ニキビが治った後に残る跡は、セルフケアだけでは改善が難しく、長年悩み続けている方も少なくありません。特にクレーター状の凹みや赤み、色素沈着などは、肌のターンオーバーだけでは解消できないケースが多いのが現状です。そこで注目されているのが、レーザー治療によるニキビ跡の改善です。レーザー治療は、肌の深部に働きかけてコラーゲンの生成を促進し、ニキビ跡を目立たなくする効果が期待できます。
本記事では、ニキビ跡に対するレーザー治療の種類や効果、費用相場、ダウンタイム、そして症状別の最適な治療法について詳しく解説します。アイシークリニック大宮院では、患者様一人ひとりの肌状態を丁寧に診察し、最適な治療プランをご提案しています。
目次
- ニキビ跡の基礎知識と原因
- ニキビ跡はレーザー治療で改善できる?その理由
- ニキビ跡治療のレーザーの種類と特徴
- 症状別最適なレーザー治療選択
- 治療の流れと費用・リスク
- クリニック選びと併用治療法
- まとめ
🔬 ニキビ跡の基礎知識と原因
ニキビ跡は、ニキビによる炎症が肌の深部にまでダメージを与えることで発生します。通常、肌は表皮と真皮の二層構造になっており、表皮の傷であれば自然治癒力によって元通りに回復します。しかし、ニキビの炎症が真皮層にまで達すると、コラーゲンなどの組織が破壊され、正常な修復が困難になります。
🔍 炎症の深さとニキビ跡の関係
ニキビの炎症が表皮のみにとどまる場合は、時間の経過とともに自然に改善することがほとんどです。しかし、赤ニキビや膿を持つ黄ニキビなど、炎症が強いタイプのニキビは真皮層にまでダメージが及びやすく、跡として残りやすい傾向があります。
特に、以下の行為はニキビ跡のリスクを高めます:
- ニキビを自分で潰す
- 不適切なケアを行う
- 炎症を放置する
- 強すぎるスクラブの使用
📊 ニキビ跡の4つのタイプ
ニキビ跡には大きく分けて4つのタイプがあり、それぞれ原因や適した治療法が異なります。
- 🔴 赤みタイプ:拡張した毛細血管による赤みが残る
- 🟤 色素沈着タイプ:メラニン色素が茶色いシミ状に残る
- 🕳️ クレータータイプ:凹んだ状態で最も治療困難
- ⬆️ しこり・ケロイドタイプ:盛り上がった状態
⚡ 皮膚の修復過程で起こる変化
真皮層が損傷を受けると、体は傷を修復しようとしてコラーゲンを生成します。この修復過程で:
- コラーゲンが過剰に生成 → 盛り上がった跡になる
- コラーゲンの生成が不十分 → 凹んだクレーター状の跡になる
- メラニン色素が過剰生成 → 茶色い色素沈着として残る
これらの変化は、セルフケアだけでは改善が難しく、専門的な治療が必要となるケースが多いのです。
💡 ニキビ跡はレーザー治療で改善できる?その理由
ニキビ跡はレーザー治療で改善できる理由は、肌の深部に直接働きかけて組織の再生を促すことができるからです。従来のスキンケアや塗り薬では届かない真皮層にまでアプローチできる点が、レーザー治療の大きな特徴です。
🔄 コラーゲン生成促進効果
レーザーのエネルギーは、真皮層の線維芽細胞を刺激し、コラーゲンやエラスチンの生成を促進します。これにより:
- 凹んだニキビ跡が内側から押し上げられる
- 肌表面がなめらかになる
- コラーゲン生成は施術直後から開始
- 数か月かけて徐々に効果が現れる
🎯 ターゲットを絞った治療が可能
レーザーは波長や照射方法を調整することで、特定の組織にのみ作用させることができます:
- メラニン色素に反応する波長 → 色素沈着を改善
- 血管に反応する波長 → 赤みを軽減
- 水分に反応する波長 → 組織の蒸散・再生を促進
⏰ ダウンタイムをコントロールできる
レーザーの出力や照射密度を調整することで、ダウンタイムの長さをある程度コントロールすることができます:
- 効果を重視した強めの設定
- ダウンタイムを最小限に抑えた設定
- 患者様のライフスタイルに合わせた治療計画
🔬 ニキビ跡治療のレーザーの種類と特徴
ニキビ跡治療には、様々な種類のレーザーが使用されます。それぞれ特徴や得意とする症状が異なるため、ニキビ跡のタイプや重症度に応じて適切なレーザーを選択することが重要です。
🔲 フラクショナルレーザー
フラクショナルレーザーは、レーザービームを細かい点状に分割して照射する技術です。
- 皮膚に微細な穴を無数に開ける
- 創傷治癒過程で新しい皮膚組織が生成
- 照射部位と非照射部位を作ることでダウンタイム短縮
- クレータータイプのニキビ跡に特に効果的
💨 炭酸ガス(CO2)レーザー
炭酸ガスレーザーは、水分に吸収される10,600nmの波長を持つレーザーです。
- 皮膚を蒸散させて古い組織を除去
- 新しい皮膚の再生を促進
- アブレイティブ(蒸散型)レーザーに分類
- 効果が高い反面、ダウンタイムも長め
- 深いクレーターや重度のニキビ跡に使用
💎 エルビウムヤグレーザー
エルビウムヤグレーザーは、2,940nmの波長を持つアブレイティブレーザーです。
- 炭酸ガスレーザーよりも熱損傷が少ない
- より精密な蒸散が可能
- ダウンタイムが若干短い
- 色素沈着のリスクも低い
- 軽度から中等度のニキビ跡に適している
⚡ ピコレーザー
ピコレーザーは、ピコ秒(1兆分の1秒)という極めて短い時間でレーザーを照射する技術です。
- 従来のナノ秒レーザーよりも熱ダメージが少ない
- より安全に治療を実施
- 色素沈着タイプのニキビ跡に効果的
- メラニン色素を細かく粉砕して排出促進
- フラクショナルモード搭載機種ではクレーター改善も可能
🔴 ダイレーザー(色素レーザー)
ダイレーザーは、585nmや595nmの波長を持つレーザーで、血液中のヘモグロビンに選択的に吸収されます。
- 赤みタイプのニキビ跡に効果的
- 拡張した毛細血管を収縮させる
- ダウンタイムが比較的短い
- 日常生活への影響が少ない
🎯 症状別最適なレーザー治療選択
ニキビ跡の種類によって、効果的なレーザー治療は異なります。ここでは、症状別に適したレーザー治療をご紹介します。ただし、実際の治療選択は医師の診断に基づいて行われるため、まずは専門医に相談することをおすすめします。
🔴 赤みタイプのニキビ跡治療
赤みタイプのニキビ跡には、ダイレーザー(色素レーザー)やロングパルスYAGレーザーが効果的です。
- 血管に選択的に作用
- 拡張した毛細血管を収縮させて赤み改善
- 通常、2〜4週間間隔で3〜5回程度の施術
- 軽度の赤みならIPL(光治療)も有効
🟤 色素沈着タイプのニキビ跡治療
色素沈着タイプには、ピコレーザーやQスイッチレーザーが適しています。
- メラニン色素に反応
- 色素を細かく粉砕して体外への排出促進
- フラクショナルレーザーで肌のターンオーバー促進も有効
- 治療期間中は特に日焼け対策を徹底
🕳️ クレータータイプのニキビ跡治療
クレータータイプは最も治療が難しいニキビ跡ですが、フラクショナルレーザーや炭酸ガスレーザーで改善が期待できます。
- アイスピック型:TCAクロスやパンチ切除との併用が効果的
- ボックス型・ローリング型:フラクショナルCO2レーザーが第一選択
- 重度のクレーターでは6回以上の複数回治療が必要
⬆️ しこり・ケロイドタイプのニキビ跡治療
しこりやケロイドタイプには、レーザー治療単独では効果が限定的な場合があります。
- ダイレーザーで赤みを軽減
- ステロイド注射やシリコンシート貼付との併用療法
- フラクショナルレーザーでコラーゲンのリモデリング
- ケロイド体質の方は専門医による慎重な判断が必要
📋 治療の流れと費用・リスク
レーザー治療を受ける際の一般的な流れと、効果を実感するまでに必要な施術回数について解説します。
🏥 レーザー治療の流れ
- 💬 カウンセリング・診察:ニキビ跡の状態確認と治療法提案
- 🔧 施術前の準備:麻酔クリーム塗布(30分〜1時間)
- ⚡ レーザー照射:顔全体で15〜30分程度
- 🧊 施術後のケア:クーリングと保湿処理
💰 費用相場
ニキビ跡のレーザー治療は保険適用外の自由診療となるため、費用はクリニックによって異なります。
- フラクショナルレーザー:1回2万円〜8万円程度
- 炭酸ガスレーザー:1回3万円〜10万円程度
- ピコレーザー:1回2万円〜6万円程度
- 総額目安:軽度で10〜30万円、重度で30〜100万円以上
⚠️ ダウンタイムと注意点
レーザー治療後には、一定期間のダウンタイムが生じます。
- 一般的症状:赤み、腫れ、ヒリヒリ感
- ダウンタイム期間:ピコレーザー当日〜数日、フラクショナル3日〜1週間、CO2レーザー1〜2週間
- 注意事項:紫外線対策必須、激しい運動・サウナは控える
🏥 クリニック選びと併用治療法
ニキビ跡のレーザー治療は、クリニック選びが結果を左右する重要な要素です。安全で効果的な治療を受けるためのポイントをご紹介します。
👨⚕️ クリニック選びのポイント
- 医師の経験と専門性(皮膚科専門医、形成外科専門医)
- 複数種類のレーザー機器の保有
- 丁寧なカウンセリング
- 充実したアフターケア体制
🔄 併用可能な治療法
ニキビ跡の改善効果を高めるために、レーザー治療と併用される治療法があります。
- 🔸 ダーマペン:マイクロニードリングでコラーゲン生成促進
- 🧪 ケミカルピーリング:古い角質除去で肌再生促進
- 🔧 サブシジョン:瘢痕組織の切離で凹みを改善
- 💉 ヒアルロン酸注入:物理的に凹みを持ち上げ
- 💊 外用薬・内服薬:レチノイド、ハイドロキノン、トラネキサム酸など
近年注目されているポテンツァによるニキビ跡治療は、マイクロニードルとラジオ波を組み合わせた革新的な治療法として、レーザー治療と併用されることも多くなっています。
ポテンツァとダーマペンの違いについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご参考ください。

❓ よくある質問
レーザー治療によってニキビ跡を大幅に改善することは可能ですが、完全に消すことは難しい場合があります。特に深いクレータータイプのニキビ跡は、複数回の治療を行っても100%の改善は困難です。ただし、適切な治療を継続することで、目立たなくすることは十分に可能です。改善の程度は、ニキビ跡のタイプや深さ、個人の治癒力などによって異なります。
レーザーの種類や出力によって痛みの程度は異なりますが、一般的にはゴムで弾かれるような軽い痛みや熱感を感じることがあります。多くのクリニックでは、施術前に麻酔クリームを塗布するため、痛みは大幅に軽減されます。痛みに弱い方は、カウンセリング時に医師に相談し、適切な麻酔方法を選択してもらうことをおすすめします。
使用するレーザーの種類や出力によって異なりますが、一般的にはノンアブレイティブレーザーの場合は当日〜翌日からメイク可能です。フラクショナルレーザーの場合は2〜3日後から、アブレイティブレーザー(炭酸ガスレーザーなど)の場合は1週間程度経過してからメイクが可能になることが多いです。施術後は医師の指示に従い、適切なタイミングでメイクを再開してください。
活動性のニキビ(炎症を起こしているニキビ)がある状態でのレーザー治療は、推奨されない場合があります。炎症部位にレーザーを照射すると、症状が悪化したり、新たなニキビ跡ができるリスクがあるためです。まずはニキビの治療を優先し、炎症が落ち着いてからニキビ跡のレーザー治療を開始することをおすすめします。ただし、一部のレーザーは活動性ニキビの治療にも使用されることがありますので、医師にご相談ください。
レーザー治療の効果は、施術直後から徐々に現れ始めますが、最大の効果を実感するまでには通常2〜3か月程度かかります。これは、コラーゲンの生成と皮膚の再構築に時間がかかるためです。また、複数回の施術が必要な場合が多く、治療を完了するまでに半年〜1年以上かかることもあります。焦らず、医師の指示に従って計画的に治療を進めることが大切です。
ニキビ跡のレーザー治療は、一般的に保険適用外の自由診療となります。美容目的の治療として扱われるためです。ただし、ケロイドなど一部の症状については、保険適用で治療できる場合もあります。詳しくは、カウンセリング時に医師にご確認ください。
フラクショナルレーザーは光エネルギーを使用して皮膚に微細な穴を開ける治療法で、ポテンツァはマイクロニードルとラジオ波を組み合わせた治療法です。ポテンツァは針の深度を細かく調整でき、薬剤の導入も可能なため、より個人の症状に合わせた治療ができます。どちらもニキビ跡の改善に効果的ですが、肌質や症状によって適した治療法が異なるため、医師による診断が重要です。
レーザー治療後に一時的な色素沈着(炎症後色素沈着)が起こることがあります。これは、レーザーによる刺激でメラニン色素が一時的に増加するためです。特に肌の色が濃い方や、紫外線対策が不十分な場合に起こりやすくなります。多くの場合、数か月で自然に改善しますが、適切な紫外線対策と医師の指示に従ったアフターケアが重要です。
レーザー治療に明確な年齢制限はありませんが、一般的には18歳以上での治療が推奨されます。これは、思春期のニキビが落ち着いてから治療を開始することで、新たなニキビ跡の形成を防ぐためです。未成年の場合は保護者の同意が必要となります。また、高齢の方でも治療は可能ですが、肌の回復力を考慮して治療計画を立てることが重要です。
📝 まとめ
ニキビ跡のレーザー治療は、従来の治療法では改善が困難だった症状に対しても効果が期待できる革新的な治療法です。ニキビ跡はレーザー治療で改善でき、適切な種類のレーザーを選択することで、大幅な改善が可能になります。
治療を成功させるためには、以下のポイントが重要です:
- 経験豊富な医師による正確な診断
- 患者様の症状に最適な治療法の選択
- 継続的な治療計画の実施
- 適切なアフターケアの実践
アイシークリニック大宮院では、最新のレーザー機器を導入し、患者様一人ひとりの症状に合わせたオーダーメイドの治療を提供しています。ニキビ跡でお悩みの方は、まずはお気軽にご相談ください。
お電話でのご予約・お問い合わせ
0120-561-118
📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 尋常性ざ瘡治療ガイドライン
- 日本美容医療協会 – レーザー治療に関する安全性ガイドライン
- 厚生労働省 – 医療機器の安全性に関する情報
- 日本レーザー医学会 – フラクショナルレーザー治療の標準的手技
- 日本形成外科学会 – 瘢痕・ケロイド治療ガイドライン
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
レーザー治療の最大の利点は、ニキビ跡のタイプに応じて波長や照射方法を細かく調整できることです。真皮層のコラーゲン再構築を促すことで、従来の治療法では改善が困難だった深いクレーターにも効果が期待できます。ただし、適切な診断と治療計画が重要であり、患者様の肌質や症状を十分に評価した上で最適なレーザーを選択することが成功の鍵となります。