗のメカニズム

精神性発汗は、脳の扁桃体視床下部が関与しています。

発汗のプロセス:

  1. ストレスや不安を感じる
  2. 扁桃体がこれを「脅威」として認識
  3. 視床下部を通じて自律神経系に信号を送信
  4. 交感神経が活性化
  5. アドレナリンやノルアドレナリンなどのストレスホルモンが分泌
  6. エクリン汗腺が刺激されて発汗が促進

精神性発汗が手のひらや足の裏に多いのは、これらの部位にエクリン汗腺が密集していることと、精神的な刺激に対して特に反応しやすい性質を持っているためです。

🧪 汗腺の働きと神経支配

人間の体には約200〜400万個の汗腺があり、そのほとんどがエクリン汗腺です。

汗腺の特徴:

  • 全身に分布(特に手のひら、足の裏、額、脇の下に密集)
  • 交感神経の支配を受ける
  • 神経伝達物質であるアセチルコリンによって刺激
  • 通常の交感神経とは異なり、例外的にアセチルコリンを放出

このため、ストレスによって交感神経が活性化されると、汗腺が刺激されて発汗が起こるのです。

⚖️ 自律神経と多汗症の関係

多汗症とストレスの関係を理解する上で、自律神経の働きを知ることは非常に重要です。自律神経は発汗をコントロールしており、そのバランスの乱れが多汗症の原因となることがあります。

🔧 自律神経の仕組み

自律神経は、私たちの意志とは関係なく体の機能を調節している神経系です。

自律神経の2つの構成要素:

  • 交感神経(「アクセル」の役割)
    • 心拍数の増加
    • 血圧の上昇
    • 発汗の促進
    • 活動時やストレス時に優位
  • 副交感神経(「ブレーキ」の役割)
    • 心拍数の減少
    • 消化活動の促進
    • リラックス状態の維持
    • 休息時や睡眠時に優位

⚡ 交感神経の過活動と多汗症

多汗症の方の多くは、交感神経が過剰に活動している状態にあります。

交感神経の過活動の特徴:

  • わずかな刺激でも発汗が促進
  • 交感神経の感受性が高まっている
  • 発汗をコントロールする神経回路が過敏
  • 軽微なストレスでも大量の汗をかく

🌪️ 自律神経の乱れと多汗症の悪化

以下の要因が自律神経のバランスを乱す原因となります:

  • 慢性的なストレス
  • 睡眠不足
  • 不規則な生活習慣
  • 運動不足
  • 偏った食事

自律神経のバランスが乱れると:

  • 交感神経が常に優位な状態が続く
  • 発汗が促進されやすくなる
  • 不安やイライラなどの精神症状も発生
  • さらなるストレスとなって多汗症を悪化させる

多汗症の治療においては、この自律神経のバランスを整えることも重要なアプローチの一つです。

📊 ストレス性多汗症の特徴と症状

ストレスが原因となる多汗症には、いくつかの特徴的な症状があります。自分の症状がストレス性多汗症に該当するかどうかを確認するために、その特徴を理解しておきましょう。

🎯 発汗が起こりやすい状況

ストレス性多汗症の方は、特定の状況で発汗が起こりやすい傾向があります:

  • 人前で話すとき
  • 会議やプレゼンテーションのとき
  • 初対面の人と会うとき
  • 試験や面接のとき
  • 電話をかけるとき
  • 人混みの中にいるとき
  • 汗をかくことを意識したとき
  • 「汗をかいたらどうしよう」と考えたとき

このように、緊張やプレッシャーを感じる場面で症状が出やすくなります。

📍 発汗しやすい部位

ストレス性多汗症では、特定の部位に発汗が集中することが多いです:

  • 手掌多汗症(手のひら)
    • 握手を避けたくなる
    • 書類や紙幣が湿る
    • スマートフォンの操作が困難
  • 腋窩多汗症(脇の下)
    • 服に汗じみができる
    • 汗のにおいが気になる
    • 白い服が着にくい
  • 足蹠多汗症(足の裏)
    • 靴の中が蒸れる
    • 水虫になりやすい
    • 靴を脱ぐことに抵抗がある
  • 顔面多汗症(額や顔全体)
    • 化粧崩れが激しい
    • 汗が目に入る
    • タオルが手放せない

💼 日常生活への影響

ストレス性多汗症は、日常生活にさまざまな影響を及ぼします:

仕事面での影響:

  • 書類やパソコンのキーボードが濡れる
  • 握手ができない
  • 汗じみが気になって集中できない
  • 重要な会議で過度に緊張してしまう

人間関係への影響:

  • 人前に出ることへの恐怖
  • 社会的な場面を避けるようになる
  • 恋愛や結婚に消極的になる
  • 友人関係にも影響が出る

精神面への影響:

  • 汗をかくことへの不安や恥ずかしさ
  • うつ症状の併発
  • 社会不安障害の発症
  • 自信の喪失

このように多汗症は単なる汗の問題ではなく、QOL(生活の質)を大きく低下させる疾患です。

📋 多汗症の診断基準

多汗症の診断は、問診と身体診察を中心に行われます。医療機関を受診する前に、診断基準について理解しておくと、受診時の説明がスムーズになります。

✅ 原発性局所多汗症の診断基準

原発性局所多汗症の診断には、以下の基準が用いられます。

前提条件:

原因不明の過剰な発汗が6か月以上続いていること

以下の6項目のうち2項目以上を満たす場合に診断:

  1. 発症年齢が25歳以下である
  2. 左右対称性に発汗が見られる
  3. 睡眠中は発汗が止まる
  4. 週に1回以上の頻度で過剰な発汗エピソードがある
  5. 家族歴がある
  6. 日常生活に支障をきたしている

📊 重症度の評価

多汗症の重症度は、HDSS(Hyperhidrosis Disease Severity Scale)という指標を用いて評価されることがあります。

HDSSの4段階評価:

  1. スコア1:発汗は全く気にならず、日常生活に支障がない
  2. スコア2:発汗は我慢できるが、時々日常生活に支障がある
  3. スコア3:発汗はほとんど我慢できず、頻繁に日常生活に支障がある
  4. スコア4:発汗は我慢できず、常に日常生活に支障がある

HDSSが3または4の場合は、重症の多汗症として治療の対象となります。

🔍 続発性多汗症の除外

多汗症の診断においては、他の疾患が原因となっている続発性多汗症を除外することも重要です。

除外すべき疾患:

  • 甲状腺機能亢進症
  • 糖尿病
  • 褐色細胞腫
  • 更年期障害
  • 感染症
  • 悪性腫瘍

薬剤の副作用:

  • 抗うつ薬
  • 解熱鎮痛薬
  • その他の薬剤

これらの可能性を除外するために、血液検査やその他の検査が行われることがあります。

🏠 日常生活でできるストレス性多汗症の対処法

ストレス性多汗症の症状を軽減するために、日常生活でできる対処法がいくつかあります。これらを実践することで、症状の改善が期待できる場合があります。

🧘 ストレス管理とリラクセーション

ストレス性多汗症の改善には、ストレスを適切に管理することが重要です。

深呼吸法:

  • いつでもどこでも実践できる
  • ゆっくりと深く息を吸い、さらにゆっくりと吐き出す
  • 副交感神経が優位になりリラックス効果が得られる
  • 緊張する場面の前に行うと効果的

漸進的筋弛緩法:

  • 体の各部位の筋肉を意識的に緊張させてから緩める
  • 全身のリラックスを促す
  • 寝る前に行うと効果的

瞑想・マインドフルネス:

  • ストレス軽減に効果がある
  • 毎日短時間でも続けることが重要
  • ストレスに対する耐性が高まる

⏰ 生活習慣の改善

規則正しい生活習慣は、自律神経のバランスを整えるために重要です。

睡眠の改善:

  • 十分な睡眠時間を確保(7〜8時間)
  • 毎日同じ時間に起床・就寝
  • 就寝前のスマートフォンやパソコンの使用を控える
  • 寝室環境を整える(温度、湿度、明るさ)

適度な運動:

  • ストレス解消効果
  • 自律神経のバランス改善
  • 無理のない範囲で続けられる運動を選択
  • ウォーキング、ヨガ、水泳など

食事の改善:

  • 発汗を促進する食べ物を控えめに:
    • カフェイン
    • 辛い食べ物
    • アルコール
  • 神経機能に良い栄養素を摂取:
    • ビタミンB群
    • マグネシウム
    • カルシウム
  • バランスの良い食事を心がける

🛡️ 制汗対策

汗そのものへの対策も重要です。

制汗剤の使用:

  • 塩化アルミニウムを含む制汗剤が効果的
  • 汗腺の出口を塞ぐことで発汗を抑制
  • 就寝前に塗布し、朝洗い流す
  • 継続使用が重要

衣服の工夫:

  • 吸汗性の良い下着や衣服を選ぶ
  • 天然素材(綿、麻)がおすすめ
  • 吸湿速乾性のある機能性素材も効果的
  • 脇汗パッドや汗取りシートの活用

携帯グッズ:

  • ハンカチやタオルを常に携帯
  • 汗拭きシートの活用
  • 制汗スプレーの携帯
  • 着替えの準備

🧠 認知行動療法的アプローチ

汗をかくことへの過度な不安や恐怖を軽減するために、認知行動療法的なアプローチが有効な場合があります。

否定的思考パターンの見直し:

  • 「汗をかくことは恥ずかしいこと」
  • 「周りの人は私の汗を見て不快に思っている」
  • このような思考パターンに気づく
  • 実際には多くの人は他人の汗をそれほど気にしていない

段階的な暴露療法:

  • 徐々に緊張する場面に身を置く
  • 汗をかいても大丈夫だという経験を積み重ねる
  • 不安を軽減できる
  • 成功体験を増やす

自分一人で取り組むことが難しい場合は、心療内科や精神科で専門的なカウンセリングを受けることも検討してみてください。

🏥 医療機関で受けられる多汗症の治療法

日常生活での対処法だけでは症状が改善しない場合や、重症の多汗症の場合は、医療機関での治療が必要になることがあります。ここでは、医療機関で受けられる主な治療法について解説します。

💊 外用薬による治療

多汗症の治療で最初に試みられることが多いのが、外用薬による治療です。

塩化アルミニウム製剤:

  • 汗腺の出口を物理的に塞ぐことで発汗を抑制
  • 市販の制汗剤よりも高濃度
  • 処方箋が必要
  • 就寝前に患部に塗布し、朝洗い流す
  • 効果が現れるまで数日から数週間
  • 継続使用で発汗量を減少
  • 皮膚への刺激が起こることがある

💉 内服薬による治療

外用薬で効果が不十分な場合は、内服薬による治療が行われることがあります。

抗コリン薬:

  • 汗腺を刺激するアセチルコリンの働きを抑制
  • プロバンサイン(プロパンテリン)など
  • 効果は高い
  • 副作用:口の渇き、便秘、目のかすみ
  • 緑内障や前立腺肥大症のある方には使用不可

抗不安薬:

  • ストレスや不安による発汗に対して処方
  • 緊張する場面での発汗を軽減
  • 根本的な治療ではない
  • 一時的な使用が基本

💉 ボツリヌス毒素注射

ボツリヌス毒素(ボトックス)を患部に注射することで、発汗を抑制する治療法です。

特徴:

  • 汗腺を支配する神経からのアセチルコリン放出を阻害
  • 脇の多汗症(原発性腋窩多汗症)は保険適用
  • 効果は4〜9か月程度持続
  • 効果がなくなったら再度注射が必要
  • 手のひらや足の裏への注射は痛みを伴う
  • 局所麻酔や冷却などの対策が必要
  • 重篤な副作用は稀
  • 注射部位の痛みや内出血などが起こることがある

イオントフォレーシス

イオントフォレーシスは、水道水に微弱な電流を流し、その中に手や足を浸すことで発汗を抑制する治療法です。

特徴:

  • 電流によって汗腺の機能が一時的に低下
  • 手掌多汗症や足蹠多汗症に効果的
  • 副作用が少ない
  • 週に2〜3回、1回15〜30分程度
  • 継続治療が必要
  • 医療機関で実施
  • 家庭用機器での自宅治療も可能

🔬 手術療法

他の治療法で効果が得られない重症例に対しては、手術療法が検討されることがあります。

胸腔鏡下交感神経遮断術(ETS):

  • 発汗をコントロールしている交感神経を切断または焼灼
  • 手掌多汗症に対して高い効果
  • 代償性発汗のリスク(別の部位からの発汗が増加)
  • 胸部、背部、下肢などに起こることが多い
  • 患者によっては術前より困る場合もある
  • 手術の適応は慎重に判断

🆕 その他の治療法

近年、新しい治療法も開発されています。

ミラドライ:

  • マイクロ波を用いて汗腺を破壊
  • 脇の多汗症に対して実施
  • 皮膚を切開せずに行える
  • 傷跡が残りにくい
  • 保険適用外の自由診療
  • 費用は高額

研究中の治療法:

  • レーザー治療
  • 超音波治療
  • 新しい薬剤の開発

治療法の選択は、多汗症の部位や重症度、患者さんの希望などを考慮して医師と相談の上で決定します。

⚠️ 多汗症の治療を受ける際の注意点

多汗症の治療を検討している方に向けて、治療を受ける際の注意点をいくつかお伝えします。

🏥 適切な診療科の選択

多汗症の治療は、以下の診療科で受けることができます:

  • 皮膚科(まず最初に受診を推奨)
  • 形成外科
  • 美容皮膚科
  • 心療内科・精神科(ストレスや不安が強い場合)

まずは皮膚科を受診し、多汗症の診断を受けることをおすすめします。続発性多汗症が疑われる場合は、原因となる疾患の専門科を紹介されることがあります。

アイシークリニック大宮院では、多汗症に対する幅広い治療を提供しており、患者さん一人ひとりの症状や希望に合わせた治療計画を立てています。

🎯 治療効果と限界の理解

多汗症の治療について理解しておくべきポイント:

  • 完全に汗を止めることが目的ではない
  • 発汗は体にとって必要な機能
  • ある程度の発汗は正常
  • 治療の目標は過剰な発汗を軽減すること
  • 日常生活への支障を減らすことが主目的
  • 効果が現れるまでに時間がかかる場合がある
  • 継続的な治療が必要な場合がある

治療の効果や限界については、事前に医師から十分な説明を受け、理解した上で治療に臨むことが大切です。

⚠️ 副作用とリスクの確認

どの治療法にも、副作用やリスクが伴う可能性があります:

  • 外用薬:皮膚への刺激
  • 内服薬:口の渇き、便秘
  • ボツリヌス毒素注射:一時的な筋力低下
  • 手術:代償性発汗

治療を受ける前に、起こりうる副作用やリスクについて医師から説明を受け、不明な点は質問するようにしましょう。また、治療中に気になる症状が現れた場合は、速やかに医師に相談してください。

🔄 治療の継続と経過観察

多汗症の治療は、一度行えば終わりというものではありません

重要なポイント:

  • 効果を維持するために継続的な治療が必要
  • 定期的なメンテナンスが必要
  • 治療効果の確認が重要
  • 必要に応じて治療法の調整
  • 定期的な経過観察が重要
  • 医師の指示に従った治療継続
  • 変化があれば報告する
🔄 治療の継続と経過観察

❓ よくある質問

多汗症は自然に治ることはありますか?

原発性多汗症は、自然に治ることは稀です。ただし、加齢とともに症状が軽減することはあります。また、思春期に発症した多汗症が成人になって改善するケースもありますが、多くの場合は適切な治療を行わなければ症状が持続します。症状が気になる場合は、早めに医療機関を受診することをおすすめします。

ストレスを完全になくせば多汗症は治りますか?

ストレスを軽減することで症状が改善する場合はありますが、完全に治るとは限りません。原発性多汗症は体質的な要因も関係しているため、ストレス管理だけでは十分な効果が得られないこともあります。ストレス管理と並行して、医療機関での治療を受けることで、より効果的に症状をコントロールできる可能性があります。

多汗症の治療は保険が適用されますか?

多汗症の治療の一部は保険適用となります。外用薬(塩化アルミニウム製剤など)、内服薬、原発性腋窩多汗症に対するボツリヌス毒素注射などは保険適用で受けられます。ただし、一部の治療法(ミラドライなど)は保険適用外の自由診療となります。具体的な費用については、受診する医療機関に事前に確認することをおすすめします。

子供の多汗症も治療できますか?

子供の多汗症も治療が可能です。ただし、使用できる治療法は限られることがあります。外用薬やイオントフォレーシスは比較的安全に使用できますが、内服薬やボツリヌス毒素注射は年齢制限がある場合があります。また、子供の場合は成長とともに症状が変化することもあるため、経過を見ながら治療方針を決定していきます。小児皮膚科や多汗症の治療経験が豊富な医療機関を受診することをおすすめします。

多汗症とワキガ(腋臭症)は関係がありますか?

多汗症とワキガは別の疾患ですが、関連することがあります。多汗症は主にエクリン汗腺からの発汗が過剰になる状態であるのに対し、ワキガはアポクリン汗腺から分泌される汗が皮膚の細菌によって分解されることで特有のにおいが発生する状態です。脇に多汗症がある方は、汗の量が多いために細菌が繁殖しやすく、においが強くなることがあります。両方の症状がある場合は、それぞれに対する治療を組み合わせて行うことがあります。

📝 まとめ

多汗症とストレスには密接な関係があり、精神的な緊張や不安が発汗を促進することが知られています。ストレスを感じると交感神経が活性化され、手のひら、足の裏、脇の下などに精神性発汗が起こります。この反応が過敏になると、わずかなストレスでも大量の汗をかくようになり、それがさらなるストレスとなって悪循環に陥ることがあります。

ストレス性多汗症への対処法としては、まず日常生活でのストレス管理が重要です。深呼吸法や瞑想などのリラクセーション法を取り入れ、規則正しい生活習慣を心がけましょう。制汗剤の使用や吸汗性の良い衣服の選択など、汗そのものへの対策も効果的です。

日常生活での対処法だけでは症状が改善しない場合は、医療機関での治療を検討してください。外用薬、内服薬、ボツリヌス毒素注射、イオントフォレーシスなど、さまざまな治療法があります。症状の程度や部位、生活スタイルに合わせて、最適な治療法を選択することが大切です。

多汗症は決して珍しい疾患ではなく、適切な治療を受けることで症状をコントロールできる可能性があります。汗の悩みでお困りの方は、一人で抱え込まずに、専門の医療機関を受診することをおすすめします。アイシークリニック大宮院では、多汗症に対する専門的な診療を行っており、患者さん一人ひとりの症状に合わせた治療をご提案しています。お気軽にご相談ください。


参考文献

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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