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春からはじめる紫外線対策|日焼け止めの正しい選び方と使い方

「日焼け止めは夏だけ」と思っていませんか?実は、紫外線は真夏よりも早い春の時期から急激に増加しており、気温がまだ低く体感的には過ごしやすい3〜4月でも、肌へのダメージは着実に蓄積されています。シミ・シワ・たるみなどの肌老化(光老化)の多くは、日常的に浴び続ける紫外線の積み重ねによるものです。美しい肌を長く保つためには、春のうちから正しい紫外線対策をスタートすることが重要です。この記事では、紫外線の基礎知識から、日焼け止めの正しい選び方・塗り方・塗り直し方まで、医療の視点からわかりやすくご説明します。


目次

  1. 春の紫外線はなぜ危ない?季節ごとの紫外線量の変化
  2. 紫外線がもたらす肌への影響とは
  3. UVAとUVBの違いを知っておこう
  4. 日焼け止めの基本|SPFとPAの意味と使い分け
  5. シーン別・肌タイプ別の日焼け止めの選び方
  6. 日焼け止めの正しい塗り方と塗る量
  7. 日焼け止めの塗り直しが大切な理由とタイミング
  8. 日焼け止め以外の紫外線対策も組み合わせよう
  9. 子どもや敏感肌への日焼け止め選びのポイント
  10. まとめ

この記事のポイント

春の紫外線は3〜4月から真夏の60〜70%に達するため早期対策が必要。日焼け止めはSPF・PAの両指標で選び、適切な量(顔にパール粒2〜3個分)を塗布し2〜3時間ごとに塗り直すことで光老化・シミ・皮膚がんリスクを軽減できる。

🎯 春の紫外線はなぜ危ない?季節ごとの紫外線量の変化

多くの方は「紫外線といえば夏」というイメージをお持ちではないでしょうか。確かに、紫外線の量がピークを迎えるのは7〜8月です。しかし、春が危険である理由はそのタイミングにあります。

気象庁のデータや皮膚科学の知見によると、紫外線量は2月頃から徐々に増加を始め、5〜6月にかけて急激な上昇を見せます。つまり、春の始まりである3月から4月の時点で、すでに紫外線量は真夏の60〜70%程度に達していることがあるのです。

問題なのは、この時期に多くの方が「まだ日差しはそれほど強くないだろう」と油断していることです。気温がまだ低く、日差しの暑さを強く感じないため、無防備に屋外へ出てしまいがちです。また、冬の間に紫外線をほとんど浴びていなかった肌は、春になって急に大量の紫外線を浴びることで、より大きなダメージを受けやすい状態になっています。

さらに、春の晴れた日は空気が澄んでいるため、紫外線が散乱・吸収されにくく、より多くの紫外線が地表に届きます。曇りの日であっても、紫外線は雲を通過して地上に降り注ぎ、晴れた日の約60〜80%程度の紫外線量があるといわれています。そのため、「曇っているから大丈夫」という判断は禁物です。

花粉の季節と重なる春は、外出の機会が多い季節でもあります。花見、入学式、ピクニックなどのイベントで長時間屋外にいることも多く、気づかないうちに大量の紫外線を浴びてしまうリスクが高い時期といえるでしょう。

Q. 春の紫外線はいつから強くなり始めますか?

紫外線は2月頃から増加し始め、3〜4月には真夏の60〜70%程度に達することがあります。気温が低く日差しの暑さを感じにくい時期でも肌へのダメージは蓄積されるため、「まだ春だから大丈夫」という油断は禁物で、3月からの対策開始が推奨されます。

📋 紫外線がもたらす肌への影響とは

紫外線が肌に与えるダメージは、大きく分けて「急性障害」と「慢性障害」の2種類があります。

急性障害の代表は日焼けです。紫外線を大量に浴びると、皮膚が赤くなり(サンバーン)、ひどい場合は水ぶくれや強い痛みを引き起こします。これは皮膚細胞のDNAが傷つき、炎症反応が起きている状態です。数日で症状が治まっても、細胞レベルではダメージが残っていることがあります。

慢性障害として最も問題とされるのが「光老化」です。光老化とは、長年にわたる紫外線の蓄積によって引き起こされる肌の老化現象であり、シミ、シワ、たるみ、くすみ、毛細血管の拡張などが代表的な症状として挙げられます。

皮膚科学の研究によれば、人の顔の老化の約80%は光老化によるものだとされています。つまり、加齢による自然な老化よりも、紫外線の影響のほうが肌の見た目に大きく関わっているということです。これは非常に驚くべき事実ですが、裏を返せば、紫外線対策を徹底することで肌老化を大幅に遅らせることができるとも言えます。

また、紫外線には皮膚がんリスクを高める作用もあります。特に紫外線B波(UVB)はDNA損傷を引き起こしやすく、長期的な蓄積により皮膚がんの発症リスクが上昇することが医学的に明らかになっています。日本人は比較的皮膚がんの発症率が低いとされていますが、近年は増加傾向にあり、予防の観点からも紫外線対策の重要性は高まっています。

さらに、紫外線は肌の乾燥を促進する働きもあります。紫外線によって肌のバリア機能が低下すると、水分が蒸発しやすくなり、乾燥が進みます。乾燥した肌はシワができやすく、肌荒れも起きやすいため、紫外線対策と保湿ケアは常にセットで考える必要があります。

💊 UVAとUVBの違いを知っておこう

紫外線には波長の違いによって「UVA(紫外線A波)」と「UVB(紫外線B波)」の2種類があり、それぞれ肌に与える影響が異なります。日焼け止めを正しく選ぶためにも、この2つの違いを理解しておくことが大切です。

UVAは波長が長く(315〜400nm)、皮膚の深い層である真皮まで到達します。真皮にはコラーゲンやエラスチンなど肌のハリや弾力を支えるタンパク質が存在しており、UVAによってこれらが破壊されると、シワやたるみの原因になります。また、UVAはメラニン色素を直接酸化・変質させる作用があり、すぐにくすみや黒ずみとして現れることもあります。UVAは雲やガラスを透過する性質があるため、曇りの日や室内にいても届いてきます。一年中、一定量が降り注いでいることも特徴です。

UVBは波長が短く(280〜315nm)、主に表皮層にダメージを与えます。日焼けによる赤みや炎症(サンバーン)を引き起こす主な原因はUVBです。また、メラニンの生成を促すため、シミや色素沈着の原因にもなります。さらに、前述のとおりDNA損傷を引き起こしやすく、皮膚がんのリスクと最も関連が深い紫外線です。UVBは春〜夏にかけて増加し、晴れた日の午前10時〜午後2時頃に最も多くなります。

つまり、シミ・シワ・たるみなどの光老化予防にはUVA対策が、日焼けの赤みや皮膚がん予防にはUVB対策が特に重要ということになります。日焼け止めを選ぶ際は、どちらの紫外線もしっかりカットできる製品を選ぶことが基本です。

Q. SPFとPAはそれぞれ何を示す指標ですか?

SPFはUVB(紫外線B波)を防ぐ効果の指標で、数値が高いほどサンバーンへの防御力が高くなります。PAはUVA(紫外線A波)を防ぐ指標で、「+」の数が多いほど効果が高く、シミ・シワなど光老化の予防にはPAの値にも注目して選ぶことが重要です。

🏥 日焼け止めの基本|SPFとPAの意味と使い分け

日焼け止めを選ぶ際に必ず目にする「SPF」と「PA」という表示。それぞれの意味を正しく理解することが、適切な日焼け止め選びの第一歩です。

SPF(Sun Protection Factor)は、UVBを防ぐ効果の指標です。具体的には、日焼け止めを塗った状態でサンバーンが起こるまでの時間が、何も塗っていない状態と比べて何倍になるかを示しています。例えばSPF30であれば、何も塗っていない状態の30倍の時間、UVBによるダメージを遅らせることができるということです。ただし、これは理論上の数値であり、実際には汗や皮脂による落ちがあるため、定期的な塗り直しが必要です。

数値の目安としては、SPF10〜20程度で日常的な外出や軽い屋外活動に対応でき、SPF30〜50は長時間の屋外活動やスポーツ時に、SPF50以上はビーチや高山など紫外線が特に強い環境向けとされています。

PA(Protection grade of UVA)は、UVAを防ぐ効果の指標です。PAは「+」の数で効果の高さを表しており、PA+、PA++、PA+++、PA++++の4段階があります。+の数が多いほどUVAカット効果が高いことを示しています。

シミやシワなど光老化の予防を目的とするなら、PAの値にも注目する必要があります。日常使いであればPA++〜PA+++程度で十分な場合が多いですが、長時間の屋外活動やシミケアに取り組んでいる方はPA++++を選ぶとより安心です。

春の日常使いとしての目安は、SPF30〜50・PA++〜PA+++程度が適切です。ただし、数値が高ければよいというわけではなく、数値が高くなるにつれて肌への負担も大きくなる傾向があります。必要以上に高い数値の製品を毎日使い続けることは、肌に不必要なストレスをかける可能性もあるため、シーンに合わせて選ぶことが賢明です。

⚠️ シーン別・肌タイプ別の日焼け止めの選び方

日焼け止めには乳液タイプ、クリームタイプ、ジェルタイプ、スプレータイプ、スティックタイプなどさまざまな剤形があります。シーンや肌質に応じて適切なものを選ぶことが、効果的な紫外線対策につながります。

乳液タイプは伸びがよく、顔への使用に向いています。保湿成分が配合されているものも多く、日常使いに適しています。クリームタイプは密着感が高く、高いUVカット効果を持つものが多いため、長時間屋外にいるときや体への使用に向いています。ジェルタイプはさっぱりとした使用感で、脂性肌や汗をかきやすい方、男性にも使いやすい剤形です。スプレータイプは手軽に塗り直せる点が便利ですが、均一に塗布するのが難しいため、塗り直し用として使い、最初の塗布はクリームや乳液タイプを使うのがおすすめです。

肌タイプ別に選ぶポイントも押さえておきましょう。乾燥肌の方は、ヒアルロン酸やセラミド、グリセリンなどの保湿成分が配合された製品を選ぶと、紫外線対策と保湿を同時に行えます。脂性肌の方は、ノンコメドジェニックテスト済みや「オイルフリー」と表示された製品、またはジェルタイプを選ぶと、毛穴の詰まりを防ぎながら使用できます。混合肌の方は、皮脂が多いTゾーンとそれ以外で製品を使い分けたり、ジェルタイプや乳液タイプのバランスのよい製品を選んだりするとよいでしょう。

また、日焼け止めには大きく分けて「紫外線吸収剤」を使ったものと「紫外線散乱剤」を使ったものがあります。紫外線吸収剤は化学的に紫外線を吸収して熱などに変換するタイプで、薄く伸びやすく使いやすいのが特徴ですが、敏感肌の方には刺激になる場合があります。紫外線散乱剤は酸化チタンや酸化亜鉛などの鉱物が紫外線を物理的に反射・散乱させるタイプで、肌への刺激が少なく敏感肌や赤ちゃんにも使いやすいとされています。ただし、白浮きしやすいというデメリットもあります。最近は両者を組み合わせたハイブリッドタイプも多く、使い心地と安全性のバランスがよい製品も増えています。

Q. 日焼け止めの正しい塗布量と塗り方を教えてください。

顔への塗布量はクリーム・乳液タイプでパール粒2〜3個分(約0.5〜1g)が目安です。量が少ないとSPF・PAの効果が十分に発揮されません。額・両頬・鼻・顎の5か所に分けて置いてから均一になじませると塗りムラを防げます。外出の15〜30分前の塗布が推奨されます。

🔍 日焼け止めの正しい塗り方と塗る量

日焼け止めは「塗っていれば大丈夫」ではなく、正しい量を正しい方法で塗ることが効果を最大限に発揮するために不可欠です。多くの方が日焼け止めの使用量が不足していることが研究でも指摘されており、適切な量を使えていない場合は記載されているSPF・PAの数値通りの効果が得られません。

顔への塗布量の目安は、クリームや乳液タイプであればパール粒2〜3個分(約0.5〜1g)程度が推奨されています。これは一般的に多くの方が実際に使っている量よりもかなり多く感じるかもしれません。まず必要量を手に取り、顔の5か所(額・両頬・鼻・顎)に分けて置き、均一になじませていくと塗りムラが生じにくくなります。

体への塗布量はさらに多くなります。腕全体に塗る場合は大さじ1杯程度が目安とされています。全身に塗る場合はさらに多くの量が必要で、適切な量を確保するためにもたっぷりと使うことを意識しましょう。

塗り忘れやすい部位にも注意が必要です。耳の周辺、首の後ろ、うなじ、足の甲、手の甲、唇などは忘れがちな部位ですが、これらはシミができやすく、皮膚がんのリスクも高い箇所です。特に唇は皮膚が薄く紫外線ダメージを受けやすいため、UVカット機能のあるリップクリームの使用をおすすめします。

塗るタイミングについては、外出の15〜30分前に塗ることが推奨されています。これは日焼け止めの成分が肌に馴染み、均一な膜を形成するまでに少し時間がかかるためです。朝のスキンケアの最後(日焼け止め入りの化粧下地やファンデーションを使う場合はその前)に塗布するとよいでしょう。

スキンケアとの順番についても、化粧水→乳液(または美容液・クリーム)→日焼け止めの順で使用するのが基本です。日焼け止めを最後に塗ることで、皮膚表面に均一なUVカットの膜を形成することができます。

📝 日焼け止めの塗り直しが大切な理由とタイミング

「朝しっかり日焼け止めを塗ったから大丈夫」と思っている方も多いかもしれませんが、日焼け止めは一度塗っただけでは長時間の効果を期待できません。塗り直しは紫外線対策において非常に重要なステップです。

日焼け止めの効果が落ちる主な原因は、汗や皮脂による流れ落ち、タオルなどによる摩擦、時間の経過による成分の変化などです。特に春は気温が上がり始める季節で、思ったよりも汗をかくことが多く、日焼け止めが流れやすい状況にあります。

塗り直しの目安は2〜3時間ごとが基本です。屋外での活動が多い日や、スポーツや水辺でのレジャーがある場合はさらに頻繁に塗り直すことが推奨されます。ウォータープルーフや「長時間持続」と表示された製品でも、汗や摩擦で落ちることがあるため、定期的な塗り直しを心がけてください。

顔の塗り直しはメイクをしていると難しいと感じる方も多いでしょう。そのような場合に役立つのが、パウダータイプやスプレータイプの日焼け止めです。パウダータイプはメイクの上からさっと使えるため、オフィスのデスクや外出先のバッグの中に入れておくと便利です。スプレータイプも手軽ですが、目や口への直接噴霧は避け、手に取ってからなじませるか、顔から少し離して噴霧するようにしましょう。

なお、日焼け止めはしっかりクレンジングで落とすことも重要です。特にウォータープルーフタイプの製品は通常の洗顔では落ちにくいため、クレンジングオイルやミルクタイプのクレンジングを使用し、肌に残留しないよう丁寧に洗い流すことが大切です。日焼け止めの洗い残しは毛穴の詰まりや肌荒れの原因になることがあります。

Q. 子どもや敏感肌に適した日焼け止めの選び方は?

子どもや敏感肌の方には、酸化チタン・酸化亜鉛を主成分とした紫外線散乱剤タイプで、アルコール・香料・パラベンフリーの製品が適しています。生後6か月未満の乳幼児には日焼け止めの使用は推奨されず、帽子や衣類による物理的な日よけを優先し、肌トラブルがある場合は皮膚科医への相談が勧められます。

💡 日焼け止め以外の紫外線対策も組み合わせよう

効果的な紫外線対策は日焼け止めだけに頼るのではなく、さまざまな方法を組み合わせることで、より高い防御効果を発揮します。「サンプロテクション」と呼ばれる総合的な紫外線対策の考え方を取り入れましょう。

帽子やサングラス、日傘などのUVケアグッズは非常に効果的な紫外線対策ツールです。帽子はつばが広いものほど顔や首周りへの紫外線を遮断できます。最近はUVカット加工が施された帽子も多く販売されており、紫外線カット率が90%以上の製品を選ぶと効果的です。サングラスは目を紫外線から守るだけでなく、目に紫外線が入ることでメラニン生成が促されてシミが増えるという説もあるため、目の保護という観点でも重要です。UVカット機能のあるサングラスを選びましょう。

日傘もUVカット加工が施されたものを選ぶことが重要です。黒色の傘は紫外線を吸収しますが、白色の傘は反射させる効果があり、地面からの反射光を防ぐ観点では白も効果的です。最近は遮光性・UVカット性の両方を兼ね備えた日傘も多く販売されています。

衣類による紫外線防御も見逃せません。UPF(Ultraviolet Protection Factor)という紫外線防護指数が表示されているアウトドアウェアや水着などを活用するのも一つの方法です。一般的に、生地が厚く、色が濃く、織り目が細かい衣類ほど紫外線を通しにくい傾向があります。ラッシュガードや長袖のUV機能付きウェアは、アウトドアや水辺のレジャーで特に役立ちます。

紫外線が最も強くなる時間帯を把握しておくことも大切です。一般的に午前10時から午後2時は紫外線が最も強い時間帯とされています。この時間帯の屋外活動をできるだけ避けるか、より強力な日焼け止めと遮光グッズを組み合わせて対策を強化しましょう。

食事から内側のケアをすることも、紫外線対策を補完する方法として注目されています。ビタミンCやビタミンE、ポリフェノールなどの抗酸化物質を多く含む食品を積極的に摂取することで、紫外線によって発生した活性酸素の害を軽減する助けになると考えられています。ただし、これはあくまでも補助的な方法であり、日焼け止めや物理的な紫外線防御の代わりになるものではありません。

✨ 子どもや敏感肌への日焼け止め選びのポイント

子どもの肌は大人に比べて薄く、バリア機能も未発達なため、紫外線によるダメージをより受けやすい状態にあります。幼少期からの紫外線ダメージが蓄積すると、将来的なシミや皮膚がんリスクにも影響するといわれているため、子どもの紫外線対策はしっかり行うことが大切です。

子ども向けの日焼け止めを選ぶ際は、まず刺激の少ない紫外線散乱剤(酸化チタン・酸化亜鉛)を主成分としたものを選ぶことが基本です。アルコールフリー、香料フリー、パラベンフリーなど、添加物が少ない製品を選ぶとさらに安心です。「ベビー用」「キッズ用」と表示されている製品は、一般的に肌への刺激が抑えられた設計になっています。

乳幼児(生後6か月未満)への日焼け止めの使用は、基本的には推奨されていません。この時期は、帽子・衣類・日陰などの物理的な日よけを優先してください。生後6か月以降は徐々に日焼け止めを取り入れることができますが、まず腕の内側などで少量を試し、肌の反応を確認してから使用しましょう。

敏感肌の方や肌トラブルを抱えている方も、日焼け止め選びは慎重に行う必要があります。アトピー性皮膚炎や湿疹がある方は、皮膚科医に相談した上で適切な製品を選ぶことをおすすめします。紫外線吸収剤はアレルギーや接触皮膚炎を引き起こすことがあるため、敏感肌の方は散乱剤タイプを優先して選びましょう。

また、日焼け止めを塗った後に肌が赤くなる、かゆくなる、ヒリヒリするなどの症状が出た場合は、すぐに使用を中止し、水で丁寧に洗い流してください。症状が続く場合は皮膚科を受診することをおすすめします。新しい日焼け止めを使う際は、初めて使う日に全顔や全身に塗るのではなく、まず目立たない部位(二の腕の内側など)で48時間程度のパッチテストを行うと安心です。

妊娠中の方も日焼け止めに含まれる成分が気になるという方が多いでしょう。妊娠中は紫外線吸収剤の中には経皮吸収される可能性のある成分もあることから、より安心な紫外線散乱剤タイプを選ぶ方が多いです。具体的には産婦人科医や皮膚科医に相談することをおすすめします。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、春になると「気づかないうちに日焼けしていた」「気温が低いのにシミが増えた気がする」というご相談が増える傾向にあり、紫外線対策の開始が遅れることによる光老化の蓄積を日々実感しています。日焼け止めはSPF・PAの数値だけでなく、適切な量をしっかり塗り、こまめに塗り直すことが効果を最大化する鍵ですので、ぜひ日々のルーティンとして習慣づけていただければと思います。すでにシミやシワが気になる方も、これからケアを始めることで十分に改善が期待できますので、お気軽にご相談ください。」

📌 よくある質問

春の紫外線はいつから強くなりますか?

紫外線は2月頃から徐々に増加し始め、3〜4月には真夏の60〜70%程度に達することがあります。気温がまだ低く日差しの暑さを感じにくい時期でも、肌へのダメージは確実に蓄積されています。「まだ春だから大丈夫」という油断は禁物で、3月からの紫外線対策の開始をおすすめします。

SPFとPAはどう使い分ければよいですか?

SPFはUVBを防ぐ指標、PAはUVAを防ぐ指標です。春の日常使いにはSPF30〜50・PA++〜PA+++程度が目安です。ただし数値が高いほど肌への負担も大きくなる傾向があるため、必要以上に高い数値の製品を毎日使うのではなく、屋外活動の内容に合わせてシーンごとに使い分けることが大切です。

日焼け止めはどのくらいの量を塗ればよいですか?

顔への塗布量はクリームや乳液タイプでパール粒2〜3個分(約0.5〜1g)が目安です。多くの方が実際には不足しがちで、量が少ないとSPF・PAの効果が十分に発揮されません。顔の5か所(額・両頬・鼻・顎)に分けて置いてから均一になじませると、塗りムラを防ぐことができます。

日焼け止めはどのくらいの頻度で塗り直せばよいですか?

基本的には2〜3時間ごとの塗り直しが推奨されます。汗・皮脂・タオルによる摩擦などで効果が低下するため、ウォータープルーフ製品でも定期的な塗り直しが必要です。メイク中の塗り直しにはパウダータイプやスプレータイプの日焼け止めが便利で、外出先でも手軽に対応できます。

子どもや敏感肌への日焼け止めはどう選べばよいですか?

子どもや敏感肌の方には、酸化チタン・酸化亜鉛を主成分とした紫外線散乱剤タイプで、アルコール・香料・パラベンフリーの製品が適しています。生後6か月未満の乳幼児には日焼け止めの使用は推奨されず、帽子や衣類での物理的な日よけを優先してください。肌トラブルがある方は、皮膚科医へのご相談をおすすめします。

🎯 まとめ

春は気温や体感的な暑さとは裏腹に、紫外線量が急速に増加している季節です。冬の間に紫外線対策への意識が低下した肌に、春からの強い紫外線が一気に降り注ぐことで、シミやシワなどの光老化が加速しやすい時期でもあります。「まだ夏ではないから大丈夫」という油断が、将来の肌トラブルの原因になる可能性があることをぜひ覚えておいてください。

日焼け止めはSPFとPAの両方に注目して選び、シーンや肌タイプに合った製品を使用することが大切です。また、正しい量をしっかり塗ること、2〜3時間ごとに塗り直すこと、夜はしっかりクレンジングで落とすことが、日焼け止めの効果を最大限に引き出すための基本ポイントです。

日焼け止めだけでなく、帽子・サングラス・日傘・UV機能付き衣類などの物理的な遮光手段を組み合わせることで、より万全な紫外線対策が実現します。特に紫外線が強くなる午前10時〜午後2時は屋外での活動に特に注意しましょう。

すでにシミやシワが気になっている方、または日焼け止めや紫外線対策について具体的なアドバイスを受けたい方は、皮膚科や美容クリニックへの相談もご検討ください。アイシークリニック大宮院では、肌の状態に合わせた専門的なスキンケアや治療についてご相談いただけます。春からしっかりとした紫外線対策を始め、将来の肌のために今からできることを積み重ねていきましょう。

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📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – 光老化・UVA/UVBの肌への影響・日焼け止めのSPF/PAに関する皮膚科学的根拠、および皮膚がんリスクと紫外線の関連についての専門的知見
  • 厚生労働省 – 紫外線対策の基本的な考え方、日焼け止めの正しい使用方法、子どもや敏感肌への対応を含む国内公式ガイドライン情報
  • WHO(世界保健機関) – 紫外線(UV)が健康に与える影響・皮膚がんリスク・UVインデックスの国際的な基準と推奨される予防策に関する国際機関の公式見解

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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