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ワキガは保険適用で治療できる!条件・費用・手術の流れを専門医が解説

ワキガ(腋臭症)でお悩みの方の中には、治療を検討しながらも「費用が高いのでは」と躊躇されている方も多いのではないでしょうか。実は、ワキガ治療は一定の条件を満たせば健康保険が適用され、自己負担を大幅に抑えることができます。本記事では、ワキガ治療における保険適用の条件や対象となる治療法、具体的な費用の目安から手術の流れまで、詳しく解説していきます。

ワキガは医学的に「腋臭症」という正式な疾患名を持つ病気であり、適切な治療によって根本的な改善が期待できます。ワキガの臭いに長年悩まされてきた方も、保険適用の制度を正しく理解することで、経済的な負担を軽減しながら効果的な治療を受けることが可能です。アイシークリニック大宮院では、保険適用によるワキガ治療を提供しておりますので、まずはこの記事を参考に、ご自身に合った治療法を検討してみてください。


目次

  1. ワキガ(腋臭症)とは
  2. ワキガの原因とメカニズム
  3. ワキガ治療が保険適用される条件
  4. 保険適用される治療法(剪除法・皮弁法)
  5. 保険適用手術の費用について
  6. 保険適用されない治療法との比較
  7. 保険適用手術の流れ
  8. 手術後の経過と注意事項
  9. 保険適用手術のメリットとデメリット
  10. ワキガ治療を受ける前に知っておきたいこと
  11. よくある質問
  12. まとめ

🔍 1. ワキガ(腋臭症)とは

ワキガは医学的には「腋臭症(えきしゅうしょう)」と呼ばれ、腋窩(脇の下)から特有の強い臭いを発する状態を指します。この疾患は国際疾病分類(ICD-10)においてL75.0として正式に分類されており、単なる体質や個人差ではなく、医学的に治療が必要な疾患として位置づけられています。

日本人のワキガ体質の割合は約10パーセント程度とされており、欧米人(約70〜100パーセント)と比較すると少数派です。そのため、日本では体臭に対する意識が高く、ワキガを持つ方が社会生活において困難を感じやすい傾向があります。

ワキガは遺伝的な要因が強く関与しており、以下のような確率で遺伝するといわれています:

  • 両親のどちらかがワキガ体質の場合:約50パーセント
  • 両親ともにワキガ体質の場合:約80パーセント

ワキガの症状思春期から現れることが多く、これは性ホルモンの分泌が活発になる時期とアポクリン汗腺の発達時期が一致するためです。一般的に女性は初潮の頃、男性は18歳頃から症状が顕在化し、20代半ばでピークを迎えるとされています。中年以降は症状が軽減する傾向がありますが、完全に消失するわけではありません。

🧬 2. ワキガの原因とメカニズム

💧 アポクリン汗腺とエクリン汗腺の違い

人間の皮膚には「エクリン汗腺」と「アポクリン汗腺」という2種類の汗腺が存在します。

エクリン汗腺

  • 全身に分布
  • 主に体温調節のために水分を主成分とするサラサラした汗を分泌
  • 99パーセント以上が水分で構成
  • 発汗直後はほとんど無臭

アポクリン汗腺

  • 脇の下、耳の中(耳垢腺)、乳輪、へそ周辺、陰部など特定の部位にのみ分布
  • タンパク質、脂質、糖質、アンモニア、鉄分などの有機成分を豊富に含有
  • やや粘り気があり乳白色を呈する
  • 思春期に急速に発達し、性ホルモンの影響を受けやすい

🦠 ワキガ臭が発生するメカニズム

重要なのは、アポクリン汗腺から分泌される汗自体には臭いがないという点です。ワキガ特有の臭いは、アポクリン汗腺から分泌された汗が皮膚表面の常在菌によって分解されることで発生します。

具体的には、汗に含まれる脂肪酸が皮膚常在菌(主に表皮ブドウ球菌など)によって酸化・分解されることで、「3メチル2へキセノイン酸」という臭い物質が生成されます。この物質がワキガ特有の刺激的な臭いの主な原因とされています。

ワキガの臭いは個人によって異なり、以下のような表現がなされています:

  • 酸っぱさを感じる刺激的な臭い
  • カビを思わせる臭い
  • 香辛料やスパイスを連想させる臭い
  • 鉛筆の芯のような臭い

✅ ワキガ体質の特徴

ワキガ体質の方には、いくつかの共通した特徴が見られます。

耳垢との関連

最も知られているのは耳垢との関連です。湿性耳垢(ベタベタした耳垢)の方は約80パーセントの確率でワキガ体質であるとされています。これは16番目の染色体にあるABCC11遺伝子がワキガと湿性耳垢の両方に関与していることが研究で明らかになっています。

その他の特徴

  • 脇毛が濃い傾向がある
  • 家族にワキガの方がいる
  • 衣類の脇部分に黄色いシミができやすい
  • 制汗剤を使用しても効果が持続しにくい

また、食生活との関連も指摘されており、動物性脂肪や肉類を多く摂取する方は臭いが強くなる傾向があるとされています。ストレスや疲労、飲酒・喫煙などの生活習慣も臭いを増強させる要因となることがあります。

💰 3. ワキガ治療が保険適用される条件

🩺 医師による腋臭症の診断

ワキガ治療において保険が適用されるためには、まず医師によって「腋臭症」と診断されることが必要です。ワキガは厚生労働省によって正式な疾患として認められており、医学的に治療が必要と判断された場合には保険診療の対象となります。

単に「臭いが気になる」「自分はワキガかもしれない」という自己判断だけでは保険適用の対象とはなりません。診断の基準として重要視されるのは、「悪臭が著しく、日常生活や就業に支障を生じる程度であること」です。

つまり、症状がごく軽微なケースでは保険適用とはならない場合があります。一般的な目安としては、「鼻を近づけなくても臭いがわかるレベル」が保険適用の基準とされています。

🧪 診断方法について

腋臭症の診断は、自覚症状と他覚症状を総合的に評価して行われます。多くの医療機関では「ガーゼテスト」という方法で臭いの程度を判定します。これは、脇にガーゼを挟んで数分間軽い運動(階段昇降など)を行った後、医師がガーゼの臭いを確認するという検査方法です。

臭いの程度は一般的にレベル1からレベル5程度で分類されます:

  • レベル1:鼻を近づけても臭わない程度
  • レベル3:鼻を近づけると臭う程度
  • レベル5:離れていても臭いがわかる程度

通常レベル3以上が手術適応と判断されることが多いです。ただし、治療が必要かどうかの最終的な判断は医師に委ねられており、年齢や本人の意思、生活への支障の程度なども考慮されます。

高桑康太
医師・当院治療責任者

ワキガの診断において重要なのは、客観的な評価です。「自己臭症」といって、実際には臭いがないにも関わらず、ご自身で臭いを感じてしまうケースもあります。逆に、周囲は臭いを感じているのに本人には自覚がない場合もあります。ガーゼテストなどの客観的な検査により、正確な診断を行うことが治療の第一歩となります。保険適用には一定の基準がありますが、患者さまの生活の質を考慮した総合的な判断が重要だと考えています。

🏥 保険適用の対象となる治療法

現在、ワキガ治療において保険が適用される治療法は「皮弁法(剪除法)」のみです。厚生労働省の診療報酬点数表では「腋臭症手術(K008)」として明確に規定されており、その中で「皮弁法」が保険診療として認められています。

以下の治療法はすべて自由診療(保険適用外)となります:

  • レーザー治療
  • ミラドライ
  • ボトックス注射

⚕️ 4. 保険適用される治療法(剪除法・皮弁法)

🔧 剪除法(皮弁法)とは

剪除法(せんじょほう)は、「皮弁法」「反転剪除法」とも呼ばれるワキガ治療の標準的な手術方法です。数あるワキガ治療法の中で最も治療効果が高いとされており、長期追跡調査においても90パーセント以上の患者で満足度の高い結果が得られることが報告されています。

手術の具体的な方法

  1. 脇の下のシワに沿って3〜5センチメートル程度の切開を行う
  2. 切開した部分から皮膚をポケット状に剥離する
  3. 皮膚を反転させてアポクリン汗腺を直接目で確認しながら丁寧に除去する
  4. 汗腺の除去が完了した後は、皮膚を元に戻して縫合
  5. 血腫(血液の塊)を予防するためにドレーン(排液管)を挿入(必要に応じて)
  6. ガーゼや綿で圧迫固定

この「直視下で行う」という点が剪除法の最大の特徴であり、汗腺の取り残しを最小限に抑えることができます。両脇の手術を行う場合、手術時間は約1〜2時間程度です。

🎯 剪除法の効果と特徴

剪除法はワキガ治療において最も確実性の高い治療法とされています。臭いの原因となるアポクリン汗腺を医師が直接目で確認しながら除去するため、取り残しが少なく、根本的な治療が可能です。

剪除法の効果

  • 適切に手術が行われた場合、再発のリスクは低く、半永久的な効果が期待できる
  • ワキガだけでなく、併発しやすい多汗症にも効果
  • エクリン汗腺も同時に除去されるため、脇からの発汗量を軽減
  • 毛根も一緒に除去されるため、脱毛効果も得られる

注意点

  • 切開を伴う手術であるため、傷跡が残る
  • 傷跡は脇のシワに沿って切開するため目立ちにくく、時間とともに徐々に薄くなるが、完全に消えることはない
  • 術後は一定期間の安静が必要であり、日常生活や仕事に制限が生じる

🔄 他の手術法との比較

ワキガの手術にはいくつかの方法がありますが、保険適用されるのは剪除法(皮弁法)のみです。

その他の手術法(保険適用外)

  • 吸引法(超音波法):汗腺を直接目で確認せずに除去するため、取り残しが生じやすい
  • そうは法:効果が不十分で再発率が高い

これらの方法は、術後一時的に臭いが軽減しても、神経の回復とともに症状が再発するケースが報告されています。剪除法は他の手術法と比較して手術時間が長く、術後のダウンタイムも長くなりますが、その分だけ効果の確実性と持続性において優れています。

💸 5. 保険適用手術の費用について

📊 診療報酬点数と自己負担額

ワキガの保険適用手術(剪除法/皮弁法)の費用は、厚生労働省の診療報酬点数表に基づいて算定されます。令和6年度の診療報酬点数表によると、「腋臭症手術 K008-1 皮弁法」は片側につき6,870点と定められています。1点は10円で計算されるため、片側の手術費用は68,700円となります。

自己負担額(3割負担の場合)

  • 片脇:約20,610円
  • 両脇:約41,220円程度

自己負担額(1割負担の場合)

  • 片脇:約6,870円
  • 両脇:約13,740円程度

ただし、これは手術費用のみの金額であり、実際には以下の費用も別途必要となります:

  • 診察料
  • 血液検査などの術前検査費用
  • 麻酔代
  • 処置料
  • 薬代
  • 術後の通院費用

これらを含めた総額の目安として、3割負担の方で両脇約42,000円〜50,000円程度と考えておくとよいでしょう。

💰 自由診療との費用比較

保険適用外の自由診療でワキガ治療を行う場合、費用は大幅に高額になります:

  • 剪除法(自由診療):両脇で約30万〜40万円程度
  • ミラドライ:両脇で約20万〜35万円
  • ボトックス注射:1回あたり約2万〜5万円(効果持続期間は約4〜6ヶ月)

保険適用の剪除法は、自由診療と比較して費用を大幅に抑えることができます。経済的な負担を軽減しながら、最も効果の高い治療を受けられるという点で、保険適用の剪除法には大きなメリットがあります。

📋 医療費控除と民間保険について

医療費控除

ワキガの保険適用手術費用は、医療費控除の対象となります。年間の医療費の自己負担額が10万円を超える場合(または総所得金額の5パーセントを超える場合)、確定申告や年末調整によって医療費控除を受けることができます。領収書は再発行できないことが多いため、大切に保管しておきましょう。

民間の医療保険

民間の医療保険に加入している場合、手術給付金の対象となる可能性があります。腋臭症手術(K008)は正式な手術コードとして登録されているため、多くの医療保険で給付対象となります。

ただし、保険商品によって条件が異なるため、加入している保険会社や共済組合に事前に確認することをお勧めします。手術給付金を受け取った場合は、医療費控除の計算時にその分を差し引く必要がありますのでご注意ください。

🔬 6. 保険適用されない治療法との比較

💉 ボトックス注射

ボトックス注射は、ボツリヌス菌由来の成分を脇に注射することで汗腺の働きを一時的に抑制し、発汗とそれに伴う臭いを軽減する治療法です。

メリット

  • 注射のみで行えるため、切開を伴わない
  • ダウンタイムがほとんどない
  • 施術時間も10〜30分程度と短い
  • 日常生活への影響が少ない

デメリット

  • 効果は永続的ではなく、通常4〜6ヶ月程度で効果が薄れる
  • 効果を維持するためには定期的な再注射が必要
  • 長期的にはコストがかさむ
  • 重度のワキガには効果が不十分な場合がある
  • 費用:1回あたり両脇で約2万〜5万円程度(自由診療)

📡 ミラドライ

ミラドライは、マイクロ波を使用してアポクリン汗腺とエクリン汗腺を熱破壊する比較的新しい治療法です。

メリット

  • 切開を伴わないため傷跡が残らない
  • ダウンタイムが短い
  • 1回の治療で一定の効果が期待できる
  • 効果の持続期間も比較的長い

デメリット

  • 保険適用外で費用が高額(両脇で約20万〜35万円程度)
  • 効果には個人差がある
  • 1回の治療で十分な効果が得られない場合は追加治療が必要
  • 治療効果は剪除法と比較するとやや劣る
  • 完全にアポクリン汗腺を除去することはできない

🔆 レーザー治療

レーザー治療は、レーザーを使用して汗腺を破壊する治療法です。

特徴

  • 切開が小さく、傷跡が目立ちにくい
  • 保険適用外
  • 費用:約5万〜10万円程度
  • 効果の持続性や治療効果は剪除法に比べると劣る

📝 各治療法の比較まとめ

保険適用の剪除法は、治療効果の確実性と費用対効果の面で最も優れた治療法といえます。

剪除法が適している方

  • 根本的な治療を望む方
  • 費用を抑えたい方
  • 長期的な効果を重視する方

自由診療治療が適している方

  • 切らない治療を希望する方
  • ダウンタイムを取れない方
  • 傷跡を残したくない方

どの治療法が自分に適しているかは、症状の程度、ライフスタイル、予算などを総合的に考慮して決定することが大切です。

🔄 7. 保険適用手術の流れ

👨‍⚕️ 初診・診察

まず初診時に医師による問診と診察が行われます。以下の項目について詳しくヒアリングがあります:

  • 症状の程度や発症時期
  • 家族歴
  • これまでの対処法

その後、ガーゼテストなどによる客観的な臭いの評価が行われ、腋臭症の診断が確定されます。保険適用の対象となるかどうかもこの時点で判断されます。

診断の結果、手術が必要と判断された場合は、以下について詳しい説明があります:

  • 手術の内容
  • リスク
  • 術後の経過

不明な点があれば、この段階で十分に質問しておくことが大切です。納得した上で手術を希望する場合は、手術日程を決定します。

🧪 術前検査

手術の前には血液検査などの術前検査が行われます。これは手術を安全に行うために、全身の健康状態を確認するものです。

注意事項

  • 持病がある方や服用中の薬がある方は、必ず事前に医師に申告
  • 特に血液をサラサラにする薬(抗凝固薬や抗血小板薬)を服用している場合は、手術の1〜2週間前から休薬が必要になることがある

🏥 手術当日

手術の流れ

  1. マーキング:脇の有毛部よりひと回り大きい範囲をマーキング
  2. 局所麻酔:麻酔により手術中の痛みはほとんど感じません
  3. 皮膚切開:脇のシワに沿って皮膚を切開
  4. 汗腺除去:皮下を剥離してアポクリン汗腺を直視下で除去
  5. 確認:取り残しがないか確認
  6. ドレーン挿入:必要に応じてドレーン(排液管)を挿入
  7. 縫合・固定:縫合し、ガーゼと綿で圧迫固定

両脇の手術で約1〜2時間程度です。保険適用のワキガ手術は多くの場合、入院の必要がなく日帰り手術が可能です。ただし、医療機関によっては1〜2日の入院が必要な場合もあります。

手術当日は安静にする必要があるため、できれば付き添いの方と一緒に来院されることをお勧めします。

🏠 8. 手術後の経過と注意事項

🛌 術後の安静期間

術後は一定期間の安静が非常に重要です。術後1〜2日間は特に安静が必要であり、以下の行為は避けてください:

  • 腕を大きく動かす
  • 重いものを持つ

この期間に無理をすると、出血や血腫などの合併症のリスクが高まります。

通院スケジュール

  • 術後の圧迫固定:通常4〜5日程度
  • 術後2日目:ガーゼ交換や経過観察のために通院
  • 術後4〜5日目:ガーゼを除去
  • 術後7〜10日目:抜糸
  • 抜糸後約2週間程度:激しい運動や重労働は避ける

🚶‍♂️ 日常生活への復帰

仕事復帰

  • デスクワーク:術後3〜4日程度で復帰可能な場合がある
  • 力仕事:腕を上げる動作や力仕事は2週間程度控える必要がある

入浴

  • 手術当日:入浴・シャワーともに禁止
  • シャワー:術後3〜4日程度から(傷口を濡らさないよう注意)
  • 入浴:抜糸後から可能

運転・肩の動き

  • 運転:術後数日間は腕の動きが制限されるため避けた方が安全
  • 肩の動き:完全に動かせるようになるのは、術後2〜3週間程度

⚠️ 術後に起こりうる症状

術後には一時的にさまざまな症状が現れることがあります。多くは時間とともに改善していくものです:

  • 腫れや内出血:術後しばらく続くが、時間とともに改善
  • 皮膚の色素沈着:数ヶ月から1年程度で徐々に薄くなる
  • つっぱり感や違和感:時間とともに改善
  • 皮膚の感覚低下:一時的に鈍くなることがあるが、多くの場合は数ヶ月で回復

🚨 合併症とリスク

剪除法は安全性の高い手術ですが、どのような手術にもリスクは伴います。

起こりうる合併症

  • 出血・血腫
  • 感染・化膿
  • 皮膚壊死
  • 傷跡の問題

これらの合併症の多くは、術後の安静不足が原因で起こります。医師の指示を守り、適切な術後ケアを行うことで、合併症のリスクを最小限に抑えることができます。

万が一合併症が生じた場合でも、保険適用の手術であれば、合併症の治療も保険診療の範囲内で対応してもらえることがほとんどです。何か気になる症状があれば、すぐに担当医に相談してください。

⚖️ 9. 保険適用手術のメリットとデメリット

✅ メリット

費用を大幅に抑制

保険適用によるワキガ手術の最大のメリットは、費用を大幅に抑えられることです。自由診療で30万〜40万円かかる手術を、3割負担であれば約4〜5万円で受けることができます。経済的な理由で治療を諦めていた方にとって、保険適用は大きな助けとなります。

治療効果の確実性

  • 剪除法は数あるワキガ治療法の中で最も効果が高い
  • アポクリン汗腺を直視下で確実に除去するため、再発リスクが低い
  • 適切に手術が行われれば、半永久的な効果が期待できる

追加効果

  • 多汗症への効果:エクリン汗腺も同時に除去されるため、発汗量の軽減効果
  • 脱毛効果:脇毛の処理が楽になる

❌ デメリット

傷跡が残る

脇のシワに沿って切開するため目立ちにくく、時間とともに薄くなりますが、完全に消えることはありません。傷跡を気にされる方には大きなデメリットとなる可能性があります。

ダウンタイムが必要

  • 術後1〜2週間は腕の動きに制限
  • 仕事や日常生活に支障が出る可能性
  • 長期の休みを取りにくい方にとってはスケジュール調整が課題

術後の症状

  • 色素沈着やつっぱり感が生じることがある
  • 完全に元通りになるまでには数ヶ月から1年程度かかることもある

💡 10. ワキガ治療を受ける前に知っておきたいこと

🏥 適切な医療機関の選び方

ワキガ手術の結果は、医師の技術力に大きく左右されます。経験豊富な形成外科専門医による手術を受けることが重要です。

医療機関選びのチェックポイント

  • 形成外科専門医の資格を持つ医師が在籍しているか
  • ワキガ手術の症例数は十分か
  • 保険診療に対応しているか
  • 術後のフォローアップ体制は整っているか

また、初診時のカウンセリングで、以下について丁寧に説明してくれるかどうかも重要なポイントです:

  • 手術の内容
  • リスク
  • 術後の経過

質問に対して真摯に答えてくれる医師であれば、安心して手術を任せることができます。

📅 手術を受ける時期について

推奨される時期

一般的に夏場は避けた方がよいとされています。理由は以下の通りです:

  • 術後は一定期間入浴が制限される
  • 汗をかくと傷の治りに影響する可能性がある

比較的涼しい時期に手術を受けることで、術後の経過がスムーズになります。

年齢制限

  • 特に年齢制限はない
  • 思春期前のお子様の場合は、体の発達が完了してから手術を行うことが推奨
  • 中学生くらいから手術は可能
  • 体格や本人の意思、精神的な成熟度などを総合的に判断

🪒 脱毛との関係

脇の脱毛をしている方、または脱毛を予定している方は、手術との順序に注意が必要です。

注意点

  • ワキガ手術後は皮膚に色素沈着が生じることがある
  • 色素沈着がある状態ではレーザー脱毛や光脱毛が行えない
  • 色素沈着が落ち着くまでには数ヶ月から数年かかることもある

推奨される順序

  • 脱毛を終えてから手術を受ける
  • 手術後の脱毛は色素沈着が落ち着いてから行う
🪒 脱毛との関係

❓ 11. よくある質問

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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