💉 帯状疱疹ワクチンの副反応、正直どのくらいキツいの?そんな不安を感じていませんか?
この記事を読めば、ワクチンの種類ごとの副反応の違い・症状が出たときの対処法・受診すべき危険なサインまで、すべてわかります。
⚠️ 知らずに接種すると、翌日の仕事・予定が台無しになるかもしれません。特にシングリックスは副反応が強く出やすいワクチン。事前に読んでおくだけで、当日の不安がグッと減ります。
💡 この記事でわかること
- ✅ 生ワクチン vs シングリックス、副反応の違い
- ✅ 副反応が出やすい人の特徴
- ✅ 症状が出たときの正しい対処法
- ✅ すぐ病院に行くべき危険なサイン
目次
- 帯状疱疹ワクチンの種類と特徴
- 副反応とは何か?ワクチン接種後に体で起きること
- 生ワクチン(ビケン)の副反応
- 不活化ワクチン(シングリックス)の副反応
- 副反応が出やすい人の特徴
- 副反応への対処法と日常生活での注意点
- 重篤な副反応(アナフィラキシーなど)について
- 接種前に医師に相談すべきケース
- 副反応と効果のバランスをどう考えるか
- まとめ
この記事のポイント
帯状疱疹ワクチンは生ワクチン(ビケン)と不活化ワクチン(シングリックス)の2種類があり、シングリックスは97%以上の高い予防効果を持つ一方で副反応が強く出やすい。副反応の多くは2〜3日で回復するが、接種翌日は休める日程調整が推奨される。
💡 帯状疱疹ワクチンの種類と特徴
帯状疱疹は、子どもの頃に水ぼうそう(水痘)にかかった際に体内に潜んでいた水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)が、免疫力の低下をきっかけに再活性化することで発症する病気です。70歳までに約3人に1人がかかるとされており、強い神経痛を引き起こすことでも知られています。帯状疱疹ワクチンは、このウイルスに対する免疫を高め、発症や重症化を防ぐことを目的として接種されます。
現在、日本で帯状疱疹の予防を目的として使用されているワクチンには大きく2種類あります。一つは「乾燥弱毒生水痘ワクチン(一般名)」、商品名を「ビケン」と呼ばれる生ワクチンです。もう一つは「組換え帯状疱疹ワクチン(一般名)」、商品名を「シングリックス」と呼ばれる不活化ワクチンです。この2種類はワクチンの製造方法や有効性、接種回数、副反応のプロフィールなどが大きく異なります。
生ワクチン(ビケン)は、弱毒化した生きたウイルスを用いるワクチンで、1回の皮下注射で接種します。予防効果は50〜60%程度とされており、接種後の副反応は比較的軽度なことが多いとされています。一方、免疫が低下している人への接種には注意が必要です。
不活化ワクチン(シングリックス)は、ウイルスのタンパク質と免疫を高めるアジュバント(免疫増強剤)を組み合わせた次世代型のワクチンです。2回の筋肉内注射(2〜6か月の間隔をあけて接種)が必要で、50歳以上における予防効果は97%以上と非常に高く、80歳以上においても91%以上の有効性が報告されています。ただし、アジュバントを含む性質上、副反応が生ワクチンよりも強く出る傾向があります。
2024年4月からは帯状疱疹ワクチンが定期接種化され(65〜80歳を対象に)、自治体によっては費用の助成を受けられるケースも増えてきました。接種を検討する方が増えている今、副反応についての正確な知識を持つことはとても重要です。
Q. 帯状疱疹ワクチンの種類と予防効果の違いは?
日本では生ワクチン(ビケン)と不活化ワクチン(シングリックス)の2種類が使用されています。ビケンは1回接種で予防効果は50〜60%程度です。シングリックスは2回接種が必要ですが、50歳以上で97%以上、80歳以上でも91%以上の高い予防効果が報告されています。
📌 副反応とは何か?ワクチン接種後に体で起きること
ワクチン接種後に現れる症状を「副反応」と呼びます。副反応は大きく2種類に分けられます。一つは「局所反応」と呼ばれる、注射した部位に生じる症状(赤み、腫れ、痛みなど)です。もう一つは「全身反応」と呼ばれる、体全体に影響する症状(発熱、倦怠感、頭痛など)です。
これらの副反応は、ワクチンが体内に入ったことで免疫システムが活性化されたサインです。特に不活化ワクチンのシングリックスは、免疫応答をより強く引き出すためにアジュバントが配合されており、その分副反応が出やすい傾向があります。副反応が強く出ることは、必ずしもそのワクチンが危険であることを意味するわけではなく、むしろ免疫が適切に反応している証拠ともいえます。
ただし、すべての副反応が「正常な免疫反応」であるわけではなく、まれに重篤なアレルギー反応(アナフィラキシー)が生じることもあります。そのため接種後は一定時間、医療機関で経過観察をすることが推奨されています。
副反応と有害事象の違いも押さえておく必要があります。「副反応」はワクチンとの因果関係が認められた症状を指し、「有害事象」はワクチン接種後に生じたあらゆる好ましくない出来事を指し、因果関係が明確でないものも含みます。医療の場では厳密に区別されますが、日常的には「副反応」という言葉が広く使われています。
✨ 生ワクチン(ビケン)の副反応
生ワクチン(ビケン)の副反応は、不活化ワクチンと比較すると全体的に軽度で頻度も低い傾向があります。それでも、接種後に一定の反応が出ることがありますので、主な副反応について確認しておきましょう。
局所反応としては、接種部位の赤み(発赤)、腫れ(硬結)、痛みが報告されています。これらは接種後1〜2日で現れ、多くは数日以内に自然と治まります。頻度はそれほど高くなく、日常生活に大きな支障をきたすほどの症状になることはほとんどありません。
全身反応としては、発熱、倦怠感(だるさ)、頭痛などが報告されることがありますが、いずれも比較的まれです。生ワクチンの特性として、接種後1〜3週間程度の間に水ぼうそうに似た軽い発疹が出ることがあります(ワクチン関連発疹)。この発疹はごくわずかな人にしか現れず、症状は非常に軽いことがほとんどです。
生ワクチンは免疫力が著しく低下している方(免疫抑制状態の方)には原則として使用できません。これは弱毒化されたとはいえ生きたウイルスを使用するため、免疫が低下した状態では感染症を引き起こす可能性があるためです。また、妊婦への接種も避けるべきとされています。
生ワクチンは費用が比較的安価で(自費診療の場合、目安として数千円程度)、1回の接種で済むという利点がある一方、予防効果がシングリックスと比較すると低く、時間の経過とともに効果が弱まりやすいという点もあります。副反応が軽い傾向がある点を重視する方にとっては選択肢の一つとなります。
Q. シングリックス接種後に出やすい副反応の症状は?
シングリックス接種後は、注射部位の痛みが接種者の80%以上に見られるほか、赤みや腫れも半数以上に報告されています。全身症状として倦怠感・筋肉痛・頭痛・発熱・悪寒なども現れやすく、翌日の活動が困難になる方もいます。多くは2〜3日以内に自然回復します。
🔍 不活化ワクチン(シングリックス)の副反応
不活化ワクチン(シングリックス)は、生ワクチンと比較して副反応が強く出る傾向があることが臨床試験でも確認されています。これはワクチンに含まれるアジュバント(AS01Bアジュバントシステム)が免疫反応を強力に引き出すために用いられているためです。副反応が多いからといって危険なワクチンというわけではなく、それだけ強い免疫を誘導できているとも考えられます。
局所反応(注射部位の反応)としては、痛み、赤み、腫れが非常に高い頻度で報告されています。臨床試験のデータによると、注射部位の痛みは接種を受けた方の80%以上に見られるとの報告もあります。腫れや赤みも半数以上の方に見られることがあります。これらの症状は通常、接種後1〜2日以内に現れ、2〜3日程度で治まることがほとんどです。
全身反応としては、倦怠感(だるさ)、筋肉痛、頭痛、悪寒(ふるえ)、発熱、消化器症状(吐き気など)が報告されています。これらの症状も接種後1〜2日以内に現れ、多くは2〜3日で自然に回復します。全身症状が出た場合、接種翌日に仕事や日常的な活動が困難になる方もいるため、接種日の翌日は予定を入れないようにしておくことをおすすめします。
シングリックスは2回接種が必要ですが、1回目より2回目の接種後のほうが副反応が強く出る傾向があるという報告もあります。ただし個人差が大きく、2回目のほうが軽かったという方もいますので、一概にはいえません。1回目に副反応が強く出た場合は、2回目の接種前に医師に相談しておくと安心です。
副反応の頻度が高いとはいえ、シングリックスによる副反応のほとんどは一過性のものです。重篤な副反応(入院が必要になるような症状)はごくまれとされています。高い予防効果(97%以上)と長期にわたる免疫の持続(10年以上とされる)を考えると、一時的な副反応と引き換えに得られる恩恵は非常に大きいといえます。
💪 副反応が出やすい人の特徴
帯状疱疹ワクチンの副反応は個人差が大きく、まったく症状が出ない方もいれば、翌日から2〜3日間、日常生活が困難になるほどの症状が出る方もいます。では、どのような方に副反応が出やすいのでしょうか。
年齢については、一般的に若い方のほうが免疫反応が強く出るため、副反応も強く出やすい傾向があります。70〜80歳代の方と50〜60歳代の方を比較すると、若い方のほうが副反応の頻度や強さが高いというデータも報告されています。逆に高齢になるほど副反応は軽くなりやすいといえます。
接種歴との関係では、過去にワクチン接種で強い副反応を経験したことがある方は、今回も強く出る可能性があります。また、過去に帯状疱疹に罹患したことがある方は、すでにある程度の免疫を持っているため、副反応が強く出る場合があるという指摘もあります。
体の状態としては、接種時に体調が優れていない方(発熱している、体が疲れているなど)は副反応が強く出やすい可能性があります。接種当日は十分な睡眠をとり、体調を整えてから臨むことが大切です。また、空腹状態での接種は避け、水分をしっかりとっておくことも重要です。
性別については、女性のほうが免疫反応が強く出る傾向があるとされており、インフルエンザワクチンなど他のワクチンでも副反応が女性に多く報告されることがあります。シングリックスでも同様の傾向が見られる可能性があります。
持病や服用薬については、特定の疾患を持っている方や、免疫に影響を与える薬(ステロイドや免疫抑制剤など)を服用している方は、ワクチンへの反応が通常とは異なる場合があります。このような方は事前に主治医や接種医に相談することが重要です。
Q. 帯状疱疹ワクチン接種後の副反応への対処法は?
注射部位の痛みや腫れにはタオルに包んだ保冷剤で冷やすことが有効です。発熱時は水分補給と安静を心がけ、必要に応じてアセトアミノフェンを使用します。接種当日の飲酒・激しい運動は避け、翌日はできるだけ予定を入れず休める日に接種することが推奨されます。

🎯 副反応への対処法と日常生活での注意点
帯状疱疹ワクチンの副反応が出た場合、基本的には安静にして体を休めることが最善の対処法です。多くの場合、副反応は2〜3日以内に自然と治まります。ここでは、症状別の具体的な対処法を解説します。
注射部位の痛み・腫れに対しては、清潔なタオルや保冷剤をタオルに包んで患部を冷やすことで、痛みや腫れを和らげることができます。ただし、直接皮膚に氷を当てることは避けてください。また、患部を強くこすったり押したりすることも控えましょう。市販の痛み止め(解熱鎮痛薬)を使用することも一つの方法ですが、使用前に医師や薬剤師に相談することをおすすめします。
発熱に対しては、まず十分な水分補給と安静を心がけましょう。38℃を超えるような高熱が続く場合や、つらい場合は、アセトアミノフェン(解熱鎮痛薬)を使用することを検討してください。なお、解熱鎮痛薬の種類によっては、ワクチンの免疫応答に影響する可能性があるという意見もあります。接種前の予防的な服薬については医師に確認することをおすすめします。
倦怠感・筋肉痛に対しては、無理をせずに体を休めることが一番の対処法です。接種翌日は仕事や重要な予定を入れないようにしておくと、症状が出ても慌てずに休むことができます。接種のスケジュールを立てる際は、翌日に余裕を持てる日を選ぶと良いでしょう。
日常生活での注意点として、接種当日の入浴については、接種部位が炎症を起こしている場合、長湯や熱いお風呂は避けたほうが良い場合があります。シャワー程度であれば問題ないことが多いですが、接種した医療機関の指示に従ってください。
飲酒については、接種当日から翌日にかけては避けることをおすすめします。アルコールは体の回復を妨げる可能性があり、副反応の症状を悪化させることがあります。
激しい運動については、接種当日は避け、体の状態を見ながら徐々に通常の活動に戻すことをおすすめします。特にシングリックスの接種後は、翌日も体が重いと感じる方が多いため、2〜3日は激しい運動を控えておくのが安全です。
職場や外出について、接種翌日に体調不良の副反応が出ることを考慮して、できれば翌日は自宅で安静にできる環境を整えておくのが理想的です。重要な仕事や長距離の移動がある前日には接種を避けることを検討してください。
💡 重篤な副反応(アナフィラキシーなど)について
帯状疱疹ワクチンによる重篤な副反応は非常にまれですが、ゼロではありません。中でも最も注意が必要なのがアナフィラキシーと呼ばれる重篤なアレルギー反応です。
アナフィラキシーは、ワクチン接種後に急速に起こる全身性のアレルギー反応で、適切な処置を受けなければ生命を脅かす可能性があります。主な症状としては、皮膚の症状(全身の蕁麻疹、かゆみ、顔・唇・舌の腫れ)、呼吸器の症状(喉の締め付け感、息苦しさ、喘鳴)、循環器の症状(血圧低下、脈の乱れ)、消化器の症状(吐き気、嘔吐、腹痛)、意識障害などがあります。
アナフィラキシーは通常、接種後15〜30分以内に起こることが多いため、どのワクチンの接種後も、医療機関で少なくとも15〜30分間の経過観察が推奨されています。特にアレルギーの既往歴がある方は、より長い時間の観察が必要な場合があります。
接種後に帰宅してから、呼吸困難、唇や顔の腫れ、意識がもうろうとするなどの症状が現れた場合は、すぐに救急車を呼ぶか、近くの救急医療機関を受診してください。一人での受診は危険ですので、症状が出た場合は必ず家族や周囲の人に助けを求めてください。
アナフィラキシー以外の重篤な副反応として、血小板減少症、末梢神経障害、顔面神経麻痺(Bell麻痺)、血管炎などが報告されることがありますが、いずれも非常にまれです。これらの症状が接種後に現れた場合は、速やかに医療機関に相談することが重要です。
生ワクチン(ビケン)特有のリスクとして、免疫低下状態の方への接種で、ワクチンウイルスによる感染症(播種性水痘ウイルス感染症など)が生じることがあります。これは非常にまれですが、免疫機能が低下している方への生ワクチン投与が避けられる理由の一つです。
Q. 帯状疱疹ワクチン接種前に医師への相談が必要なケースは?
過去にワクチンでアナフィラキシーを起こした方、免疫抑制剤やステロイドを服用中の方、HIV感染症や化学療法中などで免疫機能が低下している方、妊娠中・授乳中の方は接種前に必ず医師へ相談が必要です。抗凝固薬服用中の方も筋肉内注射時の出血リスクについて事前に申告してください。
📌 接種前に医師に相談すべきケース
帯状疱疹ワクチンは多くの方にとって安全に接種できますが、以下に該当する場合は、接種前に必ず医師に相談することが重要です。
まず、過去にワクチン接種でアナフィラキシーを起こしたことがある方や、ワクチンの成分に対してアレルギーがある方は、接種の可否や注意点について事前に医師と十分に相談する必要があります。シングリックスには、AS01Bアジュバントシステム、組換えVZV gE抗原などが含まれており、これらの成分に対するアレルギーが疑われる場合は慎重な対応が必要です。
免疫機能が低下している方については、特に生ワクチン(ビケン)の接種に際して注意が必要です。HIV感染症、がんに対する化学療法中、ステロイドや免疫抑制剤の服用中、臓器移植後など、免疫が著しく低下している状態では生ワクチンの接種は原則禁忌とされています。一方、不活化ワクチン(シングリックス)は免疫抑制状態の方にも基本的に接種可能とされていますが、効果が十分に得られない場合があること、また免疫抑制薬との相互作用なども含めて、主治医との相談が欠かせません。
妊娠中・授乳中の方については、特に生ワクチンの接種は避けるべきとされています。シングリックスについても、妊婦への安全性のデータが十分でないため、接種前に産婦人科医にも相談することをおすすめします。
現在体調が優れない方(発熱中、急性疾患罹患中)については、症状が回復してから接種することが推奨されます。軽い風邪程度であれば問題ない場合もありますが、判断に迷う場合は接種医に相談してください。
血液をサラサラにする薬(抗凝固薬や抗血小板薬)を服用している方は、筋肉内注射(シングリックス)の際に出血が起きやすいことがあります。接種部位の圧迫止血をしっかり行うなど、対応が必要になる場合がありますので、事前に服用中の薬を医師に伝えましょう。
過去に帯状疱疹に罹患したことがある方もワクチン接種は可能です。帯状疱疹に一度かかっても再発することがあるため、予防目的でのワクチン接種が推奨されています。ただし、帯状疱疹の発症中や回復直後は接種を控え、完全に回復してから接種時期について医師に相談してください。
✨ 副反応と効果のバランスをどう考えるか

帯状疱疹ワクチンの副反応について詳しく知ると、「副反応が出るなら接種しないほうがいいのでは?」と思われる方もいるかもしれません。しかし、副反応のリスクと帯状疱疹そのものによるリスクを比較したとき、ほとんどの場合においてワクチン接種の恩恵がはるかに上回ると考えられています。
帯状疱疹の症状と後遺症について改めて確認してみましょう。帯状疱疹は体の片側に、ピリピリとした強い痛みをともなう帯状の赤い発疹・水ぶくれが現れる病気です。発疹が治まった後も、帯状疱疹後神経痛(PHN)と呼ばれる慢性的な神経痛が数か月から数年にわたって続くことがあります。このPHNは高齢者ほど発症しやすく、60歳以上の帯状疱疹患者の約20〜40%が経験するとされています。
帯状疱疹後神経痛は、衣服が触れるだけでも激しい痛みを感じるほどの強い神経痛で、日常生活の質を大幅に低下させます。痛みのために睡眠が妨げられ、うつ状態になる方もいます。治療は長期にわたることが多く、完全に痛みが消えない場合もあります。
また、帯状疱疹が顔に出た場合(角膜炎や顔面神経麻痺をともなうRamsay Hunt症候群など)や、脊髄や脳に影響が及ぶ重篤なケースもあります。これらを考えると、数日間の副反応と引き換えに帯状疱疹の発症リスクを大幅に下げられることは、長期的な健康管理の観点から非常に意義があります。
特にシングリックスについては、1回目の接種後に強い副反応を経験して、2回目の接種をためらう方もいます。しかし、シングリックスの効果を最大限に発揮するためには2回の接種が必要です。1回だけの接種でも一定の免疫は得られますが、2回接種後と比較すると効果は十分でなく、長期的な免疫持続の面でも2回接種が重要です。副反応が心配な場合は、接種日のスケジュールを翌日が休日になるよう調整したり、接種前後の体調管理に気をつけたりすることで、副反応への対応を準備しておくことができます。
なお、生ワクチン(ビケン)とシングリックスのどちらを選ぶかは、個人の健康状態、生活スタイル、副反応に対する考え方、費用などを考慮した上で、医師と相談しながら決めることをおすすめします。副反応の少なさを優先するなら生ワクチン、予防効果の高さを優先するなら不活化ワクチン、という考え方もできますが、それぞれの長所・短所を踏まえた個別の判断が大切です。
また、ワクチンの効果は時間とともに低下する場合があります。生ワクチンの場合、接種から数年が経過すると効果が低下してくることが知られています。シングリックスは長期的な効果の持続が期待されており、10年以上にわたって高い予防効果を維持できるとされています。長期的な視点でどちらのワクチンが自分に合っているかを考えることも重要です。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、シングリックス接種後に「思ったより腕が痛くて翌日しんどかった」とおっしゃる患者様が一定数いらっしゃいますが、それはワクチンが免疫をしっかり活性化しているサインでもあります。副反応への不安から接種をためらわれる方も多いため、接種前にスケジュールの調整や当日の体調管理についてていねいにお伝えするよう心がけています。帯状疱疹後神経痛は一度発症すると長期にわたって生活の質を大きく損なうことがありますので、副反応と予防効果のバランスをしっかりご説明した上で、お一人おひとりに合ったワクチン選択をご一緒に考えていきたいと思っています。」
🔍 よくある質問
多くの場合、副反応は接種後1〜2日以内に現れ、2〜3日以内に自然と回復します。注射部位の痛みや腫れ、倦怠感・発熱などの全身症状が主な症状ですが、いずれも一過性のものがほとんどです。症状が長引く場合や強い場合は、医療機関にご相談ください。
生ワクチン(ビケン)のほうが副反応は比較的軽度で頻度も低い傾向があります。一方、不活化ワクチン(シングリックス)はアジュバントの影響で副反応が強く出やすく、注射部位の痛みが80%以上に見られるとの報告もあります。ただしシングリックスは97%以上の高い予防効果があるため、副反応と効果のバランスを医師と相談した上で選択することをおすすめします。
個人差はありますが、シングリックス接種後は倦怠感・筋肉痛・発熱などの全身症状が出やすく、翌日の活動が困難になる方もいます。当院では、接種翌日はできるだけ予定を入れず、余裕を持てる日を選んで接種することをおすすめしています。重要な仕事や予定がある前日の接種は避けるのが理想的です。
アナフィラキシーは接種後15〜30分以内に起こることが多いため、接種後は医療機関で経過観察を行うことが推奨されています。帰宅後に呼吸困難・唇や顔の腫れ・意識障害などの症状が現れた場合は、すぐに救急車を呼んでください。一人での受診は危険ですので、必ず周囲の人に助けを求めるようにしてください。
はい、過去に帯状疱疹に罹患したことがある方もワクチン接種が可能です。帯状疱疹は一度かかっても再発することがあるため、予防目的での接種が推奨されています。ただし、帯状疱疹の発症中や回復直後は接種を控え、完全に回復してから接種時期について医師にご相談ください。当院でも個別の状況に応じてご案内しています。
💪 まとめ
帯状疱疹ワクチンの副反応について、ワクチンの種類別の特徴から対処法、重篤な副反応の見分け方まで詳しく解説してきました。最後に重要なポイントを整理しておきましょう。
生ワクチン(ビケン)は1回の皮下注射で接種でき、副反応は比較的軽度ですが、予防効果は50〜60%程度です。不活化ワクチン(シングリックス)は2回の筋肉内注射が必要で副反応が出やすいものの、97%以上の高い予防効果と長期にわたる免疫の持続が期待できます。
副反応は主に注射部位の痛み・赤み・腫れと、倦怠感・発熱・頭痛などの全身症状です。多くは2〜3日以内に自然に回復しますが、接種翌日は休める日に接種するなど、スケジュールに余裕を持つことが大切です。
アナフィラキシーなどの重篤な副反応はごくまれですが、接種後は医療機関で経過観察を行い、帰宅後に呼吸困難や強いアレルギー症状が現れた場合は速やかに救急医療機関を受診してください。
免疫抑制状態の方、アレルギーのある方、妊婦の方など、特別な配慮が必要なケースでは、接種前に必ず医師に相談してください。
帯状疱疹は年齢とともに発症リスクが高まる病気です。一時的な副反応と引き換えに得られる長期的な予防効果を考えると、ワクチン接種の意義は非常に大きいといえます。副反応への不安がある場合は、一人で悩まずにクリニックに相談し、自分に合った接種方法を選んでいただければと思います。アイシークリニック大宮院では、帯状疱疹ワクチンに関するご相談を承っております。副反応についての疑問や、どちらのワクチンが自分に適しているかなど、お気軽にご相談ください。
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📚 参考文献
- 厚生労働省 – 帯状疱疹ワクチンの定期接種化(2024年4月)に関する情報、接種対象年齢(65〜80歳)、副反応の報告制度、接種費用助成に関する公式情報
- 国立感染症研究所 – 水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)の特性、帯状疱疹の疫学データ(70歳までに約3人に1人が罹患)、生ワクチン・不活化ワクチンの有効性・安全性に関する科学的情報
- CDC(米国疾病予防管理センター) – シングリックス(RZV)の臨床試験データ(50歳以上で97%以上の有効性、80歳以上で91%以上)、副反応の頻度・種類(注射部位の痛み80%以上)、アナフィラキシー対応を含む接種後の注意事項に関する国際的エビデンス