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アトピーに効く市販薬の選び方と使い方|症状別に詳しく解説

💊 アトピーのかゆみ・湿疹、市販薬で本当に治せる?
薬局の棚の前で何を選べばいいか迷ったことはありませんか?

この記事を読めば、市販薬の正しい選び方・使い方・限界がすべてわかります。
読まないまま市販薬を使い続けると、症状が悪化・慢性化するリスクがあります。

🗣️ こんな悩みありませんか?

👉「薬局でどれを選べばいいか全然わからない…」

👉「市販薬を塗っても全然よくならない」

👉「ステロイドって怖いイメージがあるけど大丈夫?」

🚨 知らないと危険!

市販薬を誤った方法で使い続けると、皮膚が薄くなる・症状が慢性化するなどのリスクがあります。正しい知識で、正しく使いましょう。


目次

  1. アトピー性皮膚炎とはどのような病気か
  2. 市販薬でアトピーを対処できる範囲と限界
  3. アトピーに使える市販薬の種類
  4. ステロイド外用薬(市販)の選び方と使い方
  5. 非ステロイド系外用薬の特徴と注意点
  6. 保湿剤(エモリエント剤)の重要性と選び方
  7. 抗ヒスタミン薬(内服)の役割と選び方
  8. 市販薬を使う際の注意点と正しい塗り方
  9. 市販薬で改善しない場合に考えられること
  10. 皮膚科・専門クリニックへの受診を検討するタイミング
  11. まとめ

💡 この記事のポイント

アトピー性皮膚炎の市販薬はステロイド外用薬・保湿剤・抗ヒスタミン薬が主な選択肢だが、いずれも短期・補助的な使用が前提。5〜6日で改善しない場合は皮膚科受診が推奨されます。

💡 アトピー性皮膚炎とはどのような病気か

アトピー性皮膚炎は、皮膚のバリア機能が低下し、慢性的なかゆみと湿疹を繰り返す炎症性の皮膚疾患です。日本皮膚科学会のガイドラインでは「増悪・寛解を繰り返す、瘙痒のある湿疹を主病変とする疾患であり、患者の多くはアトピー素因を持つ」と定義されています。

アトピー素因とは、遺伝的にアレルギー体質を持ちやすい状態を指します。アトピー性皮膚炎の患者さんでは、皮膚のバリア機能を担うフィラグリンというタンパク質の異常や、免疫システムの過剰反応が関与していることが明らかになっています。皮膚のバリアが壊れると外からのアレルゲンや刺激が入り込みやすくなり、それが炎症やかゆみを引き起こします。

症状は年齢によっても異なります。乳幼児期には顔や頭部に湿疹が出やすく、学童期以降は肘の内側や膝の裏側など関節の折れ曲がる部分(屈曲部)に症状が集中することが多くなります。成人では顔や首、上半身に症状が広がることもあります。

アトピー性皮膚炎は完治が難しい慢性疾患であるため、症状をコントロールしながら長く付き合っていく治療が基本となります。市販薬はその手段のひとつですが、適切に使うためにはまず疾患の性質を理解しておくことが大切です。

Q. アトピーに市販のステロイド外用薬は何日まで使えますか?

市販のステロイド外用薬の連続使用は5〜6日以内が目安です。それ以上使用しても改善しない場合や悪化した場合は、使用を中止して皮膚科を受診してください。長期使用は皮膚が薄くなる萎縮や毛細血管拡張などの副作用リスクが高まるため注意が必要です。

📌 市販薬でアトピーを対処できる範囲と限界

市販薬(OTC薬:Over The Counter薬)は、医師の処方箋なしに薬局やドラッグストアで購入できる薬です。アトピー性皮膚炎の症状管理において、市販薬が有効な場面は確かにあります。

たとえば、軽度から中等度のかゆみや湿疹に対して、ステロイド外用薬や保湿剤を適切に使用することで症状の悪化を防いだり、一時的に症状を和らげたりする効果が期待できます。特に、以前から皮膚科でアトピーと診断されており、自分の症状をある程度把握できている方が、軽い悪化に対して一時的に市販薬で対処するというのは現実的な選択肢です。

ただし、市販薬には処方薬と比べていくつかの制限があります。まず、含まれているステロイドの強さ(ランク)が処方薬より低く設定されています。市販のステロイド外用薬は「弱い(ウィーク)」から「中程度(ミディアム)」程度のものが多く、重症のアトピーには効果が不十分なことがあります。

また、市販薬を使い続けることで症状が隠れてしまい、実際には悪化しているにもかかわらず気づきにくくなることもあります。さらに、自己診断によって誤った薬を使用してしまうリスクも存在します。湿疹に見えても、実際には真菌(カビ)による感染症や接触性皮膚炎、乾癬など別の疾患である可能性もあるため、正確な診断なしに市販薬を使い続けることは注意が必要です。

市販薬はあくまでも「補助的な手段」と捉え、症状が重い場合や改善しない場合は皮膚科への受診を検討することが重要です。

✨ アトピーに使える市販薬の種類

アトピー性皮膚炎の症状に対して市販で購入できる薬は、大きく分けて以下のカテゴリーに分類されます。

まず「ステロイド外用薬」は、炎症を抑えることでかゆみや赤みを軽減する薬です。アトピー治療の根幹をなすカテゴリーで、市販薬にも弱いステロイドを含む製品が多数あります。

次に「非ステロイド系抗炎症薬(外用)」は、ステロイドを使いたくないという方向けの選択肢です。ただし後述するように、現在はその有効性や副作用について医療機関での使用を控える方向にある成分も含まれます。

「保湿剤(エモリエント剤)」は、皮膚のバリア機能をサポートするために使用します。尿素クリームやヘパリン類似物質含有製品などが代表的で、アトピー治療において非常に重要な役割を担います。

「抗ヒスタミン薬(内服)」は、かゆみの原因となるヒスタミンの働きを抑える飲み薬です。外用薬と組み合わせて使用することで、かゆみのコントロールに役立ちます。

そのほかにも、局所麻酔成分やカンフルなどの「かゆみ止め成分」を含むクリームや、消毒成分を含む製品なども市販されています。それぞれの特徴を正しく理解した上で、自分の症状に合ったものを選ぶことが大切です。

Q. アトピーの保湿剤はいつ塗るのが最も効果的ですか?

アトピー性皮膚炎における保湿剤の最適なタイミングは入浴後15分以内です。お風呂上がりは皮膚が水分を含んでいるため、このタイミングで塗ることで潤いを保持しやすくなります。1日2回以上の使用が推奨されており、冬場や乾燥環境では特に積極的な保湿が重要です。

🔍 ステロイド外用薬(市販)の選び方と使い方

ステロイド外用薬は、アトピー性皮膚炎の炎症を抑えるための主要な治療薬です。市販されているものは、その強さによって分類されており、処方薬と同じ分類では「ウィーク(弱い)」と「ミディアム(中程度)」が薬局での購入が可能とされています。

代表的な市販ステロイド外用薬の成分としては、ヒドロコルチゾン(ウィーク)、デキサメタゾン(ミディアム)、プレドニゾロン(ミディアム)などがあります。商品名で言えば、コートf、オイラックスh、ベトネベートN軟膏などがよく知られています。

ステロイド外用薬を選ぶ際のポイントとして、まず塗る部位を考慮する必要があります。顔や首などの皮膚が薄い部分には、なるべく弱いランクのステロイドを使用するのが原則です。逆に、手のひらや足の裏など皮膚が厚くなっている部分では、中程度のランクでないと効果が出にくいこともあります。

使い方としては、患部に薄く、均一に塗り伸ばすことが基本です。「FTU(フィンガーチップユニット)」という考え方があり、人差し指の先端から第一関節までの長さに絞り出した量(約0.5g)が、手のひら2枚分の面積に相当する適切な使用量の目安とされています。厚く塗っても効果が増すわけではなく、むしろ副作用のリスクが上がるだけです。

使用する頻度は1日1〜2回が一般的です。市販薬の場合、連続使用は基本的に5〜6日以内にとどめ、改善しない場合は医療機関を受診することが推奨されています。また、顔や目の周囲、デリケートゾーンには使用を避けるか、医師の指示なしに長期使用しないことが大切です。

ステロイド外用薬を長期にわたって使い続けると、皮膚が薄くなる(皮膚萎縮)、毛細血管が拡張する、にきびや毛包炎が出る、色素沈着などの副作用が生じる可能性があります。市販薬は手軽に入手できますが、あくまでも短期間の使用を前提にしていることを覚えておいてください。

💪 非ステロイド系外用薬の特徴と注意点

「ステロイドは怖い」「副作用が心配」という理由から、非ステロイド系の外用薬を希望する方がいます。市販薬の中にも、ステロイドを含まない抗炎症成分を配合した製品があります。

かつてよく使われていた非ステロイド系抗炎症外用薬(NSAIDsの外用)として、ブフェキサマクという成分がありましたが、この成分は現在では接触性皮膚炎を引き起こすリスクが指摘されており、日本では2011年に自主回収・販売中止となっています。

現在市販されている非ステロイド系外用薬には、グリチルレチン酸という成分を含む製品があります。グリチルレチン酸は甘草(カンゾウ)の根から抽出される成分で、弱い抗炎症作用を持つとされています。ただし、その効果はステロイドに比べると穏やかであり、中等度以上のアトピー症状に対しては効果が不十分なことが多いです。

また、抗ヒスタミン成分(ジフェンヒドラミンなど)を外用薬として配合した製品もあります。これらはかゆみを局所的に和らげる効果がありますが、接触アレルギーを引き起こすリスクがある点には注意が必要です。

非ステロイド外用薬は、ステロイドの副作用が心配な方や、ごく軽度の症状に対して補助的に使用するものとして位置づけることが適切です。アトピーの炎症をしっかりコントロールしたい場合には、ステロイド外用薬のほうが効果的であるというのが、現在の医学的なコンセンサスです。

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🎯 保湿剤(エモリエント剤)の重要性と選び方

アトピー性皮膚炎の治療において、保湿は炎症を抑える薬と同じくらい、あるいはそれ以上に重要な柱のひとつです。皮膚のバリア機能が低下しているアトピー患者さんの皮膚は水分を保持しにくく、乾燥しやすい状態にあります。乾燥した皮膚はかゆみが起きやすく、引っ掻くことで炎症がさらに悪化するという悪循環に陥りやすいため、保湿でバリア機能をサポートすることが症状管理の鍵となります。

市販の保湿剤の中で、アトピー性皮膚炎によく使われる成分のひとつが「ヘパリン類似物質」です。ヘパリン類似物質は保水力が高く、皮膚のバリア機能の改善にも役立つとされており、日本皮膚科学会のガイドラインでも推奨されています。ヒルドイドという名称の処方薬と同様の成分がOTC版としても市販されており、「ビーソフテン」などの商品名で購入できます。

もうひとつよく知られているのが「尿素」を配合した保湿クリームです。尿素は角質を柔らかくして保湿する効果がありますが、炎症や傷のある皮膚に使用するとしみることがあるため、急性期の炎症がある部位には使いにくいという面があります。症状が落ち着いている時期の保湿維持として活用するのが適しています。

セラミドを配合した保湿剤も近年注目されています。セラミドは本来、皮膚のバリア機能を構成する脂質成分であり、アトピー患者さんではこのセラミドが不足していることが知られています。セラミド配合の保湿クリームや乳液は、バリア機能を補う観点から有用性が期待されます。

保湿剤を選ぶ際のポイントは、自分の皮膚の状態に合わせた剤形を選ぶことです。乾燥が強い場合は油分の多い軟膏やクリームタイプが向いており、広い範囲に使いたい場合はローションタイプが塗りやすいでしょう。季節によっても向き不向きがあり、夏は比較的さっぱりしたローションやジェルタイプ、冬は保湿力の高いクリームや軟膏が使いやすいことが多いです。

保湿のタイミングとしては、入浴後15分以内が最も効果的とされています。お風呂上がりは皮膚が水分を含んでいるため、そのタイミングで保湿剤を塗ることで水分の蒸発を防ぎ、潤いを保持しやすくなります。1日2回以上の使用が推奨されており、特に冬場や乾燥する環境では積極的に塗るようにしましょう。

Q. アトピーに市販の非ステロイド系外用薬は効果がありますか?

市販の非ステロイド系外用薬(グリチルレチン酸配合など)は、ごく軽度の症状への補助的使用には向いていますが、炎症を抑える効果はステロイドより穏やかです。中等度以上のアトピー症状には効果が不十分なことが多く、現在の医学的見解ではステロイド外用薬のほうが効果的とされています。

💡 抗ヒスタミン薬(内服)の役割と選び方

アトピー性皮膚炎のかゆみには、ヒスタミンという化学物質が深く関わっています。体内でヒスタミンが放出されると、神経を刺激してかゆみが生じます。抗ヒスタミン薬は、ヒスタミンの受容体をブロックすることでかゆみを和らげる働きをします。

市販の抗ヒスタミン薬(内服)として代表的なものには、セチリジン塩酸塩(ジルテック)、ロラタジン(クラリチン)、フェキソフェナジン塩酸塩(アレグラ)などがあります。これらは第二世代の抗ヒスタミン薬と呼ばれ、第一世代の薬に比べて眠気が出にくい点が特徴です。

第一世代の抗ヒスタミン薬(例:クロルフェニラミンマレイン酸塩)は眠気が出やすいため、日中の活動に影響が出ることがあります。ただし、就寝前のかゆみが強くて眠れない場合には、眠気を利用して使用するという考え方もあります。

市販の抗ヒスタミン薬を選ぶ際は、自分の生活スタイルに合ったものを選ぶことが重要です。仕事や学業がある日中に使用する場合は眠気が出にくい第二世代を、夜間のかゆみに対して使用する場合は状況に応じて選択するとよいでしょう。

注意点として、抗ヒスタミン薬は症状を一時的に和らげるものであり、アトピーの根本的な炎症を治療するものではありません。外用薬(ステロイドや保湿剤)との併用が基本となります。また、運転や機械操作を行う方は眠気の副作用に特に注意が必要です。長期連用する場合は、医師や薬剤師に相談することをおすすめします。

📌 市販薬を使う際の注意点と正しい塗り方

市販薬を正しく使うためには、いくつかの基本的な注意点を押さえておく必要があります。薬の効果を最大限に引き出し、副作用を最小限にするために、以下のポイントを参考にしてください。

まず、外用薬を塗る前には必ず手を洗いましょう。清潔でない手で薬を塗ると、患部に雑菌を持ち込んでしまい、感染症を引き起こすリスクがあります。

外用薬の正しい塗り方として、先ほど触れたFTUを基準にすることをおすすめします。適量を指や薬のヘラを使って均一に塗り広げ、すり込みすぎないようにすることが大切です。強くこすると皮膚への刺激になり、症状が悪化することがあります。薬を塗った後は、軽く押さえるように馴染ませるイメージで行いましょう。

複数の薬を使う場合の順番も重要です。一般的には、まずステロイド外用薬などの治療薬を塗り、その後で保湿剤を重ねる方法が推奨されています。ただし、ステロイド外用薬を塗った後すぐに保湿剤を重ねると、ステロイドが薄まってしまう可能性があるため、少し時間を置いてから保湿剤を塗るのが望ましいとする考え方もあります。この点については、専門家によって見解が分かれることがあるため、不明な場合は薬剤師に確認するとよいでしょう。

使用期間についても注意が必要です。市販のステロイド外用薬は、一般的に5〜6日以内の使用が目安とされており、それ以上使っても症状が改善しない場合は使用を中止して医療機関を受診するよう、薬の添付文書にも明記されています。

特定の部位には使用しないという制限もあります。目や目の周囲、粘膜(口の中など)、深い傷のある部位、感染症を起こしている皮膚には使用を避けてください。また、小児に使用する際は年齢制限がある製品もあるため、必ず添付文書を確認してください。

アレルギー歴についても確認が必要です。薬の成分にアレルギーがある場合は使用を避け、疑わしい場合はかかりつけ医や薬剤師に相談してください。また、妊娠中・授乳中の方は特に慎重に薬を選ぶ必要があり、自己判断せずに医師や薬剤師に相談することを強くおすすめします。

Q. 市販薬で改善しないアトピーはどう対処すればよいですか?

市販薬を5〜6日使用しても改善しない場合は、誤診断・症状の重症化・二次感染などの可能性があるため皮膚科受診が必要です。アイシークリニック大宮院では、重症例に対してデュピルマブなどの生物学的製剤やJAK阻害薬を含む治療プランをご提案しており、長年の難治性症状にも対応しています。

✨ 市販薬で改善しない場合に考えられること

市販薬を適切に使用しても症状が改善しない場合、いくつかの原因が考えられます。それぞれについて理解しておくことで、次のステップへの判断がしやすくなります。

ひとつ目の原因として、そもそもアトピー性皮膚炎ではない可能性があります。湿疹に見える皮膚トラブルには、アトピー以外にもさまざまな疾患があります。たとえば、白癬(水虫)や、カンジダ症などの真菌感染症、接触性皮膚炎(特定の物質に触れることで起きるかぶれ)、脂漏性皮膚炎、乾癬などは、見た目がアトピーと似ているため混同されることがあります。これらの疾患にステロイド外用薬を使用すると、症状が悪化したり感染が広がったりすることがあるため、正確な診断が非常に重要です。

二つ目の原因として、症状の重症度が市販薬では対処しきれないレベルである可能性があります。アトピーの重症例では、市販の弱いまたは中程度のステロイドでは炎症を十分に抑えることができません。この場合、より強いランクのステロイド外用薬や、タクロリムス(プロトピック)などの免疫調節薬、あるいはデュピルマブ(デュピクセント)などの生物学的製剤が必要になる場合があります。これらはすべて医師の処方が必要な薬です。

三つ目として、悪化因子が取り除かれていない可能性があります。アトピーの症状は、ダニやハウスダスト、ペットの毛、花粉、食物アレルゲン、汗、ストレス、睡眠不足、乾燥した環境など、さまざまな要因によって悪化します。薬を使っていても、これらの悪化因子が継続していれば改善は難しいでしょう。

四つ目として、皮膚への二次感染が起きている可能性があります。アトピー患者さんの皮膚は黄色ブドウ球菌などの細菌が定着しやすく、ひっかき傷や皮膚のバリア破綻から感染症(とびひや膿痂疹など)が合併することがあります。この場合は抗菌薬の治療が必要となり、市販薬だけでは対応できません。

🔍 皮膚科・専門クリニックへの受診を検討するタイミング

市販薬での対処を試みても改善が見られない場合や、症状が重い場合は、医療機関への受診を検討することが重要です。特に以下のような状況では、できるだけ早く専門医を受診することをおすすめします。

まず、市販薬を5〜6日間使用しても症状が改善しない場合、あるいは使用しているうちに悪化してきた場合は受診のサインです。薬が効いていない、あるいは別の問題が起きている可能性があります。

皮膚がじゅくじゅくしている、黄色い液体が滲み出ている、かさぶたが増えているなどの状態は、細菌感染が起きているサインかもしれません。このような場合は抗生物質が必要になることがあり、市販薬での対処は適切ではありません。

強いかゆみで眠れない、日常生活や学業・仕事に支障が出ている場合も受診を検討するタイミングです。重症のかゆみには医師から適切な薬が処方されるとともに、睡眠障害の治療も必要になることがあります。

また、初めてアトピーのような症状が出た場合も、自己診断で市販薬を使い始める前に一度専門医に診てもらうことをおすすめします。正確な診断を受けることで、適切な治療法を選択できます。

顔や首など敏感な部位に症状がある場合、小さなお子さんに症状がある場合、広範囲に症状が広がっている場合なども、専門医の指示のもとで治療を進めることが安全です。

近年、アトピー性皮膚炎の治療は大きく進歩しており、生物学的製剤(デュピルマブ、ネモリズマブなど)やJAK阻害薬(バリシチニブ、ウパダシチニブなど)といった新しい薬が使えるようになっています。これらは重症のアトピーに対して大きな効果をもたらすことがあり、長年症状に悩まされてきた方でも、適切な治療を受けることで生活の質を改善できる可能性があります。

アイシークリニック大宮院では、アトピー性皮膚炎の診療も行っております。市販薬での対処に限界を感じている方、重症化して困っている方は、ぜひ一度ご相談ください。患者さんの症状の程度や生活スタイルに合わせた治療プランをご提案いたします。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、市販薬を長期間使い続けても改善が見られないまま来院される患者さんが少なくなく、受診時にはすでに症状が中等度以上に悪化しているケースも見受けられます。アトピー性皮膚炎は記事にもあるように保湿とステロイド外用薬の適切な使用が治療の基本ですが、近年はデュピルマブをはじめとする生物学的製剤やJAK阻害薬の登場により、これまで難治性だった重症例でも症状を大きくコントロールできるようになっています。「市販薬で様子を見続けるより早く受診すればよかった」とおっしゃる患者さんのお声をよく耳にしますので、症状が長引いていたり生活の質に影響が出ていたりする場合は、どうか一人で抱え込まずにお気軽にご相談ください。」

💪 よくある質問

アトピーに市販薬は何日間使用してよいですか?

市販のステロイド外用薬は、一般的に5〜6日間の使用が目安です。それ以上使用しても症状が改善しない場合や悪化する場合は、使用を中止して皮膚科などの医療機関を受診してください。長期使用は皮膚萎縮などの副作用リスクが高まります。

市販の非ステロイド系外用薬はアトピーに効きますか?

非ステロイド系外用薬(グリチルレチン酸配合など)は、ごく軽度の症状への補助的な使用には向いていますが、炎症を抑える効果はステロイドより穏やかです。中等度以上のアトピー症状には効果が不十分なことが多く、現在の医学的見解ではステロイド外用薬のほうが効果的とされています。

保湿剤はいつ・どのくらいの頻度で塗るのが効果的ですか?

入浴後15分以内が最も効果的なタイミングとされています。お風呂上がりは皮膚が水分を含んでいるため、そのタイミングで塗ることで潤いを保持しやすくなります。1日2回以上の使用が推奨されており、特に冬場や乾燥する環境では積極的に保湿を行いましょう。

市販の抗ヒスタミン薬はアトピーのかゆみに有効ですか?

抗ヒスタミン薬(内服)はかゆみを一時的に和らげる効果がありますが、アトピーの炎症そのものを治療するものではありません。ステロイド外用薬や保湿剤との併用が基本です。日中は眠気が出にくい第二世代(フェキソフェナジン、ロラタジンなど)を選ぶとよいでしょう。

市販薬で改善しない場合、どのタイミングで受診すべきですか?

市販薬を5〜6日使用しても改善しない場合や悪化した場合は受診のサインです。また、皮膚がじゅくじゅくしている、強いかゆみで眠れない、広範囲に症状が広がっているなどの場合も早めの受診をおすすめします。アイシークリニック大宮院でも、症状の程度に合わせた治療プランをご提案しております。

🎯 まとめ

アトピー性皮膚炎に使える市販薬には、ステロイド外用薬、非ステロイド系外用薬、保湿剤、抗ヒスタミン薬(内服)などがあります。それぞれに特徴と適した使い方があり、正しく使用することで一定の効果が期待できます。

ただし、市販薬はあくまでも補助的な手段であり、重症のアトピーや長期にわたる症状の管理には医療機関での治療が必要です。特に以下の点は重要なポイントとして覚えておいてください。

  • ステロイド外用薬は適切な量・期間・部位を守って使用する
  • 保湿は毎日欠かさず行い、バリア機能のサポートを続ける
  • 抗ヒスタミン薬は外用薬と組み合わせてかゆみをコントロールする
  • 5〜6日使用しても改善しない場合は医療機関を受診する
  • 症状が重い場合や初めての場合は自己診断せず専門医に相談する

アトピー性皮膚炎は長く付き合っていく疾患ですが、適切なスキンケアと治療を組み合わせることで、症状をうまくコントロールしながら快適な生活を送ることは十分に可能です。市販薬を賢く活用しながら、必要なときには専門医の力を借りることで、アトピーとの上手な付き合い方を見つけていきましょう。

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📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – アトピー性皮膚炎診療ガイドライン(疾患定義・ステロイド外用薬のランク分類・保湿剤の推奨・治療の基本方針に関する記述の根拠として参照)
  • 厚生労働省 – 一般用医薬品(OTC薬)の適正使用に関する情報(市販ステロイド外用薬の使用上の注意・使用期間の目安・受診勧奨基準の根拠として参照)
  • PubMed – アトピー性皮膚炎に対する生物学的製剤(デュピルマブ)およびJAK阻害薬の有効性に関する臨床研究論文(近年の重症アトピー治療の進歩に関する記述の根拠として参照)

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