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胸のイボと乳がんの関係は?見分け方と受診すべき症状を解説

💬 「胸にイボ?もしかして乳がん…?」そう不安になっていませんか?

実は、胸のイボの多くは良性の皮膚疾患です。でも、中には見た目が湿疹やイボそっくりの乳がんも存在します。自己判断で放置すると、発見が遅れてしまうケースも。この記事を読めば、「受診すべき症状かどうか」が自分でわかるようになります。

🚨 こんな方はこの記事を必ず読んでください

✅ 胸・乳頭まわりにイボや湿疹のようなものができた
✅ 2週間以上治らない皮膚の変化がある
✅ 乳頭から血のような分泌物が出た
✅ 「大丈夫かな…」と思いつつ放置している

💡 読まないとこんなリスクがあります

乳がんの中には「パジェット病」のように湿疹・イボに見えるタイプがあり、放置すると発見が遅れる危険があります。早期発見できるかどうかは、「正しい知識を持っているか」にかかっています。


📋 目次

  1. 胸にできるイボとはどんなもの?
  2. 胸のイボの主な種類と原因
  3. 乳がんの皮膚症状とはどのようなもの?
  4. 胸のイボと乳がんの違いを見分けるポイント
  5. 乳頭・乳輪周辺のイボ状の変化に注意
  6. 乳がんの早期発見のためにできること
  7. どんなときに受診すべき?
  8. 受診先はどこがいい?
  9. 胸のイボの治療方法
  10. まとめ

📌 この記事のポイント

胸のイボの多くはウイルス性疣贅や脂漏性角化症などの良性疾患だが、パジェット病のように湿疹に見える乳がんも存在するため、乳頭・乳輪周辺の皮膚変化が2週間以上続く場合や乳頭からの血性分泌物がある場合は皮膚科または乳腺外科を速やかに受診すべきである。

💡 胸にできるイボとはどんなもの?

胸部の皮膚は比較的デリケートな部位であり、さまざまな皮膚の変化が生じやすい場所です。ここでいう「イボ」とは、皮膚の表面から隆起した小さな突起物のことを指します。医学的には「疣贅(ゆうぜい)」と呼ばれるウイルス性のイボが最もよく知られていますが、胸部に生じる隆起物にはそれ以外にも多くの種類があります。

胸のイボには良性のものが多く、放置しても特に問題がないものから、かゆみや痛みを伴うもの、さらには悪性に変化する可能性があるものまでさまざまです。いずれにしても、自己判断で「たかがイボ」と放置することには注意が必要です。とくに乳がんは、皮膚の変化を伴う場合があるため、胸部に何らかの変化が生じた際は慎重に経過を観察する必要があります。

また、胸部のイボは外見上は同じように見えても、その原因や性質はまったく異なることがあります。一般の方が見た目だけで種類を判断するのは難しいため、気になる変化があれば専門家に相談することが大切です。

Q. 胸にできるイボにはどんな種類がある?

胸部にできるイボには主に、ヒトパピローマウイルスが原因のウイルス性疣贅、加齢が関係する脂漏性角化症、皮膚の摩擦部位にできる軟線維腫(スキンタグ)、皮脂が溜まる表皮嚢腫(粉瘤)などがあります。いずれも多くは良性ですが、種類によって原因や治療法が異なります。

📌 胸のイボの主な種類と原因

胸部に生じるイボ状の隆起には以下のような種類があります。それぞれの特徴と原因を理解することが、適切な対処につながります。

✅ ウイルス性疣贅(ゆうぜい)

ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって生じるイボです。表面がざらざらしており、硬い質感を持つことが多いのが特徴です。皮膚に傷がある部位や免疫力が低下しているときに感染しやすく、他の部位から胸に広がってくることもあります。手足にできやすいですが、胸部を含む体幹部にも出現することがあります。

📝 脂漏性角化症(ろうけいかしょう)

「老人性のイボ」とも呼ばれる、加齢に伴ってよく見られる良性の皮膚病変です。褐色から黒褐色を帯びており、表面がざらついたり、ベタっとした質感を持ちます。痛みやかゆみは少ない場合が多いですが、摩擦などによって炎症を起こすことがあります。胸や背中など体幹部に多く発生します。紫外線や加齢、遺伝的な要因が関係していると考えられています。

🔸 軟線維腫(なんせんいしゅ)/アクロコルドン

皮膚から細い茎のように伸びた、やわらかい小さな突起物です。「スキンタグ」とも呼ばれ、皮膚の摩擦が起きやすい部位(首、脇の下、胸元など)に生じることが多い良性の腫瘍です。色は肌色から薄茶色で、大きさは数ミリ程度のものが多く、基本的に痛みはありません。肥満や妊娠、糖尿病との関連が指摘されていることもあります。

⚡ 表皮嚢腫(ひょうひのうしゅ)/粉瘤(ふんりゅう)

皮膚の下に袋状の構造物ができ、その中に皮脂や角質が溜まったものです。丸くドーム状に隆起し、中央に小さな黒い点(開口部)が見られることがあります。炎症を起こすと赤く腫れ上がり、痛みを伴うことがあります。胸部を含む全身のどこにでも発生します。

🌟 毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)

毛穴に角質が詰まることで生じる、ザラザラした小さな突起物です。腕の外側や太もも、お腹や胸にも現れることがあります。見た目はプツプツとした鳥肌のようで、かゆみは比較的少ないことが多いです。遺伝的な体質や乾燥が原因となることが多く、特に若い女性に多い傾向があります。

💬 蒙古斑・色素性母斑(ほくろ)

色素細胞(メラノサイト)が集まってできる良性のできものです。平坦なものもありますが、わずかに隆起していることもあります。胸部にも生じることがあり、多くは良性ですが、形や色が変化する場合には悪性化の可能性も否定できません。

✅ 汗管腫(かんかんしゅ)

汗腺の一部が増殖してできる良性の腫瘍です。目の下や頬に多く見られますが、胸部にも発生することがあります。肌色または薄い黄白色をしており、2〜3ミリ程度の小さな隆起が複数できることが特徴です。

✨ 乳がんの皮膚症状とはどのようなもの?

乳がんと聞くと、多くの方が「しこり」を思い浮かべますが、乳がんは皮膚にも特有の変化を引き起こすことがあります。乳がんが進行したり、皮膚付近に腫瘍が広がったりすることで、さまざまな皮膚症状が現れる場合があります。

📝 皮膚のくぼみや引きつれ

乳がんの腫瘍が皮膚の下の組織と癒着することで、皮膚がへこんで見えたり、引きつれたりすることがあります。腕を上げたときや体を動かしたときに気づきやすいことがあります。

🔸 橙皮様皮膚(とうひようひふ)

乳がんが乳房内のリンパ管を閉塞させることで、皮膚がオレンジの皮のようにボコボコした外観になる症状です。「ピールドオレンジ」とも呼ばれます。これは炎症性乳がんにおいて特徴的な所見であり、見た目は皮膚病に見えることもあります。

⚡ 皮膚の発赤・炎症

炎症性乳がんでは、乳房が赤く腫れ上がり、温かくなる場合があります。これはしばしば乳腺炎や皮膚炎と間違えられることがあります。抗生物質を使っても改善しない乳房の炎症は注意が必要です。

🌟 乳頭・乳輪の変化

乳頭が内側に引っ込む「乳頭陥没」、乳頭から血液や分泌物が出る「乳頭分泌」、乳頭や乳輪の皮膚が湿疹のようになる(ただれる・かさぶたになる)といった変化は、乳がんのサインである可能性があります。特に「パジェット病」と呼ばれる特殊な乳がんでは、乳頭・乳輪部分の湿疹やただれが主な症状として現れます。

💬 皮膚への転移

乳がんが進行して皮膚に転移すると、皮膚に硬い結節(小さなしこり)が現れたり、皮膚が赤紫色に変色したりすることがあります。これらは乳がんが皮膚に直接浸潤または転移した状態であり、早急な治療が必要です。

Q. パジェット病とはどのような乳がんですか?

パジェット病は乳頭・乳輪部に生じる特殊な乳がんの一型で、見た目が湿疹やただれに似ているため一般的な皮膚炎と混同されやすい疾患です。かゆみを伴うこともあり、「乳頭の湿疹が2週間以上治らない」「かさぶたが繰り返す」といった症状が続く場合は、皮膚科または乳腺外科への受診が必要です。

🔍 胸のイボと乳がんの違いを見分けるポイント

胸にできたイボが良性の皮膚疾患なのか、乳がんに関連した症状なのかを区別するには、いくつかのポイントに着目することが有効です。ただし、最終的な判断は必ず医師によって行われる必要があります。

✅ 皮膚の表面だけに変化があるか

一般的なイボや良性の皮膚腫瘍は、皮膚の表面または皮膚の直下に限局した変化として現れます。一方、乳がんに関連した皮膚症状は、皮膚の変化に加えて、乳房全体の腫れ、しこり、乳頭からの分泌物など、他の症状を伴うことが少なくありません。

📝 変化のスピード

良性のイボは比較的ゆっくりと成長するか、あるいはほとんど変化しないことが多いです。一方、急速に大きくなる場合や、短期間で色や形が大きく変化する場合は、悪性の可能性を疑う必要があります。

🔸 イボの見た目の特徴

色が均一であるか、境界が明確であるか、複数の色が混じっていないか、表面が規則的かどうかなど、見た目の特徴も参考になります。悪性黒色腫(メラノーマ)など皮膚がんの判断基準として「ABCDEルール」が使われることがあります。A(非対称性)、B(境界の不規則性)、C(色の不均一)、D(直径6mm以上)、E(経時的な変化)のいずれかに当てはまるものは要注意です。

⚡ 痛みやかゆみの有無

乳がんの初期段階では痛みがないことが多いです。ただし、炎症性乳がんでは痛みや熱感を伴うことがあります。一方、良性のイボは炎症を起こした場合にかゆみや痛みを生じることがあります。痛みがないからといって安心できるわけではなく、また痛みがあるからといって必ずしも悪性とも言えません。

🌟 他の部位への症状の広がり

乳がんが進行すると、わきの下のリンパ節が腫れたり、骨や肺などへの転移症状が現れたりすることがあります。胸のイボだけでなく、わきの下の腫れや圧痛がある場合は、速やかに受診することをお勧めします。

💪 乳頭・乳輪周辺のイボ状の変化に注意

乳頭や乳輪の周辺にできるイボ状の変化は、特に注意が必要です。乳頭・乳輪部は他の皮膚部位と異なる特殊な構造を持っており、ここに生じる変化はより慎重に評価される必要があります。

💬 モントゴメリー腺について

乳輪には「モントゴメリー腺」と呼ばれる小さな隆起が複数あります。これは皮脂腺の一種であり、特に妊娠中や授乳中に目立つことがあります。このモントゴメリー腺が少し大きくなったり、炎症を起こしたりすることで、イボのように見えることがありますが、これ自体は正常な構造物です。急に大きくなったり、痛みや分泌物を伴うようになった場合には受診が必要です。

✅ パジェット病とは

パジェット病は、乳頭や乳輪に生じる特殊な乳がんの一型です。見た目は湿疹やただれのように見えることが多く、かゆみを伴うこともあります。「乳頭の湿疹が長引いている」「かさぶたができてなかなか治らない」「乳頭が赤くただれている」といった症状が続く場合は、パジェット病の可能性があります。一般的な湿疹と間違えられやすいため、乳頭・乳輪部の皮膚異常は皮膚科または乳腺外科で診察を受けることが重要です。

📝 乳頭からの分泌物

乳頭から自然に分泌物が出る場合(特に授乳していないにもかかわらず)、特に血液が混じっているような場合は注意が必要です。これは乳管内乳頭腫や乳がんのサインである可能性があります。すぐに乳腺外科を受診するようにしましょう。

Q. 胸のイボで緊急受診が必要な症状は?

乳房にしこりが触れる、乳頭から血液混じりの分泌物が出る、乳房が急に赤く腫れて熱を持つ、乳頭が突然陥没するといった症状は、乳がんなど重篤な疾患のサインである可能性があります。これらに該当する場合は自己判断せず、できるだけ早く乳腺外科を受診することが重要です。

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🎯 乳がんの早期発見のためにできること

乳がんは早期に発見されれば治癒率が高い悪性腫瘍です。定期的なセルフチェックと医療機関での検診を組み合わせることが、早期発見につながります。

🔸 セルフチェックの方法

月に1回程度、入浴後などに自分で乳房を触れて確認する習慣をつけましょう。具体的には以下のような点を確認します。

まず、鏡の前で両腕を下ろした状態と、両腕を上げた状態で乳房の外観を確認します。皮膚のくぼみ、引きつれ、左右の非対称、乳頭の形の変化などがないか確認してください。次に、指の腹を使って乳房全体を押すように触れ、しこりがないかを確認します。わきの下も含めて触れるようにしましょう。最後に、乳頭を軽く絞るように触れ、分泌物がないかを確認します。

セルフチェックはあくまでも目安であり、何も触れなかったからといって乳がんを完全に否定することはできません。定期的な医療機関での検診が必要です。

⚡ マンモグラフィ検診

マンモグラフィは乳房のX線撮影であり、しこりを触れる前の微細な石灰化や腫瘤を発見できる検査です。日本では40歳以上の女性を対象に、2年に1回のマンモグラフィ検診が推奨されています。自治体の乳がん検診を積極的に活用しましょう。

🌟 超音波検査(エコー検査)

超音波検査は乳房に超音波を当てて内部の構造を画像化する検査です。特に乳腺組織が発達している若い女性(いわゆる「高濃度乳房」の方)では、マンモグラフィよりも超音波検査の方がしこりを発見しやすい場合があります。マンモグラフィと組み合わせることでより精度の高い検診が可能になります。

💬 リスクの高い方への対応

家族(特に母親や姉妹)に乳がんの罹患者がいる場合、遺伝的な乳がんリスクが高い可能性があります。このような方は、40歳以前からの検診開始や、遺伝子検査(BRCA1/BRCA2遺伝子変異の検査)などについて、専門医に相談されることをお勧めします。

💡 どんなときに受診すべき?

胸のイボや皮膚の変化で医療機関を受診すべき症状について、具体的にまとめます。以下の症状に当てはまる場合は、自己判断せずに専門医を受診することが大切です。

✅ 緊急性が高い症状

乳房にしこりが触れる場合、乳頭から血液が混じった分泌物が出る場合、乳房が急に赤く腫れ上がり熱を持つ場合、乳頭が急に陥没した場合、乳房や乳頭の皮膚が急速に変化した場合には、できるだけ早く乳腺外科または産婦人科(乳腺を扱うクリニック)を受診してください。これらは乳がんやその他の重篤な疾患のサインである可能性があります。

📝 早めの受診が望ましい症状

胸のイボやできものが急に大きくなった場合、イボの色や形が変化した場合、イボから出血がある場合、乳頭・乳輪部の湿疹やかゆみが2週間以上続く場合、皮膚のくぼみや引きつれに気づいた場合、わきの下のリンパ節が腫れている場合は、数日以内に医療機関を受診するようにしましょう。

🔸 経過観察しながら受診を検討する症状

長年変わっていないイボや、見た目が典型的な脂漏性角化症・軟線維腫のようなものは、すぐに緊急性はないかもしれませんが、皮膚科での確認をお勧めします。特に長期間放置していた場合や、自分では判断がつかない場合は専門家に診てもらう方が安心です。

⚡ 定期検診のタイミング

症状がなくても、40歳以上の女性は2年に1回の乳がん検診(マンモグラフィ)を受けることが推奨されています。また、30代の方や乳がんの家族歴がある方も、積極的に検診を受けることをお勧めします。普段から定期的な検診の習慣をつけることが、早期発見・早期治療につながります。

Q. 良性の胸のイボはどんな方法で治療できる?

医師により良性と確認された胸のイボには、液体窒素で凍結壊死させる凍結療法、炭酸ガスレーザーによる蒸散除去、電気焼灼、外科的切除などの治療法があります。適切な方法はイボの種類や大きさによって異なります。市販薬による自己処置は症状悪化の恐れがあるため、必ず事前に医師の診察を受けてください。

📌 受診先はどこがいい?

胸のイボや皮膚の変化、乳がんの疑いがある場合、どの診療科を受診すればよいのか迷う方もいると思います。症状の内容によって適切な受診先が異なりますので、参考にしてください。

🌟 皮膚科

胸の皮膚表面にできたイボ、色素性病変(ほくろなど)、皮膚の発疹やただれなど、皮膚の変化全般については皮膚科を受診しましょう。皮膚科ではダーモスコピー(皮膚鏡)と呼ばれる特殊な拡大鏡を使って、皮膚の変化を詳しく観察することができます。皮膚がんが疑われる場合は、皮膚生検(皮膚の組織を一部採取して病理検査を行う)を行うこともあります。

💬 乳腺外科・乳腺内科

乳房にしこりを感じる場合、乳頭から分泌物がある場合、乳房の皮膚が引きつれている場合、炎症性の変化がある場合など、乳がんを疑う症状がある場合は乳腺外科または乳腺を専門とするクリニックを受診することが最適です。マンモグラフィや超音波検査を組み合わせて総合的な評価を行ってくれます。

✅ 産婦人科・婦人科

乳腺外科が近くにない場合や、妊娠・授乳中の方は産婦人科・婦人科でも乳房の診察を行っている場合があります。かかりつけ医に相談するのも一つの方法です。

📝 形成外科・美容外科(イボの治療)

良性と確認されたイボを取り除きたい場合や、美容的な観点から除去を希望する場合は、皮膚科・形成外科・美容外科で相談することができます。治療前には必ず良性であることの確認が必要です。

✨ 胸のイボの治療方法

良性と確認された胸のイボには、さまざまな治療法があります。治療が必要かどうか、またどの治療法が適しているかは、イボの種類や大きさ、患者さんの希望などによって異なります。

🔸 液体窒素による凍結療法

液体窒素を使ってイボを凍結・壊死させる方法です。ウイルス性疣贅や脂漏性角化症に対して広く用いられています。複数回の治療が必要になることが多く、治療後に一時的に水ぶくれができることもありますが、比較的安全で広く行われている治療法です。

⚡ 炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)

レーザーを使ってイボを蒸散・除去する方法です。精密な照射が可能であり、傷跡が比較的少ないとされています。軟線維腫や脂漏性角化症などに適しています。治療後はわずかな赤みやかさぶたができることがありますが、多くの場合きれいに治ります。

🌟 電気焼灼(でんきしょうしゃく)

電気メスや高周波を使ってイボを焼き取る方法です。主に良性の皮膚腫瘍の除去に使われます。局所麻酔を使用するため、施術中の痛みは最小限に抑えられます。

💬 外科的切除

メスでイボを切り取る方法です。比較的大きなイボや、粉瘤(表皮嚢腫)など袋ごと除去が必要な場合に適しています。縫合が必要になることが多く、術後に傷跡が残る可能性もありますが、確実に除去できる方法です。切除したものは病理検査に提出し、悪性でないかを確認することができます。

✅ 薬物療法

ウイルス性疣贅に対しては、イミキモドクリームなどの塗り薬が使用されることがあります。また、サリチル酸配合の薬剤でイボの角質を軟化させる方法も用いられます。

📝 治療を受ける際の注意点

胸のイボを治療する際には、必ず事前に医師による診察を受け、良性であることを確認してから治療を進めることが重要です。市販の薬や民間療法を使って自己処置することは、症状を悪化させたり、診断を遅らせたりする原因になりえます。特に乳がんが疑われる場合は、皮膚の治療より先に乳がんの精密検査が優先されます。

また、治療後のアフターケアも重要です。紫外線を避ける、適切に保湿するなど、医師の指示に従って傷跡のケアを行いましょう。胸部は衣類との摩擦が起きやすいため、治療後のケアには特に注意が必要です。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、胸部の皮膚の変化を心配して来院される患者様の多くが、「乳がんかもしれない」という不安を抱えていらっしゃいます。実際には良性の皮膚疾患であるケースが大半ですが、パジェット病のように湿疹と見分けがつきにくい乳がんも存在するため、「気のせいかもしれない」と自己判断で放置することは避けていただきたいと思います。特に乳頭・乳輪周辺の皮膚の変化が2週間以上続く場合や、しこりや乳頭からの分泌物を伴う場合は、早めに専門医にご相談ください。」

🔍 よくある質問

胸にできたイボは乳がんと関係がありますか?

胸のイボの多くは、ウイルス性疣贅・脂漏性角化症・軟線維腫などの良性皮膚疾患です。ただし、乳がんも皮膚の変化を伴う場合があり、特に「パジェット病」は湿疹やただれとして現れる乳がんの一型です。見た目だけで判断するのは難しいため、気になる変化があれば専門医への受診をお勧めします。

乳頭・乳輪周辺のイボ状の変化はどう判断すればいいですか?

乳輪にある「モントゴメリー腺」と呼ばれる小さな隆起は正常な構造物です。ただし、湿疹やただれが2週間以上続く場合はパジェット病の可能性があります。乳頭・乳輪部の皮膚異常は一般的な湿疹と見分けにくいため、皮膚科または乳腺外科での診察を受けることが重要です。

胸のイボで緊急に受診すべき症状はどれですか?

以下の症状がある場合はできるだけ早く乳腺外科を受診してください。①乳房にしこりが触れる、②乳頭から血液が混じった分泌物が出る、③乳房が急に赤く腫れて熱を持つ、④乳頭が急に陥没した、⑤乳房・乳頭の皮膚が急速に変化した、といったケースは重篤な疾患のサインである可能性があります。

胸のイボはどの診療科で診てもらえますか?

症状によって受診先が異なります。皮膚表面のイボや発疹は「皮膚科」、乳房のしこりや乳頭からの分泌物など乳がんが疑われる症状は「乳腺外科」が適切です。アイシークリニックでは胸部の皮膚の変化についてのご相談をお受けしており、専門スタッフが丁寧に対応いたします。

良性と診断された胸のイボはどのような方法で治療できますか?

良性と確認された胸のイボには、①液体窒素による凍結療法、②炭酸ガスレーザーによる除去、③電気焼灼、④外科的切除などの方法があります。どの治療法が適しているかはイボの種類や大きさによって異なります。市販薬による自己処置は症状悪化の恐れがあるため、必ず事前に医師の診察を受けてください。

💪 まとめ

胸にできるイボには、ウイルス性疣贅、脂漏性角化症、軟線維腫、粉瘤など、多くの種類があり、その大部分は良性の皮膚疾患です。一方、乳がんも皮膚の変化を伴うことがあり、特にパジェット病のような特殊な乳がんは湿疹や皮膚のただれとして現れることがあります。

胸のイボと乳がんを見た目だけで区別することは非常に難しく、専門医による診察・検査が必要です。「たかがイボ」と放置せず、気になる変化があれば皮膚科や乳腺外科を受診するようにしましょう。また、症状がなくても定期的な乳がん検診を受けることが、早期発見・早期治療につながります。

アイシークリニック大宮院では、胸部の皮膚の変化や気になるイボについてのご相談をお受けしております。皮膚の変化が気になる方、乳がんの可能性を除外したい方は、お気軽にご相談ください。専門スタッフが丁寧に対応いたします。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 厚生労働省 – 乳がん検診(マンモグラフィ検診・超音波検査)の推奨内容、40歳以上を対象とした2年に1回の検診指針、および乳がんの早期発見・早期治療に関する国の方針の参照
  • 日本皮膚科学会 – ウイルス性疣贅(尋常性疣贅)・脂漏性角化症・軟線維腫・表皮嚢腫・汗管腫など胸部に生じる各種良性皮膚腫瘍の診断基準・治療法(液体窒素凍結療法・レーザー治療等)、およびパジェット病を含む皮膚悪性腫瘍の鑑別に関するガイドラインの参照
  • 日本形成外科学会 – 良性皮膚腫瘍(粉瘤・軟線維腫・色素性母斑等)の外科的切除・電気焼灼・炭酸ガスレーザーによる治療方針、および胸部皮膚病変の切除後の病理検査・アフターケアに関する情報の参照

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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